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技術 ガラビオース誘導体およびその製造方法と中間体

出願人 公益財団法人野口研究所
発明者 三浦剛稲津敏行
出願日 2002年9月9日 (17年7ヶ月経過) 出願番号 2002-262614
公開日 2004年4月2日 (16年1ヶ月経過) 公開番号 2004-099504
状態 拒絶査定
技術分野 糖類化合物
主要キーワード パーフルオロカーボン溶媒 範囲量 ガラクトース誘導体 メタノール層 テトラクロロチタン パーフルオロヘプタン 含水物 フロリナート
関連する未来課題
重要な関連分野

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課題

本発明は、ベロ毒素解毒薬、またはベロ毒素検出薬の実現に極めて有効なガラビオース誘導体を提供することである。さらに、従来困難であった、ガラビオース誘導体を必要量、迅速に確保する製造方法を提供するものである。

解決手段

本発明は、一般式[I](式中、nは1〜3の整数を示し、Bnはベンジル基を示す。)で表されることを特徴とするガラビオース誘導体を提供した。さらに、従来困難であった、ガラビオース誘導体を必要量、迅速に確保する製造方法を提供した。本発明製造方法の特徴は本発明者らの発明である、高度にフッ素化されたカルボン酸保護試薬として用い、多段階の製造工程をパーフルオロカーボン有機溶媒との液−液分配抽出操作で精製でき、簡便かつ迅速にガラビオース誘導体を提供するものである。また本発明は、本発明製造方法における中間体を提供する。

化1】

概要

背景

しかしながら、ガラビオース誘導体の合成は各製造工程においてシリカゲルカラムクロマトグラフィーなどの精製操作を必ず必要とする。この様な状況から、上記したベロ毒素解毒薬、またはベロ毒素検出薬の実現に必須の合成中間体であるガラビオース誘導体を十分量確保することが出来ず、上記した重要な食品衛生問題への対応が遅れている。

概要

本発明は、ベロ毒素の解毒薬、またはベロ毒素検出薬の実現に極めて有効なガラビオース誘導体を提供することである。さらに、従来困難であった、ガラビオース誘導体を必要量、迅速に確保する製造方法を提供するものである。本発明は、一般式[I](式中、nは1〜3の整数を示し、Bnはベンジル基を示す。)で表されることを特徴とするガラビオース誘導体を提供した。さらに、従来困難であった、ガラビオース誘導体を必要量、迅速に確保する製造方法を提供した。本発明製造方法の特徴は本発明者らの発明である、高度にフッ素化されたカルボン酸保護試薬として用い、多段階の製造工程をパーフルオロカーボン有機溶媒との液−液分配抽出操作で精製でき、簡便かつ迅速にガラビオース誘導体を提供するものである。また本発明は、本発明製造方法における中間体を提供する。なし

目的

本発明の課題は、ガラビオース誘導体及びこれを簡便かつ迅速に製造する手段を提供することである。本発明は、上記したベロ毒素の解毒薬、またはベロ毒素検出薬の実現に極めて有効な合成中間体、ガラビオース誘導体を提供することである。また一つは、従来それが困難であった、ガラビオース誘導体を必要量、迅速に確保する製造方法を提供するものである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

下記式[I](式中、nは1〜3の整数を示し、Bnはベンジル基を示す。)で表されることを特徴とするガラビオース誘導体

請求項2

下記式[II](式中、nは1〜3の整数を示し、Bnはベンジル基を示し、Bfpは3−[(4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオロウンデカノイル)—(4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオロウンデシル)−アミノ]−プロパノイル基を示す。)で表されるガラビオース誘導体の中間体

請求項3

下記式[III](式中、nは1〜3の整数を示し、Bfpは3−[(4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオロウンデカノイル)—(4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオロウンデシル)−アミノ]−プロパノイル基を示す。)で表されるガラビオース誘導体の中間体。

請求項4

下記式[IV](式中、nは1〜3の整数を示し、Bfpは3−[(4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオロウンデカノイル)—(4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオロウンデシル)−アミノ]−プロパノイル基を示す。)で表されるガラビオース誘導体の中間体。

請求項5

下記式[V](式中、nは1〜3の整数を示し、Phはフェニル基を示し、Bfpは3−[(4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオロウンデカノイル)−(4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオロウンデシル)−アミノ]−プロパノイル基を示す。)で表されるガラビオース誘導体の中間体。

請求項6

次の各工程((イ)〜(ホ))からなることを特徴とする請求項1記載の一般式[I]の製造方法。(イ) 一般式[VI](但し、nは1〜3の整数を示し、Phはフェニル基を示す。)で表される中間体を有機溶媒中、塩基存在下、3−[(4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオロウンデカノイル)−(4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオロウンデシル)−アミノ]−プロピオン酸(Bfp−OH)と反応させて請求項5記載の一般式[V]で表される中間体を製造する第一工程。(ロ)一般式[V]で表される中間体を有機溶媒中、酸処理し、請求項4記載の一般式[IV]で表される中間体を製造する第二工程。(ハ)一般式[IV]で表される中間体を有機溶媒中、塩基存在下、Bfp−OH と反応させて請求項3記載の一般式[III]で表される中間体を製造する第三工程。(ニ)一般式[III]で表される中間体を有機溶媒中、酸存在下、ガラクトース誘導体と反応させ、請求項2記載の一般式[II]で表される中間体を製造する第四工程。(ホ)一般式[II]で表される中間体の保護基Bfpを有機溶媒中、塩基処理することにより除去し、一般式[I]で表されるガラビオース誘導体を製造する第五工程。

技術分野

0001

本発明はガラビオース誘導体に関する。病原性大腸菌O−157の産生するベロ毒素スフィンゴ糖脂質Gb3を認識、接着してその毒性を発現する。スフィンゴ糖脂質Gb3の構造中で、ベロ毒素が認識する特に重要な部分構造ガラビオース部分であるのは周知の事実である。従って、ガラビオース構造を有し、有機化合物ポリマー樹脂無機担体などに修飾可能なガラビオースの誘導体はベロ毒素の解毒薬、またはベロ毒素検出技術開発のツールとして注目されている。本発明の化合物は以上の医薬品および技術開発に重要である。

背景技術

0002

しかしながら、ガラビオース誘導体の合成は各製造工程においてシリカゲルカラムクロマトグラフィーなどの精製操作を必ず必要とする。この様な状況から、上記したベロ毒素の解毒薬、またはベロ毒素検出薬の実現に必須の合成中間体であるガラビオース誘導体を十分量確保することが出来ず、上記した重要な食品衛生問題への対応が遅れている。

発明が解決しようとする課題

0003

本発明の課題は、ガラビオース誘導体及びこれを簡便かつ迅速に製造する手段を提供することである。本発明は、上記したベロ毒素の解毒薬、またはベロ毒素検出薬の実現に極めて有効な合成中間体、ガラビオース誘導体を提供することである。また一つは、従来それが困難であった、ガラビオース誘導体を必要量、迅速に確保する製造方法を提供するものである。

0004

本発明者らは、前記の事情を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。即ち、上記したベロ毒素の解毒薬、またはベロ毒素検出薬の実現に極めて有効なガラビオース誘導体は大量に容易に製造する方法がなく、社会要請応え本発明ガラビオース誘導体を必要量、迅速に確保する製造方法を提供することが出来なかった。そこで、当該ガラビオース誘導体およびその製造方法の創出を課題とし鋭意検討した。

0005

この問題は、本発明の一つ当該ガラビオース誘導体の製造方法の創出により解決された。この製造方法の特徴は、多段階の工程を組み合わせ当該ガラビオース誘導体を効率的に製造することにある。また、この多段階の工程を組み合わせた製造工程には、本発明者らが発明した高度にフッ素化されたカルボン酸保護試薬として用いることが必要である。本発明の製造方法は、多段階の工程を組み合わせた製造工程と、高度にフッ素化されたカルボン酸を保護試薬として用いることの、二つを組み合わせて初めて実現した。この多段階の工程の組み合わせ、併せて、高度にフッ素化されたカルボン酸を保護試薬としてここに用いることは、容易に着想することの出来ない発明である。

0006

上記した高度にフッ素化されたカルボン酸とは、3−[(4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオロウンデカノイル)−(4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオロウンデシル)−アミノ]−プロピオン酸略称Bfp−OH;特願2002−63985、Organic Letters 誌、3巻、3947頁、2001年参照)である。この高度にフッ素化されたカルボン酸を保護試薬として用い、多段階の製造工程をパーフルオロカーボン有機溶媒との液−液分配抽出操作で精製でき、簡便かつ迅速にガラビオース誘導体を提供することが出来る。

0007

すなわち、本発明は以下のような構成からなる。
(1)下記式[I]
【化7】
(式中、nは1〜3の整数を示し、Bnはベンジル基を示す。)で表されることを特徴とするガラビオース誘導体。

0008

(2)下記式[II]
【化8】
(式中、nは1〜3の整数を示し、Bnはベンジル基を示し、Bfpは3−[(4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオロウンデカノイル)—(4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオロウンデシル)−アミノ]−プロパノイル基を示す。)で表されるガラビオース誘導体の中間体

0009

(3)下記式[III]
【化9】
(式中、nは1〜3の整数を示し、Bfpは3−[(4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオロウンデカノイル)—(4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオロウンデシル)−アミノ]−プロパノイル基を示す。)で表されるガラビオース誘導体の中間体。

0010

(4)下記式[IV]
【化10】
(式中、nは1〜3の整数を示し、Bfpは3−[(4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオロウンデカノイル)—(4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオロウンデシル)−アミノ]−プロパノイル基を示す。)で表されるガラビオース誘導体の中間体。

0011

(5)下記式[V]
【化11】
(式中、nは1〜3の整数を示し、Phはフェニル基を示し、Bfpは3−[(4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオロウンデカノイル)−(4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオロウンデシル)−アミノ]−プロパノイル基を示す。)で表されるガラビオース誘導体の中間体。

課題を解決するための手段

0012

(6)次の各工程((イ)〜(ホ))からなることを特徴とする(1)記載の一般式[I]の製造方法。
(イ) 一般式[VI]
【化12】
(但し、nは1〜3の整数を示し、Phはフェニル基を示す。)で表される中間体を有機溶媒中、塩基存在下、3−[(4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオロウンデカノイル)−(4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオロウンデシル)−アミノ]−プロピオン酸(Bfp−OH)と反応させて(5)記載の一般式[V]で表される中間体を製造する第一工程。
(ロ)一般式[V]で表される中間体を有機溶媒中、酸処理し、(4)記載の一般式[IV]で表される中間体を製造する第二工程。
(ハ)一般式[IV]で表される中間体を有機溶媒中、塩基存在下、Bfp−OH と反応させて(3)記載の一般式[III]で表される中間体を製造する第三工程。
(ニ)一般式[III]で表される中間体を有機溶媒中、酸存在下、ガラクトース誘導体と反応させ、(2)記載の一般式[II]で表される中間体を製造する第四工程。
(ホ)一般式[II]で表される中間体の保護基Bfpを有機溶媒中、塩基処理することにより除去し、一般式[I]で表されるガラビオース誘導体を製造する第五工程。
なお、一般式[I]の当該製造方法において、それを実施する工程の順序は、順次第一工程から第五工程である。

0013

以下、本発明を詳細に説明する。
まず、一般式[V](式中、nは1〜3の整数を示す。)で表されるガラビオース誘導体の中間体の製造法を説明する。((イ)第一工程)
有機溶媒中、塩基存在下、Bfp−OHで表される高度にフッ素化されたカルボン酸を一般式[VI](式中、nは1〜3の整数を示す。)で表される中間体に縮合させ、一般式[V]で表される中間体を製造する。
反応に用いる有機溶媒としては、周知の溶媒を使用できる。ジクロロメタンクロロホルムヘキサンベンゼントルエンテトラヒドロフランエーテル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドアセトニトリルプロピオニトリル酢酸エチルジメチルスルホキシドメチルエチルケトンフロリナートMFC77、ノベックTMHFE7100、ノベックTMHFE7200、トリフルオロメチルベンゼンなどを挙げることができる。また、これらの混合物含水物、あるいは、不均一系での反応ができることは言うまでもない。

0014

塩基としては、何ら制限はない。たとえば、4−ジメチルアミノピリジンピリジントリエチルアミントリブチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン、ナトリウムメトキシドなどの有機塩基炭酸カリウム炭酸セシウム水酸化ナトリウム水酸化カリウムなどの無機塩基あるいは、ブチルリチウムフェニルリチウムなどの有機金属化合物を挙げることができる。
Bfp−OHで表される高度にフッ素化されたカルボン酸は我々の発明した方法[特願2002−63985]で製造できる。
一般式[VI](式中、nは1〜3の整数を示す。)で表される中間体は既知の方法(Carbohydr. Res.誌、335巻、167頁、2001年参照)により製造でき、その製造法になんら制限はない。

0015

Bfp−OHで示される高度にフッ素化されたカルボン酸を一般式[VI]で表される中間体と反応させる方法についても何ら制限はない。Bfp−OHで示される高度にフッ素化されたカルボン酸を予め、酸ハロゲン化物、混合酸無水物対称酸無水物活性エステルに変換させて反応させる方法や、N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)などの縮合試薬直接反応させる方法が挙げられる。いずれの誘導体も周知の誘導体を利用できる。具体的には、酸塩化物酸臭化物ピバル酸混合酸無水物、ペンタフルオロフェニルエステル、p−ニトロフェニルエステル、コハク酸イミドエステルなど周知の誘導体を例示できる。また、縮合試薬としては前述のDCC、PyBOPTM(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス−ピロリジノホスホニウム ヘキサフルオロホスフェート)、BOP(ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート)等を挙げることができる。

0016

前述したBfp−OHで表される高度にフッ素化されたカルボン酸と一般式[VI]で表されるガラクトース誘導体、そして塩基の当量数には何ら制限はない。いずれか1成分か2成分を過剰に用いることもできる。塩基は一般式[VI]で表される中間体に対し1当量〜15当量の範囲量が好ましい。
反応時間、反応温度にも何ら制限はない。いずれも個々の誘導体によって異なり、また、塩基や溶媒によっても異なるが、通常、−20℃から溶媒の沸点までの範囲で、1時間から7日間の範囲である。

0017

一般式[V]で表される中間体は有機溶媒とパーフルオロカーボンによる分配抽出により、パーフルオロカーボン層分配され、容易に精製できる。また、シリカゲルカラムクロマトグラフィーなどの通常の精製手段でも精製できる。
抽出に用いるパーフルオロカーボンとしては、周知のパーフルオロカーボン溶媒を使用できる。たとえば、パーフルオロヘキサンパーフルオロヘプタンパーフルオロオクタン、フロリナートTMFC72、フロリナートTMFC77、フロリナートTMFC87、フロリナートTMFC84、パーフルオロメチルシクロヘキサンなどを挙げることができる。特にフロリナートTMFC72とパーフルオロメチルシクロヘキサンが望ましい。

0018

次に、一般式[IV](式中、nは1〜3の整数を示す。)で表されるガラビオース誘導体の中間体の製造法を説明する。((ロ)第二工程)
有機溶媒中、一般式[V]で表される中間体を酸処理し、一般式[IV]で表される中間体を製造する。
酸処理に用いる酸としては、何ら制限はない。たとえば、カンファスルホン酸p−トルエンスルホン酸トリフルオロメタンスルホン酸酢酸トリフルオロ酢酸などの有機酸塩酸硫酸過塩素酸などの無機酸、トリフルオロメタンスルホネートトリフルオロボランテトラクロロチタンなどのルイス酸を挙げることができ、特にカンファ−スルホン酸または塩酸が望ましい。
一般式[IV]で表される中間体は有機溶媒とパーフルオロカーボンによる分配抽出により、パーフルオロカーボン層に分配され、容易に精製できる。また、シリカゲルカラムクロマトグラフィ−などの通常の精製手段でも精製できる。
一般式[IV]で表される中間体を製造する際に用いる、有機溶媒、パーフルオロカーボン、反応時間、反応温度については、何ら制限はなく、具体的には、一般式[V]で表される中間体の製造(第一工程)について述べた例と同じである。

0019

次に、一般式[III](式中、nは1〜3の整数を示す。)で表されるガラビオース誘導体の中間体の製造法を説明する。((ハ)第三工程)
有機溶媒中、塩基存在下、Bfp−OHで表される高度にフッ素化されたカルボン酸と一般式[IV]で表される中間体を縮合させ、一般式[III]で表される中間体を製造する。
一般式[III]で表される中間体は有機溶媒とパーフルオロカーボンによる分配抽出により、パーフルオロカーボン層に分配され、容易に精製できる。また、シリカゲルカラムクロマトグラフィ−などの通常の精製手段でも精製できる。
一般式[III]で表される中間体を製造する際に用いる、有機溶媒、塩基、パーフルオロカーボン、反応時間、反応温度については、何ら制限はなく、具体的には、一般式[V]で表される中間体の製造(第一工程)について述べた例と同じである。
Bfp−OHで表される高度にフッ素化されたカルボン酸を一般式[IV]で表される中間体と反応させる方法についても何ら制限はなく、具体的には、一般式[V]で表される中間体の製造(第一工程)について述べた例と同じである。

0020

次に、一般式[II](式中、nは1〜3の整数を示す。)で表されるガラビオース誘導体の中間体の製造法を説明する。((ニ)第四工程)
有機溶媒中、酸存在下、式[VII]で表されるガラクトース誘導体と一般式[III]で表される中間体をカップリングさせ、一般式[II]で表される中間体を製造する。
【化13】
一般式[II]で表される中間体は有機溶媒とパーフルオロカーボンによる分配抽出により、パーフルオロカーボン層に分配され、容易に精製できる。また、シリカゲルカラムクロマトグラフィ−などの通常の精製手段でも精製できる。
一般式[II]で表される中間体を製造する際に用いる、有機溶媒、酸、パーフルオロカーボン、反応時間、反応温度については、何ら制限はなく、具体的には、式[V]で表される中間体(第一工程)、または一般式[IV]で表される中間体(第二工程)の製造について述べた例と同じである。但し、酸としてはトリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネートが望ましい。
式[VII]は既知の方法(Liebigs Ann.Chem.誌、1343頁、1984年参照)により製造でき、その製造法になんら制限はない。

0021

次に、本発明化合物である一般式[I](式中、nは1〜3の整数を示す。)で表されることを特徴とするガラビオース誘導体の製造法を説明する。((ホ)第五工程)
有機溶媒中、一般式[II]で表される中間体を塩基処理し、一般式[I]で示されるガラビオース誘導体を製造できる。
一般式[I]で示されるガラビオース誘導体は有機溶媒とパーフルオロカーボンによる分配抽出により、有機層に分配され、容易に精製できる。また、シリカゲルカラムクロマトグラフィ−などの通常の精製手段でも精製できる。
一般式[I]で示されるガラビオース誘導体を製造する際に用いる、有機溶媒、塩基、パーフルオロカーボン、反応時間、反応温度については、何ら制限はなく、具体的には、一般式[V]で表される中間体の製造(第一工程)について述べた例と同じである。

0022

【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、その要旨を超えない限り、何ら制限を受けるものではない。
【実施例1】
一般式[VI](但し、nは1を示す。)で表される中間体(137mg、 0.44mmol)とBfp−OHで表される高度にフッ素化されたカルボン酸(1.00g、 0.98mmol)の無水ジクロロメタン (15mL) 溶液に4−ジメチルアミノピリジン (163mg、 1.33mmol) と DCC (367mg、 1.78mmol) を順次加え、室温で24時間撹拌した。反応液濃縮し、メタノ−ルとパーフルオロカーボン(フロリナ−トTMFC−72 )で分配抽出し、パーフルオロカーボン層を減圧濃縮して一般式[V](但し、nは1を示す。)で表される中間体(0.84 g) を得た。(白色粉末): MALDI−TOF−MS: Calcd for C66H46F68N2NaO10 (M+Na+): 2341.2、 Found: 2342.5.

0023

【実施例2】
一般式[V](但し、nは1を示す。)で表される中間体 (830mg、 0.358mmol) のクロロホルム (50mL)−メタノ−ル(25mL) 溶液にカンファ−スルホン酸(831mg、 3.58mmol)を加え、室温で5時間撹拌した。反応液を濃縮し、メタノ−ルとパーフルオロカーボン(フロリナートTMFC−72 )で分配抽出し、パーフルオロカーボン層を減圧濃縮して一般式[IV](但し、nは1を示す。)で表される中間体(683mg) を得た。(白色粉末): MALDI−TOF−MS: Calcd for C59H42F68N2O10Na (M+Na+): 2253.2、 Found: 2251.6.

0024

【実施例3】
一般式[IV](但し、nは1を示す。)で表される中間体(48.6mg、 22μmol)の無水ジクロロメタン(1mL)−無水EtOC4F9(1mL)溶液にBfp−OHで表される高度にフッ素化されたカルボン酸(22.3mg、 0.98mmol)と4−ジメチルアミノピリジン (5.3mg、 22μmol) と DCC (13.5mg、 65μmol) を順次加え、−5℃で21時間撹拌した。メタノール (0.5mL) を加え、さらに30分撹拌後、反応液をメタノ−ルとパーフルオロカーボン(フロリナ−トTMFC−72 )で分配抽出し、パーフルオロカーボン層を減圧濃縮して一般式[III](但し、nは1を示す。)で表される中間体(63.1mg) を得た。 (白色粉末): MALDI−TOF−MS: Calcd for C84H55F102N3O12Na (M+Na+): 3258.2、 Found: 3257.5.

0025

【実施例4】
一般式[III](但し、nは1を示す。)で表される中間体(63mg、 20μmol) の無水EtOC4F9 (1mL)溶液にアルゴン雰囲気下、式[VII] (133mg、 195μmol)の無水エーテル (2.5mL)溶液とモレキュラーブス4A粉末(1g) を加え、室温で1時間撹拌した。次に氷冷下、トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート(11μL、 58μmol) を加え、30分撹拌し、飽和NaHCO3水溶液(1mL)を加え、セライトろ過し、酢酸エチルでよく洗浄した。ろ液を飽和NaHCO3水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、得られた酢酸エチル層無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をメタノールとパーフルオロカーボン(フロリナートTMFC−72 )で分配抽出し、パーフルオロカーボン層を減圧濃縮して一般式[II](但し、nは1を示す。)で表される中間体 (66mg) を得た。(白色粉末): MALDI−TOF−MS: Calcd for C118H89F102N3O17Na (M+Na+): 3780.5、 Found: 3781.5.

発明を実施するための最良の形態

0026

【実施例5】
一般式[II](但し、nは1を示す。)で表される中間体 (66mg、 17μmol)のエ−テル(2mL)−メタノ−ル(2mL)溶液に28% NaOMe (25μL) を加え、室温で40分撹拌した。アンバーライト(IR−120; H+ form) を加えて中和し、ろ過した。ろ液の減圧濃縮残渣をメタノールとパーフルオロカーボン(フロリナートTMFC−72 )で分配抽出し、パーフルオロカーボン層を減圧濃縮してBfp−OMe (49mg) を回収した。つぎに、メタノール層を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (hexane : AcOEt = 1 : 4) にて精製し、一般式[I](但し、nは1を示す。)で表されるガラビオース誘導体(5.0mg、 全5工程で27%)を得た。(白色粉末):1H−NMR (CDCl3):δ 3.27 (1H、 dd、 J = 9.3、 3.4 Hz)、 3.37 (1H、 m)、 3.45 (1H、 dd、 J =10.0、 7.6 Hz)、 3.56 (1H、 t、 J = 9.0 Hz)、 3.70 (4H、 m)、 3.90 (1H、 brs)、 3.94 (1H、 brs)、 4.01 (1H、 dd、 J= 10.0、 2.4 Hz)、 4.13 (3H、 m)、 4.24 (1H、 d、 J = 7.3 Hz)、 4.35 (1H、 m)、 4.37 (1H、 d、 J = 11.2 Hz)、 4.45 (1H、 d、 J = 11.2 Hz)、 4.53 (1H、 d、 J = 11.5 Hz)、 4.72 (1H、 d、 J = 12.7 Hz)、 4.77 (2H、 s)、4.82 (1H、 d、 J = 3.4 Hz)、 4.91 (2H、 d、 J = 11.5 Hz)、 5.21 (1H、 d、 J = 10.3 Hz)、 5.32 (1H、 d、 J = 17.3 Hz)、 5.94 (1H、 m)、 7.30 (20H、 m); 13C−NMR (CDCl3):δ 60.4、 69.6、 70.4、 71.4、 72.1、 72.7、 73.5、 73.7、 74.1、 74.4、 74.6、 75.0、 75.7、 79.1、 80.7、 100.8、 102.0、 117.8、 127.2、 127.6、 127.7、 127.8、 127.98、 128.03、 128.2、 128.3、 128.39、 128.43、 128.6、 133.7、 136.9、 137.3、 137.8、 137.9.;MALDI−TOF−MS: Calcd for C43H50O11Na (M+Na+): 765.3、 Found: 764.2.

発明の効果

0027

本発明化合物であるガラビオースの誘導体はベロ毒素の解毒薬、ベロ毒素検出技術の開発のツールとして利用でき、工業的価値やその波及効果は極めて大である。

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