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技術 コーティング剤用ベヒクル組成物及びプラスチックフィルムに印刷する方法並びにプラスチックフィルム印刷物

出願人 大日精化工業株式会社浮間合成株式会社
発明者 美細津岩雄斉藤匡史酒井繁一
出願日 2002年8月23日 (18年4ヶ月経過) 出願番号 2002-243891
公開日 2004年3月18日 (16年9ヶ月経過) 公開番号 2004-083664
状態 特許登録済
技術分野 印刷方法 塗料、除去剤 インキ、鉛筆の芯、クレヨン
主要キーワード 植物性食用油 ガスシリンジ 飲料水用容器 再生加工 エポキシ樹脂系硬化剤 NCO基含有率 脂環式ポリイソシアネート化合物 含水アルコール溶液
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課題

プラスチックフィルム用の、特に熱及び/又は有機溶媒によって変形し易いシュリンクフィルム用に有効な、環境に負荷の小さい含水アルコール溶剤を使用した接着性に優れたプライマー層形成用及び印刷インキ用等のコーティング剤用のベヒクル組成物及びプラスチックフィルムの印刷方法を提供する。

解決手段

プラスチックフィルム用の含水アルコールコーティング剤用ベヒクル組成物において、樹脂成分が分子中にカルボキシル基と共に第1級又は第2級アミノ基を有するポリウレタンウレア樹脂の含水アルコール系溶剤可溶性塩であり、上記ポリウレタンウレア樹脂中のカルボキシル基含有量が20〜300μ当量/gであることを特徴とするコーティング剤用ベヒクル組成物。

概要

背景

プラスチックは極めて多岐にわたる用途で使用されており、近年は飲料水用容器包装袋等の材料として使用量は増加の傾向にある。種々の用途において、成形品の多くは、その表面に印刷がされたり、意匠が施される等の塗布加工がされている。
又、ほとんどのプラスチック材料は自然界で分解しにくいこと、省資源経済性等の観点から、一部は分別回収され、再生加工されて二次製品として利用されている。

概要

プラスチックフィルム用の、特に熱及び/又は有機溶媒によって変形し易いシュリンクフィルム用に有効な、環境に負荷の小さい含水アルコール溶剤を使用した接着性に優れたプライマー層形成用及び印刷インキ用等のコーティング剤用のベヒクル組成物及びプラスチックフィルムの印刷方法を提供する。プラスチックフィルム用の含水アルコールコーティング剤用ベヒクル組成物において、樹脂成分が分子中にカルボキシル基と共に第1級又は第2級アミノ基を有するポリウレタンウレア樹脂の含水アルコール系溶剤可溶性塩であり、上記ポリウレタンウレア樹脂中のカルボキシル基含有量が20〜300μ当量/gであることを特徴とするコーティング剤用ベヒクル組成物。 なし

目的

本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、プラスチックフィルム用の、特に熱及び/又は有機溶媒によって変形し易いシュリンクフィルム用に有効な、環境に負荷の小さい含水アルコール系溶剤を使用した接着性に優れたプライマー層形成用及び印刷インキ用等のコーティング剤用のベヒクル組成物及びプラスチックフィルムの印刷方法を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

プラスチックフィルム用の含水アルコールコーティング剤用ベヒクル組成物において、樹脂成分が分子中にカルボキシル基と共に第1級又は第2級アミノ基を有するポリウレタンウレア樹脂の含水アルコール系溶剤可溶性塩であり、上記ポリウレタンウレア樹脂中のカルボキシル基含有量が20〜300μ当量/gであることを特徴とするコーティング剤用ベヒクル組成物。

請求項2

ポリウレタンウレア樹脂中の第1級又は第2級アミノ基含有量が、5〜300μ当量/gである請求項1に記載のコーティング剤用ベヒクル組成物。

請求項3

ポリウレタンウレア樹脂中のカルボキシル基がアンモニア中和された請求項1に記載のコーティング剤用ベヒクル組成物。

請求項4

使用時に、水の含有量が5〜90重量%である含水アルコールで希釈する請求項1〜3のいずれか1項に記載のコーティング剤用ベヒクル組成物。

請求項5

プラスチックフィルムが、シュリンクフィルム又はストレッチラベル用フィルムである請求項1〜4のいずれか1項に記載のコーティング剤用ベヒクル組成物。

請求項6

更にエポキシ樹脂系硬化剤イソシアネート系硬化剤を含む請求項1に記載のコーティング剤用ベヒクル組成物。

請求項7

請求項1に記載のコーティング剤用ベヒクル組成物を使用してなることを特徴とするプラスチックフィルムのプライマー層形成コーティング剤

請求項8

請求項1に記載のコーティング剤用ベヒクル組成物を使用してなることを特徴とするプラスチックフィルム用含水アルコール系印刷インキ

請求項9

プラスチックフィルムに水系印刷インキを用いて印刷する際、該フィルムに設けた請求項7に記載のプライマー層形成用コーティング剤で形成されたプライマー層上に印刷することを特徴とするプラスチックフィルムに印刷する方法。

請求項10

プラスチックフィルムに水系印刷インキを用いて印刷する際、請求項8に記載の含水アルコール系印刷インキを使用することを特徴とするプラスチックフィルムに印刷する方法。

請求項11

請求項9又は10に記載の方法で得られるプラスチックフィルム印刷物

技術分野

0001

本発明は、プラスチックフィルム用の環境負荷の小さい含水アルコールコーティング剤用のベヒクル組成物に関し、特にシュリンクフィルムに塗布及び印刷可能で、しかもフィルムとの接着性が良好な含水アルコール系コーティング剤用ベヒクル組成物に関する。

0002

プラスチックは極めて多岐にわたる用途で使用されており、近年は飲料水用容器包装袋等の材料として使用量は増加の傾向にある。種々の用途において、成形品の多くは、その表面に印刷がされたり、意匠が施される等の塗布加工がされている。
又、ほとんどのプラスチック材料は自然界で分解しにくいこと、省資源経済性等の観点から、一部は分別回収され、再生加工されて二次製品として利用されている。

0003

例えば、PETボトルの如きプラスチック容器においては、その回収を考慮して、シュリンクフィルムに印刷した容器の形状に合わせて意匠性等を付与した円筒状ラベルを容器に被せ、収縮させて固着し、回収時にはその印刷されたフィルムを剥がし、容器と分別するような方法が多く用いられるようになってきた。これに伴ってシュリンクフィルム用の印刷インキ組成物に対しても、環境に放出される有機溶媒量の削減化が求められている。

背景技術

0004

従って、上記の要求に対しては完全に水性化した印刷インキの使用が好ましいが、このようなインキでは乾燥速度、濡れ等のインキ適性及びフィルムへの接着性が弱く、又耐水性の問題があった。
特にシュリンクフィルムは、熱及び/又は有機溶媒によって変形し易く、通常はアルコール系コーティング剤を用いて塗布及び印刷が行われる。含水系コーティング剤も使用される場合があるが、充分な接着力が得られないことから、現状ではプライマー層として非水接着層をシュリンクフィルムとコーティング剤の間に設ける必要があった。
しかしながら、従来の非水系コーティング剤を塗布して形成された非水系接着層(プライマー層)には残留溶剤が多く、臭気が強いという問題があった。

0005

本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、プラスチックフィルム用の、特に熱及び/又は有機溶媒によって変形し易いシュリンクフィルム用に有効な、環境に負荷の小さい含水アルコール系溶剤を使用した接着性に優れたプライマー層形成用及び印刷インキ用等のコーティング剤用のベヒクル組成物及びプラスチックフィルムの印刷方法を提供することにある。

発明が解決しようとする課題

0006

本発明者らは、水系のコーティング剤は、環境への負荷は小さいが、それが塗布されるプラスチック基材は一般的に凝集エネルギーが小さいために、水系のコーティング剤は濡れが悪く、綺麗に塗布することができず、これらを解決するために界面活性剤を用いると耐水性、接着性が低下することを考慮して、種々検討した結果、分子中にカルボキシル基と共に第1級又は第2級アミノ基とを有するポリウレタンウレア樹脂は、通常の油性系のポリマーであるにも拘わらず、このポリウレタンウレア樹脂中のカルボキシル基を中和したものは含水アルコールに溶解することを見いだした。又、このポリウレタンウレア樹脂の含水アルコール溶液は、プラスチック基材に対して濡れが良く、接着性も良好であり、更には従来のコーティング剤と同じ乾燥条件下に形成された塗布層中の残留溶剤は極めて少量であり(これは水による効果であると考えられる)、塗布層は耐水性を有するものであった。これらの知見に基づいて本発明を完成した。

0007

上記の目的は以下の本発明によって達せられる。即ち、本発明は、プラスチックフィルム用の含水アルコールコーティング剤用ベヒクル組成物において、樹脂成分が、分子中にカルボキシル基と共に第1級又は第2級アミノ基を有するポリウレタンウレア樹脂の含水アルコール系溶剤可溶性塩であり、上記ポリウレタンウレア樹脂中のカルボキシル基含有量が20〜300μ当量/gであることを特徴とするコーティング剤用ベヒクル組成物及びプラスチックフィルムの印刷方法である。

0008

本発明のベヒクル組成物は溶剤と樹脂成分を必須成分とし、樹脂成分が、分子中にカルボキシル基と共に第1級又は第2級アミノ基とを有するポリウレタンウレア樹脂の含水アルコール系溶剤可溶性塩であることが特徴である。

0009

本発明で使用する上記のポリウレタンウレア樹脂は、例えば、ポリオール化合物カルボン酸成分、ポリイソシアネート化合物及びポリアミン鎖伸長剤を、通常のポリウレタン重合方法に従って重合することで得ることができる。
本発明に用いるポリオール化合物としては、例えば、ポリテトラメチレングリコールエーテルポリエチレングリコールエーテルポリプロピレングリコールエーテルの単独又はこれらが共重合されたポリエーテルポリオールポリエステルポリオールポリカーボネートポリオールポリアクリルポリオール、ポリオレフィンポリオールポリブタジエンポリオール油脂変性ポリオールポリカプロラクトンポリオールポリバレロラクトンポリオール等のポリウレタンの製造に従来から使用されているポリオールがいずれも使用でき、特に限定されない。これらは1種又は2種以上を組合せて使用される。

0010

又、低分子ジオールとして、例えば、水、エチレングリコールジエチレングリコールトリエチレングリコールプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール等もポリオール化合物と併用することができる。

0011

本発明で使用するカルボン酸成分としては、例えば、ジメチロールエタン酸、ジメチロールプロパン酸ジメチロールブタン酸、ジメチロールヘプタン酸、ジメチロールヘキサン酸等の単素数2〜6のジメチロールアルキル酸カルボキシル基含有ポリカプロラクトンジオール等;無水フタル酸無水マレイン酸ポリエステルトリオール又はポリエーテルトリオールとのハーフエステル化反応により得られるカルボキシル基含有ジオール等が1種又は2種以上を組合せて使用される。

0012

カルボン酸成分は、合成されるポリウレタンウレア樹脂中のカルボキシル基含有量が、20〜300μ当量/g(該樹脂)、好ましくは50〜250μ当量/g(該樹脂)となる量で使用される。ポリウレタンウレア樹脂中の含有量が20μ当量/gよりも少ない場合は、該樹脂は含水アルコール系溶剤に溶解せず、300μ当量/gよりも多い場合は中和により増粘あるいはゲル化する傾向にあり、本発明のベヒクル組成物を用いたコーティング剤の塗布適性が悪くなり、又、ポリウレタンウレア樹脂被膜の耐水性も悪くなる。

0013

本発明で用いられるポリイソシアネート化合物としては、例えば、脂肪族ポリイソシアネート化合物として1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンメチルエステルジイソシアネートメチレンジイソシアネートイソプロピレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、1,5−オクチレンジイソシアネートダイマー酸ジイソシアネート等が、脂環式ポリイソシアネート化合物として4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートイソホロンジイソシアネート(IPDI)、水添トリレンジイソシアネート、2,4もしくは2,6−メチルシクロヘキサンジイソシアネート、イソプロピリデンジシクロヘキシル−4,4′−ジイソシアネート、4,4′−メチレンビスシクロヘキシルイソシアネート)等が、芳香族ポリイソシアネート化合物として2,4もしくは2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネートMDI)、1,5−ナフチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネートシクロヘキサンフェニレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネートトリス(4−フェニルイソシアネートチオホスフェートトリジンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、ジフェニルエーテルジイソシアネート、ジフェニルスルホンジイソシアネート等が1種又は2種以上を組合せて用いられる。

0015

更に、必要に応じて、反応停止剤としてのモノアミン類をポリアミン鎖伸長剤と併用することもできる。末端のアミノ基の濃度調整ウレタンプレポリマーと鎖伸長剤としてのジアミン類および反応停止剤の配合比で決定される。合成されるポリウレタンウレア樹脂中の第1級又は第2級アミノ基の含有量は5〜300μ当量/g(該樹脂)が好ましく、さらに好ましくは20〜200μ当量/g(該樹脂)である。第1級又は第2級アミノ基含有量が、5μ当量/gより少ない場合はコロナ処理プラスチックフィルムに対するポリウレタンウレア樹脂の接着性が乏しくなり、300μ当量/gより多い場合はポリウレタンウレア樹脂被膜の耐熱性、強度等の物性が悪くなるので好ましくない。

0016

以上の原料成分を用いて合成されるポリウレタンウレア樹脂は、含水アルコール系溶剤に可溶とするために、そのカルボン酸を中和することが必要である。
該樹脂中のカルボン酸(カルボキシル基)の中和剤としては、例えば、アンモニアトリエチルアミン沸点89.4℃)、モルホリン(同130℃)、N−メチルモルホリン(同118℃)、N−エチルモルホリン(同141℃)、2アミノ−2メチル−1プロパノール(同165℃)、モノエタノールアミン(同171℃)等の低沸点アミンが有効である。塗布されたコーティング剤は通常50〜100℃で乾燥されるが、沸点が200℃以上のアミンの使用は、残留耐水性を低下させるので好ましくない。又、上記の中和剤は、そのままポリウレタンウレア樹脂の溶液に添加することもできるが、それを0.05〜1重量%含有する希釈溶液として添加することもできる。

0017

本発明のベヒクル組成物は、上記のポリウレタンウレア樹脂の中和塩を溶剤に溶解してなるものである。通常、重合後の該樹脂の溶液が使用される。ベヒクル組成物中の該樹脂の中和塩の含有割合は、特に限定されないが、通常25〜50重量%程度である。
溶剤としては、例えば、水、メタノールエタノールn−プロピルアルコールイソプロピルアルコール、メチルセロソルブエチルセロソルブプロピレングリコールモノメチルエーテルプロピレングリコールモノエチルエーテル等のアルコール類酢酸エチル酢酸プロピル酢酸ブチルメチルエチルケトン等の少なくとも1種のポリウレタンウレア樹脂及びその中和塩を溶解する親水性溶剤が用いられる。

0018

本発明のベヒクル組成物を用いてコーティング剤を製造する場合には、水と上記のアルコール類の少なくとも1種との混合溶剤である含水アルコールが希釈溶剤として使用される。好ましい混合割合は、水/アルコール類が5/90〜90/5(重量比)、更に好ましくは20/80〜80/20(重量比)である。又、コーティング剤の塗布適性を向上させるために上記の混合溶剤中に10重量%以下の範囲でトルエンキシレンシクルヘキサン、ヘキサン等を添加することができる。

0019

本発明のベヒクル組成物は、プラスチックフィルムに水系の印刷インキによる印刷を可能とするためのプライマー層形成用の含水アルコール系コーティング剤の製造及びプラスチックフィルム用含水アルコール系印刷インキの製造に使用することができる。
プライマー層形成用の含水アルコール系コーティング剤は、本発明のベヒクル組成物を前記の含水アルコールで前記のポリウレタンウレア樹脂の濃度が5〜30重量%となるように希釈し、必要により、シリカワックス等のブロッキング防止剤レベリング剤スリップ剤等の添加剤を適宜添加することによって製造することができる。更に必要ならばエポキシ樹脂系硬化剤及び/又はイソシアネート系硬化剤を添加することができる。
又、プラスチックフィルム用含水アルコール系印刷インキは、本発明のベヒクル組成物を前記の含水アルコールで該樹脂の濃度が5〜20重量%程度となるように希釈し、印刷インキに従来から使用される着色剤ポリエチレンワックス脂肪酸アミド消泡剤、レベリング剤等の添加剤を適宜添加することにより製造することができる。

0020

本発明が対象とする基材のプラスチックフィルムは、通常のプラスチックフィルムであり、特に限定されない。例えば、ポリスチレンポリメタクリル酸メチル、ポリエステル、ポリアミドポリ塩化ビニルポリエチレンポリプロピレン等のフィルムが挙げられ、これらは延伸(1軸、2軸)、未延伸、コロナ放電処理等の表面処理されたもの、未表面処理のもの等のいずれであってもよい。特に、本発明のベヒクル組成物を用いた含水アルコール系コーティング剤や含水アルコール系印刷インキは、特にポリスチレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニルのシュリンクフィルムやポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィンストレッチラベル用フィルムに対して有効である。

0021

プラスチックフィルムにプライマー層を形成する場合には、上記のベヒクル組成物を用いたコーティング剤をプラスチックフィルムに塗布することで形成される。塗布手段は、従来公知の塗布方法がいずれも使用でき、塗布方法は特に限定されない。例えば、グラビア印刷凸版フレキソ)印刷、ロールコーターリバースロールコーター転写方式)、スプレー方式等が用いられる。コーティング剤は、通常乾燥厚さが0.1〜3μm程度となるように塗布され、通常、40〜100℃の温度で乾燥される。このコーティング剤は基材フィルムに対する濡れは良好で、形成されたプライマー層は基材フィルムとの接着性も良好であり、残留溶剤は極めて少なく、従って臭気も極めて少ない。このプライマー層を有するプラスチックフィルムは、水系の印刷インキを用いて印刷することができる。

0022

本発明のベヒクル組成物を用いた含水アルコール系印刷インキでプラスチックフィルムに印刷する場合には、処理プラスチックフィルムに直接印刷することもできるが、上記のプライマー層を有するプラスチックフィルムに印刷すると更に綺麗な印刷物を得ることができる。

0023

【実施例】
次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。尚、文中の部又は%とあるのは特に断りのない限り重量基準である。

0024

ポリウレタンウレア樹脂の合成例1
反応容器に、アジピン酸とネオペンチルグリコールから得られた数平均分子量2,000のポリエステルジオール200部とジメチロールブタン酸7. 4部とイソホロンジイソシアネート52.7部を仕込み窒素気流下に100℃で5時間反応させてNCO基含有率2.48%のウレタンプレポリマーを得た。このウレタンプレポリマーを酢酸エチルに溶解して不揮発分50%の溶液を得た。

0025

上記のウレタンプレポリマー溶液を、イソホロンジアミン14.88部、ジ−n−ブチルアミン1.19部、イソプロピルアルコール161部、酢酸エチル62.1部からなる溶液に、撹拌しながら滴下して20分間反応させ、ポリウレタンウレア樹脂を形成させた。その後、反応液をメチルエチルケトン161部で希釈して不揮発分30%、粘度1150mPa・s、樹脂固形分中のカルボキシル基含有量181μ当量/g、樹脂固形分中の1 級アミノ基含有量111μ当量/gのポリウレタンウレア樹脂溶液を得た。得られた該樹脂溶液に25%アンモニア水溶液7.00部を添加し、攪拌してポリウレタンウレア樹脂中のカルボキシル基を中和しポリウレタンウレア樹脂Aを得た。上記と同様の方法で表1及び表2に記載の原材料及び量(部)を用いてポリウレタンウレア樹脂B〜Iを合成した。

0026

(注)(1):ポリネオペンチルグリコールアジペート(分子量2000)
(2):ポリ(3−メチル−1,5−ペンタンジオールアジペート)(分子量3000)
(3)、(4):分子量2000

0027

0028

実施例1〜5
次いで合成例1で得られたポリウレタンウレア樹脂A〜Eの溶液のそれぞれを、水/イソプロピルアルコール(IPA)=6/4(重量比)で固形分10%に調整して本発明のプライマー層形成用コーティング剤を作製した。

0029

比較例1〜4
次いで合成例1で得られたポリウレタンウレア樹脂F〜Iの溶液のそれぞれを、水/IPA=6/4(重量比)で固形分10%に調整して比較例のプライマー層形成用コーティング剤を作製した。

0030

〔プライマー層の評価〕
各実施例及び比較例のコーティング剤をポリスチレンシュリンクフィルムに乾燥厚さが0.5μmとなるようグラビア版で塗布し、50℃で5分間乾燥させてプライマー層を形成した。下記の方法でプライマー層と基材フィルムの接着性及び各ポリウレタンウレア樹脂溶液の中和安定性及び含水アルコール希釈性を評価した。以上の結果を表3に示す。

0031

(1)接着性
プライマー層にセロハンテープ貼付し、それを剥離したときのプライマー層の基材フィルムからの剥離の有無を観察し、結果を下記のように表示する。
○:全く剥離しない
△:セロハンテープ貼付部の20〜70%が剥離した
×:セロハンテープ貼付部の70%以上が剥離した

0032

(2)樹脂溶液の中和安定性
ポリウレタンウレア樹脂の重合時及び重合後にアンモニア水で中和する時の安定性を観察し、結果を以下のように表示する。
○:いずれも安定で変化なし
×:いずれかでゲル状となる
(3)含水アルコール溶媒希釈性
水/アルコール=6/4(重量比)で固形分10%に調整する際の液の安定性を観察し、○で安定で変化のない場合を、×で不安定で樹脂が析出する場合を示す。

0033

0034

実施例6〜10、比較例5〜8
下記の表4に記載の組成で、各成分をペイントシェーカーで1時間分散して含水アルコール系白色グラビアインキを作製した。

0035

得られたインキの性能を下記の方法で評価した。結果を5及び6に示す。
(1)含水アルコール溶媒希釈性
インキ100部に希釈溶剤(水/IPA=1/1(重量比) )60部を加えた時の希釈安定性。○で安定で変化のない場合を、×で不安定で樹脂が析出する場合を示す。
(2)残留溶剤
インキ100部に希釈溶剤(水/IPA=1/1( 重量比) )60部を加え、処理OPPフィルム(厚さ20mμ)に塗布量8g/m2 (wet)で2回重ね刷りし、50℃で1分乾燥させた後の残留溶剤を下記の方法で測定した。但し比較例5、6については含水アルコール希釈性が無いため、酢酸エチル/MEK/IPA=1/1/1(重量比)で希釈し、残留溶剤を測定した。下記の接着性、耐性試験の場合も同様である。
測定方法
プライマー層形成フィルムの2000cm2を短冊状に切り、これを500mlの三角フラスコに入れてシリコンゴム密栓し、80℃で30分加熱した後、直ちにガスシリンジで内部の気体を1ml採取し、ガスクロマトグラフィーで溶剤量(mg/m2)を定量した。

0036

(3)接着性
インキ100部に希釈溶剤60部(水/IPA=1/1(重量比) )を加え、各種フィルムに塗布量8g/m2(wet)の1回刷り印刷物を作製し、80℃で20秒強制乾燥した後、25℃で24時間放置し、セロハンテープ剥離試験により基材との接着性を評価した。結果を下記のように表示する。

0037

(4)耐性試験
(1)耐水性
インキ100部に希釈溶剤60部(水/IPA=1/1(重量比) )を加え、処理PAフィルム(ナイロン6、厚さ15μm)に塗布量8g/m2(wet)で2回刷り重ねをした印刷物を作製し、この印刷面上に、アンカーコート剤(AC剤)を使用してポリエチレンフィルムを押し出してラミネートを行った。
〔AC剤:セイダイン2710A/2710C(大日精化工業社製)=1/2(重量比)、塗布量 0.2g/m2(dry)。
シーラント層:押し出しPE(厚さ15μm) /LLDPE(厚さ40μm)〕
得られたラミネート物を25℃の水に24時間浸漬し、浮き(ブリスターの発生)より判定し、結果を下記の指標で示す。

0038

(2)耐ボイル性
インキ100部に希釈溶剤60部(水/IPA=1/1(重量比) )を加え、処理PAフィルム(厚さ15μm、ナイロン6)に塗布量8g/m2(wet)で2回刷り重ねして印刷物を作製し、これをセイカボンドE366/C26(大日精化工業社製接着剤、塗布量:3g/m2(dry))でLLDPEフィルム(厚さ40μm)と張り合わせたラミネート物を作製した。
上記のラミネート物をヒートシールして袋を作り、これに水/酢/植物性食用油=2/1/1(重量比)を充填し、95℃で30分間の加熱殺菌を行い(ボイル試験)、浮き(ブリスターの発生)の有無を評価した。浮きなしを○で示す。

0039

(3)耐レトルト性
インキ100部に希釈溶剤60部(水/IPA=1/1(重量比) )を加え、上記の処理PAフィルムに塗布量8g/m2(wet)で2回刷り重ねして印刷物を作製し、これをセイカボンドE366/C26(大日精化工業社製接着剤、塗布量:4g/m2(dry))でCPPフィルム(厚さ40μm)と張り合わせてラミネート物を作製した。
上記のラミネート物をヒートシールして袋を作り、これに水を充填し120℃30分間の加熱殺菌を行い(レトルト試験)、浮きの有無を評価した。浮きなしを○で示す。

0040

発明を実施するための最良の形態

0041

発明の効果

0042

以上の本発明によれば、プラスチックフィルムに水系印刷インキで印刷が可能なプライマー層形成用及びプラスチックフィルムに直接印刷が可能な水系印刷インキの製造に使用できるのコーティング剤用ベヒクル組成物が提供される。

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