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技術 水稲のすじ蒔用育苗箱および育苗箱のすじ蒔用補完部材

出願人 株式会社富山クボタ
発明者 上田一久
出願日 2002年7月15日 (18年4ヶ月経過) 出願番号 2002-205682
公開日 2004年2月12日 (16年9ヶ月経過) 公開番号 2004-041137
状態 拒絶査定
技術分野 栽培用器(植木鉢),播種用鉢 栽培用器(植木鉢),播種用鉢
主要キーワード 補完部材 バラツキ度 上層面 等間隔おき 分けつ 各仕切壁 水分条件 排水穴
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2004年2月12日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (8)

課題

縦のすじ蒔をしておけば、田植機に移しかえうるようにマット状苗群の形状が保持され、田植機では一株が所定の本数の安定した植え付けとなる水稲のすじ蒔用育苗箱および育苗箱のすじ蒔用補完部材を提供する。

解決手段

水稲の育苗箱において、育成されるマット状苗群を田植機の植付爪が掻き取る箇所に相当する位置に沿った縦のすじ蒔溝を仕切壁により配設し、すじ蒔溝の配設について、その開口上位に種籾が置かれるように、底壁より起立する仕切壁の上端床土上層面ですれすれに覆い隠される程度の高さに形成した。

概要

背景

従来の普通の育苗箱は、矩形箱底壁に多数の排水穴散在して設けたもので、使用については、床土の上に種籾播種し、覆土をかけた状態で発させ育苗する。田植えに適する時期は、葉数が2枚半程度になったときであって、適度に育ったの根の部分が繁茂してマット状になっているので、田植機に供給するときには、箱からマット状の苗群をそのまま抜き取って田植機の苗乗せ台に移しかえる。

概要

縦のすじ蒔をしておけば、田植機に移しかえうるようにマット状苗群の形状が保持され、田植機では一株が所定の本数の安定した植え付けとなる水稲のすじ蒔用育苗箱および育苗箱のすじ蒔用補完部材を提供する。水稲の育苗箱において、育成されるマット状苗群を田植機の植付爪が掻き取る箇所に相当する位置に沿った縦のすじ蒔溝を仕切壁により配設し、すじ蒔溝の配設について、その開口上位に種籾が置かれるように、底壁より起立する仕切壁の上端が床土の上層面ですれすれに覆い隠される程度の高さに形成した。  

目的

この発明は、上記のような実情に鑑みて、縦のすじ蒔をしておけば、田植機に移しかえうるようにマット状苗群の形状が保持され、田植機では一株が所定の本数の安定した植え付けとなる水稲のすじ蒔用育苗箱および育苗箱のすじ蒔用補完部材を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

水稲育苗箱において、育成されるマット状苗群田植機植付爪が掻き取る箇所に相当する位置に沿った縦のすじ蒔溝を仕切壁により配設し、すじ蒔溝の配設について、その開口上位に種籾が置かれるように、底壁より起立する仕切壁の上端床土上層面ですれすれに覆い隠される程度の高さに形成したことを特徴とする水稲のすじ蒔用育苗箱。

請求項2

水稲の育苗箱に、育成されるマット状苗群を田植機の植付爪が掻き取る箇所に相当する位置に沿った縦のすじ蒔溝を設けるために、着脱可能に嵌め込むすじ蒔用補完部材であって、すじ蒔溝を形成する縦長の仕切壁の配列が下部で連結片で結合してなり、すじ蒔溝の開口上位に種籾が置かれるように、育苗箱の底壁の上に起立する仕切壁の上端が床土の上層面ですれすれに覆い隠される程度の高さに仕切壁を形成したことを特徴とする水稲の育苗箱のすじ蒔用補完部材。

請求項3

古紙などの再生紙により成形したことを特徴とする請求項2記載の水稲の育苗箱のすじ蒔用補完部材。

技術分野

0001

この発明は、田植機に供給する播種して育成するための水稲のすじ蒔用育苗箱および育苗箱のすじ蒔用補完部材に関する。

0002

従来の普通の育苗箱は、矩形箱底壁に多数の排水穴散在して設けたもので、使用については、床土の上に種籾を播種し、覆土をかけた状態で発させ育苗する。田植えに適する時期は、葉数が2枚半程度になったときであって、適度に育った苗の根の部分が繁茂してマット状になっているので、田植機に供給するときには、箱からマット状の苗群をそのまま抜き取って田植機の苗乗せ台に移しかえる。

背景技術

0003

田植機における苗乗せ台のマット状苗群は、左右に往復するようになっているので、苗乗せ台の傾斜した下端回動する植付爪往復運動に合わせて端から順番に一株分ずつ掻き取って土壌植え付けて行く。その一株の苗の本数は地域や植え付け時期等の条件にもよるが、3本程度とされ、多すぎると分けつが抑制され、根の活着やその後の伸長が悪く軟弱徒長の稲となる。また、少なすぎると分けつが促進されても限りがあるため、同じく不利となる。さらに、育苗箱による苗育成において、厚蒔きによる密植バラ蒔き(散播)も風通しが悪く、徒長苗となる率が高い。

0004

現在の田植機では、植付爪が一回で掻き取る苗の本数を増減でき、また、播種機も種籾の均一蒔きにおいて種籾の量(蒔く密度)の増減ができるようになっている。いずれもその精度は良好であるが、実情は植付爪による掻き取り量、つまり一株となる苗の本数が一定せず、取りすぎや取り不足、時には欠株が生じる不都合単位面積当り一株の本数のバラツキ度:5〜7本 30%、3〜4本 45%、1〜2本 20%、0本 5%)を防止することができず、田植えの後の補植や水稲栽培管理にも多くの労力が費やされていた。

0005

苗や水稲の適正な育成上から考えて、播種機で育苗箱に薄蒔き(育苗箱一箱当り、乾籾100g以下)をしたり、田植機で一株の植え付け本数を少なくしたりする程、このような欠株等の不都合な現象が観られることから、これを忌避するために、播種機では過度に厚蒔き(一箱当り140g前後)をなし、田植機では一株の掻き取り量を過度に多くしたり、また3.3m2当り株数を多くするなど、水稲栽培上の健全育成や収穫量品質向上、及び省力・省資源に対し、意に反する取り組みとなっているのが実情である。

0006

一株の苗本数の過不足と欠株とが生じる要因は、育苗箱におけるマット状苗群の根の絡みが四方波及していることによるもので(図7)、植付爪により一回に掻き取る本数が根の絡みが原因で過剰となると、その近辺で次回に掻き取る本数が減少したり、時にはゼロとなる。したがって、育苗箱において、一株の掻き取り位置ごとに苗本数に相当する種籾が納まる凹部を設け、一株独立に生育させるならば、このような植え付け不安定要因を解消することができることになる。しかし、生育苗が根の絡みで安定するマット状苗群ではなくなるため、育苗箱から田植機に移しかえる際にばらばらに形状が崩れるおそれがあり、取り扱いに不都合をきたすことになるので解決策にはならない。

発明が解決しようとする課題

0007

この発明は、上記のような実情に鑑みて、縦のすじ蒔をしておけば、田植機に移しかえうるようにマット状苗群の形状が保持され、田植機では一株が所定の本数の安定した植え付けとなる水稲のすじ蒔用育苗箱および育苗箱のすじ蒔用補完部材を提供することを目的とした。

0008

上記の目的を達成するために、この発明は、水稲の育苗箱において、育成されるマット状苗群を田植機の植付爪が掻き取る箇所に相当する位置に沿った縦のすじ蒔溝を仕切壁により配設し、すじ蒔溝の配設について、その開口上位に種籾が置かれるように、底壁より起立する仕切壁の上端が床土の上層面ですれすれに覆い隠される程度の高さに形成したことを特徴とする水稲のすじ蒔用育苗箱を提供する。

0009

上記の構成によれば、播種機で床土の上に播種するときには、すじ蒔溝の上に沿って縦にすじ蒔をなし、その上に覆土を被せて適度な水分条件で発芽、生育させる。生育により、苗の根がすじ蒔溝に沿って延びるが、横へは仕切壁に遮られ下へ延びて反転し、一部が床土の上層および覆土から隣接するすじ蒔溝に延びて横へは弱く根の絡みが生じる。そこで、根の縦横の絡みによるマット状苗群となるため、その形状を保持させながら田植機に供給することができる。

0010

田植機においては、従来のマット状苗群の根の絡みや張り具合は、四方であるが、この発明では、直線上の二方向となり、根はほぐれ易く、少々縦の根の絡みが強くても、それを容易に掻き取ることができ、比較的弱い横の絡みも断ち取られるため、所定の本数で植え付けることができる。

0011

また、この発明は、水稲の育苗箱に、育成されるマット状苗群を田植機の植付爪が掻き取る箇所に相当する位置に沿った縦のすじ蒔溝を設けるために、着脱可能に嵌め込むすじ蒔用補完部材であって、すじ蒔溝を形成する縦長の仕切壁の配列が下部で連結片で結合してなり、すじ蒔溝の開口上位に種籾が置かれるように、育苗箱の底壁の上に起立する仕切壁の上端が床土の上層面ですれすれに覆い隠される程度の高さに仕切壁を形成したことを特徴とする水稲の育苗箱のすじ蒔用補完部材を提供するものである。

課題を解決するための手段

0012

上記の構成によれば、普通の育苗箱に嵌め込むことにより、上記の水稲のすじ蒔用育苗箱と同じ形態となるので、同じように使用し同じ作用が得られる。しかし、古紙などの再生紙で成形されていると(請求項3)、苗が生育したときには、補完部材が形を保持できなくふやけ、植付爪で掻き取る障害にはならないため、田植機に供給するときには、マット状苗群と共にそれに移しかえる。

0013

この発明においては、上記のように、育苗箱の中に仕切壁3,3,・・の配列により根15が下へ伸びるすじ蒔溝5,5,・・が設けられ、仕切壁3で苗13が横へ延びる量を床土9の上層と覆土11においてのみとして半減させる。この作用を果たす限り、水稲のすじ蒔用育苗箱Aおよびすじ蒔用補完部材Bの材質および寸法については、特に制限するものではないが、材質的にはプラスチックで成形することが望ましい。なお、補完部材Bを古新聞、古雑誌等の古紙の再生紙にて成形するときは(請求項3)、一回限りの使用となる。

発明を実施するための最良の形態

0014

いずれにしても、育苗箱には、すじ蒔溝5の上方の床土9の上に縦のすじ蒔をなすが、これに適する播種機については、本出願人において既に提案している(特願2002−186117号)。また、すじ蒔溝5の条数についても限定するものではない。現在の田植機では、苗置台の一往における植付爪の掻き取り回数が、稚苗では26と24、中性苗では20と18であるので、取り敢えずその回数に合わせることになる。

0015

以上説明したように、この発明によれば、育苗箱に設けられるすじ蒔溝の上に沿って縦のすじ蒔をしておけば、苗の育成において横への根の絡みを減少できるので、田植機に移しかえうるようにマット状苗群の形状が保持され、しかも、田植機では根の絡みに伴う苗の取り過ぎがなくなるため、苗の過不足や欠株がなくなり一株が所定の本数の安定した植え付けとなるという優れた効果がある。

0016

【実施例】
次に、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

0017

図1および図2は、水稲のすじ蒔用育苗箱Aについての一実施例を示し、それはプラスチックにより一体成形され、底壁1より箱長に沿って長い25条の仕切壁3,3,・・を等間隔に列設することにより、各仕切壁3,3の間の24条のすじ蒔溝5,5,・・を有し、両横の側壁2,2と隣接仕切壁3,3との間の2条のすじ蒔溝5,5を加えて、その総数が26条であるので、26回取りの場合である。また、各すじ蒔溝5には等間隔おき排水孔7,7,・・が列設される。

0018

寸法については、底壁1の上面を基準として側壁2の高さHが30mm対して、仕切壁3の高さLが15mmと半分程度に低く形成される。そこで、床土9が20mm程度の高さMに入れられることから、仕切壁3が床土9により覆い隠され、この状態でその床土9の上に種籾10,10,・・が縦にすじ蒔きされ、その上に覆土11を4mm程度の厚みNに被せられ、適度な水分状態を保持しながら発芽、育成がなされる。図2は、苗13が植えの時期に生育した状態を示し、図示はしないが、実際は根15が仕切壁3を越えて横へも延びている。根15が主に下へ延びて反転している状態を説明するため省略した。

発明の効果

0019

図3ないし図5は、普通の育苗箱6に組み込んで使用するすじ蒔用補完部材Bについての一実施例を示し、育苗箱6に嵌め込むと上記の水稲のすじ蒔用育苗箱Aとほぼ同じ形態となる。その補完部材Bは、縦長の仕切壁3,3,・・の各間に連結片4,4,・・を介在させ、この構造体をプラスチックにより一体成形したもので、仕切壁3の高さ15mmに対して連結片4を10mmとして低く形成し、根15が縦に延びるのを過度に抑制しないようにしてある。なお、この場合も、26回取りであって、普通の育苗箱6に安定して嵌まるように、仕切壁3の数を27となしてある。

図面の簡単な説明

0020

図6は、補完部材Bが古紙などの再生紙により成形した場合を示したもので、上記と同様の形状であるが、田植え時にはふやけているので、田植機にマット状苗群12を供給するときには付けたままに移しかえる。

図1
この発明に係る水稲のすじ蒔用育苗箱を示す斜視図である。
図2
同水稲のすじ蒔用育苗箱を田植え頃の育苗状態で示す一部断面図である。
図3
この発明に係る水稲の育苗箱のすじ蒔用補完部材を普通の育苗箱とともに示す斜視図である。
図4
同補完部材の一部拡大斜視図である。
図5
同補完部材が育苗箱にセットされた使用を田植え頃の育苗状態で示す一部断面図である。
図6
水稲の育苗箱のすじ蒔用補完部材についての他の実施例を示す図4に対応する斜視図である。
図7
従来の育苗箱における苗の根の張り具合を示す平面から見た説明図である。
【符号の説明】
A 水稲のすじ蒔用育苗箱
B 水稲の育苗箱のすじ蒔用補完部材
1 底壁
3 仕切壁
4 連結片
5 すじ蒔溝
6 育苗箱
9 床土
10 種籾
12 マット状苗群

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