図面 (/)
課題
解決手段
概要
請求項1
請求項2
一次成形部分と二次成形部分の材料は異なる材料で成形した請求項1記載の電気掃除機。
請求項3
一次成形部分の肉厚を、二次成形して外郭をなす層より薄く形成した請求項1または2記載の電気掃除機。
請求項4
一次成形部分の肉厚を、二次成形して外郭をなす層より厚く形成した請求項1または2記載の電気掃除機。
請求項5
吸引風を発する電動送風機を有する電気掃除機において、前記電気掃除機を構成し外郭部と前記外郭部に交わるリブを有する樹脂部材は、一次成形にて前記リブを形成した後、前記外郭部を二次成形して形成してなる電気掃除機。
請求項6
請求項7
樹脂部材を、掃除機本体が内蔵する電動送風機を支持または覆う部材とした請求項1〜5のいずれか1項に記載の電気掃除機。
請求項8
請求項9
商標、機種名、記号等の表示をウンモで形成した請求項8記載の電気掃除機。
請求項10
商標、機種名、記号等の表示をアルミの粉で構成した請求項8記載の電気掃除機。
技術分野
0003
図13において、101は電気掃除機の本体であり、掃除機本体101は前方に上方を回動自在に本体外郭に軸支された蓋体102によって覆われた塵埃を集塵する集塵室103を設け、前記集塵室103に連通して、塵埃を吸引する吸引風を発する電動送風機104を内蔵した電動送風機室105を設けており、前記電動送風機104は、掃除機本体101の外郭を形成する上ケース106及び下ケース107との間で弾性体を介して挟持されている。掃除機本体101の後方外郭部分に、前記電動送風機104より排出される排気を大気中に放出する排気口108を備えている。
背景技術
0005
しかしながら上記従来の構成においては、多数のリブ112を形成するがために、前記上ケース106の表面にひけ113等が発生してしまっている。一次成形品のみでは外観性の向上は現状で限界のため、塗装、鍍金等々が必要となり、製造工程において、作業工数の増大のため、高コスト化となっている。
発明が解決しようとする課題
課題を解決するための手段
0007
上記目的を達成するために本発明は、吸引風を発する電動送風機を有する電気掃除機において、前記電気掃除機を構成する樹脂部材は、一次成形部分を成形した後、前記一次成形部分の外側に二次成形して外郭をなす層を形成してなるもので、塗装、鍍金等々が必要がなく、低コストで樹脂部品の外観性を向上を実現できる。
0008
本発明の請求項1記載の発明は、吸引風を発する電動送風機を有する電気掃除機において、前記電気掃除機を構成する樹脂部材は、一次成形部分を成形した後、前記一次成形部分の外側に二次成形して外郭をなす層を形成してなるもので、塗装、鍍金等々が必要がなく、低コストで樹脂部品の外観性を向上を実現できる。
0009
本発明の請求項2記載の発明は、一次成形部分と二次成形部分の材料は異なる材料で成形したもので、従来の成形では、ヒケ、光沢不足、家具等への衝突による傷が付きやすい等々の問題が、二次成形で材料を変えることにより解消され、また二次成形の材料選択によりさまざまな美装化が図られ商品力の向上することができる。
0011
本発明の請求項4記載の発明は、一次成形部分の肉厚を、二次成形して外郭をなす層より厚く形成したもので、前記一次成形部分の外側に二次成形して外郭をなす層を薄くすることで、樹脂部品全体として強度が向上する。
0012
本発明の請求項5記載の発明は、吸引風を発する電動送風機を有する電気掃除機において、前記電気掃除機を構成し外郭部と前記外郭部に交わるリブを有する樹脂部材は、一次成形にて前記リブを形成した後、前記外郭部を二次成形して形成してなるもので、リブの成形不良を防止でき、更に成形時間の短縮が図れる。
0014
本発明の請求項7記載の発明は、樹脂部材を、掃除機本体が内蔵する電動送風機を支持または覆う部材としたもので、電動送風機の運転音、電動送風機室内の風切り音の遮音が図れ、防音材の簡素化、又、騒音の静音化を図り、及び外観品位を向上することができる。
0015
本発明の請求項8記載の発明は、二次成形で、商標、機種名、記号等の表示を形成するもので、後加工で各種の印刷をする手間が省けることで効率化が図れるとともに、電気掃除機の外郭の外観品位を向上することができる。
0016
本発明の請求項9記載の発明は、商標、機種名、記号等の表示をウンモで形成したもので、後加工で各種の印刷をする手間が省けることで効率化が図れるとともに、電気掃除機の外郭の外観品位を向上することができる。
0017
本発明の請求項10記載の発明は、商標、機種名、記号等の表示をアルミの粉で構成したもので、後加工で各種の印刷をする手間が省けることで効率化が図れるとともに、電気掃除機の外郭の外観品位を向上することができる。
0019
図1において、1は前部に集塵室2、後部に電動送風機室3を内蔵した掃除機本体である。この集塵室2内には集塵袋4を取り付け、その上部開口部には集塵室蓋5にて開閉自在に覆われている。電動送風機室3内には集塵室2内に塵埃を吸引するための電動送風機6を配し、具体的には、掃除機本体1の外郭を構成する下ケース7と上ケース8とで挟持し固定している。9は電動送風機室3の後部に設けた排気口であり、上ケース8に形成されている。
0020
図2〜図4において、前記掃除機本体1の外郭を構成する下ケース7や上ケース8は、(金型に付いて文章で説明し、図示は省略する)、二材質成形機に金型を取付け、固定側の金型には、形状の異なる金型を平行に二面設ける、一面は、一次成形出来る形状に金型を形成し、二面目は、一次成形の外側に二次成形する形状に金型を形成する、一方可動及び回転する側の金型には、同形状の金型を平行に二面形成した二材質成形金型により、内部構造体をなす一次成形を成形した後、前記可動側の金型が180°回転し、固定側に結合し二次成形が出来る樹脂用成形金型となつている。一次成形部10の外側11に二次成形部12を形成し、前記一次成形部10の外側11に外層をなす層13を二次成形部12で形成する。
0021
前記掃除機本体1の外郭を構成する下ケース7や上ケース8は、一次成形部10の肉厚14を厚く成形し、一次成形部10の外側11を二次成形部12を形成することにより、内部構造体をなすリブ15、隔壁16等の周辺17の外観11を阻害していた表面を美観に仕上げることにより、電気掃除機の商品性の向上が図れる。又、二材質成形により、掃除機本体1の外郭を構成する下ケース7、上ケース8の肉厚14を厚くすることが出来るため、掃除機本体1の堅牢化、電動送風機6の回動音、吸引風、排気風等の風の流れによる風切音を遮音し、騒音値を低減することができる。
0022
また、掃除機本体1の外郭を構成する下ケース7や上ケース8を、一次成形部10を形成した後、一次成形部10の外側11に一次成形部10の材料と異なる材料で二次成形部12を形成し、前記一次成形部10の外側11に外層をなす層13を二次成形部12で形成する。前記下ケース7に各部品を取付け、上ケース8を挟持し固定する。前記掃除機本体1の外郭を構成する下ケース7や上ケース8は、一次成形部10、二次成形部12を形成することにより、下ケース7や上ケース8とも肉厚14を厚く出来る。一次成形7の外側11を二次成形部12を形成することにより、内部構造体をなすリブ15、隔壁16等の周辺17の外観を阻害していた表面を美観に仕上げることができ、電気掃除機の商品性向上が図れる。又、前記二次成形部12により、掃除機本体1の外郭を構成する下ケース7や上ケース8の肉厚14を厚くすることが出来るため、掃除機本体1の堅牢化、電動送風機6の回動音、吸引風、排気風等の風の流れによる風切音の遮音効果の向上が図れ、騒音値を低減することが可能となる。
0023
次に、下ケース7や上ケース8の外郭面18の内側と交わるリブ15、隔壁16の付根のR形状部19の半径を大きく構成し一次成形部10後、一次成形部10の外側11に一次成形部10の材料と異なる材料または、同材質で二次成形部12を行ない前記一次成形部10の外側11に外層をなす層13を二次成形部12で形成する。前記下ケース7に各部品を取付け、上ケース8を挟持し固定する。前記掃除機本体1の外郭を構成する下ケース7や上ケース8のリブ15、隔壁16の付根のR形状部19の半径を大きく形成することにより、リブ15、隔壁16の付根の周辺の外観にヒケ20が大きく目立つが、一次成形部10の外側11に二次成形部12を形成することにより外層をなす層13を二次成形部12で形成しヒケ20は、目立たなくなる、又、リブ15等の付根のR形状部19を半径を大きくすることにより、掃除機を構成する樹脂部品の強度は向上し、掃除機本体1の堅牢化、耐落下性、耐共振性等々の向上が図れる。
0024
図5において、掃除機本体1の外郭を構成する下ケース7や上ケース8のリブ15、隔壁16を厚く、前記リブ15、隔壁16の付根のR形状部19の半径を大きく構成し、一次成形部10は前記二次成形部12より薄肉21で成形し、一次成形部10の外側11に一次成形部10の材料と異なる材料又は、同材質で二次成形部12を形成し、前記一次成形部10の外側11に外層をなす層13を二次成形部12で形成する。下ケース7に各部品を取付け、上ケース8を挟持し固定する。前記掃除機本体1の外郭を構成する下ケース7や上ケース8のリブ15、隔壁16の付根のR形状部19の半径を大きく形成することにより、リブ15、隔壁16の付根の周辺の外観にヒケ20が大きく目立つが、一次成形部10の外側11に二次成形部12を形成することにより外層をなす層13を二次成形部12で形成しヒケ20は、目立たなくなる、又、リブ15等の付根のR形状部19の半径を大きくすることにより、掃除機を構成する樹脂部品の薄肉化を図れ、薄肉21でも強度は向上し、耐落下性、耐共振性等々の向上が図れる。
0025
図6において、下ケース7や上ケース8の外郭面18の内側と交わるリブ15、隔壁16の付根にR形状部19を構成し、一次成形部10の外側11に一次成形部10の材料と異なる材料または、同材質で二次成形部12を前記一次成形部10より厚肉22で成形後、前記一次成形部10の外側11に外層をなす層13を二次成形部12で形成する。下ケース7に各部品を取付け、上ケース8挟持し固定する。前記掃除機本体1の外郭を構成する下ケース7や上ケース8は、厚肉22の一次成形部10により、リブ15、隔壁16の付根が外郭面18と交わる部分の外観のヒケ20が大となり、ヒケ20が目立つが、一次成形部10の外側11に二次成形部12を形成することにより、一次成形部10のヒケ20を覆うことにより、外観性を向上し、掃除機を構成する樹脂部品の厚肉化により強度は向上し、堅牢且つ耐落下性、耐共振性等々の向上が図れる。
0026
図7において、掃除機本体1の外郭を構成する下ケース7や上ケース8は、外郭面18と交わるリブ15、隔壁16を一次成形部10にて形成した後、前記外郭面18を二次成形部12にて形成したものである。前記掃除機本体1の外郭を構成する下ケース7や上ケース8は、リブ15、隔壁16を一次成形部10にて形成し、二次成形部12にて下ケース7や上ケース8の外郭面18を形成することにより、成形時間の短縮と、外観にヒケ20、フローマーク(図示せず)等の発生が無く、外観性の向上が図れる。
0027
図8において、吸引風を発する電動送風機6を支持または覆うリブ15、隔壁16、及び底部23、底部23の側面24さらに上部25、上部25の側面24の肉厚を薄肉21で一次成形部10にて形成した後、前記一次成形部10の外側の外郭面18をなす層13を厚肉22に二次成形部12にて形成したものである。下ケース7や上ケース8の電動送風室3を覆うリブ15、隔壁16、及び底部23、上部25、側面24を厚肉22にしたことにより、電動送風機6から発生する運転音、風切り音、振動音等の遮音効果を向上し、低騒音化が図れる。
0028
図9において、吸引風を発する電動送風機6を支持または覆うリブ15、隔壁16、及び底部23、底部23の側面24さらに上部25、上部25の側面24の肉厚を厚肉22で一次成形部10にて形成した後、前記一次成形部10の外側の外郭面18をなす層13を薄肉21に二次成形部12にて形成したものである。下ケース7や上ケース8の電動送風室3を覆うリブ15、隔壁16、及び底部23、上部25、側面24を厚肉22にしたことにより、電動送風機6から発生する運転音、風切り音、振動音等の遮音効果を向上し、低騒音化が図れる。
0029
図10において、下ケース7や上ケース8の外郭面18を一次成形部10にて形成した後、一次成形部10の表面に二次成形部12で一次成形部10と異なる材料、又は同材料で装飾26を二次成形部12で行ったものである。掃除機本体1の外郭を構成する下ケース7や上ケース8に、外観の見栄えを良くするために一次成形部10品の外観11を塗装、鍍金及び銘板等々を使用していたが、前記のように二次成形部12で装飾26出来るため、商品性の向上、また労働環境衛生の向上、物流合理化、等が図れる。
0030
図11、図12において、下ケース7や上ケース8及び集塵室蓋5の外郭面18を一次成形部10を形成した後、一次成形部10の表面に二次成形部12で一次成形部10の材料と異なる材料で操作表示(図示せず)、商標27、品番28、及び記号、訴求内容を成形で行ったものである。下ケース7や上ケース8及び集塵室蓋5の外観に従来は、熱転写、印刷、ラベルの貼付け、銘板の貼付け等々を行なっていたが、前記の内容等は、前記のように二次成形部12で対応出来るため、商品性の向上、また労働環境衛生の向上、物流の合理化、等々が図れる。ウンモ29で操作表示(図示せず)、商標27、品番28、及び、訴求内容を成形で行うと、下ケース7と上ケース8の及び集塵室蓋5の外観に従来は、熱転写、印刷、ラベルの貼付け、銘板の貼付け等々を行なっていたが、前記の内容等は、二次成形部12の材料をウンモ29を使用して二次成形部12を形成することにより、商品性の向上、また労働環境衛生の向上、物流の合理化、等々が図れる。
発明を実施するための最良の形態
0031
また、アルミの粉30で操作表示(図示せず)、商標27、品番28、及び、訴求内容を成形で行っても、商品性の向上、また労働環境衛生の向上、物流の合理化が図れる。
図面の簡単な説明
0032
以上のように本発明によれば、電気掃除機を構成する樹脂部材を、低コストで、外観性および耐久性さらには強度を向上できる。
【図1】
本発明の一実施例を示す掃除機本体の断面図
【図2】
同掃除機本体の外郭部材の部分断面図
【図3】
同掃除機本体の他の外郭部材の部分断面図
【図4】
同掃除機本体の他の外郭部材の部分断面図
【図5】
同掃除機本体の他の外郭部材の部分断面図
【図6】
同掃除機本体の他の外郭部材の部分断面図
【図7】
同掃除機本体の他の外郭部材の部分断面図
【図8】
同掃除機本体の電動送風機室の部分断面図
【図9】
同掃除機本体の他の電動送風機室の部分断面図
【図10】
同掃除機本体の他の外郭部材の部分断面図
【図11】
同掃除機本体の集塵室蓋の平面図
【図12】
同掃除機本体の他の集塵室蓋の平面図
【図13】
従来の掃除機本体の断面図
【図14】
同掃除機本体の外郭部材の部分断面図
【符号の説明】
10 一次成形部
12 二次成形部
13 層