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技術 電子銃及び表示装置

出願人 ソニー株式会社
発明者 水木雅彦
出願日 2002年5月31日 (17年8ヶ月経過) 出願番号 2002-160426
公開日 2004年1月8日 (16年1ヶ月経過) 公開番号 2004-006144
状態 未査定
技術分野 陰極線管の電子銃
主要キーワード 長円孔 電極郡 ビーム孔 複ビー 三極構造 内蔵抵抗体 単色陰極線管 電子ビーム方式
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (10)

課題

複数電子ビーム方式電子銃及びこの電子銃を備えた表示装置において、ビームスポットサイズ(Vss)のばらつきの抑制を図る。

解決手段

電子銃における少なくとも第1電極G1に1つのカソードKに対向して複数のビーム孔35〔35R1及び35R2、35G1及び35G2、35B1及び35B2〕を設け、複数のビーム孔の形状又は大きさを少なくとも2つのビーム孔35R1と35R2間、35G1と35G2間、35B1と35B2間で異なるようにして成る。

概要

背景

従来の例えばコンピュターディスプレイ等に用いられるカラー陰極線管用電子銃は、3つのカソードから3つの電子ビーム取出し、夫々電子ビームが画面蛍光面)上の赤、緑、青の互いに異なる色の蛍光体層照射するようになされている。
一般的なカラー陰極線管用電子銃の電極配列概略構成を図8に示す。この電子銃1は、インライン配列された赤、緑及び青に対応する3つのカソードK〔KR,KG及びKB〕と、各カソードKR,KG及びKBに対して共通となるように、複数の電極、本例では第1電極G1、第2電極G2、第3A電極G3A、第3B電極G3B、第4電極G4、第5A電極G5A、第5B電極G5B、中間電極GM及び第6電極G6から成る。第6電極G6の後段には之と一体のシールドカップG7が設けられる。

概要

複数電子ビーム方式の電子銃及びこの電子銃を備えた表示装置において、ビームスポットサイズ(Vss)のばらつきの抑制をる。電子銃における少なくとも第1電極G1に1つのカソードKに対向して複数のビーム孔35〔35R1及び35R2、35G1及び35G2、35B1及び35B2〕を設け、複数のビーム孔の形状又は大きさを少なくとも2つのビーム孔35R1と35R2間、35G1と35G2間、35B1と35B2間で異なるようにして成る。    

目的

本発明は、上述の点に鑑み、ビームスポットサイズのばらつきを抑え、高輝度高解像度化を可能にした複数ビーム方式の電子銃、及びこの電子銃を備えた表示装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

少なくとも第1電極に1つのカソードに対向して複数のビーム孔が設けられ、前記複数のビーム孔の形状又は大きさが少なくとも2つのビーム孔の間で異なることを特徴とする電子銃

請求項2

第1電極及び第2電極の夫々に1つのカソードに対向して複数のビーム孔が設けられ、前記少なくとも一方の電極に設けられた複数のビーム孔の形状又は大きさが少なくとも2つのビーム孔の間で異なることを特徴とする電子銃。

請求項3

第1電極及び第2電極のそれぞれに1つのカソードに対向して複数のビーム孔が設けられ、前記第1電極及び第2電極の夫々に設けられた複数のビーム孔の形状又は大きさが少なくとも2つのビーム孔の間で異なることを特徴とする電子銃。

請求項4

前記2つのビーム孔の形状が、互いに相似形状又は非相似形状で且つビーム孔の大きさが異なることを特徴とする請求項1記載の電子銃。

請求項5

前記2つのビーム孔の形状が、互いに相似形状又は非相似形状で且つビーム孔の大きさが異なることを特徴とする請求項2記載の電子銃。

請求項6

前記2つのビーム孔の形状が、互いに相似形状又は非相似形状で且つビーム孔の大きさが異なることを特徴とする請求項3記載の電子銃。

請求項7

前記第1電極のビーム孔と前記第2電極のビーム孔とが互いに相似形状又は非相似形状であり、且つ夫々の前記2つのビーム孔の間で大きさが異なることを特徴とする請求項3記載の電子銃。

請求項8

複数の色に対応して複数のカソードを有し、少なくとも前記第1電極に前記各カソードに対向して夫々複数のビーム孔が設けられて成ることを特徴とする請求項1記載の電子銃。

請求項9

複数の色に対応して複数のカソードを有し、前記第1電極及び第2電極の夫々に前記各カソードに対向して複数のビーム孔が設けられて成ることを特徴とする請求項2記載の電子銃。

請求項10

複数の色に対応して複数のカソードを有し、第1電極及び第2電極のそれぞれに1つのカソードに対向して複数のビーム孔が設けられて成ることを特徴とする請求項3記載の電子銃。

請求項11

前記2つのビーム孔の形状が、互いに相似形状又は非相似形状で且つビーム孔の大きさが異なることを特徴とする請求項8記載の電子銃。

請求項12

前記2つのビーム孔の形状が、互いに相似形状又は非相似形状で且つビーム孔の大きさが異なることを特徴とする請求項9記載の電子銃。

請求項13

前記2つのビーム孔の形状が、互いに相似形状又は非相似形状で且つビーム孔の大きさが異なることを特徴とする請求項10記載の電子銃。

請求項14

前記第1電極のビーム孔と前記第2電極のビーム孔とが互いに相似形状又は非相似形状であり、且つ夫々の前記2つのビーム孔の間で大きさが異なることを特徴とする請求項10記載の電子銃。

請求項15

少なくとも第1電極に1つのカソードに対向して複数のビーム孔設けられ、前記複数のビーム孔の形状又は大きさが少なくとも2つのビーム孔の間で異なる電子銃を備えて成ることを特徴とする表示装置

請求項16

第1電極及び第2電極の夫々に1つのカソードに対向して複数のビーム孔が設けられ、前記少なくとも一方の電極に設けられた複数のビーム孔の形状又は大きさが少なくとも2つのビーム孔の間で異なる電子銃を備えて成ることを特徴とする表示装置。

請求項17

第1電極及び第2電極のそれぞれに1つのカソードに対向して複数のビーム孔が設けられ、前記第1電極及び第2電極の夫々に設けられた複数のビーム孔の形状又は大きさが少なくとも2つのビーム孔の間で異なる電子銃を備えて成ることを特徴とする表示装置。

請求項18

前記電子銃において、前記2つのビーム孔の形状が、互いに相似形状又は非相似形状で且つビーム孔の大きさが異なることを特徴とする請求項15記載の表示装置。

請求項19

前記電子銃において、前記2つのビーム孔の形状が、互いに相似形状又は非相似形状で且つビーム孔の大きさが異なることを特徴とする請求項16記載の表示装置。

請求項20

前記電子銃において、前記2つのビーム孔の形状が、互いに相似形状又は非相似形状で且つビーム孔の大きさが異なることを特徴とする請求項17記載の表示装置。

請求項21

前記電子銃において、前記第1電極のビーム孔と前記第2電極のビーム孔とが互いに相似形状又は非相似形状であり、且つ夫々の前記2つのビーム孔の間で大きさが異なることを特徴とする請求項17記載の表示装置。

請求項22

前記電子銃において、複数の色に対応して複数のカソードを有し、少なくとも前記第1電極に前記各カソードに対向して夫々複数のビーム孔が設けられて成ることを特徴とする請求項15記載の表示装置。

請求項23

前記電子銃において、複数の色に対応して複数のカソードを有し、前記第1電極及び第2電極の夫々に前記各カソードに対向して複数のビーム孔が設けられて成ることを特徴とする請求項16記載の表示装置。

請求項24

前記電子において、複数の色に対応して複数のカソードを有し、第1電極及び第2電極のそれぞれに1つのカソードに対向して複数のビーム孔が設けられて成ることを特徴とする請求項17記載の表示装置。

請求項25

前記電子銃において、前記2つのビーム孔の形状が、互いに相似形状又は非相似形状で且つビーム孔の大きさが異なることを特徴とする請求項22記載の表示装置。

請求項26

前記電子銃において、前記2つのビーム孔の形状が、互いに相似形状又は非相似形状で且つビーム孔の大きさが異なることを特徴とする請求項23記載の表示装置。

請求項27

前記2つのビーム孔の形状が、互いに相似形状又は非相似形状で且つビーム孔の大きさが異なることを特徴とする請求項23記載の電子銃。

請求項28

前記第1電極のビーム孔と前記第2電極のビーム孔とが互いに相似形状又は非相似形状であり、且つ夫々の前記2つのビーム孔の間で大きさが異なることを特徴とする請求項24記載の表示装置。

技術分野

0001

本発明は、複数ビーム方式電子銃、及びこの電子銃を備えた表示装置、例えばカラー陰極線管を組み込んだテレビ受像機モニタディスプレイ、さらに複数色の単色陰極線管を組み込んだ投射型表示装置等の表示装置に関する。

0002

従来の例えばコンピュターディスプレイ等に用いられるカラー陰極線管用電子銃は、3つのカソードから3つの電子ビーム取出し、夫々電子ビームが画面蛍光面)上の赤、緑、青の互いに異なる色の蛍光体層照射するようになされている。
一般的なカラー陰極線管用電子銃の電極配列概略構成図8に示す。この電子銃1は、インライン配列された赤、緑及び青に対応する3つのカソードK〔KR,KG及びKB〕と、各カソードKR,KG及びKBに対して共通となるように、複数の電極、本例では第1電極G1、第2電極G2、第3A電極G3A、第3B電極G3B、第4電極G4、第5A電極G5A、第5B電極G5B、中間電極GM及び第6電極G6から成る。第6電極G6の後段には之と一体のシールドカップG7が設けられる。

0003

第5B電極G5Bと中間電極GMと第6電極G6で主電子レンズが形成される。第3A電極G3Aと第3B電極G3Bとの間で四重極レンズが形成される。第5A電極G5Aと第5B電極G5B間で、画面コーナでの電子ビームの水平、垂直方向を同時にフォーカスさせるための四重極レンズが形成される。第3B電極G3Bと第5A電極G5Aには静的フォーカス電圧FC供給され、第3A電極と第5B電極G5Bには動的フォーカス電圧FVが供給される。第6電極G6にはアノード電圧が供給され、中間電極GMにはアノード接地間に介挿した内蔵抵抗体2を介して第5A電極G5Aと第6電極G6との中間の電圧が供給される。第2電極G2と第4電極G4は互いに共通接続される。
ここで、電子銃の三極構造(いわゆる三極部)3は、カソードKと、電子ビームを牽引する第2電極G2と、それら間に入り電界によって電子ビームを制限している第1電極G1とから成り立っている。

0004

各第1電極G1〜第6電極G6、及びシールドカップG7には、図示するように夫々3つの電子ビームB〔BR,BG,BB〕を通すための各カソードKR,KG及びKBに対して1つのビーム孔が形成される。三極部3に注目すると、1つのカソードに対して1つのビーム孔5、6が設けられる。第1電極G1、第2電極G2のビーム孔5〔5R,5G,5B〕、6〔6R,6G,6B〕は真円孔に形成される。図9は、各1つのカソードKR,KG,KBに対して第1電極G1に形成される各1つの真円のビーム孔5R,5G,5Bを示す。

背景技術

0005

この電子銃1では、インライン配列された各赤、緑及び青に対応する3つのカソードKR,KG及びKBから3つの電子ビームB〔BR,BG,BB〕が出射される。電子ビームBは、第1電極G1、第2電極G2を経て、第3電極郡(第3A電極G3A、第3B電極G3B)によって縦横比を変えられる。次に、電子ビームB〔BR,BG,BB〕は第4電極G4と静的第5A電極G5A間の電位差によって発散角を調整され、動的第5B電極G5Bの間の四重極レンズによって偏向時の歪みを整えられ、動的第5B電極G5Bと中間電極GMと第6電極G6による主電子レンズによって収束され、図示しない画面(蛍光面)上で集中(コンバージェンス)されて赤、緑、青の各色蛍光体層に照射される。

0006

ところで、陰極線管用電子銃においては、1つのカソードから複数の電子ビームを出射して高輝度高解像度化を図る試みが長年研究されてきた。これまで開発されてきた複ビーム方式の電子銃は、第1電極G1あるいは第1電極G1を含むいくつかの電極について、1つのカソードに対向する複数ビーム孔(つまり、1カソードー複ビーム孔)を同径あるいは同形状にして設けられていた。ここで、複数のビーム孔が同径あるいは同形状である複数(例えば2つ)ビーム方式の電子銃においては、1つのカソードから出射され第1電極G1の2つのビーム孔から出るそれぞれの1本の電子ビーム束を、スモールビームと言う。

0007

同形状のビーム孔を用いた場合、同じカソードから出射される複数、例えば2本のスモールビームをコンバージェンスさせる(いわゆるスモールビームコンバージェンス)させると、ビームスポットサイズ(Vss)のばらつきの要因が増える虞があった。即ち、2つビーム孔が同径、同形状であるが故に、蛍光面上で全く同じ位置を照射しなければ、ビームスポットサイズ(Vss)が必ずスモールビームよりも大きくなり、ばらつきの要因が増えることになる。

0008

さらに、1カソードー複ビーム孔構造の電子銃では、特別に電極を追加する等して、電子銃においてビームをコンバージェンスさせるため、この電極部品の追加で更にビームスポットサイズVss)のばらつきの要因が増える虞があった。従って、1カソードー複ビーム構造を用いる電子銃は、長年製品化されていない。

発明が解決しようとする課題

0009

本発明は、上述の点に鑑み、ビームスポットサイズのばらつきを抑え、高輝度、高解像度化を可能にした複数ビーム方式の電子銃、及びこの電子銃を備えた表示装置を提供するものである。

0010

本発明に係る電子銃は、少なくとも第1電極に1つのカソードに対向して複数のビーム孔を設け、複数のビーム孔の形状又は大きさ(例えば径、幅、長さ)を少なくとも2つのビーム孔の間で異なるようにして構成する。

0011

本発明の電子銃では、少なくとも第1電極の1つのカソードに対向する複数ビーム孔の形状又は大きさが少なくとも2つのビーム孔の間で異なるので、蛍光面上において、1つのカソードから出射された複数の電子ビーム束のうち、上記2つのビーム孔の一方のビーム孔を通ったクロスオーバー径物点径)の大きい電子ビーム束(いわゆるメインビーム)によるビームスポットの中に、他方のビーム孔を通ったクロスオーバー径(物点径)の小さい電子ビーム束(いわゆるサブビーム)によるビームスポットが入る状態になる。このため、ビームスポットサイズ(Vss)のばらつきが抑えられ、且つビームスポットサイズ(Vss)が小さいまま高輝度が得られる。

0012

本発明に係る表示装置は、上記電子銃を備えて構成する。

課題を解決するための手段

0013

本発明の表示装置では、上記構成の複数ビーム方式の電子銃を備えることにより、画面上で集中されるビームスポトサイズ(Vss)のばらつきが改善され、高輝度化と共に、高解像度化が可能になり高精細度画質が得られる。

0014

以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。

0015

図1は、本発明の実施の形態に係るカラー陰極線管の一例を示す。
本実施の形態に係るカラー陰極線管21は、陰極線管体ガラス管体)22のパネル22Pの内面に赤、緑及び青の各色蛍光体層からなるカラー蛍光面24が形成され、この蛍光面24に対向して色選別機構25が配置され、ネック部22N内に本発明による複数ビーム方式の電子銃26が配置されて成る。管体22の外側には、電子銃26からの電子ビームB〔BR,BG及びBB〕を水平、垂直方向に偏向させるための偏向ヨーク27配置される。

0016

このカラー陰極線管21では、電子銃26の赤、緑及び青に対応するカソードK〔KRKG及びKB〕から出射された各色に対応する電子ビームBR,BG,BBが複数の電極で形成された主電子レンズで収束され、蛍光面24上でフォーカスされ、且つコンバージェンスされて赤、緑、青の各色蛍光体層に照射される。この電子ビームBR,BG,BBが偏向ヨーク27によって水平、垂直方向に偏向されて所要カラー画像が表示される。

0017

図2及び図3は、かかるカラー陰極線管21における複数ビーム方式の電子銃26の一実施の形態を示す。
本実施の形態に係る複数ビーム方式の電子銃261は、インライン配列された赤、緑及び青に対応する3つのカソードK〔KR,KG及びKB〕と、各カソードKR,KG及びKBに対して共通となるように、複数の電極、本例では第1電極G1、第2電極G2、第3A電極G3A、第3B電極G3B、第4電極G4、第5A電極G5A、第5B電極G5B、中間電極GM及び第6電極G6から成る。第6電極G6の後段には、之と一体のシールドカップG7が設けられる。

0018

前述と同様に、第5B電極G5Bと中間電極GMと第6電極G6で主電子レンズが形成される。第3A電極G3Aと第3B電極G3Bとの間で四重極レンズが形成される。第5A電極G5Aと第5B電極G5B間では、画面コーナでの電子ビームの水平、垂直方向を同時にフォーカスさせるための四重極レンズが形成される。第3B電極G3Bと第5A電極G5Aには静的フォーカス電圧FC供給され、第3A電極G3Bと第5B電極G5Bには動的フォーカス電圧FVが供給される。第6電極G6にはアノード電圧が供給され、中間電極GMにはアノードと接地間に介挿した内蔵抵抗体32を介して第5A電極G5Aと第6電極G6との中間の電圧が供給される。第2電極G2と第4電極G4は互いに共通接続される。電子銃の三極構造(いわゆる三極部)33は、カソードKと、電子ビームを牽引する第2電極G2と、それら間に入り電界によって電子ビームを制限している第1電極G1とで構成される。

0019

そして、第1電極G1には、各カソードKR,KG,KBに対して複数、本例では2つのビーム孔35〔35R1及び35R2、35G1及び35G2、35B1及び35B2〕が形成れ、且つ各同一色のビーム孔35R1及び35R2、ビーム孔35G1及び35G2、ビーム孔35B1及び35B2が、それぞれ画面水平又は垂直方向、本例では画面水平方向に配列するように形成される。
そして、本実施の形態では、特に、各カソードKR,KG及びKBに対向する各同一色の2つビーム孔を、その2つのビーム孔35R1と35R2の間で、ビーム孔35G1と35G2の間で、ビーム孔35B1と35B2の間で、それぞれビーム孔形状、又はビーム孔の大きさ、即ち例えば、径、幅、長さなどの大きさが異なるように形成される。本例では図3Aに示すように、各同一色の2つのビーム孔を相似形状の真円状にし、且つ一方のビーム孔35R1、35G1、35B1の径φ11を他方のビーム孔35R2、35G2、35B2の径φ12より小さくなるように形成される。

0020

また、図3Bに示すように、第2電極G2にも同様に、各カソードKR,KG及びKBに対して複数、本例では2つのビーム孔36〔36R1及び36R2、36G1及び36G2、36B1及び36B2〕が形成され、且つ各同一色のビーム孔36R1及び36R2、ビーム孔36G1及び36G2、ビーム孔36B1及び36B2が、それぞれ画面水平方向に配列するように形成される。第2電極G2の各ビーム孔36の孔構成は、第1電極G1と同じ構成をとり、各同一色の2つのビーム孔を相似形状の真円状にし、且つ一方のビーム孔36R1、36G1、36B1の径φ21を他方のビーム孔35R2、35G2、35B2の径φ22より小さくなるように形成される。

0021

但し、本実施の形態では、図4に示すように(同図は赤色を代表して示す)、2つの電子ビームBR1,BR2がコンバージェンスするために、第2電極G2の2つのビーム孔36R1及び36R2の径φ21及びφ22を夫々対応する第1電極G1の2つのビーム孔35R1及び35R2の径φ11及びφ12より大きく設定すると共に、第2電極G2のビーム孔36R1,36R2の夫々が第1電極G1のビーム孔35R1,35R2に対して偏心するように形成される。この偏心は、第1電極G1の各ビーム孔35R1,35R2の中心を通過した電子ビームBR1,BR2が第2電極G2のビーム孔36R1,36R2を通過する際に、それぞれビーム孔36R1,36R2の中心より内側に偏った位置を通るようになす。これによって、2つの電子ビームBR1,BR2は、第2電極G2を通過する際にそれぞれビーム孔36R1,36R2の内側端縁に近い部分を通過することになり、互いにコンバージェンスされるように内側へ偏向される。

0022

第1電極G1、第2電極G2のその他の緑色、青色に対応するビーム孔についても同様の構成が採られる。ここで、第1電極G1、第2電極G2の各2つのビーム孔のうち、大きな径φ12,φ22のビーム孔35〔35R2、35G2、35B2〕、36〔36R2、36G2、36B2〕を通る電子ビーム束、つまりクロスオーバ径(物点径)の大きい電子ビーム束BR2,BG2,BB2をメインビームと言う。また、小さな径φ11,φ21のビーム孔35〔35R1、35G1、35B1〕、36〔36R1、36G1、36B1〕を通る電子ビーム束、つまりクロスオーバ径(物点径)の小さい電子ビーム束BR1,BG1,BB1をサブビームと言う。

0023

この電子銃261では、各カソードKR,KG,KBから第1電極G1、第2電極G2を通して出射された各色の2つの電子ビームBR1とBR2同士、BG1とBG2同士、BB1とBB2同士が交わらない軌道を通って、画面上で互いに集中(コンバージェンス)すると同時に、3色の電子ビームBR(BR1,BR2)、BG(BG1,BG2)及びBB(BB1,BB2)が集中して夫々画面(蛍光面)24の対応する赤、緑、青の各色蛍光体層に照射するようになされる。

0024

本実施の形態によれば、第1電極G1及び第2電極G2に設けた各カソードKR,KG及びKBに対応する各同一色用の2つのビーム孔を、互いに真円孔(相似形状)にし且つ一方のビーム孔径φ12、φ22を夫々対応する他方のビーム孔径φ11、φ21より大きくなるように形成することにより、蛍光面24上で2つの電子ビームは、図5に示すように、一方の径の大きいメインビームのビームスポット40R2,40G2,40B2の夫々の中に他方の径の小さいサブビームのビームスポット40R1,40G1,40B1が有る状態でコンバージェンスされる。従って、2つの電子ビームがコンバージェンスされた状態でのビームスポットサイズ(Vss)は、メインビームBR2,BG2,BB2のスポットサイズで決まり、ばらつきが抑えられる。
このカラー陰極線管用の電子銃261では、メインビームスポットの中にサブビームスポットが有る状態に調整し易く、赤、緑、青の電子ビーム間のビームスポットサイズ(Vss)のばらつきを小さくできる。

0025

従って、本実施の形態の電子銃261を備えたカラー陰極線管21では、1つのカソードKR,KG、KBに対して1本の電子ビームのみを出射する電子銃を備えたカラー陰極線管に比べて、スポットサイズ(Vss)が小さいまま高輝度にすることができ、さらに各色間のビームスポットサイズ(Vss)のばらつきも抑制することができる。従って、カラー陰極線管における高輝度、高精細度の画質化を可能にする。

0026

各2つのビーム孔の配列は、画面水平方向あるいは画面垂直方向の配列が可能であるが、偏向ヨークには、蛍光面上の電子ビームを画面水平方向に収束させる機能があるので、これを利用することで水平方向の収束がし易くなるという理由で、画面水平方向の配列が好ましい。

0027

一方、本実施の形態において、電子銃の各電極の組立て時の位置決めは、図7(第1電極G1に例をとる)に示すように、各色用のビーム孔35〔35R1及び35R2、35G1及び35G2、35B1及び35B2〕とは異なる位置、本例れは、各ビーム孔35が画面水平方向に配列されているので、これと直交する軸上に1対のインデクス用孔42A,42Bを形成し、このインデックス用孔42A,42Bを用いて電極間の位置決めを行っている。このため、第1電極G1、第2電極G2のビーム孔は真円孔に限らず長円孔等の他の形状のビーム孔とすることが可能になる。

0028

上述の実施の形態では、図3に示すように、2つのビーム孔において、メインビーム用のビーム孔35R2、35G2、35B2とサブビーム用のビーム孔36R1、36G1、36B1を共に真円孔にしたが、その他、例えば図6A(第1電極G1に例をとる)に示すように、2つのビーム孔のうち、一方のメインビーム用のビーム孔44R2,44G2,44B2を長円孔とし、他方のサブビーム用のビーム孔44R144G1,44B1を真円孔に形成するともできる。この条件は、長円孔44R2,44G2,44B2の幅dと真円孔44R144G1,44B1の径φの関係をd≧φとすることができ、また、真円孔と長円孔の面積SとS′の関係をS=S′とすることも可能である。
また、図6B(第1電極G1に例をとる)に示すように、2つのビーム孔において、メインビーム用のビーム孔45R2,45G2,45B2とサブビーム用のビーム孔45R1,45G1,45B1を共に長円孔で形成することできる。このときの条件は、メインビーム用のビーム孔45R2,45G2,45B2の長さl1,幅d1、サブビーム用のビーム孔45R1,45G1,45B1の長さl2,幅d2とするとき、l1>l2,d1≧d2とすることができる。
更に、図6C(第1電極G1を例にとる)に示すように、1つのカソードに対して並列する3つのビーム孔を設け、例えば中央のビーム孔46R2,46G2,46B2メインビーム用とし、各両側の2つのビーム孔46R1,46G1,46B1をサブビーム用として構成することができる。本例では中央のメインビーム用を長円孔とし、両側のサブビーム用を真円孔としている。ビームスポットサイズ(Vss)の改善を考えたとき、1つのカソードに対して3つ以上のビーム孔を設ける場合、1つのビーム孔をメインビームとし、残りをサブビーム孔とするのが、より好ましい。
従って、本発明に係る同一色の複数のビーム孔は、少なくとも2つのビーム孔間で、互いに形状の異なる即ち非相似形状で且つ大きさの異なるメインビーム用及びサブビーム用のビーム孔とする場合、互いに相似形状で且つ大きさの異なるメインビーム用及びサブビーム用のビーム孔とする場合が可能である。

0029

2つビーム孔を例に採ると、メインビーム用のビーム孔とサブビーム用のビーム孔は、次の様な一般化した組み合わせが考えられる。即ち、一方の第1電極G1のメインビーム用のビーム孔とサブビーム用のビーム孔が共に異なる場合をAタイプ、共に同じ場合をBタイプとし、他方の第2電極G2のメインビーム用のビーム孔とサブビーム用のビーム孔が共に異なる場合をCタイプ、共に同じ場合をDタイプとする。このときの組み合わせは、AタイプとCタイプの組み合わせ、AタイプとDタイプの組み合わせ、BタイプとCタイプの組み合わせが可能になる。

0030

上述の図3に示す実施の形態では、第1電極G1及び第2電極G2の各カソードに対応する2つのビーム孔に対して、互いの径φ11とφ12、径φ21とφ22を異ならす構成としたが、その他、例えば第1電極G1の各同一色の2つのビーム孔のみを異なる径φ11とφ12にした構成とすることもできる。また、例えば第2電極G2の各同一色の2つのビーム孔のみを異なる径φ11とφ12にした構成とすることもできる。さらに、三極部33以外の電極に対しても各同一色の2つのビーム孔を形成し、その2つのビーム孔間で径を異ならす構成とすることもできる。このような第1電極G1のみ、第2電極G2のみ、あるいは三極部以外の電極に対するビーム孔の構成は、図6A,B,Cに示すビーム孔形状にも適用きる。

0031

複数ビーム方式の電子銃の電極構成としては、図2に示す以外の種々の電極構成に対しても、本発明は適用できる。

0032

上例では、本発明をカラー陰極線管用の電極に適用したが、その他、例えば投射型表示装置(いわゆるプロジェクタ)に用いる単色陰極線管用の複数ビーム方式の電子銃にも適用可能である。

発明を実施するための最良の形態

0033

さらに、本発明は、上述の本発明電子銃を備えた陰極線管、例えば複数ビーム方式の電子銃261を備えたからー陰極線管21をセットに組み込み、例えばテレビ受像機、モニター、ディスプレイ等の表示装置、あるいは単色用電子銃を備えた単色陰極線管を有する投射型表示装置(カラープロジェクタ)として構成することができる。
係る表示装置によれば、画面上でのビームスポット径劣化を抑制し、より高解像度、高輝度の画質の得られる表示装置を提供することができる。

発明の効果

0034

本発明に係る複数ビーム方式の電子銃によれば、第1電極、あるいは第1電極と第2電極、あるいは第2電極、あるいは第1電極を含む電極において、1つのカソードに対応して複数のビーム孔を設け、その複数のビーム孔の形状又は大きさを少なくとも2つのビーム孔の間で異ならすことにより、物点径の大きいメインビームに物点径の小さいサブビームをコンバージェンスさせることができ、ビームスポットサイズのばらつきを抑え、高輝度で且つ高精細の良好なビームスポットを得ることができる。
カラー陰極線管用の電子銃としたときには、各色間でのビームスポットサイズのばらつきを抑制することができる。

図面の簡単な説明

0035

本発明に係る表示装置によれば、上記複数ビーム方式の電子銃を備えることにより、ビームスポットサイズのばらつきが抑えられ、高輝度、より高解像度、即ち高精細の画質が得られる表示装置を提供することができる。

図1
本発明の一実施の形態に係るカラー陰極線管の構成図である。
図2
本発明の一実施の形態に係る複数ビーム方式の電子銃の構成図である。
図3
A 本実施の形態に係る電子銃の第1電極の平面図である。
B 本実施の形態に係る電子銃の第2電極の平面図である。
図4
本実施の形態に係る電子銃の第1電極及び第2電極の部分を示す断面図である。
図5
本発明の説明に供する蛍光面上でのビームスポット状態の説明図である。
図6
A〜C 1つのカソードに対する複数のビーム孔の他の実施の形態を示す電極の平面図である。
図7
複数のビーム孔とインデックス用孔の関係を示す電極の平面図である。
図8
一般的な電子銃の一例を示す電子銃の構成図である。
図9
図8の第1電極の平面図である。
【符号の説明】
21・・・カラー陰極線管、22・・・陰極線管体、22P・・・パネル、22N・・・ネック部、24・・・蛍光面、25・・・色選別機構、26、261・・・電子銃、27・・・偏向ヨーク、K〔KRKG及びKB〕・・・カソード、G1〜G6・・・電極、G7・・・シールドカップ、32・・・内蔵抵抗体、33・・・三極部、35〔35R1及び35R2、35G1及び35G2、35B1及び35B2〕・・・第1電極のビーム孔、36〔36R1及び36R2、36G1及び36G2、36B1及び36B2〕・・・第2電極のビーム孔、BR,BG,BB・・・電子ビーム

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