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課題・解決手段

本発明は、周期律表VI族および/またはVIII族の少なくとも1つの水素添加金属成分および有機添加物を含む触媒組成物硫化法において、触媒組成物を、最初に有機液体と接触させ、次いで、その触媒気相において水素、および硫黄含有化合物と接触させ、ここで、硫化された触媒中に存在する硫黄の40%未満が有機液体によって添加されるところの方法に関する。本発明の方法は、気相での運転開始を行うことができない、または圧力試験を行うことを要求される装置において、活性を低下させることなく、添加物含有触媒を使用することを可能にする。

概要

背景

概要

本発明は、周期律表VI族および/またはVIII族の少なくとも1つの水素添加金属成分および有機添加物を含む触媒組成物硫化法において、触媒組成物を、最初に有機液体と接触させ、次いで、その触媒気相において水素、および硫黄含有化合物と接触させ、ここで、硫化された触媒中に存在する硫黄の40%未満が有機液体によって添加されるところの方法に関する。本発明の方法は、気相での運転開始を行うことができない、または圧力試験を行うことを要求される装置において、活性を低下させることなく、添加物含有触媒を使用することを可能にする。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
11件
牽制数
3件

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請求項1

周期律表VI族および/またはVIII族の少なくとも1つの水素添加金属成分および有機添加物を含む触媒組成物硫化法において、触媒組成物を、最初に有機液体と接触させ、次いで、その触媒気相において水素、および硫黄含有化合物と接触させ、ここで、硫化された触媒中に存在する硫黄の40%未満が有機液体によって添加されるところの方法。

請求項2

気相において適用される硫黄含有化合物がH2Sである、請求項1記載の方法。

請求項3

有機液体が、150〜500℃の沸点範囲を有するガソリンホワイトスピリットディーゼル油ガス油鉱物潤滑油またはホワイトオイルまたは他の炭化水素である、請求項1または2記載の方法。

請求項4

触媒と水素および硫黄含有化合物との気相における接触が、150〜500℃の最終温度で1工程で行われる、請求項1〜3のいずれか1項記載の方法。

請求項5

触媒と水素および硫黄含有化合物との気相における接触が2工程で行われ、第一工程が、第二工程の最終温度よりも低い最終温度で行われる、請求項1〜3のいずれか1項記載の方法。

請求項6

第一工程が100〜250℃の最終温度で行われ、第二工程が150〜500℃の最終温度で行われる、請求項5記載の方法。

請求項7

有機添加物が、1分子につき少なくとも2個のヒドロキシル基および2〜10個の炭素原子を含む化合物の群、およびこれらの化合物の(ポリエーテルから選択される、請求項1〜6のいずれか1項記載の方法。

請求項8

有機添加物が、少なくとも2個の窒素原子および少なくとも2個のカルボニル部分を含む有機化合物である、請求項1〜6のいずれか1項記載の方法。

請求項9

有機液体との接触および水素および硫黄含有化合物との接触がエクスシチューで行われる、請求項1〜8のいずれか1項記載の方法。

請求項10

エクスシチューで硫化された触媒が、水素および硫黄含有化合物による処理の後に不動態化される、請求項9記載の方法。

請求項11

請求項1〜10のいずれか1項記載の方法によって得られ得る触媒。

請求項12

請求項1〜10のいずれか1項記載の方法によって得られ得る触媒を炭化水素供給原料水素化処理において使用する方法。

0001

本発明は、有機添加物を含有する触媒、特に有機添加物を含有する水素化処理触媒硫化する方法に関する。

0002

水素化処理触媒は、一般には酸化物担体の上に、水素添加金属成分、一般にはVI族金属成分、例えばモリブデンおよび/またはタングステン、およびVIII族金属成分、例えばニッケルおよび/またはコバルトを含む。

0003

有機添加物を含有する水素化処理触媒は、その技術分野において公知である。例えば、欧州特許出願公開第0601722号は、VIB族金属成分、VIII族金属成分、ならびに少なくとも2個のヒドロキシル基および2〜10個の炭素原子を含む化合物の群およびこれらの化合物の(ポリエーテルから選択される少なくとも1つの化合物である有機添加物が含浸されたγ−アルミナ担体を含む水素化処理触媒を記載している。

0004

特開平04−166231は、担体が、VIB族金属成分、VIII族金属成分、および所望によりリン成分を含む含浸溶液で含浸されるところの方法によって製造される水素化処理触媒を記載している。担体は、220℃より下の温度で乾燥され、ポリオールと接触させられ、次いで、220℃より下の温度で再び乾燥される。特開平04−166233は、実質的に同じ方法によって製造されるアルコキシカルボン酸含有触媒を記載している。

0005

特開平06−339635は、担体が、有機酸VIB族およびVIII族の水素添加金属成分、および好ましくはリン成分を含む含浸溶液で含浸されるところの方法によって製造される水素化処理触媒を記載している。含浸された担体は、200℃より下の温度で乾燥される。乾燥された含浸された担体は、有機酸またはポリオールと接触させられ、その後、こうして処理された担体が200℃より下の温度で乾燥される。

0006

特開平06−210182は、3〜15重量%のボリアを含むボリア−アルミナ担体に基づく添加物含有触媒を記載している。1999年4月8日にAkzo Nobelの名前で出願された先に公開されていない欧州特許出願No.99201051.2は、Nおよびカルボニルを含む有機化合物を含有する触媒を記載している。

0007

記文献の添加物含有触媒は全て、有機添加物を含有しない比較し得る触媒と比較して、炭化水素供給原料水素化処理において高められた活性を示す。

0008

上記文献の添加物含有触媒を包含する水素化処理触媒に存在する水素添加金属成分は一般に、使用の前に、その硫化物転化されるであろう。このプロセスは、慣用的に硫化または予備硫化として示される。それは一般に、安定な反応器性能を確実にするために、触媒が水素化処理において使用される前に行われる。

0009

上記文献は、本明細書に記載された触媒が、水素の存在下で液相において硫黄含有炭化水素供給原料と接触させられることにより、水素化処理反応器において適切に硫化され得ることを示している。これは、硫黄成分、例えばジメチルジスルフィドが添加されているところの供給原料(強化(spiked)供給原料)であるか、水素化処理されるべき供給原料の硫黄含量が十分高いならば供給原料自体であり得る。

0010

しかし、全ての水素化処理装置が、そのようなインシチューでの液体硫化法に適するわけではない。いくつかの水素化処理装置は、慣用的にはH2SおよびH2
を用いる、またはH2および分解してH2Sになる化合物(例えばDMDS)を用いる気相硫化法を使用する。

0011

さらに、いくつかの水素化処理装置は、その運転開始手順の一部として圧力試験を行うことが当局によって要求される。この圧力試験は一般に、液体の不存在下で、運転圧力より上の圧力および100℃より上の温度で、水素の存在下に行われる。

0012

添加物含有触媒が気相での運転開始手順または圧力試験を含む運転開始手順に付されるとき、触媒の活性は良好でないことが見出された。

0013

したがって、液相での硫化を行うことができないまたは上記した圧力試験を行うことが要求される装置に適する触媒を得ることを可能にするところの、添加物含有触媒の硫化法が望まれる。

0014

高い活性を有する硫化された触媒が、周期律表のVI族および/またはVIII族の少なくとも1つの水素添加金属成分および有機添加物を含む触媒組成物を最初に有機液体と接触させ、次いでその触媒を気相において水素、および硫黄含有化合物と接触させる気相硫化法、ここで、硫化された触媒中に存在する硫黄の40%未満が有機液体によって添加される、によって得られ得ることが今見出された。
硫化法

0015

本発明に従う方法では、有機添加物を含有する触媒を最初に有機液体と接触させる。有機液体は一般に、100〜550℃、好ましくは150〜500℃の沸点範囲を有する。それは、一般には石油画分である。石油画分は、その性質によって、12重量%未満の酸素を含む。8重量%未満、好ましくは5重量%未満、より好ましくは2重量%未満、特には0.5重量%未満の酸素を含む石油画分が好ましくあり得る。有機液体のオレフィン含量は、本発明に従う方法に対して重要でないが、50以下、特に30以下のヨウ素価を有する石油画分が好ましくあり得る。

0016

適する石油画分の例は、重質油潤滑油画分(例えば鉱物潤滑油)(360℃<BP<500℃)、空中ガス油減圧ガス油直留ガス油(250℃<BP<350℃)、ホワイトスピリット(180℃<BP<220℃)、中間留分ディーゼル油ジェット燃料油および加熱油など)、ナフサ、およびガソリンを含む画分を包含する。好ましくは、ホワイトオイル、ガソリン、ディーゼル油、ガス油、または鉱物潤滑油が使用される。

0017

有機液体は、触媒が、実際の硫化工程中、すなわち触媒を水素および硫黄含有化合物と接触させる間、または圧力試験の際に優勢である条件に耐えることができることを確実にする。有機液体は、触媒に硫黄をもたらすことを特に意図するものではない。にもかかわらず、石油留分、例えばガス油またはディーゼル油は時々、硫黄を含み得る。一般に、有機液体は、10重量%未満、好ましくは5重量%未満の硫黄を含む。有機液体によって添加される硫黄の量は、有機液体によっておよび気相において適用される硫黄含有化合物によって触媒に添加される硫黄の総量の40%未満、好ましくは35%未満、より好ましくは25%未満、さらにより好ましくは15%未満である。

0018

有機液体の量は一般に、液体の適用条件下でかかる液体によって満たされ得る触媒孔体積の20〜500%である。孔体積は、閉じたフラスコ中の或る量の触媒に上記条件下で液体をゆっくり添加し、そして液体がもはや吸着されないときを目視検査によって決定することにより容易に決定され得る。別の方法は、過剰の液体を添加し、過剰分を触媒から例えば遠心分離によって除去することである。孔体積含浸(pore volume impregnation)の当業者には、これらの手法はよく知られている。所望の効果を得て、かつ物質の浪費を回避するために、50〜200%、特に50〜125%の量が好ましい。明らかであるように、過剰の液体が存在するならば、それは、例えば触媒を乾燥させることにより、容易に除去され得る。

0019

触媒を有機液体と接触させる方法は、各触媒粒子が有機液体と確実に接触する限り、本発明に対して重要ではない。慣用混合法が適用され得る。有機液体は一般に、室温〜200℃の温度で触媒粒子と接触させられる。高められた温度が望ましい場合があり得る。なぜならば、液体の粘度を低下させるからである。適する接触時間は、運転エクスシチュー(ex situ)またはインシチュー(in situ)で行われるかどうかに依存し得る。エクスシチュー運転の場合、温度が好ましくは室温〜75℃であり得る。インシチュー運転の場合、温度が好ましくは100〜175℃であり得る。触媒と有機液体との接触は、水素が実質的に存在しない状態で行われる。

0020

有機液体が混入された後、触媒を、水素および硫黄含有化合物と気相において接触させる。硫黄含有化合物は、H2Sおよび/または触媒を水素および硫黄含有化合物と接触させる際に優勢である条件下で分解して硫化水素になり得る化合物である。分解してH2Sになり得る好適な成分の例は、メルカプタン、CS2、チオフェン硫化ジメチルDMS)、二硫化ジメチル(DMDS)、および適するS−含有精油所ガスおよび種々のポリスルフィドである。H2Sのみの使用が好ましい。当業者であれば、適用される条件下で分解する硫黄化合物の選択の仕方は公知である。

0021

本発明に従う方法において触媒に混入される硫黄含有化合物の総量は一般に、水素添加金属をCo9S8、MoS2、WS2およびNi3S2に夫々転化するのに必要な化学量論硫黄量の50〜500%、好ましくは70〜200%、より好ましくは80〜150%に相当するように選択される。ガスリサイクル魅力的であり得る。

0022

H2および硫黄含有化合物の混合物における硫黄含有化合物の濃度は一般に、H2Sおよび水素の合計に対するH2Sとして計算して、1〜99重量%、好ましくは10〜80%であるように選択される。もちろん、この混合物中のより低い硫黄濃度は、このプロセス工程の時間を長くし、または必要とされる空間速度を高めるであろう。

0023

気相での水素および硫黄含有化合物との接触は、1工程で行われ得る。その場合、好ましくは、150〜500℃の温度、より好ましくは225〜400℃で行われる。より正確には、例えば350℃の硫化温度を示すとき、それは、最終温度プラトーが350℃であることを意味する。硫化剤と触媒との最初の接触の温度は、好ましくは、例えば室温〜200℃の比較的低い温度で起こり得る。

0024

気相での水素および硫黄含有化合物との接触が2工程で行われ、第一工程が第二工程よりも低い温度で行われるとき、より高い活性を有する触媒が得られ得る。この実施態様では、第一工程が一般に、50〜250℃、好ましくは100〜225℃の最終温度で行われる。第二工程は一般に、150〜500℃、好ましくは200〜450℃、より好ましくは225〜400℃の最終温度で行われる。この2工程の実施態様では、2つの工程において適用されるH2および硫黄含有化合物の気体混合物は同じでも異なっていてもよい。所望ならば、このプロセス部分は、第一工程またはこのプロセス部分の開始が、更なる工程またはこのプロセス部分の後の部分よりも低い温度で行われる限り、2工程より多く、例えば3工程または連続様式で行うこともできる。

0025

本発明に従う方法の間の全圧力、特に気相での圧力は、重要でない。一般に、その方法が行われる場所に応じて、大気圧〜300バールである。その方法が、エクスシチューで行われるならば、圧力は例えば大気圧〜10バールであり得る。その方法がインシチューで行われるならば、圧力ははるかに高く、例えば25〜300バールの範囲であり得る。

0026

気相での水素および硫黄含有化合物との接触は、固定床法および移動床法を包含する何らかの適する方法で行われ得る。硫化工程は本来発熱的であるので、触媒の温度が十分制御されることが重要である。一般に、そのような制御は、移動床法においてより容易である。本明細書の文脈において、移動床法は、触媒が反応器に対して移動するところの全ての方法を包含するものである。例として、沸騰床法、流動床法、および回転炉中で行われる方法が挙げられる。後者では、接触が、並流または反流で行われ得る。反流運転が好ましい。

0027

なお、気相に存在するS−含有化合物は、有機液体によってそこに混入されたS−含有化合物からの分解生成物がたとえあったとしてもそれを意味しないで、外から水素に添加されたS−含有化合物を意味する。

0028

本発明に従う方法の種々の工程が、エクスシチューまたはインシチューで行なわれ得る。本明細書の文脈では、インシチューは、触媒が最終的に適用されて水素化処理を行うところの反応器の中を意味する。逆に、エクスシチューは、該反応器の外を意味する。例えば、有機液体との接触をエクスシチューで行い、一方水素および硫黄含有化合物との接触をインシチューで行い、所望により圧力試験を、水素および硫黄含有化合物との接触の前に行うことが可能である。また、方法を完全にエクスシチューで行い、あるいは方法を完全にインシチューで行うことも可能である。一般には、方法を完全にエクスシチューで行うことが好ましい。なぜならば、これは、水素化処理反応器のための停止時間をあまり生じないし、また反応器の運転開始を単純化するからである。

0029

本発明に従う方法がエクスシチューで行なわれる場合、このようにして製造された硫化された触媒を不動態化することが望ましい。なぜならば、硫化された触媒は自己加熱性であるからである。不動態化は、制御された条件下で、硫化された触媒を酸素含有化合物と接触させることにより行なわれ得る。酸素含有ガス、例えば空気の使用は、周知の実施態様である。あるいは、硫化された触媒は、有機液体、例えばディーゼル油、ガス油、ホワイトスピリット、または潤滑油と接触させることによって不動態化され得る。不動態化の方法は公知である。例えば、炭化水素の使用を記載している欧州特許出願公開第897748号およびオランダ国特許出願NL8900914、ならびに共に酸素の使用を記載しているV.M. Browne, S.P.A. Louwers and R. Prins, Catalysis Today volume 10 number 3, 第345〜52頁(1991)およびS.P.A. Louwers, M.W.J. Craje, C. Geantet, A.M. van der Kraan and R. Prins, Journal of Catalysis volume 144 number 2 第579〜96頁(1993)を参照。
添加物含有触媒

0030

原則として、添加物含有触媒は、VIB族水素添加金属成分および/またはVIII族水素添加金属成分、ならびに有機添加物を、一般には担体上に含む任意の触媒であり得る。VIB族水素添加金属成分およびVIII族水素添加金属成分の組み合わせを含む触媒が好ましい。当業者であれば分かるように、上記金属は任意の形態で存在し得る。上記金属が触媒組成物に混入されるとき、それはしばしばその塩または酸化物の形態である。焼成後、一部または全体が夫々の酸化物に転化される。硫化後および使用中は、金属が少なくとも部分的に硫化物の形態で存在する。

0031

VIB族金属としては、モリブデン、タングステンおよびクロムが挙げられる。VIII族金属は、ニッケル、コバルトおよび鉄を包含する。VIB族金属成分としてモリブデンおよび/またはタングステンを含み、VIII族金属成分としてニッケルおよび/またはコバルトを含む触媒が最も一般的である。触媒は通常、添加物を含まない触媒の乾燥重量に対して、酸化物として計算して0.1〜50重量%の範囲の金属含量を有する。VIB族金属はしばしば、三酸化物として計算して5〜40重量%、好ましくは15〜30重量%の量で存在する。VIII族金属はしばしば、一酸化物として計算して、1〜10重量%、好ましくは2〜7重量%の量で存在する。触媒は、他の成分、例えばリンハロゲンホウ素をも含み得る。特に、P2O5として計算して1〜10重量%の量でのリンの存在が好ましい。

0032

一般に存在する触媒担体は、慣用の酸化物、例えばアルミナシリカ−アルミナ、シリカ−アルミナがその中に分散したアルミナ、シリカでコーティングされたアルミナ、マグネシアジルコニア、ボリア、およびチタニア、ならびにこれらの酸化物の混合物を含み得る。概して、アルミナ、シリカ−アルミナ、シリカ−アルミナがその中に分散したアルミナ、またはシリカでコーティングされたアルミナを含む担体が好ましい。本質的にアルミナから成り、または25重量%までの他の成分、好ましくはシリカを含むアルミナから成る担体が特に好ましい。転移アルミナ、例えばη、θまたはγ−アルミナを含む担体は、この群の中で好ましく、γ−アルミナ担体が特に好ましい。さらに、現在はあまり好ましくないが、触媒は0〜60重量%のゼオライトを含み得る。

0033

触媒の孔体積(N2吸着によって測定)は一般に、0.25〜1ml/gの範囲である。比表面積は一般に、50〜400m2/g(BET法を使用して測定)の範囲である。一般に、触媒は、N2吸着によって測定されるとき、7〜20nmの範囲に孔直径中央値を有する。上記の孔サイズ分布および表面積に関する数字は、触媒を500℃で1時間焼成した後に決定される。

0034

触媒は、適切には球状、ペレット状、ビーズ状、または押出物状である。押出物の適する型の例は、文献(特に米国特許第4,028,227号を参照)に開示されている。非常に適するのは、円筒状の粒子中空であってもなくてもよい)ならびに対称および非対称のポリローブ型粒子(2、3または4ローブ)である。

0035

触媒に存在する添加物は、任意の有機添加物であり得る。本明細書の文脈では、有機添加物は、少なくとも1つの炭素原子および少なくとも1つの水素原子を含む添加物を意味する。好ましい化合物は、少なくとも2つの酸素原子および2〜20個の炭素原子、好ましくは2〜10個の炭素原子を含む化合物の群およびこれらの化合物から作られる化合物から選択されるものを包含する。好ましくは、有機化合物は、20未満のヨウ素価によって証明されるように、実質的に飽和されている。少なくとも2つの酸素含有部分、例えばカルボキシル、カルボニルまたはヒドロキシル部分、および2〜10個の炭素原子を含む化合物の群、およびこれらの化合物から作られる化合物から選択される有機化合物が好ましい。適する化合物の例は,クエン酸酒石酸シュウ酸マロン酸リンゴ酸ブタンジオールピルビン酸アルデヒドグリコール酸アルデヒド、およびアセタルドールを包含する。この時点では、1分子につき少なくとも2個のヒドロキシル基および2〜10個の炭素原子を含む化合物の群、およびこれらの化合物の(ポリ)エーテルから選択される添加物が好ましい。この群からの適する化合物は、脂肪族アルコール、例えばエチレングリコールプロピレングリコールグリセリントリメチロールエタントリメチロールプロパンなどを包含する。これらの化合物のエーテルは、ジエチレングリコールジプロピレングリコールトリメチレングリコールトリエチレングリコールトリブチレングリコールテトラエチレングリコールテトラペンチレングリコールを包含する。この範囲は、ポリエチレングリコールなどのポリエーテルを包含するように補外され得る。本発明での使用に適する他のエーテルは、エチレングリコールモノブチルエーテルジエチレングリコールモノメチルエーテルジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、およびジエチレングリコールモノブチルエーテルを包含する。これらのうち、エチレングリコール,ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールおよび200〜600の分子量を有するポリエチレングリコールが好ましい。

0036

1分子につき少なくとも2個のヒドロキシル基および2〜10個の炭素原子を含む化合物の別の群は、糖類である。好ましい糖類は、単糖類、例えばグルコースおよびフルクトースを包含する。そのエーテルは、二糖類、例えばラクトースマルトースおよびサッカロースを包含する。これらの化合物のポリエーテルは、多糖類を包含する。

0037

添加物の更なる群は,少なくとも1個の共有結合した窒素原子および少なくとも1個のカルボニル部分を含む化合物である。例としては、アミノポリカルボン酸、例えばニトリロ−三酢酸およびジエチレントリアミン−五酢酸が挙げられる。この場合、有機化合物は好ましくは、少なくとも2個の窒素原子および好ましくは少なくとも2個のカルボニル部分を含む。さらに好ましくは、少なくとも1個のカルボニル部分がカルボキシル基に存在する。さらに好ましくは、少なくとも1個の窒素原子が、少なくとも2個の炭素原子に共有結合している。好ましい有機化合物は,式(1)を満足する化合物である。
ここで、R1、R2、R1’およびR2’は独立して、10までの炭素原子を有するアルキルアルケニルおよびアリルから選択され、所望により、カルボニル、カルボキシル、エステル、エーテル、アミノ、またはアミドから選択される1以上の基で置換されている。R3は、−O−または−NR4−によって中断され得る10までの炭素原子を有するアルキレン基である。R4は、R1に関して上記したものと同じ基から選択される。R3のアルキレン基は、カルボニル、カルボキシル、エステル、エーテル、アミノ、またはアミドから選択される1以上の基で置換され得る。上記したように、式(1)の有機化合物は少なくとも1個のカルボニル部分を含むことが必須である。

0038

好ましくは、R1、R2、R1’およびR2’の少なくとも2つが式−R5−COOXを有する。ここで、R5は1〜4個の炭素原子を有するアルキレン基であり、Xは水素または別のカチオン、例えばアンモニウムナトリウムカリウムおよび/またはリチウムのカチオンである。Xが多価カチオンである場合、1個のXが2以上の−R5−COO基に付着し得る。そのような化合物の典型的な例は、エチレンジアミン(テトラ)酢酸(EDTA)、ヒドロキシエチレンジアミントリ酢酸およびジエチレントリアミンペンタ酢酸である。

0039

単一の化合物および化合物の組み合わせが添加物として使用され得る。

0040

添加物含有触媒に存在する添加物の量は、具体的な状況に依存する。添加物の適切な量は一般に、触媒に存在する水素添加金属1モルにつき0.01〜2.5モルの添加物の範囲である。添加される添加物の量が低すぎる場合、その存在に伴う有利な効果が得られない。他方、添加物の非常に多い量の存在は、その効果を改善しない。

0041

添加物が触媒組成物に混入される方法は、本発明に従う方法には重要でない。添加物は、水素添加金属成分の混入の前、後またはそれと同時に、触媒組成物に混入され得る。例えば、添加物は、水素添加金属成分が添加される前に担体に添加されることにより、水素添加金属成分の前に触媒組成物に混入され得る。これは、添加物を成形前の担体物質と混合するか、成形された担体物質に添加物を含浸させることにより行うことができる。

0042

あるいは、添加物は,水素添加金属成分と同時に触媒組成物に混入され得る。これは、例えば添加物および水素添加金属成分を成形前の担体物質と混合することにより、または水素添加金属成分および添加物を含む含浸溶液を担体に含浸させた後、添加物の少なくとも一部が触媒に保持されるような条件下で乾燥することにより行われ得る。この後者の方法は、欧州特許出願公開第601722号に記載されている。

0043

水素添加金属成分の後に添加物を触媒組成物に混入することも可能である。これは例えば、最初に、水素添加金属成分を、例えば担体物質と混合しまたは担体に含浸させることによって触媒組成物に混入し、次いで所望により乾燥および/または焼成を行い、次いで添加物を例えば含浸によって混入することにより行われ得る。中間の焼成を伴う方法は、国際特許出願公開第96/41848号に記載されている。現在、欧州特許出願公開0601722および国際特許出願公開第96/41848号に記載された方法によって製造された添加物含有触媒が、本発明に従う方法において硫化されるべき、添加物に基づく触媒のための源として好ましいと考えられる。

0044

添加物の性質およびそれが触媒組成物に混入される方法に依存して、添加物は,固体状、液体状、または適する溶媒に溶解された状態で使用され得る。水に溶解された触媒に添加物が混入されることが好ましくあり得る。
本発明に従って製造される硫化された触媒の使用

0045

本発明に従う方法によって硫化された触媒は、炭化水素供給原料の水素化処理に使用され得る。水素化処理は一般に、慣用の水素化処理条件下、例えば250〜450℃の範囲の温度、5〜250バールの範囲の圧力、0.1〜10h-1の範囲の空間速度、および50〜2000Nl/lの範囲のH2/オイル比で行われる。適する供給原料の例は、中間留分、ケロシン、ナフサ、減圧ガス油、重質ガス油および残油を包含する。好ましくは、炭化水素供給原料が、硫黄原子Sとして計算して少なくとも0.2重量%の硫黄を含有する。適する水素化処理反応の例は、(ディープ水素脱硫、水素脱窒、水素脱芳香族、および水素脱金属である。(ディープ)水素脱硫、水素脱窒、および水素脱芳香族が好ましい。

0046

本発明に従う方法によって硫化された触媒は、気相で運転開始される反応器または液相で運転開始される反応器において、所望により任意的に強化された供給原料の存在下で、適用され得る。
実施例1
出発物質

0047

三酸化物として計算して26重量%のモリブデン、酸化物として計算して4.7重量%のニッケル、およびP2O5として計算して6.7重量%のリンをγ−アルミナ担体上に含有する慣用の水素化処理触媒に、モリブデンおよびニッケルの合計1モルにつき0.44モルのジエチレングリコールを含有する、水中のジエチレングリコールの溶液を孔体積含浸によって含浸させた。次いで、130℃の生成物温度になる熱空気と共に回転させながら触媒を乾燥させる。
比較のための予備硫化法

0048

添加物を含有する出発触媒(10ml)を、気相中、大気圧で、H2中の10体積%のH2Sの混合物を使用して(流速=5リットル/hr)、1工程で硫化した。温度を0.5℃/分で300℃に上昇させ(=10時間)、その温度で3時間保持した。
本発明に従う1工程予備硫化

0049

添加物を含有する出発触媒に、触媒1gにつき0.18gのSRGOに相当する量のSRGO(直留ガス油)を孔体積含浸させた。この添加物を含有するSRGO含浸されたNi−Mo−P/γ−Al2O3触媒(10ml)を、上記と同様の方法で、気相中、1工程で硫化した。
本発明に従う2工程予備硫化

0050

添加物を含有する出発触媒に、触媒1gにつき0.18gのSRGOに相当する量のSRGO(直留ガス油)を孔体積含浸させた。この添加物を含有するSRGO含浸されたNi−Mo−P/γ−Al2O3触媒(10ml)を、気相中、大気圧で、H2中の10体積%のH2Sの混合物を使用して(流速=5リットル/hr)、2工程で硫化した。温度を最初に0.5℃/分で180℃に上昇させ、180℃で3時間保持した。次いで、温度を0.5℃/分で300℃に上昇させ、300℃で3時間保持した。
試験

0051

触媒の試験を、表1に示す特性を有するSRGOを使用して、アップフロー型の管状反応器中で行った。反応条件を表2に示す。

0052

反応器からのオイル生成物分析し、水素脱硫、水素脱窒および水素脱芳香族に関する触媒の相対体積活性を計算した。ただし、比較のための予備硫化法を使用して活性化された出発物質の活性を100とした。結果を下記表3に示す。

0053

これは、触媒の予備湿潤工程を含む本発明に従う1工程予備硫化法が、比較のための予備硫化法と比較して、非常に改善された活性を示すことを示す。本発明の好ましい実施態様に従う2工程予備硫化法後に得られた活性はさらに高かった。
実施例2

0054

三酸化物として計算して24重量%のモリブデン、酸化物として計算して4重量%のニッケル、およびP2O5として計算して7重量%のリンをγ−アルミナ担体上に含有する慣用の水素化処理触媒に、モリブデンおよびニッケルの合計1モルにつき0.11モルのエチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)を含有する、水中のEDTAの溶液を孔体積含浸によって含浸させた。次いで、130℃の生成物温度になる熱空気と共に回転させながら触媒を乾燥させた。

0055

実施例1と同じ方法で、触媒を、SRGOを用いて予備湿潤させ、次いで2工程の気体状予備硫化を行うことにより、本発明にしたがって予備硫化した。次いで、実施例1に記載された方法に従って、触媒を試験した。表4は、得られた結果を示す。

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