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技術 交流電力調整器

出願人 京都電機器株式会社
発明者 村瀬収吾
出願日 2002年5月27日 (17年3ヶ月経過) 出願番号 2002-151679
公開日 2003年12月5日 (15年9ヶ月経過) 公開番号 2003-348843
状態 未査定
技術分野 電気的変量の制御(交流、直流、電力等) 交流ー交流変換
主要キーワード 被制御端子間 被制御端子 高周波信号発生器 誘導電圧調整器 サイリスタ制御 スナバー回路 導通方向 商用電源ライン
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図面 (6)

課題

スパイク電圧発生頻度を少なくし、高効率の交流電力調整器を提供する。

解決手段

入力端子1aと出力端子3aとの間に設けられた、半導体素子およびダイオードで構成される出力制御用交流スイッチ4と、出力制御用交流スイッチ4の出力端子3a側の一端とコモン線Yとの間に設けられた、半導体素子およびダイオードで構成される環流交流スイッチ5とを備え、入力交流電源Pから任意の交流電圧を取り出して出力する交流電力調整器において、環流用交流スイッチ5を入力交流電圧周波数と同一の周波数で動作させる。その結果、スパイク電圧の発生周期が入力交流電圧と同一の周期となり、高効率の交流電力調整器が実現できる。

概要

背景

商用の入力交流電源から、任意の正弦波交流電圧を取り出して出力する手段として、誘導電圧調整器スライド変圧器、およびサイリスタ制御による電圧調整器などが知られている。

上記の誘導電圧調整器やスライド変圧器は、正弦波交流電圧を連続的に可変して出力することができるので、研究実験用設備等に多く用いられている。しかし、その原理商用周波数に用いる単巻変圧器であるため、容積、重量が共に大きい。また、巻線のスライドにより出力交流電圧を可変するため、巻線間ステップ電圧を生じ、完全な連続可変電圧を出力することは事実上不可能である。

また、サイリスタ制御による電圧調整器は、小型・軽量・低価格であるため、家電機器照明装置、および電気炉等に広く用いられている。しかし、サイリスタ制御は位相角制御であるため、高次高調波が発生し、これが商用電源ライン漏洩して他の電子機器に悪影響を及ぼす恐れがある。

さらに、この種の交流電力調整器として、例えば特開平9−34564号公報に記載のものが知られている。この文献に記載の交流電力調整器では、第一交流スイッチと第二交流スイッチからなる二組の交流スイッチを用い、第一交流スイッチを入力側と出力側の間に設け、さらに第二交流スイッチを第一交流スイッチよりも出力側で且つ出力側を短絡する位置に設けている。そして、第一交流スイッチと第二交流スイッチとを、所定の周期で交互にオンオフさせている。しかし、第一交流スイッチと第二交流スイッチを交互にオン・オフさせていても、両交流スイッチが共にオンしてしまい、回路ショートして短絡電流が発生する場合がある。そこで、第一交流スイッチおよび第二交流スイッチが共にオフするオフ期間を設け、回路がショートするのを防止している。

概要

スパイク電圧発生頻度を少なくし、高効率の交流電力調整器を提供する。

入力端子1aと出力端子3aとの間に設けられた、半導体素子およびダイオードで構成される出力制御用交流スイッチ4と、出力制御用交流スイッチ4の出力端子3a側の一端とコモン線Yとの間に設けられた、半導体素子およびダイオードで構成される環流用交流スイッチ5とを備え、入力交流電源Pから任意の交流電圧を取り出して出力する交流電力調整器において、環流用交流スイッチ5を入力交流電圧周波数と同一の周波数で動作させる。その結果、スパイク電圧の発生周期が入力交流電圧と同一の周期となり、高効率の交流電力調整器が実現できる。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
4件

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請求項1

入力交流電源を接続する一対の入力端子と、負荷を接続する一対の出力端子と、第一スイッチと第二スイッチとを直列接続して構成される出力制御用交流スイッチと、第三スイッチと第四スイッチとを直列接続して構成される還流用交流スイッチと、を備え、前記入端子の一方と前記出力端子の一方は共通のコモン線に接続され、前記入力端子の他方は前記出力制御用交流スイッチの一端と接続され、前記出力端子の他方は前記出力制御用交流スイッチの他端および前記還流用交流スイッチの一端と接続され、前記還流用交流スイッチの他端は前記コモン線に接続され、前記入力交流電源を任意の電圧電流、または電力に変換して出力する交流電力調整器において、前記入力交流電源の最初の半周期では、駆動回路からの駆動信号により、前記第一スイッチは前記入力交流電源の周波数より高い所定周波数オンオフさせ、前記第三スイッチは前記入力交流電源の周波数より高い所定周波数で前記第一スイッチと略逆のタイミングでオン・オフさせ、前記第四スイッチはオン状態を保持させ、一方前記入力交流電源の残りの半周期では、前記駆動回路からの前記駆動信号により、前記第二スイッチは前記入力交流電源の周波数より高い所定周波数でオン・オフさせ、前記第四スイッチは前記入力交流電源の周波数より高い所定周波数で前記第二スイッチと略逆のタイミングでオン・オフさせ、前記第三スイッチはオン状態を保持させることを特徴とする交流電力調整器。

請求項2

前記第一スイッチ乃至前記第四スイッチは、それぞれ半導体素子から構成され、該半導体素子の被制御端子間に、それぞれその導通方向とは逆方向にダイオードを接続し、前記第一スイッチと前記第二スイッチ、及び前記第三スイッチと前記第四スイッチのそれぞれの半導体素子の同一極の被制御端子同志を接続して構成したことを特徴とする請求項1に記載の交流電力調整器。

請求項3

前記駆動回路は、高周波信号発生器からの高周波信号と、入力交流電源の極性を検出するフリップフロップからの検出信号とを受けて、前記出力制御用交流スイッチおよび前記還流用交流スイッチに前記駆動信号を出力することを特徴とする請求項1または2に記載の交流電力調整器。

請求項4

前記高周波信号発生器は、鋸波を発生する発信器と、任意の基準電圧を発生する基準電圧発生器と、前記発信器からの前記鋸波と前記基準電圧発生器からの前記基準電圧とを比較して前記高周波信号を前記駆動回路に出力する比較器と、から構成されることを特徴とする請求項1乃至3に記載の交流電力調整器。

技術分野

0001

本発明は、商用の入力交流電源を0%から100%まで連続可変して出力できるようにした交流電力調整器に関する。

背景技術

0002

商用の入力交流電源から、任意の正弦波交流電圧を取り出して出力する手段として、誘導電圧調整器スライド変圧器、およびサイリスタ制御による電圧調整器などが知られている。

0003

上記の誘導電圧調整器やスライド変圧器は、正弦波交流電圧を連続的に可変して出力することができるので、研究実験用設備等に多く用いられている。しかし、その原理商用周波数に用いる単巻変圧器であるため、容積、重量が共に大きい。また、巻線のスライドにより出力交流電圧を可変するため、巻線間ステップ電圧を生じ、完全な連続可変電圧を出力することは事実上不可能である。

0004

また、サイリスタ制御による電圧調整器は、小型・軽量・低価格であるため、家電機器照明装置、および電気炉等に広く用いられている。しかし、サイリスタ制御は位相角制御であるため、高次高調波が発生し、これが商用電源ライン漏洩して他の電子機器に悪影響を及ぼす恐れがある。

0005

さらに、この種の交流電力調整器として、例えば特開平9−34564号公報に記載のものが知られている。この文献に記載の交流電力調整器では、第一交流スイッチと第二交流スイッチからなる二組の交流スイッチを用い、第一交流スイッチを入力側と出力側の間に設け、さらに第二交流スイッチを第一交流スイッチよりも出力側で且つ出力側を短絡する位置に設けている。そして、第一交流スイッチと第二交流スイッチとを、所定の周期で交互にオンオフさせている。しかし、第一交流スイッチと第二交流スイッチを交互にオン・オフさせていても、両交流スイッチが共にオンしてしまい、回路ショートして短絡電流が発生する場合がある。そこで、第一交流スイッチおよび第二交流スイッチが共にオフするオフ期間を設け、回路がショートするのを防止している。

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、上記文献のような交流電力調整器では、例えば交流スイッチとしてトランジスタを使用すると、トランジスタの蓄積時間により、交流スイッチの制御に遅れが生じてしまう。また、この蓄積時間はトランジスタの周囲温度コレクタ電流の大きさによって大きく変化するため、交流スイッチを適切に制御し、上記のオフ期間を適切に設けることが非常に難しく、実用化は困難である。

0007

さらに、第一交流スイッチおよび第二交流スイッチのそれぞれには、スパイク電圧を吸収させるためのスナバー回路が接続されているが、上記のオフ期間をトランジスタの蓄積時間よりも長い時間設けると、このオフ期間で回路のオープン状態を生じてしまう。その結果、回路のリアクタンス成分によるスパイク電圧が発生し、スナバー回路における損失が増大して発熱焼損を生じやすくなる。よって、従来のように第一交流スイッチおよび第二交流スイッチを高周波で交互にオン・オフさせると、回路のオープン状態の発生周期も高周波となり、スパイク電圧は高周波で発生する。その結果、交流電力調整器の効率が低下してしまう。

0008

本発明は、このような従来技術が有していた問題を解決しようとするものであり、出力制御用交流スイッチおよび環流用交流スイッチをそれぞれ、第一スイッチと第二スイッチ、および第三スイッチと第四スイッチで構成し、入力交流電源の最初の半周期では、第一スイッチを10kHz以上の高周波でオン・オフさせるとともに、第三スイッチを入力交流電源の周波数よりも高い所定周波数で第一スイッチと略逆のタイミングでオン・オフさせ、第四スイッチをオン状態に保持させる。また、入力交流電源の残りの半周期では、第二スイッチを10kHz以上の高周波でオン・オフさせるとともに、第四スイッチを入力交流電源の周波数よりも高い所定周波数で第二スイッチと略逆のタイミングでオン・オフさせ、第三スイッチをオン状態に保持させる。

0009

これにより、従来のように、高周波で環流動作を行うとスパイク電圧は高周波で発生し、損失が大きくなるが、本発明では、環流動作への移行時に第三スイッチおよび第四スイッチがオン・オフする時のみ、回路のオープン状態が生じてスパイク電圧が発生する。(環流動作については後述する)このスパイク電圧の発生周期は入力交流電源の周期と同一の周期であるため、従来に比べて損失が小さくなり、高効率の交流電力調整器が実現できる。また、出力端子に接続される負荷誘導負荷の場合でも環流動作中に出力波形を崩すことなく、本発明の交流電力調整器は安定な動作を行う。

課題を解決するための手段

0010

本発明は、上記目的を達成するために、入力交流電源を接続する一対の入力端子と、負荷を接続する一対の出力端子と、第一スイッチと第二スイッチとを直列接続して構成される出力制御用交流スイッチと、第三スイッチと第四スイッチとを直列接続して構成される還流用交流スイッチと、を備え、前記入端子の一方と前記出力端子の一方は共通のコモン線に接続され、前記入力端子の他方は前記出力制御用交流スイッチの一端と接続され、前記出力端子の他方は前記出力制御用交流スイッチの他端および前記還流用交流スイッチの一端と接続され、前記還流用交流スイッチの他端は前記コモン線に接続され、前記入力交流電源を任意の電圧、電流、または電力に変換して出力する交流電力調整器において、前記入力交流電源の最初の半周期では、駆動回路からの駆動信号により、前記第一スイッチは前記入力交流電源の周波数より高い所定周波数でオン・オフさせ、前記第三スイッチは前記入力交流電源の周波数より高い所定周波数で前記第一スイッチと略逆のタイミングでオン・オフさせ、前記第四スイッチはオン状態を保持させ、一方前記入力交流電源の残りの半周期では、前記駆動回路からの前記駆動信号により、前記第二スイッチは前記入力交流電源の周波数より高い所定周波数でオン・オフさせ、前記第四スイッチは前記入力交流電源の周波数より高い所定周波数で前記第二スイッチと略逆のタイミングでオン・オフさせ、前記第三スイッチはオン状態を保持させることを特徴とする。

0011

また、本発明では、前記第一スイッチ乃至前記第四スイッチは、それぞれ半導体素子から構成され、該半導体素子の被制御端子間に、それぞれその導通方向とは逆方向にダイオードを接続し、前記第一スイッチと前記第二スイッチ、及び前記第三スイッチと前記第四スイッチのそれぞれの半導体素子の同一極の被制御端子同志を接続して構成したことを特徴とする。

0012

この構成によれば、本発明の環流用交流スイッチの環流動作は、入力交流電源の周波数と同一の周波数で行われるため、従来のように高周波で環流動作を行っていた交流電力調整器に比べ、スパイク電圧の発生が非常に少なくなり、高効率の交流電力調整器が実現できる。また、出力端子に接続される負荷が誘導負荷の場合でも、環流動作中に出力波形を崩すことなく、交流電力調整器は安定に動作する。

0013

さらに、本発明の前記駆動回路は、高周波信号発生器からの高周波信号と、入力交流電源の極性を検出するフリップフロップからの検出信号とを受けて、前記出力制御用交流スイッチおよび前記還流用交流スイッチに前記駆動信号を出力することを特徴とする。

0014

また、本発明の前記高周波信号発生器は、鋸波を発生する発信器と、任意の基準電圧を発生する基準電圧発生器と、前記発信器からの前記鋸波と前記基準電圧発生器からの前記基準電圧とを比較して前記高周波信号を前記駆動回路に出力する比較器と、から構成されることを特徴とする。

0015

この構成によれば、比較的簡単な制御回路で、出力制御用交流スイッチおよび環流用交流スイッチを制御することが可能となる。

発明を実施するための最良の形態

0016

以下、本発明の一実施例を図1乃至図4に基づいて説明する。図1は、本発明による交流電力調整器の回路構成図、図2は、高周波信号発生器からの高周波信号のタイミングチャート図3は、第一乃至第四スイッチのタイミングチャート、図4は、本発明による交流電力調整器の動作説明用回路図、図5は、第一スイッチと第三スイッチの動作タイミング図である。

0017

まず、本発明による交流電力調整器の回路構成を図1に基づいて説明する。交流電力調整器は、入力交流電源Pを接続する入力端子1a、1bと、負荷2を接続する出力端子3a、3bと、出力制御用交流スイッチ4および環流用交流スイッチ5と、入力フィルタ6および出力フィルタ7と、から構成されている。入力端子1bと出力端子3bは、共通のコモン線Yで接続されている。入力端子1aは、入力フィルタ6を介して出力制御用交流スイッチ4の一端に接続され、また、出力端子3aは、出力フィルタ7を介して、出力制御用交流スイッチ4の他端および環流用交流スイッチ5の一端に接続されている。さらに、環流用交流スイッチ5の他端は、コモン線Yに接続されている。また、出力制御用交流スイッチ4、および環流用交流スイッチ5にはそれぞれ駆動回路13が接続されている。さらに、駆動回路13には、発信器9、基準電圧発生器10、および比較器11からなる高周波信号発生器8と、フリップフロップ12とが接続されている。

0018

入力交流電源Pは、商用周波数(50Hzまたは60Hz)の交流電圧(例えば単相200V)であり、入力端子1a、1b間に入力される。また、負荷2は、抵抗RとリアクトルL3から構成され、出力端子3a、3bに接続される。

0019

出力制御用交流スイッチ4は、トランジスタからなる第一スイッチQ1、第二スイッチQ2、および二個のダイオードD1、D2から構成される。第一スイッチQ1のコレクタエミッタ間に、ダイオードD1をその導通方向とは逆方向に接続する。同様に、第二スイッチQ2のコレクタ、エミッタ間にダイオードD2をその導通方向とは逆方向に接続する。そして、第一スイッチQ1、第二スイッチQ2のそれぞれのエミッタ同志を接続し、出力制御用交流スイッチ4を構成する。

0020

環流用交流スイッチ5は、トランジスタからなる第三スイッチQ3、第四スイッチQ4、および二個のダイオードD3、D4から構成される。第三スイッチQ3のコレクタ、エミッタ間に、ダイオードD3をその導通方向とは逆方向に接続する。同様に、第四スイッチQ4のコレクタ、エミッタ間にダイオードD4をその導通方向とは逆方向に接続する。そして、第三スイッチQ3、第四スイッチQ4のそれぞれのエミッタ同志を接続し、環流用交流スイッチ5を構成する。

0021

高周波信号発生器8は、高周波の鋸波14を発生する発信器9と、任意の基準電圧15を発生する基準電圧発生器10と、発信器9からの鋸波14と基準電圧発生器10からの基準電圧15とを比較して駆動回路13に約20kHzの高周波信号を出力する比較器11と、から構成される。

0022

フリップフロップ12は、出力制御用交流スイッチ4の入力側の一端と、コモン線Yとの間に接続され、入力交流電圧の極性を検出し、その検出信号を駆動回路13に出力する。

0023

駆動回路13は、高周波信号発生器8からの高周波信号と、フリップフロップ12からの検出信号とを受けて、第一スイッチQ1、第二スイッチQ2、第三スイッチQ3、および第四スイッチQ4にそれぞれ駆動信号を出力する。

0024

入力フィルタ6は、リアクトルL1およびコンデンサC1から構成される。また、出力フィルタ7は、リアクトルL2およびコンデンサC2から構成される。この入力フィルタ6および出力フィルタ7により、入力交流電圧および出力交流電圧の脈動縮小させ、高周波成分を除去することができる。

0025

次に、交流電力調整器の回路動作図2乃至図5に基づいて説明する。入力交流電源Pとして60Hz、単相200Vの入力交流電圧Vを用い、出力端子3a、3bに60Hz、単相100Vの出力交流電圧を供給する場合についての動作を説明する。

0026

まず、入力交流電圧Vの、最初の正の半周期である期間T2(図3参照)において、発信器9で発生される約20kHzの高周波の鋸波14と、基準電圧発生器10で発生される所定の値に調整された基準電圧15とを、比較器11にて比較させる。そして、鋸波14の立ち上がり部分と基準電圧15との共通領域における期間であるオン時間T1(図2参照)をハイレベル、それ以外の期間をローレベルとする高周波信号を高周波信号発生器8より駆動回路13に出力する。この高周波信号がトランジスタに出力されると、トランジスタはオン時間T1の期間のみオンした状態に保持され、それ以外の期間ではオフした状態に保持される。また、フリップフロップ12により、入力交流電圧Vの極性を検出し、その検出信号を駆動回路13に出力する。

0027

駆動回路13は、高周波信号発生器8からの高周波信号と、フリップフロップ12からの検出信号とを受けて、第一スイッチQ1、第二スイッチQ2、第三スイッチQ3、および第四スイッチQ4にそれぞれ駆動信号を出力する。その結果、図3に示すように、第一スイッチQ1は約20kHzでオン・オフを繰り返し、また、第三スイッチQ3は、第一スイッチQ1と略逆のタイミングで且つ約20kHzでオン・オフを繰り返す。この時、第一スイッチQ1と第三スイッチQ3が同時にオンする期間を無くすために、第一スイッチQ1と第三スイッチQ3がともにオフするオフ期間T4(図5参照)を設けている。また、第二スイッチQ2および第四スイッチQ4は、期間T2の間、オン状態を保持する。

0028

図3で示す期間T2では、第一スイッチQ1がオンすると、回路電流実線の矢印16(図4参照)のように第一スイッチQ1とダイオードD2を流れ、負荷2に回路電流が供給される。また、第一スイッチQ1がオンしている間、第三スイッチQ3はオフの状態を保持する。そして、第一スイッチQ1がオフすると、回路電流は第四スイッチQ4とダイオードD3を実線の矢印17(図4参照)のように流れ、リアクトルL2、L3に蓄積されたエネルギーが放出される。(以下、これを環流動作という)また、第一スイッチQ1がオフしている間、第三スイッチQ3はオンの状態を保持し、負荷2が誘導負荷の場合には、破線の矢印19(図4参照)のように回路電流が流れる。期間T2の間、第一スイッチQ1と第三スイッチQ3は、互いに略逆のタイミングで、且つ約20kHzの高周波で上記の動作を繰り返す。

0029

次に、入力交流電圧Vの、負の半周期である期間T3(図3参照)において、期間T2と同様に、駆動回路13は、高周波信号発生器8からの高周波信号と、フリップフロップ12からの検出信号とを受けて、第一スイッチQ1、第二スイッチQ2、第三スイッチQ3、および第四スイッチQ4にそれぞれ駆動信号を出力する。その結果、第二スイッチQ2は約20kHzでオン・オフを繰り返し、また、第四スイッチQ4は、第二スイッチQ2と略逆のタイミングで且つ約20kHzでオン・オフを繰り返す。この時、期間T2の場合と同様に、第二スイッチQ2と第四スイッチQ4が同時にオンする期間を無くすために、第二スイッチQ2と第四スイッチQ4がともにオフするオフ期間を設けている。また、第一スイッチQ1および第三スイッチQ3は、期間T2の間、オン状態を保持する。

0030

図3で示す期間T3では、第二スイッチQ2がオンすると、回路電流は破線の矢印18(図4参照)のように第二スイッチQ2とダイオードD1を流れ、負荷2に回路電流が供給される。また、第二スイッチQ2がオンしている間、第四スイッチQ4はオフの状態を保持する。そして、第二スイッチQ2がオフすると、回路電流は破線の矢印19(図4参照)のように第三スイッチQ3とダイオードD4を流れ、リアクトルL2、L3に蓄積されたエネルギーが放出される。また、第二スイッチQ2がオフしている間、第四スイッチQ4はオンの状態を保持し、負荷2が誘導負荷の場合には、実線の矢印17(図4参照)のように回路電流が流れる。期間T3の間、第二スイッチQ2と第四スイッチQ4は、互いに略逆のタイミングで、且つ約20kHzの高周波で上記の動作を繰り返す。

0031

以上のように、期間T2では、第一スイッチQ1は約20kHzの高周波でオン・オフを繰り返し、第三スイッチQ3は、第一スイッチQ1と略逆のタイミングで且つ約20kHzの高周波でオン・オフを繰り返す。また、第二スイッチQ2および第四スイッチQ4は、ともにオン状態を保持する。一方、期間T3では、第二スイッチQ2は約20kHzの高周波でオン・オフを繰り返し、第四スイッチQ4は、第二スイッチQ2と略逆のタイミングで且つ約20kHzの高周波でオン・オフを繰り返す。また、第一スイッチQ1および第三スイッチQ3は、ともにオン状態を保持する。さらに、期間T2および期間T3は、60Hzの周期で交互に繰り返す。以上の動作により、負荷2に60Hz、単相100Vの出力交流電圧を供給する。

0032

その結果、例えば期間T2において、第一スイッチQ1が高周波でオン・オフしている際には、第一スイッチQ1がオフになると瞬時に環流動作に移行するため、第一スイッチQ1乃至第四スイッチQ4に接続されるスナバー回路(図示せず)においてスパイク電圧は発生しない。ところが、期間T2から期間T3に移行する際に、回路のオープン状態を生じ、スパイク電圧が発生する。すなわち、入力交流電圧Vの周期(60Hz)でスパイク電圧が発生する。

0033

以上は、単相200Vの入力交流電圧を単相100Vの出力交流電圧に変換する場合について説明したが、基準電圧15の大きさを可変することにより、出力交流電圧を任意に調整することができるものである。基準電圧15の大きさを可変することにより、図2に示すオン時間T1、すなわち第一スイッチQ1乃至第四スイッチQ4が高周波でオン・オフする際のオン時間が可変され、出力交流電圧の大きさが調整できる。このオン時間T1の大きさに比例して、出力交流電圧が増大する。したがって、高周波信号発生器8からの高周波信号により、出力交流電圧を制御でき、また、出力交流電圧は、出力制御用交流スイッチ4の出力側の一端、環流用交流スイッチ5のコモン線Yと反対側の一端、および出力フィルタ7の入力側の一端の、それぞれの点での電圧の平均値で決定される。その結果、基準電圧15の大きさを連続的に可変することにより、出力交流電圧の大きさもゼロ電圧付近から入力交流電圧付近、すなわち0%から100%まで連続的に可変できるのである。

0034

以上、本発明の一実施例について説明したが、その他の態様でも実施し得るものである。例えば、第一スイッチ乃至第四スイッチを構成する半導体素子として、MOSFETを用いてもよい。以上、本発明を種々説明したが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加えた態様で実施できるものである。

発明の効果

0035

本発明の交流電力調整器では、本発明の環流用交流スイッチの環流動作は、入力交流電圧の周波数と同一の周波数(50Hzまたは60Hz)で行われるため、従来のように高周波で環流動作を行っていた交流電力調整器に比べ、スパイク電圧の発生が非常に少なくなる。したがって、スナバー回路での損失が少なくなり、高効率の交流電力調整器が実現できる。また、出力端子に接続される負荷が誘導負荷の場合でも、環流動作中に出力波形を崩すことなく、交流電力調整器は安定に動作する。さらに、比較的簡単な制御回路で、出力制御用交流スイッチおよび環流用交流スイッチを制御することが可能となる。

図面の簡単な説明

0036

図1本発明の交流電力調整器の回路構成図。
図2本発明の高周波信号のタイミングチャート。
図3本発明の第一乃至第四スイッチのタイミングチャート。
図4図1の交流電力調整器の動作説明用回路図。
図5第一スイッチと第三スイッチの動作タイミング図。

--

0037

P入力交流電源
1a、1b入力端子
2負荷
3a、3b出力端子
4出力制御用交流スイッチ
5環流用交流スイッチ
6入力フィルタ
7出力フィルタ
8高周波信号発生器
9発信器
10基準電圧発生器
11比較器
12フリップフロップ
13 駆動回路

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