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技術 食材の加熱調理方法及び加熱調理装置

出願人 エース工業株式会社
発明者 小倉正行小田島勝之
出願日 2002年5月21日 (18年7ヶ月経過) 出願番号 2002-146209
公開日 2003年11月25日 (17年1ヶ月経過) 公開番号 2003-334143
状態 拒絶査定
技術分野 食品の調整及び処理一般 フライパン、フライヤー
主要キーワード 油温データ ヒータースイッチ 複数領域毎 調理側 調理槽 調理領域 初期加熱 食材投入
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2003年11月25日)のものです。
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図面 (5)

課題

食材を加熱して調理する調理装置において、調理槽内の複数の領域における調理用液体の温度に大きな温度差を設けること。

解決手段

調理槽に収容した調理用液体と、該調理用液体を加熱するための加熱手段と、調理される食材を搬送するための搬送手段とを備え、該搬送手段によって食材を搬送しながら加熱された調理用液体で加熱調理する方法であって、前記調理槽内を少なくとも初期加熱調理領域仕上げ加熱調理領域とに分けて設定し、前記加熱手段を前記領域毎のグループに分けて制御し、前記調理槽内で初期加熱調理領域と仕上げ加熱調理領域とにおける調理用液体に温度差をもたせて調理することにより、調理槽内の複数の領域における調理用液体の温度に大きな温度差を設けることができる。

概要

背景

従来、調理槽の内部にコンベヤー等の搬送手段を配設し、該コンベヤーに食材を乗せて搬送させ、前記調理槽内の加熱された調理用液体によって前記食材を加熱して自動的に調理する、例えば、フライヤー等の加熱用調理装置が用いられている。

この種の調理装置においては、一般的に、食材をそのまま、または該食材を金網の篭等に収容させた状態にして、前記コンベヤーに乗せて前記金網の篭を搬送させ、食材または該食材を収容した金網の篭等の移動に伴って食材を搬送させ、前記調理槽内の加熱された調理用液体によって前記食材を加熱し、該食材を自動的に加熱調理をするというものである。

そして、前記調理槽は、該調理槽の内部または外部に配設させたヒーターまたはガスコンロ等の加熱手段によって、前記調理槽内の全体の調理用液体を均一に加熱して、該調理用液体の全体の温度を略均一にさせているものである。

また、前記コンベヤーの回転動作と、前記コンベヤーの上部に乗せた食材または該食材を収容した金網の篭等との移動に伴って、前記調理槽内の調理用液体も一緒に移動されるようになるため、前記調理槽内の全体の調理用液体が撹拌されることによって、前記調理槽内の調理用液体の全体の温度が、より均一になるというものである。

概要

食材を加熱して調理する調理装置において、調理槽内の複数の領域における調理用液体の温度に大きな温度差を設けること。

調理槽に収容した調理用液体と、該調理用液体を加熱するための加熱手段と、調理される食材を搬送するための搬送手段とを備え、該搬送手段によって食材を搬送しながら加熱された調理用液体で加熱調理する方法であって、前記調理槽内を少なくとも初期加熱調理領域仕上げ加熱調理領域とに分けて設定し、前記加熱手段を前記領域毎のグループに分けて制御し、前記調理槽内で初期加熱調理領域と仕上げ加熱調理領域とにおける調理用液体に温度差をもたせて調理することにより、調理槽内の複数の領域における調理用液体の温度に大きな温度差を設けることができる。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

調理槽に収容した調理用液体と、該調理用液体を加熱するための加熱手段と、調理される食材を搬送するための搬送手段とを備え、該搬送手段によって食材を搬送しながら加熱された調理用液体で加熱調理する方法であって、前記調理槽内を少なくとも初期加熱調理領域仕上げ加熱調理領域とに分けて設定し、前記加熱手段を前記領域毎のグループに分けて制御し、前記調理槽内で初期加熱調理領域と仕上げ加熱調理領域とにおける調理用液体に温度差をもたせて調理することを特徴とする食材の加熱調理方法

請求項2

前記加熱手段の制御は、各領域毎に設けられた調理用液体の温度検出手段による測定値に基づいて制御することを特徴とする請求項1に記載の加熱調理方法。

請求項3

前記設定した領域に対して、少なくとも一つの領域に存在する一部の加熱された調理用液体を循環させて、他の領域に存在する加熱された調理用液体との間で温度差を生じさせるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理方法。

請求項4

前記調理用液体の温度差は、10℃以上であることを特徴とする請求項1または3に記載の加熱調理方法。

請求項5

前記調理用液体は、食用油または水であることを特徴とする請求項1、2、3または4に記載の加熱調理方法。

請求項6

調理用液体を収容する調理槽と、該調理用液体を加熱するための加熱手段と、調理される食材を搬送するための搬送手段とを備え、該搬送手段によって食材を搬送しながら加熱された調理用液体で加熱調理する装置であって、前記調理槽内を少なくとも初期加熱調理領域と仕上げ加熱調理領域とに分けて加熱できるように設定し、前記加熱手段を設定した領域毎のグループに分けて配設し、前記調理槽内で初期加熱調理領域と仕上げ加熱調理領域とにおける調理用液体に温度差をもたせるべく前記加熱手段の制御部を設けたことを特徴とする食材の加熱調理装置

請求項7

前記設定した各領域毎に調理用液体の温度検出手段を設け、該温度検出手段による測定値が前記制御部にフィードバックされることを特徴とする請求項6に記載の加熱調理装置。

請求項8

前記設定した各領域に存在する調理用液体間で温度差を生じさせるために、少なくとも一つの領域に存在する一部の調理用液体を循環させる循環手段を設けたことを特徴とする請求項6に記載の加熱調理装置。

請求項9

前記循環手段には、加熱手段を設けたことを特徴とする請求項8に記載の加熱調理装置。

技術分野

0001

本発明は、例えば、麺類天ぷら唐揚げ等の食材調理用液体で加熱して自動的に調理する食材の調理方法及び装置に関するものである。

背景技術

0002

従来、調理槽の内部にコンベヤー等の搬送手段を配設し、該コンベヤーに食材を乗せて搬送させ、前記調理槽内の加熱された調理用液体によって前記食材を加熱して自動的に調理する、例えば、フライヤー等の加熱用調理装置が用いられている。

0003

この種の調理装置においては、一般的に、食材をそのまま、または該食材を金網の篭等に収容させた状態にして、前記コンベヤーに乗せて前記金網の篭を搬送させ、食材または該食材を収容した金網の篭等の移動に伴って食材を搬送させ、前記調理槽内の加熱された調理用液体によって前記食材を加熱し、該食材を自動的に加熱調理をするというものである。

0004

そして、前記調理槽は、該調理槽の内部または外部に配設させたヒーターまたはガスコンロ等の加熱手段によって、前記調理槽内の全体の調理用液体を均一に加熱して、該調理用液体の全体の温度を略均一にさせているものである。

0005

また、前記コンベヤーの回転動作と、前記コンベヤーの上部に乗せた食材または該食材を収容した金網の篭等との移動に伴って、前記調理槽内の調理用液体も一緒に移動されるようになるため、前記調理槽内の全体の調理用液体が撹拌されることによって、前記調理槽内の調理用液体の全体の温度が、より均一になるというものである。

発明が解決しようとする課題

0006

ところで、麺類、天ぷらまたは唐揚げ等の食材によっては、前記コンベヤーによって前記食材を搬送させる際に、例えば、前記調理槽の投入側、即ち、初期加熱調理と、搬出側、即ち、仕上げ加熱調理との間に大きな温度差を設けて調理した場合に、その風味食感揚げ色等が良くなるものがある。

0007

しかしながら、従来の調理装置においては、食材を前記コンベヤー等で搬送させて自動的に調理するときに、前述のように、調理槽内の全体の調理用液体を均一に加熱して、該調理用液体の全体の温度を略均一にさせると共に、前記コンベヤーの回転動作と、前記コンベヤーの上部に乗せた食材または該食材を収容した金網の篭等との移動に伴って、前記調理槽内の調理用液体も一緒に移動して該調理用液体が撹拌されるために、前記調理槽内の前記調理用液体の全体が略均一の温度になってしまい、前記調理槽の投入側と搬出側との調理用液体の温度に大きな温度差を設けることができないという問題点を有している。

0008

従って、従来のコンベヤー等の搬送手段を使用して調理用液体で加熱して調理する調理装置においては、調理槽内の複数の領域における調理用液体の温度に大きな温度差を設けることに解決しなければならない課題を有している。

課題を解決するための手段

0009

上記した従来例の課題を解決する具体的手段として本発明に係る第1の発明として、調理槽に収容した調理用液体と、該調理用液体を加熱するための加熱手段と、調理される食材を搬送するための搬送手段とを備え、該搬送手段によって食材を搬送しながら加熱された調理用液体で加熱調理する方法であって、前記調理槽内を少なくとも初期加熱調理領域と仕上げ加熱調理領域とに分けて設定し、前記加熱手段を前記領域毎のグループに分けて制御し、前記調理槽内で初期加熱調理領域と仕上げ加熱調理領域とにおける調理用液体に温度差をもたせて調理することを特徴とする食材の加熱調理方法を提供するものである。

0010

この第1の発明において、前記加熱手段の制御は、各領域毎に設けられた調理用液体の温度検出手段による測定値に基づいて制御すること;前記設定した領域に対して、少なくとも一つの領域に存在する一部の加熱された調理用液体を循環させて、他の領域に存在する加熱された調理用液体との間で温度差を生じさせるようにしたこと;前記調理用液体の温度差は、10℃以上であること;前記調理用液体は、食用油または水であること;を付加的な要件として含むものである。

0011

また、第2の発明として、調理用液体を収容する調理槽と、該調理用液体を加熱するための加熱手段と、調理される食材を搬送するための搬送手段とを備え、該搬送手段によって食材を搬送しながら加熱された調理用液体で加熱調理する装置であって、前記調理槽内を少なくとも初期加熱調理領域と仕上げ加熱調理領域とに分けて加熱できるように設定し、前記加熱手段を設定した領域毎のグループに分けて配設し、前記調理槽内で初期加熱調理領域と仕上げ加熱調理領域とにおける調理用液体に温度差をもたせるべく前記加熱手段の制御部を設けたことを特徴とする食材の加熱調理装置を提供するものである。

0012

この第2の発明において、前記設定した各領域毎に調理用液体の温度検出手段を設け、該温度検出手段による測定値が前記制御部にフィードバックされること;前記設定した各領域に存在する調理用液体間で温度差を生じさせるために、少なくとも一つの領域に存在する一部の調理用液体を循環させる循環手段を設けたこと;前記循環手段には、加熱手段を設けたこと;を付加的な要件として含むものである。

0013

本発明に係る食材の加熱調理方法または調理装置においては、搬送手段によって食材を搬送して調理する場合に、調理槽内を少なくとも初期加熱調理領域と仕上げ加熱調理領域とに分けて設定し、加熱手段を前記領域毎のグループに分けて制御して、前記調理槽内のそれぞれの領域毎の調理用液体に大きな温度差を設けて調理することができる。

発明を実施するための最良の形態

0014

次に、本発明を具体的な実施の形態に基づいて詳しく説明する。本発明に係る加熱調理装置1を略示的に示した側面図を図1に示し、加熱調理装置1に配設した操作盤2の略示的な拡大した平面図を図2に示す。加熱調理装置1の内部には、その上部側に食材を加熱された調理用液体で加熱して調理するための調理槽3が設けられており、該調理槽3には、図示しない前記調理用の液体が収容されている。この調理用液体としては、例えば、食用油または水等を使用でき、これを加熱させることによって、前記食材を揚げるまたは茹でる等して調理するものである。

0015

調理槽3の内部には、搬送手段が配設されている。該搬送手段としては、例えば、コンベヤー4等を使用できる。該コンベヤー4は、例えば、複数の円柱の棒等を繋ぎ合わせたチェーン等を用い、該チェーンの両端部の上部側と下部側との内側にスプロケット5a、5bを回転可能に配設させる。このとき、前記スプロケット5a、5bに前記チェーンが噛み合うようにさせている。

0016

このコンベヤー4を動作させる場合には、操作盤2に配設された加熱調理装置1のシステム全体の電源スイッチ6を操作した後に、コンベアスイッチ7を操作することによって、前記スプロケット5aまたは5bに接続された図示しないモーターを駆動させ、該モーターの回転によって前記スプロケット5a、5bを回転させて、前記チェーンを駆動させるものである。

0017

このように、コンベヤー4を駆動し、該コンベヤー4の上部に図示しない食材または該食材を収容した金網の篭等を乗せることによって、前記食材または該食材を収容した金網の篭等を搬送することができるのである。

0018

また、調理槽3内は、少なくとも該調理槽3の投入側、即ち、初期加熱調理領域Aと、搬出側、即ち、仕上げ加熱調理領域Bとの領域に分けて設定されており、前記食材または該食材を収容した金網の篭等をコンベヤー4によって搬送させ、前記初期加熱調理領域Aと仕上げ加熱調理領域Bとを通過させることにより、前記食材は、前記調理槽3の投入側と搬出側との調理用液体によって、少なくとも初期加熱調理と仕上げ加熱調理との調理をされることになる。

0019

そして、調理槽3には、前記調理用液体を加熱するための加熱手段が配設されている。該加熱手段としては、例えば、電気を用いたヒーターまたはガスを用いたコンロ等を使用でき、前記加熱手段は、前記調理槽3の内部または該調理槽3の外部の下部に配設することができ、この電気を用いたヒーターを使用する場合には、前記調理槽3の内部に配設させることが好ましい。以下前記加熱手段として、前記電気を用いたヒーターを使用した場合の例を示してある。

0020

調理槽3の内部には、ヒーター8a、8b・・・8oが配設されている。該ヒーター8a、8b・・・8oは、調理槽3内の、例えば、コンベヤー4のチェーンの上部側と下部側との間等に配設されており、これらヒーター8a、8b・・・8oを加熱させることによって、調理槽3の内部に収容された調理用液体を加熱させることができる。

0021

これらヒーター8a、8b・・・8oは、前記領域毎のグループ、例えば、初期加熱調理領域Aの第1グループのヒーター8a、8b・・・8fと、仕上げ加熱調理領域Bの第2グループのヒーター8g、8h・・・8oとに分けて構成されている。

0022

これら第1グループのヒーター8a、8b・・・8fと、第2グループのヒーター8g、8h・・・8oとは、操作盤2に配設された第1のヒータースイッチ9と第2のヒータースイッチ10とをそれぞれ操作した状態で、温度調整部11、12のそれぞれの温度調整ボタン13、14を操作することによって、前記それぞれのグループを別々に制御して、該グループ毎の異なる温度に調整することができる。その際、この調整する温度は、温度表示部15、16にデジタルまたはアナログ等で表示され、視覚にて確認することができる。

0023

このように、加熱手段として、電気を用いたヒーターを使用して前記調理用液体の温度を調整した場合には、例えば、ガス等を燃焼させて温度の調整をする場合よりも、温度制御が容易であるため、電気を用いたヒーターを使用することが好ましいのである。

0024

また、調理槽3の内部には、前記調理用液体の温度を検知する手段として、温度センサー等の図示しない温度検出手段が配設されている。そして、該温度検出手段は、例えば、前記第1グループ及び第2グループのグループ毎等の前記調理槽3内の調理用液体の温度に温度差を設けようとするそれぞれのグループ毎、即ち、初期加熱調理領域Aの領域と仕上げ加熱調理領域Bの領域との領域毎に少なくとも1つの温度センサーを配設させており、これにより、前記第1グループのヒーター8a、8b・・・8fと、第2グループのヒーター8g、8h・・・8oとによって加熱された調理用液体のそれぞれの前記領域毎の温度を測定することができ、該測定値を操作盤2に入力する。

0025

この操作盤2には、図示しない温度制御装置が配設されている。この温度制御装置としては、例えば、マイコン等を使用することができる。そして、前述のように、前記領域毎の温度の測定値を操作盤2に入力、即ち、前記温度制御装置に前記温度検出手段による測定値がフィードバックされることによって、前記温度制御装置はこの測定値に基づいて、前記第1グループのヒーター8a、8b・・・8fと、第2グループのヒーター8g、8h・・・8oとのそれぞれの温度を制御することができる。

0026

これにより、少なくとも初期加熱調理領域Aと仕上げ加熱調理領域Bとを含む、調理槽3内の複数の領域におけるそれぞれの領域毎の調理用液体の温度に大きな温度差を設けることができるのである。

0027

前記食材または該食材を収容した金網の篭等は、加熱調理装置1の投入側に配設された投入部17から投入させて、これをコンベヤー4に乗せて搬送させ、このとき調理槽3内の初期加熱調理領域Aと仕上げ加熱調理領域Bとの領域の調理用液体によって加熱されることによって自動的に調理され、搬出側に配設された搬出部18から搬出されるのである。

0028

この自動的に調理する時間の長さを調整する場合には、前記食材または該食材を収容した金網の篭等が調理槽3内の調理用液体によって加熱される時間、即ち、コンベヤー4の速度を調整することによって前記加熱される時間の長さを調整することができ、前記速度は、操作盤2に配設された速度調整部19を操作することによって調整でき、前記加熱される時間の長さは、揚げ時間計20に表示されるデジタル表示等によって確認できる。

0029

また、加熱調理装置1の底部側には、調理槽3内の加熱した調理用液体を循環させる手段が配設されている。この循環手段としては、例えば、ポンプ21等を使用できる。

0030

そして、前記ポンプ21に接続された配管は、前記設定した領域に対して、少なくとも一つの領域に存在する一部の加熱された調理用液体を循環させるように調理槽3に接続、要するに、前記ポンプ21の一端に接続された配管22aを、例えば、調理槽3の投入側、即ち、初期加熱調理領域Aの一部に接続させ、ポンプ21の他端に接続された配管22bを、例えば、調理槽3の中央部よりも稍投入側、即ち、前記初期加熱調理領域Aの他の一部に接続させる。

0031

配管22bには、コック23aが配設されており、該コック23aを開いた状態で、操作盤2に配設された循環ポンプスイッチ24を操作することによって、ポンプ21を介して調理槽3内の少なくとも一つの領域、即ち、前記初期加熱調理領域Aの調理用液体の一部を循環させることができるようになる。

0032

これによって、前記調理用液体を循環させた初期加熱調理領域Aの領域と、調理用液体を循環しない他の領域、即ち、仕上げ加熱調理領域Bの領域との調理用液体を混合しづらくさせることができるようになり、これら領域を区分させて、それぞれの領域に存在する調理用液体との間でより一層温度差を生じさせることができるようになる。

0033

この際、複数のポンプを用いて、1つの領域内の調理用液体を循環させても良く、また、複数のポンプの配管と調理槽3との接続位置を所定距離を離して接続し、複数領域のそれぞれの調理用液体を循環させても良い。

0034

このように、ポンプ21を用いて調理槽3内の少なくとも1つの領域内の調理用液体を循環させると共に、第1グループのヒーター8a、8b・・・8fと、第2グループのヒーター8g、8h・・・8oとをそれぞれ制御して、該それぞれの温度を別々に調整することによって、調理槽3内の温度を、例えば、投入側の初期加熱調理領域Aの領域を140℃、搬出側の仕上げ加熱調理領域Bの領域を155℃の温度に設定した場合に、コンベヤー4が搬送する前記食材または該食材を収容した金網の篭等が移動したとしても、前記投入側と搬出側とが前記第1グループのヒーター8a、8b・・・8fと、第2グループのヒーター8g、8h・・・8oとをそれぞれの温度に調整されると共に、初期加熱調理領域Aの領域の調理用液体のみを循環させることによって、仕上げ加熱調理領域Bの領域の調理用液体とは混ざりづらくなるため、初期加熱調理領域Aの領域が略140℃程度、仕上げ加熱調理領域Bの領域が略155℃程度の温度に調整され、調理槽3内の調理用液体に前記領域毎の温度差を設けて前記食材を調理することができるようになるのである。

0035

前記実施の形態においては、初期加熱調理領域Aの領域と仕上げ加熱調理領域Bの領域との2つの領域にする場合について説明したが、調理槽3内の複数領域の調理用液体を複数のポンプによって循環させると共に、ヒーターを前記複数領域毎のグループに分けて別々に制御し、該グループ毎のそれぞれの温度に調整することによって、前記調理槽3内の調理用液体に前記複数領域毎の温度差を設けることができるのである。

0036

また、配管22a、22bは、必ずしも調理槽3の投入側等に接続させるものではなく、例えば、調理槽3の中央部より稍投入側に配管22aを接続し、中央部より稍搬出側に配管22bを接続して、ポンプ21を用いて調理槽3の調理用液体を循環させ、ヒーターを投入側、即ち初期加熱調理と、中央部、即ち本加熱調理と、搬出側、即ち仕上げ加熱調理との領域に区分して制御した場合には、調理槽3内の初期加熱調理側、本加熱調理部、仕上げ加熱調理側の3つの領域のそれぞれの調理用液体に該領域毎の温度差を設けることができるのである。

0037

従って、これら領域毎の温度を別々に独立させて設定し、これらの調理用液体の領域毎の温度差を設けることによって、加熱調理後の食材の風味や食感や揚げ色等を良くすることができるのである。

0038

更に、調理用液体を循環させる循環手段には、加熱手段を設けても良い。この加熱手段としては、例えば、循環させる調理用液体を加熱できるヒーターを備えたポンプまたは配管等を使用しても良く、このように前記加熱手段を設けることにより、前記調理用液体を循環させる部位の温度を他の部位の温度よりも高い温度に調整する場合に、操作盤2に配設したトレースヒータースイッチ25を操作して、前記加熱手段を作動させて、調理槽3内の前記調理用液体を循環させる部位の温度差をより一層大きくできるのである。

0039

更にまた、温度を下げる部位が予め解っている場合には、図1の実施の形態に示したように、放熱用の開口部26を設けることによって、その部位の温度をより一層下げやすくできるのである。

0040

尚、加熱調理装置1において、各部位における温度差を設ける必要がなく、例えば、調理槽3内の調理用液体の全体の温度を略均一にさせる場合には、配管22cに配設されたコック23bを開けて、調理槽3内の全体の調理用液体を循環させても良く、また、加熱調理装置1の始動時に調理槽3内の全体の温度を上昇させる場合には、前記トレースヒータースイッチ25を操作して、前記調理槽3内の全体の調理用液体を循環させ、調理槽3内の全体の調理用液体の温度を上昇させるようにしても良い。

0041

また、調理槽3の内部に収容された調理用液体を排出する場合には、配管22dに配設されたコック23cを開けることによって、前記配管22dから排出させることができる。

0042

更に、調理槽3と配管22a、22b、22cとの接続部に、ストレーナー27を配設して、食材等を調理して汚れた調理用液体を濾すことによって、調理槽3内の調理用液体を濁らせづらくできる。

0043

更にまた、調理槽3またはコンベヤー4等を清掃する場合には、例えば、クレーン28を使用してコンベヤー4を調理槽2の上部に吊り上げることによって清掃することができ、また、加熱調理装置1を使用中にコンベヤー4、ポンプ21またはクレーン28等の動作を停止したい場合には、非常停止スイッチ29を押すことによって、加熱調理装置1の全動作を停止させることができる。

0044

次に、調理槽内の温度差を測定した試験例を用いて本発明に係る加熱調理装置1と従来の一般的な調理装置とを比較する。この試験例においては、調理用液体として食用油を使用して試験を行った。この試験例における実施例としては、図1に示した本発明の実施の形態に係る加熱調理装置1を使用した調理槽3内の食用油の投入側(初期加熱調理領域Aの領域)と搬出側(仕上げ加熱調理領域Bの領域)との油温の変化を示すグラフ図3に示し、比較例としては、一般的に使用されているコンベヤー(調理槽の全体を均一に加熱させる調理装置)を用いて自動的に調理する調理装置を使用した調理槽内の食用油の投入側と搬出側との油温の変化を示すグラフを図4に示した。

0045

図3の実施例において、i1は略80gの食材を投入した時間(測定開始から略1.5分後に前記食材を投入した)であり、i1の時間から10個の食材をコンベヤー4に連続的に投入させたものである。この図3油温データーから明らかなように、i1の食材投入後における油温の変化は、搬出側(仕上げ加熱調理領域Bの領域)が略150℃〜略155℃程度であり、投入側(初期加熱調理領域Aの領域)は略145℃〜略131℃程度である。

0046

図3のi1の食材投入前においては、前記トレースヒータースイッチ25を操作して、前記調理槽3内の全体の調理用液体を循環させ、調理槽3内の全体の調理用液体の温度を上昇させたために、調理槽3の投入側と搬出側との油温は、どちらも略150℃程度になっている。また、i1の食材投入後において、投入側の油温が一時的に略145℃程度に高くなっているのは、投入側の温度が食材の投入によって著しく低下したために、投入側に配設された第1グループのヒーター8a、8b・・・8fが油を加熱したためである。そこで、油温が安定した時間、例えば、測定開始から略6分後の時間の油温は、投入側が略154℃程度であり、搬出側が略141℃程度になっており、その加熱された油のグループ毎の温度差は、略13℃程度であることが理解できる。

0047

また、図4の比較例において、i2は略80gの食材を投入した時間であり、その後は、実施例と同様にして食材を連続的に投入させた。比較例においては、食材の投入前であっても、投入側と搬出側との温度差が、最大略5℃程度でしかなく、i2の食材投入後においては、投入側と搬出側との加熱された油のそれぞれの温度差がほとんどなくなってしまった。

0048

従って、これら図3図4より明らかなように、比較例の装置を使用した場合には、調理槽内の調理用液体に僅かな温度差しか設けることができないが、本発明に係る調理装置を使用することによって、最も温度の高い領域、即ち搬出側(仕上げ加熱調理領域Bの領域)と、最も温度の低い領域、即ち投入側(初期加熱調理領域Aの領域)との間に略10℃以上の大きな温度差を設けて食材を調理できることが解る。

発明の効果

0049

以上説明したように、本発明に係る第1の発明として食材の加熱調理方法は、調理槽に収容した調理用液体と、該調理用液体を加熱するための加熱手段と、調理される食材を搬送するための搬送手段とを備え、該搬送手段によって食材を搬送しながら加熱された調理用液体で加熱調理する方法であって、前記調理槽内を少なくとも初期加熱調理領域と仕上げ加熱調理領域とに分けて設定し、前記加熱手段を前記領域毎のグループに分けて制御することにより、調理槽内の複数の領域の調理用液体の温度に大きな温度差を設けて調理することができ、これによって、食材の風味や食感や揚げ色等を良くすることができるという優れた効果を奏する。

0050

更に、この第1の発明において、前記設定した領域に対して、少なくとも一つの領域に存在する一部の加熱された調理用液体を循環させて、他の領域に存在する加熱された調理用液体との間で温度差を生じさせるようにした場合には、前記一部の加熱された調理用液体を循環させた領域と、他の領域とのそれぞれの調理用液体の間でより一層大きな温度差を設けて調理することができるという優れた効果を奏する。

0051

また、第2の発明として加熱調理装置は、調理用液体を収容する調理槽と、該調理用液体を加熱するための加熱手段と、調理される食材を搬送するための搬送手段とを備え、該搬送手段によって食材を搬送しながら加熱された調理用液体で加熱調理する装置であって、前記調理槽内を少なくとも初期加熱調理領域と仕上げ加熱調理領域とに分けて加熱できるように設定し、前記加熱手段を設定した領域毎のグループに分けて配設し、前記調理槽内で初期加熱調理領域と仕上げ加熱調理領域とにおける調理用液体に温度差をもたせるべく前記加熱手段の制御部を設けたことにより、調理槽内の複数の領域の調理用液体の温度に大きな温度差を設けることができるという優れた効果を奏する。

0052

更に、この第2の発明において、少なくとも一つの領域に存在する一部の調理用液体を循環させる循環手段を設けたことにより、該循環手段を設けて一部の調理用液体を循環させた領域の調理用液体と、他の領域の調理用液体とを混ざりづらくさせ、前記設定した各領域に存在する調理用液体間でより一層温度差を生じさせることができるという優れた効果を奏する。

図面の簡単な説明

0053

図1本発明の実施の形態に係る加熱調理装置を略示的に示した側面図である。
図2同加熱調理装置に使用する操作盤を略示的に示し拡大した平面図である。
図3本発明の実施例における調理槽内の投入側と搬出側との油温の測定値を示したグラフである。
図4比較例である調理装置の調理槽内の投入側と搬出側との油温の測定値を示したグラフである。

--

0054

1加熱調理装置
2操作盤
3調理槽
4コンベヤー(搬送手段)
5a、5bスプロケット
6電源スイッチ
7コンベアスイッチ
8a、8b・・・8oヒーター(加熱手段)
9 第1のヒータースイッチ
10 第2のヒータースイッチ
11、12温度調整部
13、14 温度調整ボタン
15、16温度表示部
17投入部
18搬出部
19速度調整部
20揚げ時間計
21ポンプ(調理用液体を循環させる循環手段)
22a、22b、22c、22d配管
23a、23b、23cコック
24循環ポンプスイッチ
25トレースヒータースイッチ
26放熱用の開口部
27ストレーナー
28クレーン
29 非常停止スイッチ

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