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図面 (10)

課題

印加電圧の変化直後においてセンサ電流を精度良く検出すること。

解決手段

A/Fセンサ11は、固体電解質及び一対の電極からなる素子部を有し、該素子部への電圧印加に伴い排ガス中の酸素濃度に応じた電流信号を出力する。マイコン10は、A/Fセンサ11への印加電圧をその都度の酸素濃度に応じて可変に制御する。A/Fセンサ11の両端子12,13にはMOSトランジスタ26,27がそれぞれ接続されている。印加電圧の変化に際し、各MOSトランジスタ26,27が1つの制御出力により導通され、A/Fセンサ11の各端子12,13とグランド間放電経路が形成される。これにより、A/Fセンサ11の容量成分が素早く放電される。

概要

背景

例えば自動車用エンジン空燃比フィードバック制御を行う制御システムでは、排ガス中の酸素濃度からA/F(空燃比)をリニアに検出する、いわゆるA/Fセンサが用いられ、当該A/Fセンサではリッチ領域からリーン領域までの広い範囲でA/Fが検出される。

図7はA/Fセンサの出力特性を示すV−I(電圧電流)特性図である。図から分かるように、その都度のA/Fに応じてセンサ電流が変わり、そのセンサ電流を計測することで実際のA/Fが検出できる。図7の特性では、電圧軸に対してほぼ平行で且つフラット限界電流域が存在し、この限界電流域でセンサ電流が検出できるよう、その時々のセンサ印加電圧可変に設定されるようになっている。例えば、図中の印加電圧直線LX1を用い、その都度のセンサ電流の計測値に応じて印加電圧が設定される。

また、図8はA/F検出装置の構成を示す回路図である。図8において、A/Fセンサ41の両端子には抵抗42,43を介して電圧発生回路44,45が各々接続されている。A/Fセンサ41の両端子の電圧V1,V2は電圧発生回路44,45を通じてマイコン40により制御され、V1,V2の電圧差によりセンサ印加電圧が可変に制御される。

概要

印加電圧の変化直後においてセンサ電流を精度良く検出すること。

A/Fセンサ11は、固体電解質及び一対の電極からなる素子部を有し、該素子部への電圧印加に伴い排ガス中の酸素濃度に応じた電流信号を出力する。マイコン10は、A/Fセンサ11への印加電圧をその都度の酸素濃度に応じて可変に制御する。A/Fセンサ11の両端子12,13にはMOSトランジスタ26,27がそれぞれ接続されている。印加電圧の変化に際し、各MOSトランジスタ26,27が1つの制御出力により導通され、A/Fセンサ11の各端子12,13とグランド間放電経路が形成される。これにより、A/Fセンサ11の容量成分が素早く放電される。

目的

本発明は、上記問題に着目してなされたものであって、その目的とするところは、印加電圧の変化直後においてセンサ電流を精度良く検出することができるガスセンサ電流検出装置を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
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請求項1

固体電解質及び一対の電極からなる素子部を有し該素子部への電圧印加に伴い被検出ガス中の酸素濃度に応じた電流信号を出力するガスセンサと、ガスセンサに接続され前記電流信号を検出するための電流検出用抵抗と、ガスセンサへの印加電圧をその都度の酸素濃度に応じて可変に制御する電圧制御部と、を備えるガスセンサの電流検出装置において、印加電圧の変化に際し、ガスセンサと電流検出用抵抗との間に、当該ガスセンサの容量成分を放電するための放電経路を形成することを特徴とするガスセンサの電流検出装置。

請求項2

少なくともガスセンサのハイサイド端子スイッチング素子を接続し、該スイッチング素子の導通によりガスセンサの端子とグランド間に前記放電経路を形成するよう構成した請求項1記載のガスセンサの電流検出装置。

請求項3

ガスセンサの両端子に各々バイアス電圧を供給し、それらの電圧差によりガスセンサの印加電圧を制御する装置であって、ガスセンサの両端子にスイッチング素子をそれぞれ接続し、各スイッチング素子を1つの制御出力により導通させてそれによりガスセンサの端子とグランド間に前記放電経路を形成するよう構成した請求項1記載のガスセンサの電流検出装置。

請求項4

前記スイッチング素子をMOSトランジスタで構成した請求項3記載のガスセンサの電流検出装置。

請求項5

ガスセンサの両端子間に接続されたスイッチング素子を備え、該スイッチング素子の導通により前記放電経路を形成するよう構成した請求項1記載のガスセンサの電流検出装置。

請求項6

印加電圧の変化と同時に単発的な一定時間だけ前記スイッチング素子を導通させる請求項2乃至5の何れかに記載のガスセンサの電流検出装置。

請求項7

リーン領域での空燃比制御の途中で空燃比を一時的にリッチ化するエンジン制御装置に適用され、空燃比をリッチ化するのと同時に一定時間だけ前記放電経路を形成するようにした請求項1乃至6の何れかに記載のガスセンサの電流検出装置。

請求項8

固体電解質及び一対の電極からなる素子部を有し該素子部への電圧印加に伴い被検出ガス中の酸素濃度に応じた電流信号を出力するガスセンサと、ガスセンサに接続され前記電流信号を検出するための電流検出用抵抗と、ガスセンサへの印加電圧をその都度の酸素濃度に応じて可変に制御する電圧制御部と、を備えるガスセンサの電流検出装置において、ガスセンサへの印加電圧を所定電圧に変化させる際、前記電流検出用抵抗を迂回させて変化後電圧をガスセンサに印加することを特徴とするガスセンサの電流検出装置。

請求項9

前記電流検出用抵抗を介してガスセンサに接続されたバイアス手段とは別に、前記電流検出用抵抗を迂回してガスセンサに接続された別のバイアス手段を備え、ガスセンサへの印加電圧を所定電圧に変化させる際、前記別のバイアス手段により変化後電圧をガスセンサに印加する請求項8記載のガスセンサの電流検出装置。

技術分野

0001

本発明は、ガスセンサ電流検出装置に関するものである。

背景技術

0002

例えば自動車用エンジン空燃比フィードバック制御を行う制御システムでは、排ガス中の酸素濃度からA/F(空燃比)をリニアに検出する、いわゆるA/Fセンサが用いられ、当該A/Fセンサではリッチ領域からリーン領域までの広い範囲でA/Fが検出される。

0003

図7はA/Fセンサの出力特性を示すV−I(電圧電流)特性図である。図から分かるように、その都度のA/Fに応じてセンサ電流が変わり、そのセンサ電流を計測することで実際のA/Fが検出できる。図7の特性では、電圧軸に対してほぼ平行で且つフラット限界電流域が存在し、この限界電流域でセンサ電流が検出できるよう、その時々のセンサ印加電圧可変に設定されるようになっている。例えば、図中の印加電圧直線LX1を用い、その都度のセンサ電流の計測値に応じて印加電圧が設定される。

0004

また、図8はA/F検出装置の構成を示す回路図である。図8において、A/Fセンサ41の両端子には抵抗42,43を介して電圧発生回路44,45が各々接続されている。A/Fセンサ41の両端子の電圧V1,V2は電圧発生回路44,45を通じてマイコン40により制御され、V1,V2の電圧差によりセンサ印加電圧が可変に制御される。

発明が解決しようとする課題

0005

ところで、近年実用化されつつある筒内噴射式エンジンでは、エンジン運転状態に応じて極リーンでの成層燃焼と、理論空燃比ストイキ)近傍での均質燃焼とが実施される。この場合、エンジン排気通路にはNOx吸蔵還元触媒が設置されており、極リーンでの成層燃焼時にNOx吸蔵還元触媒にNOxが吸蔵される。そのため、リッチガスを定期的にNOx吸蔵還元触媒に供給し、当該触媒に吸蔵されたNOxを還元除去することが提案されている。この制御はリッチスパイク制御と称される。

0006

成層燃焼の途中でリッチスパイクを実施する場合、A/Fは極リーン(A/F=23程度)からリッチ(A/F=10程度)へ大きく変化し、それに伴いセンサ印加電圧も大きく変化する。図7の特性によれば、印加電圧が0.4Vから0.1Vに変化する。このとき、その電圧変化後にA/Fが誤検出されることが懸念される。

0007

つまり、図9に示すように、タイミングt11でリッチスパイクが開始されると、それと同時にセンサ印加電圧(センサ両端の電圧差)が0.4Vから0.1Vに変更される。すると、A/Fセンサ41の内部容量チャージされた電圧(0.3V)が放電され、図8二点鎖線経路で電流が流れる。従って、この放電電流がセンサ電流検出用の抵抗42に加算されてしまう。例えばA/Fセンサ41の場合は、微少電流(数100μA〜数mA)で制御するため、この放電電流による影響が大きい。

0008

また、タイミングt11後は印加電圧の変化が図示の如くなまされ、時間を要しながら目標値(0.1V)に収束する。従って、所定のタイミングt12でA/Fを検出しようとする際に印加電圧の誤差ΔVが発生し、正確なA/Fを検出することができないという問題が生じる。A/Fの誤検出によりエミッション悪化の可能性も生じる。

0009

本発明は、上記問題に着目してなされたものであって、その目的とするところは、印加電圧の変化直後においてセンサ電流を精度良く検出することができるガスセンサの電流検出装置を提供することである。

課題を解決するための手段

0010

請求項1に記載の発明では、電圧制御部により、ガスセンサへの印加電圧がその都度の酸素濃度に応じて可変に制御される。この電圧印加時において、ガスセンサが被検出ガス中の酸素濃度に応じた電流信号を出力し、電流検出用抵抗によりその電流信号が検出される。本構成においては、ガスセンサへの印加電圧を大きく変化させる時、ガスセンサの容量成分と電流検出用抵抗により印加電圧の変化がなまされ、酸素濃度(電流信号)の検出誤差が生じるが、これを解消すべく本発明では特に、印加電圧の変化に際し、ガスセンサと電流検出用抵抗との間に、当該ガスセンサの容量成分を放電するための放電経路を形成するようにした。故に、印加電圧の変化直後において印加電圧の変化が急峻となり、センサ電流を精度良く検出することができる。ひいては酸素濃度の検出精度が向上する。

0011

より具体的には、次の請求項2〜請求項5の如く放電経路を形成する構成であると良い。つまり、請求項2に記載の発明では、少なくともガスセンサのハイサイドの端子にスイッチング素子を接続し、該スイッチング素子の導通によりガスセンサの端子とグランド間に放電経路を形成する。この場合、印加電圧を大→小に変化させる際に、ガスセンサのハイサイドの端子の電位が瞬時にグランドレベル落ちる。従って、センサ容量による放電電流がセンサ電流に加算される時間を短くすることができ、センサ電流の検出精度が向上する。

0012

また、請求項3に記載の発明では、ガスセンサの両端子に各々バイアス電圧を供給し、それらの電圧差によりガスセンサの印加電圧を制御する装置であって、ガスセンサの両端子にスイッチング素子をそれぞれ接続し、各スイッチング素子を1つの制御出力により導通させてそれによりガスセンサの端子とグランド間に放電経路を形成する。この場合、印加電圧を大→小に変化させる際に、ガスセンサの両端子の電位が瞬時にグランドレベルに落ちる。従って、センサ容量による放電電流がセンサ電流に加算される時間を短くすることができ、センサ電流の検出精度が向上する。

0013

上記請求項3の発明では請求項4に記載したように、前記スイッチング素子をMOSトランジスタで構成すると良い。MOSトランジスタはスイッチング動作高速(数100ns程度)であるため、センサ両端子間スイッチングばらつきによる誤差を抑制することができる。

0014

請求項5に記載の発明では、ガスセンサの両端子間に接続されたスイッチング素子を備え、該スイッチング素子の導通により前記放電経路を形成する。この場合、印加電圧を大→小に変化させる際において、やはりセンサ容量による放電電流がセンサ電流に加算される時間を短くすることができ、センサ電流の検出精度が向上する。

0015

上記請求項2〜請求項5の発明では請求項6に記載したように、印加電圧の変化と同時に単発的な一定時間だけ前記スイッチング素子を導通させるようにすると良い。

0016

請求項7に記載の発明では、リーン領域での空燃比制御の途中で空燃比を一時的にリッチ化するエンジン制御装置に適用され、空燃比をリッチ化するのと同時に一定時間だけ前記放電経路を形成するようにした。つまり、一時的に空燃比が急変され、それに伴いセンサ印加電圧が大きく変更される場合において当該印加電圧がいち早く収束する。従って、印加電圧変更後の所望のタイミングで正確に空燃比が検出できるようになる。

0017

また、上記の如く放電経路を介してセンサ容量成分を放電する他に、次の請求項8の発明であっても、所望とする同様の効果が達成できる。すなわち、請求項8に記載の発明では、ガスセンサへの印加電圧を所定電圧に変化させる際、前記電流検出用抵抗を迂回させて変化後電圧をガスセンサに印加する。この場合、印加電圧の変化がなまされることがなく、印加電圧が望み通りにいち早く変化する。故に、センサ電流を精度良く検出することができ、ひいては酸素濃度の検出精度が向上する。

0018

請求項9に記載の発明では、前記電流検出用抵抗を介してガスセンサに接続されたバイアス手段とは別に、前記電流検出用抵抗を迂回してガスセンサに接続された別のバイアス手段を備える。そして、ガスセンサへの印加電圧を所定電圧に変化させる際、前記別のバイアス手段により変化後電圧をガスセンサに印加する。これにより、印加電圧の急峻な変化が実現できる。

発明を実施するための最良の形態

0019

(第1の実施の形態)以下、この発明を具体化した第1の実施の形態を図面に従って説明する。本実施の形態のエンジン制御装置では、車両に搭載された筒内噴射ガソリンエンジンについてA/F制御を実施することとしており、その都度のエンジン運転状態等に応じて所定のA/F域で成層燃焼又は均質燃焼が実施される。一般に知られる通り、例えばエンジンの低負荷時等に成層燃焼が実施されると共に、エンジンの高負荷時等に均質燃焼が実施され、特に成層燃焼時には極リーンでの燃焼が実現されるようになっている。

0020

また、本エンジン制御装置では、エンジンの排気通路にNOx吸蔵還元触媒が設けられており、成層燃焼時においてA/Fを一時的にリッチ化するリッチスパイク制御が実施される。これにより、NOx吸蔵還元触媒に吸蔵されたNOxが還元され、NOx吸蔵能力回復するようになっている。

0021

図1は、A/F検出装置の概要を示す構成図である。マイコン10は、CPU、ROM、RAM等を有する周知の論理演算回路でり、エンジン制御機能としてA/Fフィードバック制御を実施する。該マイコン10は、A/F検出装置20により検出した実A/Fと目標A/Fとの偏差に応じて最適な燃料噴射量を算出し、その燃料噴射量に基づき各気筒インジェクタを駆動する。

0022

A/Fセンサ11は、固体電解質とその両面に設置された一対の電極とを有するガスセンサであり、排ガス中の酸素濃度に応じた電流信号を出力する。その構成は周知であるため図示及び詳細な説明は割愛するが、以下に簡単に説明する。つまり、A/Fセンサ11では、耐熱性無機物質からなる拡散抵抗層酸素イオン伝導性酸化物焼結体からなる固体電解質とが積層され、固体電解質の両面に一対の電極が設置されている。固体電解質及び一対の電極により素子部が構成される。

0023

かかる構成のA/Fセンサ11では、図7に示す出力特性が実現される。図7の特性では前述の通りその都度のA/Fに応じてセンサ電流が変わり、そのセンサ電流を計測することで実際のA/Fが検出できる。また、印加電圧直線LX1が設定されており、A/Fが変化しても常に限界電流域でセンサ電流が検出できるようになっている。

0024

図1において、A/Fセンサ11の一方の端子12には抵抗21を介して電圧発生回路22が接続され、同他方の端子13には抵抗23を介して電圧発生回路が24接続されている。これにより、A/Fセンサ11の両端子に各々バイアス電圧が供給され、端子12には電圧V1が、端子13には電圧V2が印加される。マイコン10は、電圧発生回路22,24に対して電圧指令信号を出力し、A/Fセンサ11の印加電圧(両端電圧差)を可変に制御する。

0025

一例として、端子13の電圧V2が2.9Vに固定され、端子12の電圧V1が電圧V2に対して相対的に可変に設定される。この場合、V1,V2の電圧差(V1−V2)によりA/Fセンサ11の印加電圧が制御される。

0026

抵抗21は「電流検出用抵抗」として機能するものであり、A/Fセンサ11の電流信号は抵抗21により計測され、差動増幅器25を介してマイコン10に入力される。マイコン10は、抵抗21にて計測された電流信号によりA/F(排ガス中の酸素濃度)を検出する。また、マイコン10は「電圧制御部」に相当し、A/Fセンサ11への印加電圧をその都度のA/F(酸素濃度)に応じて可変に制御する。

0027

特に、本実施の形態のA/F検出装置20では、A/Fセンサ11の内部容量にチャージされた電圧を強制的に放電する構成を付加している。具体的には、A/Fセンサ11の両端子12,13にそれぞれ「スイッチング素子」としてのMOSトランジスタ26,27が接続されている。これら各トランジスタ26,27はマイコン10の制御出力によりON又はOFFされ、ON(導通)によりA/Fセンサ11の端子とグランド間に「放電経路」が形成されるようになっている。

0028

上記構成の装置では、成層燃焼の途中でリッチスパイク制御を実施する場合において、A/Fが極リーン(A/F=23程度)からリッチ(A/F=10程度)へ瞬時に変化し、それに伴いセンサ印加電圧も大きく変化する。図7の特性によれば、印加電圧が0.4Vから0.1Vに変化する(実際には電圧V1が3.3Vから3.0Vに変化する)。その動作を図2タイムチャートを参照して説明する。

0029

図2に示すように、タイミングt1でリッチスパイクが開始され(リッチスパイクON)、印加電圧(センサ両端子間の電圧差)がそれまでの0.4Vから0.1Vに切り替えられる。このタイミングt1ではMOSトランジスタ26,27が同時に、単発的な一定時間だけONされる。これにより、A/Fセンサ11の内部容量にチャージされた電圧(0.3V分の電圧)が、図3中二点鎖線の矢印で示す放電経路を介して一気に放出され、その後、印加電圧は目標とする0.1Vに素早く収束する。

0030

より詳しくは、MOSトランジスタ26,27のONに伴いセンサ印加電圧が瞬時に0Vとなり、同トランジスタ26,27がOFFに戻ることで印加電圧が0.1Vまで上昇する。印加電圧の変更後(t1後)、0.1Vに収束するまでの所要時間は極短時間であり、図9に比べても充分に短い時間である。従って、印加電圧の変化時にセンサ容量により放電電流が流れても、その放電電流がセンサ電流に加算される時間が大幅に短縮される。

0031

その後、リッチスパイクの開始から所定時間(例えば10ms)が経過したタイミングt2では、A/Fセンサ11のセンサ電流が計測される。このとき、印加電圧は目標値(0.1V)に収束しており、センサ電流が正確に計測できることとなる。

0032

以上詳述した本実施の形態によれば、印加電圧の変化に際し、A/Fセンサ11と抵抗21(電流検出用抵抗)との間に放電経路を形成するようにしたので、印加電圧の変化直後において印加電圧の変化が急峻となり、センサ電流を精度良く検出することができる。ひいてはA/F(酸素濃度)の検出精度が向上する。

0033

この場合、リッチスパイク開始後(すなわち印加電圧変更後)の所望のタイミングで正確にA/Fが検出できるようになる。またこのとき、リッチスパイク開始後におけるセンサ電流の計測タイミングを早めることも可能となる。

0034

MOSトランジスタ26,27はスイッチング動作が高速(数100ns程度)であり、このMOSトランジスタ26,27を用いて放電経路を形成したので、スイッチングばらつきによる誤差が問題となることはない。つまり、センサ電流の計測のタイミング(数10ms)に対してスイッチング動作が十分に高速(数100ns)であるため、仮に個体差によりMOSトランジスタ26,27のONのタイミングがずれても何ら問題は生じない。

0035

上記放電経路を形成するに当たり、2個のMOSトランジスタ26,27を新たに追加しただけであるため、構成の煩雑化を招くこともなく、実用化の上でも望ましいものとなる。

0036

(第2の実施の形態)次に、本発明における第2の実施の形態について、上述した第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。図4は、本実施の形態におけるA/F検出装置を示す構成図である。

0037

図4では、前記図1との相違点として、A/Fセンサ11の両端子12,13間に「スイッチング素子」としてのアナログSW(スイッチIC回路)31を接続している。このアナログSW31はマイコン10の制御出力によりON又はOFFされ、アナログSW31のON(導通)によりA/Fセンサ11を含む閉回路で「放電経路」が形成される。

0038

本実施の形態のA/F検出装置20では、前記同様、リッチスパイクの開始に伴い印加電圧(センサ両端子間の電圧差)がそれまでの0.4Vから0.1Vに切り替えられる。このとき、アナログSW31が単発的な一定時間だけONされる。これにより、A/Fセンサ11の内部容量にチャージされた電圧(0.3V分の電圧)が、図5中二点鎖線の矢印で示す放電経路を介して一気に放出され、印加電圧は目標とする0.1Vに素早く収束する。従って、リッチスパイクの開始から所定時間(例えば10ms)が経過したタイミングでは、A/Fセンサ11のセンサ電流が計測される。このとき、印加電圧は目標値(0.1V)に収束しており、センサ電流が正確に計測できることとなる。

0039

以上第2の本実施の形態においても上記第1の実施の形態と同様に、印加電圧の変化直後において印加電圧の変化が急峻となり、ひいてはA/Fの検出精度が向上する。

0040

また本実施の形態では、A/Fセンサ11の両端をショートする構成としたため、前記図1の構成のようにMOSトランジスタ26,27の個体差によるタイミングのずれがあってもその影響を受けることはない。

0041

(第3の実施の形態)上記の如く放電経路を介してセンサ容量成分を放電することに代えて、電流検出用抵抗を迂回させて電圧を印加する手法について説明する。図6は、本実施の形態におけるA/F検出装置を示す構成図である。なお、図6では便宜上、差動増幅器25の図示を省略している。

0042

図6では、前記図1との相違点として、A/Fセンサ11と抵抗21との間にスイッチ35を設けている。そして、スイッチ35の一方の切替点を抵抗21を介して電圧発生回路22(バイアス手段)に接続し、他方の切替点を抵抗21を介さずに電圧発生回路36(別のバイアス手段)に接続している。

0043

本構成では、リッチスパイクの実施時等においてA/Fセンサ11への印加電圧を所定電圧に変化させる際、スイッチ35を図示の状態から切り替え、電圧発生回路36により変化後電圧(3.0V、電圧差=0.1V)をA/Fセンサ11に印加する。これにより、抵抗21を迂回させて変化後電圧をA/Fセンサ11に印加することができる。従って、印加電圧の変化がなまされることがなく、印加電圧が望み通りにいち早く変化する。故に、A/Fの検出精度が向上する。

0044

特に本実施の形態では、電圧発生回路36(別のバイアス手段)の設定電圧値を変えることで、A/Fセンサ11の放電時に加え、充電時にも対応できる。すなわち、A/Fをリッチからリーンに戻す場合など、印加電圧を小→大に変化させる際にも印加電圧の急峻な変化が実現できるようになる。

0045

なお本発明は、上記以外に次の形態にて具体化できる。上記図1の構成では、A/Fセンサ11の両端子にスイッチング素子(MOSトランジスタ26,27)を接続し、それら2個のスイッチング素子を同時に駆動したが、この構成を変更する。例えば、少なくともA/Fセンサ11のハイサイドの端子にスイッチング素子を接続し、該スイッチング素子の導通によりA/Fセンサ11の端子とグランド間に放電経路を形成する。A/Fセンサ11のローサイド(端子13)が接地されている場合には、かかる構成により既述した所望の効果が達成できる。

0046

上記図6の構成に代えて、抵抗21(電流検出用抵抗)を迂回し且つその両端間を接続するための迂回経路を設ける構成としても良い。迂回経路にはトランジスタ等のスイッチング素子を設けておく。そして、リッチスパイクの実施時等においてA/Fセンサ11への印加電圧を所定電圧に変化させる際、迂回経路を導通させる(スイッチング素子をONする)。この場合にもやはり、印加電圧がいち早く変化し、A/Fの検出精度が向上する。

0047

本発明は、上記A/Fセンサ以外にも他のガスセンサに適用できる。例えば、排ガス中のNOxやHCを検出するガスセンサや、その他に車両用以外の用途にも適用できる。

図面の簡単な説明

0048

図1第1の実施の形態におけるA/F検出装置の概要を示す構成図。
図2リッチスパイク時の電圧変化の動作を示すタイムチャート。
図3放電経路を示す回路図。
図4第2の実施の形態におけるA/F検出装置の概要を示す構成図。
図5放電経路を示す回路図。
図6第3の実施の形態におけるA/F検出装置の概要を示す構成図。
図7A/Fセンサの出力特性を示す図。
図8従来技術におけるA/F検出装置の概要を示す構成図。
図9リッチスパイク時の電圧変化の動作を示すタイムチャート。

--

0049

10…マイコン、11…A/Fセンサ、20…A/F検出装置、21…抵抗、22…電圧発生回路、26,27…MOSトランジスタ、31…アナログSW、36…電圧発生回路。

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  • 愛三工業株式会社の「 ガソリンエンジンシステム」が 公開されました。( 2019/09/19)

    【課題】エンジン減速時においてEGR弁が異物噛み込み等で完全に全閉にならない場合、減速初期にアイドルアップによる吸気増大遅れを回避してエンストを回避すること。【解決手段】エンジンシステムは、エンジン1... 詳細

  • 愛三工業株式会社の「 エンジンシステム」が 公開されました。( 2019/09/19)

    【課題】エンジン運転状態の検出に対する各種影響にかかわらずEGR弁が完全に全閉とならない異常に関する誤判定を防止し、異常時にはエンストを適正に回避すること。【解決手段】エンジンシステムは、スロットル装... 詳細

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