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課題

柔軟で印刷性の良好な不織布を用いたバックシートを有する使い捨て衛生材料を提供する。

解決手段

単繊維が実質的に異形断面形状疎水性合成繊維を含む不織布を用いたバックシートを有することを特徴とする使い捨て衛生材料。異形断面形状としては、扁平度1.5以上の扁平断面が好ましい。

概要

背景

オムツ生理ナプキン等の使い捨て衛生材料は、一般的に透水性を有し、肌に直接接するトップシート吸収体および防水性を有するバックシートから構成されている。使い捨て衛生材料の外面になるバックシートには、防水フィルムが用いられているものが多いが、着脱時や使用中にゴワゴワして肌触りが良くない等の点から、近年は、ソフトな感触を得るために、フィルム表面の感触を改良することやフィルムと不織布を貼り合わせること等の改善がなされてきた。

一方、使い捨てとはいえ、子供用オムツではかわいいキャラクターの絵や模様等が、大人用オムツでは前後あるいは左右の区別のための模様等が外面に印刷されている。しかし、不織布とフィルムとを貼り合わせたバックシートにおいては、外面となる不織布に印刷を施すと、従来の不織布では印刷性が劣り、また、フィルム面に印刷を施して、その印刷面に不織布を貼り合わせると、印刷面が不織布を透かして見ることになる為、濃色の印刷でも鮮明さが欠けて、ぼやけてしまうという問題があった。

概要

柔軟で印刷性の良好な不織布を用いたバックシートを有する使い捨て衛生材料を提供する。

単繊維が実質的に異形断面形状疎水性合成繊維を含む不織布を用いたバックシートを有することを特徴とする使い捨て衛生材料。異形断面形状としては、扁平度1.5以上の扁平断面が好ましい。

目的

本発明の課題は、上記のような問題を解消し、柔軟で印刷性の良好な不織布を用いたバックシートを有する使い捨て衛生材料を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
3件

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請求項1

単繊維が実質的に異形断面形状疎水性合成繊維を含む不織布を用いたバックシートを有することを特徴とする使い捨て衛生材料

請求項2

異形断面形状の単繊維が連続フィラメントであることを特徴とする請求項1記載の使い捨て衛生材料。

請求項3

異形断面が、断面を形成する少なくとも一辺が実質的に直線を有する断面であることを特徴とする請求項1又は2記載の使い捨て衛生材料。

請求項4

異形断面が、扁平度1.5以上の扁平断面であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の使い捨て衛生材料。

請求項5

不織布が、連続フィラメントを部分熱圧着により接合してなる不織布であることを特徴とする請求項項1〜4のいずれかに記載の使い捨て衛生材料。

請求項6

該不織布を用いたバックシートの不織布面をバックシートの外面とし、その表面に印刷が施されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の使い捨て衛生材料。

請求項7

該不織布と熱可塑性フィルムとを積層してなるバックシートにおいて、該不織布面をバックシートの外面とし、バックシートの積層面に位置する不織布面あるいはフィルム表面に印刷が施されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の使い捨て衛生材料。

技術分野

0001

本発明は、不織布で構成されたバックシートを有する使い捨て衛生材料に関するものである。

背景技術

0002

オムツ生理ナプキン等の使い捨て衛生材料は、一般的に透水性を有し、肌に直接接するトップシート吸収体および防水性を有するバックシートから構成されている。使い捨て衛生材料の外面になるバックシートには、防水フィルムが用いられているものが多いが、着脱時や使用中にゴワゴワして肌触りが良くない等の点から、近年は、ソフトな感触を得るために、フィルム表面の感触を改良することやフィルムと不織布を貼り合わせること等の改善がなされてきた。

0003

一方、使い捨てとはいえ、子供用オムツではかわいいキャラクターの絵や模様等が、大人用オムツでは前後あるいは左右の区別のための模様等が外面に印刷されている。しかし、不織布とフィルムとを貼り合わせたバックシートにおいては、外面となる不織布に印刷を施すと、従来の不織布では印刷性が劣り、また、フィルム面に印刷を施して、その印刷面に不織布を貼り合わせると、印刷面が不織布を透かして見ることになる為、濃色の印刷でも鮮明さが欠けて、ぼやけてしまうという問題があった。

発明が解決しようとする課題

0004

本発明の課題は、上記のような問題を解消し、柔軟で印刷性の良好な不織布を用いたバックシートを有する使い捨て衛生材料を提供することである。

課題を解決するための手段

0005

本発明者らは、前記課題を解決するために、バックシートについて種々検討した結果、印刷性が良好で且つ柔軟性に優れた不織布としては、繊維表面積が大きく且つ厚みが薄い不織布であることが好ましく、そのためには、単繊維丸形断面形状であるよりも、異形断面形状であることが好ましいことを見出した。

0006

本発明はこの知見に基づいてなされたものであり、下記の通りである。

0007

1.単繊維が実質的に異形断面形状の疎水性合成繊維を含む不織布を用いたバックシートを有することを特徴とする使い捨て衛生材料。

0008

2.異形断面形状の単繊維が連続フィラメントであることを特徴とする上記1記載の使い捨て衛生材料。

0009

3.異形断面が、断面を形成する少なくとも一辺が実質的に直線を有する断面であることを特徴とする上記1又は2記載の使い捨て衛生材料。

0010

4.異形断面が、扁平度1.5以上の扁平断面であることを特徴とする上記1、2又は3記載の使い捨て衛生材料。

0011

5.不織布が、連続フィラメントを部分熱圧着により接合してなる不織布であることを特徴とする上記1〜4のいずれかに記載の使い捨て衛生材料。

0012

6.該不織布を用いたバックシートの不織布面をバックシートの外面とし、その表面に印刷が施されていることを特徴とする上記1〜5のいずれかに記載の使い捨て衛生材料。

0013

7.該不織布と熱可塑性フィルムとを積層してなるバックシートにおいて、該不織布面をバックシートの外面とし、バックシートの積層面に位置する不織布面あるいはフィルム表面に印刷が施されていることを特徴とする上記1〜5のいずれかに記載の使い捨て衛生材料。

0014

以下、本発明につき詳述する。

0015

本発明において、バックシートは、単繊維が実質的に異形断面形状の疎水性合成繊維を含む不織布が用いられており、例えば、該不織布と補強防水のためのフィルムやシート等とを貼り合わせたものである。

0016

本発明において、不織布に使用する繊維としては、例えば、ポロプロピレンポリエチレンプロピレンエチレンランダム共重合体等のポリオレフィン系繊維ポリエチレンテレフタレート繊維ポリアミド繊維などが、疎水性、強度あるいは可撓性等の観点から好適である。疎水性の点からはポリオレフィン系繊維が特に好ましく、寸法安定性耐熱性の点からはポリエチレンテレフタレート繊維が、また、柔軟性、触感の点からはポリアミド系繊維が特に好ましい。また、必要に応じて、これらの複合繊維混合繊維でもよく、さらにはセルロース系繊維、その他特殊機能を持つ繊維との混合でもよい。

0017

また、不織布は、特に限定されるものではないが、吸収された尿のにじみ出し防止等の点からは撥水性の不織布が好ましい。さらに、強力、生産性の点からは不織布を構成する繊維が連続フィラメントであることが好ましい。例えば、スパンボンド法により溶融紡糸された連続フィラメントをウェブとし、これを接合することにより形成された不織布が挙げられる。ウェブを接合するためには、接着剤を用いて接合する方法、低融点繊維や複合繊維により接合する方法、バインダーウェブ形成中に散布して溶融接合する方法、または、ニードルパンチ水流等で繊維を交絡させて接合する方法等が可能である。

0018

なかでも、不織布の強度および柔軟性を高めるためには、部分熱圧着により接合する方法が好ましく、部分熱圧着における熱圧着面積率は、強度保持と柔軟性の点から、5〜35%が好ましい。部分熱圧着は、例えば、超音波法により、または加熱エンボスロール間にウェブを通して行うことができ、このような方法では、例えば、ピンポイント状、矩形状等の浮沈模様が不織布全面に散点する。スパンボンド法による不織布は、繊維長が長いために実用的に十分な強度を有し、通気性に優れ、かつ湿式法または乾式法による場合と異なり、油剤処理等を行うことなく繊維がそのままシート化されているので、樹脂特有の撥水性等の性質が活かされる。いわゆるカーディング、抄紙法等による短繊維のウェブも同様に接合されて用いられるが、この際も、撥水処理剤防水剤を付与した繊維の疎水性を活かした撥水性の不織布であることが好ましい。

0019

本発明に用いられる疎水性合成繊維において、単繊維の断面は異形断面形状であり、例えば、楕円や角型等の実質的に非円形な異形断面であり、丸形断面を潰した形状、また丸形断面の片面だけを潰した形状でも良い。

0020

印刷性、平滑性の点から、断面形状は少くとも一辺が実質的に直線を有する断面であることが好ましい。例えば、扁平断面あるいは三角断面等の平面部を有する形状が好ましく、かつ、柔軟性、透視性の点から、扁平度1.5以上の扁平断面が好ましく、さらに好ましくは扁平度2以上の扁平断面である。

0021

本発明に用いられる不織布において、単繊維が実質的に異形断面形状の疎水性合成繊維の割合は、断面の異形の程度や繊維の配置にもよるが、印刷性、平滑性等の点から、不織布の表面層を形成する繊維の少なくとも50wt%以上であることが好ましい。

0022

単繊維の繊度は0.8〜5.5dtexが好ましい。この範囲であると、強度及び印刷性が良好である。

0023

不織布の柔軟性は、カンチレバー法による数値で、縦方向は55mm以下が好ましく、更に好ましくは51mm以下であり、横方向は32mm以下が好ましく、更に好ましくは30以下である。カンチレバー法による数値が上記の範囲内であると、使い捨てオムツのバックシート用不織布としては充分な柔軟性を有している。

0024

不織布と貼り合わせるフィルムは、例えば、LDPE、LLDPE、HDPE、またメタロセン系PE等各種のポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系、EVA、PE/PP等のポリオレフィン共重合系、ポリアミド系、ポリエステル系のものでもよく、透湿性を有する微多孔フィルムであってもよい。また、防水性を付与したシート状のものでもよい。

0025

不織布とフィルムとの貼り合わせは、例えば、押出しラミネート法ヒートシール熱接合等で積層する方法、あるいはホットメルト剤等の接着剤で積層する方法を適用することができ、全面接合でもよく、柔軟性を保つために部分接合であってもよい。また、フィルムをオムツの中央部に部分的に貼り合わせたものでもよい。

0026

本発明において、バックシートに施される印刷は、方法としては特に限定されるものではなく、グラビア印刷フレキシ印刷、スクリーン印刷転写印刷などの方法を用いることができ、また、印刷性向上のために、放電加工などの前処理を施した後、これらの印刷を施してもよい。

0027

本発明において、不織布表面の平滑性が良好であるほど、不織布表面への印刷特性は向上する。不織布表面の平滑性を平均摩擦係数平均偏差測定値指標として用いると、本発明においては、タテ方向摩擦係数偏差は0.0104以下であることが好ましく、さらに好ましくは0.0101以下、特に好ましくは0.0090以下である。ヨコ方向の摩擦係数偏差は0.0110以下であることが好ましく、さらに好ましくは0.0105以下である。

0028

摩擦係数偏差は、摩擦係数のバラツキを示すものであり、摩擦係数のバラツキが少いほど、表面が平滑で印刷特性が良好であると云うことができる。

0029

本発明において、不織布を外面として構成されたバックシートへの印刷は、不織布の外面、もしくはバックシートの積層面に位置する不織布面あるいはフィルム表面に施されることが好ましい。擦れなどによるインキの色落ちを懸念する場合は、不織布とフィルムを積層したバックシートの積層面(即ち、内側の面)に印刷を施すことが好ましく、あるいは、印刷コストの面から、あらかじめ印刷された別のフィルムを、不織布とフィルムが積層されたバックシートの積層面に挟み込んでもよい。また、印刷に用いるインキは、特に限定されるものではないが、不織布の繊維、フィルム等に適したインキを使用することが好ましい。

0030

不織布面における印刷特性の評価は、後記の評価方法で行うが、印刷面の濃度、フィルム印刷面の不織布透視濃度、印刷の鮮明性で評価される。

0031

不織布の外面への印刷においては、不織布の印刷濃度は、L値は70以下が好ましく、より好ましくは69以下である。a値は0.5以上が好ましく、より好ましくは0.9以上である。b値は、青みを表す指標であり、−21以下が好ましい。L値が70以下、a値が0.5以上、b値が−21以下であれば、不織布を外面として構成されたバックシートへの印刷において、印刷濃度が鮮明であるといえる。

0032

不織布面における印刷の鮮明性は、印刷線の途切れ数/6mmで評価することができる。途切れ数は、2個/6mm以下が好ましく、さらに好ましくは0個/6mm(途切れ無し)である。2個/6mm以下であれば、印刷面は鮮明であり好ましい。

0033

フィルムに印刷した場合は、不織布への透視濃度が大きいほど好ましい。フィルムに印刷した場合の不織布への透視濃度は、L値で73以下が好ましく、a値は0.5以上が好ましく、b値は−18以下が好ましく、これらの値を満足していれば鮮明に印刷が透視される。

発明を実施するための最良の形態

0034

以下、実施例及び比較例によって本発明をさらに説明する。

0035

なお、測定法、評価方法は下記の通りである。

0036

印刷特性の評価においては、不織布、フィルムへの印刷試験を次のように行った。

0037

POフィルム用印刷汎用インキ(PANNカラーS 39藍(東洋インキ製造(株)製)配合、20wt%顔料濃度)を用いて、小型輪転機により、ライン速度30m/分でグラビア(150メッシュ、版深20μm)転写印刷を施した。

0038

(1)不織布の厚み
ピーコック厚み測定器を用い、100g/cm2荷重で測定した。

0039

(2)不織布の強力および5%伸長時応力
幅3cm、長さ20cmの試験片を、島津製作所(株)製テンシロンを用いて、つかみ幅100mm、試験速度300m/分で引張試験を行い、縦方向、横方向の強力および5%伸長時応力を測定した。

0040

(3)単繊維の扁平度
単繊維断面の短軸長aと長軸長bを測定し、長軸長bを短軸長aで除した値を扁平度とした。

0041

(4)不織布の柔軟性
柔軟性を示す指標として、カンチレバー法で測定した剛軟度をもって表す。

0042

JIS L−1906に準じて測定した。

0043

(5)不織布の平滑性
摩擦感テスターKES−SE、荷重50g)を用いて、不織布表面の平均摩擦係数の平均偏差を測定し、その測定値を不織布の平滑性とした。数値が小さい程、平滑であることを示す。

0044

(6)不織布の印刷面の濃度
色彩色差計MINOLTA製:測定ヘッドCR−100)を用いて、不織布の印刷面を色彩測定し、その測定値のL値、a値、b値を印刷濃度とした。L値が小さい程、白さが少なく、青色ではb値が小さい程、青さが多く、不織布の印刷面の濃度が濃いことを示す。

0045

(7)フィルム印刷面の不織布透視濃度
色彩色差計(MINOLTA製:測定ヘッドCR−100)を用いて、フィルム印刷面の上に不織布を重ねて、不織布の上から色彩測定を行い、その測定値のL値、a値、b値をフィルム印刷面の不織布透視濃度とした。L値が小さい程、白さが少なく、青色ではb値が小さい程、青さが多く、不織布の上から透かして見たときのフィルム印刷面の濃度が濃いことを示す。

0046

(8)不織布の印刷面の鮮明性
不織布表面に太さ0.4mmの直線模様を印刷し、その印刷線の長さ6mm区間内で印刷が途切れる数を測定した。その数値を不織布の印刷面の鮮明性とした。数値が少ない程、印刷の途切れがなく印刷面は鮮明であることを示す。

0047

〔実施例1〕酸化チタンを含有するポリプロピレン(JIS−K7210の表1の条件で測定したMFR=40)を原料とし、扁平断面のノズルから溶融押出した長繊維を、紡口の近傍にて側方から冷却しながら、エアーサッカー等の牽引引取装置で引き取った。牽引引取装置を出た糸条は、帯電装置を通過させて開繊させた後、移動する金網コンベアー上にウェブとして捕集した。このウェブを搬送し、加熱した部分熱圧着面積率7%のエンボスロール間に通して部分熱圧着し、ピンポイント状の散点模様を有する目付20g/m2の不織布を得た。得られた不織布は、単繊維の繊度2.8dtex、扁平度3.5(長軸長25μm、短軸長7.1μm)の扁平断面糸の不織布であった。

0048

得られた不織布の表面にグラビア印刷を施した後、該印刷面を外側にして、厚さ20μmの透湿性を有するポリエチレンフィルムと、ホットメルト接着剤部分接着してバックシートを得た。

0049

得られたバックシートを用い、不織布が外側になるように配置して使い捨て衛生材料を製作した。製作された使い捨て衛生材料のバックシートは、従来の不織布で構成されたものより、なめらかで柔軟な不織布の触感があり、且つ印刷性が良好であった。不織布の性能及び印刷性の評価結果を表1に示す。

0050

〔実施例2〕扁平度を4.5とした以外は実施例1と同様にして、単繊維の繊度2.8dtex、目付20g/m2の不織布を得た。次いで、この不織布を用いてバックシートを構成し、使い捨て衛生材料を製作した。得られた使い捨て衛生材料のバックシートは、実施例1と同様、なめらかさの優れたものであった。

0051

〔実施例3〕グラビア印刷を施した不織布の印刷面に、厚さ20μmの透湿性を有するポリエチレンフィルムを積層してバックシートを得たこと以外は、実施例1と同様にして使い捨て衛生材料を製作した。得られた使い捨て衛生材料のバックシートは、従来の不織布で構成されたものより、なめらかで柔軟な不織布の触感があって、且つ印刷性が良好であった。

0052

また、バックシート外面から透視される印刷面は不織布層によって幾分ボカシがかかって見えるが、丸形断面形状の繊維を用いた不織布に比べ、透視性があるものであった。さらに、積層面に印刷されているため、手触りなどの擦れによる色落ちもなかった。

0053

〔実施例4〕厚さ20μmの透湿性を有するポリエチレンフィルムの表面にグラビア印刷を施した後、該印刷面に不織布を積層してバックシートを得たこと以外は、実施例1と同様にして使い捨て衛生材料を製作した。得られた使い捨て衛生材料のバックシートは、従来の不織布で構成されたものより、なめらかで柔軟な不織布の触感があり、且つ印刷の透視性の良好なものであった。また、積層面に印刷されているため、手触りなどの擦れによる色落ちは無かった。

0054

〔実施例5〕酸化チタンを含有しないポリプロピレン(JIS−K7210の表1の条件で測定したMFR=40)を原料としたこと以外は、実施例1と同様にして不織布を得た。次いで、厚さ20μmの透湿性を有するポリエチレンフィルムの表面にグラビア印刷を施した後、該印刷面に上記で得た不織布を積層してバックシートを得、実施例1と同様にして使い捨て衛生材料を製作した。得られた使い捨て衛生材料のバックシートは、従来の不織布で構成されたものより、なめらかで柔軟な不織布の触感があり、且つ不織布で透かしていても印刷性良好であった。また、積層面に印刷されているため、手触りなどの擦れによる色落ちは無かった。

0055

〔実施例6〕酸化チタンを含有するポリプロピレン(JIS−K7210の表1の条件で測定したMFR=40)を原料とし、V型断面のノズルから溶融押出した長繊維を紡口の近傍にて側方から冷却しながら、エアーサッカー型牽引引取装置で引き取り、実施例1と同様にして部分熱圧着面積率7%、目付20g/m2の不織布を得た。得られた不織布は、単繊維の繊度が2.8dtexのV型断面糸の不織布であった。

0056

実施例1と同様にしてバックシートを作製し、使い捨て衛生材料を得た。得られた使い捨て衛生材料のバックシートは、実施例1とは繊維の断面形状が異なるが、実施例1と同様に印刷性の良好なものであった。

0057

〔実施例7〕酸化チタンを含有するポリプロピレン(JIS−K7210の表1の条件で測定したMFR=40)を原料とし、V型断面のノズルから溶融押出した長繊維を紡口の近傍にて側方から急冷却しながら、エアーサッカー型牽引引取装置で引き取り、牽引引取装置を出た糸条は、帯電装置を通過させて開繊させた後、移動する金網コンベアー上にウェブとして捕集した。このウェブを搬送し、加熱したエンボスロール間に通して部分熱圧着し、織り目模様を有する部分熱圧着面積率15%、目付20g/m2の不織布を得た。

0058

得られた不織布は、単繊維の繊度が2.8dtexで、らせん状捲縮を有するV型断面糸の、幾分厚みのある不織布であった。実施例1と同様にしてバックシートを作製し、使い捨て衛生材料を得た。得られた使い捨て衛生材料のバックシートは、厚みのある触感で、且つ印刷性の良いものであった。

0059

〔実施例8〕ポリプロピレンの代わりに、プロピレン・エチレンランダム共重合体(エチレン3.5wt%)を原料としたこと以外は、実施例1と同様にして、単繊維の繊度2.8dtex、目付20g/m2の不織布を得た。次いで、この不織布を用いて、実施例1と同様にしてバックシートを作製し、使い捨て衛生材料を得た。得られた使い捨て衛生材料のバックシートは、柔軟な触感を有し、且つ実施例1と同様、印刷性の良好なものであった。

0060

〔実施例9〕ポリプロピレンの代わりに、ナイロン6を用い、扁平度を2.5としたこと以外は、実施例1と同様にして、単繊維の繊度2.8dtex、目付20g/m2の不織布を得た。次いで、この不織布を用いて、実施例1と同様にしてバックシートを作製し、使い捨て衛生材料を得た。得られた使い捨て衛生材料のバックシートは、ナイロン6特有の一段と良好な柔軟性を有し、実施例1と同様に印刷性の良好なものであった。

0061

〔実施例10〕ポリプロピレンの代わりに、ナイロン6を用い、断面形状を丸形断面としたこと以外は、実施例1と同様にして、単繊維の繊度2.8dtex、目付20g/m2の不織布を得た。さらに、この不織布を160℃でカレンダー加工し、表面層の繊維が押し潰されて変形し、平滑性が向上した不織布を得た。この不織布の平滑面に、実施例1と同様にして印刷を施し、該印刷面を外側にして、実施例1と同様にしてバックシートを作製し、使い捨て衛生材料を得た。得られた使い捨て衛生材料のバックシートは、ナイロン6特有の良好な柔軟性と平滑性を有し、且つ印刷性の良好なものであった。

0062

〔実施例11〕実施例9で得た不織布を、実施例10と同様にして160℃でカレンダー加工し、表面層が押し潰されて一段と平滑性がアップした不織布を得た。この不織布の平滑面に、実施例1と同様にして印刷を施し、該印刷面を外側にして、実施例1と同様にしてバックシートを作製し、使い捨て衛生材料を得た。得られた使い捨て衛生材料のバックシートは、ナイロン6特有の良好な柔軟性と平滑性を有し、且つ印刷性の良好なものであった。

0063

〔実施例12〕ポリプロピレンの代わりに、ポリエチレンテレフタレートを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、単繊維の繊度が2.8dtex、扁平度3.5、目付20g/m2の不織布を得た。次いで、この不織布を用いて、実施例1と同様にしてバックシートを作製し、使い捨て衛生材料を得た。得られた使い捨て衛生材料のバックシートは、ポリエステル繊維特有の硬さが若干あるものの、実施例1と同様、印刷性の良好なものであった。

0064

〔比較例1〕酸化チタンを含有したポリプロピレン(JIS−K7210の表1の条件で測定したMFR=40)を原料とし、丸断面のノズルから溶融押出した長繊維を紡口の近傍にて側方から冷却しながら、エアーサッカー等の牽引引取装置で引き取り、実施例1と同様にして部分熱圧着面積率7%、目付20g/m2の不織布を得た。得られた不織布は、単繊維の繊度が2.8dtexの丸形断面糸の不織布であった。

0065

次いで、この不織布を用いて、実施例1と同様にしてバックシートを作製し、使い捨て衛生材料を得た。得られた使い捨て衛生材料のバックシートの印刷性は、印刷の濃さが低く、鮮明性も良好であるとは言えなかった。

0066

〔比較例2〕比較例1で得た不織布の表面にグラビア印刷を施した後、該印刷面に厚さ20μmの透湿性を有するポリエチレンフィルムを積層してバックシートを得たこと以外は、比較例1と同様にして使い捨て衛生材料を製作した。得られた使い捨て衛生材料のバックシートは、印刷が見にくく、良好とは言えないものであった。

0067

〔比較例3〕厚さ20μmの透湿性を有するポリエチレンフィルムの表面にグラビア印刷を施した後、該印刷面に比較例1で得た不織布を積層してバックシートを得たこと以外は、比較例1と同様にして使い捨て衛生材料を製作した。得られた使い捨て衛生材料のバックシートは、印刷が見にくく、良好とは言えないものであった。

0068

以上の実施例、比較例における不織布の性能及び印刷特性の評価結果を表1〜3に示す。

0069

なお、表1において、PPはポリプロピレン、RCPはプロピレン・エチレンランダム共重合体、N6はナイロン66、PETはポリエチレンテレフタレートを、それぞれ表す。

0070

0071

0072

発明の効果

0073

本発明の使い捨て衛生材料は、柔軟性、印刷性に優れており、不織布面に印刷した場合は、印刷面の印刷濃度が高く、印刷の途切れも無く、鮮明な印刷であり、また、フィルム面に印刷した場合は、その上に不織布を積層しても透視濃度が大きく、印刷が鮮明に見えるという顕著な効果を奏する。

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