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技術 包装用袋及び包装用袋に用いられる開封用誘導線の構造

出願人 丸東産業株式会社
発明者 山崎剛之
出願日 2003年2月6日 (17年1ヶ月経過) 出願番号 2003-029974
公開日 2003年10月21日 (16年4ヶ月経過) 公開番号 2003-300538
状態 拒絶査定
技術分野 紙容器等紙製品の製造 包装体
主要キーワード 表裏同一位置 水準位置 終端部位 重合位置 円盤状回転刃 連続直線 スキャニングヘッド 両端部位置
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2003年10月21日)のものです。
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図面 (20)

課題

簡単な形状のミシン目で、円滑かつ確実に開封し得る包装用袋を提供すること。

解決手段

表面側包装基材12及び裏面側包装基材13を対向させてそれらの周縁14を密閉して、その一方側包装基材12及び他方側包装基材13の各面の対応位置に開封用誘導線16を各々設けた包装用袋11において、開封用誘導線16を、上記基材12、13の一側縁部から他側縁部に至る1条の基本誘導線22aと、該基本誘導線22aの上方位置及び下方位置に、該基本誘導線22aに沿って設けられた補助誘導線22b,22cとから構成する。

概要

背景

従来、包装用袋における開封用誘導線ミシン目等)は各種の形状のものが存在する。最も基本的なものは、図20に示す1条のみの直線状のミシン目1であるが、かかるミシン目1では、同図に示すように切り裂き方向が上方又は下方にずれて、ミシン目1に沿って直線的に開封できない場合があった。そこで、上記開封時の切り裂き方向を補正するために、図21(イ)(ロ)に示すように、ミシン目の1つの切れ線自体を「Y」字形状や、円弧形状等の変形ミシン目状に形成し、当該変形ミシン目を連続的に配置して切り裂き方向の修正機能を有する変形ミシン目の列を設け、当該変形ミシン目の列を複数列配置したものが用いられている(特許文献1)。

また、上述のようなミシン目は、一般的には包装用袋の表面側包装基材と裏面側包装基材の対向する同一個所に設けられるものであるが、上記表面側包装基材に形成される複数列の変形ミシン目と、裏面側包装基材に形成される複数列の変形ミシン目の位置を平行にずらして全体を段違いに形成し、開封時に裏面側包装基材に開封用フラップを残す包装用袋も存在する(特許文献2)。

概要

簡単な形状のミシン目で、円滑かつ確実に開封し得る包装用袋を提供すること。

表面側包装基材12及び裏面側包装基材13を対向させてそれらの周縁14を密閉して、その一方側包装基材12及び他方側包装基材13の各面の対応位置に開封用誘導線16を各々設けた包装用袋11において、開封用誘導線16を、上記基材12、13の一側縁部から他側縁部に至る1条の基本誘導線22aと、該基本誘導線22aの上方位置及び下方位置に、該基本誘導線22aに沿って設けられた補助誘導線22b,22cとから構成する。

目的

本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、複雑な形状を有する変形ミシン目等を複数列使用することなく、簡単な形状の切り込み線による単数列の開封用誘導線により、円滑かつ確実に開封できる包装用袋を提供することを目的とする。

また、本発明は、開封用フラップを形成し得る包装用袋であって、その開封が円滑かつ確実にできる包装用袋を提供することを目的とする。

また、本発明は包装基材に高い位置精度で開封用誘導線を形成し、開封用誘導線の表裏位置ずれを低減し得て、単数列の開封用誘導線でありながら、円滑かつ確実に開封できる包装用袋、及び包装用袋に用いられる開封用誘導線の構造を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
18件

この技術が所属する分野

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請求項1

一方側包装基材及び他方側包装基材を対向させてそれらの周縁密閉してなるものであって、その一方側包装基材及び他方側包装基材の各面の対応位置に開封用誘導線を各々設けた包装用袋において、上記開封用誘導線は、上記基材の一側縁部から他側縁部に至る1条の基本誘導線と、該基本誘導線の上方位置及び下方位置に、該基本誘導線に沿って設けられた補助誘導線からなり、上記基本誘導線が連続直線であり、上記補助誘導線が断続直線からなるミシン目であることを特徴とする包装用袋。

請求項2

一方側包装基材及び他方側包装基材を対向させてそれらの周縁を密閉してなるものであって、その一方側包装基材及び他方側包装基材の各面の対応位置に開封用誘導線を各々設けた包装用袋において、上記開封用誘導線は、上記基材の一側縁部から他側縁部に至る1条の基本誘導線と、該基本誘導線の上方位置及び下方位置に、該基本誘導線に沿って設けられた補助誘導線からなり、上記基本誘導線が傾斜断続直線であり、上側の補助誘導線が上記基本誘導線と同方向に傾斜した傾斜断続直線であり、下側の上記補助誘導線又は少なくとも最下部に位置する補助誘導線の開封方向側端部が上記基本誘導線の方向に向かう傾斜断続直線からなるものであることを特徴とする包装用袋。

請求項3

一方側包装基材及び他方側包装基材を対向させてそれらの周縁を密閉してなるものであって、その一方側包装基材及び他方側包装基材の各面の対応位置に開封用誘導線を各々設けた包装用袋において、上記開封用誘導線は、上記基材の一側縁部から他側縁部に至る1条の基本誘導線と、該基本誘導線の上方位置及び下方位置に、該基本誘導線に沿って設けられた補助誘導線からなり、上記基本誘導線及び上記補助誘導線が断続直線であり、これら基本誘導線と補助誘導線を千鳥状に配置したものであることを特徴とする包装用袋。

請求項4

上記基本誘導線を1条とし、上記補助誘導線を該基本誘導線の上下に各1条ずつ設けたものであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の包装用袋。

請求項5

上記基本誘導線を1条とし、上記補助誘導線を該基本誘導線の上下に各2条ずつ設けたものであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の包装用袋。

請求項6

上記一方側包装基材の開封用誘導線と上記他方側包装基材の開封用誘導線はその両端部位置重合しており、上記一方側包装基材の上記誘導線はその両端部位置から連続的に下向き又は上方き湾曲線状に形成し、上記他方側包装基材の上記誘導線はその両端部位置から連続的に上記湾曲線とは逆方向の上向き又は下向き湾曲線状に形成したものであることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の包装用袋。

請求項7

上記開封用誘導線は、グラビア印刷機版胴外周面に開封用誘導線形成刃を設置し、上記版胴圧接する圧胴と上記版胴間に包装基材を通過させ、上記版胴の回転に基づいて上記包装基材に切り込み形成したものであることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の包装用袋。

請求項8

上記開封用誘導線は、グラビア印刷機の巻き取りロール部の前段に包装基材の受けローラを設けると共に、外周面に開封用誘導線の形成刃を設けた円盤状回転刃を上記受けローラに対向して配置し、該円盤状回転刃を受けローラ上面を通過する包装基材に接触させることにより、上記包装基材に切り込み形成したものであることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の包装用袋。

請求項9

包装基材に切り込み形成される包装用袋の開封用誘導線の構造であって、上記開封用誘導線は、上記包装基材の表面に切り込み形成される1条の基本誘導線と、該基本誘導線の上方位置及び下方位置に、該基本誘導線に沿って切り込み形成される補助誘導線からなり、該開封用誘導線は、グラビア印刷機の版胴外周面に上記誘導線の開封用誘導線形成刃を設置し、上記版胴に圧接する圧胴と上記版胴間に上記包装基材を通過させ、上記版胴の回転に基づいて上記包装基材に切り込み形成したものであることを特徴とする包装用袋に用いられる開封用誘導線の構造。

請求項10

包装基材に切り込み形成される包装用袋の開封用誘導線の構造であって、上記開封用誘導線は、上記包装基材の表面に切り込み形成される1条の基本誘導線と、該基本誘導線の上方位置及び下方位置に、該基本誘導線に沿って切り込み形成される補助誘導線からなり、上記開封用誘導線は、グラビア印刷機の巻取りロール部の前段に包装基材の受けローラを設けると共に、外周面に開封用誘導線の形成刃を設けた円盤状回転刃を上記受けローラに対向して配置し、該円盤状回転刃を受けローラ上面を通過する包装基材に接触させることにより、上記包装基材に切り込み形成したものであることを特徴とする包装用袋に用いられる開封用誘導線の構造。

請求項11

上記基本誘導線が連続直線であり、上記補助誘導線が断続直線からなるミシン目状であることを特徴とする請求項9又は10記載の包装用袋に用いられる開封用誘導線の構造。

請求項12

上記基本誘導線及び補助誘導線が、断続直線からなるミシン目状であることを特徴とする請求項9又は10記載の包装用袋に用いられる開封用誘導線の構造。

技術分野

0001

本発明は、例えばミシン目等の開封用誘導線を有する包装用袋及び包装用袋に用いられる開封用誘導線の構造に関するものである。

背景技術

0002

従来、包装用袋における開封用誘導線(ミシン目等)は各種の形状のものが存在する。最も基本的なものは、図20に示す1条のみの直線状のミシン目1であるが、かかるミシン目1では、同図に示すように切り裂き方向が上方又は下方にずれて、ミシン目1に沿って直線的に開封できない場合があった。そこで、上記開封時の切り裂き方向を補正するために、図21(イ)(ロ)に示すように、ミシン目の1つの切れ線自体を「Y」字形状や、円弧形状等の変形ミシン目状に形成し、当該変形ミシン目を連続的に配置して切り裂き方向の修正機能を有する変形ミシン目の列を設け、当該変形ミシン目の列を複数列配置したものが用いられている(特許文献1)。

0003

また、上述のようなミシン目は、一般的には包装用袋の表面側包装基材と裏面側包装基材の対向する同一個所に設けられるものであるが、上記表面側包装基材に形成される複数列の変形ミシン目と、裏面側包装基材に形成される複数列の変形ミシン目の位置を平行にずらして全体を段違いに形成し、開封時に裏面側包装基材に開封用フラップを残す包装用袋も存在する(特許文献2)。

0004

実用新案登録第2566444号公報

発明が解決しようとする課題

0005

ところで、上述のような変形ミシン目では、その1つの変形ミシン目自体が複数方向を向いたの直線の組合せや、直線と曲線の組合せ等、複雑な形状を成しているため、このような変形ミシン目を切り込み形成するための複雑な形状の刃型を必要とし、該刃型の製造コストが高くなるとの問題がある。

0006

また、従来、表裏の包装基材の貼り合わせ時に、表裏の変形ミシン目の水平方向の位置ずれが発生するため、当該ずれを吸収するため、図21に示す変形ミシン目の列を複数列形成する必要があった。即ち、従来は、それ自体切り裂き方向修正機能を有する上記変形ミシン目の列を、複数列形成することが行われており、このような複雑な形状の変形ミシン目を包装用袋に複数列切り込み形成すると、該包装用袋の変形ミシン目部分の強度が低下し、梱包搬送時等にミシン目位置から折れ曲がりが生じ、ミシン目を起点として破袋する危険性が増すという問題もある。

0007

また、上述のようなフラップを残す開封用誘導線は、表面側及び裏面側に形成される各ミシン目全体が段違いに形成されているため、表面側と裏面側のミシン目を同時に、円滑かつきれいに切り裂くことができない場合があった。

0008

本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、複雑な形状を有する変形ミシン目等を複数列使用することなく、簡単な形状の切り込み線による単数列の開封用誘導線により、円滑かつ確実に開封できる包装用袋を提供することを目的とする。

0009

また、本発明は、開封用フラップを形成し得る包装用袋であって、その開封が円滑かつ確実にできる包装用袋を提供することを目的とする。

0010

また、本発明は包装基材に高い位置精度で開封用誘導線を形成し、開封用誘導線の表裏の位置ずれを低減し得て、単数列の開封用誘導線でありながら、円滑かつ確実に開封できる包装用袋、及び包装用袋に用いられる開封用誘導線の構造を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0011

上記の目的を達成するため本発明は、第1に、一方側包装基材及び他方側包装基材を対向させてそれらの周縁密閉してなるものであって、その一方側包装基材及び他方側包装基材の各面の対応位置に開封用誘導線を各々設けた包装用袋において、上記開封用誘導線は、上記基材の一側縁部から他側縁部に至る1条の基本誘導線と、該基本誘導線の上方位置及び下方位置に、該基本誘導線に沿って設けられた補助誘導線からなり、上記基本誘導線が連続直線であり、上記補助誘導線が断続直線からなるミシン目であることを特徴とする包装用袋により構成されるものである。

0012

上記一方側包装基材(表面側包装基材又は裏面側包装基材)及び他方側包装基材(裏面側包装基材又は表面側包装基材)は、例えば2層乃至は3層構造積層フィルムにより構成し、上記開封用誘導線は両基材の各面、例えば最外部のフィルム面に切り込み形成することが好ましい。上記周縁は、方形の包装基材の場合は、四方又は三方とすることができる。上記一側縁部及び他側縁部は、包装基材の各辺の縁又は該縁近傍位置を含む。上記開封用誘導線の設置位置である上記両基材の各面の対応位置とは、両基材に設けた開封用誘導線が重合する位置でも良いし、図8に示すように一方側包装基材の側が下方に湾曲し、他方側包装基材の側が上方に湾曲するような対応関係のある位置であっても良い。このように構成すると、基本誘導線とその上下位置に設けられた補助誘導線により、基本誘導線から切り裂き方向が上方又は下方にずれた場合でも、補助誘導線により切り裂き方向を開封用誘導線の方向に沿って補正することができ、少ない条数の開封用誘導線により、円滑かつ確実に開封することができる。上記断続直線からなる補助誘導線は、水平断続直線により構成することもできるし、傾斜断続直線により構成することもできる。上記傾斜断続直線の場合は、傾斜方向を上下の補助誘導線の何れもが連続直線の基本誘導線方向に傾斜するように構成することができる。上記連続直線は、開封用誘導線が直線状であれば水平連続直線となるが、開封用誘導線が湾曲線状であれば当該湾曲線に沿うように湾曲形成されるものである。基本誘導線を連続直線とすることにより、切り裂き抵抗を低減することができ、切り裂き方向のずれが生じにくいため、断続直線の補助誘導線との組合せにより、直線的に円滑に開封することができる。

0013

第2に、一方側包装基材及び他方側包装基材を対向させてそれらの周縁を密閉してなるものであって、その一方側包装基材及び他方側包装基材の各面の対応位置に開封用誘導線を各々設けた包装用袋において、上記開封用誘導線は、上記基材の一側縁部から他側縁部に至る1条の基本誘導線と、該基本誘導線の上方位置及び下方位置に、該基本誘導線に沿って設けられた補助誘導線からなり、上記基本誘導線が傾斜断続直線であり、上側の補助誘導線が上記基本誘導線と同方向に傾斜した傾斜断続直線であり、下側の上記補助誘導線又は少なくとも最下部に位置する補助誘導線の開封方向側端部が上記基本誘導線の方向に向かう傾斜断続直線からなるものであることを特徴とする包装用袋により構成されるものである。

0014

上記少なくとも最下部に位置する補助誘導線とは、最下部の補助誘導線であっても良いし、或いは最下部及びその一つ上の開封用誘導線であっても良い。この補助誘導線の開封方向側端部が基本誘導線の方向に向かう傾斜断続直線とは、例えば図5(ニ)、図6(ニ)に示す補助誘導線(25c,25c’)等の補助誘導線により構成することができる。このように構成すると、これらの補助誘導線(25c等)が切り裂き力が作用する方向に沿って基本誘導線(25a)方向に傾斜しているので、確実に開封することができる。

0015

第3に、一方側包装基材及び他方側包装基材を対向させてそれらの周縁を密閉してなるものであって、その一方側包装基材及び他方側包装基材の各面の対応位置に開封用誘導線を各々設けた包装用袋において、上記開封用誘導線は、上記基材の一側縁部から他側縁部に至る1条の基本誘導線と、該基本誘導線の上方位置及び下方位置に、該基本誘導線に沿って設けられた補助誘導線からなり、上記基本誘導線及び上記補助誘導線が断続直線であり、これら基本誘導線と補助誘導線を千鳥状に配置したものであることを特徴とする包装用袋により構成されるものである。

0016

基本誘導線と補助誘導線を千鳥状に配置したものは、例えば図5(ロ)、図6(ロ)等に示す開封用誘導線により構成することが好ましい。このように構成すると、例えば基本誘導線の開封用誘導線(ミシン目)の切り込み形成されていない部分(例えば図5(ロ)のa’の範囲)に補助誘導線が位置することになるため、より円滑かつ確実に開封することができる。

0017

第4に、上記基本誘導線を1条とし、上記補助誘導線を該基本誘導線の上下に各1条ずつ設けたものであることを特徴とする上記第1〜3の何れかに記載の包装用袋により構成されるものである。即ち、開封用誘導線の3条を1つの単数列として構成するものである。

0018

第5に、上記基本誘導線を1条とし、上記補助誘導線を該基本誘導線の上下に各2条ずつ設けたものであることを特徴とする上記第1〜3の何れかに記載の包装用袋により構成されるものである。

0019

即ち、開封用誘導線の5条を1つの単数列として構成するものである。このように開封用誘導線を3条又は5条に構成することにより、単数列でありながら一方側及び他方側の包装基材の誘導線の位置に水平方向のずれが生じても、当該ずれを吸収して円滑に開封することができる。

0020

第6に、上記一方側包装基材の開封用誘導線と上記他方側包装基材の開封用誘導線はその両端部位置で重合しており、上記一方側包装基材の上記誘導線はその両端部位置から連続的に下向き又は上方き湾曲線状に形成し、上記他方側包装基材の上記誘導線はその両端部位置から連続的に上記湾曲線とは逆方向の上向き又は下向き湾曲線状に形成したものであることを特徴とする上記第1〜5の何れかに記載の包装用袋により構成されるものである。

0021

上記両端部位置の開封用誘導線は、直線的に形成することが好ましい。上記誘導線の重合は、両誘導線が重なり合っている場合をいい、両誘導線が略重なり合っている状態を含む。このような構成によると、両端部位置の重合部分から湾曲線状の開封用誘導線に連続的に切り裂くことができ、一方側包装基材と他方側包装基材の湾曲線の方向が逆方向となっても円滑に開封用誘導線に沿って切り裂くことができる。

0022

第7に、上記開封用誘導線は、グラビア印刷機版胴外周面に開封用誘導線形成刃を設置し、上記版胴圧接する圧胴と上記版胴間に包装基材を通過させ、上記版胴の回転に基づいて上記包装基材に切り込み形成したものであることを特徴とする上記第1〜6の何れかに記載の包装用袋により構成されるものである。

0023

第8に、上記開封用誘導線は、グラビア印刷機の巻き取りロール部の前段に包装基材の受けローラを設けると共に、外周面に開封用誘導線の形成刃を設けた円盤状回転刃を上記受けローラに対向して配置し、該円盤状回転刃を受けローラ上面を通過する包装基材に接触させることにより、上記包装基材に切り込み形成したものであることを特徴とする上記第1〜6の何れかに記載の包装用袋により構成されるものである。

0024

このように構成すると、一方側及び他方側包装基材の開封用誘導線を極めて高い位置精度で重合させることができ、これにより単数列の開封用誘導線により円滑かつ確実に開封し得る包装用袋を実現することができる。

0025

第9に、包装基材に切り込み形成される包装用袋の開封用誘導線の構造であって、上記開封用誘導線は、上記包装基材の表面に切り込み形成される1条の基本誘導線と、該基本誘導線の上方位置及び下方位置に、該基本誘導線に沿って切り込み形成される補助誘導線からなり、該開封用誘導線は、グラビア印刷機の版胴外周面に上記誘導線の開封用誘導線形成刃を設置し、上記版胴に圧接する圧胴と上記版胴間に上記包装基材を通過させ、上記版胴の回転に基づいて上記包装基材に切り込み形成したものであることを特徴とする包装用袋に用いられる開封用誘導線の構造により構成されるものである。

0026

第10に、包装基材に切り込み形成される包装用袋の開封用誘導線の構造であって、上記開封用誘導線は、上記包装基材の表面に切り込み形成される1条の基本誘導線と、該基本誘導線の上方位置及び下方位置に、該基本誘導線に沿って切り込み形成される補助誘導線からなり、上記開封用誘導線は、グラビア印刷機の巻取りロール部の前段に包装基材の受けローラを設けると共に、外周面に開封用誘導線の形成刃を設けた円盤状回転刃を上記受けローラに対向して配置し、該円盤状回転刃を受けローラ上面を通過する包装基材に接触させることにより、上記包装基材に切り込み形成したものであることを特徴とする包装用袋に用いられる開封用誘導線の構造により構成されるものである。

0027

第11に、上記基本誘導線が連続直線であり、上記補助誘導線が断続直線からなるミシン目状であることを特徴とする上記第9又は10記載の包装用袋に用いられる開封用誘導線の構造により構成されるものである。

0028

第12に、上記基本誘導線及び補助誘導線が、断続直線からなるミシン目状であることを特徴とする上記第9又は10記載の包装用袋に用いられる開封用誘導線の構造により構成されるものである。

0029

上記第9〜12に記載の構造の開封用誘導線を切り込み形成された包装基材により包装用袋を形成すると、開封用誘導線を高い位置精度で重合させることができ、これにより円滑かつ確実に開封し得る開封用誘導線を有する包装用袋を実現し得る。

発明を実施するための最良の形態

0030

以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。

0031

図1図3及び図8は、本発明に係る包装用袋11を示すものであり、当該包装用袋11は、方形の表面側包装基材12と同じく方形の裏面側包装基材13とからなり、これらの包装基材12、13を対向させて、それらの周縁14の四方を密閉した四方シール構造を成している。尚、長方形包装基材を2つ折にして三方の周縁14を密閉する三方シール構造でも良い。また、本発明の包装用袋は上記各図に示すものに限定されず、ジップ付のチャック袋(ジップ袋)や自立袋ガゼット袋等各種の形状の袋が含まれる。

0032

上記包装用袋11の表面側包装基材12及び裏面側包装基材13は、図4にその断面図を示すように、ミシン目等の開封用誘導線16(3条又は5条)が切り込み形成された最外部のミシン目基材15a(例えば合成樹脂フィルム等)、中間層の貼り合せ材15b(例えば合成樹脂フィルム、アルミニウム箔等)、最内部の貼り合わせ材15c(例えば合成樹脂フィルム等)等から構成され、これらの3層フィルムを貼り合わせた3層積層構造をなしている。尚、包装用袋11は上記3層に限らず、3層以上、或いは2層でもよく、何れの場合も最外部のミシン目基材15aの面に上記開封用誘導線16を切り込み形成することが好ましいが、中間層のフィルムにミシン目を設けることもできる。

0033

また、上記包装用袋11は、図16(a)に示すように補助誘導線16b,16b’をミシン目基材15aに対してハーフカットとしても良いし、同図(b)に示すように基本誘導線16aをミシン目基材15aに対してハーフカットとしても良い。尚、図4及び図16(a)(b)に示すフィルムは3層構造であるが、最内部の貼り合わせ材15cが存在しない2層構造としても良い。さらに、開封用誘導線16a,16b、16b’を図16(c)に示すようにミシン目基材15aから貼り合わせ材15bまで貫通するように設けても良いし、同図(d)に示すように基本誘導線16aのみを貼り合わせ材15bに貫通して設け、補助誘導線16b,16b’はミシン目基材15aにのみ設ける構成、同図(e)に示すように基本誘導線16aはミシン目基材15aにのみ設け、補助誘導線16b,16b’のみを貼り合わせ材15bにまで貫通して設ける構成としても良い。このように、開封用誘導線16をどの深さで設けるかは各種の構成をとることができるものである。尚、上記図4図16には3層構造のフィルムを示したが、上述のようにフィルムは2層構造でも良いし、或いは3層以上、即ち4層構造、5層構造でも良く、各種用途に応じて最適の積層構造が決定されるものである。

0034

上記開封用誘導線16は(図4等参照)、上記包装用袋11の最外部のミシン目基材15a等に切り込み形成されるものであり、その具体的形状は後述するが、その切り込み形成位置は、図1の包装用袋11では、その下辺17の一側縁部から上辺18の他側縁部に至るまで直線的に切り込み形成され、図2の包装用袋11では、その左辺19の一側縁部から右辺20の他側縁部に至るまで直線的に切り込み形成され、図3の包装用袋11では、該袋11の上コーナ部において、左辺19の一側縁部から上辺18の他側縁部に至るように当該コーナ部に斜め方向に直線的に切り込み形成されおり、各々開封用誘導線16から包装用袋11の側縁に近い側の部分に切取片21が形成されているものである。そして、これらの開封用誘導線16は、上記表面側包装基材12と裏面側包装基材13を対向させた場合、両基材12、13の面上の対応位置、具体的には表裏対向する略同一位置(重合位置)に重なるように設けられており、上記切取片21を持って矢印A方向に引っ張ることで、上記開封用誘導線16に沿って上記切取片21を切り取って、当該包装用袋11を開封し、内容物を取り出すものである。尚、図8の包装用袋11の開封用誘導線16の切り込み形状の詳細は後述する。

0035

次に、上記開封用誘導線16の具体的形状について詳述する。図5図7図9図12は、上記開封用誘導線16の各種具体的形状を示すものである。これらの開封用誘導線16は、何れも中央部に形成された基本誘導線と該基本誘導線の上方位置及び下方位置に各1条又は各2条形成された補助誘導線からなるものであり、これら3条又は5条の開封用誘導線で、以下説明するように切り裂き方向のずれ(逃げ)の修正(補正)、或いは切り裂き方向の誘導を行って該誘導線16に沿って円滑に開封し得る機能を発揮し得るものである。そこで、これら3条又は5条の開封用誘導線を上記機能を発揮し得る単位とみなして、「単数列」の開封用誘導線というものとする。即ち「単数列」とは、少なくとも切り裂き方向の修正(補正)、又は誘導機能を有する開封用誘導線の単位をいうものであり、図5に示すものでは3条、図6に示すものでは5条の開封用誘導線を「単数列」というものとする。

0036

尚、これらの図における各誘導線16を上記図1図3及び図8の包装用袋11に設ける場合は、図5図7図9図12中最上部の開封用誘導線(22b,23b,・・・)側に上記切取片21が位置するように上記ミシン目基材15aに切り込み形成される。また、この場合、3条又は5条の開封用誘導線16の中央の基本誘導線22a,23a,・・・の左端位置に対応して上記包装用袋11の側縁にノッチ等の切り込みを設け、開封時は、該ノッチから中央の基本誘導線22a,23a,・・・に沿って矢印A方向に切り裂いていくことで開封するように構成することができるが、ノッチを設けない構成としても良い。

0037

(1)図5(イ)(ロ)、図6(イ)(ロ)に示す開封用誘導線16について
図5(イ)は最も基本的な開封用誘導線16の形状を示すものであり、中央部に1条形成された水平断続直線のミシン目からなる基本誘導線22aと、当該基本誘導線22aの上方位置及び下方位置に一定距離隔てて、該基本誘導線22aに平行に、各1条の水平断続直線のミシン目からなる補助誘導線22b,22cから構成されている。

0038

図6(イ)は、上記図5(イ)の開封用誘導線16の補助誘導線22b,22cの外側にさらに各1条の補助誘導線22b’,22c’を設けたものである。即ち、中央部に1条形成された水平断続直線のミシン目からなる基本誘導線22aと、当該基本誘導線22aの上方位置及び下方位置に一定距離隔てて、該基本誘導線22aに平行に形成された、各2条の水平断続直線のミシン目からなる補助誘導線22b、22b’及び22c、22c’とから構成されているものである。

0039

これら開封用誘導線16は、3条(図5(イ))又は5条(図6(イ))のミシン目により、全体として1つの開封用誘導線16としての単数列を構成するものである。また、図5(イ)図6(イ)の開封用誘導線16における、上記基本誘導線22aと各補助誘導線22b,22b’,22c,22c’のミシン目は、図中上下方向に見ると同一範囲に各3つずつ(図5(イ))、又は5つずつ(図6(イ))配置されており、各3つ又は各5つのミシン目が一定間隔a毎に断続的に切り込み形成されている。

0040

図5(ロ)は、同図(イ)のミシン目を千鳥状に配列したものである。即ち、中央部に1条形成された水平断続直線のミシン目からなる基本誘導線23aと、当該基本誘導線23aの上方位置及び下方位置に一定距離隔てて、該基本誘導線23aに平行に形成された、各1条の水平断続直線のミシン目からなる補助誘導線23b、23cとから構成されており、上記基本誘導線23aのミシン目は上記補助誘導線23b,23cのミシン目の切り込み形成されていない各部分(図5(ロ)中a’の範囲)に位置するように全体として千鳥状に形成されている。

0041

図6(ロ)は、基本誘導線23a、補助誘導線23b,23cの構成は図5(ロ)の誘導線16と同様であるが、図5(ロ)の最外部の補助誘導線23b、23cの外側に千鳥状に補助誘導線23b’,23c’をさらに配列したものであり、当該補助誘導線23b’,23c’は上記補助誘導線23b,23cの切り込み形成されていない部分(図6(ロ)中a”の範囲)に位置するように全体として千鳥状に形成されている。即ち、中央部に1条形成された水平断続直線のミシン目からなる基本誘導線23aと、当該基本誘導線23aの上方位置及び下方位置に一定距離隔てて、該基本誘導線23aに平行に形成された、各2条の水平断続直線のミシン目からなる補助誘導線23b,23b’及び23c,23c’から構成されている。これらの開封用誘導線16も上記と同様に3条(図5(ロ))又は5条(図6(ロ))のミシン目により全体として1つの開封用誘導線16としての単数列を構成するものである。

0042

これらの開封用誘導線16(図5(イ)(ロ)、図6(イ)(ロ))を上記図1図3の包装用袋11に示す各開封用誘導線16の位置に設けて当該袋を開封する場合、上記基本誘導線22a又は23aの左端側から矢印A方向に該誘導線16に沿って直線的に上記切取片21を切り裂いていく(各図矢印b参照)。このとき切り裂き方向が矢印c,dに示すように基本誘導線22a又は23aのミシン目方向から上側又は下側にずれても、当該ずれ方向の上側又は下側には水平断続直線からなる補助誘導線22b、22c又は23b、23cのミシン目が存在するため、その後は上記補助誘導線22b,22c又は23b,23cに誘導されて当該開封用誘導線16に沿って直線的に、円滑かつきれいに開封することができるものである。

0043

また、図5(ロ)又は図6(ロ)の千鳥配置の場合は、基本誘導線23aのミシン目の切り込み形成されていない部分(a’の範囲)に補助誘導線23b,23cのミシン目が位置するように構成されているので、上記切り裂き方向が矢印c,d方向にずれても、当該ずれの方向に確実に水平断続直線の補助誘導線23b,23cのミシン目が位置している構成となり、より円滑かつ確実に開封することができるものである。

0044

また、図6(イ)(ロ)に示す5条の開封用誘導線16によると、切り裂き方向が補助誘導線22b,22c又は23b、23cからさらに外側方向(矢印c’,d’方向)にずれても、さらに最外部の水平断続直線のミシン目からなる補助誘導線22b’,22c’又は23b’,23c’により上記切り裂き方向を開封用誘導線16の方向(矢印A方向)に誘導することができ、より確実に開封用誘導線16に沿って直線的に開封することができるものである。このとき、図6(ロ)に示す千鳥配列の場合は、図5(ロ)の場合と同様に、補助誘導線23b,23cのミシン目の切り込み形成されていない部分(a”の範囲)に最外部の補助誘導線23b’,23c’のミシン目が位置するように構成されているので、上記切り裂き方向が矢印c’,d’方向にずれても、当該ずれ方向に確実に補助誘導線23b’,23c’のミシン目が位置している構成となり、より確実に開封することができるものである。

0045

(2)図5(ハ)(二)、図6(ハ)(二)に示す開封用誘導線16について
図5(ハ)に示す開封用誘導線16は、上記図5(イ)の開封用誘導線16の各ミシン目を各々水平線に対して下方向に角度θ(例えば約20度〜45度の範囲)傾斜させたものであり、中央部に1条形成された傾斜断続直線のミシン目からなる基本誘導線24aと、当該基本誘導線24aの上方位置及び下方位置に一定距離隔てて、該基本誘導線24aに平行に設けられた同じく傾斜断続直線のミシン目からなる各1条の補助誘導線24b,24cにより構成されているものである。

0046

図6(ハ)に示す開封用誘導線16は、上記図5(ハ)の開封用誘導線16の補助誘導線24b,24cの外側にさらに同様の傾斜断続直線のミシン目からなる補助誘導線24b’,24c’を設けたものであるり、中央部に1条形成された傾斜断続直線のミシン目からなる基本誘導線24aと、当該基本誘導線24aの上方位置及び下方位置に一定距離隔てて、該基本誘導線24aに平行に設けられた傾斜断続直線のミシン目からなる各2条の補助誘導線24b、24b’及び24c,24c’とにより構成されているものである。

0047

即ち、これらの3条(図5(ハ))又は5条(図6(ハ))のミシン目により、全体として1つの開封用誘導線16としての単数列を構成するものである。そして、上記基本誘導線24aと各補助誘導線24b,24b’,24c,24c’のミシン目は、図中上下方向に見ると同一範囲に、各3つずつ(図5(ハ))又は5つずつ(図6(ハ))配置されており、各3つの或いは5つのミシン目が一定間隔a毎に断続的に切り込み形成されている。

0048

図5(ニ)に示す開封用誘導線16は、上記図5(ハ)に示す開封用誘導線16と、基本誘導線25a及び上側の補助誘導線25bの構成は同一であるが、下側の補助誘導線25cのみの構成を上方向に傾斜させたものである。即ち、最下部の補助誘導線25cのみを水平線に対して同図中上方向に角度θ(例えば約20度から45度の範囲で)傾斜させた傾斜断続直線のミシン目とし、かつその配置を基本誘導線25a及び上側の補助誘導線25bの切り込み形成されていない部分(図5(ニ)中a’の範囲)に各々位置させたものである。

0049

図6(二)に示す開封用誘導線16は、図6(ハ)に示す開封用誘導線16と基本誘導線25a及び補助誘導線25b,25b’、25cの構成は同一であるが、最下部の補助誘導線25c’のみを水平線に対して同様に上方向に角度θ(例えば約20度から45度の範囲で)傾斜させ傾斜断続直線のミシン目とし、かつその配置を基本誘導線25a及び補助誘導線25b、25b’,25cの切り込み形成されていない部分(図6(ニ)中a’の範囲)に各々位置させたものである。尚、図5(ニ)及び図6(ニ)の開封用誘導線16は、中央部に1条形成された傾斜断続直線のミシン目からなる基本誘導線25aと、当該基本誘導線25aの上方位置及び下方位置に一定距離隔てて設けられた同じく傾斜断続直線のミシン目からなる各1条(図5(ニ))又は各2条(図6(ニ))の補助誘導線25b,25b’,25c,25c’から構成されており、これらの開封用誘導線16で単数列を構成する点で、図5(ハ)、図6(ハ)の開封用誘導線16と基本的構成は同様である。

0050

これらの開封用誘導線16(図5(ハ)(ニ)、図6(ハ)(ニ))を図1図3に示す包装用袋11の開封用誘導線16として設けて当該袋11を開封する場合、上記基本誘導線24a又は25aの左端側から矢印A方向に該基本誘導線24a又は25aに沿って略直線的に上記切取片21を切り裂いていく(各図矢印e参照)。このとき切り裂き方向が矢印f,gに示すように基本誘導線24a又は25aのミシン目方向から上側又は下側にずれても、当該ずれ方向の上側又は下側には傾斜断続直線の補助誘導線24b,24c又は25b,25cのミシン目が存在するため、その後は、上記補助誘導線24b、24c又は25b,25cに誘導されて、切り裂き方向を上記補助誘導線24b,24c又は25b,25cに沿う方向(矢印A方向)に補正することができ、開封用誘導線16に沿って直線的に、円滑かつきれいに開封することができるものである。

0051

また、図6(ハ)(ニ)に示す5条の開封用誘導線16によると、切り裂き方向が補助誘導線24b,24c又は25b、25cからさらに外側方向(矢印f’,g’方向)にずれても、さらに最外部の傾斜断続直線のミシン目からなる補助誘導線24b’,24c’又は25b’,25c’により上記切り裂き方向を開封用誘導線16の方向(矢印A方向)に誘導することができ、より円滑かつ確実に開封用誘導線16に沿って開封することができるものである。

0052

また、図5(ニ)、図6(ニ)の開封用誘導線16の場合は、最下部の補助誘導線25c(図5(ニ))又は25c’(図6(ニ))が、基本誘導線25a及び他の補助誘導線25b又は25b、25b’、25cのミシン目の存在しない位置(図中a’の範囲)に形成されているので、上記基本誘導線25aから切り裂き方向が矢印g方向又は矢印g,g’方向にずれても、当該ずれ方向に確実に最下部の補助誘導線25c(図5(ニ))又は25c’(図6(ニ))のミシン目が位置している構成となり、しかも基本誘導線25aより下側の当該補助誘導線25c(図5(ニ))又は25c’(図6(ニ))はその開封方向側端部Pが基本誘導線25aの方向に向かう傾斜断続直線からなり、切り裂き力が作用する方向と同じ上方向に傾斜した傾斜断続直線より形成されているので(図9(イ)〜(ニ)、図12(イ)(ロ)も同様)、切り裂き方向が下方にずれても開封方向を基本誘導線25a方向に誘導することができ、より確実に開封用誘導線に沿って開封することができるものである。尚、図6(ニ)に示す開封用誘導線16においては、最下部の補助誘導線25c’のみを上方に傾斜させた例を示したが、図12(イ)に示すように最下部の補助誘導線25c’を上方に傾斜させると共に、その一つ上の補助誘導線25c”を上方に傾斜させ、該誘導線25c”を上記最下部の補助誘導線25c’と上下方向の同一範囲に位置させることもできる。このように構成すると、上記2条の上向き補助誘導線25c’,25c”により、上記切り裂き方向を上記基本誘導線25aの方向に誘導する作用をより確実に発生させることができるものである。

0053

また、通常このような包装用袋11を開封する場合は、上記切取片21を指で摘んで、切取片21の存在する方向、即ち図1図3及び図8に示す矢印B方向に引っ張りながら上記開封用誘導線16に沿って切取片21を切り取って行くため、当初の切り裂きが最下部の補助誘導線24c,25c又は24c’,25c’に達しても、切り裂きのための力の方向は、図5(ハ)(ニ)、図6(ハ)(ニ)、図12(イ)に示すように常時上方向、即ち切取片21方向(矢印e方向)に作用するため、下部の補助誘導線24c,25c(図5(ハ)(ニ))又は24c’,25c’、25c”(図6(ハ)(ニ)、図12(イ))から上方向(基本誘導線24a、25a方向)に切り裂かれていき、最終的に当該開封用誘導線16に沿って直線的に円滑かつきれいに開封することができるものである。

0054

図9(イ)(ロ)(ハ)に、図5(ニ)に示す開封用誘導線16と同様のパターンの開封用誘導線16の他の実施形態を示す。同図(イ)に示すものは、図5(ニ)の開封用誘導線と略同一構成のものであるが、各傾斜断続直線の傾斜角度θを45度としたもの、図9(ロ)に示すものは、図5(ニ)の開封用誘導線16を基本としながら、各傾斜断続直線の傾斜角度θを30度とし、さらに最下部の補助誘導線25c(上向き傾斜断続直線のミシン目)を基本誘導線25a、上側の補助誘導線25bと上下方向の同一範囲(範囲r)の位置に形成したもの、図9(ハ)に示すものは、傾斜角度θを30度とし、上下の傾斜断続直線の補助誘導線25b,25cを上下方向の同一範囲(範囲r’)に設けると共に互いに重なり部分r”を設け、かつ傾斜断続直線の基本誘導線25aを補助誘導線25b、25cに対して長手方向にシフトして基本誘導線25aと補助誘導線25b、25cの重なり部分r”を設けたものである。尚、上記基本誘導線25aは上記補助誘導線25b,25cより短く形成されている。かかる図9(イ)〜(ハ)に示す開封用誘導線16においても、上述した開封用誘導線16と同様の作用、効果を発揮し得るものである。

0055

(3)図7(イ)(ロ)に示す開封用誘導線16について
図7(イ)(ロ)には、上記開封用誘導線16のさらに他の実施形態を示す。同図(イ)に示す開封用誘導線16は、中央部に1条形成された連続直線(図7では水平連続直線)の切り込み線からなる基本誘導線26aと、当該基本誘導線26aの上方位置及び下方位置に一定距離隔てて、該基本誘導線26aに平行に、各1条の水平断続直線のミシン目からなる補助誘導線26b,26cから構成されている。即ち、図7(イ)に示す開封用誘導線16は、これらの3条のミシン目乃至は切り込み線により、全体として1つの開封用誘導線16としての単数列を構成するものである。

0056

この開封用誘導線16を図1図3に示す包装用袋11の開封用誘導線16の位置に設け、当該包装用袋11を開封する場合、上記基本誘導線26aに沿って矢印A方向に上記切取片21を切り取っていくが、このとき切断方向がに上方又は下方(矢印j、k方向)にずれたとしても、上方位置又は下方位置に上記水平断続直線のミシン目からなる補助誘導線26b、26cが存在するので、切り裂き方向を開封用誘導線16に沿う方向(矢印A方向)に補正して、直線的に円滑かつきれいに開封することができる。

0057

図7(ロ)に示す開封用誘導線16は、同図(イ)に示す3条の開封用誘導線16の補助誘導線26a,26cの外側にさらに水平断続直線のミシン目からなる補助誘導線26b’,26c’を切り込み形成して全体として5条としたものである。即ち、図7(ロ)の開封用誘導線16は、中央の1条の連続直線(図7では水平連続直線)の切り込み線を基本誘導線26aとし、該基本誘導線26aに対して水平断続直線のミシン目からなる補助誘導線26b,26b’,26c,26c’を該基本誘導線26aの上下に各2条ずつ設けたものであり、この開封用誘導線16もまた5条のミシン目を単数列の開封用誘導線16としたものである。

0058

このように構成すると、基本誘導線26a及び補助誘導線26b,26cにより、上記図7(イ)と同様の作用、効果を得られると同時に、切り裂き方向が上記補助誘導線26b,26cからさらに外側方向(矢印j’、k’方向)にずれても、最外部の水平断続直線のミシン目からなる補助誘導線26b’,26c’により切り裂き方向を開封用誘導線16の方向(矢印A方向)に誘導することができ、より確実に開封用誘導線16に沿って直線的に開封することができるものである。また、上記連続直線(26a)に沿って開封していく場合、断続直線に比べて切り裂き抵抗が少なくなり、また、連続直線からなる開封用誘導線は、従来の変形ミシン目等と比較して、より直線的にカットして行くことができ、断続線に比べて切り裂き方向のずれ(逃げ)が生じにくいため、開封用誘導線16を断続直線と連続直線の組み合わせとして構成すると、断続直線のみからなる開封用誘導線に比べてより円滑に開封することができる。

0059

また、上記包装用袋11は、最外部のミシン目基材15aに開封用誘導線16を設けた後に、該基材15aに内側のフィルム15b,15cを貼り合わせて形成されるが、この際、開封用誘導線16(3条又は5条)を全て連続直線とすると、フィルムが誘導線方向に沿って細い帯状部分に分割されてしまい、最外部のフィルム15aと内側のフィルム15b、15cの貼り合わせの過程において、分割された帯状部分が水平方向にずれて、切り込み線のラインに沿って重なり合いを生ずることも考えられる。しかしながら、図7(イ)(ロ)に示すように連続直線(26a等)は1条の基本誘導線のみから構成されているので、細い帯状部分等が形成されることはないため、開封用誘導線を上述のような連続直線と補助誘導線の組み合わせにより構成することにより、包装用袋の製造過程における切り込み線の重なりを防止し得るという効果をも得ることができるものである。

0060

図9(ニ)に示す開封用誘導線16は、図7(イ)に示した開封用誘導線16の他の実施形態を示すものであり、基本誘導線26aは同図(イ)と同様に連続直線の切り込み線からなるものであるが、補助誘導線26b”,26c”を互いに基本誘導線26a方向に向かう傾斜断続直線のミシン目により構成したものである。図12(ロ)に示す開封用誘導線16は、上記図9(ニ)に示す補助誘導線26b”、26c”を基本誘導線26aの上下に各2条ずつ設けたものである。このように構成すると、上述の図7(イ)(ロ)等に示す開封用誘導線16と同様の作用、効果、即ち基本誘導線26aが直線であるため、切り裂き抵抗が少なく、切り裂き方向のずれが生じにくいという効果を発揮し得ると共に、基本誘導線26aから上方又は下方に切り裂き方向がずれた場合(矢印j,k方向、図12(ロ)の場合はさらにj’,k’方向)、上記補助誘導線26b”,26c”が常時基本誘導線26a方向に向かっているため、基本誘導線26aから上方又は下方の切り裂き方向のずれを、常に基本誘導線26a方向に修正することができ、より確実かつ円滑に開封用誘導線16に沿って開封してくことができるものである。

0061

以上説明してきた各種の開封用誘導線を具備した包装用袋11は、上記何れかの開封用誘導線16の形成された一対の表裏包装基材12,13を、表裏の開封用誘導線16が重合するように貼り合わせて形成されるが、このとき貼り合わせの過程で表裏の開封用誘導線16の位置が水平方向に多少ずれたとしても、当該開封用誘導線16自体が3条乃至は5条の切り込み線により構成されているので、これら単数列の開封用誘導線16により、表裏のずれを吸収し得る効果をも発揮し得るものである。

0062

(4)図8の開封用誘導線16について
次に、上記開封用誘導線16の他の実施形態を図8に基づいて説明する。同図に示すものは、開封用誘導線16の形状を直線と湾曲線の組み合わせとし、湾曲線の湾曲方向を表面側包装基材12と裏面側包装基材13とで逆方向としたものである。尚、説明の便宜上、同図には開封用誘導線16を直線と破線で示しているが、該誘導線16の具体的形状は、図5図7図9図12に示した各種の形状の開封用誘導線16の何れを適用しても良く、上記図8に示す開封用誘導線16の直線部及び湾曲部に沿って上記各種形状の開封用誘導線16が切り込み形成されるものである。

0063

上記開封用誘導線16の切り込み形成位置は、上記包装用袋11の左辺19の一側縁部から右辺20の他側縁部に至るまで切り込み形成されているが、表面側包装基材12では、左辺19の一側縁部から水平に直線的に切り込み形成した直線部16aを設け、該直線部16aに連続して下方向に湾曲線状に切り込み形成した湾曲部16bを設け、該湾曲部16bに連続して再び上記直線部16aと同一水準位置に水平に直線部16a’を表裏の他側縁部(右辺20)に亙って切り込み形成し、裏面側包装基材13において、さらに上記直線部16a’に連続して上方向に湾曲線状に切り込み形成した湾曲部16b’を設け、当該湾曲部16b’に連続して裏面の一側縁部(左辺19)に、上記直線部16a’と同一水準位置に水平に直線部16a”を設けたものである。

0064

即ち、上記表面側包装基材12の開封用誘導線16と上記裏面側包装基材13の開封用誘導線16はその両端部位置で直線状の開封用誘導線(直線部16a,16a”、及び16a’)で重合していると共に、上記表面側包装基材12の該誘導線16の中央部の湾曲部16bは、上記両端部位置の直線部16a,16a’から連続的に下向き湾曲線状に形成し、上記裏面側包装基材13の該誘導線16の中央部の湾曲部16b’は、両端部位置の上記直線状の開封用誘導線16a’,16a”から連続的に上記開封用誘導線16bとは逆方向の上向き湾曲線状に形成したものである。尚、図5図7図9等に示す開封用誘導線16を上記図8の湾曲部16b,16b’に適用する場合は、個々の切り込み線(水平断続直線、傾斜断続直線)が湾曲部16b、16b’に沿って徐々にその方向を変えながら全体として湾曲線状に切り込み形成されることになる(図10(イ)(ロ)参照)。また上記水平断続直線のミシン目の場合は図10(イ)に示すように湾曲線に沿って配置することにより個々の断続直線は水平ではなくなるが、同図(イ)に示す個々のミシン目も水平断続直線に含まれるものである。また、図7の連続直線の切り込み線は、上記湾曲部16b,16b’に沿って連続直線として湾曲線状に切り込み形成される(図10(ハ)参照)。

0065

かかる包装用袋11を開封する場合は、該包装用袋16の上辺側の切取片21を指で摘んで矢印A方向に引きながら上記開封用誘導線16に沿って該切取片21を切り取って行く。このとき、上記直線部16a,16a”の開封用誘導線16は表裏が重合しているので、湾曲部16b,16b’の開封用誘導線までは表裏同一位置で直線的に切り取られていき、湾曲部16b、16b’の開封用誘導線に達したところで、表面側包装基材12側は湾曲部16bに沿って上記直線部16aから連続的に矢印p方向(下向き湾曲線状)に切り裂かれていき、裏面側包装基材13側は湾曲部16b’に沿って上記直線部16a”から連続的に矢印q方向(上向き湾曲線状)に切り裂かれていき、上記湾曲部16b、16b’を過ぎると、連続的に表裏重合位置にある各直線部16a’に誘導され、当該直線部16a’沿って表裏同一位置で直線的に切り取られ、最終的に上記切取片21を切り取ると、裏面側包装基材13の上部が開封用フラップ13’として残った状態となる(図8(ハ)参照)。従って、当該フラップ13’に指をかけて容易に切り取り開口部を開いて内容物を取り出すことができる。

0066

また、上記切取りの過程において、上記表裏面側包装基材12、13の開封用誘導線16の湾曲部16b,16b’は何れも両端部の開封用誘導線16の直線部16a,16a’,16a”に連続しており、さらに両端部における開封用誘導線16の直線部16a,16a’,16a”が表裏重合位置に設けられているので、開封の途中で、表面側の開封用誘導線16と裏面側の開封用誘導線16のルートが上下方向(矢印p,q方向)に分かれても、上記直線部16aから湾曲部16b,16b’に表裏共スムーズに連続的に切り裂くことができ、さらに開封用誘導線16の終端部位置においても、上記湾曲部16b,16b’から表裏の直線部16a’にルートが連続しており、しかも直線部16a’が表裏重合位置にあるため、湾曲部16b,16b’から両直線部16a’に表裏ともスムーズに連続的に切り裂くことができ、最後まできれいに当該開封用誘導線16に沿って開封することができるものである。尚、上記図8の実施形態では、表面側を下向き湾曲線、裏面側を上向き湾曲線としたが、湾曲方向は表面側を上向き、裏面側を下向きとしても良い。また、図11に示すように上記湾曲部を表裏包装基材12、13に2つ以上設けても良い。

0067

(5)上記開封用誘導線の包装基材に対する形成法について
次に、上記図5図7図9等に示した開封用誘導線の形成法について説明する。上記開封用誘導線16は、図13に示すようなグラビア印刷機30を用いて包装基材としてのフィルムF(ミシン目基材15a)に切り込み形成される。当該グラビア印刷機30自体は、5つの印刷部31からなる5色印刷の公知の印刷機を示すもので、各印刷部31は、図14に示すように、周面に版用の凹部の形成された版胴32及びこれに圧接する圧胴33により形成され、該版胴32の凹部にパン34内のインキを充填して上記圧胴33により矢印N方向に送られてくるフィルム面Pに印刷を行うものである。かかる多色のグラビア印刷機30は、各色の印刷位置を合わせるため極めて精度の高い公知の見当合わせ装置が用いられている。この見当合わせ装置は、上記フィルム面Pの各色の印刷位置(例えば各色の印刷機でフィルム面に印刷された見当マーク)の縦横位置のずれを光電変換器からなるスキャニングヘッド35で常時監視し、制御部37が上記ヘッド35からの信号に基づいて、該ヘッド35で検出した見当マークの縦方向のずれ量を検出し、該検出に基づいてコンペンセータローラ36を駆動モータM1により上下方向(矢印S,T方向)に駆動してフィルム縦方向(フィルム長手方向)のずれを修正し、及び上記制御部37が同じく上記ヘッド35からの信号に基づいて、該ヘッドで検出した見当マークの横方向のずれ量を検出し、該検出に基づいて駆動用モータM2により版胴32を横方向(図14紙面に対して垂直方向)に駆動することによりフィルム横方向のずれを修正している。このような見当合わせ見当仕上がり精度は、一般的に±0.1mm以内に抑えられるものである。尚、図14PGパルス発生器であり、制御部37において上記見当マークのずれ量を検出するための基準パルス信号を発生するものである。

0068

本発明の開封用誘導線16は、上記グラビア印刷機の最終印刷部31を開封用誘導線形成部31’として利用する。即ち、該形成部31’の版胴32の外周面に開封用誘導線形成刃40〜42(図15(イ)〜(ハ)の何れか)を設ける。該形成刃は、上記版胴32の外周面から半径方向に突出するように設けられる。そして上記版胴32に圧接する圧胴33と上記版胴32間に包装基材としてのフィルムFを通過させ、当該版胴32の回転に基づいて一定ピッチで上記フィルムFに開封用誘導線を切り込み形成するものである。40はフィルム横方向に開封用誘導線を形成するための横方向刃であり、版胴32外周に該版胴の軸方向に設けられている(図15(イ)参照)。当該横用孔刃40は図2に示す開封用誘導線16を形成するものである。41はフィルム長手方向に平行に開封用誘導線を形成するための縦方向刃であり、版胴32の外周方向に沿って設けられる(図15(ロ)参照)。当該縦方向刃41は、図1に示す開封用誘導線16を形成するものである。42は上記フィルムのコーナ部に斜めに開封用誘導線を形成するための傾斜方向刃であり、版胴32外周面に傾斜方向に設けられている(図15(ハ)参照)。該傾斜方向刃42は、図3に示す開封用誘導線16を形成するものである。尚、上記形成刃40〜42の形状は、一例として連続直線の基本誘導線と断続直線の補助誘導線からなる図7(イ)に対応するものを示すが、当該形成刃40〜42の形状は、その他の各開封用誘導線の切り込み線を形成し得るように各開封用誘導線16に対応する形状を成すものである。従って、上記版胴32の回転により、該版胴32に設けられた形成刃40〜42が上記フィルムFに圧接することにより、多色グラビア印刷の最終工程において、同フィルムFに開封用誘導線16が一定ピッチで切り込み形成されていくものである。尚、上記誘導線形成部31’は、その版胴32表面に版用の凹部は設けられておらず、また上記インキ用のパン34も取り外して、専ら開封用誘導線16の形成に用いられるものである。

0069

このようにグラビア印刷機30の最終印刷部31の版胴32の外周面に開封用誘導線形成用刃40乃至は42を設け、当該版胴32の回転により上記フィルムFに一定ピッチで開封用誘導線16を形成していくことにより、グラビア印刷機30の極めて高い精度(±0.1mm)で上記フィルムFに開封用誘導線16を一定ピッチで切り込み形成することができる。そして、このように連続的に開封用誘導線16の切り込み形成されたフィルムFを一定長さ毎に切断し、一対のフィルムを対向して周囲を密閉することで包装用袋11を形成するものである。

0070

この場合、上記開封用誘導線16の切り込み位置精度が極めて高いため、表面側包装基材12の開封用誘導線16と、裏面側包装基材13の開封用誘導線16を極めて高い位置精度で重合させることができる。従って、包装用袋11の表裏の開封用誘導線16の水平方向のずれを極めて小さくすることができ、これにより必要最小限の開封用誘導線16の条数(例えば3条)の単数列であっても円滑かつ確実に開封し得る包装用袋11を実現することができるものである。

0071

また、表裏の開封用誘導線16を極めて高い精度で重合させることができ、表裏の開封用誘導線16の水平方向のずれを低減し得るので、切り込み線自体の形状が上述のような簡単な形状の単数列の開封用誘導線であっても、円滑かつ確実に開封し得る包装用袋を実現し得るものである。

0072

上記図15(ロ)に示す縦方向のミシン目を形成する装置としては図17に示す構成(ミシン目形成装置50)とすることもできる。同図において32’は円筒状の受けローラであり、この受けローラ32’には上記開封用誘導線形成刃は設けずに、当該ローラ32’の上部に開封用誘導線の円盤状回転刃45を支持部46に回転自在に軸支し、該支持部46をシリンダー47の下端に取り付けて上記回転刃45を上下方向(矢印S,T方向)に昇降可能とする。さらに上記シリンダー47を上記受けローラ32’に平行なレール48に沿って左右方向(矢印U,V方向)に摺動自在に支持する。

0073

かかる構成のミシン目形成装置50は、図14の版胴32の上面に対向するように上記円盤状回転刃45が位置するように設けても良いし、図19に示すように上記受けローラ32’と円盤状回転刃45とからなる上記装置50を上記グラビア印刷機30の最終印刷部31と巻取りロール部49との間(即ち、巻取りロール部49の前段)に設置し、上記受けローラ32’と上記回転刃45との間にフィルムFを通して上記巻取りロール部49にてフィルムFを巻き取るように構成しても良い。上記円盤状回転刃45の外周面(外周表面)には図18に示すようにミシン目に対応する開封用誘導線の形成刃45aが外周方向に突出状態で形成されており、上記ローラ32’上にフィルムFが通過している状態において、上記シリンダー47を間欠的に下方に駆動して上記回転刃45を上記フィルムFに一定時間接触させることにより、フィルムFの長手方向に一定ピッチで開封用誘導線(図1に示す開封用誘導線16)を形成していくことができるものである。尚、開封用誘導線の形成位置は上記円盤状回転刃45を上記レール48に沿って左右方向に移動させることで調整することができる。このように構成すると、グラビア印刷機30におけるフィルムFの正確な位置決め制御機能(例えばフィルムの長手方向の送り制御量等)を維持しながら、正確な位置に開封用誘導線16を形成することができる。また、図15(ロ)の版胴32の外周に設けた形成刃41の版胴外周上の継ぎ目による位置ずれの影響を排除することができる。

0074

以上のように、本実施形態によると、1条の基本誘導線とその上下に設けた1条又は2条の補助誘導線から開封用誘導線16を構成することにより、必要最小限の条数(3条又は5条)の単数列の開封用誘導線により、円滑かつ確実に開封し得る包装用袋を実現することができる。

0075

また、このように構成することにより、開封用誘導線16は水平断続直線、傾斜断続直線のミシン目、或いはこれらの誘導線と連続直線の組み合わせ、即ち、個々の切り込み線自体は、最も簡単な水平又は傾斜の単一直線のみにより構成することができ、従来のように、個々の切り込み線自体が複数方向を向いた直線の組み合わせ、或いは曲線と直線の組み合わせ等による複雑な形状の変形ミシン目を使用する必要はなく、複雑な変形ミシン目形成用の刃型も必要としない。また、上記基本誘導線と補助誘導線の組み合わせにより、極めて簡単なミシン目形状(水平断続直線、又は傾斜断続直線)、或いはこれらと連続直線の切り込み線の組み合わせにより、単数列の開封用誘導線で円滑かつ確実に開封し得る包装用袋を実現することができ、従来のような変形ミシン目を複数列形成する必要はない。従って、開封用誘導線の形成部分の強度が低下することもない。

0076

また、3条又は5条の断続直線からなる開封用誘導線16を千鳥配置とすることにより、切り裂き方向のずれをより確実に修正することができる。

0077

また、開封用誘導線16を水平断続直線又は傾斜断続直線と連続直線との組み合わせにより構成することにより、開封時の抵抗を低減して、より直線的に円滑に開封することのできる包装用袋を実現することができる。

0078

また、3条又は5条の開封用誘導線16の内、下方に位置する傾斜断続直線25c,25c’、25c”等の傾斜方向を基本誘導線方向に上り傾斜とすることにより、切り裂き方向を基本誘導線の方向に誘導することができ、より確実に開封用誘導線に沿って開封可能な包装用袋を実現することができる。

0079

また、開封用フラップ13’を形成し得る開封用誘導線16の湾曲部16b,16b’を、表裏とも両端部位置の重合する直線部16a,16a’,16a”から連続して設けたので、表面側包装基材12と裏面側包装基材13の湾曲部16b,16b’の湾曲方向が異なっても上記直線部から表裏ともスムーズに開封していくことができ、基本誘導線及び補助誘導線からなる開封用誘導線の効果と相まって、極めて円滑かつ確実に開封し得る、開封用フラップ付きの包装用袋を実現し得るものである。

0080

また、グラビア印刷機30を利用して包装基材に開封用誘導線16を切り込み形成するものであるから、グラビア印刷機30の極めて高い精度で開封用誘導線16を形成することができ、当該包装基材を貼り合わせる等して包装用袋11を形成した場合、表裏の開封用誘導線16を極めて高い位置精度で重合させることができ、表裏の誘導線の水平方向のずれを低減できる。これにより、個々の切り込み線自体は単純な形状で、しかも少ない条数(例えば3条)の開封用誘導線16であっても、円滑かつ確実に開封できる包装用袋を実現することができる。即ち、従来のように、変形ミシン目を複数列設ける必要がなく、当該切り裂き方向の修正(補正)乃至は誘導機能を有する単数列(3条又は5条)の開封用誘導線により、円滑かつ確実に開封可能な包装用袋を実現し得るものである。

0081

また、グラビア印刷機30を利用して開封用誘導線16を切り込み形成することにより、高い位置精度で誘導線16を形成できると共に、開封用誘導線形成装置別個独立に設ける必要がないため、包装フィルムの製造コストを低減することができるとの効果が得られるものである。

0082

尚、以上説明してきた開封用誘導線16の各切り込み線の寸法は、一例として、水平断続直線又は傾斜断続直線からなる1つのミシン目の幅は0.3mm〜5mm程度、各条の開封用誘導線の上下方向の間隔は0.5mm乃至2mm程度で、3条の場合は開封用誘導線16全体の上下方向幅が約5mm程度に形成することが好ましい。また、本発明の包装用袋において、上記図5図7図9図12の開封誘用導線16の個々の切り込み線自体の長さ、各切り込み線の断続距離、各条の上下方向の間隔、傾斜角度等は各種の設定をすることができることは勿論であるし、同一の開封用誘導線16において、異なる寸法の切り込み線を設けても良く、上記断続距離、上記上下間隔等も一定周期毎に変化させて設ける等、本発明は各種の実施形態を包含するものである。

発明の効果

0083

以上のように、本発明によれば、基本誘導線とその上下に設けた補助誘導線から開封用誘導線を構成することにより、少ない条数の単数列の開封用誘導線により、確実かつ円滑に開封し得る包装用袋を実現することができる。

0084

また、複雑な形状の変形ミシン目を使用することなく、簡単な切り込み線(例えば水平断続直線、又は傾斜断続直線等)、或いはこれらと連続直線の組み合わせからなる単数列の開封用誘導線により、円滑かつ確実に開封し得る包装用袋を実現することができる。

0085

また、開封フラップ用の湾曲線状の開封用誘導線を、表裏とも両端部位置から連続して設けたので、表面側と裏面側の湾曲部の湾曲方向が異なっても両端部位置からスムーズに開封していくことができ、円滑かつ確実に開封することのできる開封用フラップ付きの包装用袋を実現することができるものである。

0086

また、グラビア印刷機の版胴等に設けた開封用誘導線形成刃により開封用誘導線を形成することにより、包装基材に開封用誘導線を高い位置精度で形成することができ、単数列の開封用誘導線で、確実かつ円滑に開封可能な包装用袋を実現し得るものである。

図面の簡単な説明

0087

図1(イ)は本発明に係る包装用袋の正面図、(ロ)は同袋の展開図である。
図2上包装用袋の正面図である。
図3同上包装用袋の正面図である。
図4同上包装用袋の表面側又は裏面側包装基材の断面図である。
図5(イ)〜(ニ)は同上包装用袋の3条の開封用誘導線の各種実施形態の形状を示す図である。
図6(イ)〜(ニ)は同上包装用袋の5条の開封用誘導線の各種実施形態の形状を示す図である。
図7(イ)(ロ)は同上包装用袋の3条又は5条の開封用誘導線の実施形態の形状を示す図である。
図8(イ)は同上包装用袋の正面図、(ロ)は同袋の展開図、(ハ)は同袋の開封状態を示す正面図である。
図9(イ)〜(ニ)は同上包装用袋の開封用誘導線の他の実施形態を示す図である。
図10(イ)〜(ハ)は各種開封用誘導線を湾曲部に適用した場合を示す図である。
図11上開封用誘導線の他の実施形態を示す同上包装用袋の一部省略正面図である。
図12(イ)(ロ)は、同上開封用誘導線の他の実施形態を示す図である。
図13グラビア印刷機の全体形状を示す該印刷機の側面図である。
図14同上印刷機を利用した開封用誘導線の形成部を示す側面図である。
図15(イ)〜(ハ)は、同上印刷機の版胴に設置される開封用誘導線形成刃を示す該版胴の正面図である。
図16(a)〜(e)は同上包装用袋の表面側又は裏面側包装基材の断面図である。
図17ミシン目の形成装置の受けロール近傍の正面図である。
図18円盤状回転刃の正面図である。
図19ミシン目の形成装置をグラビア印刷機に組み込んだ状態の該印刷機の側面図である。
図20従来の包装用袋の開封用誘導線を示す図である。
図21(イ)(ロ)は何れも従来の開封用誘導線を示す図である。

--

0088

11包装用袋
12 表面側包装基材
13 裏面側包装基材
14周縁
15aミシン目基材
16開封用誘導線
16b、16b’湾曲部
17下辺
18上辺
19左辺
20右辺
22a〜26a 基本誘導線
22b〜26b補助誘導線
22c〜26c 補助誘導線
22b’〜26b’ 補助誘導線
22c’〜26c’ 補助誘導線
26b”,26c” 補助誘導線
30グラビア印刷機
32版胴
32’受けロール
33圧胴
40〜42 開封用誘導線形成刃
45円盤状回転刃
F フィルム

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