図面 (/)

技術 仮撚り加工糸の巻き取り方法

出願人 東レ株式会社
発明者 吉原潤一郎松木貞夫中澤源伸
出願日 2002年3月29日 (18年10ヶ月経過) 出願番号 2002-096919
公開日 2003年10月15日 (17年4ヶ月経過) 公開番号 2003-292242
状態 未査定
技術分野 線材巻取一般(1)
主要キーワード 最長幅 巻き厚み ドライブローラー 発生本数 片端面 巻き取り条件 スタートストップ 巻密度
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2003年10月15日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (5)

課題

仮撚加工糸巻取時に有する綾落ちとが無く、優れた解舒性を合わせ持つ仮撚加工糸を得る巻き取り方法を提供する。

解決手段

一斉スタートストップ方式の延伸仮撚り加工機で一定周期内巻幅を変化させながら巻き取る方法において、一定周期内の巻幅の最長幅(Xa)と最短幅(Xb)の差を崩し量Lxとしたとき、巻始めから巻終わりの間で崩し量Lxを漸増させ、かつ一定周期内のトラバース幅の変化の軌跡の形状が、任意の一定周期内における形状間で相似形であることを特徴とする仮撚加工糸の巻き取り方法。

概要

背景

従来から、特開昭58−78955号公報、特開平2−110080号公報などに記載されているように巻き取り時のパッケージ端面の立ちを防ぎ解舒性を良好にさせるために、一定周期巻幅を巻き取り時間と共に変化させる端面崩しと呼ばれる巻き取り方法がある。しかし、一定周期での巻幅の差をLとすると、Lが一定の場合は、Lを小さくするとパッケージ中層から外層において解舒性に問題があり、Lを大きくするとパッケージの極内層において綾落ちが発生するという問題があり両方を満たすことは極めて困難であった。また、上記対策として特開昭58−78955号公報にはLを巻始めから巻終わりで変化させる方法が開示されているが、トラバース幅が端面崩し時から最長幅へ、又は最長幅から端面崩しする際の軌跡が急激に変化することから綾落ちに対して不利であった。

概要

仮撚加工糸巻取時に有する綾落ちとが無く、優れた解舒性を合わせ持つ仮撚加工糸を得る巻き取り方法を提供する。

一斉スタートストップ方式の延伸仮撚り加工機で一定周期内で巻幅を変化させながら巻き取る方法において、一定周期内の巻幅の最長幅(Xa)と最短幅(Xb)の差を崩し量Lxとしたとき、巻始めから巻終わりの間で崩し量Lxを漸増させ、かつ一定周期内のトラバース幅の変化の軌跡の形状が、任意の一定周期内における形状間で相似形であることを特徴とする仮撚加工糸の巻き取り方法。

目的

本発明は上記従来の問題を解決し、上述した従来の仮撚加工糸の巻取時に有する綾落ちと解舒性について優れた仮撚加工糸を得る巻取方法を提供することをその課題とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

一斉スタートストップ方式の延伸仮撚り加工機で一定周期内巻幅を変化させながら巻き取る方法において、一定周期内の巻幅の最長幅(Xa)と最短幅(Xb)の差を崩し量Lxとしたとき、巻始めから巻終わりの間で崩し量Lxを漸増させ、かつ一定周期内のトラバース幅の変化の軌跡の形状が、任意の一定周期内における形状間で相似形であることを特徴とする仮撚加工糸巻き取り方法

請求項2

延伸仮撚糸の巻始めの巻層の厚みをK0、巻終わりの巻層の厚みをKmとしたとき、K0から任意の巻層の厚みK1までと任意の巻層の厚みK2からKmまでは一定の崩し量とし、K1からK2までの間の崩し量は漸増させることを特徴とする請求項1記載の仮撚加工糸の巻き取り方法。K0<K1<K2<Km

請求項3

K1,K2およびKmが下記の関係であることを特徴とする請求項2記載の仮撚加工糸の巻き取り方法。Km×0.10≦K1≦Km×0.30Km×0.50≦K2≦Km×0.80

請求項4

一定周期内のパッケージの最大巻幅Xa、任意の巻層の厚みK1、K2の時の崩し量をL1、L2とした際、L1、L2が下記の関係となることを特徴とする請求項2又は3記載の仮撚加工糸の巻き取り方法。Xa×0.02≦L1<Xa×0.06Xa×0.06≦L2≦Xa×0.16

技術分野

0001

本発明は仮撚り加工糸巻き取り方法に関し、特にパッケージ糸層の厚みが薄いときに発生しやすい綾落ちが無く、厚いときに問題となる解舒性トラブルのない優れたパッケージとする仮撚加工糸の巻き取り方法に関する。

背景技術

0002

従来から、特開昭58−78955号公報、特開平2−110080号公報などに記載されているように巻き取り時のパッケージ端面の立ちを防ぎ解舒性を良好にさせるために、一定周期巻幅を巻き取り時間と共に変化させる端面崩しと呼ばれる巻き取り方法がある。しかし、一定周期での巻幅の差をLとすると、Lが一定の場合は、Lを小さくするとパッケージの中層から外層において解舒性に問題があり、Lを大きくするとパッケージの極内層において綾落ちが発生するという問題があり両方を満たすことは極めて困難であった。また、上記対策として特開昭58−78955号公報にはLを巻始めから巻終わりで変化させる方法が開示されているが、トラバース幅が端面崩し時から最長幅へ、又は最長幅から端面崩しする際の軌跡が急激に変化することから綾落ちに対して不利であった。

発明が解決しようとする課題

0003

本発明は上記従来の問題を解決し、上述した従来の仮撚加工糸の巻取時に有する綾落ちと解舒性について優れた仮撚加工糸を得る巻取方法を提供することをその課題とする。

課題を解決するための手段

0004

前記した課題は、一斉スタートストップ方式の延伸仮撚り加工機で一定周期内で巻幅を変化させながら巻き取る方法において、一定周期内の巻幅の最長幅(Xa)と最短幅(Xb)の差を崩し量Lxとしたとき、巻始めから巻終わりの間で崩し量Lxを漸増させ、かつ一定周期内のトラバース幅の変化の軌跡の形状が、任意の一定周期内における形状間で相似形であることを特徴とする仮撚加工糸の巻き取り方法によって達成できる。

発明を実施するための最良の形態

0005

以下、本発明について詳細に説明する。

0006

本発明の仮撚り加工糸の一般的な製造方法を図1に示す。未延伸糸1をフィードローラー2と6の間で延伸し、同時に加熱装置3、冷却装置4を通過させ仮撚り装置5により仮撚りを実施する。その後、ガイド7を支点トラバースガイド8の往復運動によりドライブローラー9の回転に追従したサーフェイスドライブ方式にてパッケージ10を得る。パッケージを巻き取る際、巻き取り部分の装置を図2に示す。

0007

一定時間で制御された巻幅可変棒11を左右に動かすことでトラバースガイド12の角度を強制的に変化させることにより巻幅を一定周期で変える端面崩しを実施する。図3は、端面崩しを表したものであるが、ここにおいて、仮撚り加工糸のパッケージの両端面の耳立ちを防ぐために一定周期で巻幅を変化させる方法である。パッケージ両端の耳立ちが大きいと仮撚り加工糸内層部に発生する綾落ちには有利となるが、表層部の解除性に不利となることが知られている。

0008

ここで本発明の最大の特徴は図4に示すように、一定周期での巻幅が最長幅から最短幅の差である崩し量Lxを、巻始めから巻終わりにかけて漸増させ、かつ一定周期内のトラバース幅の変化の軌跡の形状が、任意の一定周期内における形状間で相似形であることが必要であり、巻始めにおいて崩し量Lxを小さくすることでパッケージ内層部の両端面の巻密度上がり耳立ちすることで綾落ちに有利となり、しかも巻終わりにかけて崩し量Lxを大きくすることで解舒性の両方を満足させることが可能となる。また、実際のトラバース幅の軌跡の形状を任意の一定周期内における形状間で相似形にすることで、Lxが小さいパッケージ内層部においてトラバース幅が端面崩し時から最長幅へ、又は最長幅から端面崩しする際の軌跡が緩やかになり急激なトラバース幅の変化を防げ、綾落ち防止につながる。仮撚加工糸の巻始めの巻層の厚みをK0、巻終わりの巻層の厚みをKmとしたとき、K0から任意の巻き厚みK1までと任意の巻き厚みK2からKmまでは一定の崩し量とし、K1からK2までの崩し量は漸増させてパッケージを形成することが好ましい。

0009

さらに、パッケージの巻層の厚みK1は、Kmの10%以上30%以下がパッケージ内層の綾落ちのトラブルに対し有効であり、更に好ましくは15%以上25%である。K0からK1までのL1はXaの2%以上6%以下が綾落ちに有効であり、更に好ましくはXaの3%以上5%以下である。L1が、Xaの2%未満のときパッケージの極内層の糸を織物又は編物にしてから染めたときに両端面の糸密度が上がり過ぎドライブローラーとの摩擦によりスジムラが発生しやすく好ましくない。次に、糸層の厚みK2は、Kmの50%以上80%以下が中層以降の解舒性に有利であり、好ましくは55%以上65%以下が良好となる。K2以降のL2は、Xaの6%以上16%以下が解舒性に有効であり更に好ましくはXaの7%以上12%以下である。16%より大きくすると巻幅の大きな変化から巻き取り張力の変化が大き過ぎて巻き取り中に糸タルミが発生し安定して巻き取ることが困難となる。仮撚り加工糸であればどのような糸においても該方法を用いることが可能であり、同様の効果が得られる。

0010

以下本発明を実施例により詳細に説明する。なお、実施例中の綾落ちの目視確認、1200m/分での解舒テスト、パッケージ極内層の筒編み染色での染めすじ、巻き取り時の糸タルミ確認の評価方法は以下の通りである。N数は各水準50個のパッケージにて実施した。

0011

1.綾落ちの目視確認
片端面に1本以上綾落ちのあるパッケージの個数にて判定した。なお、○を合格とした。

0012

○:全パッケージにおいて綾落ちが無い。もしくは、1本以上綾落ちのあるパッケージが2個以下。

0013

△:片端面に1本以上綾落ちのあるパッケージが3個以上5個以下。

0014

×:片端面に1本以上綾落ちのあるパッケージが6個以上。

0015

2.1200m/分での解舒テスト
各水準N=10にて巻き取りパッケージを解舒したときの糸切れ発生本数にて判定した。なお、○を合格とした。

0016

○:全数糸切れ無し
×:1本以上糸切れ有り
3.パッケージ極内層の筒編み染色での染めすじ
全パッケージの染色筒編み地を目視確認した。

0017

○:すじ状の濃染部分が無い
×:すじ状の濃染部分がある
4.巻き取り時の糸タルミ確認
延伸仮撚り機を一斉スタートした際、巻き取り部分手前での糸タルミを目視で確認した。

0018

○:糸タルミの発生が無い。

0019

×:糸タルミの発生がある。

0020

実施例1
ポリエステルの仮撚加工糸167dtex−48フィラメント糸をドライブローラーの回転によるサーフェイスドライブ方式で紙管に巻き取った。紙管は全長290mm、外径65mmの物を使用した。加工速度は800m/min、最大巻幅245mm、400cpm綾角を16°、テーパー角は0°のストレート巻きで巻終わりの糸層の厚みが8.5cmとなるように、延伸仮撚時のみ熱セットしたウーリー糸にて、実施した。巻き取る際の崩し量の漸増条件はK1:1.5cm、K2:5.0cm、L1:12.0mm、L2:20.0mmとし、端面崩し形状は相似形状で漸増させた。綾落ちの目視確認、1200m/分での解舒テスト、パッケージ極内層の筒編み染色での染めすじ、巻き取り時の糸タルミ確認のいずれも前述した評価方法にて合格し優れた結果となった。

0021

実施例2
K1:0.0cm、K2:8.5cmとした以外は実施例1と同様の方法で巻き取った。綾落ちの目視確認、1200m/分での解舒テスト、パッケージ極内層の筒編み染色での染めすじ、巻き取り時の糸タルミ確認のいずれも前述した評価方法にて合格し優れた結果となった。

0022

比較例1
端面崩し量を一定とし、L1:20.0mmとした以外は実施例2と同様の方法で巻き取った。1200m/分での解舒テスト、パッケージ極内層の筒編み染色での染めすじ、巻き取り時の糸タルミ確認には問題無かったものの、綾落ちしたパッケージが5個発生した。

0023

比較例2
端面崩し量を漸減し、K1:1.5cm、L1:20.0mm、L2:12.0mmとした以外は実施例1と同様の方法で巻き取った。パッケージ極内層の筒編み染色での染めすじ、巻き取り時の糸タルミ確認には問題無かったものの、1200m/分での解舒において2個のパッケージでそれぞれ1回の糸切れが発生し、綾落ちが4個発生した。

0024

比較例3
端面崩し形状を異なった形状で実施した以外は実施例1と同様の方法で巻き取った。1200m/分での解舒テスト、パッケージ極内層の筒編み染色での染めすじ、巻き取り時の糸タルミ確認には問題無かったものの、綾落ちが3個発生した。以上得られた結果を表1に示す。

0025

発明の効果

0026

上述したように本発明の方法で、綾落ちを防ぎ、かつ良好な解舒性を合わせ持つ延伸仮撚糸を得ることが出来る。

図面の簡単な説明

0027

図1仮撚り加工糸の製造方法を説明する概略説明図
図2端面崩し機構を説明する概略説明図
図3一定周期で巻幅を変化させる端面崩し機構を説明する概略説明図
図4本発明の巻き取り条件を説明する概略説明図

--

0028

1.未延伸糸
2.フィードローラー
3.加熱装置
4.冷却装置
5.仮撚り装置
6.フィードローラー
7.巻き取り支点ガイド
8.トラバースガイド
9.ドライブローラー
10.パッケージ
11.巻幅可変棒
12.トラバースガイド
13.一定周期での最長巻幅 Xa
14.一定周期での最短巻幅 Xb
15.トラバース軌跡
16.巻幅を変化させる一定周期

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

該当するデータがありません

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 上海卞励実業有限公司の「 医用のステンレス鋼線の巻き取り装置」が 公開されました。( 2020/12/10)

    【課題】本発明は医用のステンレス鋼線の巻き取り装置を開示した。【解決手段】ボディと前記ボディの中に設置された操作チャンバとを含み、前記操作チャンバの中には巻き取り装置が設置され、前記巻き取り装置は前記... 詳細

  • 温州漂逸科技有限公司の「 編糸の巻き収集箱」が 公開されました。( 2020/11/05)

    【課題】本発明は編糸の巻き収集箱を開示した。【解決手段】装置本体を含み、前記装置本体の中には作動チャンバが設置され、前記作動チャンバの中には連結装置が設置され、前記連結装置の中には巻き装置が設置され、... 詳細

  • 威海市周識工芸品有限公司の「 自動糸巻き機」が 公開されました。( 2020/11/05)

    【課題】本発明は自動糸巻き機を開示した。【解決手段】本体を含み、前記本体の上端面には挟み装置が左右に対称し設置され、前記本体の中の中間には上方に開口した糸巻きチャンバが設置され、前記糸巻きチャンバの左... 詳細

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い法人

関連性が強い法人一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

該当するデータがありません

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ