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技術 暗号処理を行う情報記録再生装置と情報記録再生方法

出願人 株式会社東芝
発明者 山田雅弘
出願日 2002年3月20日 (18年8ヶ月経過) 出願番号 2002-079621
公開日 2003年9月26日 (17年2ヶ月経過) 公開番号 2003-272289
状態 特許登録済
技術分野 記憶装置の機密保護 記録のためのテレビジョン信号処理 デジタル記録再生の信号処理 暗号化・復号化装置及び秘密通信
主要キーワード 時刻タイマー 表示出力デバイス 移動目的 ハッシュ演算結果 新デバイス 一部再生 所定演算 再生作業
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (9)

課題

コンテンツ情報再生中断された場合、再生済と未再生との領域を区別して以降を再生し、同時に管理情報改竄を防止する情報記録再生装置

解決手段

コンテンツ情報22を暗号鍵Tで暗号化して暗号化コンテンツ情報18を出力するコンテンツ暗号部23と、コンテンツ情報のうち既に移動された領域を識別しこれから再生可能な領域を示す再生可能領域情報を含む再生可能条件15を生成する制御部3と、この再生可能条件にハッシュ演算を施し演算結果をレジスタ11に格納するハッシュ演算器26と、上記暗号化コンテンツ情報18と再生可能条件15とを記録するハードディスクDDとをもつ情報記録装置であり、再生途中で中断した残りのコンテンツ情報も再生可能となる。

概要

背景

最近、動画音声等のコンテンツ情報デジタル化が進み、これを扱う情報記録再生装置も様々な仕様のものが開発され普及してきている。これにより、各種情報コピーが容易となり、コンテンツ情報の著作権の十分な保護のための技術が用いられている。

例えばデジタル放送では、一世代のみの記録を許可するコピーワンス(Copy Once)の著作権情報を持ったコンテンツ情報が放送されることがある。このコンテンツ情報をハードディスクドライブ(Hard Disk Driver)を内蔵した受信機で受信し、ハードディスクドライブに記録すると、その時点で、記録されたこのコンテンツ情報は他のメディアへの記録は許可されなくなる。そして、このコンテンツ情報は、コピーノーモア(Copy No More)の著作権情報をもつ。ハードディスクドライブはアクセススピードか早いため使い勝手はよいが、記録容量に限りがあるため、末永く保存しておきたいコンテンツ情報は、DVHSなどの個別メディアに移動したいことがある。ここでの移動は、記録されていた元のコンテンツ情報は消去する条件で、記録されたコピーノーモアのコンテンツ情報を再生し、他のメディアに記録することである。

DVHSでの記録の場合、コンテンツ情報を記録した機器ハードディスクドライブ内蔵受信機)で一旦再生したものを記録することになる。ハードディスクドライブ内蔵受信機での記録では、不正コピーを防止するため、コンテンツ情報は暗号化されて記録されることが一般的である。再生の場合、再生機器でコンテンツ情報を暗号をかけたまま再生してDVHSのような記録機器にて記録すると、このコンテンツ情報は記録した機器で再生できなくなるため、再生時に再生機器で暗号を復号化してから記録機器へ出力する必要がある。伝送路IEEE1394等を用い、DTCP(Digital Transmission Content Protection)などの保護機構を使用してコンテンツ情報を保護する必要がある。

このような従来技術の引用文献として、特開2000−306328号公報が知られている。この引用文献においては、音声データ等のコンテンツ情報を扱う記録再生装置であり、不正なコピーを防止するべく、コンテンツ情報の管理情報である曲データベースについて、ハッシュ値を計算し格納してある。再生やコピーを行う場合は、この曲データベースに改竄がなかったかをハッシュ値を計算し先のハッシュ値と比較することで確認する。これにより、不正なコンテンツ情報のコピーや再生等を防止する技術を開示している。

しかしながら、上記の従来技術においては、このコンテンツ情報の移動の際に次のような不具合がある。すなわち、記録媒体であるDVHS等への移動の途中で装置の不慮の電源断や動作不良が発生することで、移動作業中断される場合がある。このような場合、コンテンツ情報の内、再生済の部分と未再生の部分とが区別され、電源復旧した後の移動の際には再生済の部分は移動不可となり、未再生の部分だけが移動可能として扱われることが道理にかなっているが、上記した従来技術ではこのような区別は行わずに、一律に移動不可能となってしまうという問題がある。

これに対して、コンテンツ情報の管理をもっと短時間ごと、例えば、1分単位でコンテンツ情報の暗号鍵を変更し、再生した部分の鍵を使用不能にすることで、再生済、未再生のコンテンツ情報の管理を行うことができる。しかし、この方法は、例えば120分のコンテンツ情報に対して120個の鍵を用意する必要があり、鍵のデータ管理が非常に行いづらくなるという問題がある。

概要

コンテンツ情報の再生が中断された場合、再生済と未再生との領域を区別して以降を再生し、同時に管理情報の改竄を防止する情報記録再生装置。

コンテンツ情報22を暗号鍵Tで暗号化して暗号化コンテンツ情報18を出力するコンテンツ暗号部23と、コンテンツ情報のうち既に移動された領域を識別しこれから再生可能な領域を示す再生可能領域情報を含む再生可能条件15を生成する制御部3と、この再生可能条件にハッシュ演算を施し演算結果をレジスタ11に格納するハッシュ演算器26と、上記暗号化コンテンツ情報18と再生可能条件15とを記録するハードディスクDDとをもつ情報記録装置であり、再生途中で中断した残りのコンテンツ情報も再生可能となる。

目的

本発明は、コンテンツ情報の再生(又は移動)が中断された場合、未再生の部分は再生(又は移動)ができ再生済の部分は再生(又は移動)させないとする管理を、再生可能条件の改竄防止と共に、簡易な方法により可能とする情報記録再生装置及びこの方法を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
12件
牽制数
9件

この技術が所属する分野

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請求項1

情報記録装置であって、コンテンツ情報を受けて、これを暗号鍵で暗号化して暗号化コンテンツ情報を出力する暗号化手段と、前記コンテンツ情報のうち既に再生された領域を識別しこれに基づき、これから再生可能な領域を示す再生可能領域情報を含む再生可能条件を生成する生成手段と、前記生成手段が生成した前記再生可能条件に所定演算を施しこの演算結果を所定領域に格納する演算手段と、前記暗号化手段が出力した前記暗号化コンテンツ情報と、前記生成手段が生成した前記再生可能条件とを、記憶領域に記録する記録手段と、を具備することを特徴とする情報記録装置。

請求項2

前記演算手段は、前記生成手段が生成した前記再生可能条件及び前記コンテンツ情報と前記再生可能条件との関連性を示す関連性情報を対象に所定演算を施しこの演算結果を所定領域に格納することを特徴とする請求項1記載の情報記録装置。

請求項3

前記暗号化手段で用いられる前記暗号鍵は、前記コンテンツ情報と前記再生可能条件との関連性を示す関連性情報であり、暗号鍵として用いられる前記関連性情報は、第2の暗号鍵により暗号化され、前記記録手段で用いられる前記記憶領域に記録する第2記録手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の情報記録装置。

請求項4

前記生成手段で生成される前記再生可能条件は、前記コンテンツ情報の所定の領域が、既に何回再生されたかを示す再生回数情報を含むことを特徴とする請求項1記載の情報記録装置。

請求項5

前記演算手段は,前記暗号化手段で用いられた前記暗号鍵と、前記生成手段が生成した前記再生可能条件とに対して、所定演算を施しこの演算結果を所定領域に格納することを特徴とする請求項1記載の情報記録装置。

請求項6

前記演算手段は、前記生成手段が生成した前記再生可能条件にハッシュ演算を施しこの演算結果を所定領域に格納することを特徴とする請求項1記載の情報記録装置。

請求項7

情報記録再生装置であって、コンテンツ情報を受けて、これを第1暗号鍵で暗号化して暗号化コンテンツ情報を出力する暗号化手段と、前記コンテンツ情報のうち既に再生された領域を識別しこれに基づき、これから再生可能な領域を示す再生可能領域情報を含む再生可能条件を生成する生成手段と、前記生成手段が生成した前記再生可能条件に所定演算を施しこの第1演算結果を所定領域に格納する第1演算手段と、前記暗号化手段が出力した前記暗号化コンテンツ情報と、前記生成手段が生成した前記再生可能条件とを、記憶領域に記録する記録手段と、前記コンテンツ情報の再生指示を受けて、前記記録手段が記録している前記コンテンツ情報と前記再生可能条件とを前記記憶領域から読み出す読出手段と、前記読出手段が読み出した前記再生可能条件に、前記第1演算手段で用いた前記所定演算を施し第2演算結果を出力する第2演算手段と、前記第1演算手段の第1演算結果と前記第2演算手段の前記第2演算結果とを比較し、両者の同一性を判断する判断手段と、前記判断手段が両者を同一と判断した時、前記読出手段が読み出した前記暗号化コンテンツ情報を前記暗号化手段で使用した前記暗号鍵を用いて復号化し、再生信号として出力し、前記判断手段が両者を同一でないと判断した時、少なくとも復号化された前記コンテンツ情報を出力することはない復号化手段と、を具備することを特徴とする情報記録再生装置。

請求項8

前記第1及び第2演算手段は、前記生成手段が生成した前記再生可能条件及び前記コンテンツ情報と前記再生可能条件との関連性を示す関連性情報を対象に所定演算を施しこの演算結果を所定領域に格納することを特徴とする請求項7記載の情報記録再生装置。

請求項9

前記第1及び第2暗号化手段で用いられる前記暗号鍵は、前記コンテンツ情報と前記再生可能条件との関連性を示す関連性情報であり、第1暗号鍵として用いられる前記関連性情報は、第2の暗号鍵により暗号化され、この暗号化関連性情報を前記記録手段で用いられる前記記憶領域に記録する第2記録手段を更に有し、又更に、前記読出手段は、更に前記暗号化関連性情報をも前記記憶領域から読み出し、前記復号化手段は、前記判断手段が両者が同一と判断した時、前記暗号化関連性情報を前記第2の暗号鍵により復号化して前記第1暗号鍵として使用された前記関連性情報を得、これを用いて前記コンテンツ情報を復号化し、再生信号として出力することを特徴とする請求項7記載の情報記録再生装置。

請求項10

前記生成手段で生成される前記再生可能条件は、前記コンテンツ情報の所定の領域が、既に何回再生されたかを示す再生回数情報を含むことを特徴とする請求項7記載の情報記録再生装置。

請求項11

前記第1演算手段は,前記暗号化手段で用いられた前記暗号鍵と、前記生成手段が生成した前記再生可能条件とに対して、所定演算を施しこの演算結果を前記第1演算結果として所定領域に格納し、前記記録手段は、前記暗号化コンテンツ情報と前記再生可能条件と前記第1暗号鍵とを前記記憶領域とに記録し、前記読出手段はこれらを読み出し、前記第2演算手段は、読み出した前記再生可能条件と前記暗号鍵とを対象として、前記第1演算手段で用いた前記所定演算を施して前記第2演算結果を出力することを特徴とする請求項7記載の情報記録再生装置。

請求項12

前記第1及び第2演算手段は、前記生成手段が生成した前記再生可能条件にハッシュ演算を施しこの演算結果を所定領域に格納することを特徴とする請求項7記載の情報記録再生装置。

請求項13

情報記録方法であって、コンテンツ情報を受けて、これを暗号鍵で暗号化して暗号化コンテンツ情報を出力する暗号化工程と、前記コンテンツ情報のうち既に再生された領域を識別しこれに基づき、これから再生可能な領域を示す再生可能領域情報を含む再生可能条件を生成する生成工程と、前記生成工程で生成した前記再生可能条件に所定演算を施しこの演算結果を所定領域に格納する演算工程と、前記暗号化工程で出力した前記暗号化コンテンツ情報と、前記生成工程で生成した前記再生可能条件とを、記憶領域に記録する記録工程と、を具備することを特徴とする情報記録方法。

請求項14

前記演算工程は、前記生成手段が生成した前記再生可能条件及び前記コンテンツ情報と前記再生可能条件との関連性を示す関連性情報を対象に所定演算を施しこの演算結果を所定領域に格納することを特徴とする請求項13記載の情報記録方法。

請求項15

前記暗号化工程で用いられる前記暗号鍵は、前記コンテンツ情報と前記再生可能条件との関連性を示す関連性情報であり、暗号鍵として用いられる前記関連性情報は、第2の暗号鍵により暗号化され、前記記録工程で用いられる前記記憶領域に記録する第2記録工程を更に有することを特徴とする請求項13記載の情報記録方法。

請求項16

前記生成工程で生成される前記再生可能条件は、前記コンテンツ情報の所定の領域が、既に何回再生されたかを示す再生回数情報を含むことを特徴とする請求項13記載の情報記録方法。

請求項17

前記演算工程は,前記暗号化工程で用いられた前記暗号鍵と、前記生成工程で生成した前記再生可能条件とに対して、所定演算を施しこの演算結果を所定領域に格納することを特徴とする請求項13記載の情報記録方法。

請求項18

前記演算工程は、前記生成工程で生成した前記再生可能条件にハッシュ演算を施しこの演算結果を所定領域に格納することを特徴とする請求項13記載の情報記録方法。

請求項19

情報記録再生方法であって、コンテンツ情報を受けて、これを第1暗号鍵で暗号化して暗号化コンテンツ情報を出力する暗号化工程と、前記コンテンツ情報のうち既に再生された領域を識別しこれに基づき、これから再生可能な領域を示す再生可能領域情報を含む再生可能条件を生成する生成工程と、前記生成工程で生成した前記再生可能条件に所定演算を施しこの第1演算結果を所定領域に格納する第1演算工程と、前記暗号化工程で出力した前記暗号化コンテンツ情報と、前記生成工程で生成した前記再生可能条件とを、記憶領域に記録する記録工程と、前記コンテンツ情報の再生指示を受けて、前記記録工程で記録している前記コンテンツ情報と前記再生可能条件とを前記記憶領域から読み出す読出工程と、前記読出工程で読み出した前記再生可能条件に、前記第1演算工程で用いた前記所定演算を施し第2演算結果を出力する第2演算工程と、前記第1演算工程の第1演算結果と前記第2演算工程の前記第2演算結果とを比較し、両者の同一性を判断する判断工程と、前記判断工程で両者を同一と判断した時、前記読出工程で読み出した前記暗号化コンテンツ情報を前記暗号化工程で使用した前記暗号鍵を用いて復号化し、再生信号として出力し、前記判断工程で両者を同一でないと判断した時、少なくとも復号化された前記コンテンツ情報を出力することはない復号化工程と、を具備することを特徴とする情報記録再生方法。

請求項20

前記第1及び第2演算工程は、前記生成手段が生成した前記再生可能条件及び前記コンテンツ情報と前記再生可能条件との関連性を示す関連性情報を対象に所定演算を施しこの演算結果を所定領域に格納することを特徴とする請求項19記載の情報記録再生方法。

請求項21

前記第1及び第2暗号化工程で用いられる前記暗号鍵は、前記コンテンツ情報と前記再生可能条件との関連性を示す関連性情報であり、第1暗号鍵として用いられる前記関連性情報は、第2の暗号鍵により暗号化され、この暗号化関連性情報を前記記録工程で用いられる前記記憶領域に記録する第2記録工程を更に有し、又更に、前記読出工程は、更に前記暗号化関連性情報をも前記記憶領域から読み出し、前記復号化工程は、前記判断工程で両者が同一と判断した時、前記暗号化関連性情報を前記第2の暗号鍵により復号化して前記第1暗号鍵として使用された前記関連性情報を得、これを用いて前記コンテンツ情報を復号化し、再生信号として出力することを特徴とする請求項19記載の情報記録再生方法。

請求項22

前記生成工程で生成される前記再生可能条件は、前記コンテンツ情報の所定の領域が、既に何回再生されたかを示す再生回数情報を含むことを特徴とする請求項19記載の情報記録再生方法。

請求項23

前記第1演算工程は,前記暗号化工程で用いられた前記暗号鍵と、前記生成工程で生成した前記再生可能条件とに対して、所定演算を施しこの演算結果を前記第1演算結果として所定領域に格納し、前記記録工程は、前記暗号化コンテンツ情報と前記再生可能条件と前記第1暗号鍵とを前記記憶領域とに記録し、前記読出工程はこれらを読み出し、前記第2演算工程は、読み出した前記再生可能条件と前記暗号鍵とを対象として、前記第1演算工程で用いた前記所定演算を施して前記第2演算結果を出力することを特徴とする請求項19記載の情報記録再生方法。

請求項24

前記第1及び第2演算工程は、前記生成工程で生成した前記再生可能条件にハッシュ演算を施しこの演算結果を所定領域に格納することを特徴とする請求項19記載の情報記録再生方法。

技術分野

0001

本発明は、コンテンツ情報等の情報記録再生装置に関し、特に情報のコピー禁止し移動のみを許可することで著作権が保護されるコンテンツ情報等を扱う情報記録再生装置及びこの方法に関するものである。

背景技術

0002

最近、動画音声等のコンテンツ情報のデジタル化が進み、これを扱う情報記録再生装置も様々な仕様のものが開発され普及してきている。これにより、各種情報のコピーが容易となり、コンテンツ情報の著作権の十分な保護のための技術が用いられている。

0003

例えばデジタル放送では、一世代のみの記録を許可するコピーワンス(Copy Once)の著作権情報を持ったコンテンツ情報が放送されることがある。このコンテンツ情報をハードディスクドライブ(Hard Disk Driver)を内蔵した受信機で受信し、ハードディスクドライブに記録すると、その時点で、記録されたこのコンテンツ情報は他のメディアへの記録は許可されなくなる。そして、このコンテンツ情報は、コピーノーモア(Copy No More)の著作権情報をもつ。ハードディスクドライブはアクセススピードか早いため使い勝手はよいが、記録容量に限りがあるため、末永く保存しておきたいコンテンツ情報は、DVHSなどの個別メディアに移動したいことがある。ここでの移動は、記録されていた元のコンテンツ情報は消去する条件で、記録されたコピーノーモアのコンテンツ情報を再生し、他のメディアに記録することである。

0004

DVHSでの記録の場合、コンテンツ情報を記録した機器ハードディスクドライブ内蔵受信機)で一旦再生したものを記録することになる。ハードディスクドライブ内蔵受信機での記録では、不正コピーを防止するため、コンテンツ情報は暗号化されて記録されることが一般的である。再生の場合、再生機器でコンテンツ情報を暗号をかけたまま再生してDVHSのような記録機器にて記録すると、このコンテンツ情報は記録した機器で再生できなくなるため、再生時に再生機器で暗号を復号化してから記録機器へ出力する必要がある。伝送路IEEE1394等を用い、DTCP(Digital Transmission Content Protection)などの保護機構を使用してコンテンツ情報を保護する必要がある。

0005

このような従来技術の引用文献として、特開2000−306328号公報が知られている。この引用文献においては、音声データ等のコンテンツ情報を扱う記録再生装置であり、不正なコピーを防止するべく、コンテンツ情報の管理情報である曲データベースについて、ハッシュ値を計算し格納してある。再生やコピーを行う場合は、この曲データベースに改竄がなかったかをハッシュ値を計算し先のハッシュ値と比較することで確認する。これにより、不正なコンテンツ情報のコピーや再生等を防止する技術を開示している。

0006

しかしながら、上記の従来技術においては、このコンテンツ情報の移動の際に次のような不具合がある。すなわち、記録媒体であるDVHS等への移動の途中で装置の不慮の電源断や動作不良が発生することで、移動作業中断される場合がある。このような場合、コンテンツ情報の内、再生済の部分と未再生の部分とが区別され、電源復旧した後の移動の際には再生済の部分は移動不可となり、未再生の部分だけが移動可能として扱われることが道理にかなっているが、上記した従来技術ではこのような区別は行わずに、一律に移動不可能となってしまうという問題がある。

0007

これに対して、コンテンツ情報の管理をもっと短時間ごと、例えば、1分単位でコンテンツ情報の暗号鍵を変更し、再生した部分の鍵を使用不能にすることで、再生済、未再生のコンテンツ情報の管理を行うことができる。しかし、この方法は、例えば120分のコンテンツ情報に対して120個の鍵を用意する必要があり、鍵のデータ管理が非常に行いづらくなるという問題がある。

発明が解決しようとする課題

0008

すなわち上述した従来技術においては、記録媒体であるDVHS等への再生(又は移動)の途中で装置の不慮の電源断や動作不良が発生することにより、再生作業が中断された場合、コンテンツ情報の内、再生済の部分と未再生の部分とが区別されて、未再生の部分だけが再生可能として扱うということができず、一律にコンテンツ情報が再生不可能となってしまうという問題がある。

0009

又、鍵の値を多くする等の手法によると、鍵の管理が複雑になる、又は処理時間が長くなり、コンテンツ情報へのランダムアクセスの際に、アクセス時間が長くなる等の問題がある。

0010

本発明は、コンテンツ情報の再生(又は移動)が中断された場合、未再生の部分は再生(又は移動)ができ再生済の部分は再生(又は移動)させないとする管理を、再生可能条件の改竄防止と共に、簡易な方法により可能とする情報記録再生装置及びこの方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0011

本発明は、情報記録装置であって、コンテンツ情報を受けて、これを暗号鍵で暗号化して暗号化コンテンツ情報を出力する暗号化手段と、前記コンテンツ情報のうち既に再生された領域を識別しこれに基づき、これから再生可能な領域を示す再生可能領域情報を含む再生可能条件を生成する生成手段と、前記生成手段が生成した前記再生可能条件に所定演算を施しこの演算結果を所定領域に格納する演算手段と、前記暗号化手段が出力した前記暗号化コンテンツ情報と、前記生成手段が生成した前記再生可能条件とを、記憶領域に記録する記録手段とを具備することを特徴とする情報記録装置である。

0012

本発明は、上述した特徴により、コンテンツ情報のうち既に再生された領域を識別しこれに基づいて、これから再生可能な領域を示す再生可能領域情報を含んだ再生可能条件を生成する。そして、この再生可能条件をハッシュ演算等の対象としてハッシュ演算結果を確保し、再生やコピーの際にハッシュ演算結果を確認することにより、再生可能条件の改竄を防止するものである。これにより、コンテンツ情報を再生済と未再生とに区別した上で、管理情報である再生可能条件の改竄を防止することにより、コンテンツ情報の不正コピーを防止しながら、電源断等にも対応して、以降の再生処理を可能とする情報記録再生装置及び情報記録再生方法を提供するものである。

発明を実施するための最良の形態

0013

以下、図面を参照して、本発明に係る情報記録再生装置の説明を行う。

0014

<本発明に係る情報記録再生装置>
概要説明)本発明に係る情報記録再生装置の一例の概要を図面を用いて説明する。図3は、本発明に係る情報記録再生装置の一実施の形態の概要を示すブロック図である。

0015

本発明に係る情報記録再生装置は、図3において、外部からコンテンツ情報等を入力する入力インタフェース50と、中央のデータバスを介して接続され放送信号を受信して受信信号を出力するチューナ51と、更に、装置への供給電源が中断したことを検出する電源遮断検出器29とを有する。更に、CPU等を含み全体の動作を制御する制御部3と、ユーザからのリモコン等による指示信号を受けるユーザ指示部2とが、データバスに接続される。更に、コンテンツ情報等を暗号化・復号化する暗号/復号部1と、情報の復号化を行うデコーダ57と、操作情報やコンテンツ情報の管理情報等が表示される表示出力デバイス56とがデータバスに接続される。又、コンテンツ情報等が格納されるハードディスクドライブ(Hard Disk Driver)HDDが接続され、出力インタフェース59がデータバスに接続され、出力端子62に繋がっている。

0016

このような構造をもつ情報記録再生装置において、動作の概要を以下に説明する。まず初めにチューナ51により放送コンテンツ情報を受信する。制御部3はユーザからの指示をユーザ指示部2であるリモコンから読み取る。ユーザから記録の指示を受けると、制御部3は現在時刻タイマー52から受信時刻読み出し受信コンテンツ情報に関連づけ、ハードディスクドライブHDDにファイルとして記録する。ただし、時刻情報はシステム内の時刻タイマー52の代わりに、デジタル放送で送信パケットに含まれる時刻データを用いることも好適である。制御部3は後述される図8フローチャートに従って記録処理を行い、暗号鍵でありコンテンツ情報のタイトルごとに異なる鍵であるタイトル鍵Tを発生し、暗号/復号部1によりコンテンツ情報22を暗号化し、暗号化コンテンツ情報18をハードディスクドライブHDDに記録する。なお、このタイトル鍵Tは、コンテンツ情報22との関連性を示す関連情報であり、他の同等の情報であっても同様の作用効果をもたらすものである。

0017

又、制御部3はユーザからの指示に応じて、制御部3は後述される図7の再生処理のフローチャートに従って処理を行い、再生を開始しようとするコンテンツ情報の当該部分が再生可能条件に対応するものである場合には、復号鍵であるタイトル鍵Tを発生し、ハードディスクドライブHDDからファイルを読み出し、暗号/復号部1によりコンテンツ情報を復号化し、デコーダ57を通してデータのデコードを行い、表示出力デバイス56によりコンテンツ情報を表示し、音声の場合はこれが再生される。

0018

コピー可能と判断されれば出力インタフェース59を介して出力端子62からコンテンツ情報が出力される。

0019

(本発明に係る記録処理)次に本発明に特有の記録処理について、図面を用いて以下に説明する。図1は本発明に係る情報記録再生装置の一例において、再生制御を中心に説明するための説明図、図2記録制御を中心に説明するための説明図、図4乃至図6は、記録コンテンツ情報の一部再生済の例を示す図である。図7は、本発明に係る情報記録再生装置の再生処理の一例を説明するフローチャート、図8は、記録処理の一例を説明するフローチャートである。

0020

次に、コンテンツ情報の記録時の処理を図2の説明図を用いて説明する。図2は、図3の暗号/復号部1と、ユーザ指示部2であるリモコンと、制御部3と、ハードディスクドライブHDDとの間の処理を説明する説明図である。ここで、暗号/復号部1の内部に描かれた破線は、ワンチップCを示すものであり、破線内の構成をワンチップCで構成することにより、一層のセキュリティを持たせることができる。

0021

上述した情報記録再生装置において、1世代限り記録可能コピーワンスの著作権情報をもつ放送コンテンツ情報22を受信する。コンテンツ情報の受信はBSデジタル放送などの放送のチューナ51や復調器を介しての受信によっても良いし、IEEE1394等を用いた入力インタフェース50の伝送路からの受信によるものでもよい。

0022

又、コンテンツ情報である放送コンテンツ情報22の映像信号は、MPEG(Moving Picture Expert Group)方式などで圧縮されている。デジタル放送の場合はMPEG2トランスポートストリーム形式であってもよい。この場合、1本のストリームに複数の番組多重されている場合があり、それぞれの番組が異なる著作権情報をもつ場合もある。又、複数の番組がコピーワンス(Copy Once)の著作権情報をもつ場合もある。

0023

著作権情報によっては、受信機のハードディスクドライブHDDに蓄えた後に、ある有限回数だけコピーが可能で、それ以上は視聴のみといった条件もある。又、ある有限の回数だけ視聴のみ可能という場合もある。

0024

制御部(記録制御)3は、記録時の制御を行う。制御部3は、ユーザ指示部2であるリモコンからユーザからの記録開始の指示を受信する。タイトル鍵発生部21は、コンテンツ情報が新規に記録が開始されるにあたり、コンテンツ情報を暗号記録するための暗号鍵の元となるタイトル鍵Tを発生しタイトル鍵暗号部25と、コンテンツ暗号部23へと供給する。

0025

制御部(記録制御)3は、コンテンツ情報22から得られた著作権情報とあわせて、コンテンツ情報の記録が開始された時点を再生可能条件としてハードディスクドライブHDD内の再生可能条件ファイル15に記録する。

0026

ここで、再生可能条件は、暗号化されたコンテンツ情報が復号化されるための条件であり、再生可能領域情報を含むものである。この条件は、例えば、コンテンツ情報のどの領域が何度再生されたかを示す再生回数履歴であってもよいし、コンテンツ情報のどの領域が既に移動されたかどうかの移動履歴であってもよい。又、領域情報は、一つ又は複数の位置情報により特定されるものである。この再生可能条件は、コンテンツ情報の提供者が設定するものであってもよいし、他の方法で設定することであってもよい。又、再生開始が可能な時刻の形の表現でも良いし再生開始が可能なデータの先頭位置の表現でも良い。

0027

又、再生可能条件は、暗号化されたコンテンツ情報の復号化のための条件に限定されるものではない。すなわち、再生可能条件は、復号化されたコンテンツ情報が情報記録再生装置から出力してもよいかどうかの条件であり、再生可能条件を満たさない場合、コンテンツ情報を復号化し、このコンテンツ情報が情報記録再生装置の外部に出力されないように制御部3することでも、本発明と同等の作用効果を発揮するものである。

0028

図4に記録コンテンツ情報を示す。A点は記録開始時点を示し、B点は再生済(移動済)の領域と未再生(未移動)の領域とを分かつ位置を示すものである。トランスポートストリームに複数の番組が多重されている場合には、再生可能条件は、それぞれの番組で独立に持っていても良い。

0029

タイトル鍵発生部21は、コンテンツ情報の暗号化のためのタイトル鍵Tを出力する。コンテンツ暗号部23はこの鍵でコンテンツ情報22を暗号化し、暗号化コンテンツ情報18をハードディスクドライブHDDに記録する。コピーワンスの著作権情報をもつ番組の記録にあたっては、その著作権情報は、これ以上コピーできないことを示しており、コピーノーモア(Copy No More)の状態として記録する。

0030

デバイス鍵レジスタ4には、受信機毎に異なる鍵の値が保管されている。デバイス鍵Dはユーザによって書き換えられてはならないため、ROMやEEPROMなどに蓄える。ただし、暗号化するなどの対策が施されていれば、レジスタではなくファイルとしてハードディスクドライブHDDに格納しても良い。又、デバイス鍵Dは、デバイス鍵レジスタ4の値を直接用いるのではなく、ハードディスクドライブHDDに格納された暗号化鍵をデバイス鍵Dで復号して用いるようにしても良い。

0031

このデバイス鍵Dでタイトル鍵Tをタイトル鍵暗号部25で暗号化し、暗号化タイトル鍵T’ファイル17としてハードディスクドライブHDDに記録する。

0032

制御部(記録制御)3がハードディスクドライブHDDに記録する再生可能条件の情報の全て又は一部と、コンテンツ情報と再生可能条件との関連性を示す関連性情報である暗号化タイトル鍵T’とを対象にそのハッシュ値を求める。得られたハッシュ値をハッシュレジスタ11に記録する。

0033

(本発明に係る再生処理)次に、このように記録された暗号化コンテンツ情報18を再生する再生処理を以下に図面を用いて詳細に説明する。

0034

図1は、図3の暗号/復号部1と、ユーザ指示部2であるリモコンと、制御部3と、電源遮断検出器29と、ハードディスクドライブHDDとの間の処理を説明する説明図である。ここで、暗号/復号部1の内部に描かれた破線は、ワンチップCを示すものであり、破線内の構成をワンチップCで構成することにより、一層のセキュリティを持たせることができる。

0035

1.再生可能条件の判断
初めに、ユーザが望む再生処理が、再生可能条件に合致したものかどうかが判断される。制御部(再生制御)3は、ユーザ指示部2であるリモコンからユーザからの再生開始の指示及びその再生開始位置の指示を受信する。もし、再生がDVHSへのコンテンツ情報の移動を伴うものである場合は、コピーノーモアの著作権情報をもつ番組の再生はまだ移動されていないコンテンツ情報部分に限られて行われなければならない。

0036

複数の番組が多重されているストリームの場合は、それぞれの番組毎にまだ移動されていないコンテンツ情報部分に限定した再生を許可する。

0037

又、有限回数のみコピー可能、視聴可能という番組もある。この場合は条件に示される回数が1以上の部分についてのみコピーや視聴のための再生を許可する。

0038

比較部8は再生(移動)しようとする番組に対応した再生可能条件で示される再生可能範囲をハードディスクドライブHDDから読み出し、ユーザからの再生開始指示に含まれる再生開始位置と比較する。もし、複数の番組を同時に再生(移動)する場合は、それぞれの番組に対して比較を行う。又、再生しようとする部分の再生可能回数についても1以上かどうかの比較をする。

0039

又、ここでの再生可能条件は、一つのコンテンツ情報について、再生済の領域と未再生の領域とを区別して与えられる再生可能領域情報であり、又、領域ごとに再生回数を特定するものである。これにより、例えば、電源断等により途中の領域は再生(移動)されたが後半の領域は再生(移動)されていない場合について、電源が復旧した後に領域ごとに再生可能性が判断される。

0040

比較部8の比較処理の結果、ユーザからの指示が再生可能範囲を外れている場合や、再生可能回数が0の場合は、この結果が制御部3に返され、制御部3はこのユーザからの再生指示自体を拒否する。その結果、タイトル鍵復号部10やコンテンツ復号部13やその他ハードディスクドライブHDDの読み出し制御などを実行しない。そのとき、図示せぬ表示画面を用いて「既に再生(移動)されているため再生できません」などのメッセージを表示する。同時に、該当する番組名を表示することも好適である。

0041

2.再生可能条件の改竄判断と復号処理
次に、ハードディスクドライブHDDに記録されている再生可能条件が改竄されたものでないかどうかが判断される。

0042

再生可能条件ファイル15と暗号化タイトル鍵T’ファイル17をハードディスクドライブHDDから読み出し、再生可能条件の値と暗号化タイトル鍵T’の値から、ハッシュ演算器7はそのハッシュ値を求める。

0043

デバイス鍵レジスタ4には、受信機毎に異なる値のデバイス鍵Dが保管されている。デバイス鍵Dはユーザによって書き換えられてはならないため、ROMやEEPROMなどに蓄える。ただし、暗号化するなどの対策が施されていれば、デバイス鍵レジスタ4ではなくファイルとしてハードディスクドライブHDDに格納しても良い。又、デバイス鍵Dは、デバイス鍵レジスタ4の値を直接用いるのではなく、ハードディスクドライブHDDに格納された暗号化鍵をデバイス鍵で復号化して用いるようにしても良い。

0044

次に、ハッシュレジスタ11から先のハッシュ値を読み出し、ハッシュ演算器7の出力と比較部12により比較する。この結果が一致したときは、ハードディスクドライブHDDの再生可能条件ファイル15と暗号化タイトル鍵T’ファイル17は改竄されておらず内容は信頼できるものとする。

0045

そのとき、デバイス鍵レジスタ4から読み出したデバイス鍵Dを用いて、タイトル鍵復号部10は暗号化タイトル鍵T’ファイル17から読み出した暗号化タイトル鍵T’を復号化し復号化タイトル鍵Tを得る。

0046

先のハッシュ値と現在のハッシュ値とが一致しない場合は、復号化タイトル鍵Tを出力しないことにより、コンテンツ情報は復号化されない。しかし、一致しない場合でもコンテンツ情報を復号化し、このコンテンツ情報が情報記録再生装置の外部に出力されないように制御部3することでも、本発明と同等の作用効果を発揮するものである。

0047

録画したコンテンツ情報を初めて再生する場合は、再生可能条件は録画開始から終了までの時点が可能だと示している。従って、録画されている範囲の任意時点の再生が可能である。初めてでない場合は再生可能条件に指定された範囲が再生可能となる。ユーザ指示部2であるリモコンを通じて与えられたユーザからの再生開始位置に従い、再生開始位置に相当するデータがどこにあるかを求め、暗号化コンテンツ情報18をハードディスクドライブHDDから読み出す。

0048

コンテンツ復号部13は、ハードディスクドライブHDDから読み出された暗号化コンテンツ情報18をタイトル鍵復号部10から得られる復号化タイトル鍵Tを用いて暗号化コンテンツ情報を復号化して、複合化されたコンテンツ情報14を出力する。

0049

視聴が目的の再生の場合は、この後、MPEGデコーダ57で映像信号が復元され、その後に表示出力デバイス56にて表示される。

0050

DVHS等への記録が目的の再生の場合は、この後、IEEE1394インタフェース等の出力インタフェース59を通じて復号化されたコンテンツ情報がIEEE1394などの伝送路に伝送される。

0051

(コンテンツ情報の移動処理)次に、この再生コンテンツ情報の著作権情報はコピーノーモアの状態で、この再生指示が、IEEE1394などによる伝送路を用いてのDVHSなどの記録機器への移動の場合を説明する。

0052

移動(又は視聴)のために再生が開始され、ユーザからユーザ指示部2であるリモコンにより再生を停止する指示が与えられると、再生が終了した時点までの部分についてはハードディスクドライブHDDより消去又は再生不能とされなければならない。

0053

図4は記録コンテンツ情報の先頭から再生を開始し、途中で停止した場合である。この再生は移動のための再生であるが、視聴のための再生でもよい。ユーザから指定された再生開始位置が記録コンテンツ情報の先頭Aであり、停止位置はBである。再生済の領域はAからBの間となり、ここの領域は再生(移動)できてはならない。未再生の領域つまりBからCが再生可能領域となる。

0054

図5は記録コンテンツ情報の途中から再生を開始し、途中で停止した場合である。この再生は移動のための再生であるが、視聴のための再生でもよい。ユーザから指定された再生位置が記録コンテンツ情報の先頭より後すなわちBの時点で、停止位置がCである。再生済の領域はBからCの間となり、ここの領域は再生(移動)できてはならない。AからBまでと、CからDまでが未再生の領域で再生可能領域となる。

0055

図6は再生回数が2回まで可能な記録コンテンツ情報の途中から再生を開始し、途中で停止した場合である。ユーザから指定された再生位置が記録コンテンツ情報の先頭より後すなわちBの時点で、停止位置がCである。BからCの間は残り再生可能回数が1回となり、ここの領域はあと1回再生可能である。AからBまでの領域と、CからDまではあと2回再生可能な領域となる。

0056

再生が停止した時点で、その時点又はその近傍を示す時点を、再生可能領域情報の一つとして再生可能条件に含めてハードディスクドライブHDDに記録する。図5図6のような場合を考慮し、再生可能条件としては再生を停止した位置だけでなく、再生可能な全ての領域の開始点終了点図5ではA,B,C,Dの全ての位置とそれぞれの区間の再生可能回数を含ませても良い。

0057

このように、再生可能条件に、再生済の領域と未再生の領域の情報、又は再生回数の情報による再生可能領域情報を含ませることによって、コンテンツ情報の一部だけを移動又は視聴した後に、移動又は視聴が許されている残りの領域全てを移動目的で再生することや、まだ視聴していない領域は最初に与えられた回数だけ再生できる等の処理が可能となる。

0058

再生停止による再生可能条件の更新)再生前にハードディスクドライブHDDにすでに存在していた再生可能条件の値は更新される。

0059

再生可能条件として、A,B,C,Dの位置を含んだ場合、比較部8では、ユーザから指定された再生開始位置をGとすると、AがGより小さいか等しいか、GがBより小さいか等しいか、CがGより小さいか等しいか、GがDより小さいか等しいか、の比較を行うことにより、再生可能かどうかの判定を行う。又、各区間の再生可能回数が1以上かどうかの判定を行う。

0060

再生が停止した時点で、制御部(再生制御)3から更新された再生可能条件がハードディスクドライブHDDに書き込まれる。この再生可能条件と、暗号化タイトル鍵17の値とを対象としてハッシュ演算器9によりハッシュ演算を行い、ハッシュレジスタ11にその結果が記録され更新される。

0061

ハッシュ値は、再生するコンテンツ情報の再生可能条件ごとに求めると、コンテンツ情報の数分だけ存在することになる。他に蓄積されているコンテンツ情報の再生可能条件もハードディスクドライブHDDの再生可能条件ファイル15から読み出し、これと合わせた値に対してハッシュ値を一つだけ求め、複数のコンテンツ情報に対して一つとなったハッシュ値をハッシュレジスタ11に保存するようにしても良い。

0062

(電源断による再生可能条件の更新)記録の停止がユーザからの指示ではなく、電源断による場合もある。電源が遮断されてから短時間の処理が実行できる程度の間は装置に電源が供給できることもある。この場合、電源遮断検出器29からの検出信号を制御部(再生制御)3が受け、電源断が検出されてから上記の新デバイス鍵の発生からタイトル鍵の暗号化と保存までの処理を行う。

0063

このような更新処理ができない場合は、再生可能条件が更新されずに再生前の状態が保持されてしまい、コンテンツ情報を何度でも再生することができてしまう。その場合は、新デバイス鍵の発生やタイトル鍵の暗号化はコンテンツ情報の再生開始の時点から定期的に行うことにより、再生可能条件の更新を行う方法が好適である。

0064

又、新デバイス鍵の発生は再生開始時に一度だけ行っても良い。その場合、実際に停止する時点より前に発生された暗号化タイトル鍵は後に再利用されないように、ハードディスクドライブHDDのように読み書きが自由にできるところには記録せず、例えば図示せぬEEPROMなどに記録する。そして、電源が切れる寸前又は、再度電源が入れられたときに停止時点での暗号化タイトル鍵T’をハードディスクドライブHDDに記録するようにしても良い。

0065

演算処理の詳細)次に、上述したデバイス鍵を用いる演算を実行するタイミングについてフローチャートを用いて詳細に説明する。これらの処理は制御部(再生制御)3、又は、制御部(記録制御)3にて行われる。

0066

再生開始時のフローチャートである図7において、再生が開始されると(S10)、再生可能条件ファイル15と暗号化タイトル鍵T’17を読み出し、これらからハッシュ値を求める(S11)。そして、求めたハッシュ値とハッシュレジスタに既に記録されているハッシュ値とを比較する(S12)。両者が一致した場合には(S13)、復号したコンテンツ情報暗号鍵を用いて、コンテンツ情報を復号化して再生する(S14)。不一致の場合は、コンテンツ情報暗号鍵T’を復号しない、又はコンテンツ情報を復号しない、又は復号化しても復号化コンテンツ情報を情報記録再生装置から出力しない等により、コンテンツ情報が外部に出力されることを防止するものである(S15)。

0067

(再生停止による再生可能条件の更新)次に、上述した再生停止時点での処理を図8のフローチャートを用いて詳細に説明する。ユーザから再生停止指示が出される、又は電源遮断が検出されると(S21)、その時点で再生したタイトルの再生可能条件を変更する(S22)。つまり、再生可能領域情報として、再生開始時点から停止時点まで再生可能回数を1つ減らす、又は再生済とする等の、処理がことなる領域ごとの情報を再生可能条件として更新して記録する。この更新の結果の再生可能条件を用いて新たなハッシュ値を算出する(S23)。求めたハッシュ値をハッシュレジスタ11に記録する(S24)。

0068

この場合、電源が遮断されて再生が停止した場合には、電源の遮断を検出してからステップS22からステップS24までの処理を行わなければならず、情報記録再生処理装置電源回路の構成によっては電源が完全に断たれるまでに全ての処理を完了できない場合もある。その場合は、図8に示す処理を所定時間ごと、例えば1分ごとに実行するようにすることで、不意の電源断に対しても、電源断があった時の情報を更新された再生可能条件及びハッシュ値として確保することができる。

0069

(本発明による不正処理の防止)ユーザから再生開始及び位置指定として既に再生(又は移動)の終了しているコンテンツ情報領域の再生(又は移動)を目的としての再生指示が与えられたとする。この場合、比較部8での演算では、再生可能条件ファイル15を読み出した値との比較結果により、再生しようとしている位置が再生してはならない位置にいることが検出され、コピーを防止することができる。又、再生回数が再生可能回数に示されただけ再生が終わっているコンテンツ情報の領域については、再生可能回数が0となっているために再生を防止できる。

0070

では、更に再生可能条件ファイル15が改竄され、既に再生(又は移動)の終了しているコンテンツ情報の領域の先頭に戻された場合や回数値が増加された場合を説明する。この場合は、演算器8による不正コピーの検出はできないが、ハッシュ演算器7での演算した結果は、比較部12でハッシュレジスタ11の内容と比較され、正しい再生可能条件がハッシュ演算器7に与えられた場合と異なる値となるため、改竄を検出することができ、コンテンツ情報の復号を行わないことにより、やはり、不正なコピーを防ぐことができる。

0071

又、著作権情報を含む再生可能条件の演算によりハッシュ値を求めているため、著作権情報や再生条件が変更されてもコンテンツ情報全体の暗号化する場合と比較して演算が高速に実行できる。そのため、再生を停止してから、又は、電源が遮断されたのちに演算を開始しても、短時間に演算を完了することができる。

0072

電源の遮断が検出されてから、電源が完全に遮断される間での時間が短い場合でも、遮断時の条件が記録されるため、電源が遮断された時点での再生条件に応じた再生処理が可能となる。

0073

<本発明による他の不正処理の防止>例えば、コンテンツ情報の最初の10分のデータが再生済の時、このデータの先頭に更に10分のダミーデータを追加し、このダミーデータの10分の位置から再生(又は移動)することにより、実質的にコンテンツ情報の最初からの領域を再生(又は移動)可能にしてしまうような不正処理が考えられる。この不正処理は、単純に先頭から10分の位置以降から再生可能であるという条件があっても、その10分の位置がコンテンツ情報の上でどこかという情報が改竄されることにより成立してしまうものである。

0074

この不正処理に対する対策として、コンテンツ情報の暗号化の鍵情報Tを、時刻情報やカウンタ値を含めて生成するという方法がある。すなわち、記録処理の際に、図2の説明では、コンテンツ情報はタイトル鍵発生部21から発生された単一の値をもつ鍵にて暗号化されていたが、制御部3から与えられる時刻情報(又は単純な一定間隔で1づつ増えていくカウンタ値でも良い)とタイトル鍵発生部21の出力を演算して得られた値を用いて鍵を発生し、これにより暗号化する。

0075

そして、再生処理の際に、図1においては、制御部3から発生される時刻情報とタイトル鍵復号部10で復号された値とを演算することで鍵を求め、この鍵にてコンテンツ復号部13にてコンテンツ情報を復号化する。

0076

このように、鍵情報に時刻情報又はカウンタ値を含めることで、時刻データ又はカウンタ値とコンテンツ情報の位置とを一意に結びつけることができる。これにより、再生時に、仮にコンテンツ情報の先頭領域の情報が欠落又は追加する不正処理により、再生可能条件に含まれる位置情報とユーザからの再生指定位置とを比較部8で比較した結果を欺こうとしても、再生指定位置が10分の位置としても鍵は0分の時刻データ又はカウンタ値を用いなければ正しく復号化することができない。これにより、時刻情報(又はカウンタ値)を含めた暗号鍵を用いることで、上記のこの不正処理を防止することができる。

0077

以上記載した様々な実施形態により、当業者は本発明を実現することができるが、更にこれらの実施形態の様々な変形例を思いつくことが当業者によって容易であり、発明的な能力をもたなくとも様々な実施形態へと適用することが可能である。従って、本発明は、開示された原理と新規な特徴に矛盾しない広範な範囲に及ぶものであり、上述した実施形態に限定されるものではない。

0078

例えば上述した実施形態では、コンテンツ情報は、タイトル鍵Tにより復号化され、そのタイトル鍵Tは、受信機特有のデバイス鍵Dにより暗号化されている。しかし、このコンテンツ情報の暗号化の方法と、本発明の特徴である、本発明のコンテンツ情報の使用履歴の異なる領域ごとの再生可能情報の管理及び再生可能情報の改竄防止の作用効果とは、関連のないものである。従って、コンテンツ情報は必ずしも暗号化させる必要はなく、使用履歴の異なる領域ごとに、再生可能条件を判断し、又、再生可能条件の改竄を判断することにより、本発明の作用効果は発揮されるものである。

0079

従って、本発明の趣旨の範囲で、コンテンツ情報の暗号化の有無、及び暗号化けの方法は自由に変えることができる。

0080

又更に、上述した実施形態では、再生可能条件がハッシュ演算により演算されその演算結果を比較することにより改竄を検出するものであるが、ここで行われる演算はハッシュ演算に限るものではなく、他のどんな論理演算であっても同様の作用効果を発揮するものである。

0081

又、ハッシュ演算の対象は、再生可能条件だけであっても、これに暗号化タイトル鍵T’を加えても、更に時間情報を加えても、又他の情報を加えるものであっても本来の本発明の趣旨を大きく変えるものではなく、同様の作用効果を発揮するものである。

発明の効果

0082

以上詳述したように本発明によれば、コンテンツ情報の再生中の中断を考慮して残りの領域について再生可能領域情報を含めて再生可能条件を更新することにより、中断があった場合でも再生されていない残りの領域の再生を確保し、又これと同時に、コンテンツ情報の再生可能条件の改竄を、例えばハッシュ演算を用いて検出することにより、コンテンツ情報の不正な再生の防止を少ない処理量の演算処理により実現する情報記録再生装置又はこの方法を提供するものである。

図面の簡単な説明

0083

図1本発明に係る情報記録再生装置の一例において、再生制御を中心に説明するための説明図。
図2本発明に係る情報記録再生装置の一例において、記録制御を中心に説明するための説明図。
図3本発明に係る情報記録再生装置の一例の全体構造を示すブロック図。
図4本発明に係る情報記録再生装置が扱う記録コンテンツ情報の一部再生済の例を示す図。
図5本発明に係る情報記録再生装置が扱う記録コンテンツ情報の一部再生済の他の例を示す図。
図6本発明に係る情報記録再生装置が扱う記録コンテンツ情報が部分的に異なる再生回数により再生済である場合の例を示す図。
図7本発明に係る情報記録再生装置の再生処理の一例を説明するフローチャート。
図8本発明に係る情報記録再生装置の記録処理の一例を説明するフローチャート。

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0084

1…暗号復号部、2…ユーザ指示部、3…制御部、4…デバイス鍵レジスタ、7…ハッシュ演算部、8…比較部、9…ハッシュ演算部、10…タイトル鍵復号部、11…ハッシュレジスタ、12…比較部、13…コンテンツ情報復号部、HDD…ハードディスクドライブ、14…コンテンツ情報、15…再生可能条件ファイル、17…暗号化タイトル鍵T’ファイル、18…暗号化コンテンツ情報、21…タイトル鍵発生部、22…コンテンツ情報、23…コンテンツ暗号部、25…タイトル鍵暗号部。

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