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技術 印刷制御装置、印刷制御方法、印刷制御プログラムおよび印刷制御プログラムを記録した媒体

出願人 セイコーエプソン株式会社
発明者 大野典長尾建司
出願日 2002年3月19日 (18年9ヶ月経過) 出願番号 2002-076641
公開日 2003年9月25日 (17年3ヶ月経過) 公開番号 2003-266891
状態 未査定
技術分野 付属装置、全体制御 タイプライター等へのデジタル出力
主要キーワード 総合コスト 待ち時間値 割合データ 参照点数 再現度 出力ミス 画質設定値 割合値
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2003年9月25日)のものです。
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図面 (17)

課題

画質が不十分であったり等、思い通りに印刷を行うことができないことがあった。

解決手段

印刷ジョブデータに含まれるジョブプロファイル情報から印刷ジョブデータにて表現しようとする色域に関する色域情報を取得し、同色域情報と印刷装置それぞれの印刷プロファイル情報とに基づいて、印刷ジョブデータにて表現しようとする色域の再現度合を基準として複数の印刷装置の中からいずれかの印刷装置を選択し、選択した印刷装置に対して印刷ジョブデータに基づく印刷制御を行うようにした。印刷ジョブデータにて表現しようとする色域の再現度合が反映されて印刷装置が選択されるので、より確実に思い通りの印刷を行うことが可能となる。

概要

背景

従来、この種の印刷制御装置は、印刷ジョブを構成する印刷ジョブデータを入力するとともに、接続された複数の印刷装置の中から印刷を行う印刷装置の選択入力マウス操作等に基づいて受け付け、選択入力された印刷装置に対して印刷ジョブデータを送信している。印刷装置には、インクジェットプリンタページプリンタの他、プルーファ等も含まれている。ここで、印刷ジョブデータに、印刷データと、この印刷データについての各種設定情報から構成されるジョブICCプロファイル等を含める場合もある。この場合、印刷装置は、印刷ジョブデータを受信すると、ジョブ用ICCプロファイルに従って印刷ジョブデータに含まれる印刷データを補正する処理を行い、印刷データに基づく印刷を行う。このように、印刷ジョブにICCプロファイルを組み込むことにより、最終出力まで一貫して良好なカラー特性を維持して印刷させることができる。

概要

画質が不十分であったり等、思い通りに印刷を行うことができないことがあった。

印刷ジョブデータに含まれるジョブプロファイル情報から印刷ジョブデータにて表現しようとする色域に関する色域情報を取得し、同色域情報と印刷装置それぞれの印刷プロファイル情報とに基づいて、印刷ジョブデータにて表現しようとする色域の再現度合を基準として複数の印刷装置の中からいずれかの印刷装置を選択し、選択した印刷装置に対して印刷ジョブデータに基づく印刷制御を行うようにした。印刷ジョブデータにて表現しようとする色域の再現度合が反映されて印刷装置が選択されるので、より確実に思い通りの印刷を行うことが可能となる。

目的

上述した従来の印刷制御装置においては、選択した印刷装置の色域が印刷ジョブデータにて表現しようとする色域をカバーしていないため画質が不十分であったり、色域を重視して印刷を行った結果コストがかかりすぎたり、選択した印刷装置に多くの印刷ジョブデータが受信されていて印刷が終了するまでに時間がかかりすぎたり等、思い通りに印刷を行うことができないことがあった。また、印刷ジョブにICCプロファイルを組み込んでも、印刷されるまで適切なカラーで出力されるか分からないし、似たような特性を持つ出力機が複数ある場合、どの出力機であれば正常に出力できるかが出力してみるまで不明である。本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、より確実に思い通りの印刷を行うことが可能な印刷制御装置、印刷制御方法印刷制御プログラムおよび印刷制御プログラムを記録した媒体の提供を目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
1件

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請求項1

印刷データと同印刷データについての各種設定情報から構成されるジョブプロファイル情報とを有する印刷ジョブデータを入力するとともに、複数の印刷装置の中から印刷を行う印刷装置を選択して選択した印刷装置に対して同印刷ジョブデータに基づいて印刷制御を行う印刷制御装置であって、上記印刷装置についての各種設定情報から構成されるとともに上記複数の印刷装置のそれぞれに対応した複数の印刷プロファイル情報を記憶した印刷プロファイル記憶領域と、上記ジョブプロファイル情報から上記印刷ジョブデータにて表現しようとする色域に関する色域情報を取得する色域情報取得手段と、取得された色域情報および上記複数の印刷プロファイル情報に基づいて、上記印刷ジョブデータにて表現しようとする色域の再現度合を基準として上記複数の印刷装置の中からいずれかの印刷装置を選択する印刷装置選択手段と、選択された上記印刷装置に対して上記印刷ジョブデータに基づく印刷制御を行う印刷制御手段とを具備することを特徴とする印刷制御装置。

請求項2

上記印刷装置選択手段は、上記色域情報および複数の印刷プロファイル情報に基づいて、上記印刷ジョブデータにて表現しようとする色域に対する上記印刷装置にて表現可能な色域の割合を表す割合データを上記複数の印刷装置のそれぞれについて求め、上記再現度合を基準としながら同割合データに基づいて上記印刷装置を選択することを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。

請求項3

上記印刷ジョブデータには、上記再現度合を表す印刷条件情報が含まれ、上記印刷ジョブデータから上記印刷条件情報を取得する印刷条件取得手段が設けられ、上記印刷装置選択手段は、取得された上記印刷条件情報を基準として上記印刷装置を選択することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の印刷制御装置。

請求項4

上記印刷ジョブデータには、当該印刷ジョブデータにて表現しようとする色域に対して上記印刷装置にて表現させたい色域の割合を表す印刷条件情報が含まれ、上記印刷条件取得手段は、上記印刷ジョブデータから上記印刷条件情報を取得するとともに、同印刷条件情報に基づいて上記印刷装置にて表現させたい色域の割合を表す色域割合値を取得し、上記印刷装置選択手段は、上記色域情報および複数の印刷プロファイル情報に基づいて、上記印刷ジョブデータにて表現しようとする色域に対する上記複数の印刷装置にて表現可能な色域の割合を表す割合値を上記複数の印刷装置のそれぞれについて算出し、算出した割合値が上記色域割合値以上またはより大となる上記印刷装置を選択することを特徴とする請求項3に記載の印刷制御装置。

請求項5

上記印刷ジョブデータには、当該印刷ジョブデータに基づく印刷の際に生じてもよい印刷コストの制限額を表す印刷条件情報が含まれ、上記印刷条件取得手段は、上記印刷ジョブデータから上記印刷条件情報を取得し、上記印刷装置選択手段は、上記印刷コストの制限額を表す印刷条件情報を基準として、上記複数の印刷プロファイル情報に基づいて上記印刷装置を選択することを特徴とする請求項3または請求項4のいずれかに記載の印刷制御装置。

請求項6

上記印刷ジョブデータには、当該印刷ジョブデータに基づいて印刷される画像の画質設定量を表す印刷条件情報が含まれ、上記印刷条件取得手段は、上記印刷ジョブデータから上記印刷条件情報を取得し、上記印刷装置選択手段は、上記印刷プロファイル情報に基づいて、上記画質設定量を表す印刷条件情報に合致する上記印刷装置を選択することを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれかに記載の印刷制御装置。

請求項7

上記印刷ジョブデータには、当該印刷ジョブデータに基づいて行われる印刷の速度を表す印刷条件情報が含まれ、上記印刷条件取得手段は、上記印刷ジョブデータから上記印刷条件情報を取得し、上記印刷装置選択手段は、上記印刷プロファイル情報に基づいて、上記印刷の速度を表す印刷条件情報に合致する上記印刷装置を選択することを特徴とする請求項3〜請求項6のいずれかに記載の印刷制御装置。

請求項8

上記印刷ジョブデータには、当該印刷ジョブデータに基づく印刷が終了するまでの待ち時間を表す印刷条件情報が含まれ、上記印刷条件取得手段は、上記印刷ジョブデータから上記印刷条件情報を取得し、上記印刷装置選択手段は、上記待ち時間を表す印刷条件情報に合致する上記印刷装置を選択することを特徴とする請求項3〜請求項7のいずれかに記載の印刷制御装置。

請求項9

上記印刷装置選択手段は、上記待ち時間を表す印刷条件情報が最も早く印刷が終了する印刷装置を選択する旨の情報であるとき、上記複数の印刷装置から印刷が終了していない印刷ジョブデータについての情報を取得し、当該情報と上記複数の印刷プロファイル情報とに基づいて印刷が終了するまでの待ち時間を算出し、算出した待ち時間が最も短くなる上記印刷装置を選択することを特徴とする請求項8に記載の印刷制御装置。

請求項10

上記印刷ジョブデータには、複数の上記印刷条件情報の中から優先する印刷条件情報を表す印刷条件情報が含まれ、上記印刷条件取得手段は、上記印刷ジョブデータから上記印刷条件情報を取得し、上記印刷装置選択手段は、取得された上記優先する印刷条件情報を基準として上記印刷装置を選択することを特徴とする請求項5〜請求項9のいずれかに記載の印刷制御装置。

請求項11

上記印刷プロファイル記憶領域は、上記印刷装置内に設けられ、上記印刷装置選択手段は、上記印刷装置から上記印刷プロファイル情報を入手し、入手した印刷プロファイル情報と上記色域情報とに基づいて上記印刷装置を選択することを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の印刷制御装置。

請求項12

印刷データと同印刷データについての各種設定情報から構成されるジョブプロファイル情報とを有する印刷ジョブデータを入力するとともに、複数の印刷装置の中から印刷を行う印刷装置を選択して選択した印刷装置に対して同印刷ジョブデータに基づいて印刷制御を行う印刷制御方法であって、上記ジョブプロファイル情報から上記印刷ジョブデータにて表現しようとする色域に関する色域情報を取得する色域情報取得工程と、取得された色域情報と、上記印刷装置についての各種設定情報から構成されるとともに上記複数の印刷装置のそれぞれに対応した複数の印刷プロファイル情報とに基づいて、上記印刷ジョブデータにて表現しようとする色域の再現度合を基準として上記複数の印刷装置の中からいずれかの印刷装置を選択する印刷装置選択工程と、選択された上記印刷装置に対して上記印刷ジョブデータに基づく印刷制御を行う印刷制御工程とを具備することを特徴とする印刷制御方法。

請求項13

印刷データと同印刷データについての各種設定情報から構成されるジョブプロファイル情報とを有する印刷ジョブデータを入力するとともに、複数の印刷装置の中から印刷を行う印刷装置を選択して選択した印刷装置に対して同印刷ジョブデータに基づいて印刷制御を行う機能をコンピュータに実現させる印刷制御プログラムであって、上記ジョブプロファイル情報から上記印刷ジョブデータにて表現しようとする色域に関する色域情報を取得する色域情報取得機能と、取得された色域情報と、上記印刷装置についての各種設定情報から構成されるとともに上記複数の印刷装置のそれぞれに対応した複数の印刷プロファイル情報とに基づいて、上記印刷ジョブデータにて表現しようとする色域の再現度合を基準として上記複数の印刷装置の中からいずれかの印刷装置を選択する印刷装置選択機能と、選択された上記印刷装置に対して上記印刷ジョブデータに基づく印刷制御を行う印刷制御機能とを実現させることを特徴とする印刷制御プログラム。

請求項14

印刷データと同印刷データについての各種設定情報から構成されるジョブプロファイル情報とを有する印刷ジョブデータを入力するとともに、複数の印刷装置の中から印刷を行う印刷装置を選択して選択した印刷装置に対して同印刷ジョブデータに基づいて印刷制御を行う機能をコンピュータに実現させる印刷制御プログラムを記録した媒体であって、上記ジョブプロファイル情報から上記印刷ジョブデータにて表現しようとする色域に関する色域情報を取得する色域情報取得機能と、取得された色域情報と、上記印刷装置についての各種設定情報から構成されるとともに上記複数の印刷装置のそれぞれに対応した複数の印刷プロファイル情報とに基づいて、上記印刷ジョブデータにて表現しようとする色域の再現度合を基準として上記複数の印刷装置の中からいずれかの印刷装置を選択する印刷装置選択機能と、選択された上記印刷装置に対して上記印刷ジョブデータに基づく印刷制御を行う印刷制御機能とを実現させることを特徴とする印刷制御プログラムを記録した媒体。

技術分野

0001

本発明は、複数の印刷装置の中から選択した印刷装置に対して印刷ジョブデータに基づいて印刷制御を行う印刷制御装置印刷制御方法印刷制御プログラムおよび印刷制御プログラムを記録した媒体に関する。

背景技術

0002

従来、この種の印刷制御装置は、印刷ジョブを構成する印刷ジョブデータを入力するとともに、接続された複数の印刷装置の中から印刷を行う印刷装置の選択入力マウス操作等に基づいて受け付け、選択入力された印刷装置に対して印刷ジョブデータを送信している。印刷装置には、インクジェットプリンタページプリンタの他、プルーファ等も含まれている。ここで、印刷ジョブデータに、印刷データと、この印刷データについての各種設定情報から構成されるジョブICCプロファイル等を含める場合もある。この場合、印刷装置は、印刷ジョブデータを受信すると、ジョブ用ICCプロファイルに従って印刷ジョブデータに含まれる印刷データを補正する処理を行い、印刷データに基づく印刷を行う。このように、印刷ジョブにICCプロファイルを組み込むことにより、最終出力まで一貫して良好なカラー特性を維持して印刷させることができる。

発明が解決しようとする課題

0003

上述した従来の印刷制御装置においては、選択した印刷装置の色域が印刷ジョブデータにて表現しようとする色域をカバーしていないため画質が不十分であったり、色域を重視して印刷を行った結果コストがかかりすぎたり、選択した印刷装置に多くの印刷ジョブデータが受信されていて印刷が終了するまでに時間がかかりすぎたり等、思い通りに印刷を行うことができないことがあった。また、印刷ジョブにICCプロファイルを組み込んでも、印刷されるまで適切なカラーで出力されるか分からないし、似たような特性を持つ出力機が複数ある場合、どの出力機であれば正常に出力できるかが出力してみるまで不明である。本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、より確実に思い通りの印刷を行うことが可能な印刷制御装置、印刷制御方法、印刷制御プログラムおよび印刷制御プログラムを記録した媒体の提供を目的とする。

課題を解決するための手段

0004

上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、印刷データと同印刷データについての各種設定情報から構成されるジョブプロファイル情報とを有する印刷ジョブデータを入力するとともに、複数の印刷装置の中から印刷を行う印刷装置を選択して選択した印刷装置に対して同印刷ジョブデータに基づいて印刷制御を行う印刷制御装置であって、上記印刷装置についての各種設定情報から構成されるとともに上記複数の印刷装置のそれぞれに対応した複数の印刷プロファイル情報を記憶した印刷プロファイル記憶領域と、上記ジョブプロファイル情報から上記印刷ジョブデータにて表現しようとする色域に関する色域情報を取得する色域情報取得手段と、取得された色域情報および上記複数の印刷プロファイル情報に基づいて、上記印刷ジョブデータにて表現しようとする色域の再現度合を基準として上記複数の印刷装置の中からいずれかの印刷装置を選択する印刷装置選択手段と、選択された上記印刷装置に対して上記印刷ジョブデータに基づく印刷制御を行う印刷制御手段とを具備する構成としてある。

0005

本印刷制御装置は、印刷ジョブデータを入力するとともに、複数の印刷装置の中から印刷を行う印刷装置を選択して選択した印刷装置に対して同印刷ジョブデータに基づいて印刷制御を行う。ここで、印刷ジョブデータは、印刷データと、この印刷データについての各種設定情報から構成されるジョブプロファイル情報とを有している。また、印刷プロファイル記憶領域には、印刷装置についての各種設定情報から構成される印刷プロファイル情報が記憶されている。同印刷プロファイル情報は、複数の印刷装置のそれぞれに対応して複数設けられている。

0006

色域情報取得手段は、印刷ジョブデータに含まれるジョブプロファイル情報から、印刷ジョブデータにて表現しようとする色域に関する色域情報を取得する。印刷装置選択手段は、取得された色域情報と、複数の印刷プロファイル情報とに基づいて、複数の印刷装置の中からいずれかの印刷装置を選択する。その際、印刷ジョブデータにて表現しようとする色域の再現度合を基準として印刷装置を選択する。すると、印刷制御手段にて、選択された印刷装置に対して印刷ジョブデータに基づく印刷制御が行われる。その結果、選択された印刷装置にて印刷ジョブデータに基づく印刷が行われる。すなわち、印刷ジョブデータにて表現しようとする色域の再現度合が反映されて印刷装置が選択されるので、より確実に思い通りの印刷を行うことが可能となる。

0007

上記印刷ジョブデータは、様々な構成を採用可能である。例えば、印刷データに対して印刷処理作業手順を指示する作業指示情報を有する印刷ジョブデータを採用してもよく、この場合、作業指示情報にジョブプロファイル情報を含めてもよい。色域情報取得手段は、様々な構成が考えられる。例えば、ジョブプロファイル情報に含まれる色域情報を所定のメモリに格納するものであってもよいし、同色域情報が記憶された位置を示すポインタを印刷装置選択手段にて取得可能にするものであってもよい。

0008

印刷装置選択手段も、様々な構成が考えられる。その一例として、請求項2にかかる発明は、上記印刷装置選択手段は、上記色域情報および複数の印刷プロファイル情報に基づいて、上記印刷ジョブデータにて表現しようとする色域に対する上記印刷装置にて表現可能な色域の割合を表す割合データを上記複数の印刷装置のそれぞれについて求め、上記再現度合を基準としながら同割合データに基づいて上記印刷装置を選択する構成としてある。すなわち、印刷装置にて表現可能な色域の相対量に応じて印刷装置が選択される。

0009

ここで、請求項3にかかる発明のように、上記印刷ジョブデータには、上記再現度合を表す印刷条件情報が含まれ、上記印刷ジョブデータから上記印刷条件情報を取得する印刷条件取得手段が設けられ、上記印刷装置選択手段は、取得された上記印刷条件情報を基準として上記印刷装置を選択する構成にすると、印刷ジョブデータに色域の再現度合を表す印刷条件情報を含めることにより、基準とする色域の再現度合を変更することができる。

0010

印刷条件取得手段も、様々な構成が考えられる。その一例として、請求項4にかかる発明は、上記印刷ジョブデータには、当該印刷ジョブデータにて表現しようとする色域に対して上記印刷装置にて表現させたい色域の割合を表す印刷条件情報が含まれ、上記印刷条件取得手段は、上記印刷ジョブデータから上記印刷条件情報を取得するとともに、同印刷条件情報に基づいて上記印刷装置にて表現させたい色域の割合を表す色域割合値を取得し、上記印刷装置選択手段は、上記色域情報および複数の印刷プロファイル情報に基づいて、上記印刷ジョブデータにて表現しようとする色域に対する上記複数の印刷装置にて表現可能な色域の割合を表す割合値を上記複数の印刷装置のそれぞれについて算出し、算出した割合値が上記色域割合値以上またはより大となる上記印刷装置を選択する構成としてある。すなわち、印刷ジョブデータに印刷装置にて表現させたい色域の割合を表す印刷条件情報を含めることにより、ユーザが印刷装置にて表現させたい色域の割合以上またはより大となる印刷装置が選択される。

0011

さらに、請求項5にかかる発明のように、上記印刷ジョブデータには、当該印刷ジョブデータに基づく印刷の際に生じてもよい印刷コストの制限額を表す印刷条件情報が含まれ、上記印刷条件取得手段は、上記印刷ジョブデータから上記印刷条件情報を取得し、上記印刷装置選択手段は、上記印刷コストの制限額を表す印刷条件情報を基準として、上記複数の印刷プロファイル情報に基づいて上記印刷装置を選択する構成にしてもよい。印刷ジョブデータに印刷コストの制限額を表す印刷条件情報を含めると、所望の印刷コストとなるように印刷装置が選択される。

0012

その際、上記印刷条件取得手段は、上記印刷ジョブデータから上記印刷条件情報を取得するとともに、同印刷条件情報に基づいて上記印刷ジョブデータに基づく印刷の際に生じてもよい印刷コストの上限値を取得し、上記印刷装置選択手段は、上記印刷ジョブデータおよび印刷プロファイル情報に基づいて、上記印刷ジョブデータに基づく印刷の際に生じる印刷コストを表すコスト値を上記複数の印刷装置のそれぞれについて算出し、算出したコスト値が上記上限値以下またはより小となる上記印刷装置を選択してもよい。印刷ジョブデータに印刷コストの制限額を表す印刷条件情報を含めると、印刷コストの上限までとなる印刷装置が選択される。

0013

上記印刷ジョブデータには、当該印刷ジョブデータに基づいて印刷される画像の画質設定量を表す印刷条件情報が含まれ、上記印刷装置選択手段は、上記印刷プロファイル情報に基づいて、上記画質設定量を表す印刷条件情報に合致する上記印刷装置を選択する構成にしてもよい。印刷ジョブデータに画像の画質設定量を表す印刷条件情報を含めると、所望の画質となるように印刷装置が選択される。

0014

上記印刷ジョブデータには、当該印刷ジョブデータに基づいて行われる印刷の速度を表す印刷条件情報が含まれ、上記印刷装置選択手段は、上記印刷プロファイル情報に基づいて、上記印刷の速度を表す印刷条件情報に合致する上記印刷装置を選択する構成にしてもよい。印刷ジョブデータに印刷の速度を表す印刷条件情報を含めると、所望の印刷速度の印刷装置が選択される。

0015

上記印刷ジョブデータには、当該印刷ジョブデータに基づく印刷が終了するまでの待ち時間を表す印刷条件情報が含まれ、上記印刷装置選択手段は、上記待ち時間を表す印刷条件情報に合致する上記印刷装置を選択する構成にしてもよい。印刷ジョブデータに待ち時間を表す印刷条件情報を含めると、所望の待ち時間となる印刷装置が選択される。

0016

上記印刷装置選択手段は、上記待ち時間を表す印刷条件情報が最も早く印刷が終了する印刷装置を選択する旨の情報であるとき、上記複数の印刷装置から印刷が終了していない印刷ジョブデータについての情報を取得し、当該情報と上記複数の印刷プロファイル情報とに基づいて印刷が終了するまでの待ち時間を算出し、算出した待ち時間が最も短くなる上記印刷装置を選択すると、待ち時間が最も短くなるように印刷される。

0017

このように、本印刷制御装置は、種々の印刷条件情報に基づいて思い通りの印刷をより確実に実行させることが可能である。その際、請求項10にかかる発明のように、上記印刷ジョブデータには、複数の上記印刷条件情報の中から優先する印刷条件情報を表す印刷条件情報が含まれ、上記印刷装置選択手段は、取得された上記優先する印刷条件情報を基準として上記印刷装置を選択する構成にしてもよい。印刷ジョブデータに優先する印刷条件情報を表す印刷条件情報を含めると、ユーザは優先させる印刷条件情報を選ぶことができる。また、上記印刷ジョブデータに、複数の印刷条件情報の優先順位を表す印刷条件情報を含めてもよい。

0018

なお、上記印刷プロファイル記憶領域が印刷装置内に設けられている場合、請求項11にかかる発明のように、上記印刷装置選択手段は、上記印刷装置から上記印刷プロファイル情報を入手し、入手した印刷プロファイル情報と上記色域情報とに基づいて上記印刷装置を選択すると、印刷装置内に記憶されている印刷プロファイル情報に基づいて印刷装置を選択することができる。むろん、印刷プロファイル記憶領域は、印刷装置外に設けられていてもよい。

0019

ところで、上述した印刷制御装置は、単独で実施される場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で他の方法とともに実施されることもあるなど、発明の思想としては各種の態様を含むものであって、適宜、変更可能である。また、上述した印刷制御を行う際の手法は、所定の手順に従って処理を進めていくうえで、その根底にはその手順に発明が存在するということは当然である。従って、本発明は方法としても適用可能であり、請求項12にかかる発明においても、基本的には同様の作用となる。

0020

本発明を実施しようとする際に、印刷制御装置にて所定のプログラムを実行させる場合もある。そこで、そのプログラムとしても適用可能であり、請求項13にかかる発明においても、基本的には同様の作用となる。さらに、本発明を実施しようとする際に、上記プログラムを記録した媒体が流通し、同記録媒体からプログラムを適宜コンピュータに読み込むことが考えられる。従って、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体としても適用可能であり、請求項14にかかる発明においても、基本的には同様の作用となる。むろん、請求項2〜請求項11に記載された構成を上記方法やプログラムやプログラムを記録した媒体に対応させることも可能であることは言うまでもない。

0021

ここで、上記記録媒体は、磁気記録媒体光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。また、一部がソフトウェアであって、一部がハードウェアで実現される場合においても本発明の思想において全く異なるものではなく、一部を記録媒体上に記録しておいて必要に応じて適宜読み込む形態のものも含まれる。さらに、一次複製品、二次複製品などの複製段階については全く問う余地なく同等である。

発明の効果

0022

以上説明したように、請求項1、請求項12〜請求項14にかかる発明によれば、より確実に思い通りの印刷を行うことが可能な印刷制御装置、印刷制御方法、印刷制御プログラムおよび印刷制御プログラムを記録した媒体を提供することができる。また、請求項2にかかる発明によれば、印刷装置にて表現可能な色域の相対量に応じて印刷装置が選択されるので、色域の再現度合を十分に反映させて思い通りの印刷をより確実に行うことが可能となる。さらに、請求項3にかかる発明によれば、基準とする色域の再現度合を変更することができ、利便性を向上させることができる。

0023

さらに、請求項4にかかる発明によれば、印刷装置にて表現させたい色域の割合以上またはより大となる印刷装置が選択されるので、より確実に思い通りの印刷を行うことが可能となる。さらに、請求項5〜請求項10にかかる発明によれば、利便性が向上し、より確実に思い通りの印刷を行うことが可能となる。さらに、請求項11にかかる発明によれば、印刷装置内に記憶されている印刷プロファイル情報に基づいて印刷装置を選択することが可能となる。

発明を実施するための最良の形態

0024

以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)印刷システムの構成:
(2)印刷制御装置の概略構成
(3)本印刷制御装置の作用:
(4)まとめ:

0025

(1)印刷システムの構成:図1は、本発明の第一の実施形態にかかる印刷制御装置を含む印刷システムの概略構成を示している。本印刷システムは、パーソナルコンピュータ(PC)10、印刷装置であるカラー印刷可能なレーザープリンタ20やインクジェットプリンタ30やプルーファ40等から構成されている。PC10は演算処理中枢をなすCPU11を備えており、このCPU11はシステムバス10aを介してPC10全体の制御を行う。同バス10aには、ROM12、RAM13、CD−ROMドライブ15、フレキシブルディスクFD)ドライブ16、各種インターフェイス(I/F)17a〜d等が接続されている。また、ハードディスクドライブを介してハードディスク(HD)14も接続されている。本実施形態のコンピュータにはいわゆるデスクトップ型PCを採用しているが、コンピュータとしては一般的な構成を有するものを採用可能である。

0026

HD14には、ソフトウェアとしてオペレーティングシステム(OS)や画像情報等を作成可能なアプリケーションプログラムAPL)等が格納されており、これらのソフトウェアは、実行時にCPU11によって適宜RAM13に転送される。そして、CPU11は、RAM13を一時的なワークエリアとして適宜アクセスしながら種々のプログラムを実行する。周辺機器I/F(PIF)17aには、デジタルカメラ90や、図示しないカラースキャナ等が接続可能である。CRTI/F17bには画像データに基づく画像を表示するディスプレイ18aが接続され、入力I/F17cにはキーボード18bやマウス18cが操作用入力機器として接続されている。また、通信I/F17dには、ネットワークを介して各種印刷機20〜40が接続されている。

0027

PC10は、文書や画像等種々の印刷対象を印刷ジョブとして管理しており、印刷を行う印刷機を選択して、ネットワークを介して印刷ジョブを構成する印刷ジョブデータを送信する。本実施形態では、PC10にて印刷ジョブを作成するとともに、複数の出力機の前段となる同PC10にて印刷ジョブを解析できるジョブ解析処理装置を構成している。このジョブ解析処理装置は、出力機の出力特性が記録されているICCプロファイルと、印刷ジョブ内に含まれているICCプロファイルとを比較し、色域のカバー率を計算し、印刷ジョブ内に含まれるICCプロファイルの色域を満足できる出力機を選択し、印刷ジョブを処理する。選択された印刷機は、PC10から印刷ジョブデータを受信し、同印刷ジョブデータに基づいて印刷を行う。なお、レーザープリンタ20を複数機接続してもよいし、インクジェットプリンタ30を複数機接続してもよい。むろん、上記印刷機20〜40以外にも、インク通路内に泡を発生させてインク吐出するバブル方式のプリンタ等、種々の印刷装置を接続可能である。本実施形態では、印刷装置のハードウェア構成を説明するにあたり、図2に示すレーザープリンタ20を例にとって説明する。図において、レーザープリンタ20は、各種データ処理を行う制御部20a、各種データを蓄積するHD28、レーザービーム照射トナー付着等を行って印刷用紙上への印刷を実行するプリントエンジン29を備えている。

0028

制御部20aは、CPU21とRAM23とROM24とメモリコントローラ22とからなるプログラム実行環境を備えており、ROM24に格納されたプログラムを適宜RAM23にロードして各種プログラムを実行可能である。これらの他、通信I/F25、ビデオI/F26、IDEI/F27を備えており、印刷ジョブデータを入手し、プリントエンジン29において印刷を実行可能とするイメージデータを生成するとともに、印刷の実行順序を管理する等の処理を実行する。メモリコントローラ22は、各部21,23〜27にアクセスして、各種データの送受信を制御する。同メモリコントローラ22は、通信I/F25を介してPC10から印刷ジョブデータを受信し、RAM23に記憶させる。むろん、メモリコントローラ22は、IDEI/F27にアクセスし、受信した印刷ジョブデータをそのままの状態でHD28にスプールしてもよい。

0029

印刷ジョブデータが記憶されると、CPU21等からなるプログラム実行環境により、適宜コマンド解釈および印刷キューの生成等が行われ、印刷ジョブデータはイメージデータに変換される。同イメージデータは、印刷用紙の各ページに印刷されるイメージのデータであり、ビットマップデータを含むデータとされる。メモリコントローラ22は、印刷キューに従って、ビデオI/F26を介して適宜イメージデータをプリントエンジン29に対して送出する。すると、プリントエンジン29が駆動し、同イメージデータに基づいて印刷を実行する。なお、プリンタ20は、自らが表現可能な色域に関する色域情報等の各種設定情報から構成された印刷機用のICCプロファイル(出力機の出力特性)である印刷プロファイル情報をHD28に記憶している。すなわち、HD28は印刷プロファイル記憶領域を構成し、このHD28とPC10とが本発明にいう印刷制御装置を構成する。他の印刷機も、同様の印刷プロファイル記憶領域を有している。むろん、印刷プロファイル情報をPC10のHD14またはRAM13に記憶するようにしてもよく、この場合には同HD14またはRAM13が印刷プロファイル記憶領域を構成することになる。

0030

本実施形態の印刷ジョブデータD1は、JDF(Job Definition Format )の仕様に従って構成されており、図3に示すように、文書や画像等の情報からなる印刷データD2と、印刷データD2に対して印刷処理の作業手順を指示する作業指示情報D3とから構成されている。作業指示情報D3には、印刷データD2についての各種設定情報から構成されるジョブ用のICCプロファイルであるジョブプロファイル情報D4や、各種印刷条件を表す印刷条件情報D5等が含まれている。ジョブプロファイル情報D4の各種設定情報には、印刷ジョブデータにて表現しようとする色域(以下、ジョブ色域と記載)に関する色域情報D6等が含まれている。プリンタ20は、ジョブプロファイル情報D4に従って印刷データD2を補正する処理を行った後、印刷データに基づく印刷を行う。

0031

PC10では、以上のハードウェアを基礎としてバイオスが実行され、その上層にてOSとAPLとが実行される。OSには、プリンタドライバ等の各種のドライバ類が組み込まれ、OSの一部となってハードウェアの制御を実行する。プリンタドライバは、通信I/F17dを介してプリンタ20と双方向の通信を行うことが可能であり、GDI(Graphics Device Interface )等が組み込まれたOSを介してAPLから印刷データを受け取って印刷ジョブを構成する印刷ジョブデータを生成し、印刷機20〜40に送出する。そして、本発明の印刷制御プログラムは、同プリンタドライバと、印刷機のROM(プリンタ20の場合、ROM24)に書き込まれたプログラムの一部とから構成される。むろん、APLにより構成することも可能である。また、HD14とROM24は本発明にいう印刷制御プログラムを記録した媒体となるが、同媒体は、例えば、CD−ROM、FD16a、光磁気ディスク不揮発性メモリパンチカードバーコード等の符号が印刷された印刷媒体、等であってもよい。むろん、モデム等の通信I/F17dをインターネット網に接続し、所定のサーバにアクセスして本印刷制御プログラムをダウンロードして実行させることも可能である。

0032

(2)印刷制御装置の概略構成:図4は、上記ハードウェアと上記印刷制御プログラムとが協働して構築する印刷制御装置の構成をブロック図により示している。印刷制御装置は、印刷プロファイル記憶領域M1〜M3と各種手段U1〜U5から構成されている。印刷プロファイル記憶領域M1〜M3は、印刷機20〜40のそれぞれの内部に設けられており、対応する印刷機20〜40についての各種設定情報から構成される印刷プロファイル情報を記憶している。印刷ジョブデータ入力手段U1は、印刷ジョブデータを入力する。色域情報取得手段U2は、印刷ジョブデータに含まれるジョブプロファイル情報から、ジョブ色域に関する色域情報を取得する。印刷装置選択手段U3は、印刷機20〜40とデータ送受信を行って印刷プロファイル記憶領域M1〜M3のそれぞれから印刷プロファイル情報を取得して所定の解析を行い、後述する印刷プロファイルデータベースとしてPC10のHD14に記憶させる。そして、取得した複数の印刷プロファイル情報と、色域情報とに基づいて、複数の印刷機20〜40の中からいずれかの印刷機を選択する。選択の際、ジョブ色域の再現度合を基準として印刷機を選択する。本実施形態では、ジョブ色域に対する印刷機にて表現させたい色域の割合を表す色域割合値をジョブ色域の再現度合としている。

0033

印刷条件取得手段U4は、印刷ジョブデータからジョブ色域の再現度合を表す印刷条件情報を取得可能である。印刷装置選択手段U3は、この印刷条件情報を入手し、同印刷条件情報で表されたジョブ色域の再現度合を基準として印刷機を選択可能である。このほか、印刷条件取得手段U4は、印刷ジョブデータから各種印刷条件を表す印刷条件情報を取得可能である。同印刷条件情報には、上記ジョブ色域の再現度合、印刷コストの制限額、画像の画質設定量、印刷速度、待ち時間、用紙サイズ、用紙の種類、等を表す情報が含まれる。そして、印刷装置選択手段U3は、これらの印刷条件情報を基準として印刷機を選択可能である。

0034

印刷制御手段U5は、印刷装置選択手段U3にて選択された印刷機に対して、印刷ジョブデータ入力手段にて入力された印刷ジョブデータを出力することにより、印刷制御を行う。すると、ジョブ色域の再現度合等の印刷条件情報に応じて、選択された印刷機にて印刷ジョブデータに基づく印刷が行われる。従来は、接続された複数の印刷機の中から印刷を行う印刷機の選択する操作入力をPC10に対して行い、選択入力した印刷機に印刷ジョブデータを送信させて印刷を実行させていた。しかし、選択した印刷機の色域がジョブ色域をカバーしていないため画質が不十分であったり、ジョブ色域をカバーしていてもコストがかかりすぎたり等、ユーザの思い通りに印刷を行うことができないことがあった。本印刷制御装置は、印刷ジョブデータにて表現しようとする色域の再現度合が反映されるとともに、印刷ジョブデータに各種印刷条件情報を含めることにより各種の印刷条件も反映されて印刷機が選択されるので、より確実に思い通りの印刷を行うことが可能となる。

0035

(3)本印刷制御装置の作用:以下、本印刷制御装置の作用を、印刷機を選択して印刷を実行させる処理とともに説明する。図5は、PC10が印刷ジョブデータを作成する処理をフローチャートにより示している。本発明の印刷制御装置は、この処理により作成された印刷ジョブデータを入力して印刷制御を行うようになっている。例えばAPLに備えられたAPL用印刷機能にてディスプレイ18aに表示される印刷実行メニューが選択されると、本フローを開始し、まず、APLで作成された印刷データを入力する(ステップS105。以下、ステップの記載を省略)。入力する印刷データは、デジタルカメラ90や図示しないスキャナビデオカメラ等にて取り込まれた画像のデータであってもよいし、キーボード等から操作入力された文字に対応する文字データであってもよい。次に、入力した印刷データについての各種設定情報から構成されるジョブプロファイル情報を生成する(S110)。

0036

さらに、図6に示す印刷条件設定画面91をディスプレイに表示する(S115)。同画面91では、各種印刷条件の項目91aを表示するとともに、同項目91aのそれぞれに対応して選択欄91bと優先チェックボックス91cを表示する。PC10のHD14には図7上段に示す印刷条件テーブルT1が記憶されており、色域の再現割合、印刷コストの制限、といった印刷条件の項目に対応して選択可能な内容が格納されている。図の例では、色域の再現割合については、100%、98%以上、95%以上、・・・が印刷条件テーブルT1に格納されている。そこで、印刷条件テーブルT1の各項目を印刷条件設定画面91に表示するとともに、選択欄91bには印刷条件テーブルT1の内容を選択可能に表示する。そして、各種印刷条件についての設定入力を受け付ける。従って、PC10のユーザは、マウスを操作することにより同選択欄91bから印刷条件の項目に対応した内容を選択入力可能である。また、チェックボックス91cでは、マウス操作によりレ印を付すことが可能であり、優先させたい印刷条件を設定入力可能である。なお、チェックボックス91cにレ印を付すことにより、対応する項目の印刷条件については100%合致する印刷機を選択することが可能となる。

0037

印刷条件設定画面91中のOKボタン91dがクリック操作されると、選択欄91bとチェックボックス91cによる設定入力内容から印刷条件を表す各種の印刷条件情報を取得する(S120)。例えば、色域の再現割合という項目91aに対応した選択欄91bにて「98%以上」が選択入力されると、図7下段に示すように、印刷条件情報D5として「色域の再現割合」に「98%以上」を対応させた情報を取得する。選択欄91bにて「指定なし」が選択入力されると、印刷条件情報D5の取得内容として「指定なし」を取得する。また、チェックボックス91cにレ印が付された項目に対応して優先フラグを「1」とし、その他の項目に対応して優先フラグを「0」としておく。同図の下段に示す印刷条件情報D5が、図3で示した印刷ジョブデータD1に含まれることになる。その後、印刷データに対して印刷処理の作業手順を指示する作業指示情報を作成する(S125)。この作業指示情報には、図3で示したように、ジョブプロファイル情報D4と印刷条件情報D5とを含める。そして、入力した印刷データD2と作成した作業指示情報D3とを合わせて印刷ジョブデータD1を作成し、RAM13やHD14の所定領域に格納して(S130)、本フローを終了する。

0038

図8は、印刷制御装置の各種手段U1〜U5が行う処理をフローチャートにより示しており、同フローチャートに従って印刷制御装置が行う処理を説明する。本処理は、PC10の電源オン時に常時行われる。なお、本処理と図5で示した印刷ジョブ作成処理とは、OSの機能により実現される時分割処理により擬似的に並列して行われる。本フローを開始すると、まず、未処理の印刷ジョブが存在するか否かを判断し(S205)、処理していない印刷ジョブが存在しない場合にはS205の判断処理を繰り返すことにより、常時待機している。処理していない印刷ジョブが存在すると、PC10と接続可能であるとともに印刷プロファイル情報を取得して解析を行っていない印刷機が存在するか否かを判断する(S210)。このような印刷機が存在する場合にはS215に進み、それ以外はS225に進む。

0039

S215では、印刷プロファイル情報が未解析である印刷機に対して印刷プロファイル情報の入手要求を送信するとともに、ネットワークを介して同印刷機から印刷プロファイル記憶領域に記憶された印刷プロファイル情報を取得し、所定の解析を行う。そして、取得、解析した印刷プロファイル情報を、図9の上段に示す印刷プロファイルデータベースD12に格納し(S220)、S225に進む。印刷プロファイルデータベースD12は、PC10のHD14に記憶されており、PC10に接続された印刷機のそれぞれに対応して各種情報が格納されている。また、同データベースD12は、図7で示した印刷条件情報D5の項目にほぼ対応する項目を有しており、各種情報は同項目に対応して格納されることになる。

0040

S225では、ジョブ作成処理により作成された印刷ジョブデータを入力する。本実施形態では、データの受け渡しに利用されるバッファ領域を表すポインタの受け渡しだけ行う。むろん、データ全体を一括してRAM13内の所定領域に読み込むようにしてもよいし、部分的に読み込むようにしてもよい。その後、印刷条件取得手段を構成するS230の処理にて、入力された印刷ジョブデータから各種印刷条件を表す印刷条件情報D5を取得する。そして、印刷条件情報別に適合率を算出する各適合率算出処理を行う(S235)。詳しくは後述するが、同処理は図10図14のフローチャートに従って行う。その際、図9に示すように、印刷プロファイルデータベースD12と、印刷ジョブデータに含まれるジョブプロファイル情報D4に基づいて、印刷条件情報D5を基準として印刷機のそれぞれについて適合率を算出し、算出した適合率を適合率データベースD13に格納する。適合率データベースD13は、HD14に記憶されており、印刷条件情報D5の項目に対応する項目を有している。従って、適合率データベースD13には、印刷機別に、各項目のそれぞれに対応して適合率が格納されることになる。

0041

各適合率算出処理が終了すると、適合率未計算の印刷機が存在するか否かを判断する(S240)。適合率を計算していない印刷機が存在する場合には、繰り返しS235の各適合率算出処理を行う。適合率を計算していない印刷機が存在しない場合には、印刷機別に優先する印刷条件情報について100%適合しているか否かを判断する(S245)。詳しくは後述するが、同判断処理は、RAM13の所定領域に設けた印刷機別の非選択フラグの状態を参照することにより行うことができる。いずれかの印刷機について100%適合している場合にはS255に進み、100%適合している印刷機が全く無い場合には100%適合した印刷機が無い旨のエラーを表示し(S250)、S255に進む。このように、100%適合している印刷機が全く無い場合にその旨を知ることができるので、本印刷制御装置は便利である。

0042

S255では、待ち時間を表す印刷条件情報が最も早く印刷が終了する印刷機を選択する旨の情報である「最短」であるか否かを判断する。条件成立の場合、各適合率算出処理を行った結果待ち時間が最も短くなる印刷機を選択し(S260)、S275に進む。待ち時間を表す印刷条件情報が「最短」でない場合には、各適合率算出処理にて算出した印刷機別かつ項目別の適合率から、印刷機別に総合の適合率を算出する(S265)。例えば、印刷条件情報D5の取得内容が「指定なし」以外とされた項目に対応する各適合率をRi、同適合率のそれぞれに対応した係数をKiとして、以下の演算式により総合の適合率TRを算出する。
TR=Σ(Ki・Ri)/ΣKi
ただし、i=1〜n(nは項目数
ここで、印刷条件情報D5に格納された優先フラグが”1”とされた項目に対応する係数Kiを”3”とし、優先フラグが”0”とされた項目に対応する係数Kiを”1”としている。すなわち、総合の適合率TRは、印刷条件情報D5の取得内容が「指定なし」以外とされた項目に対応する各適合率について重みを異ならせて平均した値であり、優先する印刷条件情報の適合率が比較的大きく反映されるように算出されることになる。

0043

次に、総合の適合率が最大となる印刷機を選択する(S270)。その後、印刷制御手段を構成するS275の処理にて、選択された印刷機に対して印刷ジョブデータを送信することにより、印刷制御を行う。S265〜S275の処理により、ユーザが優先させたい印刷条件情報の適合率が比較的大きく反映されて印刷機が選択され、印刷が行われるので、本印刷制御装置は便利であり、本印刷制御装置により思い通りの印刷をより確実に行うことが可能となる。そして、適合率データベースD13に格納された適合率を消去して(S280)、S205に戻る。

0044

以下、図10図14に示した各適合率算出処理の詳細について、図7図9を参照しながら説明する。本実施形態では、図10図14順番に処理が行われるようになっている。図10は、ジョブ色域と印刷機にて表現可能な色域(以下、表現可能色域と記載)とから色域の適合率を算出する色域適合率算出処理を示している。なお、印刷条件情報D5における「色域の再現割合」の取得内容が「指定なし」であれば、本フローをスキップする。

0045

まず、本実施形態において色域情報取得手段を構成するS305の処理にて、ジョブプロファイル情報D4からジョブ色域に関する色域情報を取得する。図15に示すように、ジョブ色域に関する色域情報D21は、例えば、入力側となるR(赤)、G(緑)、B(青)の3要素色からなる各256階調(0〜255の整数値)の階調値と、出力側となるLab表色系におけるLab空間の各成分L,a,bからなるLab値とを複数の参照点において対応関係を規定した情報である。むろん、入力側をRGBからなる階調値とする以外にも、例えば、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4要素色からなる多階調の階調値としてもよい。印刷ジョブデータには、ジョブ色域に対して印刷機にて表現させたい色域の割合を表す印刷条件情報が含まれている。そこで、本実施形態において印刷条件取得手段を構成するS310の処理にて、S230で取得された印刷条件情報D5に基づいて、印刷機にて表現させたい色域の割合を表す色域割合値を取得する。例えば、印刷条件情報D5の項目「色域の再現割合」に対応する内容が「98%以上」である場合、色域割合値「98」(%)を取得する。

0046

さらに、ジョブ色域の色域情報と印刷プロファイル情報とに基づいて、ジョブ色域に関する色域情報に対する表現可能色域の割合値(割合データ)を算出する(S315)。印刷プロファイル情報には表現可能色域に関する色域情報が含まれており、印刷プロファイルデータベースD12には同表現可能色域に関する色域情報が格納されている。図15に示すように、表現可能色域に関する色域情報D22は、例えば、入力側となるLab空間の各成分L,a,bからなるLab値と、出力側となるCMYKの4要素色からなる各256階調(0〜255の整数値)の階調値とを複数の参照点において対応関係を規定した情報である。そこで、ジョブ色域に関する色域情報D21の各参照点に対応して色域フラグを設けておき、表現可能色域に関する色域情報D22を参照しながら色域フラグにデータを格納していく。すなわち、ジョブ色域に関する色域情報D21におけるLab値が、表現可能色域に関する色域情報D22におけるLab値の範囲内であるか否かを参照点別に判断し、範囲内であれば色域フラグを”1”、範囲外であれば色域フラグを”0”とする。そして、上記割合値は、色域フラグの総和すなわち表現可能色域内となる参照点数を参照点の全数で除して100を乗じた値とする。

0047

なお、上記割合値を算出するためには、上述した手法以外にも様々な手法により算出することができる。例えば、ジョブ色域に関する色域情報D21を参照して画像を表現する画素別に印刷データをLab値に仮変換し、変換後のLab値が表現可能色域に関する色域情報D22におけるLab値の範囲内となる割合を割合値としてもよい。

0048

そして、色域情報D21,D22から算出した割合値を、印刷条件情報から取得した色域割合値で除して100を乗じた値を適合率とし、適合率データベースD13において、適合率算出の対象とした印刷機であって項目「色域の再現割合」に対応する部分に格納する(S320)。例えば、ジョブ色域に対する表現可能色域の割合が93%であり、印刷条件情報D5の「色域の再現割合」が「98%以上」である場合、適合率は93/98×100=95%となる。なお、算出した値が100%を超える場合には、100%を格納する。

0049

その後、RAM13の所定領域に設けた非選択フラグをリセット(例えば、”0”を代入)する(S325)。この非選択フラグは、複数の印刷機のそれぞれに対応して設けられており、セット(例えば、”1”が代入)されている場合には対応する印刷機が選択されないようにさせるものである。非選択フラグをリセットした後、ジョブ色域の再現度合を表す印刷条件情報が優先する印刷条件情報であるか否かを判断する(S330)。図6で示した印刷条件設定画面91にて「色域の再現割合」に対応するチェックボックス91cにレ印が付された場合に条件成立となってS335に進み、条件不成立の場合は本フローを終了する。

0050

S335では、S315で算出した割合値が基準とする色域割合値以上であるか否かを判断する。なお、色域割合値よりも大きいか否かを判断するようにしてもよい。条件成立の場合にはそのまま本フローを終了し、条件不成立の場合は非選択フラグをセットして(S340)、本フローを終了する。すると、図8のS245の判断処理が行われたとき、S315で算出した割合値が色域割合値以上となる印刷機が選択されることになる。その結果、印刷ジョブデータにて表現しようとする色域の再現度合が反映されて印刷装置が選択されるので、適切なカラーが出力されない等の出力ミスが減少し、最終出力まで一貫して良好なカラー特性を維持して印刷させることができ、より確実に思い通りの印刷を行うことが可能となる。そして、S315〜S340,S240〜S270の処理は、ジョブプロファイル情報に含まれる色域情報と複数の印刷プロファイル情報とに基づいて、ジョブ色域の再現度合を表す印刷条件情報を基準として複数の印刷機の中からいずれかの印刷機を選択する印刷装置選択手段を構成する。

0051

本印刷制御装置は、印刷条件情報の中に、色域以外の判断要素を含め、複数の判断要素の適合率をもとに印刷機を選択することにより、より高度に印刷機の管理を行えるようにしている。その印刷条件情報の一つが、印刷コストの制限額である。図11は、印刷条件情報を基準として印刷コストの制限額の適合率を算出するコスト適合率算出処理を示している。なお、印刷条件情報D5における「印刷コストの制限額」の取得内容が「指定なし」であれば、本フローをスキップする。印刷ジョブデータには、同印刷ジョブデータに基づく印刷の際に生じてもよい印刷コストの制限額を表す印刷条件情報が含まれている。そこで、印刷条件取得手段を構成するS405の処理にて、印刷条件情報D5に基づいて、印刷の際に生じてもよい印刷コストの上限値を取得する。例えば、印刷条件情報D5の項目「印刷コストの制限額」に対応する内容が「50円/A4」である場合、印刷コストの上限値「50」(円)を取得する。

0052

次に、印刷プロファイル情報に基づいて、印刷ジョブデータに基づく印刷の際に生じる印刷コストを表すコスト値を取得する(S410)。印刷プロファイルデータベースD12には、印刷機別に、A4用紙一枚を基準とした用紙代や印刷用色剤等の総合コストである印刷コストの情報が格納されている。そこで、この情報に基づいてコスト値を取得する。図9に示すレーザープリンタでは、印刷コスト「45円/A4」であるので、コスト値は「45」(円)とする。そして、印刷条件情報に基づいて取得した印刷コストの上限値を、印刷プロファイル情報に基づいて取得したコスト値で除して100を乗じた値を適合率とし、適合率データベースD13において、適合率算出の対象とした印刷機であって項目「印刷コストの制限」に対応する部分に格納する(S415)。例えば、ジョブ色域に対する表現可能色域の割合が93%であり、印刷条件情報D5の「色域の再現割合」が「98%以上」である場合、適合率は93/98×100=95%となる。算出した値が100%を超える場合には、100%を格納する。

0053

その後、印刷コストの制限額を表す印刷条件情報が優先する印刷条件情報であるか否かを判断する(S420)。条件不成立の場合は本フローを終了し、条件成立の場合はS410で算出したコスト値が基準とする印刷コストの上限値以下(またはより小)であるか否かを判断する(S425)。条件成立の場合にはそのまま本フローを終了し、条件不成立の場合は非選択フラグをセットして(S430)、本フローを終了する。すると、図8のS245の判断処理が行われたとき、S410で算出した印刷コストの上限値がコスト値以下となる印刷機が選択されることになる。このように、印刷コストの制限額を表す印刷条件情報を基準として所望の印刷コストとなるように印刷装置が選択されるので、本印刷制御装置は便利であり、本印刷制御装置により思い通りの印刷をより確実に行うことが可能となる。

0054

上述したフローでは、印刷用紙(A4用紙)一枚あたりの印刷コストを基準として適合率を算出したが、印刷ジョブデータ全体での印刷の総コストを基準として適合率を算出してもよい。この場合、図6で示した印刷条件設定画面91では印刷コストの制限に対応して総コスト入力欄を設けておき、同総コスト入力欄への操作入力を受け付けて操作入力内容から印刷の総コストの制限額を取得し、印刷条件情報D5に含めるとよい。すると、S405にて、印刷条件情報D5に基づいて、印刷の際に生じてもよい印刷の総コストの上限値を取得することができる。S410では、印刷ジョブデータと印刷プロファイル情報とに基づいて、印刷ジョブデータに基づく印刷の際に生じる印刷の総コストを表す総コスト値を取得すればよい。例えば、印刷プロファイルデータベースD12からA4用紙一枚を基準とした印刷コストの情報を参照してコスト値を取得するとともに、印刷ジョブデータからA4用紙一枚を基準とした印刷するページ数を取得し、コスト値にページ数を乗じることにより総コスト値を算出することができる。そして、S415では、印刷条件情報に基づいて取得した印刷の総コストの上限値を同総コスト値で除して100を乗じた値を適合率とすればよい。以下、S420〜S430の処理を行うと、図8のS245の判断処理が行われたとき、S410で算出した印刷の総コストの上限値が総コスト値以下となる印刷機が選択されることになり、所望の印刷コストとなるように印刷装置が選択されることになる。

0055

図12は、画像の画質設定量の適合率を算出する画質適合率算出処理を示している。なお、印刷条件情報D5における「画像の画質設定」の取得内容が「指定なし」であれば、本フローをスキップする。印刷ジョブデータには、同印刷ジョブデータに基づいて印刷される画像の画質設定量を表す印刷条件情報が含まれている。そこで、印刷条件取得手段を構成するS505の処理にて、印刷条件情報D5に基づいて、印刷される画像の画質設定量の目標値である目標画質設定値を取得する。HD14には、図示していないが、画像の画質設定の各内容と目標画質設定値とを対応させた目標画質設定量テーブルが記憶されている。このテーブルには、例えば、「最高画質」に「100」、「高画質」に「80」、「普通画質」に「60」、等のデータが格納されている。そこで、印刷条件情報D5の項目「画像の画質設定」に対応する内容が「高画質」である場合、目標画質設定値「80」を取得する。

0056

次に、印刷プロファイル情報に基づいて、適合率を算出しようとしている印刷機にて最も高画質となるときに画質設定値を取得する(S510)。印刷プロファイルデータベースD12には、印刷機別に、設定可能な画像の画質設定の情報が格納されている。そこで、この情報に基づいて画質設定値を取得する。図9に示すレーザープリンタでは、「最高画質」が最も高画質となるので、画質設定値は「100」とする。そして、取得した画質設定値を、印刷条件情報に基づいて取得した目標画質設定値で除して100を乗じた値を適合率とし、適合率データベースD13において、適合率算出の対象とした印刷機であって項目「画像の画質設定」に対応する部分に格納する(S515)。

0057

その後、画像の画質設定量を表す印刷条件情報が優先する印刷条件情報であるか否かを判断する(S520)。条件不成立の場合は本フローを終了し、条件成立の場合は印刷プロファイル情報に基づいて設定可能な画像の画質設定の各情報に対応する画質設定値を取得し、同画質設定値の中に目標画質設定値と一致するものがあるか否かを判断する(S525)。このような判断処理を行うのは、画像の画質設定量を表す印刷条件情報を優先する場合には、ユーザが印刷させたい画質に一致しない印刷機が選択されないようにするためである。このような判断処理を行う印刷条件情報としては、フローチャートを示していないが、用紙サイズ、用紙の種類、等がある。そして、条件成立の場合には本フローを終了し、条件不成立の場合は非選択フラグをセットして(S530)、本フローを終了する。すると、図8のS245の判断処理が行われたとき、画像の画質設定量を表す印刷条件情報に対応する画像の画質設定にて印刷可能な印刷機が選択されることになる。このように、画像の画質設定量を表す印刷条件情報を基準として所望の画質となるように印刷装置が選択されるので、本印刷制御装置は便利である。

0058

図13は、印刷速度の適合率を算出する速度適合率算出処理を示している。なお、印刷条件情報D5における「印刷の速度」の取得内容が「指定なし」であれば、本フローをスキップする。印刷ジョブデータには、同印刷ジョブデータに基づいて行われる印刷の速度を表す印刷条件情報が含まれている。そこで、印刷条件取得手段を構成するS605の処理にて、印刷条件情報D5に基づいて、印刷の速度の目標値である目標印刷速度値を取得する。次に、印刷プロファイル情報に基づいて、適合率を算出しようとしている印刷機の印刷速度を表す印刷速度値を取得する(S610)。印刷プロファイルデータベースD12には、印刷機別に、印刷の速度の情報が格納されている。そこで、この情報に基づいて印刷速度値を取得する。そして、印刷条件情報に基づいて取得した目標印刷速度値を、印刷プロファイル情報に基づいて取得した印刷速度値で除して100を乗じた値を適合率とし、適合率データベースD13において、適合率算出の対象とした印刷機であって項目「印刷の速度」に対応する部分に格納する(S615)。

0059

その後、印刷の速度を表す印刷条件情報が優先する印刷条件情報であるか否かを判断する(S620)。条件不成立の場合は本フローを終了し、条件成立の場合はS610で算出した印刷速度値が基準とする目標印刷速度値以下(またはより小)であるか否かを判断する(S625)。条件成立の場合にはそのまま本フローを終了し、条件不成立の場合は非選択フラグをセットして(S630)、本フローを終了する。すると、図8のS245の判断処理が行われたとき、S610で算出した印刷速度値が目標印刷速度値以下となる印刷機が選択されることになる。このように、印刷の速度を表す印刷条件情報を基準として所望の印刷速度となるように印刷装置が選択されるので、本印刷制御装置は便利である。

0060

図14は、待ち時間の適合率を算出する待ち時間適合率算出処理を示している。なお、印刷条件情報D5における「待ち時間」の取得内容が「指定なし」であれば、本フローをスキップする。印刷ジョブデータには、同印刷ジョブデータに基づく印刷が終了するまでの待ち時間を表す印刷条件情報が含まれている。そこで、印刷条件取得手段を構成するS705の処理にて、印刷条件情報D5に基づいて、待ち時間の目標値である目標待ち時間値を取得する。なお、印刷条件情報に含まれる待ち時間の取得内容が「最短」である場合には、「9999」(秒)等、設定入力のあり得ない非常に大きな数値を目標待ち時間値としておく。次に、適合率を算出しようとしている印刷機から、印刷が終了していない印刷ジョブデータについての情報を取得する(S710)。同情報には、印刷が完了していないページ数の情報が含まれている。

0061

さらに、S710で取得した情報と印刷プロファイル情報とに基づいて、同印刷機にて印刷が終了するまでの待ち時間を算出する(S715)。例えば、印刷プロファイルデータベースD12には印刷機別に印刷の速度の情報が格納されているので、この情報に基づいて印刷速度値を取得するとともに、S710で取得した情報に基づくページ数に同印刷速度値を乗じて待ち時間値を算出可能である。そして、印刷条件情報に基づいて取得した目標待ち時間値を、S710で取得した待ち時間値で除して100を乗じた値を適合率とし、適合率データベースD13において、適合率算出の対象とした印刷機であって項目「待ち時間」に対応する部分に格納する(S720)。

0062

その後、待ち時間を表す印刷条件情報が優先する印刷条件情報であるか否かを判断する(S725)。条件不成立の場合は本フローを終了し、条件成立の場合はS715で算出した待ち時間値が基準とする目標待ち時間値以下(またはより小)であるか否かを判断する(S730)。条件成立の場合にはそのまま本フローを終了し、条件不成立の場合は非選択フラグをセットして(S735)、本フローを終了する。すると、図8のS245の判断処理が行われたとき、S715で算出した待ち時間値が目標待ち時間値以下となる印刷機が選択されることになる。このように、待ち時間を表す印刷条件情報を基準として所望の待ち時間となるように印刷装置が選択されるので、本印刷制御装置は便利である。以上説明したように、色域以外の判断要素として、印刷コスト、画質、印刷速度、用紙サイズ、用紙の種類、待ち時間等を含めることにより、ユーザの要求に対して最も適切な出力機で印刷されるので、思い通りの印刷をより確実に行うことが可能となる。

0063

(4)まとめ:本発明の印刷制御装置は、様々な構成が可能である。例えば、本印刷制御装置は、ある印刷機の内部に組み込まれたものであってもよい。また、図16に示す印刷システムのように、専用のジョブ解析処理装置を設けて印刷制御装置としてもよい。図において、ネットワークを介して印刷機20〜40に接続されたPC10は、専用のジョブ解析処理装置(印刷制御装置)とされている。同PC10の前段には、複数のコンピュータ110〜130が、ネットワークを介して接続されている。すなわち、コンピュータ110〜130は、印刷データとともにジョブプロファイル情報や印刷条件情報等を含む印刷ジョブデータを作成し、PC10に対して送信する。PC10は、同印刷ジョブデータを受信し、図8図10図14で示した処理を行い、色域情報あるいはジョブプロファイル情報と複数の印刷プロファイル情報とに基づいて、ジョブ色域の再現度合等の印刷条件情報を基準として複数の印刷機の中からいずれかの印刷装置を選択し、選択された印刷機に対して印刷ジョブデータを送信する。すると、ジョブ色域の再現度合等の印刷条件情報が反映されて印刷が行われるので、最適なカラーで印刷を行うことができたり、ユーザが希望する最適の出力機にて思い通りの印刷を行うことが可能となる。以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、より確実に思い通りの印刷を行うことが可能な印刷制御装置、印刷制御プログラムおよび印刷制御プログラムを記録した媒体を提供することができる。また、印刷制御方法としても適用可能である。

図面の簡単な説明

0064

図1印刷制御装置を含む印刷システムの概略構成図である。
図2レーザープリンタの概略ハードウェア構成を示したブロック図である。
図3印刷ジョブデータの構造を模式的に示す図である。
図4印刷制御装置の各種手段の概略構成を模式的に示すブロック図である。
図5印刷ジョブデータを作成する処理を示すフローチャートである。
図6印刷条件設定画面の表示画面例を示す図である。
図7印刷条件テーブルと印刷条件情報の構造を模式的に示す図である。
図8本印刷制御装置が行う処理を示すフローチャートである。
図9印刷プロファイルデータベースと適合率データベースの構造を模式的に示す図である。
図10色域適合率算出処理を示すフローチャートである。
図11コスト適合率算出処理を示すフローチャートである。
図12画質適合率算出処理を示すフローチャートである。
図13速度適合率算出処理を示すフローチャートである。
図14待ち時間適合率算出処理を示すフローチャートである。
図15ジョブ色域に関する色域情報に対する表現可能色域の割合値を算出する様子を模式的に示す図である。
図16変形例にかかる印刷制御装置を含む印刷システムの概略構成図である。

--

0065

10…パーソナルコンピュータ
11…CPU
12…ROM
13…RAM
14…ハードディスク
15…CD−ROMドライブ
16…フレキシブルディスクドライブ
17a〜d…インターフェイス
18a…ディスプレイ
18b…キーボード
18c…マウス
20,30,40…印刷機
28…ハードディスク
M1〜M3…印刷プロファイル記憶領域
U1…印刷ジョブデータ入力手段
U2…色域情報取得手段
U3…印刷装置選択手段
U4…印刷条件取得手段
U5…印刷制御手段
D1…印刷ジョブデータ
D2…印刷データ
D3…作業指示情報
D4…ジョブプロファイル情報
D5…印刷条件情報
D6,D21…ジョブ色域に関する色域情報
D12…印刷プロファイルデータベース
D13…適合率データベース
D22…表現可能色域に関する色域情報

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