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技術 エアバッグ用織物およびエアバッグ

出願人 東レ株式会社
発明者 関昌夫
出願日 2002年2月27日 (19年10ヶ月経過) 出願番号 2002-051346
公開日 2003年9月10日 (18年3ヶ月経過) 公開番号 2003-253538
状態 未査定
技術分野 繊維材料の処理 エアバッグ 織物
主要キーワード 厚み低減 荷重除去 取り付け口 パッケージ容器 平織り物 対ロール 変形組織 塗工布
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2003年9月10日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (2)

課題

エアバッグとしての機械的特性を保持しつつ、収納性収納作業性に優れたエアバッグ用織物およびエアバッグを提供する。

解決手段

成繊維からなる織物の少なくとも片面がエンボス加工されていることを特徴とするエアバッグ用織物。

概要

背景

従来、エアバッグは、180〜900デシテックスナイロン66またはナイロン6フィラメント糸を用いた平織物に、耐熱性難燃性空気遮断性などの向上のため、クロロプレンクロルスルホン化オレフィンシリコーンなどの合成ゴムなどのエラストマー樹脂を塗布、積層した基布裁断し、袋体に縫製して作られていた。例えば、シリコン樹脂を使用する場合は、一般にナイフコーターロールコーターリバースコーターなどによるコーティング方式基布表面樹脂を塗工するが、従来は、40〜60g/m2 の塗布量であったが、基布の反発性が強いため、袋体に縫製してパッケージ収納する際に折り畳みにくかったり、折り畳んだものが反発力により形状が崩れ収納性および収納作業性が悪いという問題があった。

かかる問題を改善するために、樹脂量を低減する検討が行われており、樹脂量を20〜30g/m2 に低減させる試みがされているが、樹脂量低減で基布の厚みが減少し、折り畳んだときの厚み低減による収納性の向上は見られるものの、反発力の低減効果は十分でないのが現状である。

収納性の改善とコストダウンを目的にナイロン66、ナイロン6などのポリアミド系繊維およびポリエステル系繊維を高密度製織したノンコートエアバッグ基布が使用されている。該基布は樹脂塗工をしないでエアバッグとして使用可能な通気度を得る必要があるので織物を構成する糸の本数を高めた高密度織物とすることが必須となる。しかしながら、高密度化しても樹脂塗工基布よりは基布が薄く、反発性も低減するので樹脂塗工布よりは収納性、収納作業性は改善されるが、高密度化により基布の剛性が高くなるので、年々高まる収納コンパクト性向上の要求に対応するには限界があるのが現状である。

概要

エアバッグとしての機械的特性を保持しつつ、収納性、収納作業性に優れたエアバッグ用織物およびエアバッグを提供する。

成繊維からなる織物の少なくとも片面がエンボス加工されていることを特徴とするエアバッグ用織物。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

合成繊維からなる織物の少なくとも片面がエンボス加工されていることを特徴とするエアバッグ用織物

請求項2

請求項1に記載のエアバッグ用織物を用いてなることを特徴とするエアバッグ

技術分野

0001

本発明は、車両衝突時に乗員の衝撃を吸収し、その保護を図るエアバッグに関するものであり、さらに詳しくは、収納性に優れたエアバッグ用織物と、それからなるエアバッグに関するものである。

背景技術

0002

従来、エアバッグは、180〜900デシテックスナイロン66またはナイロン6フィラメント糸を用いた平織物に、耐熱性難燃性空気遮断性などの向上のため、クロロプレンクロルスルホン化オレフィンシリコーンなどの合成ゴムなどのエラストマー樹脂を塗布、積層した基布裁断し、袋体に縫製して作られていた。例えば、シリコン樹脂を使用する場合は、一般にナイフコーターロールコーターリバースコーターなどによるコーティング方式基布表面樹脂を塗工するが、従来は、40〜60g/m2 の塗布量であったが、基布の反発性が強いため、袋体に縫製してパッケージ収納する際に折り畳みにくかったり、折り畳んだものが反発力により形状が崩れ、収納性および収納作業性が悪いという問題があった。

0003

かかる問題を改善するために、樹脂量を低減する検討が行われており、樹脂量を20〜30g/m2 に低減させる試みがされているが、樹脂量低減で基布の厚みが減少し、折り畳んだときの厚み低減による収納性の向上は見られるものの、反発力の低減効果は十分でないのが現状である。

0004

収納性の改善とコストダウンを目的にナイロン66、ナイロン6などのポリアミド系繊維およびポリエステル系繊維を高密度製織したノンコートエアバッグ基布が使用されている。該基布は樹脂塗工をしないでエアバッグとして使用可能な通気度を得る必要があるので織物を構成する糸の本数を高めた高密度織物とすることが必須となる。しかしながら、高密度化しても樹脂塗工基布よりは基布が薄く、反発性も低減するので樹脂塗工布よりは収納性、収納作業性は改善されるが、高密度化により基布の剛性が高くなるので、年々高まる収納コンパクト性向上の要求に対応するには限界があるのが現状である。

発明が解決しようとする課題

0005

本発明は、かかる現状に鑑み、エアバッグとしての機械的特性を保持しつつ、収納性、収納作業性に優れたエアバッグ用織物およびエアバッグを提供せんとするものである。

課題を解決するための手段

0006

本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用する。すなわち、本発明のエアバッグ用織物は、少なくとも片面がエンボス加工されていることを特徴とするものである。

発明を実施するための最良の形態

0007

本発明は、エアバッグ用の樹脂塗工織物および樹脂未塗工織物の収納性改善について鋭意、検討したところ、該織物の少なくとも片面にエンボス加工を施すことによりかかる課題を解決することを究明したものである。

0008

本発明の合成繊維としては、ナイロン6・6、ナイロン6、ナイロン12ナイロン4・6およびナイロン6とナイロン6・6の共重合、ナイロン6にポリアルキレングリコールジカルボン酸アミンなどを共重合したポリアミド繊維ポリエチレンテレフタレートポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル繊維ポリエステル繰り返し単位を構成する酸性分にイソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸またはアジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸などを共重合したポリエステル繊維、パラフェニレンテレフタルアミドおよび芳香族エーテルとの共重合に代表されるアラミド繊維レーヨン繊維サルフォン系繊維、超高分子量ポリエチレン繊維および上記合成繊維を主体とする海島構造を有する高分子配列体が用いられる。これらの中でもポリアミド繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維が好ましく、さらにはナイロン66、ナイロン6繊維耐衝撃性の面から好ましい。

0009

かかる繊維中には、原糸の製造工程や加工工程での生産性あるいは特性改善のために通常使用されている各種添加剤を含んでもよい。たとえば熱安定剤酸化防止剤光安定剤平滑剤帯電防止剤可塑剤増粘剤顔料難燃剤などを含有せしめることができる。

0010

本発明における織物を構成する繊維糸の総繊度は、好ましくは50〜500デシテックス、さらに好ましくは235〜470デシテックスの範囲にあるものが、機械的強度と厚み、重量のバランスから好ましい。すなわち50デシテックス未満では厚み、重量からは好ましいが機械的強度が不足する場合があり、総繊度が500デシテックスを越えると、厚み、重量が大きくなり収納性の面で劣る場合がある。

0011

かかる繊維糸の単繊維繊度は、好ましくは6.5デシテックス以下、さらに好ましくは0.01〜4.5デシテックス、特に好ましくは0.9〜2.7デシテックスという細い繊維が使用される。単繊維繊度が0.01デシテックス未満では糸の生産性に問題がある場合があり、6.5デシテックスを越えると織物が厚くなり、反発性も強く、収納性の面で問題が生ずる場合がある。

0012

本発明に用いる繊維の単糸の断面形状は、通常使用される円形状断面または三角形や扁平形状をした異形断面糸でもよく特に限定されるものではない。

0013

本発明に用いる繊維糸は、長繊維または短繊維からなるものでも良く、これらが混用されていても良い。

0014

本発明の織物は、カバーファクター(CF)が収納性の観点から1500〜2200であることが好ましく、より好ましくは1850〜2100である。

0015

ここでカバーファクターとは、経糸総繊度D1、経糸密度N1、緯糸総繊度D2、緯糸密度N2とすると、
カバーファクター(CF)=(D1)1/2 ×N1+(D2)1/2 ×N2
で表される。ここで、総繊度Dは(dtex×0.9)の値を表す。

0016

本発明の織物は、平組織組織、朱子組織、およびこれらの変形組織等を使用することができるが、これらに特に限定されるものではない。これらの織組織の中でも、織物コストおよびエアバッグの当方展開性の面から平組織が好ましく使用される。かかる織物の織密度はタテ糸ヨコ糸が同一でも、異なっていても良く、タテ糸とヨコ糸の総繊度、単糸繊度が異なっていても良い。

0017

本発明の織物の製織方法は特に限定されるものではなく、ウォータージェットルームエアージェットルームレピアルームなどが用いられる。かかる方法で織物にした後に、必要に応じて湯処理、蒸気処理ヒートセット等をしても良い。

0018

本発明の織物は、少なくとも片面に樹脂が被覆されていても良い。該樹脂とはエアバッグとしての特性を向上するためのもので、低通気度目ズレ防止、撥水、抗菌、消臭等の機能を有するものである。なかでも、耐熱性、低通気性を目的に実施される樹脂被覆であり、シリコン系樹脂ウレタン系樹脂フッ素系樹脂等をコーティング方式、フィルムラミネート方式で被覆したものが好ましく使用できる。

0019

本発明の織物の通気度は、JIS L1096 A法に規定される方法で測定した数値が、好ましくは0.5ml/cm2 /sec以下、さらに好ましくは0.1ml/cm2 /sec以下、特に好ましくは0.05ml/cm2 /sec以下であるのがよい。

0020

本発明の織物は、少なくとも片面がエンボス加工されているものである。かかるエンボス加工とは、通常、一般に行われている方法を採用することができ、特に限定されるものではないが、柄模様彫刻された金属ロールと表面が平滑なゴムロールまたは金属ロールが対になっているもので、彫刻金属ロールを80〜180℃に加熱し、冷却水等を流入させて冷却した対ロールの間を加圧しながら織物を通過させるものである。加圧のための圧力は線圧で2〜20tであることが好ましく、より好ましくは5〜15tである。

0021

本発明のエンボス加工により、織物を裁断・縫製してエアバッグとし、所定の折り畳みをする場合、折り畳みクセが付きやすく、折り畳んだものの反発力が小さいので収納性および収納作業性を飛躍的に改善することができる。

0022

本発明の柄模様は特に限定されるものではないが、格子柄梨地柄、市松柄などが好ましく使用できる。

0023

かかるエアバッグ用織物を用いたエアバッグは、運転席用エアバッグ助手席用エアバッグ後部座席用エアバッグ、ニーエアバッグ側面用エアバッグカーテン用エアバッグなどに使用することができる。

0024

次に実施例により、本発明をさらに詳しく説明する。

0025

なお、実施例中における各種評価は、下記の方法で測定した。
(重量):JIS L1096 (6.4.2 法)に基づき測定した。
(厚さ):JIS L1096 (6.5 法)に基づき測定した。
(通気度):JIS L1096 (6.27.1A 法)により求めた。
(目ズレ):タテ方向およびヨコ方向に7cm幅サンプルを採取し、タテ方向同志およびヨコ方向同志を重ね合わせて上糸下糸ともナイロン6・6繊維の1400dtex/1から構成される縫糸二重環縫いによるミシン縫製した。

0026

縫製サンプルを両端1cmを余して5cm幅のチャックで保持して引っ張り試験機にセットし130kgの引っ張り力を加えたときのミシン糸と基布間に生ずる隙間をメジャーで読みとって目ズレの程度を測定した。隙間の大きい5カ所を測定し平均値を求めた。数値の大きいほど目ズレしやすいことを示す。
コンパクト性):エアバッグ用基布から直径725mmの円状布帛2枚を打ち抜き法にて裁断し、一方の円状布帛の中央に同一布帛からなる直径200mmの円状補強布帛を3枚積層して、直径110mm、145mm、175mm線上を上下糸ともナイロン6・6繊維の470dtex/1×3から構成される縫糸で本縫いによるミシン縫製し、直径90mmの孔を設け、インフレーター取り付け口とした。さらに中心部よりバイアス方向に255mmの位置に相反して同一基布からなる直径75mmの円状補強布帛を1枚当て直径50mm、60mmの線上を上下糸ともナイロン6・6繊維の470dtex/1×3から構成される縫糸で本縫いによるミシン縫製し、直径40mmの孔を設けたベントホールを2カ所設置した。次いで、本円状布帛の補強布帛側を外にし、他方の円状布帛と経軸を45度ずらして重ね合わせ、直径700mm、710mmの円周上を上下糸ともナイロン6・6繊維の1400dtex/1から構成される縫糸で二重環縫いによるミシン縫製した後、袋体を裏返し60L容量のエアバッグを作成した。図1で示すように、該エアバッグ1を150cm×150cmの大きさになるように、符号2で示すように、まず左右からそれぞれ4回蛇腹に折り畳んだ後(符号3参照)、上下から4回蛇腹に織り畳む(符号4参照)。図2に示すように、かかる折り畳んだバッグ5に900gの荷重6をかけ、2分後の厚さを測定し(符号7参照)、さらに荷重を取り除いて1分後の厚さを測定した。荷重下の厚みが小さいほどコンパクト性が優れることを示し、荷重除去後の厚みが小さいほど収納作業性が優れ、かつ、収納後のパッケージ容器蓋の膨らみが小さいく外観均整であることを示す。

0027

実施例1〜6、比較例1〜5
次に示す原糸を用いて、エアジェットルーム織機で平織物とし、樹脂被覆、エンボス加工等を実施して性能を評価した結果を表1に示した。
(原糸)A:470デシテックス、136フィラメントのナイロン66繊維(東レ株式会社製、強度9.5g/d、伸度22.3%)。

0028

B:350デシテックス、108フィラメントのナイロン66繊維(東レ株式会社製、強度9.2g/d、伸度23.0%)。

0029

C.235デシテックス、36フィラメントのナイロン66繊維(東レ株式会社製、強度8.5g/d、伸度23.5%)。
(樹脂被覆)平織り物の片面を非溶剤型シリコン樹脂をナイフコーターを用いて20g/m2 の固形分付着とし、180℃で1分間の熱処理をした。
(エンボス加工)a.線幅1mm、深さ2mmの線が、2mm間隔で配列した格子状彫刻金属ロールを150℃に加熱し、冷却水を流入したゴムロールを対ロールにして、線圧8tの圧力で織物を処理した。

0030

b.深さが1.5mmの梨地彫刻金属ロールを用いて(a)と同様の処理をした。
カレンダー加工)表面が平滑な金属ロールを用いて(a)と同様に処理した。

0031

表1から、本発明によるものは、織物の厚みが薄く、バッグを縫製して折り畳んだ時の収納コンパクト性に優れ、折り畳んで荷重を解除した時の反発回復力が小さいので収納作業性にも優れるものであることが判る。

0032

発明の効果

0033

本発明によれば、織物が本来持つ機能を損なうことなく、収納コンパクト性および収納の作業性に優れたエアバッグ用織物およびエアバッグを提供しうる。

図面の簡単な説明

0034

図1この図は収納性試験のエアバッグの折り畳み方法の説明図である。
図2この図は収納性試験時のエアバッグに荷重をかけた時のバッグ厚さの測定方法の説明図である。

--

0035

1:60L容量エアバッグの平面図
2:折り畳み方向
3:左右から折り畳んだエアバッグの平面図
4:上下から折り畳んだエアバッグの平面図
5:上下、左右から折り畳んだエアバッグの側面図
6:荷重(=x)
7:荷重をかけた時のエアバッグの厚さ(=y)

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