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図面 (11)

課題

樹脂を一旦前駆体に成形する必要なくして、且つ樹脂温の低下による樹脂の体積収縮に起因して望ましく形状歪を生成せしめることなく、ブロー成形用予備成形物の如き成形物圧縮成形することができる方法を提供する。

解決手段

熱可塑性樹脂溶融塊雌型キャビティに供給し、次いで雌型に対して雄型を移動せしめて溶融塊を所要形状樹脂に圧縮する。そして更に、雄型を雌型に対して移動せしめて所要形状樹脂を圧縮し樹脂温の低下による樹脂の体積収縮を吸収する。

概要

背景

延伸ブロー成形プラスチック容器、特にポリエステル容器は今日では一般化しており、その優れた透明性と適度なガスバリヤー性とにより、液体洗剤シャンプー化粧品醤油ソース等の液体商品の外に、ビールコーラサイダー等の炭酸飲料や、果汁ミネラルウオータ等の他の飲料容器デザート類カップミソ容器、カップ製品等に広く使用されている。

ポリエステル容器の成形に際しては、ポリエステル射出成形により、最終容器より寸法のかなり小さい且つポリエステルが非晶質である予備成形物を予め形成し、この予備成形物をその延伸温度予備加熱し、ブロー金型中で軸方向に引張延伸すると共に、周方向ブロー延伸する方法が採用されている。

この予備成形物の形状としては、容器の口部に相当する口部と延伸ブロー成形されるべき有底胴部とを備え、縦長な容器用としては全体としての形状が試験管状のものが一般的である。口部には、例えば密封用開口端や蓋との係合手段が形成されている。また、この底部には、射出成形の必要性から、底部中心から外方に突出したゲート部が必ず形成されている。

予備成形物を樹脂圧縮成形で製造することも既に知られており、例えば国際公開WO97/32706号には、予備成形物を形成するキャビティとを有する圧縮型を準備し、熱可塑性樹脂を前駆体に成形すると共に前駆体を圧縮型に入れ、ここで、前駆体を、全体的にキャビティ内に固定され密着されるようにすると共に、前駆体を、完全には圧縮型を満たさないが、最終形状に圧縮される前に、圧縮型のキャビティ内に所定の方法で支持されるような形状を有するものとし、前駆体を圧縮型に入れるに先だって前駆体を加熱し、加熱された前駆体を圧縮型内で圧縮成形することが記載されている。

概要

樹脂を一旦前駆体に成形する必要なくして、且つ樹脂温の低下による樹脂の体積収縮に起因して望ましく形状歪を生成せしめることなく、ブロー成形用予備成形物の如き成形物を圧縮成形することができる方法を提供する。

熱可塑性樹脂の溶融塊雌型のキャビティに供給し、次いで雌型に対して雄型を移動せしめて溶融塊を所要形状樹脂に圧縮する。そして更に、雄型を雌型に対して移動せしめて所要形状樹脂を圧縮し樹脂温の低下による樹脂の体積収縮を吸収する。

目的

従って、本発明の技術的課題は、樹脂を一旦前駆体に成形する必要なくして、且つ樹脂温の低下による樹脂の体積収縮に起因して望ましく形状歪を生成せしめることなく、ブロー成形用予備成形物の如き成形物を圧縮成形することができる、新規且つ優れた圧縮成形方法を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

熱可塑性樹脂溶融塊雌型キャビティに供給し、次いで該雌型に対して雄型を移動せしめて該溶融塊を所要形状樹脂圧縮し、そして更に該雄型を該雌型に対して移動せしめて該所要形状樹脂を圧縮し樹脂温の低下による樹脂の体積収縮を吸収する、ことを特徴とする圧縮成形方法

技術分野

0001

本発明は、圧縮成形方法、殊に最終成形体の口部に対応する形状及び寸法の口部とブロー成形されるべき有底胴部とを有するブロー成形用予備成形物成形するのに好適に適用される圧縮成形方法に関する。

背景技術

0002

延伸ブロー成形プラスチック容器、特にポリエステル容器は今日では一般化しており、その優れた透明性と適度なガスバリヤー性とにより、液体洗剤シャンプー化粧品醤油ソース等の液体商品の外に、ビールコーラサイダー等の炭酸飲料や、果汁ミネラルウオータ等の他の飲料容器デザート類カップミソ容器、カップ製品等に広く使用されている。

0003

ポリエステル容器の成形に際しては、ポリエステル射出成形により、最終容器より寸法のかなり小さい且つポリエステルが非晶質である予備成形物を予め形成し、この予備成形物をその延伸温度予備加熱し、ブロー金型中で軸方向に引張延伸すると共に、周方向ブロー延伸する方法が採用されている。

0004

この予備成形物の形状としては、容器の口部に相当する口部と延伸ブロー成形されるべき有底胴部とを備え、縦長な容器用としては全体としての形状が試験管状のものが一般的である。口部には、例えば密封用開口端や蓋との係合手段が形成されている。また、この底部には、射出成形の必要性から、底部中心から外方に突出したゲート部が必ず形成されている。

0005

予備成形物を樹脂圧縮成形で製造することも既に知られており、例えば国際公開WO97/32706号には、予備成形物を形成するキャビティとを有する圧縮型を準備し、熱可塑性樹脂を前駆体に成形すると共に前駆体を圧縮型に入れ、ここで、前駆体を、全体的にキャビティ内に固定され密着されるようにすると共に、前駆体を、完全には圧縮型を満たさないが、最終形状に圧縮される前に、圧縮型のキャビティ内に所定の方法で支持されるような形状を有するものとし、前駆体を圧縮型に入れるに先だって前駆体を加熱し、加熱された前駆体を圧縮型内で圧縮成形することが記載されている。

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、射出成形による予備成形物に形成されるゲート部は、生産性製造コスト、最終的なブロー成形品の特性の点で、多くの問題となっている。即ち、このゲート部を切断するために、格別の切断工程が必要となり、生産性を下げる一因となっている。また、切断されたゲート部はスクラップ樹脂となり、資源の無駄になっている。更に、このゲート残部は、最終ブロー成形品結晶化や白化を招きやすく、外観特性低下の原因となっていると共に、成形時の流動配向や切断時の歪み発生等により、延伸ブロー成形に際して配向むら組織の不均一さを招き、落下衝撃などにより底割れを発生する原因ともなっている。

0007

また、射出成形では、成形時に大きな剪断力が作用するので、高温での成形が必要となり、この熱履歴により、樹脂の熱減成熱劣化)が生じることが問題である。このため、従来のPET(ポリエチレンテレフタレート)容器の製造では、射出成形時に生じる固有粘度の低下を予め見込んで、固相重合法による高い固有粘度のPETを使用しなければならず、コストの増大をもたらしている。更に、金型についても射出された樹脂の冷却のみならず、樹脂の流動も同時に要求されるため、金型温度の設定にも自由度が小さく、射出成形時間がどうしても長くなるという生産性上の問題もある。

0008

上記の圧縮成形法による予備成形物の成形では、射出成形に伴う樹脂の熱減成を軽減できるという利点があるが、圧縮型への樹脂供給の過不足を避けるため、樹脂を一旦前駆体に熱成形し、この前駆体をまた加熱して圧縮型に供給し、加熱された前駆体を圧縮型中で圧縮成形しなければならないなど、熱成形の他に圧縮成形のための再度の加熱が必要であるという点で未だ改良すべき点がある。

0009

従って、本発明の技術的課題は、樹脂を一旦前駆体に成形する必要なくして、且つ樹脂温の低下による樹脂の体積収縮に起因して望ましく形状歪を生成せしめることなく、ブロー成形用予備成形物の如き成形物を圧縮成形することができる、新規且つ優れた圧縮成形方法を提供することである。

課題を解決するための手段

0010

上記技術的課題を達成する圧縮成形方法として、本発明によれば、熱可塑性樹脂の溶融塊雌型のキャビティに供給し、次いで該雌型に対して雄型を移動せしめて該溶融塊を所要形状樹脂に圧縮し、そして更に該雄型を該雌型に対して移動せしめて該所要形状樹脂を圧縮し樹脂温の低下による樹脂の体積収縮を吸収する、ことを特徴とする圧縮成形方法が提供される。

0011

本発明の圧縮成形方法においては、熱可塑性樹脂の溶融塊を所要形状樹脂に圧縮した後に、更に所要形状樹脂を圧縮し樹脂温の低下による樹脂の体積収縮を吸収する。従って、供給される溶融塊の誤差と共に体積収縮に起因する形状乃至寸法の変動を特定部位に生成せしめることができ、体積収縮によって成形物に望ましくない形状歪が発生するのを巧みに回避することができる。

0012

以下、添付図面を参照して、本発明の好適実施形態について更に詳述する。

0013

装置全体の構成]本発明の圧縮成形方法を遂行するのに好適に使用することができる圧縮成形装置を含む成形装置の全体の配置を示す図1(平面図)及び図2(側面図)において、この装置は、大まかにいって、熱可塑性樹脂の押出装置1、溶融塊の切断及び供給装置2及び予備成形物への圧縮成形装置3からなっている。

0014

押出装置1は、樹脂を溶融混練するための押出機本体11を備えており、この本体の入口側には、成形すべき熱可塑性樹脂の粉末乃至ペレット乾燥状態に保持して押出機本体に供給するための真空ホッパー12が設けられ、本体の出口側には、樹脂中の分解ガス等を吸引除去するための吸引ベント13及び押し出される溶融樹脂を受けるダイヘッド14が設けられている。ダイヘッド14は、配管15を介して押出機ノズル16に接続されるが、ダイヘッド14と押出機ノズル16との間には、溶融樹脂を定量供給するためのギアポンプ17を設けるのがよい。尚、図2においては、複雑になるのを避けるため、ギアポンプ17が省略されている。

0015

溶融塊の切断及び供給装置2は、図3(平面図)及び図4(側面図)に示すとおり、回転ターレット21に設けられたカッター22と、溶融塊を把持するための外方把持部材23及び内方把持部材24の組み合わせからなっている。カッター22は、ターレット21の径方向に対して傾斜して設けられ、ターレット21の回転に伴って、押出機ノズル16から押し出される樹脂溶融物18を押出方向とは直角方向に切断できるようになっている。外方把持部材23は、ターレットの径方向に延びる部分と周方向に延びる外方部分とからなり、ターレット21に固定されている。一方、内方把持部材24は、外方把持部材23に対して、ターレットの径方向に移動可能に設けられている。

0016

切断及び供給装置2の回転ターレット21は、押出装置1の押出機ノズル16の下方及び圧縮成形装置3の雌型32の上方を通るように設けられており、押出機ノズル16の下方で把持部材23及び24による溶融物18の把持とカッター22による切断が行われ、上記把持部材23、24による把持状態での溶融塊19の雌型上方への移動と、把持部材23、24の解放による溶融塊19の雌型32への投入とが行われる。

0017

図2及び図4から、図示の実施形態においては、熱可塑性樹脂溶融物18を、雄型33及び雌型32の軸方向と平行に押し出し、切断された溶融塊19をその平行な状態を実質上維持したまま雌型32内に供給していること、溶融物18をギアポンプ17によりほぼ定量な状態で供給し、樹脂の溶融塊19を円柱乃至円柱に近い形状で供給していること、及び溶融塊19をその重心よりも上の部位で把持部材23、24により把持して、切断位置Cから金型位置Mまで移動し、金型32内に供給していることが明らかである。

0018

圧縮成形装置3は、大まかにいって、回転ターレット31とこの回転ターレットの周囲に配置された多数の雌型32及び雄型33との組み合わせからなっている。この回転ターレット31には、既に指摘した溶融塊の切断及び供給機構2が付設されていると共に、成形されたブロー成形用予備成形物の取り出し機構34も付設されている。

0019

回転ターレット31は機台35に対して垂直軸36により、水平方向に、且つ回転可能に支持されており、モーター37及び駆動伝達機構38により駆動回転されるようになっている。雌型32及び雄型33の組み合わせ(セット)は、回転ターレット31の外周上面に多数固定して設けられる。即ち、雌型32は架台39上に固定されており、一方、雄型33は、垂直支持部材40及び水平支持部材41を介して、油圧機構等の昇降駆動機構42により、雌型32と同軸に且つ昇降動可能に設けられている。

0020

雌型32及び雄型33の詳細な構造と、成形工程を段階的に示す図5及び図6において、雌型32はキャビティ43を有していると共に、その底部には残留空気を排除するためのベント部44及び底部とテーパー部との接続部にもベント部45が設けられている。また、キャビティ43の上部の周囲には、上向きの小突起部46が形成されている。その動作については後述する。更に、雌型32の周囲には、雌型と同軸に摺動可能なリング状の従動部材47が設けられ、この従動部材47は下方に延びる軸48を有しその下方の端部にはストッパー49が形成されており、このストッパー49は、雌型32の下方凹部50の内部に収まっている。かくして、ストッパー49は下方凹部50の上面と下面との間で昇降可能であることが了解されよう。また、ストッパー49はスプリング(図示せず)等の手段で上向きに賦勢されている。更に、従動部材47の上部内周面には、上向きに径の大きくなる係合用テーパー部51が形成されている。

0021

一方、雄型33は、昇降動可能な支持部材52に固定されたコア金型53を備えている。このコア金型53は、予備成形物の口部頂面を形成するための部分54と、口部内周面を形成するための部分55と、有底テーパ胴部内面を形成させるための部分56とを備えている。

0022

コア金型33の周囲には、これと同軸に且つ開閉可能に設けられた従動金型57が位置している。この従動金型57は、従動支持部材58に固定されており、図示していないが、支持部材52と従動支持部材58の間には押しスプリングが設けられていて、従動金型を下方向に賦勢している。従動金型57の下方内周面には、予備成形物の口部外周面を形成する部分59が設けられ、一方下方外周面には、下向きに径の減少する係合用テーパー部60が形成されている。

0023

図5及び図6に示す圧縮成形装置において、各部材の押圧力(絶対値)は、各操作を円滑に行うために、次の通り設定されている。雄型33の押圧力>従動部材47の押圧力>従動金型57の押圧力

0024

上記装置による成形動作は次の通り行われる。
(A)溶融押出工程:熱可塑性ポリエステル等の成形用樹脂は、押出機1の真空ホッパー12に供給され、真空中で外気からの吸湿遮断された状態で、押出機本体11中でばれるとスクリューとにより溶融混練され、ダイヘッド14及び配管15を経て、ギアポンプ17によりノズル16に定量供給され、ノズル16から円柱状に押し出しされる。

0025

(B)切断及び供給工程:ノズル16から溶融押出された樹脂流18は、カッター22で円柱状或いは円柱に近い形状の溶融塊19に切断されると共に、溶融塊19は、把持部材23、24により把持され、切断位置Cから雌型32への供給位置Mまで、実質上の温度低下を生じることなしに、ターレットの回転に伴い移動し、雌型32内に投入される。

0026

(C)圧縮成形工程:図5のIに示すアプローチ工程において、キャビティ型43とコア金型53とは未だ開いており、溶融塊19はキャビティ43内に直立状態収納されている。コア金型53は下降始めている。

0027

図5のIIに示すキャビティ型締め工程において、コア金型53がキャビティ内に下降し、溶融樹脂19’はほぼキャビティ43とコア53とで規定される空間に充満される。この圧縮成形開始と同時にキャビティ内の残留空気は、ベント部44及び45を介して速やかに外部に放出される。同時に、従動金型57も下降し、従動部材47と当接するが、従動支持部材58の上面と雄型支持部材52の下面との間にはまだ間隔がある。

0028

図5のIII に示すコア型締め工程において、コア金型53は更に下降し、従動支持部材58の上面と雄型支持部材52の下面とは接触する。これに伴い、キャビティ内の溶融樹脂19’はコア金型53と従動金型57とで規定される空間内に流入する。

0029

図5のIVに示す高温での固化工程において、コア金型53は更に若干下降し、これに伴って従動部材47も下降して、キャビティ43、コア金型53及び従動金型57で規定される空間は樹脂で充満され、樹脂は所定形状に圧縮せしめられることになる。

0030

図5のVに示す低温での固化工程において、樹脂温の低下により、樹脂の体積収縮、つまりひけが発生するが、この体積収縮に基づく歪みの発生は、雄型(コア53)に圧縮力を加えることにより、吸収することができる。この場合、コア金型53とキャビティ43とが噛み合うように移動することが当然必要となるが、キャビティ43の上向きの小突起部46を従動金型57に噛み合わせることにより、体積収縮を吸収し、歪みのないブロー成形用予備成形物を得ることができる。

0031

圧縮成形された予備成形物の取り出し工程は、図6のステップI乃至Vで示される。ステップIは成形が終了した段階を示している。ステップIIではコア金型53が上昇を開始し、型開きが開始される。ステップIII では、コア金型53が従動金型57よりも先に上昇して、成形された予備成形物60からのコア抜きが行われる。ステップIVでは、コア金型53が更に上昇し、予備成形物60がキャビティ43の外部に取り出される。ステップVでは、コア金型の再上昇位置で、従動金型57が径外方の位置(点線で示す位置)に移動し、保持されているブロー成形用予備成形物60を解放する。

0032

樹脂原料]本発明において、ブロー成形用予備成形物を形成させるための原料樹脂としては、成形可能な熱可塑性樹脂であれば任意のものを用いることができる。このような樹脂として、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等の熱可塑性ポリエステル、これらのエステル単位主体とする共重合ポリエステル或いはこれらのブレンド物ポリカーボネート類;アクリルブタジエンスチレン共重合体ABS樹脂);ポリアセタール樹脂ナイロン6ナイロン66、それらの共重合ナイロン等のナイロン類;ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂アイソタクチックポリプロピレンポリスチレン等の他、低−、中−、或いは高−密度ポリエチレンエチレン−プロピレン共重合体エチレンブテン−1共重合体スチレン−ブタジエン熱可塑性エラストマー等を挙げることができる。これらのプラスチックには、製品の品質を損なわない範囲内で種々の添加剤、例えば着色剤紫外線吸収剤離型剤滑剤核剤等を配合することができる。

0033

特に、熱可塑性樹脂としてポリエステルを使用するのが好ましく、この場合、そのポリエステルの固有粘度(η)は0.5dl/g以上、特に1.3乃至0.7dl/gの範囲にあるものが好適である。また、ポリエステルとしては、ジエチレングリコール単位含有量が1.60重量%以下、特に1.50重量%以下の範囲内にあるものが好適に使用される。

0034

成形条件]熱可塑性樹脂の溶融押出温度(ダイヘッドの温度)は、樹脂によっても相違するが、一般に熱可塑性樹脂の融点(Tm)を基準として、Tm+100℃乃至Tm+10℃、特にTm+40℃乃至Tm+20℃の範囲にあるのが好ましい。上記範囲よりも低い温度では、剪断速度が大きくなりすぎて一様な溶融押出物を形成することが困難となる場合があり、一方上記範囲よりも高温では、樹脂の熱劣化の程度が大きくなったり、或いはポリエステルの場合にはドローダウンが大きくなりすぎる傾向がある。

0035

切断する溶融塊の重量、即ち目付は、当然最終ブロー成形品によって決定されるが、一般的に100乃至2g、特に40乃至10gの範囲から、要求される強度によって適当な値を選定するのがよい。

0036

また、溶融塊が円柱状乃至それに近い形状であることが取り扱いの点で有利であるが、溶融塊の径(D)と高さ(H)の比(H/D)は、一般に0.8乃至4の範囲にあるのが、溶融塊の温度低下を可及的に防止し且つ雌型への溶融塊の投入を容易に行う点で有利である。即ち、H/Dが上記範囲外では溶融塊の表面積が大きくなって、温度低下が生じやすくなる傾向がある。

0037

溶融樹脂塊の切断には、任意のカッターが使用されるが、樹脂の粘着を防止できるようなものが好適である。例えば、ショットブラスト等の表面処理は特に有効である。

0038

溶融樹脂塊を移動させるための把持部材としては、熱伝導性の良い材料からなるものを使用して、樹脂への接触面積を極力少なくしたものが好適に使用される。溶融樹脂塊の切断から型への投入までは、すみやかにしかもすでに指摘した時間内で行うのがよい。

0039

圧縮成形金型としては、底部乃至その近傍に微細間隙或いは多孔質部を形成したものが使用され、微細間隙は、雌型の底部乃至その近傍をいくつかのピースに分割し、これらのピース間に空気を排除するための微細な隙間を形成させるか、或いは金型に空気を排除するための孔を形成させることにより、形成させることができる。また、多孔質部は、例えば焼結金属等を部品加工することによって使用できる。

0040

圧縮成形型表面温度は、溶融樹脂の固化が生じる温度であればよく、例えばポリエステルの場合、65乃至30℃の温度範囲が適当である。金型の表面温度を上記範囲内に維持するために、金型内冷却水や、調温された水等の媒体を通すのがよい。

0041

圧縮成形に必要な成形力はかなり小さくてよいのが特徴の一つである。具体的な成形力は、樹脂の種類やブロー成形用予備成形物の大きさによってもかなり相違するが、一般的にいって、800乃至50kgf、特に600乃至150kgfの成形力が適当である。

0042

本発明によれば、一段の圧縮成形により、ゲート部やその他トリミング操作の一切必要のないブロー成形用予備成形物が得られるので、この予備成形物は、そのまま延伸ブロー成形工程に用いることができ、工程の簡略化及び生産性の点で多くの利点を有する。

0043

[ブロー成形用予備成形物]本発明におけるブロー成形用予備成形物を示す図7において、この予備成形物60は、大別して、口部61とテーパ状有底胴部62とからなっている。口部61は最終成形品であるボトルの口部となるものであり、口部61の外周には、蓋との密封に必要な蓋の係止部63やサポートリング64が形成されている。有底胴部62は延伸ブロー成形されるべき部分であり、テーパー状の側壁部65とこれに滑らかに接続された下向きに凸の底部66とからなっている。既に指摘したとおり、底部66には、ゲート残部やしわは一切存在しない。尚、上記口部61と有底胴部62とは接続部67を介して滑らかに接続されている。

0044

テーパー状の側壁部65及び底部66には、圧縮成形性や最終的に行う延伸ブローの際の成形性の点で、その寸法及び形状に関して一定の好適範囲がある。一般に、側壁部65の外面は円錐台面であり、底部66の外面は上記円錐台面に滑らかに接続された部分球面であることが成形性の点で好ましいが、ブロー成形品形状に応じた任意の形状であってさしつかえない。一方、側壁部65の内面も接続部内周から厚みの増大する傾斜部66を介して接続された円錐台面である。側壁部外面のテーパ角度(θ)は0.5乃至89.5゜となるようなものであることが成形性の点で好ましい。図9テーパー角度0.8゜の場合の本発明のブロー成形用予備成形物の断面を示し、図10はテーパー角度45゜の場合の本発明のブロー成形用予備成形物の断面を示している。側壁部65及び底部66の肉厚は、前述した傾斜部67を除いて一様な厚さであってもよく、また厚さに変化があってもよく、例えば側壁部が底部に向けて厚さが増大するような分布を有していてもよい。

0045

上記予備成形物は、そのまま延伸ブロー成形に用いることもできるし、また予備成形物の口部に耐熱性剛性を与えるため、予備成形物の段階で口部を熱処理により結晶化させ、白化させてもよく、また後述の二軸延伸ブロー成形により予備成形物をボトルに成形後、得られたプラスチックボトルの口部を結晶化させ、白化させてもよい。

0046

[延伸ブロー成形]上記予備成形物を延伸温度に加熱し、この予備成形物を軸方向に引っ張り延伸すると共に周方向にブロー延伸し、ボトルを製造する。

0047

延伸ブロー成形に先だって、予備成形物を、熱風赤外線ヒーター高周波誘導加熱等の手段で延伸適性温度まで予備加熱する。その温度範囲は、ポリエステルの場合、85乃至120℃、特に95乃至110℃の範囲にあるのがよい。

0048

この予備成形物を、それ自体公知延伸ブロー成形機中に供給し、金型内にセットして、延伸棒の押し込みにより軸方向に引張延伸すると共に、流体の吹き込みにより周方向へブロー延伸成形する。

0049

最終ボトルにおける延伸倍率は、面積倍率で1.5乃至25倍が適当であり、この内でも、軸方向延伸倍率を1.2乃至6倍とし、周方向延伸倍率を1.2乃至4.5倍とするのがよい。

0050

本発明におけるブロー成形用予備成形物から製造されるボトルの一例を示す図8(側面図)において、このボトル70は、口部61、台錐状の肩部71、上胴部72、下胴部73及び底部74から成る。口部61の構造及び寸法は予備成形物のそれと全く同一である。

0051

底部74は、接地部75と接地部から上に盛り上がった上底76とから形成されている。ボトルの上胴部72には、減圧変形吸収用パネル部(ミラー部)77がリブ78を介して形成されている。また、下胴部73及び肩部71と上胴部72との接続部には、補強用周状凹ビード79が形成されている。

0052

本発明におけるブロー成形用予備成形物から製造されるボトルは、形状及び構造の発現性型出し)に優れていると共に、強度や耐衝撃性等の物性にも顕著に優れているという利点を有している。

0053

[実施例1]本発明を次の例により説明する。カネボウ合繊(株)製のポリエチレンテレフタレート樹脂FS−7Hを乾燥機にて乾燥し、65mm口径・L/Dが27の押し出し機を使用して口径22mmのノズルより垂直に押し出し、水平に回転するカッターによって溶融状態の樹脂を水平にカットし重量20gの溶融塊をつくり、ただちに搬送して、カッター回転と同期して回転している成形機中の雌型に垂直に落下させ、高速で金型を閉じつつ同時に金型内の残留空気を排出しながら圧縮成形し、約700Kgfの力を加えつつ冷却固化したのち、金型を開き、口径38mm、高さ63mm、平均厚み3mm、重量20gのブロー成形用予備成形物を得た。予備成形物の底部およびその近傍にはしわおよび白化等がなく残留空気排出部のあとは認められるもののゲート残部もなく極めて平滑な表面であった。予備成形物底部を偏光によって観察したところ、ひずみが極めてすくなかったのであった。この予備成形物を試験用の延伸ブロー成形機にて110℃に加熱した後、ブロー金型内で縦方向に延伸してから35気圧高圧エアーでブロー成形を行い、高さ140mm、胴径67.5mm、内容量380ccのボトルを得た。ボトルの外観はしわ・すじ等がなく美麗なものであった。ボトルに水350ccを入れ、キャップにより密封し1.2m高さから落下させたところ15回のくりかえしにおいてもボトルは割れの発生はなかった。

0054

[比較例1]金型内の残留空気を排出せずに圧縮成形を行った以外は実施例と同じ条件においてブロー成形用予備成形物を得た。予備成形物の底部およびその近傍にはしわおよび若干の結晶化による白化が認められた。この予備成形物を試験用の延伸ブロー成形機にて110℃に加熱した後、ブロー金型内で縦方向に延伸してから35気圧の高圧エアーでブロー成形を行い、高さ140mm、胴径67.5mm、内容量380ccのボトルを得た。ボトルの外観は底部の周辺にしわ・すじ等があり商品価値のないものであった。ボトルに水350ccを入れ、キャップにより密封し1.2m高さから落下させたところ7回くりかえしにおいてボトルの底部周辺から割れの発生があった。

0055

[比較例2]カットした溶融塊をいったん粗型にうけ、その後金型内にうつしてから圧縮成形を行った以外は実施例と同じ条件においてブロー成形用予備成形物を得た。予備成形物の底部およびその近傍には極めて大きなしわが認められた。この予備成形物を試験用の延伸ブロー成形機にて110℃に加熱した後、ブロー金型内で縦方向に延伸してから35気圧の高圧エアーでブロー成形を行い、高さ140mm、胴径67.5mm、内容量380ccのボトルを得た。ボトルの外観は底部の周辺から胴部にかけて大きなしわ・すじ等があり商品価値のないものであった。ボトルに水350ccを入れ、キャップにより密封し1.2m高さから落下させたところ3回のくりかえしにおいてボトルの底部周辺から割れの発生があった。

発明の効果

0056

本発明によれば、樹脂を一旦前駆体に成形する必要なくして、且つ樹脂温の低下による樹脂の体積収縮に起因して望ましく形状歪を生成せしめることなく、ブロー成形用予備成形物の如き成形物を圧縮成形することができる。

図面の簡単な説明

0057

図1本発明に従って構成された圧縮成形方法を遂行するのに好適に使用することができる装置を含む装置全体の配置を示す平面図。
図2図1の装置の側面図。
図3溶融塊の切断及び供給装置の平面図。
図4図3の装置の各段階を示す側面図。
図5圧縮成形工程の各段階を説明するための側断面図。
図6圧縮成形後の予備成形物の取り出し工程の各段階を説明するための側断面図。
図7ブロー成形用予備成形物の一例を示す断面図。
図8図7の予備成形物から製造されたボトルの一例を示す側面図。
図9ブロー成形用予備成形物の他の例を示す断面図。
図10ブロー成形用予備成形物の更に他の例を示す断面図。

--

0058

3:圧縮成形装置
32:雌型
33:雄型
43:キャビティ
47:従動部材
53:コア金型
57:従動金型

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