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技術 多管式熱交換器、多管式熱交換器の製造方法、および、多管式熱交換器用保持具

出願人 株式会社イズミフードマシナリ
発明者 城月継夫
出願日 2002年1月30日 (18年1ヶ月経過) 出願番号 2002-021118
公開日 2003年8月8日 (16年7ヶ月経過) 公開番号 2003-222492
状態 特許登録済
技術分野 一般的な熱交換又は熱伝達装置の細部(3) ラジエータ、流路群をもつ熱交換装置
主要キーワード 半割リング スチーム配管 配管固定部材 流出流体 半割部材 孔加工後 熱交換用配管 流入流体
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重要な関連分野

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図面 (15)

課題

製造時間を短縮することができるとともに、熱交換用配管施工に伴う不都合が解消された多管式熱交換器等を提供する。

解決手段

一方の管板11と最下列の保持具が固定された半割部材12aを設置した状態で、熱交換用の配管14と曲がり棒状の保持具13とを順次段ごと交互に積み上げながら、管板11の挿入孔11aそれぞれに熱交換用の配管14それぞれを順次段ごとに挿入する。その後、全ての熱交換用の配管14が積み上げられた状態で、半割部材12aと半割部材12bとを固定した後、さらに、半割部材12bに対して固定されていない保持具13を固定する。最後に、他方の管板11の挿入孔11aそれぞれに、束になった複数の熱交換用の配管14それぞれを挿入する。前述の製造工程において、保持具13により、熱交換用の配管14の全てが互いに間隔をおいて配置される。

概要

背景

従来から流体熱交換のために多管式熱交換器が用いられている。従来の多管式の熱交換器は、図11〜図14に示すように、熱を交換するための流体が流れる複数の熱交換用配管114と、複数の熱交換用の配管114の両端に配され、複数の熱交換用の配管114が挿入される挿入孔111aを有する2つの管板111と、2つの管板111の間に等間隔で配置され、挿入孔112aが設けられた、熱交換用の配管114を保持するための保持具であるバッフル112と、管板111およびバッフル112を連続して固定するための棒状のタイロッド113とから構成されている。

従来の多管式熱交換器を製造する工程においては、まず、図11に示すように、管板111のタイロッド113用の挿入孔111bおよびバッフル112のタイロッド113の挿入孔112aにそれぞれタイロッド113が挿入されて熱交換用の配管114を通すための通路を予め形成した後に、図12に示すように、熱交換用の配管114が1本ずつ挿入孔111a,112aに挿入される。

次に、図13に示すように、1本目の熱交換用の配管114が挿入孔111a,112aに挿入された後さらに2本目の熱交換用の配管114が別の挿入孔111a,112aにそれぞれ挿入される。

その後、図14に示すように、すべての熱交換用の配管114がそれぞれの挿入孔111a,112aに挿入されて多管式の熱交換器が完成する。

概要

製造時間を短縮することができるとともに、熱交換用の配管の施工に伴う不都合が解消された多管式熱交換器等を提供する。

一方の管板11と最下列の保持具が固定された半割部材12aを設置した状態で、熱交換用の配管14と曲がり棒状の保持具13とを順次段ごと交互に積み上げながら、管板11の挿入孔11aそれぞれに熱交換用の配管14それぞれを順次段ごとに挿入する。その後、全ての熱交換用の配管14が積み上げられた状態で、半割部材12aと半割部材12bとを固定した後、さらに、半割部材12bに対して固定されていない保持具13を固定する。最後に、他方の管板11の挿入孔11aそれぞれに、束になった複数の熱交換用の配管14それぞれを挿入する。前述の製造工程において、保持具13により、熱交換用の配管14の全てが互いに間隔をおいて配置される。

目的

本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、多管式の熱交換器の製造工程において、製造時間を短縮することができるとともに、多管式熱交換器の施工に伴う不都合が解消された多管式熱交換器、多管式熱交換器の製造方法、および、多管式熱交換器用保持具を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
0件

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請求項1

熱交換される流体が案内される配管が複数の段ごとに積み上げられた複数の熱交換用配管と、該複数の熱交換用配管の全てが互いに間隔をおいて配置されるように、前記段ごとに対応して別個に設けられ、前記複数の熱交換用配管を前記段ごとに保持するための複数の保持具と、2つの半割部材が合わせられて、前記複数の熱交換用配管を束ねるための部材であって、前記複数の保持部材が固定された拘束部材とを備えた、多管式熱交換器

請求項2

前記複数の熱交換用配管の全体を束ねるための部材であって、前記複数の熱交換用配管の両端部近傍に設けられ、前記複数の熱交換用配管のそれぞれが挿入された複数の挿入孔を有する第2拘束部材をさらに備えた、請求項1に記載の多管式熱交換器。

請求項3

前記保持具は、前記熱交換用配管と点接触する、請求項1または2に記載の多管式熱交換器。

請求項4

前記保持具は、細長板状部材または線部材曲げられて形成され、複数の山部と複数の谷部とを有し、前記複数の熱交換用配管は、前記複数の谷部のそれぞれに設置されることにより、互いに間隔をおいて配置された、請求項1〜3のいずれかに記載の多管式熱交換器。

請求項5

前記複数の保持具それぞれは、前記拘束部材に溶接により固定された、請求項1〜4のいずれかに記載の多管式熱交換器。

請求項6

前記複数の保持具は、前記半割部材の両側端面のそれぞれに段ごとに交互に固定された、請求項1〜5のいずれかに記載の多管式熱交換器。

請求項7

前記2つの半割部は互いに溶接により固定された、請求項1〜6のいずれかに記載の多管式熱交換器。

請求項8

熱交換される流体が案内される配管が複数の段ごとに積み上げられた複数の熱交換用配管と、該複数の熱交換用配管の全てが互いに間隔をおいて配置されるように、前記段ごとに対応して別個に設けられ、前記複数の熱交換用配管を前記段ごとに保持するための複数の保持具と、第1半割部材および第2半割部材の2つが合わせられて、前記複数の熱交換用配管を束ねるための部材であって、前記複数の保持部材が固定された第1拘束部材と、前記複数の熱交換用配管の全体を束ねるための部材であって、前記複数の熱交換用配管の両端部近傍に設けられ、前記複数の熱交換用配管のそれぞれが挿入された複数の挿入孔を有する第2拘束部材とを備えた多管式熱交換器の製造方法であって、前記第2拘束部材の一方の最下段用の前記挿入孔に最下段用の熱交換用配管を挿入するとともに、前記第1半割部材に固定された最下段用の前記保持具に前記最下段用の熱交換用配管を設置する第1工程と、前記段ごとに対応した前記挿入穴に前記熱交換用配管を挿入するとともに、前記保持具を用いて前記段ごとに前記熱交換用配管を互いに間隔をおいて配置する第2工程と、前記第2工程で配置された最上段の前記熱交換用配管の上に前記第2半割部材を置いて、前記第1半割部材と前記第2半割部材とを固定する第3工程と、前記最下段用の保持具以外の保持具を前記第1半割部材および前記第2半割部材に固定する第4工程と、前記第2拘束手段の他方の挿入孔に対して、互いに間隔をおいて束ねられた前記複数の熱交換用の配管それぞれを挿入する第5工程とを備えた、多管式熱交換器の製造方法。

請求項9

前記第4工程において、前記最下段用の保持具以外の保持具のうち、前記第1半割部材に対して固定される保持具が、該保持具を設置した直後に前記第1半割部材に固定され、前記第2半割部材に対して固定される保持具が、前記第2半割部材と前記第1半割部材とが固定された後に前記第2半割部材に固定される、請求項8に記載の多管式熱交換器の製造方法。

請求項10

熱交換される流体が案内される配管が複数の段ごとに積み上げられた複数の熱交換用配管の全てが互いに間隔をおいて配置されるように、前記段ごとに対応して複数別個に設けられ、前記複数の熱交換用配管を前記段ごとに保持するために、2つの半割部材が合わせられて前記複数の熱交換用配管を束ねるための拘束部材に固定される保持部材であって、細長の板状部材または線部材の曲げ加工により形成され、複数の山部と複数の谷部とを有する、多管式熱交換器用保持具。

技術分野

0001

本発明は、流体熱交換に用いられる多管式熱交換器、多管式熱交換器の製造方法、および、多管式熱交換器用保持具に関するものである。

背景技術

0002

従来から流体の熱交換のために多管式熱交換器が用いられている。従来の多管式の熱交換器は、図11図14に示すように、熱を交換するための流体が流れる複数の熱交換用配管114と、複数の熱交換用の配管114の両端に配され、複数の熱交換用の配管114が挿入される挿入孔111aを有する2つの管板111と、2つの管板111の間に等間隔で配置され、挿入孔112aが設けられた、熱交換用の配管114を保持するための保持具であるバッフル112と、管板111およびバッフル112を連続して固定するための棒状のタイロッド113とから構成されている。

0003

従来の多管式熱交換器を製造する工程においては、まず、図11に示すように、管板111のタイロッド113用の挿入孔111bおよびバッフル112のタイロッド113の挿入孔112aにそれぞれタイロッド113が挿入されて熱交換用の配管114を通すための通路を予め形成した後に、図12に示すように、熱交換用の配管114が1本ずつ挿入孔111a,112aに挿入される。

0004

次に、図13に示すように、1本目の熱交換用の配管114が挿入孔111a,112aに挿入された後さらに2本目の熱交換用の配管114が別の挿入孔111a,112aにそれぞれ挿入される。

0005

その後、図14に示すように、すべての熱交換用の配管114がそれぞれの挿入孔111a,112aに挿入されて多管式の熱交換器が完成する。

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、上記従来の多管式熱交換器においては、長尺の熱交換用の配管114を挿入孔111a,112aそれぞれに1本ずつ通していく必要があり、挿入のために多大な時間がかかるという問題があった。また、管板111およびバッフル112のそれぞれの挿入孔111a,112aが互いに位置ずれしていると、熱交換用の配管114を挿入することができないという不具合があった。

0007

本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、多管式の熱交換器の製造工程において、製造時間を短縮することができるとともに、多管式熱交換器の施工に伴う不都合が解消された多管式熱交換器、多管式熱交換器の製造方法、および、多管式熱交換器用保持具を提供することである。

課題を解決するための手段

0008

本発明の多管式熱交換器は、熱交換される流体が案内される配管が複数の段ごとに積み上げられた複数の熱交換用配管と、複数の熱交換用配管の全てが互いに間隔をおいて配置されるように、段ごとに対応して別個に設けられ、複数の熱交換用配管を段ごとに保持するための複数の保持具と、2つの半割部材が合わせられて、複数の熱交換用配管を束ねるための部材であって、複数の保持部材が固定された拘束部材とを備えている。

0009

上記の構成によれば、段ごとに半割部の一方上に複数の保持具を用いて熱交換用配管を互いに間隔をおいて配置した後に、半割部の他方を一方の半割部材に接合することより複数の熱交換用配管を束ねる製造方法を用いることができるため、従来の多管式熱交換器に比較して、製造時間を短縮することができるとともに、多管式熱交換器の施工に伴う不都合が解消される。

0010

本発明の多管式熱交換器は、複数の熱交換用配管の全体を束ねるための部材であって、複数の熱交換用配管の両端部近傍に設けられ、複数の熱交換用配管のそれぞれが挿入された複数の挿入孔を有する第2拘束部材をさらに備えている。

0011

上記の構成によれば、熱交換用配管の拘束が確実となるとともに、第2拘束部材の挿入孔を利用して順次熱交換用配管を段ごとに仮拘束しながら保持具を設置することにより、多管式熱交換器の製造が容易となる。

0012

本発明の多管式熱交換器は、保持具が、熱交換用配管と点接触することが望ましい。

0013

このようにすれば、熱交換用配管の延びる方向に沿って熱交換用の熱媒体が流れ易くなるため、熱交換効率が向上する。

0014

本発明の多管式熱交換器は、保持具が、細長板状部材または線部材曲げられて形成され、複数の山部と複数の谷部とを有し、複数の熱交換用配管が、複数の谷部のそれぞれに設置されることにより、互いに間隔をおいて配置されていてもよい。

0015

上記の構成によれば、細長の板状部材または線部材を曲げ加工するだけでよいため、保持具の形成が簡単となる。

0016

本発明の多管式熱交換器は、複数の保持具それぞれが、拘束部材に溶接により固定されていてもよい。

0017

上記の構成によれば、熱交換用配管を強固に束ねることができる。本発明の多管式熱交換器は、複数の保持具が、半割部材の両側端面のそれぞれに段ごとに交互に固定されていてもよい。

0018

上記の構成によれば、複数の熱交換用の配管をより強固に保持することができる。

0019

本発明の多管式熱交換器は、2つの半割部が互いに溶接により固定されていてもよい。

0020

上記の構成によれば、半割部同士の固定が強固なり、熱交換器として使用する場合の信頼性が向上する。

0021

本発明の多管式熱交換器の製造方法は、熱交換される流体が案内される配管が複数の段ごとに積み上げられた複数の熱交換用配管と、該複数の熱交換用配管の全てが互いに間隔をおいて配置されるように、段ごとに対応して別個に設けられ、複数の熱交換用配管を段ごとに保持するための複数の保持具と、第1半割部材および第2半割部材の2つが合わせられて、複数の熱交換用配管を束ねるための部材であって、複数の保持部材が固定された第1拘束部材と、複数の熱交換用配管の全体を束ねるための部材であって、複数の熱交換用配管の両端部近傍に設けられ、複数の熱交換用配管のそれぞれが挿入された複数の挿入孔を有する第2拘束部材とを備えた多管式熱交換器の製造方法である。

0022

そして、第2拘束部材の一方の最下段用の挿入孔に最下段用の熱交換用配管を挿入するとともに、第1半割部材に固定された最下段用の保持具に最下段用の熱交換用配管を設置する第1工程と、段ごとに対応した挿入穴に熱交換用配管を挿入するとともに、保持具を用いて段ごとに熱交換用配管を互いに間隔をおいて配置する第2工程と、第2工程で配置された最上段の熱交換用配管の上に第2半割部材を置いて、第1半割部材と第2半割部材とを固定する第3工程と、最下段用の保持具以外の保持具を第1半割部材および第2半割部材に固定する第4工程と、第2拘束手段の他方の挿入孔に対して、互いに間隔をおいて束ねられた複数の熱交換用の配管それぞれを挿入する第5工程とを備えている。

0023

上記のような製法によれば、従来の多管式熱交換器の製造方法に比較して、多管式の熱交換器の製造工程において、製造時間を短縮することができるとともに、多管式熱交換器の施工に伴う不都合が解消される。

0024

本発明の多管式熱交換器の製造方法は、前述の第4工程において、最下段用の保持具以外の保持具のうち、第1半割部材に対して固定される保持具が、その保持具を設置した直後に第1半割部材に固定され、第2半割部材に対して固定される保持具が、第2半割部材と第1半割部材とが固定された後に第2半割部材に固定される。

0025

上記の構成によれば、第1半割部材に第1保持具を順次固定して熱交換用の配管を設置するので、保持具のずれがなく、施工性が向上する。

0026

本発明の多管式熱交換器用保持具は、熱交換される流体が案内される配管が複数の段ごとに積み上げられた複数の熱交換用配管の全てが互いに間隔をおいて配置されるように、段ごとに対応して複数別個に設けられ、複数の熱交換用配管を段ごとに保持するために、2つの半割部材が合わせられて複数の熱交換用配管を束ねるための拘束部材に固定される保持部材であって、細長の板状部材または線部材の曲げ加工により形成され、複数の山部と複数の谷部とを有している。

0027

上記のような多管式熱交換器用保持具を用いれば、前述の製造方法を用いることにより、多管式熱交換器の製造時間を短縮することができる。

発明を実施するための最良の形態

0028

以下、本発明の実施の形態の多管式熱交換器を図1図9に基づいて説明する。

0029

図1は、本実施の形態の多管式熱交換器100の全体構成を示す模式図である。図1に示すように、本実施の形態の多管式熱交換器100は、熱交換用の配管の束1と、熱交換用の配管の束1を取り囲むように構成されたケース10と、ケース10の外部からケース10の内部を通ってさらにケース10の内部へ導くための熱交換用の流体の経路を構成する流入流体配管2と、ケース10の内部へ導かれて熱交換された流体をケース10の外部へ導く流出流体配管3とを有している。また、本実施の形態の多管式熱交換器100は、ケース10内に流入スチームを導く流入スチーム配管4と、ケース10からスチームを流出させる流出スチーム配管5とが設けられている。

0030

そして、R2の矢印に従って熱交換するための流体が流される過程において、R1の矢印で示しように、スチームが流入スチーム配管4の流入口から流入されケース10内で熱交換用の配管の束1の周囲を通過し、流出スチーム配管5の流出口から流出される。これにより、熱交換用の配管において、スチームの温度により熱交換用の配管内を通る流体が熱せられて高温の流出流体が流出流体配管5から流出される。

0031

なお、本実施の形態の多管式熱交換器においては、熱交換される流体として水が熱交換用の配管の内部を通過することとするが、水以外に牛乳コーヒーまたは薬品などの流体であってもよい。また、水に熱を与える熱交換用の流体としてはスチームを用いたが、スチーム以外の高温の熱流体であってもよい。

0032

また、本実施の形態においては、熱交換用の配管内を流れる低温の流体に対して、ケース10内であって熱交換用の配管の外部に高温の流体を通すことにより、低温の流体の温度を上げるための熱交換を行なったが、低温の熱流体をケース10内に通すことにより、熱交換用の配管内を流れてくる高温の流体から熱を奪って低温の流体が得られるような多管式熱交換器であってもよい。

0033

また、多管式の熱交換器100における熱交換用の配管の材質は、プラスチックまたはステンレス等が考えられるが熱交換に適したものであればいかなるものであってもよい。また、本実施の形態の多管式の熱交換器100においては、熱交換される前の流体と熱交換後の流体との温度差は180℃である。

0034

次に、図2図9を用いて、本実施の形態の多管式熱交換器100の製造工程を順次説明する。まず、図2に示すように、管板11(管板11は挿入孔11aを有している)と、半割リング12aと、曲がり棒状の保持具13とを準備する。管板11と半割リング12aとは、管板11を両端として、半割リング12aをその両端の管板11の間に等間隔で並べて配置され、その配置作業が終了した段階で、熱交換用の配管を組み立てる作業が開始される。

0035

次に、それぞれの半割リング12aには、最下段の曲がり棒状の保持具13が半割リング12aの側端面に溶接で固定される。なお、この溶接工程は予め行なわれていてもよい。

0036

また、図2においては、最下段の曲がり棒状の保持具13の下側が切削されているが、これは、半割リング12aの外周から突出した部分を削除するためである。なお、半割リング12aの外周から突出した部分を削除する工程は、熱交換器の組みたての全てが完了した後に行ってもよい。

0037

次に、図3に示すように、管板11の挿入孔11aに熱交換用の配管14を通すとともに、曲がり棒状の保持具13の谷部分に熱交換用の配管をそれぞれ置くことにより、順次熱交換用の配管が位置決めされていく。なお、この曲がり棒状の保持具13の山部および谷部の形状は、熱交換用の配管14の直径に応じて適宜決定されている。

0038

次に、最下段に位置する熱交換用の配管14が配置が終了すると、図4に示すように、最下段に位置する熱交換用の配管14の上に曲がり棒状の保持具13をさらに置く。これにより、最下段の熱交換用の配管14と2段目の熱交換用の配管14とが所定の間隔をおいて配置されることになる。また、2段目の曲がり棒状の保持具13は、単に置くだけでもよいが、半割リング12aの側端面に溶接で固定することにより、曲がり棒状の保持具13を半割リング12aに強固に固定することができる。

0039

また、最下段の曲がり棒状の保持具13と2段目の曲がり棒状の保持具13とは、半割リング12aの異なる側端面側に配置される。このように、曲がり棒状の保持具13を段ごとに交互に半割リング12aの異なる側端面側に配置することで、複数の熱交換用の配管14が延びる方向に沿って流れる熱流体が一箇所で急激に狭くなった部分を通過することにより、熱流体の流れが悪くなることを抑制している。

0040

次に、図5に示すように、2段目の熱交換用の配管14を並べた後に、さらに3段目の曲がり棒状の保持具13を2段目の配管の上にそれぞれ山部および谷部が2段目の熱交換用の配管14により形成される山部および谷部に合致するように置かれて半割リング12aに溶接固定される。これにより2段目の熱交換用の配管14が半割リング12aに強固に固定される。

0041

次に、図6に示すように、3段目の配管14および4段目の曲がり棒状の保持具13が順次置かれる。続いて、図7に示すように、4段目の配管および5段目の曲がり棒状の保持具が置かれる。

0042

次に、図8に示すように、半割リング12a(下側に位置する)の内周側に、熱交換用の配管14をそれ以上置くことができない状態になると、半割リング12aに保持具13を溶接することができないため、5段目の曲がり棒状の保持具13を4段目の配管の上に置く。そして、4段目の上の熱交換用の配管14の上に半割リング12bを上から載せる。そして、半割リング12aと半割リング12bとが接合する面を溶接固定して、半割リング12aと半割リング12bとの円形リングを形成した後で、半割リング12bの両側端面のそれぞれに交互に3〜5段目の曲がり棒状の保持具13それぞれを溶接固定する。これにより、図9に示すような多管式の熱交換器100が完成する。

0043

なお、最下段の配管14がそれぞれ曲がり棒状の保持具の谷部に置かれた後に、曲がり棒状の保持具13が最下段の配管14の上に置かれた状態においては、図10に示すように、隙間Xが、曲がり棒状の保持具13と最下段の配管14との間に形成されていることが分かる。この隙間Xにより、図1に示した熱交換器100内において、熱交換用の配管14の周りに熱交換用のスチームが流れる方向に通路ができるため、従来技術で示したようなバッフルを用いて熱交換用の配管を束ねる場合に比較して、スチームの圧力損失が低減される、すなわち、スチームの流れがよくなるため、多管式熱交換器100の熱交換効率を向上させることができる。

0044

また、従来技術で邪魔板状のバッフルを使用する場合には、挿入孔112a,112bの心出しが必要であるが、本実施の形態の多管式熱交換器100の製造方法によれば、曲がり棒状の保持具13を使用するため、心出しを行なう必要がなくなる。また、従来技術に比較して、熱交換用の配管14を挿入するための手間がなくなるので、多管式熱交換器の製造時間を短縮することができる。

0045

また、本実施の形態の多管式の熱交換器100の製造方法によれば、小さな挿入孔に熱交換用の配管14を挿入する場合に比較して、熱交換用の配管14の外周面に傷が形成されることを抑制することができる。

0046

また、従来の多管式熱交換器であれば、バッフルの挿入孔を抜くための加工時に挿入孔の内周面引張力が生じてバリが発生し、そのバリを取るための作業が必要であったが、本実施の形態の多管式の熱交換器100の製造方法によれば、バッフルを使用しないため、バッフルの孔加工後に行なうバリ取りが不要になる。

0047

また、本実施の形態の多管式の熱交換器100の製造方法によれば、熱交換用の配管の束を上から順次置くことにより全体の組立が行なわれるため、作業員が配管の挿入のために移動することが必要ないため、作業の負担が軽減される。

0048

また、本実施の形態の多管式の熱交換器100の製造方法によれば、長くて軽量な熱交換用の配管14を、一度に複数本組込むことができるため作業能率が向上する。

0049

また、本実施の形態の多管式の熱交換器100の製造方法によれば、曲がり棒状の保持具13を、組立ての途中で任意の位置に追加することが可能であるため施工に柔軟性もたせることができる。また、曲がり棒の保持具13の曲げ部の曲げ角度ピッチを変更すると、熱交換用の配管14を保持具13に対して斜めに配置することも可能である。

0050

また、本実施の形態の多管式の熱交換器100によれば、保持具13と熱交換用の配管(伝熱管)14とは点接触するため隙間Xには、埃等の異物入りにくいので、熱交換器の熱交換効率が低下することが防止される。

0051

なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

発明の効果

0052

本発明の多管式熱交換器、多管式熱交換器の製造方法、および、多管式熱交換器用保持具によれば、段ごとに半割部の一方上に複数の保持具を用いて熱交換用配管を互いに間隔をおいて配置した後に、半割部の他方を一方の半割部材に接合することより複数の熱交換用配管を束ねることができるため、従来の多管式熱交換器に比較して、製造時間を短縮することができるとともに、多管式熱交換器の施工に伴う不都合が解消される。

図面の簡単な説明

0053

図1実施の形態の多管式熱交換器の全体構成を示す模式図である。
図2実施の形態の多管式熱交換器の製造過程を説明するための図である。
図3実施の形態の多管式熱交換器の製造過程を説明するための図である。
図4実施の形態の多管式熱交換器の製造過程を説明するための図である。
図5実施の形態の多管式熱交換器の製造過程を説明するための図である。
図6実施の形態の多管式熱交換器の製造過程を説明するための図である。
図7実施の形態の多管式熱交換器の製造過程を説明するための図である。
図8実施の形態の多管式熱交換器の製造過程を説明するための図である。
図9実施の形態の多管式熱交換器の完成斜視図である。
図10実施の形態の多管式熱交換器の保持具と半割リングとの間に形成される隙間および保持具と熱交換用の配管との間に形成される隙間を説明するための図である。
図11従来の多管式熱交換器の製造過程を説明するための図である。
図12従来の多管式熱交換器の製造過程を説明するための図である。
図13従来の多管式熱交換器の製造過程を説明するための図である。
図14従来の多管式熱交換器の製造過程を説明するための図である。

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0054

1熱交換用の配管の束、2流入流体配管、3流出流体配管、4 流入スチーム配管、5 流出スチーム配管、6配管固定部材、10ケース、R1スチームの流れを示す矢印、R2 熱交換用の流体の流れを示す矢印、11管板、11a,11b挿入孔、12a,12b半割リング、13 曲がり棒状の保持具、14 熱交換用の配管、X 隙間。

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