図面 (/)

この項目の情報は公開日時点(2003年8月5日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (0)

図面はありません

解決手段

構成脂肪酸の70重量%以上が、不飽和脂肪酸であるジグリセリドを15重量%以上含有する油相と、水を含む水相とからなる水中油型乳化組成物において、次の成分(I)及び(II)、(I)植物ステロール1.2〜20重量%

(II)HLB値10以上の乳化剤0.1〜5重量%を含有する水中油型乳化組成物。

効果

本発明の水中油型乳化組成物は、乳化定性に極めて優れている。

概要

背景

近年、油脂の多い食生活への変化に伴い、油脂の過剰摂取が肥満体脂肪の増加を助長すると共に、野菜類の摂取不足が、血中コレステロールの上昇を促し、生活習慣病を引き起こす原因の一つになっている。これまでの研究から、ジグリセリド体脂肪蓄積抑制作用があることが知られている(特開平4−300826号、特開平10−176181号等)。更に、ジグリセリドに植物ステロールを組み合わせることで、顕著な血中コレステロール低下作用発現することが報告されている(WO99/48378号)。このようにユニークな健康機能を有するジグリセリドと植物ステロールを組み合わせた組成物の開発は、医療費の高騰を背景に、医療治療から予防へとシフトしている中で、現代社会にとって極めて重要な意味をもつ。同公報によれば、このジグリセリドと植物ステロールを両方含有する水中油型乳化組成物を調製することができる。ところが、両者を単に配合しただけでは、乳化定性が十分でない。すなわち、これらの乳化組成物を含む製品輸送時の物理的要因により乳化が破壊し、油相水相が分離してしまうという問題がある。

一方、ジグリセリドを含む水中油型乳化物の安定性を向上するために、特定のリン脂質蛋白質等を用いる技術があるが(特開平3−91451号、特開平3−91460号、特開平3−89936号、特開2001−138号等)、植物ステロールが一定量を超えると乳化安定性が得られない、酵素処理した卵黄を必須とするので風味が限定されてしまう等の問題が生じている。更に、特開2001−220595号では、特定のポリグリセリン脂肪酸エステルにより、高濃度の植物ステロールを油脂に溶解させる技術が開示されている。しかし、ここに開示されているポリグリセリン脂肪酸エステルを用いて水中油型乳化物を製造した場合には、乳化安定性が十分でない。

概要

構成脂肪酸の70重量%以上が、不飽和脂肪酸であるジグリセリドを15重量%以上含有する油相と、水を含む水相とからなる水中油型乳化組成物において、次の成分(I)及び(II)、(I)植物ステロール1.2〜20重量%

(II)HLB値10以上の乳化剤0.1〜5重量%を含有する水中油型乳化組成物。

本発明の水中油型乳化組成物は、乳化安定性に極めて優れている。

目的

従って、本発明の目的は、ジグリセリドと植物ステロールを含有し、乳化安定性の優れた水中油型乳化組成物を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
6件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

構成脂肪酸の70重量%以上が不飽和脂肪酸であるジグリセリドを15重量%以上含有する油相と、水を含む水相とからなる水中油型乳化組成物において、次の成分(I)及び(II)、(I)植物ステロール1.2〜20重量%(II)HLB値10以上の乳化剤0.1〜5重量%を含有する水中油型乳化組成物。

請求項2

(II)の乳化剤が、ポリグリセリン脂肪酸エステルショ糖脂肪酸エステルソルビタン脂肪酸エステル及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上の組み合わせである請求項1記載の水中油型乳化組成物。

請求項3

水相のpHが1〜6である請求項1又は2記載の水中油型乳化組成物。

技術分野

0001

本発明は、体脂肪蓄積抑制作用を有するジグリセリドと血中コレステロール低下作用を有する植物ステロールとを含有し、乳化定性に極めて優れた水中油型乳化組成物に関する。

背景技術

0002

近年、油脂の多い食生活への変化に伴い、油脂の過剰摂取が肥満体脂肪の増加を助長すると共に、野菜類の摂取不足が、血中コレステロールの上昇を促し、生活習慣病を引き起こす原因の一つになっている。これまでの研究から、ジグリセリドに体脂肪蓄積抑制作用があることが知られている(特開平4−300826号、特開平10−176181号等)。更に、ジグリセリドに植物ステロールを組み合わせることで、顕著な血中コレステロール低下作用が発現することが報告されている(WO99/48378号)。このようにユニークな健康機能を有するジグリセリドと植物ステロールを組み合わせた組成物の開発は、医療費の高騰を背景に、医療治療から予防へとシフトしている中で、現代社会にとって極めて重要な意味をもつ。同公報によれば、このジグリセリドと植物ステロールを両方含有する水中油型乳化組成物を調製することができる。ところが、両者を単に配合しただけでは、乳化安定性が十分でない。すなわち、これらの乳化組成物を含む製品輸送時の物理的要因により乳化が破壊し、油相水相が分離してしまうという問題がある。

0003

一方、ジグリセリドを含む水中油型乳化物の安定性を向上するために、特定のリン脂質蛋白質等を用いる技術があるが(特開平3−91451号、特開平3−91460号、特開平3−89936号、特開2001−138号等)、植物ステロールが一定量を超えると乳化安定性が得られない、酵素処理した卵黄を必須とするので風味が限定されてしまう等の問題が生じている。更に、特開2001−220595号では、特定のポリグリセリン脂肪酸エステルにより、高濃度の植物ステロールを油脂に溶解させる技術が開示されている。しかし、ここに開示されているポリグリセリン脂肪酸エステルを用いて水中油型乳化物を製造した場合には、乳化安定性が十分でない。

発明が解決しようとする課題

0004

従って、本発明の目的は、ジグリセリドと植物ステロールを含有し、乳化安定性の優れた水中油型乳化組成物を提供することにある。

課題を解決するための手段

0005

本発明者は、上記課題について検討したところ、ジグリセリドを含む油相成分、植物ステロール及び水相成分を含む組成物は、レシチン等のHLB値の小さい乳化剤では安定な水中油型乳化物が得られず、これらの組成物をHLB値10以上の乳化剤を特定量用いて乳化すれば、安定性の極めて良好な水中油型乳化組成物が得られることを見出した。

0006

本発明は、構成脂肪酸の70重量%以上が不飽和脂肪酸であるジグリセリドを15重量%以上含有する油相と、水を含む水相とからなる水中油型乳化組成物において、次の成分(I)及び(II)、(I)植物ステロール1.2〜20重量%
(II)HLB値10以上の乳化剤0.1〜5重量%を含有する水中油型乳化組成物を提供するものである。

発明を実施するための最良の形態

0007

本発明の水中油型乳化組成物に用いられる油相は、構成脂肪酸の70重量%以上が不飽和脂肪酸であるジグリセリドを15重量%以上含有する。十分な乳化安定性を得るには、ジグリセリドの構成脂肪酸中の不飽和脂肪酸が70重量%以上必要である。好ましい不飽和脂肪酸量は70〜100重量%、更に80〜100重量%であり、特に90〜100重量%が好ましい。当該不飽和脂肪酸としては、炭素数8〜24、特に16〜22の不飽和脂肪酸が乳化安定性、体脂肪蓄積抑制効果等の生理効果発現の点で好ましい。

0008

また当該不飽和脂肪酸としてはω3系不飽和脂肪酸、ω6系不飽和脂肪酸及びω9系不飽和脂肪酸から選ばれる1種又は2種以上が含まれているのが、前記生理効果発現の点から好ましい。ここで、ω3系不飽和脂肪酸は、ω位から3番目炭素原子に最初の不飽和結合が位置し、且つ不飽和結合を2個以上有する不飽和脂肪酸である。具体的には、α−リノレン酸ステアリドン酸エイコサペンタエン酸ドコサヘキサエン酸等が挙げられるが、α−リノレン酸が特に好ましい。生理効果増強、酸化安定性の点で、α−リノレン酸の含有量は、15〜70%、特に20〜60%であることが好ましい。ω9系不飽和脂肪酸としては、炭素数8〜24、好ましくは16〜22のオレイン酸エイコサモノエン酸、ドコサモノエン酸等が挙げられ、特にオレイン酸が好ましい。ω6系不飽和脂肪酸としては、炭素数18〜22のリノール酸、γ−リノレン酸等が好ましい。これらのうち、特に、酸化安定性、生理活性発現の点から、リノール酸/オレイン酸の含有重量比が0.01〜2.0、特に0.1〜1.8、更に0.3〜1.7であることが望ましい。残余の構成脂肪酸として、炭素数8〜24、好ましくは14〜22の飽和脂肪酸が挙げられる。

0009

油相中のジグリセリドの含有量は、前記生理効果の点から、15重量%以上であるが、好ましくは20〜98.7重量%、より好ましくは40〜95重量%、更に好ましくは60〜95重量%、特に80〜95重量%である。ジグリセリドには、1,2−ジグリセリドと1,3−ジグリセリドがあるが、1,3−ジグリセリドが好ましい。油脂中の1,3−ジグリセリド含有量が15重量%以上であると、血中中性脂肪抑制効果及び体脂肪蓄積抑制効果が特に優れている。従って、本発明においても1,3−ジグリセリドの割合が高いジグリセリドを使用し、1,3−ジグリセリドの割合が15重量%以上、特に40重量%以上のグリセリド混合物を用いるのが好ましい。油相中のモノグリセリドの含有量は、乳化性、風味の点で5%以下、更に0.1〜2%、特に0.1〜1.5%であることが好ましい。モノグリセリドの構成脂肪酸は、ジグリセリドと同じであることが、工業的生産性の点で好ましい。油相中のトリグリセリドの含有量は、0〜83.8%、好ましくは0〜78.7%、更に2.9〜57.9%、特に2.9〜37.9%、最も好ましくは、2.9〜17.9%であることが、風味、安定性の点でよい。

0010

上記油脂は、例えば(1)油脂とグリセリンエステル交換反応をするか、又は(2)脂肪酸とグリセリンを用いてエステル化反応することにより製造できる。これらの反応は、アルカリ土類)金属の水酸化物触媒による化学的反応又は酵素による反応のどちらでもよい。工業的に高純度のジグリセリドを製造する場合は、(1)の方法による化学的反応では、着色等の油脂の劣化を招きやすいので、(2)の方法による酵素反応が好ましい。更に、脱酸水洗脱臭等の精製を施すことにより、風味、安定性のよいものが得られる。

0011

ここで用いる原料脂肪酸としては油脂100重量部に対し、水を20〜180重量部加えて、水蒸気分解又は酵素分解して得られる脂肪酸、部分加水分解物が挙げられる。このようにして得られる脂肪酸を用い、1,3位選択的リパーゼの存在下、脱水条件下でエステル化反応をすることにより、80重量%以上の高純度の、変色の少ない淡色(ロビボンド法にて10R+Y値が20以下)のジグリセリド混合物(トリグリセリド20重量%未満、モノグリセリド5重量%未満)を収率よく得ることができる。また、本発明において原料として使用する油脂は、一般的な食用油脂であれば特に限定されず、天然動植物油脂の他、それらにエステル交換水素添加分別等を施した加工油脂が挙げられる。好ましくは、大豆油ナタネ油米糠油ひまわり油綿実油アマニ油エゴマ油コーン油等の植物油及びそれらの加工油脂が用いられる。本発明において、組成物に抗酸化剤を添加することが好ましい。抗酸化剤は、通常、食品に使用されるものであればいずれでもよいが、天然抗酸化剤トコフェロールアスコルビン酸脂肪酸エステル、BHT、BHAから選ばれる1種以上が好ましく、天然抗酸化剤、トコフェロール、アスコルビン酸パルミチン酸エステルから選ばれる1種以上が特に好ましい。抗酸化剤は、油相、水相どちらにも配合できるが、油相への添加が好ましい。特に好ましい抗酸化剤の含有量は、油相中50〜5000ppm、更に200〜2000ppmである。

0012

本発明の水中油型乳化組成物中の油相と水相の重量比率は、乳化性、乳化安定性、保存性、風味の点から1:99〜99:1、好ましくは10:90〜75:25、特に20:80〜60:40であるのが望ましい。

0013

成分(I)の植物ステロールとしては、血中コレステロール低下作用の点から、α−シトステロールβ−シトステロールスチグマステロールカンペステロール、α−シトスタノール、β−シトスタノール、スチグマスタノールカンペスタノールシクロアルテノール等及びこれらの脂肪酸エステルフェルラ酸エステル桂皮酸エステル配糖体などが好ましいものとして挙げられる。特に、脂肪酸とエステル結合したエステル体と、エステル化されていない非エステル体とを組合せて用いるのが、乳化安定性、コスト等の点から好ましく、そのモル比率は、90:10〜30:70、特に80:20〜50:50が望ましい。

0014

本発明の水中油型乳化組成物中の成分(I)の含有量は、前記生理活性の発現性及び乳化安定性の点から、1.2〜20重量%であるが、1.2〜8重量%、特に2〜5重量%が好ましい。成分(I)は、油相及び/又は水相に配合することができるが、油相への配合が好ましい。特に、油相中の成分(I)の含有量は、乳化安定性の点から、5〜20%、更に6〜13%、特に7〜12%であるのが望ましい。なお、成分(I)は、その種類により、一部が水相に微小結晶として分散する場合もあるが、この場合も本発明に含まれる。

0015

成分(II)は、本発明の水中油型乳化組成物の乳化安定性の点から、HLB値10以上の乳化剤であることが必要である。乳化剤のHLB値が10未満では安定な水中油型乳化物を形成することができない。好ましいHLB値は10〜20であり、より好ましくは11〜16、特に11〜14である。ここでHLB値は、Griffinの式(J.Soc.Cosmet.Chem.,1,311(1949))により求めた値である。また、本発明におけるHLB値は、乳化剤を2種以上使用した場合はその混合物としてのHLB値であり、その場合には、各乳化剤のHLB値の重量平均から求めることができる。

0016

当該HLB値10以上の乳化剤としては、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルソルビタン脂肪酸エステル及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上が例示されるが、特にポリグリセレン脂肪酸エステルが好ましい。ここで乳化剤を構成する脂肪酸としては、炭素数8〜24、更に炭素数14〜22のものが好ましく、特に炭素数16〜20の飽和脂肪酸が最も好ましい。

0017

本発明水中油型乳化組成物中の成分(II)の含有量は、乳化安定性、風味の点から0.1〜5重量%であることが必要であるが、好ましくは0.2〜4重量%、更に好ましくは0.2〜3重量%である。0.1重量%未満では安定な水中油型乳化物を調製することができず、5重量%を超えると乳化剤特有の風味が感じられ好ましくない。成分(II)は、油相及び/又は水相に配合することができるが、水相への配合が好ましい。特に、水相中の成分(II)の含有量は、乳化安定性の点から、0.2〜5%、更に0.3〜4%、最も好ましくは0.5〜3%であるのが望ましい。

0018

本発明の水中油型乳化組成物には、油相の副成分として、前記成分の外、成分(II)以外の乳化剤、抗酸化剤等を配合できる。また、水を基質とする水相には、前記成分の外、成分(II)以外の乳化剤、抗酸化剤、食塩、糖、アミノ酸等の調味料、蛋白質、多糖類等を配合できる。水相のpHが1〜6、更に2〜6、特に3〜5の酸性水中油型乳化組成物とするのが、保存性の点から好ましい。水相のpHを調節するために米酢酒粕酢リンゴ酢ブドウ酢等の食酢、及び/又はクエン酸等の有機酸リン酸等の無機酸、レモン果汁等の酸味料を使用できる。

0019

本発明の水中油型乳化組成物には、更にスパイスフレーバー等の香味料着色料保存料、安定剤等を加えることもできる。

0020

本発明の水中油型乳化組成物は、前記成分(I)及び(II)を必須成分として含有し、主にジグリセリドを含む油相と、主に水を含む水相とを常法に従い、乳化機等を用いて混合、攪拌することにより製造できる。この際、乳化温度を25〜95℃、好ましくは30〜80℃とするのが、乳化性の点でよい。

0021

本発明の水中油型乳化組成物は、ドレッシングコーヒーホワイトナースープソース、飲料、焼肉タレホイップクリームアイスクリーム等の油脂加工商品に広範に適用できる他、医薬品、飼料等にも利用できる。特に組成物の粘度(B8H型粘度計、東京計器社製による測定)が10〜50000mPa・s、好ましくは500〜20000mPa・s、更に好ましくは1000〜10000mPa・sの形態、例えば乳化ドレッシング等の安定なものは従来得られておらず、特に好ましい。

0022

ジグリセリド含有油脂の製造:大豆脂肪酸をウインタリングして飽和脂肪酸を低減させたもの455重量部と菜種脂肪酸195重量部とグリセリン107重量部とを、固定化1,3−位選択リパーゼである市販リパーゼ製剤(商品名:「LipozymeIM」、ノボインダストリーA.S.社製)を触媒として、0.07hPaで40℃5時間エステル化を行った。次いで、リパーゼ製剤を濾過した後、235℃で分子蒸留を行った。水洗した後、235℃で1時間脱臭して、ジグリセリド含有油脂を製造した。分析値を表1に示す。該油脂100重量部に対して、ビタミンEエーザイ社製:E−ミックス50L)を0.02重量部加え、以下の実験に使用した。

0023

0024

実施例1〜3において、下記乳化剤を使用した。
乳化剤a:デカグリセリンモノステアレート(HLB値=12、太陽化学社製サンソフトQ−18S)
乳化剤b:ソルビタンラウレート(HLB値=8.9、花王社製、レオドールスーパーSP−L10)
乳化剤c:ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート(HLB値=14.9、花王社製、レオドールTW−S120)
乳化剤d:ショ糖ステアリン酸エステル(HLB値=15、三菱化学フーズ社製、S−1570)
乳化剤e:ペンタグリセリントリミリステート(HLB値=8、太陽化学社製、サンソフトA−143E)

0025

実施例1〜3において、下記植物ステロールを使用した。
植物ステロール1:フィトステロールF(重量平均分子量390.9、タマ生化学工業社製)
植物ステロール2:CANOLA STERYLESTERS(重量平均分子量673.7、ADM社製)

0026

乳化物評価方法:実施例1〜3で調製した乳化物を容量250mLのPET製ボトル(高さ15.7cm、直径4.5cm)に230mL充填し、密栓した。これを20℃で1日保存したものをサンプルとし、以下の方法で評価した。

0027

(1)初期乳化性
サンプルの外観目視で、下記基準により評価した。
A:均一な白色で、乳化性良好である。
B:油浮きがなく乳化しているが、一部凝集ゲル化している。
C:乳化物表面に油浮きが存在し、乳化性やや不良である。
D:油相と水相が分離し、乳化性不良である。

0028

(2)乳化安定性(強制試験
10mLスピッツ遠沈管にサンプル10gを入れ、遠心分離機日立製作所製、himac CR5B2型)を用いて25℃、1000r/minで25分間、次いで3000r/minで10分間遠心分離を行った。遠心分離後、分離した油相量を測定し、体積分率で示した。

0029

(3)乳化安定性(40℃、30日保存後)
上記PET製ボトルに充填したサンプルを、40℃にて30日間静置後、サンプル上層遊離した油分の厚さを測定した。この数値オイルオフ高さ(mm)とし、乳化安定性の指標とした。
(4)粘度
上記PET製ボトルに充填したサンプルを手で上下に10往復振とうした後、容量100mLのガラスビーカーに110g入れた。次いで、速やかにB8H型粘度計(東京計器社製)にて、粘度を測定した(20℃、ローターNo.5、5rpm、30秒値)。

0030

実施例1フレンチドレッシング(本発明品1〜6、比較品1〜4)
表2の配合(全量600g)で、均一な水相を調製し、乳化機(特殊機化工業社製、T. K. HOMODISPERMODEL 2.5)を用いて4000r/minで攪拌しながら、85℃10分間加熱した。次いで、水相を4000r/minで攪拌しながら、予め80℃に加熱溶解しておいた油相を1分間かけて添加、予備乳化し、更に1分間仕上げ乳化を行った(乳化物温度75〜80℃)。得られた乳化物を放冷後、20℃に1日保存し、上記方法にて初期乳化性及び強制試験による乳化安定性の評価を行った。また40℃に30日間保存した後、上記方法にて乳化安定性を評価した。

0031

評価結果を表3に示す。乳化剤a(HLB値=12)を1%使用した本発明品1、6の初期乳化性、乳化安定性は極めて良好であった。同様に、乳化剤b(1.15重量%)と乳化剤c(1.35重量%)とを併用した本発明品2の初期乳化性、乳化安定性は非常に良好であった(重量平均から求めた乳化剤のHLB値=12)。エステル体の多い植物ステロールを使用した場合にも同様な結果が得られた。すなわち、乳化剤d(HLB値=15)を1重量%添加した本発明品3は、良好な初期乳化性、乳化安定性を示した。また、乳化剤aを0.2重量%配合した本発明品4も、非常に良好な初期乳化性、乳化安定性を示した。乳化剤aを1重量%配合し、かつエステル体の多い植物ステロールを使用した本発明品5も、極めて良好な初期乳化性、乳化安定性を示した。一方、乳化剤aを0.06重量%配合した比較品1及び乳化剤e(HLB値=8)を1重量%添加した比較品2では、初期乳化性で一部凝集・ゲル化がみられ、乳化安定性は良好でなかった。乳化剤を加えていない比較品3は、油相と水相が分離して乳化することができなかった。乳化剤b(HLB値=8.9)を1.15重量%配合した比較品4は、初期乳化性で、一部凝集・ゲル化がみられ、乳化安定性は良好ではなかった。

0032

0033

0034

実施例2コーヒーホワイトナー(本発明品7)
表4の配合(全量600g)で、均一な水相を調製し、乳化機(実施例1と同じ)を用いて4000r/minで攪拌しながら、85℃10分間加熱した。続いて水相を45℃に冷却後、4000r/minで攪拌しながら、予め45℃に加熱溶解しておいた油相を1分間かけて添加、予備乳化し、更に1分間仕上げ乳化を行った(乳化物温度30〜35℃)。得られた乳化物を放冷後、20℃に1日保存し、上記方法(1)及び(2)にて評価を行った。評価結果を表5に示す。乳化剤b(0.78重量%)と乳化剤d(0.72重量%)とを使用した本発明品7の初期乳化性、乳化安定性(強制試験)は良好であった(重量平均から求めた乳化剤のHLB値=12)。

0035

0036

0037

実施例3コーンスープ(本発明品8)
表6の配合(全量600g)で、均一な水相を調製し、乳化機(実施例1と同じ)を用いて4000r/minで攪拌しながら、85℃10分間加熱した。続いて水相を45℃に冷却後、4000r/minで攪拌しながら、予め45℃に加熱溶解しておいた油相を1分間かけて添加、予備乳化し、更に1分間仕上げ乳化を行った(乳化物温度30〜35℃)。得られた乳化物を放冷後、20℃に1日保存し、上記方法(1)及び(2)にて評価を行った。評価結果を表7に示す。乳化剤aを0.4%使用した本発明品8の初期乳化性、乳化安定性(強制試験)は極めて良好であった。

0038

0039

発明の効果

0040

本発明のジグリセリドと植物ステロール、特定の乳化剤及び水相成分を含有する水中油型乳化組成物は、乳化安定性に極めて優れている。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ