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技術 画像読取装置および画像読取システム

出願人 シャープ株式会社
発明者 宮本和徳林幹広山口剛渡邉公子小笠原健二荒井真理子
出願日 2002年1月22日 (18年2ヶ月経過) 出願番号 2002-013132
公開日 2003年7月31日 (16年7ヶ月経過) 公開番号 2003-219115
状態 特許登録済
技術分野 投影型複写機の光学系 イメージ入力 FAXの走査装置 FAX画像情報の記憶
主要キーワード アクシデント バッファ使用量 バッファ監視 総ライン数 転送状況 バッファフル 受信速度 搬送モード
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2003年7月31日)のものです。
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図面 (11)

課題

以前の読取処理において得られた処理状況等のデータを記録しておき、該データにより、バッファフルが生じない適正な読取速度で読取処理を行われるように常時読取速度を調整することが可能な画像読取装置および画像読取システムを提供する。

解決手段

原稿の読取処理で読取の停止が生じた場合に、各読取停止の時間を計測するが、この読取停止時間が所定値よりも長い場合には、該読取停止時間は通常のバッファフルによって生じたものではないとして考慮しない。そして、求められた読取停止時間の総和等を用いて、以後の読取処理における最適な読取速度が算出される。

概要

背景

従来、原稿等の画像データを読み取るスキャナ等の画像読取装置では、読み取った画像データをパーソナルコンピュータ等のホスト装置転送することになるが、このホスト装置等への転送を円滑に行うために、画像読取装置内に一時記憶手段(以下、バッファという)を設けるものがあった。このような画像読取装置では、読み取った画像データがバッファを経由してホスト装置に転送されることから、画像読取装置の読取速度と、画像読取装置からホスト装置等への転送速度と、が一致しないときでも、効率的に読取・転送処理が行われていた。

ところが、前記読取速度が前記転送速度を大きく上回る場合には、バッファからホスト装置に転送されるべき画像データによってバッファが満杯になるバッファフルの状態になることがある。このバッファフルの状態になると、原稿の画像データの読取を一時停止して、バッファからホスト装置への画像データの転送のみを行い、バッファ内に蓄積されている画像データ量が減少してバッファの空き容量が増加するのを待ち、バッファ内に新たな画像データの格納が可能な状態になった後に、原稿の読取を再開する必要があった。

これにより、バッファが空になるまで待つ間、画像読取の停止を余儀なくされるため、タイムロスが生じるとともに、原稿の読取を一時中断することにより、中断の前後における画像をつなぎあわせるための位置合わせが必要となり、この位置合わせが適正に行われない場合には、画像データにつなぎ目が生じる等、該画像データに基づいて形成される画像の品質が低下するという問題があった。

そこで、従来技術のなかには、特開平11−215326号公報に記載の画像読取装置のように、プレスキャンの際に得られるデータを利用してホスト装置への転送速度を算出するとともに、この転送速度に基づいて読取速度を調整したり、バッファの使用量に対応させて段階的に読取速度を調整するものがあった。

この技術によれば、画像読取速度を調整することにより、バッファからホスト装置へ画像データが転送される転送速度に整合した速度で画像データがバッファ内に格納されることになり、バッファフルの発生が回避され、バッファフルにより生じる不都合を効率的に防止できる、とされている。

概要

以前の読取処理において得られた処理状況等のデータを記録しておき、該データにより、バッファフルが生じない適正な読取速度で読取処理を行われるように常時読取速度を調整することが可能な画像読取装置および画像読取システムを提供する。

原稿の読取処理で読取の停止が生じた場合に、各読取停止の時間を計測するが、この読取停止時間が所定値よりも長い場合には、該読取停止時間は通常のバッファフルによって生じたものではないとして考慮しない。そして、求められた読取停止時間の総和等を用いて、以後の読取処理における最適な読取速度が算出される。

目的

この発明の目的は、以前の読取処理において得られた処理状況等のデータを記録しておき、該データにより、バッファフルが生じない適正な読取速度で読取処理が行われるように、常時読取速度を調整することが可能な画像読取装置および画像読取システムを提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

所定の読取速度で原稿を1ラインずつ読み取って該原稿の画像データを一時記憶手段に格納するとともに、一時記憶手段から該画像データを外部機器転送する画像読取装置において、既に行われた画像読取処理における読取停止時間を含む読取・転送処理の状況を記憶する処理状況記憶手段と、読み取るべき原稿ごとに該処理状況記憶手段が保有する情報に基づいて前記一時記憶手段の空き容量がなくならないように前記読取速度を調整する読取速度調整手段と、を備えたことを特徴とする画像読取装置。

請求項2

前記読取速度調整手段は、前記処理状況記憶手段が保有する最近の所定回数の処理の状況に基づいて読取速度を調整することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。

請求項3

前記処理状況記憶手段が保有する情報には、前記読取が停止された期間の長さを示す読取停止時間の累積値が含まれるとともに、該読取停止時間のうちでその期間が所定の設定時間よりも長いものを消去することを特徴とする請求項1または2に記載の画像読取装置。

請求項4

前記読取速度調整手段は、既に行われた画像読取処理における読取速度、読取停止時間、および原稿の総ライン数に基づいて、最適な読取速度を算出することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像読取装置。

請求項5

前記読取速度調整手段は、原稿読取完了時の一時記憶手段の空き容量を参酌して前記読取速度を調整することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像読取装置。

請求項6

前記外部機器との間で所定のデータを送受信する送受信手段を備えるとともに、前記読取速度調整手段は、前記外部機器から受信する処理速度を含む外部機器の性能に関する情報に基づいて読取速度を調整することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像読取装置。

請求項7

所定の読取速度で原稿を1ラインずつ読み取って該原稿の画像データを一時記憶手段に格納するとともに、一時記憶手段から該画像データを外部機器へ転送する画像読取装置において、既に行われた画像読取処理における前記一時記憶手段に累積したデータ量を含む読取・転送処理の状況を記憶する処理状況記憶手段と、該処理状況記憶手段が保有する情報に基づいて前記一時記憶手段の空き容量がなくならないように原稿の読取処理を行う際の該読取処理を開始すべきタイミングを算出する読取開始時期算出手段と、を備えたことを特徴とする画像読取装置。

請求項8

所定の読取速度で原稿を1ラインずつ読み取って該原稿の画像データを一時記憶手段に格納するとともに、一時記憶手段から該画像データを外部機器へ転送する画像読取装置と、既に行われた画像読取処理における読取停止時間を含む読取・転送処理の状況を記憶する処理状況記憶手段、および読み取るべき原稿ごとに該処理状況記憶手段が保有する情報に基づいて前記一時記憶手段の空き容量がなくならないように前記読取速度を調整する読取速度調整手段を備えた前記外部機器と、を含むことを特徴とする画像読取システム

技術分野

0001

この発明は、原稿を1ラインずつ読み取るとともに、読み取った原稿の画像データを一時記憶手段を介して外部機器転送する画像読取装置および画像読取システムに関する。

背景技術

0002

従来、原稿等の画像データを読み取るスキャナ等の画像読取装置では、読み取った画像データをパーソナルコンピュータ等のホスト装置に転送することになるが、このホスト装置等への転送を円滑に行うために、画像読取装置内に一時記憶手段(以下、バッファという)を設けるものがあった。このような画像読取装置では、読み取った画像データがバッファを経由してホスト装置に転送されることから、画像読取装置の読取速度と、画像読取装置からホスト装置等への転送速度と、が一致しないときでも、効率的に読取・転送処理が行われていた。

0003

ところが、前記読取速度が前記転送速度を大きく上回る場合には、バッファからホスト装置に転送されるべき画像データによってバッファが満杯になるバッファフルの状態になることがある。このバッファフルの状態になると、原稿の画像データの読取を一時停止して、バッファからホスト装置への画像データの転送のみを行い、バッファ内に蓄積されている画像データ量が減少してバッファの空き容量が増加するのを待ち、バッファ内に新たな画像データの格納が可能な状態になった後に、原稿の読取を再開する必要があった。

0004

これにより、バッファが空になるまで待つ間、画像読取の停止を余儀なくされるため、タイムロスが生じるとともに、原稿の読取を一時中断することにより、中断の前後における画像をつなぎあわせるための位置合わせが必要となり、この位置合わせが適正に行われない場合には、画像データにつなぎ目が生じる等、該画像データに基づいて形成される画像の品質が低下するという問題があった。

0005

そこで、従来技術のなかには、特開平11−215326号公報に記載の画像読取装置のように、プレスキャンの際に得られるデータを利用してホスト装置への転送速度を算出するとともに、この転送速度に基づいて読取速度を調整したり、バッファの使用量に対応させて段階的に読取速度を調整するものがあった。

0006

この技術によれば、画像読取速度を調整することにより、バッファからホスト装置へ画像データが転送される転送速度に整合した速度で画像データがバッファ内に格納されることになり、バッファフルの発生が回避され、バッファフルにより生じる不都合を効率的に防止できる、とされている。

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、特開平11−215326号公報に記載のものを含め従来の画像読取装置においては、プレスキャンの時のデータを利用しており、例えばホスト装置の使用状況の変化によりその処理速度が変化する等、プレスキャン時と使用状況が異なる場合や転送速度の時間的なバラツキ揺らぎが発生する場合を考慮していないため、実際にはその時々で最適な読取速度が算出されていないという問題があった。

0008

また、バッファの少容量化を目的としているものが多く、例えば、原稿1ページ分のデータを格納した後にもなお、データを格納するスペースを有する大容量のバッファを備えた画像読取装置については想定しておらず、このような大容量バッファを備えた画像形成装置においては、最適な読取速度を算出することができないという問題があった。

0009

この発明の目的は、以前の読取処理において得られた処理状況等のデータを記録しておき、該データにより、バッファフルが生じない適正な読取速度で読取処理が行われるように、常時読取速度を調整することが可能な画像読取装置および画像読取システムを提供することである。

課題を解決するための手段

0010

この発明は以下の構成を備えている。

0011

(1)所定の読取速度で原稿を1ラインずつ読み取って該原稿の画像データを一時記憶手段に格納するとともに、一時記憶手段から該画像データを外部機器へ転送する画像読取装置において、既に行われた画像読取処理における読取停止時間を含む読取・転送処理の状況を記憶する処理状況記憶手段と、読み取るべき原稿ごとに該処理状況記憶手段が保有する情報に基づいて前記一時記憶手段の空き容量がなくならないように前記読取速度を調整する読取速度調整手段と、を備えたことを特徴とする。

0012

この構成においては、過去に行われた画像読取処理において、ある読取速度で読み取った場合に、バッファから外部機器に転送されるべき画像データによってバッファが満杯になるバッファフルの状態になり、どのくらいの期間の画像読取停止が生じたか等の過去の処理状況に基づいて、該画像読取装置から外部機器への転送速度に対して適切な読取速度になるように読取速度の調整がされる。

0013

このため、原稿の読取処理の途中でバッファフルの状態になることが防止され、読取停止を行う必要がなくなるため、原稿の画像データにつなぎ目が生じることが防止され形成される画像の劣化が防止される。また、読み取るべき原稿ごとに過去の画像読取処理から算出される最適な読取速度に調整されることから、外部機器の処理速度のバラツキに対応した読取速度で円滑に画像読取処理が行われる。

0014

(2)前記読取速度調整手段は、前記処理状況記憶手段が保有する最近の所定回数の処理の状況に基づいて読取速度を調整することを特徴とする。

0015

この構成においては、最適な読取速度の算出に用いられるデータが、例えば、最近の所定回数の処理における平均値であることから、各画像読取処理ごとに処理状況が多少ばらつくことがあっても、最近の使用状況に対応して適正な読取速度の算出が行われる。

0016

(3)前記処理状況記憶手段が保有する情報には、前記読取が停止された期間の長さを示す読取停止時間の累積値が含まれるとともに、該読取停止時間のうちでその期間が所定の設定時間よりも長いものを消去することを特徴とする。

0017

この構成においては、通常のバッファフルの状態のときに生じる読取停止時間で最長と思われるものを設定値とし、読取停止が生じるたびに、その読取停止時間を計測して記録するとともに記録された読取停止時間のうちでこの設定値よりも長いもの、すなわち、明らかに通常のバッファフルを原因とする読取停止時間ではないものを消去することから、外部機器におけるアクシデント等を原因とする読取停止時間が読取速度の算出の際に除外され、外部機器の動作状況に影響されない適正な読取速度の算出が行われる。

0018

(4)前記読取速度調整手段は、既に行われた画像読取処理における読取速度、読取停止時間、および原稿の総ライン数に基づいて、最適な読取速度を算出することを特徴とする。

0019

この構成においては、読取速度調整手段が、既に行われた画像読取処理における読取速度、読取停止時間、および原稿の総ライン数をパラメータとする簡易演算式を用いて最適な読取速度を算出して読取速度を調整することから、読取速度の調整が簡易な回路構成で実現されるため、画像読取装置のコンパクト化や低コスト化が図られる。

0020

(5)前記読取速度調整手段は、原稿読取完了時の一時記憶手段の空き容量を参酌して前記読取速度を調整することを特徴とする。

0021

この構成においては、例えば、前記原稿のデータ容量における原稿読取完了時の一時記憶手段の空き容量の割合を算出して該空き容量の割合を上限とする分を前記読取速度に加算する等、一時記憶手段の全容量における1枚の原稿を読取が完了した際の空き容量の割合の分だけ読取速度が速くなるように読取速度を調整することから、バッファフルの状態の発生を回避しつつ、読取速度が向上する。

0022

(6)前記外部機器との間で所定のデータを送受信する送受信手段を備えるとともに、前記読取速度調整手段は、前記外部機器から受信する処理速度を含む外部機器の性能に関する情報に基づいて読取速度を調整することを特徴とする。

0023

この構成においては、読取速度調整手段が、画像読取装置に接続されている外部機器の性能から転送速度を概算して、例えば過去の画像読取処理のデータがない状態においても、適正な読取速度の設定を行うことから、1枚目の原稿から読取停止の発生が防止され、最初から円滑な読取処理が行われる。

0024

(7)所定の読取速度で原稿を1ラインずつ読み取って該原稿の画像データを一時記憶手段に格納するとともに、一時記憶手段から該画像データを外部機器へ転送する画像読取装置において、既に行われた画像読取処理における前記一時記憶手段に累積したデータ量を含む読取・転送処理の状況を記憶する処理状況記憶手段と、該処理状況記憶手段が保有する情報に基づいて前記一時記憶手段の空き容量がなくならないように原稿の読取処理を行う際の該読取処理を開始すべきタイミングを算出する読取開始時期算出手段と、を備えたことを特徴とする。

0025

この構成においては、読取開始時期算出手段が、例えば最高速度で読み取ってもバッファフルが生じない原稿の読み取りを開始すべきタイミングを算出することから、読取速度の算出または制御等を行うことなく、バッファフルによる読取停止の発生が防止され、円滑な読取処理が行われる。

0026

(8)所定の読取速度で原稿を1ラインずつ読み取って該原稿の画像データを一時記憶手段に格納するとともに、一時記憶手段から該画像データを外部機器へ転送する画像読取装置と、既に行われた画像読取処理における読取停止時間を含む読取・転送処理の状況を記憶する処理状況記憶手段、および読み取るべき原稿ごとに該処理状況記憶手段が保有する情報に基づいて前記一時記憶手段の空き容量がなくならないように前記読取速度を調整する読取速度調整手段を備えた前記外部機器と、を含むことを特徴とする。

0027

この構成においては、画像読取装置に接続される外部機器の機能により、該画像読取装置の読取速度が調整され、画像読取処理においてバッファフルによる画像停止が生じることが防止されるため、画像読取装置の性能にかかわらず、円滑な画像読取処理が行われる。

発明を実施するための最良の形態

0028

まず、図を用いて本発明の第1の実施形態を説明する。

0029

図1は、本発明の画像読取装置としてのスキャナ1の構成を示している。同図に示すように、スキャナ1は、原稿台14、原稿搬送部15、および読取部10によって構成される。

0030

原稿台14には、読み取るべき原稿が載置される。原稿搬送部15は、自動原稿搬送モードにおいて読み取るべき原稿を1枚ずつ原稿台14上に搬送する。読取部10は、所定の光学系ユニットを備えており、1ライン毎に読み取った原稿の画像データを一時記憶手段としてのバッファを介して外部機器へと転送する。なお、本実施形態では、外部機器としてパーソナルコンピュータ等のホスト装置2が用いられている。

0031

図2は、スキャナ1の制御部の構成を示すブロック図を示している。同図に示すように、スキャナ1は、読取部10、バッファ11、転送処理部12、I/F部13、および制御部20を備えている。また、スキャナ1は、I/F部13を介してホスト装置2に接続されている。

0032

ここで、読取部10は、上述したように、読み取るべき原稿の画像データを所定の読取速度で読み取ると同時に、読み取った速度と同一の速度で該画像データをバッファ11へ一時的に格納する。すなわち、本発明において読取速度とは、読取部10が原稿を読み取る速度と、読み取った画像データをバッファ11へ格納する速度との両方を意味することになる。

0033

バッファ11は、読取部10に読み取られ、ホスト装置2へと転送される画像データを一時的に格納する一時記憶手段である。転送処理部12は、バッファ11に格納された画像データを、I/F部13を介して順次ホスト装置2に転送する。また、I/F部13は、ホスト装置2との間で通信を行うためのインタフェースである。

0034

制御部20は、読取制御手段21、バッファ監視手段23、ホスト通信手段27、転送制御手段25、転送状況記憶手段24、読取速度算出手段22a、およびホスト性能記憶手段26a、を備えている。

0035

読取制御手段21は、読取部10の動作を制御するものであり、例えば、読取部10の読取速度が読取速度算出手段22aによって算出される読取速度になるように調整する。バッファ監視手段23は、バッファ11に格納された画像データの容量とバッファ11の空き容量とを監視する。つまり、バッファ監視手段23は、バッファ11の空き容量がなくなった状態、すなわち、バッファフルの状態になったときに読取制御手段21にその旨の情報を提供し、読取部10の読取動作を停止させる。

0036

ホスト通信手段27は、I/F部13を制御することによって、スキャナ1からホスト装置2への画像データの転送処理を制御する。また、ホスト通信手段27は、I/F部13を介して、または、後述するホスト性能記憶手段26aより、ホスト装置2の性能またはホスト装置2の現在の転送処理等の処理状況の情報を受信して保持するとともに、転送制御手段25に該処理状況の情報を提供する。

0037

転送制御手段25は、転送処理部12を制御することによって、スキャナ1からホスト装置2への画像データの転送処理の制御を行い、例えば、バッファ監視手段23よりバッファに貯められたデータがなくなった旨の通知を受けると、転送処理部12を制御して転送処理を一時的に停止させる。また、転送制御手段25は、ホスト通信手段27を介して、ホスト装置2において別のプログラムを実行している等によりホスト装置2の受信能力が低下している旨の通知を受けた場合には、転送速度を下げて転送を抑制し、画像データの喪失等を防止する。さらに、転送制御手段25は、転送処理の動作に関する情報を転送状況記憶手段24に提供する。

0038

転送状況記憶手段24は、転送制御手段25から提供される転送処理の動作に関する情報を記憶するとともに、該情報を読取速度算出手段22aに提供する。読取速度算出手段22aは、転送状況記憶手段24から提供される転送処理の動作に関する情報を用いて、バッファフルを生じさせない最適な読取部10の読取速度を算出する。また、読取速度算出手段22aは、ホスト性能記憶手段26aを介して供給されるホスト装置2に関する情報を参酌して読取速度の算出をすることもできる。

0039

ホスト性能記憶手段26aは、ホスト通信手段およびI/F部13を介して、ホスト装置2の現在の動作状況を把握し、ホスト装置2の受信能力等を記憶する。なお、ホスト装置2の動作状況の変化によりその受信能力等が変化した場合には新たな情報に更新する。また、ホスト性能記憶手段は、データ送信前にあらかじめユーザから提供されるホスト装置2の性能に関する情報の入力を受け付ける。

0040

以上の構成において、転送状況記憶手段24が本発明の処理状況記憶手段を構成し、読取速度算出手段22aおよび読取制御手段21が本発明の読取速度調整手段を構成する。また、I/F部13が、本発明の送受信手段を構成する。

0041

図3は、読取部10の時間ごとの動作状況を示している。図3(a)は、読取処理において、読取部10が原稿の各ラインを読む際に駆動するモータの駆動速度を示すグラフである。

0042

同図に示すように、起動したモータは、その駆動速度を徐々に増しながら所定の駆動速度になるまで加速し、所定の速度に達すると等速になり、バッファ11がバッファフルの状態になるまではそのまま等速を保つ。そして、バッファフルの状態になると、減速して読取動作を停止させるが、バッファ11に画像データがほとんど格納されていないバッファニアエンプティの状態になると、再びモータを駆動して読取を再開するためにその駆動速度が増加する。

0043

図3(b)は、図3(a)に示す読取動作における、読取速度の時間変化を示すグラフである。図3(b)に示すように、図3(a)に示すモータが一定速度で駆動されている領域においては、一定速度で原稿の読取が行われている。そして、バッファフルの状態になると、モータの駆動速度が減速するのに伴って読取が一時的に停止される。そして、バッファニアエンプティの状態になり、モータが所定の速度に達したのに伴って、読取が再開される。なお、ここで、読取が停止されている時間が、図3(b)ではそれぞれt0 、t1 ・・・tn のように表記されている。

0044

図4は、読取部10が原稿の画像データの読取を行うとともに、読み取った画像データをバッファ11を介してホスト装置2へと転送する際の、バッファ11の使用量の時間変化を示すグラフであり、縦軸バッファ使用量を示し、横軸が時間を示している。

0045

本実施形態では、読取部10は、1枚目の原稿を原則として読取速度を調整することなく最高速度で読み取り、2枚目以降の読取・転送を1枚目において得られた読取停止時間などの情報を用いて行っている。

0046

図4(a)は、1枚目の原稿を読み取る際の、バッファ使用量の時間変化を示すグラフである。同図においては、実際のバッファ使用量の経時的な変化を実線で示し、計算によって算出されるバッファ使用量を破線および2点鎖線で示している。例えば、破線よりも実線の値が低い部分が生じるのは、実際上、画像データの格納とともにバッファ11からホスト装置2への画像データの転送が行われているためである。

0047

ここでは、1枚目の原稿に対しては、読取速度を調整することなく最高速度で読取処理を行っているため、原稿の読取の最中にバッファ11にバッファの容量分の画像データが格納されるバッファフルの状態になっている。そして、バッファフルの状態になると、バッファ11内の画像データが転送されてバッファ11がニアエンプティの状態になるまで原稿の読取が一時停止される。この読取が一時停止された状態での経過時間が、図4(a)において読取停止時間t0 で表されている。

0048

図4(b)は、2枚目以降の原稿を読み取る際の、バッファ使用量を時間変化を示すグラフである。同図に示すように、2枚目以降の原稿の読取においては、1枚目で得られた読取停止時間の情報などを用いて読取速度を調整するため、バッファフルの状態にはならず、原稿の読取の途中で読取の停止を行う必要がない。

0049

このとき、2枚目以降の原稿を読み取る際の読取速度の調整は、以下のようにして行われる。まず、図4(a)に示す最初の原稿の読取処理において、原稿の画像データの1ラインを読み取るために必要な時間を、a(ms/line)とする。このaは、1ラインあたりの読取速度の逆数となっている。そして、読取を停止した時間を、ti (i=1〜n)として、全読取停止時間の和を、Σtiで表すとともに、該原稿の画像データを構成する総ライン数をLとする。

0050

本実施形態においては、原稿2枚目以降を読み取る際の読取速度を、読取速度の逆数a0 を用いて算出する。すなわち、
a0 =(a×L+Σti )/L
の式を用いて算出する。

0051

このようにすれば、2枚目以降の原稿に含まれるデータ量と1枚目の原稿に含まれるデータ量とが顕著に相違せず、ホスト装置2の画像データの受信速度がほぼ一定である場合には、算出されたa0 の逆数の速度で読取を行うことによって、原稿の読取の途中で読取の停止をする必要がなくなり、円滑な読取処理を行うことが可能となる。

0052

このとき、読取速度の逆数a0 の算出を、例えば、最近3回の画像読取処理における全読取停止時間の和Σti および総ライン数をLの平均値を用いて行ってもよい。これにより、ホスト装置2の一時的な使用状況の変化に影響されることなく最適な読取速度を算出することができる。

0053

なお、上述の構成によれば、複数枚の原稿を読み取る場合において、原稿の種類等が変化してそのデータ量が著しく変化するときであっても、この原稿の種類等が変化後の1枚目についてはバッファフルを生じさせる可能性があるが、その後即座に原稿の種類等の変化に対応した読取速度の算出を行うことができる。

0054

図5は、上述の全読取停止時間の和Σti を算出する動作を示している。本実施形態では、スキャナ1は、バッファ監視手段23がバッファ11の使用状態を監視し、その情報を用いて読取制御手段21が読取を停止するようになっている。

0055

まず、原稿が読み取られる間、読取制御手段21により読取が完了したか否かの判断がされている(s1)。そして、読取が完了するまでは読取部10による読取処理が継続されるところ、バッファ11がバッファフルの状態であれば、読取処理を停止させる必要があるため、読取処理の最中においてバッファ監視手段23により読取停止の要否の判断がされている(s2)。

0056

この読取停止の要否の判断において、バッファ監視手段23が読取停止が必要であると判断したときには、該読取が停止されるとともに読取速度算出手段22aが読取停止時間の計測を開始する(s3)。読取処理が停止している状態では、バッファ11内からの画像データの転送のみが行われるため、バッファ11の使用量は減少する。

0057

このとき、バッファ監視手段23は、バッファ11の使用量を検出している。読取制御手段21は、バッファ11がニアエンプティの状態である旨の信号を受信するまで、読取を停止させたままの状態で読取部10を待機させる(s4)。

0058

バッファ11がニアエンプティの状態になると、原稿の読取が再開されるとともに、停止時間の計測が終了する(s5)。その後、計測された読取停止時間の情報が転送状況記憶手段24に格納される(s6)。このようにして読取停止が生じた場合には、読取停止がされる毎に読取停止時間の計測がされ、その計測値が転送状況記憶手段24に記録される。

0059

s1の判断において、読取制御手段21により読取処理が完了していると判断されたときには、既に計測されている読取停止時間が有効として取り扱うべきものであるか否かを判断するための基準時間T0 が設定される(s7)。ここでは、この設定時間T0 として、通常スキャナ1が読取停止の状態から再度読取を開始するまでに要する時間にマージンを加えた時間を採用する。これにより、設定時間T0 よりも、長い読取停止時間は、通常のバッファフルを原因として生じたものではなく、ホスト装置2におけるアクシデント等によって生じたバッファフルが原因であると推認して、全読取停止時間の和Σti の算出の際に用いられることがないようにしている。

0060

つまり、図示しないCPUにより、それぞれ計測され記録されている読取停止時間が、設定時間T0 より大きいか否かの判断がされ(s9)、設定時間T0 より大きい読取停止時間については、転送状況記憶手段24から削除される(s10)。このようにして、例えば、原稿の読取の際に2度以上読取停止が生じ、2つ以上の読取停止時間が転送状況記憶手段24に格納されている場合には、すべての読取停止時間についてs8〜s11の処理が繰り返さる。

0061

このs8〜s11処理が完了すると、この処理において削除されることなく転送状況記憶手段24に格納されているすべての読取停止時間の和が算出され全読取停止時間の和Σti が求められる。

0062

このように、本実施形態においてスキャナ1は、上述のように全読取停止時間の和Σti を算出し、 a0 =(a×L+Σti )/L の式に代入してa0 を算出し、このa0 の逆数を2枚目以降の原稿を読み取る際の読取速度とする。このため、2枚目以降の原稿については、原稿の読取処理の途中にバッファ11がバッファフルの状態になり,読取処理が停止することを防止することができる。

0063

さらに、この2枚目以降の原稿を読み取る速度は、直前の原稿の読取完了時におけるバッファ11の空き容量を参酌して算出することにより、通常よりやや高速で、かつバッファフルが生じないようにすることができる。

0064

図6は、バッファ使用量の時間変化を示す図である。同図に示すように、原稿の読取が完了した時点においては、バッファ11には空き容量Mが存在することがある。このため、この空き容量Mを参酌して読取速度を求める場合、読取速度の逆数が
a1 =a0 ÷[1+(M−α)÷(m×L)]
の式で算出される。ここで、αは、より確実にバッファフルを防止するためのマージンである。つまりこの式は、原稿のデータ容量における空き容量Mの割合を読取速度の算出に参酌している。この式により算出された読取速度は、読取停止を防止することが可能で、かつ、バッファ11の空き容量を参酌した分だけ高速な値になっている。

0065

次に、本発明の第2の実施形態としての画像読取システムについて説明する。図7は、第2の実施形態におけるホスト装置2の構成を示すブロック図である。本実施形態では、第1の実施形態で示したスキャナ1と、ホスト装置2とで画像読取システムが構成されている。そして、ホスト装置2は、I/F部13、ドライバ30、アプリケーション29、および画像格納部28を備えている。

0066

I/F部13は、スキャナ1から送信される画像データを受信する役割を果たす。ドライバ30は、転送処理部12、転送状況記憶手段24、読取速度算出手段22a、およびスキャナ性能記憶手段26bを備えている。ここで、スキャナ性能記憶手段26bは、I/F部13を介してスキャナの性能を把握し、記録するためのものである。また、ユーザによって前もってスキャナの性能を設定しておくこともできる。なお、転送処理部12、転送状況記憶手段24、読取速度算出手段22aについては、第1実施形態と同様の動作をする。

0067

アプリケーション29は、スキャナ1を駆動するために用いるソフトウェアである。そして、ホスト装置2の使用時には、スキャナ1より送信された画像は、アプリケーション29が用いる図示しないRAMのうちの一部の領域に配置されるバッファ11に格納される。

0068

この構成において、ホスト装置2のドライバ30は、内部に備えた各構成要素を用いて、スキャナ1の読取部10の読取速度を調整する。このため、本実施形態の画像読取システムによれば、例えば、スキャナ1に処理状況記憶手段や読取速度調整手段が備わっていない場合においても、第1の実施形態と同様の効果を奏することが可能となる。

0069

最後に、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態においては、バッファ11の容量が非常に大きく、原稿1枚分の画像データを格納しても、なお空き容量を有しているバッファ11にも適用することが可能な読取速度調整手段を説明する。特に、従来、バッファ11の小量化を図ったものが多く、大容量のバッファを想定して読取速度を調整する技術がなく、1枚の原稿を最高速度で読み取った場合に必ずバッファフルが生じることを前提にしていた。

0070

本実施形態では、原稿1枚分の画像データを最高速度で読み取った場合にも、バッファフルが生じないバッファ11に適用する読取速度調整手段を採用している。

0071

図8は、本実施形態における画像読取システムの構成を示している。本実施形態では、読取速度算出手段22aが読取開始時期算出手段22bに置き換わっていることを特徴としている。ここで、読取開始時期算出手段22bは、バッファ監視手段23によって得られるバッファの残り容量を用いて、読取を開始するタイミングを算出する。

0072

図9は、本実施形態におけるバッファ使用量と時間との関係を示す図である。

0073

本実施形態においては、同図に示すように原稿1枚目を読み取った時点においても、バッファ11には空き容量Eが存在する。なお、同図においてDで示すのが、原稿1枚分のデータ量を示している。

0074

この実施形態では、原稿1枚を読み取る度に、一時的に読取動作を停止させてバッファ11の空き容量を検出する。このとき、時間が経過するにつれてバッファ11より情報が転送されることになるが、バッファ11に格納されている画像データが転送されるに伴って空き容量が増加する。なお、この場合、原稿の読取を再開しない場合には、格納されている画像データの転送が完了した時点で、バッファ11の使用量がゼロとなる。

0075

本実施形態においては、読取開始時期算出手段が画像データの転送に伴って増加するバッファの空き容量を検出しており、バッファの空き容量が原稿1枚分の容量D以上となったか否かを判断する。そして、バッファの空き容量が原稿1枚分の容量よりも大きくなるタイミングで次の原稿の読取を行っている。

0076

このため、この構成によれば、次の原稿をどのような読取速度で読み取っても、2枚目以降の原稿のデータ量が前回の原稿のデータ量と顕著に異なることがないかぎり、バッファフルが生じることはない。このため、読取速度を制御することなく高速で読取処理を行いつつ、原稿の読取が途中で中断されることを防止できる。

0077

図10は、本発明の実施形態の動作を示している。同図において、4角形外枠が、バッファ11の全体の容量を示している。

0078

図10(a)は、1ページ分のデータ量を、枠の大きさで示している。図10(b)は、上述の読取開始時期算出手段22bを用いた動作と同様の状態を、バッファ中のデータ量を領域で区分して表している。まず、左側の枠は、バッファ11の容量を枠の大きさで示している。そして、中央の枠は、原稿を1枚分読み取った後の、バッファ11に格納されたデータの大きさを図示するものである。

0079

図10(b)および(c)の中央に示すように、バッファ中の原稿データは、原稿の読取とともに一部が転送されるため、バッファ11には、読取速度が同じ場合には、転送速度が大きい方が空き容量も大きくなっている。ここで、図10(b)に示す場合には、1ページ分を読み取った後においても、バッファの空き容量が、原稿1枚目のデータ量よりも大きい。したがって、2枚目の原稿は最高速度で読み取ることが可能である。

0080

また、これに対して、図10(c)は、図10(b)の場合と比べて、転送速度が遅く、図10(c)の左側の枠に示すように、原稿1枚目を読み取った後でも、バッファ11の残り容量は、原稿1枚分のデータ容量よりも小さくなっている。

0081

このため、原稿2枚目の読取の際には、図10(c)の右側の枠に示すように、上述の読取速度の調整をする必要がある。なお、この場合には、上述の読取開始時期算出手段が、原稿2枚目の読取を一時停止し、そしてバッファの残り容量が原稿1枚分のデータ量よりも小さくなったか否かを検出し、バッファの残り容量が原稿1枚分よりも大きくなった後に読取を開始し最高速度で原稿の読取を行う構成であってもよい。

0082

さらに、バッファ11の空き容量が、ちょうど原稿1枚分のデータ量になるまで待つことなく、現在の転送速度と読取速度とに基づいて、最高速度で読み取ってもバッファフルが生じない読み取り開始のタイミングを算出する構成であってもよい。

発明の効果

0083

以上のように、この発明によれば、以下の効果を奏することができる。

0084

(1)過去に行われた画像読取処理において、ある読取速度で読み取った場合に、バッファから外部機器に転送されるべき画像データによってバッファが満杯になるバッファフルの状態になり、どのくらいの期間の画像読取停止が生じたか等の過去の処理状況に基づいて、該画像読取装置から外部機器への転送速度に対して適切な読取速度になるように読取速度を調整することにより、原稿の読取処理の途中でバッファフルの状態になることを防止でき、読取停止を行う必要がなくなるため、原稿の画像データにつなぎ目が生じることを防止し、形成される画像の劣化を防止することができる。また、読み取るべき原稿ごとに過去の画像読取処理から算出した最適な読取速度に調整することから、外部機器の処理速度のバラツキに対応した読取速度で円滑に画像読取処理を行うことができる。

0085

(2)最適な読取速度の算出に用いるデータを、例えば、最近の所定回数の処理における平均値とすることにより、各画像読取処理ごとに処理状況が多少ばらつくことがあっても、最近の使用状況に対応して適正な読取速度の算出を行うことができる。

0086

(3)通常のバッファフルの状態のときに生じる読取停止時間で最長と思われるものを設定値とし、読取停止が生じるたびに、その読取停止時間を計測して記録するとともに記録された読取停止時間のうちでこの設定値よりも長いもの、すなわち、明らかに通常のバッファフルを原因とする読取停止時間ではないものを消去することから、外部機器におけるアクシデント等を原因とする読取停止時間を読取速度の算出の際に除外することができ、外部機器の動作状況に影響されない適正な読取速度の算出を行うことができる。

0087

(4)読取速度調整手段が、既に行われた画像読取処理における読取速度、読取停止時間、および原稿の総ライン数をパラメータとする簡易を演算式を用いて最適な読取速度を算出して読取速度を調整することから、読取速度の調整を簡易な回路構成で実現でき、画像読取装置のコンパクト化や低コスト化を図ることができる。

0088

(5)例えば、前記原稿のデータ容量における原稿読取完了時の一時記憶手段の空き容量の割合を算出して該空き容量の割合を上限とする分を前記読取速度に加算する等、一時記憶手段の全容量における1枚の原稿を読取が完了した際の空き容量の割合の分だけ読取速度が速くなるように読取速度を調整することから、バッファフルの状態の発生を回避しつつ、読取速度を向上させることができる。

0089

(6)画像読取装置に接続されている外部機器の性能から転送速度を概算して、例えば過去の画像読取処理のデータがない状態においても、適正な読取速度の設定を行うことから、1枚目の原稿から読取停止の発生を防止でき、最初から円滑な読取処理を行うことができる。

0090

(7)例えば最高速度で読み取ってもバッファフルが生じない原稿の読み取りを開始すべきタイミングを算出することから、読取速度の算出または制御等を行うことなく、バッファフルによる読取停止の発生を防止でき、円滑な読取処理を行うことができる。

0091

(8)画像読取装置に接続される外部機器の機能により、該画像読取装置の読取速度が調整され、画像読取処理においてバッファフルによる画像停止が生じることを防止できるため、画像読取装置の性能にかかわらず、円滑な画像読取処理を行うことができる。

0092

よって、以前の読取処理において得られた処理状況等のデータを記録しておき、該データにより、バッファフルが生じない適正な読取速度で読取処理が行われるように、常時読取速度を調整することが可能な画像読取装置および画像読取システムを提供することができる。

図面の簡単な説明

0093

図1本発明のスキャナの構成を示す図である。
図2第1の実施形態におけるスキャナの制御部の構成を示すブロック図である。
図3読取部の時間ごとの動作状況を示す図である。
図4時間ごとのバッファ使用量の状況を示す図である。
図5全読取停止時間の和を算出する動作を示すフローチャートである。
図6時間ごとのバッファ使用量の状況を示す図である。
図7第2の実施形態におけるホスト装置の構成を示すブロック図である。
図8第3の実施形態におけるスキャナの制御部の構成を示すブロック図である。
図9第3の実施形態におけるバッファ使用量と時間との関係を示す図である。
図10バッファの使用状況を示す図である。

--

0094

1−スキャナ
2−ホスト装置
10−読取部
11−バッファ
12−転送処理部
13−I/F部
20−制御部

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