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技術 遊技機

出願人 株式会社平和
発明者 山下秀樹
出願日 2001年11月26日 (19年0ヶ月経過) 出願番号 2001-359563
公開日 2003年6月3日 (17年6ヶ月経過) 公開番号 2003-159434
状態 未査定
技術分野 弾球遊技機(パチンコ等)
主要キーワード 保持分 権利放棄 期待値設定 保持数 追加点 復帰付勢力 状態表示灯 開放時期
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2003年6月3日)のものです。
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図面 (9)

課題

遊技者と店側とのトラブルの原因となる前払い等を行うことなく、遊技者の持ち球不足を解消する。

解決手段

特別図柄始動入賞口入賞した場合、抽選の有無、当り外れに関係なく、所定数賞球払出しを実行する際に、その内のいくつかを遅延させ、保持しておく。この保持した分は、抽選の結果が当りであり、当該当りを報知するための表示部による図柄変動パターン演出の後に開始される、大入賞口の1ラウンド目開放直前に払い出すようにした。これにより、持ち球がなく、大当たり処理権利放棄するといった不具合を解消することができる。特別図柄始動入賞口に入賞したときの、払い出されるべきパチンコ球の一部を保持しているため、この保持分は遊技者に所有権があり、所謂前払いといったトラブルの原因となり得る手段を用いる必要がない。

概要

背景

概要

遊技者と店側とのトラブルの原因となる前払い等を行うことなく、遊技者の持ち球不足を解消する。

特別図柄始動入賞口入賞した場合、抽選の有無、当り外れに関係なく、所定数賞球払出しを実行する際に、その内のいくつかを遅延させ、保持しておく。この保持した分は、抽選の結果が当りであり、当該当りを報知するための表示部による図柄変動パターン演出の後に開始される、大入賞口の1ラウンド目開放直前に払い出すようにした。これにより、持ち球がなく、大当たり処理権利放棄するといった不具合を解消することができる。特別図柄始動入賞口に入賞したときの、払い出されるべきパチンコ球の一部を保持しているため、この保持分は遊技者に所有権があり、所謂前払いといったトラブルの原因となり得る手段を用いる必要がない。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
3件
牽制数
2件

この技術が所属する分野

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請求項1

始動口に入賞することで所定数遊技球を払い出すと共に、抽選が実行され、前記抽選の結果が当たりの場合に、遊技者に有利な遊技状態とし、かつ、この有利な状態となった時点から遊技球を投資することで、当該有利な状態を継続可能な遊技機であって、前記始動口への入賞時に払い出される遊技球の払出時期を、前記遊技者に有利な状態となった時点での遊技球を投資するべき時期まで、遅延させる払出遅延手段を有する遊技機。

請求項2

始動口に入賞することで所定数の遊技球を払い出すと共に、抽選が実行され、前記抽選の結果が当たりの場合に、遊技者に有利な遊技状態とし、かつ、この有利な状態となった時点から遊技球を投資することで、当該有利な状態を継続可能な遊技機であって、前記始動口への入賞時に実行される抽選結果に基づいて、前記遊技球の払出しを停止し、予め設定された前記遊技者に有利な状態を継続するための最小限の遊技球を保持する遊技球保持手段と、前記遊技者に有利な状態となったときに、前記保持手段で保持していた遊技球を払出す保持球払出手段と、を有する遊技機。

請求項3

遊技球保持手段によって保持する遊技球を、抽選の結果に基づいて設定される期待値に準じて変更する遊技球数変更手段と、前記遊技球数変更手段で変更した遊技球数を報知する報知手段と、をさらに有することを特徴とする請求項2記載の遊技機。

請求項4

遊技盤上に設けられた表示部を用いて、前記抽選の結果を所定の図柄変動パターン演出することで報知する図柄変動表示制御手段を備え、前記当りを報知するための図柄変動パターンよりも前の外れを報知する複数の図柄変動パターンのつながりによって、当りを報知するための図柄変動パターンの演出以前に当りを予告する予告制御手段と、をさらに有することを特徴とする請求項2記載の遊技機。

技術分野

0001

本発明は、始動口に入賞することで所定数遊技球を払い出すと共に、抽選が実行され、前記抽選の結果が当たりの場合に、遊技者に有利な遊技状態とし、かつ、この有利な状態となった時点から遊技球を投資することで、当該有利な状態を継続可能な遊技機に関するものである。

0002

従来より、遊技機、特にパチンコ機において、始動入賞口(特別図柄始動入賞口)に入賞したパチンコ球を検出することで抽選がなされ、遊技者に有利な状態とする機能(大当り)を持つパチンコ機がある。

0003

この種のパチンコ機では、抽選の結果を遊技者に報知する演出として、パチンコ機のゲージ盤の中央に表示部(通常は液晶表示画面)を設置している。この表示部は、複数の列の図柄変動画面が構成され(背景画面もある)、この変動する図柄が停止したときの並びで当たり外れを報知するようになっている。遊技者は、この図柄変動画面を見ることによって、当たりか外れかに一喜一憂するため、期待感を持たせることができる。

0004

大当たりとなると、遊技盤上の大入賞口が開放する。大入賞口は、その入賞口が遊技球の通過する領域の広範囲に亘り開口しており、このため、遊技者が発射した遊技球は大入賞口に入賞し易くなる。また、この大入賞口は10個の入賞するまで、あるいは30秒間経過するまで開放し続ける。

0005

ここで、大入賞口内のVゾーンの入賞を条件として、10個の遊技球の入賞、或いは30秒経過した場合、大入賞口は一旦閉止する。通常の開閉動作が10〜16ラウンド実行されるため、遊技者は短時間で多くの入賞を得ることができる。例えば、1回の入賞による賞球払出数が15個であれば、10個の入賞で150個、これが16ラウンド継続されると、2400個程度の払出しがなされることになる。

0006

ここで、大当たり処理は、この大当たりとなるパチンコ球が始動入賞口に入賞し、その後の抽選を経て、図柄変動による報知が終了した時点となる。例えば、始動入賞口への入賞は、現状では最大4個分が保留可能であり、これが時系列当り/外れの報知(図柄変動)が実行されるため、大当たりとなるパチンコ球が始動入賞口に入賞してから、相当の時間が経過してから大当たり処理が開始される。このため、遊技者の持ち球が少ないと、大当たり処理が開始された時点でパチンコ球がなくなることがあり得る。もちろん、始動入賞口に入賞することで所定数の賞球払出しが実行されるが、この払出しは入賞した時点であるため、大当たり処理が開始されるまでには消化されることが多い。

0007

このような場合、遊技者は新たにパチンコ球を貸し出し機によって貸し出す必要がある。また、プリペイカード式のパチンコ機の場合、カード残数がないと、席を離れてカードを購入しなければならない。

0008

しかしながら、このようなパチンコ球の補充では、大入賞口が開放している時間中に対応しきれず、30秒という所謂権利時間が経過して大入賞口が次のラウンドに移行することなく閉止してしまい、権利放棄となる可能性がある。

0009

これを解消するために、当りを報知する以前の図柄変動によって当りを予告報知することが開示されている(特開平8−243224号公報参照)。これによれば、遊技者がこの予告に気がつくことで、予め必要最小限の数のパチンコ球を残しておくことができる。

0010

しかし、このような報知予告は、わかり易くすれば通常の遊技状態では、図柄変動による報知そのものの趣向性を低下させるため、比較的わかり難くする必要があるが、逆にわかり難くすると予告報知に気がつかない遊技者が増え、目的を達成できないという欠点がある。

0011

一方、特開平5−92071号公報では、大当たりになれば、当然大量の賞球払出し受けることがわかっているため、所謂前払いという形で遊技者に必要最小限のパチンコ球を払出し、大当たり中の賞球によって、前払い分を相殺することが提案されている。さらに、特開平9−99153号公報では、大当たりで持ち球がないときに、パチンコ球を貸し出し、大当たり中の賞球によって貸し出したパチンコ球分を差し引くことが提案されている。

0012

しかし、前払いや事前の貸し出しは、遊技者と店側との無用トラブルの原因になりかねないため、好ましい手法ではない。

0013

本発明は上記事実を考慮し、遊技者と店側とのトラブルの原因となる前払い等を行うことなく、遊技者の持ち球不足を解消することができる遊技機を得ることが目的である。

0014

また、上記目的に加え、遊技者の持ち球不足の解消のための払出しと、遊技者への当り予告とを関連付けることによって、違和感のない遊技状態を維持することができる遊技機を得ることが目的である。

課題を解決するための手段

0015

請求項1に記載の発明は、始動口に入賞することで所定数の遊技球を払い出すと共に、抽選が実行され、前記抽選の結果が当たりの場合に、遊技者に有利な遊技状態とし、かつ、この有利な状態となった時点から遊技球を投資することで、当該有利な状態を継続可能な遊技機であって、前記始動口への入賞時に払い出される遊技球の払出時期を、前記遊技者に有利な状態となった時点での遊技球を投資するべき時期まで、遅延させる払出遅延手段を有している。

0016

請求項1記載の発明によれば、払出遅延手段によって始動口への入賞によって賞球される遊技球を、前記遊技者に有利な状態となった時点での必要な遊技球の投資に利用することができ、遊技者の持ち球不足を解消することができる。

0017

請求項2に記載の発明は、始動口に入賞することで所定数の遊技球を払い出すと共に、抽選が実行され、前記抽選の結果が当たりの場合に、遊技者に有利な遊技状態とし、かつ、この有利な状態となった時点から遊技球を投資することで、当該有利な状態を継続可能な遊技機であって、前記始動口への入賞時に実行される抽選結果に基づいて、前記遊技球の払出しを停止し、予め設定された前記遊技者に有利な状態を継続するための最小限の遊技球を保持する遊技球保持手段と、前記遊技者に有利な状態となったときに、前記保持手段で保持していた遊技球を払出す保持球払出手段と、を有している。

0018

請求項2記載の発明によれば、始動口に入賞すると、通常はこの始動口に入賞したことによる賞球分が払い出される。ここで、遊技球保持手段では、抽選の結果に基づいて遊技球の払出しを停止する。この払出しの停止により払い出すべき遊技球が払い出されずに保持される。

0019

この保持された遊技球は、遊技者に有利な状態となったときに保持球払出手段によって払い出す。これにより、遊技者に有利な状態を継続するのに必要な遊技球を必要な時期に確保することができ、遊技者に有利な状態を継続することができる。

0020

請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載の発明において、遊技球保持手段によって保持する遊技球を、抽選の結果に基づいて設定される期待値に準じて変更する遊技球数変更手段と、前記遊技球数変更手段で変更した遊技球数を報知する報知手段と、をさらに有することを特徴としている。

0021

請求項3に記載の発明によれば、遊技球保持手段により保持する遊技球を、抽選結果に基づいて設定される期待値に準じて変更し、かつ変更結果を報知するため、払出数により期待値が認識され、当り予告と持ち球の確保とを絡めることができる。

0022

請求項4に記載の発明は、前記請求項2に記載の発明において、遊技盤上に設けられた表示部を用いて、前記抽選の結果を所定の図柄変動パターンを演出することで報知する図柄変動表示制御手段を備え、前記当りを報知する図柄変動パターンよりも前の外れを報知する複数の図柄変動パターンのつながりによって、当りを報知するための図柄変動パターンの演出以前に当りを予告する予告制御手段と、をさらに有することを特徴としている。

0023

請求項4に記載の発明によれば、図柄変動パターンを用いて当りを予告することで、遊技者が自ら持ち球を残しておくことができるため、前記賞球払出球を保持して、必要な時期に払出すことに加えて、二重持ち球不足の解消を得ることができると共に、確実にわかるような演出を行う必要がなく、図柄変動の趣向性を維持しつつ、演出のバリエーションを増やすことができる。

発明を実施するための最良の形態

0024

図1には、第1の実施の形態に係るパチンコ機110が示されている。このパチンコ機110は、矩形枠体113でその外形が構成されており、店側のベース面115に支持されている。また、枠体113には、装飾版113A、スピーカ162、キーシリンダ113B等が配設されている。

0025

枠体113の内側正面には、透明ガラス板110Aがガラス枠110Bに嵌め込まれた状態で配設されている。この透明ガラス板110Aで仕切られた内側領域には、遊技盤111が配設されている。また、この遊技盤111における円弧状のレール112で囲まれた領域が遊技領域であるゲージ部114とされている。

0026

図2に示される如く、ゲージ部114には、全面に渡って複数の116が打ち込まれ、レール112を通って打ち出されたパチンコ球がこの釘116に当たって跳ねたり、釘116によって形成される案内路に案内されながら、落下していくようになっている。また、この釘116の他、ゲージ部114に向かって左右対称の位置には、風車118が取り付けられており、パチンコ球を予期しない方向へ方向転換させるようになっている。

0027

さらに、ゲージ部114には複数の位置に入賞口120が設けられ、この入賞口120にパチンコ球が入ることにより、所定数のパチンコ球が遊技者に払い出されるようになっている。

0028

このようなゲージ部114は、ほぼ左右対称系とされており、この中央部には電動役物ユニット122が配置され、その表示部124が露出されている。この表示部124の下方には電動役物ユニット122を始動するための特別図柄始動入賞口126が設けられている。

0029

特別図柄始動入賞口126のさらに下方には、大入賞口128が配置され、この大入賞口128を開閉する開閉部材129は、前記電動役物ユニット122での所謂当りの表示状態で所定時間の開放が所定回数繰り返され、大量のパチンコ球を入賞させることができる構成となっている。

0030

また、前記電動役物ユニット122の上部には、横1列に4個の保留ランプ200が配列されている。この保留ランプ200は、特別図柄始動入賞口126に入賞したパチンコ球が最大4球分保留されていることを点灯状態で報知するものであり、電動役物ユニット122による抽選結果の案内が終了した時点で、保留された分が消化されて消灯するようになっている。

0031

また、ゲージ部114には、普通図柄始動入賞口130が設けられており、普通図柄始動入賞口130にパチンコ球が入賞すると、図示しない普通図柄表示部の表示が変動し、所定当り数字になると、前記特別図柄始動入賞口126に設けられた可動部としての電動チューリップ134が所定時間開放するようになっている。この電動チューリップ134の開放により、特別図柄始動入賞口126への入賞の確率が物理的に高まることになる。

0032

図1に示される如く、上記ゲージ部114の下部、すなわち、透明ガラス板110Aの下部は、パネル部140とされ、その上部パネル140Aには上皿141が設けられ、下部パネル140Bには、発射装置の操作部としてのハンドル136と、上皿141から落下するパチンコ球を受ける下皿138とが設けられている。なお、下部パネル140Bには、灰皿143も設けられている。

0033

ハンドル136は、前記パネル140の内部から突出された回転軸取付けられており、この回転軸を中心に回転可能とされている。すなわち、遊技者がこのハンドル136を把持して回転することで、発射装置が稼動すると共に、前記回転角度に基づいて発射強度が設定されるようになっている。なお、この回転には、復帰付勢力が付与されており、遊技者が手を離すと自動的に元の回転位置に戻る構造となっている。

0034

図3には、パチンコ機110を制御するための制御系の概略が示されている。制御系は、主制御基板150を中心として、払出制御基板152、音声制御基板154、ランプ制御基板156、発射制御基板158、図柄表示制御基板160等、機能毎に分類されている(なお、以下これらを総称する場合、副制御基板151という)。

0035

なお、主制御基板150並びに副制御基板151は、管理制御基板206を介してパチンコ店側のホールコンピュータ208に接続することにより、パチンコ機の稼動状況を管理することも可能となっている。

0036

主制御基板150には、遊技に関する基本的なプログラムが記憶されており、この主制御基板150からの命令信号に基づいて、その他の副制御基板151が独自に実行する。すなわち、主制御基板150は基本的に命令を出力するのみで、その結果等のフィードバックは受けない構成となっている。

0037

払出制御基板152は、パチンコ球の払出し数を制御するものであり、音声制御基板154は、パチンコ機110に設けられたスピーカ162からの効果音等の出力を制御する。また、ランプ制御基板156は、パチンコ機110に取り付けられた電飾部材(遊技盤状態表示灯)164の点灯・消灯を制御し、発射制御基板158は、遊技者によるパチンコ球の発射を制御する。

0038

図柄表示制御基板160は、前記表示部124が表示ドライバ166を介して接続されており、主制御基板150からの命令信号に基づいて、所定の演出効果をもたらす表示を実行する。なお、この図柄表示制御基板160は、普通図柄表示部も制御する。

0039

前記主制御基板150には、特別図柄始動入賞口126に設けられた特別図柄入賞センサ168及び普通図柄始動入賞口130に設けられた普通図柄入賞センサ170、各入賞口120に設けられた入賞センサ172、並びに大入賞口128に入賞したパチンコ球を検出する大入賞口センサ173が接続されている。なお、大入賞口128には、大入賞口の開閉動作を継続するためのVゾーンが設けられており、このVゾーンにもVゾーンセンサ171が設けられており、主制御基板150に接続されている。

0040

また、この主制御基板150には、電動チューリップ134を開閉させるためのソレノイド174、大入賞口128の開閉部材129を開閉させるためのソレノイド175、保留ランプ200(図2参照)が接続されている。

0041

また、主制御基板150では、特別図柄や普通図柄の抽選がなされ、この抽選結果に基づく表示部124での表示内容を選択し、図柄表示制御基板160へ命令信号を出力する。すなわち、図柄表示制御基板160には、複数種の命令信号に基づく異なる表示内容のデータが予め記憶されており、命令信号に基づいてデータが選択されて、起動するようになっている。

0042

ここで、本実施の形態では、前記特別図柄始動入賞口126に入賞したときに払出するべき賞球の内のいくつかを保持し、所定の条件が成立したときに払い出すようにしている。すなわち、賞球払出を遅延させるようにしている。

0043

この賞球払出の遅延は、大当たりになり、大入賞口が開放したときに遊技者の持ち球がないときに救済するものであり、この遅延によって遊技者は大当たり時の最初の大入賞口が開く直前から閉止する制限時間(約30秒)までの間に必ず持ち球があることになる。また、本実施の形態では、この遅延した保持球の球数を当りの期待値とリンクさせ、かつこれを報知することも同時に実行している。

0044

上記特別図柄始動入賞口126への入賞時における賞球払出の遅延を実現するための制御ブロック図を図4に示す。

0045

図4に示される如く、特別図柄入賞センサ168は、主制御基板150の当り/外れ判定部250に入力されている。当り/外れ判定部250は、乱数カウンタ当り値メモリ等で構成されており、前記特別図柄入賞センサ168から特別図柄始動入賞口126に入賞した信号が入力されると、乱数カウンタから乱数を取得し、当り値メモリから当り値を読出し取得乱数値と当り値とを比較することで抽選を行い、当り/外れを判定している。すなわち、本実施の形態では、入賞したときに乱数の取得のみならず、抽選まで先行して行っている。

0046

当り/外れ判定部250による判定結果を表す信号は、変動パターン設定部252、期待値設定部254及び払出数演算部256のそれぞれへ出力されるようになっている。

0047

変動パターン設定部252には、複数の図柄変動パターンが記憶されており、抽選によって所定の変動パターンが選択されて、保留格納部258へ送出される。

0048

また、期待値設定部254では、当りのときは100%、外れのときは0〜100%の期待値を設定し、保留格納部258へ送出する。なお、期待値は基本的に根拠があるものではなく、変動パターン設定部252で設定された変動パターンに依存するものである。このため、変動パターン設定部252で設定された変動パターンに関する情報がこの期待値設定部254へ送出されるようになっている。

0049

また、期待値設定部254は、払出数演算部256に接続されている。払出数演算部256では、特別図柄始動入賞口126への入賞と、設定された期待値とに基づいて即時に払い出す払出数と、遅延のために保持するべき保持数とを演算し、払出数は払出指示部260へ送出され、保持数は保持球数格納部266へ送出される。

0050

払出指示部260では、払出数演算部256からの払出数に基づいて、払出制御基板152へ所定数の払出しを実行する命令信号を送出する。

0051

前記保留格納部258は、表示部124での演出を実行する時期を制御するものであり、現在表示部124において演出が実行されている場合には、保留ランプ200を1個追加点灯し、保留状態とする。また、保留格納部258の格納情報は、前記当り/外れ判定部250へ送出されるようになっており、保留格納部258での格納状態が満タンの場合には、当り/外れ判定部250での抽選をキャンセルするようになっている。また、保留格納部258では、前記期待値に基づいて設定される払出球の保持数を表示部124に表示するためのデータが変動パターンにリンクして格納される(以下、総称する場合は変動パターン等という)。

0052

保留格納部258はFIFO(First In First Out)読出部262に接続されている。FIFO読出部262は、先入れ先出しの原則で保留格納部258に格納されている変動パターン等が読み出され、演出指示部264に送出される。演出指示部264では、変動パターン等に基づいて、副制御基板151の図柄表示制御基板160、ランプ制御基板156及び音声制御基板154へ送出するための命令信号が生成され、送出される。

0053

また、FIFO読出部262は、払出指示部260と接続されており、FIFO読出部262において、当りの変動パターン等を読出したときに保持球数を払い出すためのトリガ信号を送出する。このトリガ信号に基づいて払出指示部260では、保持球数格納部266に格納されている保持球数を読み出して、払出制御基板152へ命令信号を送出するようになっている。

0054

以下に本実施の形態の作用を説明する。

0055

まず、パチンコ球が発射されると、レール112に案内されてゲージ部114の釘116や風車118等に当接しながら、予測し得ない移動をしながら落下していく。ここで、入賞口120に入賞すると、予め定められた数のパチンコ球が払い出される(賞球)。また、普通図柄始動入賞口130に入賞するとこれを普通図柄入賞センサ170で検出する。

0056

この検出により、主制御基板150では、普通図柄の抽選が開始される。すなわち、乱数カウンタを用いて、所定の確率で0〜9までの数字を抽選する。抽選の結果、外れの場合には、特に遊技状態に変化はない。一方、抽選の結果、当り(例えば、当り数字の7が抽選される)の場合には、主制御基板150は、特別図柄始動入賞口126に設けられた電動チューリップ134を開放状態とするべく、ソレノイド174へ通電する。これにより、特別図柄始動入賞口にパチンコ球が入り易い、高確率状態とすることができる。

0057

前記特別図柄始動入賞口126にパチンコ球が入賞すると、主制御基板150では、乱数カウンタを用いて所定の確率下で大当り抽選が開始される。この大当り抽選の結果、当り/外れが決定すると、それぞれにおいて、予め準備された図柄変動パターン(図柄変動パターン)を選択(乱数カウンタで選択してもよい)し、図柄表示制御基板160を含む演出に関連する制御基板コマンド信号を送出する。

0058

図柄表示制御基板160では、受信したコマンド信号に基づいて、表示ドライバ166を介して表示部124に図柄変動パターンを表示する。この図柄変動パターンにおいては、リーチを経由した当り、外れリーチ、リーチを経由しない外れ等、様々な演出があり、遊技者は期待感をもって抽選結果を待つことができる。

0059

すなわち、当り時の図柄変動制御が終了すると、予め設定したラウンド数(例えば、16ラウンド)の大当たり処理が実行される。この大当たり処理中は、大入賞口128がほとんど開放状態であるため、遊技者によって有利な状態とすることができる。所定ラウンドの大当たり処理が終了すると、通常の遊技に戻る。

0060

ここで、本実施の形態では、前記大当たり処理が開始されるとき、表示部124での演出によってこの大当たりの報知が完了するまで、遊技を継続した場合、持ち球が少ないと、1ラウンド目の大入賞口128が開放したときに、パチンコ球を発射することができ事態を招くことがある。このような場合、所定の時間(30秒)大入賞口128への入賞がないと、権利放棄となり1ラウンドで大当たり処理が終了してしまうことがあった。

0061

そこで、本実施の形態では、大当たりになる前に払い出すべき数個のパチンコ球を保持しておき(実際には、データとして保持しておき)、上記大当たり時の1ラウンド目の大入賞口128の開放時期直前から30秒までの間に払い出すようにしている。すなわち、払出時期を遅延させることで、遊技者が所有権のあるパチンコ機を自動的に貯蓄した状態を作っている。

0062

以下、図5フローチャートに従い、上記払出賞球遅延制御並びにこの遅延制御に絡めた演出制御について説明する。

0063

テップ300では、特別図柄始動入賞口126へのパチンコ球の入賞があったか否かを特別図柄入賞センサ168の信号によって判断し、肯定判定されると、ステップ302へ移行して乱数を取得する。

0064

次のステップ304では、保留ランプ200の空があるか否か、すなわち本実施の形態では、4個分のデータ保留領域が残っているか否かを判断し、肯定判定された場合には、ステップ306へ移行して当り値を読出し、次いでステップ308で前記取得した乱数値と当り値とを比較して抽選し、当り/外れを判定し、ステップ312へ移行する。

0065

すなわち、本実施の形態では、保留ランプ200の空があることがわかった時点で当り/外れの判定を行っている。

0066

また、ステップ304で否定判定、すなわち保留領域が残っていない(保留ランプ200の全点灯)と判定された場合には、ステップ310へ移行して所定の払出数の払出しを指示して、このルーチンは終了する。

0067

ステップ312では、判定結果に基づく期待値に対応させて払出球の保持数を設定するが、このステップ312の詳細については後述する。要約すると、期待値に基づいて保持する球数(データ上)を変更し、この保持数の変化を期待値として表現するものである。

0068

次のステップ314では、設定された球数の保持を指示し、次いでステップ316において即時払出分を払い出すように指示して、ステップ318へ移行する。

0069

ステップ318では、当り/外れの結果(変動パターン等のデータ)を保留スペースの最後部へ格納し、ステップ320へ移行する。このとき、保留ランプ200の点灯を最後部に続けて順に1つ増加する。なお、保留ランプ200は表示部124での図柄変動パターンによる演出が終了する毎に最前部から順に消灯されていく。

0070

ここで、前記ステップ300において、特別図柄始動入賞口126への入賞がない場合には、ステップ322へ移行して保留が有るか否かが判断され、有りと判定された場合に、ステップ320へ移行する。また、ステップ322で保留無しと判定された場合には、ステップ324へ移行して現在保持している払出数分を払い出すように指示し、このルーチンは終了する。

0071

ステップ320では、前回の演出が依然として実行中か否かが判断され、肯定判定された場合には、このルーチンは終了する。すなわち、特別図柄始動入賞口126への入賞がなく、保留があり、かつ表示部124での演出中の場合には、ステップ300、322、320を繰り返す。また、特別図柄始動入賞口126への入賞があった場合には、現在の演出が完了するまで保留ランプ200の点灯数が増加していくことになる。

0072

ここで、前回の演出が終了すると、ステップ320において否定判定され、ステップ326へ移行する。このステップ326では、データ保留領域の最前部に格納されている判定結果を読出し、ステップ328へ移行してこの判定結果が当りか外れかを判断する。

0073

ステップ328で当りと判定された場合には、ステップ330へ移行して次の大当たり処理の初期時期、すなわち1ラウンド目の大入賞口128の開放が開始される直前までに、保持数分の払出しを指示し、ステップ332へ移行する。また、ステップ328で否定判定、すなわち外れと判定された場合には、ステップ332へ移行する。ステップ332では、判定結果に基づく演出を指示する。このとき、保持した払出球の表示の指示を併せて行う。これにより、表示部124には、現在見掛け上保持されているパチンコ球の数が表示され、遊技者はこの保持数により当りの期待感を持つことができる。保持した払出球の表示は、図7に示される如く、表示部124における通常の図柄変動パターンの上部にパチンコ球画像文字とで表示される。なお、この表示形態は限定されるものではなく、画像のみであってもよいし、文字のみであってもよく。また、画像はパチンコ球画像でなくても、数がわかるものであれば、棒状の画像であってもよい。

0074

さらに、本実施の形態では、表示部124はその時点で保持されている払出数と図柄とを共に表示する構成について説明したが、別個に表示、すなわち払出数をランプあるいはLEDなどの発光素子(図示省略)に点灯表示する一方、図柄、リーチ用の演出キャラクタ予告表示など、遊技の進行に伴なう視覚上演出を表示部124に表示するように構成してもよい。

0075

次に図6のフローチャートに従い、図5のステップ312における期待値−保持数設定ルーチンについて説明する。

0076

ステップ350では、判定結果が当りか否かが判断され、肯定判定されるとステップ352へ移行して、特別図柄始動入賞口126への入賞による払出数(この実施の形態では5個)の全数を保持するように指示する。

0077

また、ステップ350で否定判定された場合には、期待値(この実施の形態では、高期待、中期待、小期待及び期待度なしの4段階とする。)に基づいて保持する球数を設定する。すなわち、ステップ354で高期待か否かが判断されて肯定判定されると、ステップ356へ移行して保持数として4個を指示する。また、ステップ354で否定判定されると、ステップ358へ移行して中期待か否かが判断される。このステップ358で肯定判定されると、ステップ360へ移行して保持数として3個を指示する。さらに、ステップ358で否定判定されると、ステップ362へ移行して小期待か否かが判断される。このステップ362で肯定判定されると、ステップ364へ移行して保持数として2個を指示する。

0078

このステップ362でも否定判定された場合には、ステップ366へ移行して、保持数として0個を指示する。なお、この0個の指示は、前回の保持数をキャンセルする機能を含む。

0079

以上説明したように、本実施の形態では、特別図柄始動入賞口126に入賞した場合、抽選の有無、当り/外れに関係なく、所定数(ここでは、5個)の賞球払出しを実行する際に、その内のいくつかを遅延させ、保持しておく。この保持した分は、抽選の結果が当りであり、当該当りを報知するための表示部124による図柄変動パターン演出の後に開始される、大入賞口128の1ラウンド目の開放直前に払い出すようにした。これにより、大入賞口128が開放されたときに持ち球がなく、1個も大入賞口128に入賞せずに制限時間(ここでは、30秒)が経過してしまい、大当たり処理の権利を放棄するといった不具合を解消することができる。また、本実施の形態では、特別図柄始動入賞口126に入賞したときの、払いだされるべきパチンコ球の一部を保持しているため、この保持分は遊技者に所有権があり、所謂前払いといったトラブルの原因となり得る手段を用いる必要がない。

0080

また、保持数を期待値に基づいて変更するようにし、かつその数を表示部124に表示するようにしたため、遊技者が払い出されるべき数が払い出されなかったことに気がついても、不信感を抱くことが防止され、なおかつ、保持数によって期待感を持たせるといった新たな趣向性を引き出すことができる。

0081

(変形例)上記本実施の形態では、パチンコ気110側において、自動的に大当たり処理開始時の持ち球不足(無し)に対処するべく、払い出すべきパチンコ球の払出しを遅延させるようにしたが、これに加え、図柄変動パターンを用いた報知を行ってもよい。

0082

以下、図8に基づき、この図柄変動パターンによる報知について説明する。

0083

保留ランプ200が全て点灯しており、4番目が当りである場合に、図8(A)に示される如く、現在の図柄変動が開始されて、左及び右図柄が同一でリーチ状態となると、最終停止図柄である中図柄をこのリーチ図柄よりも±3で停止させると共に、保留ランプ200を1個消灯する(図8(B)では、当り図柄7に対して−3の4で停止)。

0084

次に、中図柄を1個分当り図柄に近づける(「4」→「5」)と共に保留ランプ200を1個消灯する(図8(C)参照)。

0085

さらに、中図柄を1個分当り図柄に近づける(「5」→「6」)と共に保留ランプ200を1個消灯する(図8(D)参照)。

0086

最後に、中図柄を1個分当り図柄に近づけると、「777」で全ての図柄が揃い、保留ランプ200が全消灯する。すなわち、4個目の当りが外れ演出を省略して早い時期に報知され、その分、持ち球の減少を軽減することができる。また、このとき、保持球を払い出すことで、充分な持ち球で大当たり処理に挑むことができる。

0087

なお、本実施の形態では、保留ランプ200の数を最大4個としたが、この数に限定されるものではなく、究極的には無限の保留であってもよい。また、特別図柄始動入賞口126の入賞時の本来の賞球払出数を5個としたが、この数も限定されるものではない。従って、期待値による保持数(0〜4個)についても数値に限定されるものではない。

0088

さらに、本実施の形態では、保持する対象として、特別図柄始動入賞口126としたが、他の入賞口120であってもよい。

発明の効果

0089

以上説明した如く本発明では、遊技者と店側とのトラブルの原因となる前払い等を行うことなく、遊技者の持ち球不足を解消することができるという優れた効果を有する。

0090

また、上記効果に加え、遊技者の持ち球不足の解消のための払出しと、遊技者への当り予告とを関連付けることによって、違和感のない遊技状態を維持することができるという効果を有する。

図面の簡単な説明

0091

図1本実施の形態に係るパチンコ機の正面図である。
図2本実施の形態に係るゲージ部の正面図である。
図3本実施の形態に係るパチンコ機の制御系を示すブロック図である。
図4本実施の形態に係る特別図柄始動入賞口への入賞時における賞球払出の遅延制御ブロック図である。
図5本実施の形態に係る払出賞球遅延制御並びにこの遅延制御に絡めた演出制御ルーチンを示すフローチャートである。
図6図5のステップ312における期待値−保持数設定ルーチンを示すフローチャートである。
図7期待値に基づく保持数を表示部に表示したとき(5個保持)の表示部の正面図である。
図8変形例に係り、図柄変動パターンと保留ランプとを連動させて当りを報知する手順を示す遊技盤の正面図である。

--

0092

110パチンコ機(遊技機)
114ゲージ部
122電動役物ユニット
124 表示部(報知手段)
126 特別図柄始動入賞口
128 大入賞口
129蓋部材
150主制御基板
152払出制御基板
154音声制御基板
156ランプ制御基板
160図柄表示制御基板(図柄変動表示制御手段、予告制御手段)
166表示ドライバ
168 特別図柄入賞センサ
200保留ランプ
250当り/外れ判定部
252変動パターン設定部
254期待値設定部(遊技球数変更手段)
256払出数演算部(払出遅延手段)
258保留格納部
260払出指示部(保持球払出手段)
262 FIFO読出部(保持球払出手段)
264演出指示部(報知手段)
266 保持球数格納部(払出遅延手段、遊技球保持手段)

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