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技術 舌面清掃具およびこれに使用される舌面磨き部材、および舌面磨き部材を収容するためのケーシング

出願人 辻孝憲
発明者 辻孝憲
出願日 2001年11月19日 (19年0ヶ月経過) 出願番号 2001-353221
公開日 2003年5月27日 (17年5ヶ月経過) 公開番号 2003-153910
状態 拒絶査定
技術分野 ブラシ製品及びその製法 手術用機器 手術用機器
主要キーワード 駒部材 止め用突起 清掃範囲 取り付け姿勢 たたり 当り面 手動操作部材 健常者用
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2003年5月27日)のものです。
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図面 (13)

課題

特に、高齢者等が舌苔を取る看護を受けるに当たって、息苦しさを感じず、使用感が良好で、また過度に力がかかったり乳頭等を傷つけてしまう虞もなく、さらには数回の使用で広い範囲の舌苔を効果的に掻き集めて除去することができる舌面清掃具およびこれに使用される舌面磨き部材を提供する。

解決手段

操作用握り部12と、前記操作用握り部12の一端部から二股に分かれて形成され、互いに対向する部分に突部を備えた一対の棒状柄部14,16と、前記一対の棒状柄部14,16間に形成された凹所15内に配置され、前記棒状柄部14,16の先端部間の距離を接近あるいは離反させる駒部材18と、からなることを特徴としている。

概要

背景

口内清掃具としては、従来から歯ブラシが一般的に使用されているが、最近では、健康志向と清潔好きの人が増加するに伴って、口臭の原因ともなるについた舌苔を除去する清掃具が種々提案されている。このような舌面清掃具は、舌の表面に残存する食物をとることができる他、ニコチンあるいは粘膜一緒に存在する雑菌などを除去することができ、病気を予防する点でも利点がある。

このような舌面清掃具の基本的な構成としては、舌の表面に直接当てて舌苔を擦りとる舌面磨き部材と、これを操作するための操作用握り部材とからなっている。一方、近年の老齢化社会にあっては、寝たきりの人あるいは、自分では、舌苔をうまく取り除くことができない人などのために、看護用の舌面清掃具も種々提案されている。

図12は、特に看護用として使用されている従来の舌面清掃具10を示したものである。この清掃具10は、プラスチックなどからなる手動操作部材1の先端部に湾曲した液溜まり部2が形成されているとともに、この液溜まり部2の上部に、極細歯間ブラシ用ナイロン毛3が屈曲自在な針金を介して取り付けられている。

このような舌面清掃具10は、舌苔等による主な口臭生産部位である咽喉元の奥深い所に当てられたとしても機械的刺激が少なく、またナイロン毛3が放射状に植設され、さらに粘膜に対して常に当り面が直角となる構造であることから、ナイロン毛3が乳頭間に入り易くなっている。また、舌面清掃具10を実際に使用する場合には、図12の状態から上下逆にした姿勢で使用されるが、その場合に、ナイロン毛3により舌面から掻き取られた舌苔は、液溜まり部2内に集められ、この状態からまとめて取り出すことが可能になっている。これにより、例えば、看護を受ける人から多量の舌苔が掻き取られたとしても、患者が誤ってこの舌苔を吸引してしまうことを防止している。

概要

特に、高齢者等が舌苔を取る看護を受けるに当たって、息苦しさを感じず、使用感が良好で、また過度に力がかかったり乳頭等を傷つけてしまう虞もなく、さらには数回の使用で広い範囲の舌苔を効果的に掻き集めて除去することができる舌面清掃具およびこれに使用される舌面磨き部材を提供する。

操作用握り部12と、前記操作用握り部12の一端部から二股に分かれて形成され、互いに対向する部分に突部を備えた一対の棒状柄部14,16と、前記一対の棒状柄部14,16間に形成された凹所15内に配置され、前記棒状柄部14,16の先端部間の距離を接近あるいは離反させる駒部材18と、からなることを特徴としている。

目的

さらに、通常の健常者がこの清掃具10を使用した場合には、ナイロン毛3までの高さSが気になって、使用感が悪いという問題もある。本発明はこのような実情に鑑み、特に、高齢者等が舌苔を取る看護を受けるに当たって、息苦しさを感じさせず、使用感が良好で、また過度に力がかかって乳頭等を傷つけてしまう虞もなく、さらには数回の移動操作で広い範囲の舌苔を効果的に掻き集めて除去することが可能な舌面清掃具およびこれに使用される舌面磨き部材を提供することを目的としている。さらに、同様に、本発明では、通常の健常者が使用して好適な舌面清掃具を提供することを目的としている。

また、本発明は、健常者用の舌面磨き部材を収容するのに好適なケーシングを提供することを他の目的としている。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

操作者が手で持って操作する操作用握り部と、前記操作用握り部の一端部から長孔状の凹所を介して二股に分かれて形成され、さらにこの凹所内に位置決め突部が具備された一対の棒状柄部と、前記長孔状の凹所内に移動可能に配置された駒部材と、から構成され、前記駒部材を前記棒状柄部の先端側に移動操作することにより、これら棒状柄部の先端側の距離を大きく離反させるとともに、前記駒部材を前記棒状柄部の基端側に移動操作することにより、これら棒状柄部の先端側の距離を接近させるようにしたことを特徴とする舌面清掃具

請求項2

前記一対の棒状柄部の先端部は、環状部分により連続して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の舌面清掃具。

請求項3

前記一対の棒状柄部の先端部は、互いに離反して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の舌面清掃具。

請求項4

前記一対の棒状柄部には、不織布等の柔軟な舌面清掃部材係止する抜け止め用突起が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の舌面清掃具。

請求項5

請求項2に記載の舌面清掃具に着脱自在に取り付けられる舌面磨き部材は、舌面磨き部材本体がに当接したときに曲面となる柔軟な材質の不織布により略袋状に形成されているとともに、一方の主面に掻きとった舌苔取り入れるための開口部が形成され、他方の主面にシート状の延長部延出されていることを特徴とする舌面磨き部材。

請求項6

前記延長部には、前記位置決め用突起が係止される孔が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の舌面磨き部材。

請求項7

請求項3に記載の舌面清掃具に着脱自在に取り付けられる舌面磨き部材は、舌面に当接したときに曲面となる柔軟な材質の不織布により帯状に形成されているとともに、所定長さごとに切断用脆弱部が形成され、かつこの脆弱部間にスリットが形成され、ロール状に巻き付けられていることを特徴とする舌面磨き部材。

請求項8

請求項7に記載の舌面磨き部材を、多量に巻回しロール体回動自在に収容し、必要に応じて所定長さの舌面磨き部材を繰り出すためのケーシングであって、前記ロール体を回動自在に収容するロール体収容部を有し、さらに前記舌面磨き部材の引き出し口を備えたケーシング本体と、このケーシング本体にヒンジを介して一体的に組み付けられて、前記ロール体収容部を閉塞するケーシングカバーと、これらケーシング本体とケーシングカバーとの間に跨って配置され、前記引き出し口から繰り出された舌面磨き部材を挟持することが可能なスライダと、を備えたことを特徴とするケーシング。

請求項9

前記舌面磨き部材が巻回されたロール体の側面には、摩擦用の突起が形成され、この突起が、前記ケーシングカバーに形成された開口部を介して操作可能にされていることを特徴とする請求項8に記載のケーシング。

技術分野

0001

本発明は、口臭の原因になるの表面に付着した舌苔などを取り除く舌面清掃具およびこれに使用される舌面磨き部材、および舌面磨き部材を収容するためのケーシングに関するものである。

背景技術

0002

口内清掃具としては、従来から歯ブラシが一般的に使用されているが、最近では、健康志向と清潔好きの人が増加するに伴って、口臭の原因ともなる舌についた舌苔を除去する清掃具が種々提案されている。このような舌面清掃具は、舌の表面に残存する食物をとることができる他、ニコチンあるいは粘膜一緒に存在する雑菌などを除去することができ、病気を予防する点でも利点がある。

0003

このような舌面清掃具の基本的な構成としては、舌の表面に直接当てて舌苔を擦りとる舌面磨き部材と、これを操作するための操作用握り部材とからなっている。一方、近年の老齢化社会にあっては、寝たきりの人あるいは、自分では、舌苔をうまく取り除くことができない人などのために、看護用の舌面清掃具も種々提案されている。

0004

図12は、特に看護用として使用されている従来の舌面清掃具10を示したものである。この清掃具10は、プラスチックなどからなる手動操作部材1の先端部に湾曲した液溜まり部2が形成されているとともに、この液溜まり部2の上部に、極細歯間ブラシ用ナイロン毛3が屈曲自在な針金を介して取り付けられている。

0005

このような舌面清掃具10は、舌苔等による主な口臭生産部位である咽喉元の奥深い所に当てられたとしても機械的刺激が少なく、またナイロン毛3が放射状に植設され、さらに粘膜に対して常に当り面が直角となる構造であることから、ナイロン毛3が乳頭間に入り易くなっている。また、舌面清掃具10を実際に使用する場合には、図12の状態から上下逆にした姿勢で使用されるが、その場合に、ナイロン毛3により舌面から掻き取られた舌苔は、液溜まり部2内に集められ、この状態からまとめて取り出すことが可能になっている。これにより、例えば、看護を受ける人から多量の舌苔が掻き取られたとしても、患者が誤ってこの舌苔を吸引してしまうことを防止している。

発明が解決しようとする課題

0006

ところで、このような従来の舌面清掃具10では、液溜まり部2の底面からナイロン毛3までの高さSは、患者が口を開いた場合に口の中でかなりの高さを占めることになるから、看護を受ける人に、息苦しさを感じさせてしまうという問題があった。また、液溜まり部2が具備されてはいても、従来の舌面清掃具10では、この部分が変形し難い硬質材料から形成されていることから、口の中の奥深いところから口元近くにまで移動させてくる最中に、液溜まり部2から集められた舌苔等がこの液溜まり部2から漏れ出てしまうという問題があった。さらには、何回も移動操作しなければならないため、場合によっては、舌面の乳頭等を傷付けてしまったたり、また作業時間が長くなってしまうという問題があった。

0007

さらに、通常の健常者がこの清掃具10を使用した場合には、ナイロン毛3までの高さSが気になって、使用感が悪いという問題もある。本発明はこのような実情に鑑み、特に、高齢者等が舌苔を取る看護を受けるに当たって、息苦しさを感じさせず、使用感が良好で、また過度に力がかかって乳頭等を傷つけてしまう虞もなく、さらには数回の移動操作で広い範囲の舌苔を効果的に掻き集めて除去することが可能な舌面清掃具およびこれに使用される舌面磨き部材を提供することを目的としている。さらに、同様に、本発明では、通常の健常者が使用して好適な舌面清掃具を提供することを目的としている。

0008

また、本発明は、健常者用の舌面磨き部材を収容するのに好適なケーシングを提供することを他の目的としている。

課題を解決するための手段

0009

上記目的を達成するための本発明に係る舌面清掃具は操作者が手で持って操作する操作用握り部と、前記操作用握り部の一端部から長孔状の凹所を介して二股に分かれて形成され、さらにこの凹所内に位置決め突部が具備された一対の棒状柄部と、前記長孔状の凹所内に移動可能に配置された駒部材と、から構成され、前記駒部材を前記棒状柄部の先端側に移動操作することにより、これら棒状柄部の先端側の距離を大きく離反させるとともに、前記駒部材を前記棒状柄部の基端側に移動操作することにより、これら棒状柄部の先端側の距離を接近させるようにしたことを特徴としている。

0010

このような構成であれば、駒部材を一方向に移動させることにより、棒状柄部の先端部に取り付けられた舌面磨き部材を容易に緊張させることができ、また、駒部材を他方向に移動させることにより、使用済みの舌面磨き部材を取り外して新たな舌面磨き部材に交換することができる。ここで、本発明では、前記一対の棒状柄部の先端部は、環状部分により連続して形成されていても良い。

0011

このような構成であれば、幅広く形成された舌面磨き部材を強固に保持することができ、さらには、一回の操作による清掃範囲を広くすることができる。また、前記一対の棒状柄部の先端部は、互いに離反して形成されていても良い。このような構成であれば、それほど舌苔が付着していない一般の健常者が使用する場合に好適で、操作性が良好でコンパクトな舌面清掃具を提供することができる。

0012

さらに、前記棒状柄部には、前記一対の棒状柄部には、不織布等の柔軟な舌面清掃部材係止する抜け止め用突起が形成されていることが好ましい。このような構成であれば、使用している最中に舌面磨き部材の脱落を確実に防止することができる。また、本発明は、上記記載の環状部分に着脱自在に取り付けられる舌面磨き部材は、舌面磨き部材本体が舌に当接したときに曲面となる柔軟な材質の不織布により略袋状に形成されているとともに、一方の主面に掻きとった舌苔を取り入れるための開口部が形成され、他方の主面にシート状の延長部延出されていることが好ましい。

0013

このような構成であれば、舌苔が多く溜まった患者の舌面を清掃するのに好適である。また、掻き取った舌苔を一箇所に掻き集めるのに好適である。また、前記延長部には、前記位置決め用突起が係止される孔が形成されていることが好ましい。このような舌面磨き部材であれば、操作中に舌面磨き部材が外れてしまうことを確実に防止することができる。

0014

また、本発明は、上記記載の先端部が互いに離反して形成された舌面清掃具に着脱自在に取り付けられる舌面磨き部材は、舌面に当接したときに曲面となる柔軟な材質の不織布により帯状に形成されているとともに、所定長さごとに切断用脆弱部が形成され、かつこの脆弱部間にスリットが形成され、ロール状に巻き付けられていることが好ましい。

0015

このような構成であれば、取扱いが容易で、一回に使用する長さだけ切り離して使用することができる。さらに、本発明によるケーシングは、ロール状に巻き付けられた舌面磨き部材から、必要に応じて所定長さの舌面磨き部材を繰り出すためのケーシングであって、前記ロール体回動自在に収容するロール体収容部を有し、さらに前記舌面磨き部材の引き出し口を備えたケーシング本体と、このケーシング本体にヒンジを介して一体的に組み付けられて、前記ロール体収容部を閉塞するケーシングカバーと、これらケーシング本体とケーシングカバーとの間に跨って配置され、前記引き出し口から繰り出された舌面磨き部材を挟持することが可能なスライダと、を備えたことを特徴としている。

0016

このようなケーシングを使用すれば、帯状の舌面清掃具本体をシート状に容易に繰り出すことができる。ここで、前記舌面磨き部材が巻回されたロール体の側面には、摩擦用の突起が形成され、この突起が、前記ケーシングカバーに形成された開口部を介して操作可能にされていることが好ましい。

0017

このような構成であれば、外部からの引き出し操作を容易に行なうことができる。

発明を実施するための最良の形態

0018

以下、図面を参照しながら本発明の実施例について説明する。図1は本発明の一実施例による舌面清掃具を示したものである。この舌面清掃具20は、使用者が手でもって操作する操作用握り部12と、この操作用握り部12の一端部から二股に分かれて形成された一対の棒状柄部14,16と、これら一対の棒状柄部14、16の先端側の離間距離を調整するスライド移動可能な駒部材18とから構成されている。

0019

棒状柄部14,16は、それらの中間点よりやや基端側の内面に、位置決め突部14a,16aがそれぞれ対面するように形成されている。これらの位置決め突部14a,16aが形成されることにより、棒状柄部14,16間の先端側の離間距離が調整可能になるとともに、駒部材18の抜けが防止されている。図2に示したように、棒状柄部14,16の先端側の主要部14b,16bは、底面が円弧状に膨出して形成されることにより、他の部分より背が高く形成されている。また、先端部には、後述する袋状の舌面磨き部材30を係止するための抜け止め用突起14c,16cが具備されている。このように、先端側の主要部14b,16bの底面が円弧状に膨出して形成されることにより、この部分に舌面磨き部材30を取り付けたときに、この舌面磨き部材30の内方に隙間が形成されるようになっている。

0020

一方、駒部材18は、胴部が若干膨らんだ扁平楕円状に形成され、両側部に案内溝が形成されることにより、棒状柄部14,16間の凹所15内に収納されたときに矢印A方向または矢印B方向に移動できるようになっている。これにより、駒部材18が図1において、凹所15の右方から矢印A方向に移動したときに、この駒部材18が棒状柄部14,16間を押し広げるように機能するので、一対の棒状柄部14,16の先端部は遠ざかる方向に移動する。すなわち、図1の位置から駒部材18が左方に移動すると、突起14c,16cを両側に押し広げ、その位置で停止する。これにより、棒状柄部14,16間が最も離反した状態になる。これに対し、駒部材18をB方向に移動して図1の状態に再び復帰させると、棒状柄部14,16の先端部間は、最も接近した状態となる。したがって、駒部材18を、図1の状態にしてから舌面磨き部材30を装着することができる。

0021

図3は、図1の舌面清掃具20に装着される袋状の舌面磨き部材30を示したものである。この舌面磨き部材30は、長さの異なる不織布32,34を2枚重ね合わせて、周囲3辺を密着させて袋状に形成したもので、下側の不織布32の一端部には、長尺の延長部38が延出されている。また、下側の不織布32と上側の不織布34との間は、接着されておらず、ここに間隙Sが確保されている。上側の不織布34の主面には、略矩形状の開口部36が形成され、さらに、先端側角部には、孔42,44およびこれに連続した切り込み42a,44aが形成されている。

0022

このように形成された舌面磨き部材30を、図1に示した舌面清掃具20に取り付けるには、先ず、舌面清掃具20の駒部材18を図1の状態にしてから、舌面磨き部材30の間隙Sの内方に向かって棒状柄部14,16を差し込むとともに、差し込まれた先端部の抜け止め用突起14c,16cを、舌面磨き部材30の孔42,44から外方に突出させる。その後、駒部材18を矢印A方向に移動させると、棒状柄部14,16間が互いに離反するように移動する。これにより、舌面磨き部材30の緩みがなくなり緊張状態となる。なお、このように舌面磨き部材30を緊張状態にセットすると、棒状柄部14,16間に、袋を構成する2枚の不織布32,34が互いに離反して、内方に空間が画成されることになる。

0023

以下に、このような舌面磨き部材30が取り付けられた舌面清掃具20の実際の使用方法について、図4を参照しながら説明する。この舌面清掃具20は、例えば、寝たきりの人あるいは横になっている高齢者などを看護するときに好適に用いられる。先ず、看護者等は、この舌面清掃具20の操作用握り部12を手でつかんで先端部の舌面磨き部材30を舌40の表面に当接させる。なお、このとき、舌面磨き部材30は、開口部36側を舌面40に向けて配置する。この状態から操作用握り部12を前後移動することにより、舌40の表面から舌苔等が掻き取られ、掻き取られた舌苔等が、舌面磨き部材30の開口部36内に取り入れられる。これにより、掻きとられた舌苔等が、舌面磨き部材30の開口部36内に次第に集積させる。したがって、この状態から舌面清掃具20を数回移動操作するとしても、舌苔などが漏れ出ることはない。よって、看護を受けている人が舌苔で咽喉を詰まらせたり、誤って舌苔を飲み込んでしまうことはない。また、舌面磨き部材30は、舌40と当接したときに曲面となるので、仮に少し強い力が加えられたとしても、痛みを与えることはない。

0024

図5は本発明の他の実施例を示したものである。この実施例と前記実施例と大きく異なる点は、棒状柄部14,16の先端部が環状部分42を介して連続して形成されていることである。この実施例では、棒状柄部14,16の先端部が弾性変形可能な環状部材42により一体化されている。さらに、この実施例では、図1の突起14c,16cと略同様の作用効果を奏する抜け止め用突起14d、16dが、環状部材42の基端側に形成されている。なお、駒部材18が一対の棒状柄部14,16間の凹所15内にスライダ自在に装着されることなどは、上記実施例と同様である。

0025

このような舌面清掃具50によれば、図3同一要素を同一符号で示す図6のような袋状の舌面磨き部材90を用意し、この舌面磨き部材90を環状部分42の外周に単に被せるように装着すれば良い。また、この場合には、舌面清掃具50の基端側に設けた抜け止め用の突起14d、16dに、図7に示したように、舌面磨き部材90の孔38a,38bを係合させれば、舌面磨き部材90の脱落、位置ずれなどを、確実に防止することができる。

0026

この舌面清掃具50の場合にも、掻き集めた舌苔を開口部36の内方に集積することができる。また、この清掃具50の場合も、駒部材18を凹所15の手前側に引っ張れば、先端部の舌面磨き部材90を環状部材42から取り外したり、また、新たなものと交換したりすることができる。なお、上記2つの例は、特に、舌苔が多く溜まり易い患者などの看護用に好ましく使用される舌面清掃具であるが、以下に健常者が用いても好適な舌面清掃具について説明する。

0027

図8はこのような舌面清掃具60を示したものである。この舌面清掃具60では、操作用握り部12の一端部から、棒状柄部14,16が二股に分かれて形成されているが、これら棒状柄部14,16は、連続して形成されていない。すなわち、一本ずつが独立して形成されている。また、棒状柄部14,16が全体的に湾曲して形成されている。なお、その先端部に、抜け止め用突起14c、16cが設けられている点は図1のものと同様である。

0028

この実施例では、図8に示したように、帯状に形成された幅細の舌面磨き部材62が使用されるが、この舌面磨き部材62は、一枚ずつ別体で形成されるのではなく、例えば、図9に示したように、ボビン64などに巻回し保管できるように連続して形成されることが好ましい。その場合には、ボビン64から、一枚ずつ切り離して使用される。そして、この連続した舌面磨き部材62は、所定間隔おきに脆弱部66が形成され、この脆弱部66の両側に、孔68,68が形成されている。また、一対の孔68を結ぶように、スリット70が形成されている。さらに、一枚に分離されたときの舌面磨き部材62の一対の孔68、68の間隔Sは、図8に示した棒状柄部14,16間の長さより若干短く形成されている。これにより、舌面磨き部材62の緊張状態が確保される。このようなスリット70が形成されていれば、棒状柄部14,16への装着性が良好になる。なお、脆弱部66は、不織布の幅を部分的に狭くしたり、破線で示したようにミシン目などの加工を施すことにより形成することができる。そして、1枚の舌面磨き部材62を使用した後には、抜け止め用突起14c,16cから取り外した後、次の舌面磨き部材62を装着する。なお、装着後に、脆弱部66を持って引っ張れば、新たな舌面磨き部材62を切り離すことができる。

0029

このような舌面磨き部材62を用いる舌面清掃具60によれば、それほど舌苔の溜まっていない健常者であっても好適に用いることができる。なお、この場合も、舌面磨き部材62の交換は、駒部材18を移動操作することにより、簡単に交換することができる。図10および図11は、図9に示したボビン64を収納するのに好適なケーシング71を示したものである。このケーシング71は、上述したボビン64を中央の突起72にセットしてこのボビン64を回転自在に収容するケーシング本体74と、このケーシング本体74に嵌合されるケーシングカバー76と、ケーシング本体74およびケーシングカバー76間に跨って装着されるスライダ78とからなるもので、ケーシング本体74とケーシングカバー76とは、図10に示したようにヒンジ75を介して一体化されていても良いが、別体に形成されていても良い。

0030

また、ケーシング本体74には、舌面磨き部材62の引き出し口82が形成されている。さらに、ケーシングカバー76には、開口部86が形成されている。これにより、ケーシング本体74とケーシングカバー76との間にボビン64を収容すれば、ケーシングカバー76の開口部86からボビン64の表面を触ることができる。よって、図11に示したように、このボビン64の側面に、摩擦用の突起73を放射状に設けておけば、この突起73に力を加えながらボビン64を回転させることができる。これにより、引き出し口82から外方に繰り出された舌面磨き部材62が長すぎた場合に、このボビン64を図11において反時計方向に回動させれば、長すぎた部分をもとのボビン64に巻き戻すことができる。また、舌面磨き部材62を一回分の長さとして切断したい場合には、スライダ78をケーシング本体74のストッパ片79に押し付けて、引き出し口82を閉塞すれば、舌面磨き部材62を所定の脆弱部66から切り離すことができる。

0031

本実施例によれば、舌に当接したときにシート状の舌面磨き部材62が舌の表面に広がった状態で当接し、舌面に押しつけたときに、その力に応じて舌に沿って変形するので、舌を傷つけるようなことはない。また、一回のふき取り操作で大部分の舌の清掃を行うことができ、数回の操作で舌表面を清掃することができる。

0032

なお、不織布からなる舌面磨き部材を、化学的清掃効果を発揮する含漱剤(消毒殺菌剤)に浸してから用いることにより、その物理除去効果を助けることもでき、さらに、口の中の細菌の発育を一層効果的に抑えることができる。また口臭の原因になる粘膜のネバリ等も低下させることができる。一方、含漱剤でなくても、メントールペパーミントなどの香料を含んだ口中清涼剤に浸してから使用することもできる。この場合には、嫌な臭いを感じさせなくするとともに適度な香り発散でき、さらには気分をリラックスさせるなどの利点がある。

0033

本実施例による舌面清掃具によれば、ブラシなどの硬い材質のものを用いることに比べて柔らかでありながら効率的に舌苔を除去することができ、また、乳頭等を傷つけてしまう虞もない。また、全体としては小型でコンパクトである。さらに、緊張状態で張設されることから、舌表面には略均等に力がかかることになり、この略均等の力で舌苔を除去することが可能になる。

0034

なお、本発明は上記実施例に何ら限定されず、種々の改変が可能である。例えば、図1に示した舌面清掃具20に取り付けられる舌面磨き部材の場合は、図3に示した延長部38を必ずしも設ける必要はない。

発明の効果

0035

以上、説明したように、本発明に係る舌面清掃具によれば、二股に分かれた棒状柄部間の駒部材を移動操作することにより、棒状柄部間の離間距離を調整することができるので、舌面磨き部材を容易に取り替えることができるとともに、セットされた舌面磨き部材を緊張させることができる。

0036

また、棒状柄部間の先端部が環状部分を介して連続して形成されていれば、舌面磨き部材の取り付け姿勢をより安定化することができる。さらに、棒状柄部が直線状に独立して形成されていれば、コンパクトな構造であるため、健常者などが手軽に使用することができる。また、棒状柄部の先端部近傍に、抜け止め用突起を設ければ、舌面磨き部材の脱落が防止されるので、使用者が安心して使用することができる。

0037

さらに、柔軟な材質の不織布により、袋状の舌面磨き部材を形成すれば、舌面磨き部材が舌に当接したときに舌に沿った曲面となり、これが緩やかに舌面に当接するので、舌表面にはどの位置であっても略均等な力がかかることになり、不織布に当接した範囲の舌表面に付着した舌苔を略均等な力で除去することができる。また、舌に押し当てると、不織布を押しつけた力の反力で、柔軟な材質からなる不織布が緊張状態を保持するように引っ張られるので、舌に押しつけた場合であっても舌に過度な力がかからず常に自然な状態で密着させることができる。よって、どのような力が加えられた場合でも、一回の操作で略同じ力で広い範囲の舌面から舌苔などを除去することができる。

0038

さらに、舌の側面等、湾曲した部分を磨く場合であっても、その形状に合わせて不織布を若干変形させることができるので、舌の表面は勿論、舌の側面に付着した舌苔であっても簡単に除去することができる。また、舌面磨き部材が袋状に形成されていれば、この袋の内部に掻き取られた舌苔を集積しておくことができるので、患者等が誤って飲み込んでしまうことを防止することができる。

0039

さらに、スリットを設けた帯状の舌面磨き部材によれば、所定間隔離間して設けられた一対の孔を突起などに係止させることにより緊張状態にセットすることが可能であるとともに、一度使われた不織布を脆弱部から切り離せば新たな部分をセットすることができる。また、この帯状の舌面磨き部材を収容する容器として、本発明のケーシングを使用する場合は、帯状の舌面磨き部材を切り離して新たなシート状の舌面磨き部材を引き出してセットすることができるので、衛生的である。さらに、全ての舌面磨き部材の使用が終了したら、このロール体を交換すればよいので、コスト的に安価に提供できる。また、舌面磨き部材を出しすぎてしまった場合は、ケーシングカバーの開口部からロール体を反対方向に回動操作すれば、元の状態に巻き戻すことができる。

図面の簡単な説明

0040

図1図1は本発明の一実施例による舌面清掃具の斜視図である。
図2図2図1の先端部分を拡大して示す正面図である。
図3図3図1に使用された舌面磨き部材の斜視図である。
図4図4図1の舌面清掃具に図3の舌面磨き部材を取り付けて、舌面を清掃するときの正面図である。
図5図5は、本発明の他の実施例による舌面清掃具の斜視図である。
図6図6は、図5に示した舌面清掃具に使用される舌面磨き部材の斜視図である。
図7図7は、図5に示した舌面清掃具に図6の舌面磨き部材を取り付けて、舌面を清掃するときの正面図である。
図8図8は、さらに他の実施例による舌面清掃具の斜視図である。
図9図9図8に示した舌面磨き部材をボビンに巻いた状態を示す斜視図である。
図10図10図9に示したボビンを収容するケーシングの展開図である。
図11図11はボビンが収容されたケーシングの斜視図である。
図12図12は従来の舌面清掃具の斜視図である。

--

0041

12操作用握り部
14,16 棒状柄部
14a,16a位置決め突部
14c,16c 抜け止め用突起
14d,16d 抜け止め用突起
15凹所
18駒部材
20舌面清掃具
30 舌面磨き部材
36 開口部
38延長部
40舌
43環状部材
50 舌面清掃具
60 舌面清掃具
62 舌面磨き部材
70スリット
71ケーシング
74 ケーシング本体
76ケーシングカバー
78スライダ
82 引き出し口

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