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課題

肝機能保護剤または改善剤肝機能保護または改善用飲食品または飼料、肝機能保護作用または改善作用を有する飲食品用添加剤または飼料用添加剤および動物の肝機能保護方法または改善方法を提供する。

解決手段

セイコウ(Artemisia apiacea Hance)またはセロリアーク(Apium graveolens L. var. rapaceum Mill. DC.)の植物体または該植物体抽出物を有効成分として含有することを特徴とする肝機能保護剤または改善剤およびセイコウ(Artemisia apiacea Hance)またはセロリアーク(Apium graveolens L. var. rapaceum Mill. DC.)の植物体または該植物体抽出物を添加してなる肝機能保護または改善用飲食品または飼料。

概要

背景

肝臓は、3大栄養素である糖質タンパク質、脂質の代謝調節貯蔵を行なったり、生体にとって不要な物質を分解・解毒したり等の種々の機能を担っている重要な臓器である。これら機能は、アルコールの過剰摂取、ウイルス感染乱れ食習慣ストレス喫煙等により急性的あるいは慢性的障害を受けるが、該障害が進行すると、例えば急性肝炎慢性肝炎、肝硬化症アルコール性脂肪肝B型ウイルス肝炎肝臓癌などの疾患となる。

肝細胞ウイルス、アルコールなどで障害を受けると、細胞中アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼグルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼともいう。以下GOT略記する。)やアラニンアミノトランスフェラーゼ(グルタミン酸−ピルビン酸トランスアミナーゼともいう。以下、GPTと略記する。)などの酵素が血液中に出てくるため、これらの酵素活性を示す数値が上昇する。従って、血液中のこれらGOT、GPT活性は、肝臓の機能障害を示す指標として知られている。

肝機能障害の予防または治療に使用される薬剤としては、例えばアシクロビル等の抗ウイルス剤免疫抑制剤医学のあゆみ171巻14号957〜1158、1994年、医歯薬出版)、グルタチオン蛋白質核酸酵素33巻9号1625〜1631、1988年、共立出版株式会社)等が知られている。また、肝機能の保護・増強・改善に有効とされる飲食品としては、例えばウコンマリアアザミゴマリグナン牡蠣エキスレバエキスなどが知られている(FOODStyle 21, 2巻12号, 1998年、食品化学新聞社)。

しかし、セイコウまたはセロリアーク植物体または該植物体抽出物が、肝機能保護作用または改善作用を有することは知られていない。

概要

肝機能保護剤または改善剤、肝機能保護または改善用飲食品または飼料、肝機能保護作用または改善作用を有する飲食品用添加剤または飼料用添加剤および動物の肝機能保護方法または改善方法を提供する。

セイコウ(Artemisia apiacea Hance)またはセロリアーク(Apium graveolens L. var. rapaceum Mill. DC.)の植物体または該植物体抽出物を有効成分として含有することを特徴とする肝機能保護剤または改善剤およびセイコウ(Artemisia apiacea Hance)またはセロリアーク(Apium graveolens L. var. rapaceum Mill. DC.)の植物体または該植物体抽出物を添加してなる肝機能保護または改善用飲食品または飼料。

目的

肝疾患を効果的に治療できる薬剤や、日々摂取することで肝機能障害を予防または治療できる健康飲食品または動物用飼料の開発が切望されている。本発明の目的は、肝機能保護剤または改善剤、肝機能保護または改善用飲食品または飼料、肝機能保護作用または改善作用を有する飲食品用添加物または飼料用添加物、および動物の肝機能保護方法または改善方法を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

セイコウ(Artemisia apiacea Hance)またはセロリアーク(Apium graveolens L. var. rapaceum Mill. DC.)の植物体または該植物体抽出物を有効成分として含有することを特徴とする肝機能保護剤または改善剤

請求項2

経口で投与される請求項1に記載の肝機能保護剤または改善剤。

請求項3

セイコウ(Artemisia apiacea Hance)またはセロリアーク(Apium graveolens L. var. rapaceum Mill. DC.)の植物体または該植物体抽出物を添加してなる肝機能の保護または改善用飲食品または飼料

請求項4

セイコウ(Artemisia apiacea Hance)またはセロリアーク(Apium graveolens L. var. rapaceum Mill. DC.)の植物体または該植物体抽出物を含有することを特徴とする肝機能保護または改善作用を有する飲食品用添加剤または飼料用添加剤

請求項5

請求項1または2に記載の肝機能の保護剤もしくは改善剤または請求項3に記載の飼料を動物給餌することを特徴とする動物の肝機能保護方法または肝機能改善方法。

請求項6

動物が、家畜家禽養殖魚である請求項5記載の方法。

技術分野

0001

本発明は、肝機能保護剤または改善剤肝機能保護または改善用飲食品または飼料、肝機能保護作用または改善作用を有する飲食品用添加剤または飼料用添加剤および動物の肝機能保護方法または改善方法に関する。

背景技術

0002

肝臓は、3大栄養素である糖質タンパク質、脂質の代謝調節貯蔵を行なったり、生体にとって不要な物質を分解・解毒したり等の種々の機能を担っている重要な臓器である。これら機能は、アルコールの過剰摂取、ウイルス感染乱れ食習慣ストレス喫煙等により急性的あるいは慢性的障害を受けるが、該障害が進行すると、例えば急性肝炎慢性肝炎、肝硬化症アルコール性脂肪肝B型ウイルス肝炎肝臓癌などの疾患となる。

0003

肝細胞ウイルス、アルコールなどで障害を受けると、細胞中アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼグルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼともいう。以下GOT略記する。)やアラニンアミノトランスフェラーゼ(グルタミン酸−ピルビン酸トランスアミナーゼともいう。以下、GPTと略記する。)などの酵素が血液中に出てくるため、これらの酵素活性を示す数値が上昇する。従って、血液中のこれらGOT、GPT活性は、肝臓の機能障害を示す指標として知られている。

0004

肝機能障害の予防または治療に使用される薬剤としては、例えばアシクロビル等の抗ウイルス剤免疫抑制剤医学のあゆみ171巻14号957〜1158、1994年、医歯薬出版)、グルタチオン蛋白質核酸酵素33巻9号1625〜1631、1988年、共立出版株式会社)等が知られている。また、肝機能の保護・増強・改善に有効とされる飲食品としては、例えばウコンマリアアザミゴマリグナン牡蠣エキスレバエキスなどが知られている(FOODStyle 21, 2巻12号, 1998年、食品化学新聞社)。

0005

しかし、セイコウまたはセロリアーク植物体または該植物体抽出物が、肝機能保護作用または改善作用を有することは知られていない。

発明が解決しようとする課題

0006

肝疾患を効果的に治療できる薬剤や、日々摂取することで肝機能障害を予防または治療できる健康飲食品または動物用飼料の開発が切望されている。本発明の目的は、肝機能保護剤または改善剤、肝機能保護または改善用飲食品または飼料、肝機能保護作用または改善作用を有する飲食品用添加物または飼料用添加物、および動物の肝機能保護方法または改善方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

本発明は、以下の(1)〜(6)に関する。
(1)セイコウ(Artemisia apiacea Hance)またはセロリアーク(Apiumgraveolens L. var. rapaceum Mill. DC.)の植物体または該植物体抽出物を有効成分として含有することを特徴とする肝機能保護剤または改善剤。

0008

(2) 経口で投与される前記(1)に記載の肝機能保護剤または改善剤。

0009

(3)セイコウ(Artemisia apiacea Hance)またはセロリアーク(Apiumgraveolens L. var. rapaceum Mill. DC.)の植物体または該植物体抽出物を添加してなる肝機能の保護または改善用飲食品または飼料。

0010

(4)セイコウ(Artemisia apiacea Hance)またはセロリアーク(Apiumgraveolens L. var. rapaceum Mill. DC.)の植物体または該植物体抽出物を含有することを特徴とする肝機能保護または改善作用を有する飲食品用添加剤または飼料用添加剤。

0011

(5) 前記(1)または(2)に記載の肝機能の保護剤もしくは改善剤または前記(3)に記載の飼料を動物に給餌することを特徴とする動物の肝機能保護方法または肝機能改善方法。

0012

(6)動物が、家畜家禽養殖魚である前記(5)記載の方法。

発明を実施するための最良の形態

0013

本発明でいう肝機能とは、肝臓の有する機能をすべて意味しており特に制限はない。具体的な肝機能としては、例えば血液貯蔵循環量の調整)、血色素の処理(ヘモグロビンの処理排出)、胆汁の生成、胆汁色素腸肝循環血漿タンパク質急性期タンパク質アルブミン血液凝固因子ステロイド結合タンパク質、他のホルモン結合タンパク質等)の合成等の血液と循環における機能、栄養素とビタミングルコースと他の糖類、アミノ酸、脂質−脂肪酸コレステロールリポタンパク脂溶性ビタミン水溶性ビタミン等)の代謝等の栄養素の代謝機能、種々の物質(毒素エストロゲンアンドロステロン等のステロイド、他のホルモン等)の不活性化等の解毒または分解機能、および免疫機能等[「生理学展望」原書19版(平成12年3月31日)、「新しい臨床栄養学改訂第3版(2000年5月20日)]があげられる。これら機能はいずれもアルコールの過剰摂取により障害を受けるものである。

0014

本発明で用いられる植物は、セイコウ(Artemisia apiacea Hance)またはセロリアーク(Apium graveolens L. var. rapaceum Mill. DC.)であり、これらは該植物から育種された植物等も包含する。植物体としては、例えば野生の植物、栽培により得られる植物または組織培養等の培養により得られる植物の、例えば、葉、花、枝、果実、根、種子、培養された細胞もしくは器官カルス等があげられ、これらをそのままあるいは物理化学的または生物的に処理して得られる各種処理物等があげられる。

0015

物理・化学的処理方法としては、例えば天日乾燥風乾等の乾燥処理凍結乾燥処理粉砕処理等があげられ、物理・化学処理物としては、乾燥処理物、凍結乾燥処理物、粉砕処理物等があげられる。生物的処理方法としては、発酵方法等があげられ、生物的処理物としては発酵処理物等があげられる。

0016

植物体抽出物としては、前述の植物体より種々の抽出方法により得られる抽出物があげられる。抽出方法としては、例えば各種溶媒抽出超臨界流体抽出等があげられる。抽出物は沈降分離、ケーキ濾過清澄濾過、遠心濾過遠心沈降圧搾分離、フィルタープレス等の各種固液分離方法、各種濃縮方法、各種乾燥方法造粒もしくは粉末化等の製剤化方法、各種精製方法等で処理してもよい。

0017

精製方法としては、例えば溶媒分画法、カラムクロマトグラフィー法再結晶法等があげられる。特に、ダイヤイオンHP−20(三菱化学社製)、セファデクLH−20(ファルマシア社製)等の各種担体を用いたカラムクロマトグラフィー法が好適に用いられる。

0018

濃縮および乾燥方法としては、例えば凍結乾燥自然乾燥熱風乾燥通風乾燥送風乾燥噴霧乾燥減圧乾燥、天日乾燥、真空乾燥流動層乾燥泡沫層乾燥、ドラムドライヤー等による皮膜乾燥、超音波乾燥、電磁波乾燥等の乾燥方法があげられ、噴霧乾燥方法凍結乾燥方法が好適に用いられる。

0019

抽出および抽出物の処理に際しては、例えば抗酸化剤保存剤等を添加することもできる。溶媒抽出に用いる溶媒としては、本発明の肝機能保護または改善作用を示す物質を抽出できる溶媒なら何を用いてもよく、例えば水道水蒸留水脱イオン水等の水、無機塩水溶液緩衝液等の水性媒体メタノールエタノールプロパノールブタノール等の一価アルコールプロピレングリコールグリセロール等の多価アルコールヘキサントルエン石油エーテルベンゼン酢酸エチルクロロホルムジクロロメタン、1,1,2−トリクロロエテンジメチルスルフォキシドアセトン等の有機溶媒等があげられ、水性媒体、アルコールが好適に用いられる。

0020

緩衝液としては、例えばリン酸緩衝液クエン酸緩衝液等があげられる。無機塩水溶液の無機塩としては、例えば塩化ナトリウム塩化カリウム塩化カルシウム等があげられる。アルコールとしては、一価アルコールが好ましく、一価アルコールとしてはエタノールが好ましい。

0021

これら溶媒は単独または複数混合して用いることができる。混合した溶媒としては、含水アルコールが好ましく、含水一価アルコールがより好ましく、含水エタノールが特に好ましい。含水率としては、70容量%以下が好ましく、40容量%以下がより好ましい。溶媒としては、超臨界流体化した二酸化炭素を用いることもできる。

0022

抽出は、例えば植物体1重量部に対し溶媒0.1重量部〜10000重量部、好ましくは1重量部〜100重量部用いて行う。抽出温度は特に制限が無いが、例えば0℃〜100℃が好ましく、20℃〜90℃がより好ましい。抽出時間は、特に制限が無いが、例えば1分間〜1週間が好ましく、30分間〜1日間がより好ましい。

0023

好ましい抽出方法としては、前述の植物体、植物体の物理・化学処理物または生物的処理物を水で抽出した残さをアルコールもしくは含水アルコールで抽出する方法があげられる。水およびアルコールもしくは含水アルコールで抽出するときの抽出温度としては、例えば0℃〜100℃が好ましく、20℃〜90℃がより好ましい。抽出時間は、特に制限が無いが、例えば1分間〜1週間が好ましく、30分間〜1日間がより好ましい。

0024

抽出に使用する機器としては特に制限が無いが、効率よく抽出するために工夫された容器攪拌機還流冷却器ソックスレー抽出機、ホモジナイザー振とう機超音波発生装置等があげられる。

0025

本発明の肝機能保護剤または改善剤は、前述の方法で調製した植物体または該植物体抽出物を含有し、必要に応じて薬理学的に許容される一種もしくはそれ以上の担体、更に必要に応じて肝機能保護、増強、改善または肝機能障害予防もしくは治療のための他の有効成分を含有していてもよい。

0026

本発明の肝機能保護または改善剤は、植物体または該植物体抽出物を必要に応じ担体と一緒に混合し、製剤学の技術分野においてよく知られている任意の方法により製造される。製剤の投与形態は、肝機能を保護または改善させるために最も効果的なものを使用するのが望ましく、経口投与または、例えば静脈内、腹膜内もしくは皮下投与等の非経口投与をあげることができる。これらのうち、経口投与が好ましい。

0027

投与する剤形としては、錠剤散剤顆粒剤丸剤懸濁剤乳剤浸剤カプセル剤シロップ剤注射剤液剤エリキシル剤エキス剤チンキ剤流エキス剤等があげられる。経口投与に適当な、例えばエキス剤、チンキ剤、流エキス剤等は、セイコウまたはセロリアークの植物体から、例えば水、エタノール、水とエタノールの混合液等の溶媒で抽出して得られる植物体抽出物をそのまま、または濃縮して調製することができる。

0028

経口投与に適当な、例えばシロップ剤のような液体調製物は、水、蔗糖ソルビトール果糖等の糖類、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール類ごま油オリーブ油大豆油等の油類p−ヒドロキシ安息香酸エステル類等の防腐剤パラオキシ安息香酸メチル等のパラオキシ安息香酸誘導体安息香酸ナトリウム等の保存剤、ストロベリーフレーバーペパーミント等のフレーバー類等の担体を使用して製造できる。

0029

また、経口投与に適当な、例えば錠剤、散剤および顆粒剤等は、乳糖白糖ブドウ糖、蔗糖、マンニトール、ソルビトール等の糖類、バレイショコムギトウモロコシ等の澱粉炭酸カルシウム硫酸カルシウム炭酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム等の無機物結晶セルロースカンゾウ末、ゲンチアナ末等の植物末等の賦形剤、澱粉、寒天ゼラチン末、結晶セルロース、カルメロースナトリウムカルメロースカルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、アルギン酸ナトリウム等の崩壊剤ステアリン酸マグネシウムタルク水素添加植物油マクロゴールシリコーン油等の滑沢剤ポリビニールアルコールヒドロキシプロピルセルロースメチルセルロースエチルセルロースカルメロース、ゼラチン、澱粉のり液等の結合剤脂肪酸エステル等の界面活性剤グリセリン等の可塑剤等を用いて製造できる。

0030

非経口投与に適当な注射剤は、好ましくは受容者の血液と等張である活性化合物を含む滅菌水性剤からなる。例えば、注射剤の場合は、塩溶液ブドウ糖溶液または塩水とブドウ糖溶液の混合物からなる担体等を用いて注射用溶液を調製する。また、これら非経口剤においても、前述の防腐剤、保存剤、界面活性剤等が使用できる。

0031

本発明の、肝機能保護または改善剤の投与量および投与回数は、投与形態、患者年齢、体重、治療すべき症状の性質もしくは重篤度等により異なり特に制限はないが、通常経口の場合、植物体乾燥重量または該植物体抽出物の乾燥重量として、植物体乾燥重量または該植物体抽出物の乾燥重量として、成人一人当り0.01mg〜50g、好ましくは0.05mg〜10gを一日一回ないし数回投与する。静脈内投与等の非経口投与の場合、植物体乾燥重量または該植物体抽出物の乾燥重量として、成人一人当り0.001mg〜50g、好ましくは0.01mg〜10gを一日一回ないし数回投与する。

0032

また、動物に投与する場合、投与形態、動物の年齢、種類、症状の性質もしくは重篤度等により異なり特に制限はないが、植物体乾燥重量または該植物体抽出物の乾燥重量として、体重1Kg当たり、0.1mg〜10g、好ましくは1mg〜1gを一日一回ないし数回投与する。また、静脈内投与等の非経口投与の場合、植物体乾燥重量または該植物体抽出物の乾燥重量として、体重1Kg当たり0.01mg〜10g、好ましくは1mg〜1gを一日一回ないし数回投与する。

0033

これら投与量および投与回数に関しては、前述の種々の条件により変動する。本発明の植物体または該植物体抽出物を添加してなる肝機能保護または改善用飲食品または飼料としては、一般の飲食品もしくは飼料またはそれら原料に本発明の植物体または該植物体抽出物を添加する以外は、一般の飲食品または飼料の製造方法で製造されるものがあげられる。

0034

植物体または該植物体抽出物を添加する一般の飲食品もしくは飼料またはそれらの原料としては、特に制限が無く、植物体または該植物体抽出物を含有しているものでも、植物体または該植物体抽出物を実質的に含有していないものでもよい。植物体または該植物体抽出物を含有している飲食品または飼料に、植物体または該植物抽出物を添加することにより、該飲食品または飼料の肝機能保護作用または改善作用を増大させることができる。

0035

該飲食品または飼料は、例えば成形造粒方法等一般の飲食品または飼料に用いる加工法で加工してもよい。成形・造粒方法としては流動層造粒攪拌造粒押し出し造粒転動造粒、気流造粒、圧縮成形造粒、解砕造粒、噴霧造粒噴射造粒等の造粒方法、パンコーティング流動層コーティングドライコーティング等のコーティング方法パフドライ、過剰水蒸気法フォームマット方法、マイクロ波加熱方法等の膨化方法、押出造粒機やエキストルーダー等の押出方法等があげられる。

0036

飲食品または飼料に添加する本発明の植物体または該植物体抽出物の添加量としては、飲食品または飼料が肝機能保護作用または改善作用を示すことができる量であれば特に制限はないが、植物体乾燥重量または該植物体抽出物乾燥重量として例えば0.001〜100重量%、好ましくは0.01〜100重量%、より好ましくは0.1〜100重量%含有するように添加される。

0037

植物体または該植物体抽出物を添加する具体的な飲食品としては、例えば植物体または該植物体抽出物を添加されたジュース類清涼飲料水スープ類茶類乳酸菌飲料発酵乳冷菓バターチーズヨーグルト加工乳脱脂粉乳等の乳製品ハムソーセージハンバーグ等の畜肉製品魚肉錬り製品、だし巻き、卵豆腐等の卵製品クッキーゼリースナック菓子チューイングガム等の菓子類パン類麺類漬け物類、燻製品干物佃煮調味料等があげられる。

0038

飲食品の形態としては、例えば粉末食品シート状食品瓶詰め食品缶詰食品レトルト食品カプセル食品、タブレット状食品流動食品ドリンク剤等があげられる。本発明の飲食品は、健康飲食品、機能性飲食品として、肝機能保護または改善のために使用することができる。

0039

本発明の植物体または該植物体抽出物を有効成分として含有する肝機能保護作用または改善作用を有する飲食品を摂取する場合、その摂取量は特に制限がないが、成人に一人あたり、植物体乾燥重量または該植物体抽出物乾燥重量として、一日あたり0.01mg〜50g、好ましくは0.05mg〜10gである。この摂取量を1日間〜1年間、好ましくは2週間〜3ヶ月間、摂取し続ける。ただし、この摂取量はあくまでも目安であり、摂取者の症状の程度や年齢、体重等に応じて適宜好適な範囲となるように調整することができる。

0040

植物体または該植物体抽出物を添加する具体的な飼料としては、ほ乳類鳥類は虫類両生類魚類等の動物に対する飼料で有ればいずれでもよく、例えば、イヌネコネズミ等のペット用飼料ウシブタ等の家畜用飼料ニワトリ七面鳥等の家禽用飼料、タイ、ハマチ等の養殖魚用飼料等があげられる。本発明の飼料は、飼料原料に植物体または該植物体抽出物を適宜配合して作ることができる。飼料原料としては、穀物類糟糠類植物性油かす類、動物性飼料原料、その他の飼料原料、精製品等があげられる。

0041

穀物としては、例えばマイロ小麦大麦、えん麦、らい麦、玄米、そば、あわ、きび、ひえ、とうもろこし、大豆等があげられる。糟糠類としては、例えば米ぬか脱脂米ぬかふすま、末粉、小麦、胚芽、麦ぬか、トウモロコシぬか、トウモロコシ胚芽等があげられる。植物性油かす類としては、例えば大豆油かす、きな粉、あまに油かす、綿実油かす、落花生油かす、サフラワー油かす、やし油かす、パーム油かす、ごま油かす、ひまわり油かす、なたね油かす、カポック油かす、からし油かす等があげられる。

0042

動物性飼料原料としては、例えば魚粉ミール輸入ミール、ホールミール、沿岸ミール等)、フィッシュソルブル、肉粉肉骨粉血粉、分解毛、骨粉、家畜用処理副産物フェザーミールよう、脱脂粉乳、カゼイン、乾燥ホエー等があげられる。

0043

その他飼料原料としては、植物茎葉類(アルファルファヘイキューブ、アルファルファリーフミール、ニセアカシア粉末等)、トウモロコシ加工工業副産物(コーングルテン、ミール、コーングルテンフィード、コーンステープリカー等)、でんぷん加工品(でんぷん等)、砂糖発酵工業産物(酵母ビールかす麦芽根アルコールかすしょう油かす等)、農産製造副産物(柑橘加工かす、豆腐かすコーヒーかすココアかす等)、その他(キャッサバ、そら豆、グアミール、海藻オキアミスピルリナクロレラ鉱物等)等があげられる。精製品としては、タンパク質(カゼイン、アルブミン等)、アミノ酸、糖質(スターチセルロースしょ糖、グルコース等)、ミネラル、ビタミン等があげられる。

0044

本発明による植物体または該植物体抽出物を有効成分として含有する肝機能保護作用または改善作用を有する飼料を動物に摂取させる場合、その摂取量は特に制限がないが、動物の体重1kgあたり、植物体乾燥重量または該植物体抽出物乾燥重量として、一日あたり0.1mg〜10g、好ましくは1mg〜1gである。この摂取量を1日間〜1年間、好ましくは2週間〜3ヶ月間、摂取し続ける。ただし、この摂取量はあくまでも目安であり、摂取動物の種類、年齢、体重等に応じて適宜好適な範囲に調製することができる。

0045

植物体または該植物体抽出物を有効成分として含有することを特徴とする肝機能保護作用または改善作用を有する飲食品用添加剤または飼料用添加剤は、前述の方法で調製した植物体または該植物体抽出物を有効成分として含有し、必要に応じて一般に飲食品または飼料に用いられる添加剤、例えば食品添加物表示ハンドブック(日本食品添加物協会、平成9年1月6日発行)に記載されている甘味料着色料保存料、増粘安定剤、酸化防止剤発色剤漂白剤、防かび剤、ガムベース苦味料、酵素または酵素源光沢剤酸味料、調味料、乳化剤強化剤製造用剤、香料香辛料抽出物等の添加剤を添加してもよい。また、前述の肝機能保護または改善剤に例示した担体を添加してもよい。

0046

飲食品用添加剤または飼料用添加剤における植物体または植物体抽出物の濃度としては、特に制限がないが、1〜100重量%が好ましく、10〜100重量%がより好ましく、20〜100重量%が特に好ましい。添加物としては、例えば以下の添加物があげられる。甘味料としては、例えばアスパルテーム、カンゾウ、ステビアキシロースラカンカ等があげられる。

0047

着色料としては、例えばカロチノイドウコン色素フラボノイドカラメル色素シコン色素スピルリナ色素葉緑素ムラサキイモ色素、ムラサキヤマイモ色素、シソ色素、ブルーベリー色素等があげられる。保存料としては、例えば亜硫酸ナトリウム安息香酸類ウド抽出物、エゴノキ抽出物、カワラヨモギ抽出物ソルビン酸類プロピオン酸類等があげられる。

0050

発色剤としては、例えば亜硝酸ナトリウム等があげられる。漂白剤としては、例えば亜硫酸ナトリウム等があげられる。防カビ剤としては、例えばオルトフェニルフェノール等があげられる。ガムベースとしては、例えばアセチルリシノール酸メチルウルシロウエステルガムエレミ樹脂オウリキュウリロウ、オゾケライト、オポパナックス樹脂カウリガム、カルナウバロウグアヤク樹脂、グッタチュウ、グッタハンカングッタペルカ、グリセリン脂肪酸エスエルゲイロウ、コパオバルサムコーパル樹脂ゴムコメヌカロウサトウキビロウ、シェラックジェルトン、しょ糖脂肪酸エステル、ソルバソルビタン脂肪酸エステル、タルク、炭酸カルシウム、ダンマル樹脂チクル、チルテ、ツヌー、低分子ゴム、パラフィンワックスファーバルサム、プロピレングリコール脂肪酸エステル粉末パルプ、粉末モミガラホホバロウ、ポリイソブチレンポリブテンマイクロクリスタルワックスマスチックマッサランドチョコレートミツロウりん酸カルシウム等があげられる。

0052

酵素または酵素源としては、例えばアミラーゼトリプシンレンネット乳酸菌等があげられる。光沢剤としては、例えばウルシロウ、モクロウ等があげられる。酸味料としては、例えばアジピン酸イタコン酸クエン酸類コハク酸類酢酸ナトリウム酒石酸類、二酸化炭素、乳酸フィチン酸フマル酸リンゴ酸リン酸等があげられる。

0053

調味料としては、例えばアスパラギンアスパラギン酸類、グルタミン酸、グルタミンアラニンイソロイシングリシンセリンシスチンチロシンロイシンプロリン等のアミノ酸、イノシン酸ナトリウムウリジル酸ナトリウム、グアニル酸ナトリウムシチジル酸ナトリウム、リボヌクレオチドカルシウム、リボヌクレオチドナトリウム等の核酸クエン酸コハク酸等の有機酸、塩化カリウム、塩水湖水低塩ナトリウム液、粗製海水塩化カリウムホエイソルト、りん酸三カリウム、りん酸水素ニカリウム、りん酸ニ水素カリウム、りん酸水素ニナトリウム、りん酸ニ水素ナトリウム、りん酸三ナトリウム、クロレラ抽出物等があげられる。

0055

製造用剤としてはアセトンやイオン交換樹脂等の加工助剤イチジク葉抽出物、イナワラ灰抽出物、カオリングリセリン脂肪酸エステルクワ抽出物骨灰シソ抽出物ショウガ抽出物、各種タンニンパフィア抽出物ブドウ種子抽出物、エタノール等があげられる。香料としては、例えばバニラエッセンス等があげられる。

0056

香辛料抽出物としては、例えばトウガラシエキス等があげられる。なお、これら各種添加剤は、前述の肝機能保護剤または改善剤、並びに肝機能保護作用または改善作用を有する飲食品または飼料に添加して用いることもできる。以下実施例に基づいて本発明を詳述する。ただし、下記実施例は本発明を制限するものではない。

0057

実施例1セイコウのアセトンエキスの凍結乾燥粉末の製造
乾燥したセイコウ(Artemisia apiacea Hance)の粉末(本天海堂社製)1kgをアセトン10リットルで2回抽出し(室温、1時間攪拌)、得られた抽出液を濃縮後、凍結乾燥することにより、セイコウのアセトンエキスの凍結乾燥粉末54.6gを得た。

0058

実施例2セロリアークのアセトンエキスの凍結乾燥粉末の製造
市販のセロリアーク(Apium graveolens L. var. rapaceum Mill. DC.)を乾燥粉砕して得られた粉末1kgをアセトン10リットルで2回抽出し(室温、1時間攪拌)、得られた抽出液を濃縮後、凍結乾燥することにより、セロリアークのアセトンエキスの凍結乾燥粉末453.5gを得た。

0059

実施例3セイコウのアセトンエキスの分画物の製造
実施例1で製造して得た凍結乾燥粉末5gを水500mlで懸濁した。該懸濁液を疎水性吸着レジン(ダイヤイオンHP−20、ボイドボリューム100ml、三菱化学社製)を充填したカラム通塔した。ついで250mlの33容量%メタノールを通塔し、さらに250mlの33容量%メタノールを通塔し、さらに250mlの66容量%メタノールを通塔し、さらに250mlの66容量%メタノールを通塔し、さらに250mlの100%メタノールを通塔し、さらに250mlの100%メタノールを通塔した。ついで250mlの100%アセトンを通塔し溶出された液を濃縮・乾燥することにより濃縮乾固物を0.084gを得た。

0060

実施例4セロリアークのアセトンエキスの分画物の製造
実施例2で製造して得た凍結乾燥粉末5gを水500mlで懸濁した。該懸濁液を疎水性吸着レジン(ダイヤイオンHP−20、ボイドボリューム100ml、三菱化学社製)を充填したカラムに通塔した。ついで250mlの33容量%メタノールを通塔し、さらに250mlの33容量%メタノールを通塔し、さらに250mlの66容量%メタノールを通塔し、さらに250mlの66容量%メタノールを通塔し、さらに250mlの100%メタノールを通塔し、さらに250mlの100%メタノールを通塔し、ついで250mlの100%アセトンを通塔した。ついで250mlの100%アセトンを通塔し溶出された液を濃縮・乾燥することにより濃縮乾固物を0.0076gを得た。

0061

実施例5セイコウ粉末を含有する飼料
下記の各成分を混合することにより飼料を製造した。

0062

CE−2(日本クレア社製) 99重量%
実施例1で製造した粉末1重量%

0063

実施例6セロリアーク粉末を含有する飼料
下記の各成分を混合することにより飼料を製造した。
CE−2(日本クレア社製) 99重量%
実施例2で製造した粉末 1重量%

0064

比較例1
下記の各成分を混合することにより飼料を製造した。

0065

CE−2(日本クレア社製) 99重量%
パイデックス(谷化学社製) 1重量%

0066

実施例7セイコウおよびセロリアークのアセトンエキスの分画物によるアセトアミノフェン(AAP誘導初代培養肝細胞障害の抑制
コラゲナーゼ灌流法[セグレン(Seglen,P.O.)、メソド・インセルバイオロジー(Methodsin Cell Biology),13,29(1976)]に基づいてラットの肝細胞を分離した。即ち、体重約130gのオスSDラット麻酔下で開腹し、37℃に保温した前灌流液ハンク等張液(Hanks' Balanced SaltSolution、ギブコ社製):9.5g、HEESナカライテスク社製):2.38g、EGTA(シグマ社製):0.19g、NaHCO3(キシダ化学社製):0.35gを1Lの水に溶解し、pH7.2に調整したもの]を門脈より肝臓を30ml/分の流速で400ml灌流した。次に37℃に保温したコラゲナーゼ溶液ハンクス液ニッスイ(日水製薬社製):9.8g、HEPES(ナカライテスク社製):2.38g、NaHCO3(キシダ化学社製):0.35g、CaCl2(キシダ化学社製):0.56g、トリプシンインヒビター(シグマ社製):0.02g、コラゲナーゼ(シグマ社製):0.5gを1Lの水に溶解し、pH7.5に調整したもの]を200ml灌流した。

0067

肝臓が消化された後、肝臓をシャーレ内回収し、20mlのS−MEM培地(ギブコ社製)を加えメス細切した。次いで10mlの先太駒込ピペットピペッティングし、肝細胞を分散させた後、ガーゼ及び細胞濾過器(池本理化工業社製)で肝細胞を濾過し、肝細胞分散液を得た。ここで得られた肝細胞は肝実質細胞以外の非実質細胞、例えば内皮細胞クッパー細胞伊東細胞星細胞等を含んでいるため、遠心分離によって肝実質細胞のみを精製した。具体的には、得られた肝細胞分散液を50×Gで1分間冷却下で遠心分離し、底に沈殿した肝実質細胞を回収した。この操作を3回繰り返し、純度の高い肝実質細胞を分離回収した。

0068

分離回収した肝細胞を1.2×106細胞/mlの濃度になるように、下記基本培地に懸濁し、マトリゲルをコートした6穴プレート上に1.4ml播種し、以下の培養条件で初代培養した。培地は、ウエイマウスのMB752/1(Waymouth'sMB752/1)培地(ギブコ社製)に10容量%のウシ血清(FBS)、50U/mlのペニシリン、50μg/mlのストレプトマイシン、10-8mol/lのインシュリン及び10-6mol/lのデキサメタゾン(dexamethasone)を含有させた培地(以下、基本培地というときもある。)を用いた。

0069

培養は37℃、5容量%CO2、95容量%大気CO2インキュベーターでおこなった。播種終了4時間後に基本培地を除去し、PBS洗浄後、新たな基本培地700μlを分注して、さらに培養した。実施例3で得た濃縮乾固物および実施例4で得た濃縮乾固物をジメチルスルフォキシド(以下、DMSOと略記する。)で10mg/mlの濃度となるように溶解し、これを上記基本培地で50倍に希釈し、分画物濃度200μg/mlの試験液を調製した。

0070

細胞播種24時間後、各穴に試験液を140μlずつ添加し(分画物の最終濃度は、20μg/mlとなる。)、その1時間後に50mmol/lアセトアミノフェン水溶液肝障害誘導剤)を560μlずつ添加し(アセトアミノフェンの最終濃度は、20mmol/lとなる。)、これを試験区とした。また、細胞播種24時間後、各穴に2重量%DMSO含有培地140μlずつ添加し、その1時間後に50mmol/lアセトアミノフェン水溶液(肝障害誘導剤)を560μlずつ添加し(アセトアミノフェンの最終濃度は、20mmol/lとなる。)、これを第1コントロール区とした。

0071

また、細胞播種24時間後、各穴に2重量%DMSO含有培地を140μlずつ添加し、その1時間後に蒸留水を560μlずつ添加し、これを第2コントロール区とした。アセトアミノフェン水溶液または蒸留水添加48時間後にMTT[3-(4,5-Dimethyl-2-thiazolyl)-2,5-diphenyl-2H-tetrazolium bromide]アッセイによって、各区の細胞数吸光度により計測した。具体的には、各穴中の基本培地を除き、MTT(10mg/ml)を溶解したPBS(リン酸緩衝液含有生理食塩水)を10容量%含んだWaymouth’sMB752/1培地を1.4ml分注した。37℃のCO2インキュベータ内で1時間インキュベートした後、4.2mlのDMSOを添加し、烈しく攪拌した後、マイクロプレートリーダーバイオラド社製、モデル3550)において、570nmの吸光度をそれぞれ測定した。評価は2連でおこなった。肝細胞障害抑制率は次の式(I)によって計算した。

0072

ID=000002HE=020 WI=107 LX=0515 LY=1800
結果を第1表に示す。

0073

0074

第1表に示したように、実施例3で得た濃縮乾固物および実施例4で得た濃縮乾固物は、アセトアミノフェンによる肝細胞障害をそれぞれ201.4%および41.8%抑制した。

0075

実施例8セイコウ、セロリアーク、のアセトンエキスの分画物によるガラクトサミン誘導初代培養肝細胞障害の抑制
実施例3で得た濃縮乾固物および実施例4で得た濃縮乾固物をそれぞれDMSOで溶解し10mg/mlとし、これを基本培地で50倍に希釈して分画物濃度200μg/mlの分画物希釈液を作成した。

0076

実施例7と同様の方法で細胞を播種し初代培養した。播種2時間後に培地を除去し、PBSで洗浄後、新たな基本培地700μlを分注した後、分画物希釈液を140μl添加した(分画物の最終濃度は20μg/mlとなる。)。その2時間後に培地に溶解した50mmol/lガラクトサミン(肝障害誘導剤)を560μl添加し(ガラクトサミンの最終濃度は、20mmol/lとなる。)、これを試験区とした。

0077

また、細胞播種24時間後、各穴に2重量%DMSO含有培地140μlを添加し、その1時間後に50mmol/lガラクトサミン(肝障害誘導剤)を560μl添加し(ガラクトサミンの最終濃度は、20mmol/lとなる。)、これを第1コントロール区とした。また、細胞播種24時間後、各穴に2重量%DMSO含有培地140μlを添加し、その1時間後に蒸留水を560μl添加し、これを第2コントロール区とした。

0078

ガラクトサミンまたは蒸留水添加48時間後にMTTアッセイによって、各区の細胞数を吸光度により計測した。具体的には、各穴中の基本培地を除き、10mg/mlのMTTを溶解したPBSを10容量%含有させたWaymouth’sMB752/1培地を1.4ml分注した。37℃のCO2インキュベータ内で1時間インキュベートした後、4.2mlのDMSOを添加し、烈しく攪拌した後、マイクロプレートリーダー(バイオラド社製、モデル3550)において、570nmの吸光度をそれぞれ測定した。評価は2連でおこなった。肝細胞障害抑制率は前述の式(I)によって計算した。

0079

結果を第2表に示す。

0080

0081

第2表に示したように、実施例3で得た濃縮乾固物および実施例4で得た濃縮乾固物は、ガラクトサミンによる肝細胞障害をそれぞれ36.5%および19.2%抑制した。

0082

実施例9セイコウによるガラクトサミン誘導ラット肝障害の抑制
日本SLC社から購入したウイスター(Wistar)系白色ラット(雄、150±20g)を一定条件下(温度:24±2℃、湿度:60±5%、明暗周期:12時間)で3日間以上順応させた後、実施例5で製造した飼料および比較例1で製造した飼料をそれぞれ計4日間にわたって摂食させた。3日目に、40mg/mlの濃度で生理食塩水に溶解したガラクトサミン水溶液を、体重1kg当たり400mgの割合で腹腔内に投与した。ガラクトサミンを投与してから22時間後に、ネンブタールによる麻酔下で開腹し採血した。

0083

この様にして得られた血液を用い、肝機能の指標として、血液中のGPTの活性を、以下の方法で測定した。採取した血液を凝固させた後、遠心分離し、血清を得た。得られた血清中のGPTをトランスアミナーゼCII−テストワコー(和光純薬工業社製)を用いて測定した。GPT活性は、比較例1の飼料を摂取させて得られる値を100として、実施例5で製造した飼料を摂取させて得られる値の相対値(%)を計算して求めた。値は平均値±標準誤差で示し、統計学的な有意差検定はT−テストによって行った。

0084

結果を第3表に示す。

0085

0086

第3表に示したように、実施例5で製造した飼料を摂取させた場合、比較例1で製造したの飼料を摂取させた場合に比べ、肝機能障害の指標である血清中のGPT活性は、46.4%と低く押さえられ、肝機能障害が抑制されたことが判る。なお、4日間の摂食期間中、いずれの飼料を与えた場合でも体重増加に違いは認められず、外見上、および行動上の異常も認められなかった。

0087

実施例10セイコウアセトンエキス配合剤の製造
下記組成を有する肝機能保護剤または肝機能改善剤を、各成分を混合することにより製造した。

0088

実施例1で製造したセイコウアセトンエキス49g
パインデックス#3 49g
ピロリン酸第2鉄(鉄源) 0.1g
スカルEFC(カルシウム源;日興ファインプロダクツ社製) 1g
ビタミンミックス(メルク社製) 1g

0089

実施例11セロリアークアセトンエキス配合剤の製造
下記組成を有する肝機能保護剤または肝機能改善剤を、各成分を混合することにより製造した。

0090

実施例2で製造したセロリアークアセトンエキス49g
パインデックス#3 49g
ピロリン酸第2鉄(鉄源) 0.1g
ホスカルEFC(カルシウム源;日興ファインプロダクツ社製) 1g
ビタミンミックス(メルク社製) 1g

0091

実施例12
実施例10で製造した肝機能保護剤または改善剤20gを水180mlに分散させ、肝機能保護または改善用飲料を製造した。

0092

実施例13
実施例11で製造した肝機能保護剤または改善剤20gを水180mlに分散させ、肝機能保護または改善用飲料を製造した。

0093

実施例14セイコウアセトンエキス配合ケーキの製造
次の配合によりクッキー(30個分)を製造した。

0094

薄力粉100g
でん粉 74g
水 14g
製造例10で製造したセイコウアセトンエキス30g
ベーキングパウダー小さじ
塩 小さじ2
1個
バター80g
牛乳大さじ

0095

実施例15セロリアークアセトンエキス配合ケーキの製造
次の配合によりクッキー(30個分)を製造した。

0096

薄力粉100g
でん粉 74g
水 14g
製造例11で製造したセロリアークアセトンエキス30g
ベーキングパウダー小さじ2
塩 小さじ2
卵1個
バター80g
牛乳大さじ2

発明の効果

0097

本発明により、肝機能保護剤または改善剤、肝機能保護または改善用飲食品または飼料、肝機能保護作用または改善作用を有する飲食品用添加物または飼料用添加物、および動物の肝機能保護方法または改善方法を提供することができる。

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