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技術 合成樹脂製シート及びそのシートを用いて成型してなる包装容器並びに射出成型容器

出願人 株式会社増田屋春木俊文保坂虎夫
発明者 増田幹雄春木俊文保坂虎夫
出願日 2001年10月25日 (20年0ヶ月経過) 出願番号 2001-327572
公開日 2003年5月8日 (18年5ヶ月経過) 公開番号 2003-128803
状態 拒絶査定
技術分野 一体成形容器 高分子成形体の製造 多孔性物品の製造および廃物の回収・処理 積層体(2) 高分子組成物
主要キーワード 包装用トレイ 炭微粉末 マイナスイオン放出 真空成型法 収納凹所 空間率 水分過剰 含水食品
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2003年5月8日)のものです。
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図面 (4)

課題

合成樹脂シート自体に吸水性または通気性を持たせて合成樹脂シートの汎用性を拡大する。

解決手段

平均粒径5μm以下の備長炭微粉末2が合成樹脂中に含有されるとともにその一部が外部に露出されてなる合成樹脂製シート2およびこれに物品収納凹所4を形成してなるトレイ3等の包装容器。好ましくは、この合成樹脂発泡剤を添加して発泡体合成樹脂シート及び発泡体包装容器とする。

概要

背景

合成樹脂シートとしてはきわめて種々の組成からなるものが提供されているが、その内で代表的な包装用シートフィルム)はポリエチレンポリプロピレンポリエステルポリアミドナイロン)、ポリスチロールポリビニルアルコール塩化ビニリデンポリエチレンテレフタレート樹脂等の熱可塑性樹脂製樹脂溶融し、シート状に押出し、一軸または二軸延伸することによって形成されている。

これらの包装用シートのうち、薄肉の包装用シート(フィルム)の場合には、これで食品等を直接的にくるんで包装したりまたはトレーの上面開口部をこのシートで覆ったりしている。また、肉厚の包装用シートの場合には、真空成型法等でトレー等を成型しその中に食品等を包装するようにしている。

このような包装用シートはほとんど通気性及び通水性を有しないため、生鮮食品や生の魚貝類などを直接くるんで包装すると、食品内部から滲出した水分で包装シート内部に露滴が生成されるだけでなく、滲出した水分やの血液で食品の味覚を損なってしまうといった問題が生じていた。また、この種のシートを用いてトレーの上面を覆う場合でも、食品内部から滲出した水分で包装用シート内部に露滴が生成され、この状態でトレーを直接電子レンジに入れて調理した場合には、水分過剰により味覚が損なわれる場合がある。

また、この種の肉厚のシートを用いて成型したトレイを用いて生鮮食品を包装する場合にも、食品内部から滲出した水分や魚などの血液がトレーの下面に溜まるため、前記同様の問題が生じていた。そこでこのような水分を除去するために、包装シートに小さな通気孔穿設したり、トレイの内部に吸収性を有する不織布などを敷設することが行われていた。

概要

合成樹脂シート自体に吸水性または通気性を持たせて合成樹脂シートの汎用性を拡大する。

平均粒径5μm以下の備長炭微粉末2が合成樹脂中に含有されるとともにその一部が外部に露出されてなる合成樹脂製シート2およびこれに物品収納凹所4を形成してなるトレイ3等の包装容器。好ましくは、この合成樹脂発泡剤を添加して発泡体合成樹脂シート及び発泡体包装容器とする。

目的

本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたもので、その目的は合成樹脂シート自体に吸水性または通気性を持たせて合成樹脂シートの汎用性を拡大するとともに、このシートを使用して生鮮食品や魚貝類等の水分を含んだ食品の包装に好適な包装容器を提供することにある。本発明の他の目的は射出成型によって上記と同様な種々の形態の容器を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
3件

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請求項1

平均粒径5μm以下の炭微粉末合成樹脂中に含有されるとともにその一部が外部に露出されてなることを特徴とする合成樹脂製シート

請求項2

前記炭微粉末が備長炭微粉末で、前記合成樹脂シートポリエチレンポリプロピレンポリエステルポリアミドナイロン)、ポリスチロールポリビニルアルコール塩化ビニリデンポリエチレンテレフタレート樹脂から選択された1種の樹脂またはこれら複数樹脂の積層体から形成されてなり、該備長炭微粉末が該シート中に1〜15重量%混入されてなり、前記シートの延伸によって内部の炭微粉末の一部が外部に露出してなることを特徴とする請求項1記載の合成樹脂製シート。

請求項3

前記合成樹脂ポリオレフィン系樹脂ポリ塩化ビニル系樹脂ポリアミド系樹脂ポリエステル系樹脂酢酸ビニル系樹脂スチレン系樹脂から選択された樹脂で、該樹脂中に備長炭微粉末が1〜30重量%と化学発泡剤が混合され、加熱下で押し出されて発泡体として形成されてなる請求項1記載の合成樹脂製シート。

請求項4

請求項1乃至請求項3の何れか1項にかかる合成樹脂製シートに物品収納凹所成型してなることを特徴とする包装容器

請求項5

前記合成樹脂シートが前記複数樹脂の積層体から形成され、前記物品収納凹所の内面を形成する樹脂層にのみ前記炭微粉末が含有されてなることを特徴とする請求項2記載の包装容器。

請求項6

平均粒径5μm以下の炭微粉末を熱可塑性合成樹脂中に1〜30wt%含有してなる混合樹脂射出成型して形成してなる射出成型容器

請求項7

請求項7の熱可塑性樹脂製樹脂がポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン系樹脂から選択された樹脂で、該樹脂を化学発泡剤とともに射出成型してなる射出成型容器。

技術分野

0001

本発明は、合成樹脂製シート及びこれを用いて成型してなる包装容器並びに射出成型容器に関するものである。尚、本発明において合成樹脂製シートとは合成樹脂製フィルムを含む概念である。

背景技術

0002

合成樹脂シートとしてはきわめて種々の組成からなるものが提供されているが、その内で代表的な包装用シートフィルム)はポリエチレンポリプロピレンポリエステルポリアミドナイロン)、ポリスチロールポリビニルアルコール塩化ビニリデンポリエチレンテレフタレート樹脂等の熱可塑性樹脂製樹脂溶融し、シート状に押出し、一軸または二軸延伸することによって形成されている。

0003

これらの包装用シートのうち、薄肉の包装用シート(フィルム)の場合には、これで食品等を直接的にくるんで包装したりまたはトレーの上面開口部をこのシートで覆ったりしている。また、肉厚の包装用シートの場合には、真空成型法等でトレー等を成型しその中に食品等を包装するようにしている。

0004

このような包装用シートはほとんど通気性及び通水性を有しないため、生鮮食品や生の魚貝類などを直接くるんで包装すると、食品内部から滲出した水分で包装シート内部に露滴が生成されるだけでなく、滲出した水分やの血液で食品の味覚を損なってしまうといった問題が生じていた。また、この種のシートを用いてトレーの上面を覆う場合でも、食品内部から滲出した水分で包装用シート内部に露滴が生成され、この状態でトレーを直接電子レンジに入れて調理した場合には、水分過剰により味覚が損なわれる場合がある。

0005

また、この種の肉厚のシートを用いて成型したトレイを用いて生鮮食品を包装する場合にも、食品内部から滲出した水分や魚などの血液がトレーの下面に溜まるため、前記同様の問題が生じていた。そこでこのような水分を除去するために、包装シートに小さな通気孔穿設したり、トレイの内部に吸収性を有する不織布などを敷設することが行われていた。

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、シートに小孔を穿設しただけでは通気性は改善されても水分が漏出してしまうといった問題が生じる。また、トレイ内に吸水材を敷設する場合には包装容器のコストアップつながるだけでなく、吸水材によって食品に味覚が損なわれることがある。

0007

本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたもので、その目的は合成樹脂シート自体に吸水性または通気性を持たせて合成樹脂シートの汎用性を拡大するとともに、このシートを使用して生鮮食品や魚貝類等の水分を含んだ食品の包装に好適な包装容器を提供することにある。本発明の他の目的は射出成型によって上記と同様な種々の形態の容器を提供することである。

課題を解決するための手段

0008

上記の目的を達成するため、本発明の合成樹脂製シートでは平均粒径5μm以下の炭微粉末合成樹脂中に含有されるとともにその一部が外部に露出されてなるのである。

0009

備長炭竹炭等の炭の微粉末多孔性物質吸湿性調湿性脱臭性に優れ、遠赤外線マイナスイオンを放出する物性を有しているため、このような炭火粉末を含有するシートは包装材、壁などの被覆材衣料資材としての汎用性は極めて広いものである。特に、炭微粉末の一部が外部に露出しているため、上記の炭本来が有する種々の効果を有効に発揮することができる。

0010

炭の微粉末の平均粒径は細かいほどその表面積が大きくなり好ましいが、平均粒径が小さくなるほどコストアップにもなるので、樹脂に混合した場合の押出し成型性等から平均粒径は5μm以下とする。

0011

また、好ましくは、前記炭微粉末が備長炭微粉末で、前記合成樹脂シートがポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド(ナイロン)、ポリスチロール、ポリビニルアルコール、塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレート樹脂から選択された1種の樹脂またはこれら複数樹脂の積層体から形成されてなり、該備長炭微粉末が該シート中に1〜15重量%混入されてなり、前記シートの延伸によって内部の炭微粉末の一部が外部に露出してなる合成樹脂製シートとすることである。

0012

上記の好適な合成樹脂製シートの場合には、生鮮食品などのように内部に水分を含んだ食品の包装シートとして好適なものとなる。即ち、このシートを用いて内部に水分を含んだ食品を包装した場合には、備長炭微粉末が食品から滲出した水分を吸収するので、露滴の生成を防ぎ、食品の味覚及び鮮度を維持し、生魚などの場合にはその生臭さを取り除くことができる。そして、上記のシートを延伸することによりその内部の炭微粉末がシートを突き破って外部に露出される量が増え、炭微粉末の優れた吸湿効果等を有効に発揮することができる。

0013

また好ましくは、前記合成樹脂ポリオレフィン系樹脂ポリ塩化ビニル系樹脂ポリアミド系樹脂ポリエステル系樹脂酢酸ビニル系樹脂スチレン系樹脂から選択された樹脂で、該樹脂中に備長炭微粉末が1〜30重量%と化学発泡剤が混合され、加熱下で押し出されて発泡体として形成されることで、これにより発泡樹脂気泡中に多くの備長炭が含まれることになり、発泡樹脂自体の気泡による吸水性や脱臭性の効果と相俟って備長炭の優れた特性を一段と発揮させることができる。

0014

また、本発明では前記の合成樹脂製シートに物品収納凹所を形成した包装容器を提供している。

0015

この包装容器内に生鮮食品や生の魚を収納して包装すると、これらの食品から放出または滲出した水分は包装容器の炭微粉末によって吸収され食品を新鮮に保ちまた味覚を損なうことがない。また、炭微粉末の脱臭性により、包装容器を開放したときに魚などの生臭さがなく、食欲をそそるものとなる。従来のような吸収剤を包装容器内に別途に挿入する必要がないためコストダウンとなる。特に発泡性樹脂を使用した場合には、その吸水性脱臭性は極めて優れたものとなる。

0016

更にまた、合成樹脂シートを複数樹脂の積層体から形成した場合には、前記物品収納凹所の内面を形成する樹脂層にのみ前記炭微粉末を含有させることである。これによりコストを抑えて炭微粉末によって得られる効果を十分に発揮することができる。また、物品収納凹所の外側の層にはガスバリヤ性に優れたシートを用いれば、気密性に優れた包装容器を提供することができる。

0017

また、本発明では平均粒径5μm以下の炭微粉末を熱可塑性合成樹脂中に1〜30wt%含有してなる混合樹脂を射出成型して容器を形成してなるので、種々の形状の容器に対応することができる。そして、化学発泡剤を添加して射出成型した容器では、備長炭等の炭微粉末が気泡中に存在することになるので、その炭微粉末の有する特有の優れた効果を一段と発揮させることができる。

発明を実施するための最良の形態

0018

以下に本発明の好適な実施例について、添付の図面を参照にして説明する。

0019

図1は本発明に係る合成樹脂シート1を示し、その内部に備長炭微粉末2を含有している。このような合成樹脂シート2を形成するには、溶融した熱可塑性樹脂中に平均粒径が5μm以下、好ましくは3μm以下(1000〜1500メッシュ通過)、の備長炭微粉末を樹脂中に1〜15wt%、好ましくは約4〜6wt%添加して均一に混合する。この熱可塑性樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド(ナイロン)、ポリスチロール、ポリビニルアルコール、塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレート樹脂から選択する。

0020

この備長炭の混合樹脂は溶融押し出し法によってシート状に形成される。溶融押し出し法は大別してインフレーション法とTダイ法とがあり、ポリエチレン、ポリプロピレン系のチューブ状のシートはインフレーション法で作られ、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン等のフラットなシートはTダイ法で作られる。

0021

これらのシートは引張強度強化するために再加熱して延伸される。この延伸には公知の一軸延伸と二軸延伸とがあり、延伸によりポリマー分子配列が方向性を持ち、引っ張った方向に対して引張強度が増す。

0022

本発明では、備長炭の混合樹脂を溶融押し出し法によりシート状に形成すると、その備長炭の一部はシートの表面から外部に露出することになるが、好ましくは、そのシートを一軸延伸または二軸延伸することである。この延伸により、シートの表面近傍においてその内部に含有されていた備長炭の微粉末はシートが延伸により薄肉化されると、図2に示すように、このシートを突き破って外表面に露出することになる。

0023

外部に露出された備長炭は備長炭本来の吸湿調湿脱臭効果と遠赤外線やマイナスイオン放出効果を有効に奏することができる。尚、備長炭微粉末がシート内部に埋設されていても備長炭微粉末とシート外表面との間に介在する樹脂の肉厚はかなり薄くなるので、シートが多少でも通気性があれば、備長炭の上記効果を奏することが可能となる。

0024

なお、備長炭微粉末のシート中における含有量を1〜15wt%としたのは、この含有量が多い方が備長炭自体の優れた効果を奏することが可能となるが、含有量が15wt%を越えるとシートの延伸時にシートが破断する可能性が増すからである。

0025

本発明の他の実施形態では、備長炭などの炭微粉末を含有した高発泡体シートを成型することである。この発泡体シートを構成する熱可塑性樹脂製樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン系樹脂が好ましく、これらの樹脂は単体でも2種以上混合しても良い。そしてこれらの樹脂中に、平均粒径5μm以下の備長炭微粉末を1〜30wt%混合する。この備長炭の微粉末の混合量が前記の実施形態の場合よりも多いのは、シートを延伸しないことと発泡樹脂の体積が数倍以上に増えることから、30wt%まで混合することが可能になるのである。

0026

そして、高発泡体シートを成型するには、先ず、公知のベント単軸混練機などを用いて、上記の混合物を150〜250℃に加熱しながら空間率30〜80%の多孔質ペレット成形する。このペレット100wt%当たり0.5から5wt%の化学発泡剤を加え、180から250℃の温度で発泡倍率を1.5から2.5倍の条件下でシート状に押し出す。化学発泡剤としては、炭酸水素ナトリウム炭酸水素アンモニウム炭酸アンモニウムなどの無機塩の他に、アゾジカルボンアミドアゾビスイソブチロニトリルなどの有機化合物がある。

0027

この発泡体シートはその多数の気泡内に備長炭などの炭の微粉末が含有され、その一部は樹脂の発泡の際に外部に露出するようになるので、気泡自体の吸水性に加えて備長炭などの吸水性が加わり一層優れた吸水性を呈するとともに、備長炭などの炭自体が有する種々の優れた効果を奏することができる。

0028

図3は上記のように成型したシートを金型を用いて真空成型または圧空成型によって包装用トレイ3を成型した例を示している。この包装用トレイ3では物品収納凹所4に備長炭微粉末2が露出しているので、この凹所4内に生鮮食品とか生の魚介類を収容すると、これらの食品の内部から滲出した水分等が備長炭微粉末によって吸収され、食品の味覚を損なうことがなく、きわめて優れた食品包装用トレイを提供することができる。特に発泡体シートから包装用トレイを形成した場合には、発泡体自体の気泡も吸水性を有するので、備長炭などの炭微粉末の吸水性と相俟って、極めて優れた吸水性を発揮する。

0029

このトレイ3内に水分を含有する食品を収容してその開口部を従来公知のストレッチシート等で覆ってもよい。この場合、食品内部から滲出した水分が備長炭微粉末によって吸収されるため、従来のようにストレッチシートの内面に露滴が生成されることがない。また、備長炭微粉末の脱臭作用により、生の魚貝類等の臭いが脱臭され、購買者に新鮮な食品の印象を与えることができる。

0030

尚、包装用シートとしては防湿性密閉性耐油性、ガスバリヤ性などを改善する目的で種々の樹脂からなるシートを積層したラミネートシートが広く一般的に使用されているが、本発明をこのようなラミネートシートに適用する場合、少なくとも食品と接触する側のシートには備長炭の微粉末を含有されるようにすることである。特にガスバリヤ性の良いナイロン、ポリエステル、ポリ塩化ビニリデン等を外層に積層する場合には、内層の樹脂層のみに備長炭の微粉末を含有させることである。

0031

本発明の上記実施の形態では、シートの用途の一例として食品収納トレイを成型した場合について説明したが、本発明のシートは種々の用途に用いることができる。例えば、このシートは比較的肉厚に形成して建築用内壁材とか床材にも利用でき、比較的肉薄に形成して防水衣服帽子等の衣料資材としても使用できる。また、包装用容器としてはトレイに限られることなく種々の包装容器に利用可能である。

0032

また、本発明では包装容器を合成樹脂シートから成型する場合以外に、平均粒径5μm以下の炭微粉末を熱可塑性合成樹脂中に1〜30wt%含有してなる混合樹脂を射出成型して包装容器を形成してもよい。また、この場合、好ましくは、化学発泡剤を所定量添加して発泡樹脂からなる包装容器を形成することである。

0033

また、本発明の上記の好適な実施形態では炭微粉末として備長炭微粉末を使用する例について説明したが、竹炭も使用可能である。

発明の効果

0034

以上のように、本発明に係る炭微粉末を含有するシートは包装材、壁などの被覆材、衣料資材としての汎用性は極めて広いものである。特に、炭微粉末の一部が外部に露出しているため、炭本来が有する吸湿性、調湿性、脱臭性、遠赤外線やマイナスイオンを放出する特性を有効に発揮することができる。

0035

また、請求項2に係る合成樹脂製シートの場合には、生鮮食品などのように内部に水分含有した食品の包装シートとして好適なものとなる。即ち、このシートを用いて含水食品を包装した場合には、備長炭微粉末が食品から滲出した水分を吸収するので、露滴の生成を防ぎ、食品の味覚及び鮮度を維持し、生魚などの場合にはその生臭さを取り除くことができる。そして、上記のシートを延伸することによりその内部の炭微粉末がシートを突き破って外部に露出される量が増え、炭微粉末の優れた吸湿効果等を有効に発揮することができる。

0036

また、請求項3のように発泡体として形成した合成樹脂製シートの場合には、発泡樹脂の気泡中に多くの備長炭が含まれることになり、発泡樹脂自体の気泡による吸水性や脱臭性の効果と相俟って備長炭の優れた特性を一段と発揮させることができる。

0037

また、請求項4のように合成樹脂製シートに物品収納凹所を形成した包装容器として場合には、この包装容器内に生鮮食品や生の魚を収納して包装すると、これらの食品から放出または滲出した水分は包装容器の炭微粉末によって吸収され食品を新鮮に保ちまた味覚を損なうことがない。また、炭微粉末の脱臭性により、包装容器を開放したときに魚などの生臭さがなく、食欲をそそるものとなる。従来のような吸収剤を包装容器内に別途に挿入する必要がないためコストダウンとなる。特に発泡性樹脂を使用した場合には、その吸水性脱臭性は極めて優れたものとなる。

0038

また、請求項5のように包装容器を合成樹脂シートの複数樹脂積層体から形成し、物品収納凹所の内面を形成する樹脂層にのみ前記炭微粉末を含有させた場合には、コストを抑えて炭微粉末によって得られる効果を十分に発揮することができる。また、物品収納凹所の外側の層にはガスバリヤ性に優れたシートを用いれば、気密性に優れた包装容器を提供することができる。

0039

また請求項6のように、平均粒径5μm以下の炭微粉末を熱可塑性合成樹脂中に1〜15wt%含有してなる混合樹脂を射出成型することにより、炭微粉末を含有した種々の容器を形成することができる。

0040

また、請求項7のように発泡樹脂とともに射出成型してなる射出成型容器の場合には、極めて吸水性及び脱臭性に優れた容器とすることができる。

図面の簡単な説明

0041

図1本発明に係る備長炭微粉末を含有してなる合成樹脂シートの一部を示す部分断面斜視図である。
図2図1に係る合成樹脂シートの拡大断面図である。
図3本発明の合成樹脂シートを用いて成型した食品包装用トレイを示す半断面図である。

--

0042

1合成樹脂シート
2備長炭微粉末
3トレイ
4物品収納凹所

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