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技術 中間転写体、中間転写体の製造方法、及びこの中間転写体を用いた画像形成装置

出願人 京セラ株式会社
発明者 山根信司
出願日 2001年10月19日 (19年1ヶ月経過) 出願番号 2001-321345
公開日 2003年4月25日 (17年6ヶ月経過) 公開番号 2003-122138
状態 未査定
技術分野 電子写真における転写・分離 電子写真における帯電・転写・分離 プラスチック等のその他の成形、複合成形(変更なし)
主要キーワード 離型樹脂 導電性シリンダ 表面近傍層 M成分 シフト電圧 張力分布 粗面形状 色成分画像データ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2003年4月25日)のものです。
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図面 (3)

課題

記録媒体分離性が良好でしかも画像欠陥等の不具合を防止することができる中間転写体を提供する。

解決手段

加硫芯金31の表面を粗面化して、加硫芯金の粗面上に基材ゴム32を成型する。基材ゴムの表面を研磨して研磨面32aとして、基材ゴムを加硫芯金から離型して研磨面と対向する面(基材粗面)32bにコート層33を形成して中間転写部材高抵抗ベルト)34とする。そして、研磨面で中間転写部材を支持部材(例えば、導電性シリンダ導電性弾性層が形成された支持部材)に装着して中間転写体とする。例えば、加硫芯金の表面は、十点平均粗さが15〜30μmで、ピッチ平均値が50〜150μmに粗面化され、コート層の厚さは基材ゴムの十点平均粗さよりも薄くされる。

概要

背景

一般に、電子写真プロセスを用いてカラー画像を形成する際に、所謂中間転写体を用いてカラー画像を形成する電子写真画像形成装置画像形成装置)が知られており、中間転写体として、ベルト状の中間転写体(以下中間転写ベルトと呼ぶ)又はドラム状の中間転写体(以下中間転写ドラムと呼ぶ)が用いられる。中間転写体として中間転写ベルトを用いた画像形成装置では、画像形成装置を設計する際の各機器部品等のレイアウトに自由度があり、コンパクトな画像形成装置が実現できるという長所がある反面、色ずれが発生しやすく、しかも、ベルトの駆動制御が難しい(タイミング制御が難しい)という短所がある。

一方、中間転写体として中間転写ドラムを用いた画像形成装置では、色ずれが少ないという長所がある反面、二次転写の際に、中間転写ドラムから記録媒体(例えば、用紙)が分離しにくいという短所がある。

中間転写体として中間転写ドラムを用いた際、用紙分離性を良好にするため、中間転写ドラムの表面粗さを制御して、用紙に作用する静電気力を低減させ、これによって、用紙分離性を良好にすることが行われている。

ところで、中間転写体の表面を粗くする手法として、例えば、特開平11−30914号公報(従来例1)及び特開2000−206798公報(従来例2)に記載されたものが知られている。

従来例1では、中間転写体の表面粗さを、コート層塗工層)の塗工条件に応じて制御して、塗工層の表面の荒れを防止するとともに、高潤滑性粉体局在を防止するようにし、転写均一性を保つようにしている。

また、従来例2では、中間転写体の表面をフィラーによって粗面化しており、例えば、中間転写体の全て又は表面近傍層において、バインダー樹脂に予め粒径及び分散条件が規定されたフィラーを分散させて、画像担持面(つまり、中間転写体表面)に突起散在させるようにしている。これによって、従来例2では、クリーニング不良、画像欠陥、及びブレードめくれを回避している。

概要

記録媒体の分離性が良好でしかも画像欠陥等の不具合を防止することができる中間転写体を提供する。

加硫芯金31の表面を粗面化して、加硫芯金の粗面上に基材ゴム32を成型する。基材ゴムの表面を研磨して研磨面32aとして、基材ゴムを加硫芯金から離型して研磨面と対向する面(基材粗面)32bにコート層33を形成して中間転写部材高抵抗ベルト)34とする。そして、研磨面で中間転写部材を支持部材(例えば、導電性シリンダ導電性弾性層が形成された支持部材)に装着して中間転写体とする。例えば、加硫芯金の表面は、十点平均粗さが15〜30μmで、ピッチ平均値が50〜150μmに粗面化され、コート層の厚さは基材ゴムの十点平均粗さよりも薄くされる。

目的

本発明の目的は用紙等の記録媒体の分離性が良好でしかも画像欠陥等の不具合を防止することのできる中間転写体、中間転写体の製造方法、及びこれを用いた画像形成装置を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

像担持体上に形成されたトナー像一次転写像として転写され、さらに、転写ニップ部に搬送された記録媒体に前記一次転写像を二次転写する際に用いられる中間転写体において、支持部材と、金型の表面が粗面化された金型粗面に基づいて形成された基材粗面を有し前記支持部材に前記基材粗面を表面として装着された基材弾性体と、前記基材粗面上に形成されたコート層とを有することを特徴とする中間転写体。

請求項2

像担持体上に形成されたトナー像が一次転写像として転写され、さらに、転写ニップ部に搬送された記録媒体に前記一次転写像を二次転写する際に用いられる中間転写体を製造するための製造方法において、金型の表面を粗面化して金型粗面とする第1の工程と、前記金型粗面上に前記基材弾性体を成型する第2の工程と、前記基材弾性体の表面を研磨して研磨面とする第3の工程と、前記基材弾性体を離型して前記研磨面と対向する前記基材粗面に前記コート層を形成して中間転写部材とする第4の工程と、前記研磨面で前記中間転写部材を前記支持部材に装着して前記中間転写体を形成する第5の工程とを有することを特徴とする中間転写体の製造方法。

請求項3

前記第2の工程では前記基材弾性体を加硫成型するようにしたことを特徴する請求項2に記載の中間転写体の製造方法。

請求項4

前記支持部材は導電性支持体と該導電性支持体上に形成された導電性弾性層とを有することを特徴とする請求項2に記載の中間転写体の製造方法。

請求項5

前記金型はドラム状の芯金であり、前記第4の工程では前記研磨面が内周面となるように前記基材弾性体を反転させており、前記支持部材はドラム状であることを特徴とする請求項2に記載の中間転写体の製造方法。

請求項6

前記第1の工程では前記金型の表面を十点平均粗さが15〜30μmで、ピッチ平均値が50〜150μmに粗面化するようにしたことを特徴する請求項2に記載の中間転写体の製造方法。

請求項7

前記第4の工程では前記コート層の厚さを前記基材弾性体の十点平均粗さよりも薄くするようにしたことを特徴とする請求項2に記載の中間転写体の製造方法。

請求項8

請求項2〜7のいずれかに記載された製造方法によって製造された中間転写体を備え、像担持体上に形成されたトナー像を前記中間転写体に一次転写像として転写して前記転写ニップ部に搬送された記録媒体に前記一次転写像を二次転写するようにしたことを特徴とする画像形成装置

技術分野

0001

本発明は、像担持体上に形成されたトナー像一次転写像として転写され、転写ニップ部に搬送された記録媒体に一次転写像を二次転写する際に用いられる中間転写体、中間転写体を製造するための製造方法及びこの中間転写体を用いた画像形成装置に関する。

背景技術

0002

一般に、電子写真プロセスを用いてカラー画像を形成する際に、所謂中間転写体を用いてカラー画像を形成する電子写真画像形成装置(画像形成装置)が知られており、中間転写体として、ベルト状の中間転写体(以下中間転写ベルトと呼ぶ)又はドラム状の中間転写体(以下中間転写ドラムと呼ぶ)が用いられる。中間転写体として中間転写ベルトを用いた画像形成装置では、画像形成装置を設計する際の各機器部品等のレイアウトに自由度があり、コンパクトな画像形成装置が実現できるという長所がある反面、色ずれが発生しやすく、しかも、ベルトの駆動制御が難しい(タイミング制御が難しい)という短所がある。

0003

一方、中間転写体として中間転写ドラムを用いた画像形成装置では、色ずれが少ないという長所がある反面、二次転写の際に、中間転写ドラムから記録媒体(例えば、用紙)が分離しにくいという短所がある。

0004

中間転写体として中間転写ドラムを用いた際、用紙分離性を良好にするため、中間転写ドラムの表面粗さを制御して、用紙に作用する静電気力を低減させ、これによって、用紙分離性を良好にすることが行われている。

0005

ところで、中間転写体の表面を粗くする手法として、例えば、特開平11−30914号公報(従来例1)及び特開2000−206798公報(従来例2)に記載されたものが知られている。

0006

従来例1では、中間転写体の表面粗さを、コート層塗工層)の塗工条件に応じて制御して、塗工層の表面の荒れを防止するとともに、高潤滑性粉体局在を防止するようにし、転写の均一性を保つようにしている。

0007

また、従来例2では、中間転写体の表面をフィラーによって粗面化しており、例えば、中間転写体の全て又は表面近傍層において、バインダー樹脂に予め粒径及び分散条件が規定されたフィラーを分散させて、画像担持面(つまり、中間転写体表面)に突起散在させるようにしている。これによって、従来例2では、クリーニング不良、画像欠陥、及びブレードめくれを回避している。

発明が解決しようとする課題

0008

上述のように、従来例1では、中間転写体の塗工層の表面粗さを制御することが記載されているものの、塗工層の均一性を精度よく制御することが難しく、また、中間転写体を量産する際には、不可避的にその表面粗さにばらつきが生じてしまい、この結果、中間転写体毎に用紙分離性が異なってしまうという課題がある。さらに、従来例1では、塗工層によって中間転写体の表面粗さが規定される関係上、印刷枚数が増加するにつれて、塗工層が摩耗しやすく、この結果、所定の表面粗さが変化しやすい。このため、印刷枚数が増加するにつれて、用紙分離性が急激に低下してしまうという課題がある。

0009

一方、従来例2には、中間転写体の像担持面に突起を散在させて表面粗さを制御することが記載されているものの、用紙分離性を良好にしようとすると、必然的にフィラーの粒径を大きくする必要がある。そして、フィラーの粒径によって突起、つまり、表面粗さが規定されることを考慮すれば、フィラーの粒径が大きくなると、画像欠陥が発生しやすくなるばかりでなく、フィラーが像担持面から脱落しやすくなる。また、塗工時にフィラーの凝集が生じて、ノズル等がつまってしまう等の課題がある。

0010

本発明の目的は用紙等の記録媒体の分離性が良好でしかも画像欠陥等の不具合を防止することのできる中間転写体、中間転写体の製造方法、及びこれを用いた画像形成装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0011

本発明によれば、像担持体上に形成されたトナー像が一次転写像として転写され、さらに、転写ニップ部に搬送された記録媒体に前記一次転写像を二次転写する際に用いられる中間転写体において、支持部材と、金型の表面が粗面化された金型粗面に基づいて形成された基材粗面を有し前記支持部材に前記基材粗面を表面として装着された基材弾性体と、前記基材粗面上に形成されたコート層とを有することを特徴とする中間転写体が得られる。

0012

この中間転写体を用いれば、記録媒体の分離性が良好でしかも画像欠陥等の不具合を防止することができる。

0013

さらに、本発明によれば、像担持体上に形成されたトナー像が一次転写像として転写され、さらに、転写ニップ部に搬送された記録媒体に前記一次転写像を二次転写する際に用いられる中間転写体を製造するための製造方法において、金型の表面を粗面化して金型粗面とする第1の工程と、前記金型粗面上に前記基材弾性体を成型する第2の工程と、前記基材弾性体の表面を研磨して研磨面とする第3の工程と、前記基材弾性体を離型して前記研磨面と対向する前記基材粗面に前記コート層を形成して中間転写部材とする第4の工程と、前記研磨面で前記中間転写部材を前記支持部材に装着して前記中間転写体を形成する第5の工程とを有することを特徴とする中間転写体の製造方法が得られる。

0014

このようにして、中間転写体を形成すれば、記録媒体の分離性が良好でしかも画像欠陥等の不具合を防止することができる。

0015

例えば、前記第2の工程では前記基材弾性体を加硫成型しており、前記支持部材は導電性支持体と該導電性支持体上に形成された導電性弾性層とを有している。

0016

このように、基材弾性体を加硫成型して、支持部材が導電性支持体と該導電性支持体上に形成された導電性弾性層とを備えるようにすれば、耐久性を向上させることができる。

0017

さらに、前記金型は、例えば、ドラム状の芯金であり、前記第4の工程では前記研磨面が内周面となるように前記基材弾性体を反転させており、前記支持部材をドラム状とする。

0018

このように、金型をドラム状の芯金として、基材弾性体の研磨面が内周面となるように基材弾性体を反転させて、研磨面でドラム状の支持部材に装着するようにすれば、中間転写部材の張力分布が均一となって、中間転写体である中間転写ドラムの円筒度合いが良好に保たれ、転写ムラが生じることがない。

0019

また、前記第1の工程において、前記金型の表面を十点平均粗さが15〜30μmで、ピッチ平均値が50〜150μmに粗面化され、前記第4の工程で、前記コート層の厚さを前記基材弾性体の十点平均粗さよりも薄くする。

0020

このように、コート層の厚さを基材弾性体の十点平均粗さよりも薄くするようにしたから、基材弾性体の表面粗さがコート後においても損なわれず、効果的に記録媒体を中間転写体から分離できる。そして、金型の表面を十点平均粗さが15〜30μmで、ピッチ平均値が50〜150μmに粗面化すれば、画像欠陥を防止して記録媒体の分離性を向上させることができる。

0021

さらに、本発明によれば、上述の製造方法によって製造された中間転写体を備え、像担持体上に形成されたトナー像を前記中間転写体に一次転写像として転写して前記転写ニップ部に搬送された記録媒体に前記一次転写像を二次転写するようにしたことを特徴とする画像形成装置が得られる。

0022

上述の中間転写体を用いれば、画像形成の際、記録媒体の分離性が向上するばかりでなく、画像欠陥等の不具合を防止することができる。

発明を実施するための最良の形態

0023

以下本発明について図面を参照して説明する。なお、図示の例における構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。

0024

図示の画像形成装置は、像担持体として用いられる感光体ドラム(例えば、a−Si感光体ドラム)11を備えており、感光体ドラム11の周囲には第1〜第4の現像器(例えば、シアン(C)現像器、マゼンタ(M)現像器、イエロー(Y)現像器、ブラック(K)現像器)12〜15が配置されるとともに、帯電器(例えば、スコロトロン帯電器)16、露光装置レーザ光学系:図示せず)、クリーニングユニット17、及び除電ランプ(図示せず)が配置されている。さらに、感光体ドラム11に当接して中間転写ドラム18が配置されており、この中間転写ドラム18は、円筒形状の導電性支持体に直接又は導電性弾性体を介してシート状又はシームレス状のベルト(中間転写部材)が巻かれており(装着されており)、このベルトは後述する構造を有している。

0025

中間転写ドラム18に当接して二次転写ローラ19が配置されており、中間転写ドラム18の周囲にはクリーナ20及び分離器21等が配置されている。後述するようにして、感光体ドラム11から中間転写ドラム18に一次転写されたトナー像(一次転写像)は記録媒体(記録用紙)に二次転写され、記録用紙に転写されトナー像(二次転写像)は定着ユニット22で記録用紙に定着される。

0026

ところで、中間転写ドラム18の直径は、例えば、φ70〜200mmであり、その体積抵抗率は108Ω・cm〜1012Ω・cmに設定され、厚みは0.1〜5.0mmに設定される。また、二次転写ローラ19は、その直径がφ20〜30mmであり、体積抵抗率は106Ω・cm〜108Ω・cmとされ、厚みは4〜10mmである。さらに、分離器21は、例えば、ACコロナ放電器印加電圧:DC+100V〜750V、AC12Vpp(周波数:1kHz)である。

0027

画像形成を行う際には、まず、帯電器16で感光体11の表面を帯電して、第1の色成分画像データ(例えば、C成分画像データ)に応じて、露光装置で感光体ドラム11の表面を露光して(実線矢印で示す)、感光体ドラム11上に第1の静電潜像を形成する。次に、第1の静電潜像に対応する第1の現像器(C現像器)12で第1の静電潜像を現像して第1のトナー像(Cトナー像)を感光体ドラム11上に形成する。そして、この第1のトナー像は感光体ドラム11から中間転写ドラム18に転写される。感光体ドラム11の表面は、クリーニングユニット17でクリーニングされた後、除電ランプ(図示せず)で除電される。

0028

その後、帯電器16で感光体11の表面を帯電して、第2の色成分画像データ(例えば、M成分画像データ)に応じて、露光装置で感光体ドラム11の表面を露光して感光体ドラム11上に第2の静電潜像を形成する。そして、第2の静電潜像に対応する第2の現像器(M現像器)13で第2の静電潜像を現像して第2のトナー像(Mトナー像)を感光体ドラム11上に形成する。この第2のトナー像を感光体ドラム11から中間転写ドラム18に転写する。その後、感光体ドラム11の表面は、クリーニングユニット17でクリーニングされた後、除電ランプで除電される。

0029

以下同様にして、順次第3及び第4の色成分画像データ(例えば、Y及びK成分画像データ)に基づいて第3及び第4のトナー像を中間転写ドラム18に転写する。これによって、中間転写ドラム18上には、4つの成分色のトナー像、つまり、Cトナー像、Mトナー像、Yトナー像、Kトナー像が互いに位置合わせ(レジスト)された状態で順次積層転写されて、目的とするカラー画像データに対応するカラートナー像(一次転写像)が形成されることになる。

0030

第4のトナー像が中間転写ドラム18に転写された後、転写ニップ部に記録用紙がレジストローラ23によって所定のタイミングで送られ、二次転写ローラ19によって、記録用紙に中間転写ドラム18上の一次転写像が二次転写像として転写される。

0031

この際、記録用紙にはトナー逆極性電荷が与えられる。そして、記録用紙は中間転写ドラム18と二次転写ローラ19との間を通過した後、分離器21によって、帯電が除去され、中間転写ドラム18から分離される(記録用紙分離の際には、つまり、記録用紙の電荷を徐電する際には、トナーと同極性のシフト電圧重畳されたACコロナ放電が行われる)。その後、搬送ベルト24によって記録用紙は定着ユニット22に送られ、定着ユニット22で2次転写像を記録用紙に定着させてカラー画像を得る。

0032

図示の例では、感光体ドラム11の直径はφ80mmであり、中間転写ドラム18は、直径φ150mmの導電性シリンダ支持体として、この支持体に厚み5mmの導電性弾性体層を介して厚み600μmの高抵抗ベルト(中間転写部材)が被覆されており、中間転写ドラム18の直径φは160mmとされる(ここでは、導電性シリンダ及び導電性弾性体層を弾性体ドラム(支持部材)と呼ぶことにする)。高抵抗ベルトはその径がφ151.5mmであり、伸縮性を有している。つまり、高抵抗ベルトは自由外径がφ151.5mmである。上述のように、弾性体ドラムが伸縮性の高抵抗ベルトによって被覆されているから、伸縮性の高抵抗ベルトの張力と弾性体ドラムの圧縮力とが釣り合った位置で、中間転写ドラム18の外径が決定されることになる。

0033

ここで、図2を参照して、伸縮性の高抵抗ベルトの製造について説明する。

0034

高抵抗ベルトを製造する際には、ドラム状の加硫芯金(金型)31を準備する。この加硫芯金31の表面(外周面)は、例えば、ブラスト処理によって粗面化されており、例えば、加硫芯金31は、十点平均粗さRzが15〜30μm、そのピッチ平均値(山と山の平均距離)Smが50〜150μmとなるように、ブラスト処理される(図2(a)参照)。つまり、加硫芯金31は、Rz=15〜30μm及びSm=50〜150μmの粗面31aを有している。

0035

その後、加硫芯金31の粗面31a上に基材ゴム(基材弾性体)32を加硫成型し(図2(b)参照)、基材ゴム32の表面(外側面)を研磨してその表面を研磨面32aとした(図2(c))。そして、基材ゴム32を加硫芯金31から離型した後、研磨面32aと内周面とを反転させて、加硫芯金31の凹凸面(粗面31a)が転写された内周面(基材粗面32b)を外周面とする。つまり、基材ゴム32の研磨面32aを内側にひっくり返して、加硫芯金31の凹凸面が転写された内周面(凹凸面:基材粗面32b)を外周面とする(図2(d)参照)。次に、凹凸面(基材粗面)32b上に高潤滑性粒子を含むコート材を塗工して、厚さ10〜15μmの離型層(コート層)33を形成して、ドラム状の高抵抗ベルト(中間転写部材)34とした(図2(e))。コート層33を形成する際には、コート層33の厚さを、基材ゴム32の十点平均粗さRzより小さくする。

0036

さらに、高抵抗ベルト34を、前述の弾性体ドラムにはめ込んで(装着して)、中間転写ドラムとする。つまり、前述の研磨面が弾性体ドラムの外周面に当接するようにして、高抵抗ベルト34を弾性体ドラムにはめ込んで、中間転写ドラムとする。これによって、高抵抗ベルト34の凹凸面(粗面)が中間転写ドラムの外周面となる。

0037

上述のようにして、加硫芯金31を用いて基材ベルト(基材ゴム)32を加硫成型すると、基材ベルト32は加硫芯金31とほぼ同一レベルのRz及びSmを有することになる。さらに、基材ベルト32を研磨して、弾性体ドラムと当接(密着)する面を研磨面としているから、高抵抗ベルト34の張力分布が均一となる。その結果、中間転写ドラムの円筒度合いが良好に保たれて、転写ムラが生じることがない。

0038

さらに、コート層33の厚さを、十点平均粗さRzより小さくしているから、基材ベルト32の表面粗さがコート後においても損なわれず、効果的に記録用紙を中間転写ベルトから分離できる(コート層33の厚さが十点平均粗さRzよりも大きいと、基材ベルト32の表面粗さがコート層によって緩和されてしまい、記録用紙の分離性が低下してしまう)。

0039

このようにして、コート層を直接的に粗面化処理することなく、中間転写ドラムの表面を粗面化することができることになる。

0040

前述したように、中間転写ドラムの十点表面粗さRzを、10〜30μmとしているから、中間転写ベルトと記録用紙との空隙が実質的に広がり、静電気力を低減できることになって、記録用紙の分離性が向上する。

0041

上述の例では、中間転写ドラムの十点表面粗さRzを、10〜30μmとしているが、平均ピッチSmが50〜150μmであるから、画質が不良となることはない。さらに、コート層33にはフィラーが含まれていないから、コート層の厚さが均一となって、画像欠陥が発生することもない。そして、中間転写体として中間転写ドラムを用いるようにしたから、転写ニップ幅が大きく、安定した転写特性が得られ、表面電荷充放電が体積抵抗率で決定される結果、表面抵抗率ベルト方式のように低くする必要がなく、高品質の画像が得られる。また、導電性シリンダを支持体としてこの支持体と一体構造で中間層に弾性体を配置しているから、表面からの外力に対して損傷を受けにくく、耐久性に優れている。

0042

ここで、比較のため、鏡面仕上げした加硫芯金を用いて、基材ベルトを加硫成型した後、基材ベルトの外周面を研磨して研磨面とした。そして、研磨面に厚さ15μmの離型層を塗工し、十点表面粗さRzが5μmの高抵抗ベルトを作成した(以下比較例1と呼ぶ)。この比較例1を中間転写ドラムに用いたところ、記録用紙の分離不良が発生した。

0043

さらに、加硫芯金の十点表面粗さRzを15μmとして、前述のようして基材ベルトを加硫成型した。そして、基材ベルトの凹凸面(粗面)に厚さ20μmの離型層を塗工して、高抵抗ベルトを作成した(以下比較例2と呼ぶ)。この結果、比較例2においては、高抵抗ベルトの十点平均表面粗さが10μmとなってしまった。さらに、この比較例2を中間転写ドラムに用いたところ、画像欠陥の発生はなかったが、記録用紙の分離性に問題があった。

0044

また、離型層形成の際、平均粒径20μmのフィラーを添加した離型樹脂を基材ベルトの表面をコートして、高抵抗ベルトを作成した(以下比較例3と呼ぶ)。この比較例3を中間転写ドラムに用いたところ、ノズル目詰まりが発生しやすく、しかも画像欠陥が多発した。

0045

加えて、鏡面仕上げの芯金を用いて作成した基材ベルトに離型層(コート層)を塗工する際、コート材の流量を低下させて、表面粗さが大きい高抵抗ベルトを作成した(以下比較例4と呼ぶ)。この比較例4では、コート層を形成する際、表面粗さにバラツキが生じた。さらに、比較例4を中間転写ドラムに用いたところ、摩耗によって表面粗さが大きく低下して、安定して記録用紙分離性を維持することができなかった。

0046

なお、上述の例では、弾性体ドラムに高抵抗ベルト34をはめ込む例について説明したが、導電性シリンダに直接、高抵抗ベルト34をはめ込んで、中間転写ドラムとしてもよい。

0047

さらに、上述の例では、中間転写体として、中間転写ドラムを例にあげて、説明したが、中間転写体として、所謂中間転写ベルトを用いる際においても、前述の高抵抗ベルトを用いることができる。この際には、高抵抗ベルトは、ドラム状ではなく、ベルト状に成型されることになる。

発明の効果

0048

以上説明したように、本発明では、中間転写体を製造する際、金型の表面を粗面化して金型粗面とした後、金型粗面上に基材弾性体を成型して、基材弾性体の表面を研磨して研磨面とし、基材弾性体を離型して研磨面と対向する面にコート層を形成して中間転写部材として、研磨面で中間転写部材を支持部材に装着して中間転写体を形成するようにしたから、記録媒体の分離性が良好でしかも画像欠陥等の不具合を防止することができるという効果がある。

0049

さらに、基材弾性体を加硫成型して、支持部材が導電性支持体と導電性支持体上に形成された導電性弾性層とを備えるようにすれば、耐久性を向上させることができるという効果がある。

0050

また、金型を、ドラム状の芯金として、基材弾性体を研磨した後に、この面が内周面となるように基材弾性体を反転させて、ドラム状の支持部材に装着するようにすれば、中間転写部材の張力分布が均一となって、中間転写体である中間転写ドラムの円筒度合いが良好に保たれ、転写ムラが生じることがないという効果がある。

0051

加えて、コート層の厚さを基材弾性体の十点平均粗さよりも薄くするようにしたから、基材弾性体の表面粗さがコート後においても損なわれず、効果的に記録媒体を中間転写体から分離できるという効果がある。そして、金型の表面を十点平均粗さが15〜30μmで、ピッチ平均値が50〜150μmに粗面化すれば、画像欠陥を防止して記録媒体の分離性を向上させることができる。

0052

しかも、本発明では、コート層自体を直接的に粗面化処理する必要がないから、簡単な手法で安定した粗面形状を形成することができる。

図面の簡単な説明

0053

図1本発明による中間転写ドラムの一例が用いられた画像形成装置の例を示す図である。
図2本発明による中間転写体の製造工程の一例を説明するための図であり、(a)は粗面化された加硫芯金を示す図、(b)基材ゴムの加硫成型を示す図、(c)は基材ゴムの研磨を示す図、(d)は加硫芯金から離型して反転させた基材ゴムを示す図、(e)は基材ゴムの凹凸面(粗面)にコート層を形成した状態を示す図である。

--

0054

11感光体ドラム
12、13、14、15現像器
16帯電器
17クリーニングユニット
18中間転写ドラム
19二次転写ローラ
20クリーナ
21分離器
22定着ユニット
23レジストローラ
31加硫芯金
32基材ゴム(基材ベルト)
33離型層(コート層)
34高抵抗ベルト(中間転写部材)

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