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技術 電子線照射装置

出願人 株式会社NHVコーポレーション
発明者 星康久矢田洋三
出願日 2001年10月17日 (20年2ヶ月経過) 出願番号 2001-319268
公開日 2003年4月23日 (18年8ヶ月経過) 公開番号 2003-121600
状態 特許登録済
技術分野 その他の放射線取扱い ローラコンベヤ搬送用ローラ コンベア上の物品の姿勢制御
主要キーワード 回収搬送装置 落下防止板 各搬送用ローラ 駆動用ローラ 走査管 各照射領域 エリアビーム 各搬送装置
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この項目の情報は公開日時点(2003年4月23日)のものです。
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図面 (7)

課題

照射部搬送装置上を複数の被照射物が互いの間に間隔を確実にあけて搬送されるようにして、被照射物の表面に電子線の未照射領域が生じるのを防止する。

解決手段

電子線照射処理を施すための照射部搬送装置に電子線照射前の被照射物2を供給する供給搬送装置12aを次のように構成した。即ち、供給搬送装置12aは、互いにほぼ同一直径の複数の搬送用ローラ26と、各搬送用ローラ26にそれぞれ結合されていて、搬送方向Aの前方側のものほど後方側のものよりも直径の小さい駆動用ローラ30と、各駆動用ローラ30に当接してそれらを一括して回転させる駆動ベルト32とを備えている。この供給搬送装置12aによって被照射物2を搬送する間に被照射物2間の間隔Lが徐々に開くので、間隔を確実にあけて複数の被照射物2を照射部搬送装置に供給することができる。

概要

背景

この種の電子線照射装置の従来例を図4および図5に示す。この電子線照射装置は、球状または扁球状(完全な球状から扁った形状)をした複数の被照射物2を所定の搬送方向Xに搬送する照射部搬送装置4と、この照射部搬送装置4上の被照射物2に電子線8を照射する電子線加速器6と、この電子線加速器6からの電子線8の照射領域内における被照射物2を、照射部搬送装置4上においてその搬送方向Xの前または後ろ方向に回転させる回転装置10と、電子線照射前の複数の被照射物2を矢印Aに示す方向に搬送(搬入)してそれを照射部搬送装置4の一端部に供給する供給搬送装置12と、照射部搬送装置4の他端部から電子線照射後の複数の被照射物2を受けてそれを矢印Bに示す方向に搬送(搬出)する回収搬送装置14とを備えている。

照射部搬送装置4は、通常は、電子線8の照射に伴って発生するX線制動X線)を遮蔽するX線遮蔽容器内に収納されているけれども、ここではその図示を省略している(図1等の他の図においても同様)。

各被照射物2は、必ずしも図示例のように滑らかな球状または扁球状をしている必要はなく、凹凸があっても良いし、凹凸があるのが通常であろう(図6参照)。この被照射物2は、例えば、ジャガイモ果物等である。

照射部搬送装置4は、例えば、ローラコンベアである。この例では、図5に示すように、連結体16に複数の円筒状(または円柱状)のローラ18を回転自在に連結した構造をしており、これらがX方向に移動して被照射物2を搬送する。

回転装置10は、各被照射物2の全面に電子線8を照射するために、電子線8の照射領域を通過する間に各被照射物2を回転させるものである。この回転装置10は、例えば図5に示す例のように、照射部搬送装置4を構成する所要数のローラ18の下面に当接するベルト24と、それを搬送方向Xとは逆の方向である矢印E方向に駆動する一組のプーリ20、22とを備えている。これによって、ベルト24に当接するローラ18が矢印D方向に回転し、当該ローラ18の上に載っている被照射物2が矢印Cに示すように搬送方向Xの後ろ方向に回転する。このような回転装置10を、電子線8の照射領域の下方に設けている。ベルト24を矢印Eとは反対方向に駆動しても良く、そのようにすれば、被照射物2の回転方向を矢印Cとは反対方向にすることができる。

この回転装置10によって、各被照射物2を、電子線8の照射領域内で少なくとも1/2回転させて、上下を反転させるけれども、1回転以上回転させるのがより好ましい。

供給搬送装置12および回収搬送装置14は、従来は、ベルトコンベアまたはローラコンベアである。

なお、各搬送装置4、12および14の左右の両側には、必要に応じて、被照射物2が左右に落下するのを防止する落下防止板を設けておいても良い。後述する供給搬送装置12aについても同様である。

概要

照射部搬送装置上を複数の被照射物が互いの間に間隔を確実にあけて搬送されるようにして、被照射物の表面に電子線の未照射領域が生じるのを防止する。

電子線照射処理を施すための照射部搬送装置に電子線照射前の被照射物2を供給する供給搬送装置12aを次のように構成した。即ち、供給搬送装置12aは、互いにほぼ同一直径の複数の搬送用ローラ26と、各搬送用ローラ26にそれぞれ結合されていて、搬送方向Aの前方側のものほど後方側のものよりも直径の小さい駆動用ローラ30と、各駆動用ローラ30に当接してそれらを一括して回転させる駆動ベルト32とを備えている。この供給搬送装置12aによって被照射物2を搬送する間に被照射物2間の間隔Lが徐々に開くので、間隔を確実にあけて複数の被照射物2を照射部搬送装置に供給することができる。

目的

そこでこの発明は、照射部搬送装置上を複数の被照射物が、その搬送方向の前後方向において互いの間に間隔を確実にあけて搬送されるようにして、被照射物の表面に電子線の未照射領域が生じるのを防止することを主たる目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

球状または扁球状をした被照射物を搬送する照射部搬送装置と、この照射部搬送装置上の被照射物に電子線を照射する電子線加速器と、この電子線加速器からの電子線の照射領域内における被照射物を、前記照射部搬送装置上においてその搬送方向の前または後ろ方向に回転させる回転装置と、前記照射部搬送装置に電子線照射前の被照射物を供給する供給搬送装置と、前記照射部搬送装置から電子線照射後の被照射物を受ける回収搬送装置とを備える電子線照射装置において、前記供給搬送装置が、互いに並設された複数の搬送用ローラと、この複数の搬送用ローラを、搬送方向の前方側のものほど後方側のものよりも回転速度を大きくして駆動する駆動機構とを備えていることを特徴とする電子線照射装置。

請求項2

球状または扁球状をした被照射物を搬送する照射部搬送装置と、この照射部搬送装置上の被照射物に電子線を照射する電子線加速器と、この電子線加速器からの電子線の照射領域内における被照射物を、前記照射部搬送装置上においてその搬送方向の前または後ろ方向に回転させる回転装置と、前記照射部搬送装置に電子線照射前の被照射物を供給する供給搬送装置と、前記照射部搬送装置から電子線照射後の被照射物を受ける回収搬送装置とを備える電子線照射装置において、前記供給搬送装置が、互いに並設されていて互いにほぼ同一直径の複数の搬送用ローラと、この各搬送用ローラにそれぞれ結合されていて、搬送方向の前方側のものほど後方側のものよりも直径の小さい駆動用ローラと、この各駆動用ローラに当接してそれらを一括して回転させる駆動ベルトとを備えていることを特徴とする電子線照射装置。

技術分野

0001

この発明は、球状または扁球状をした被照射物電子線を照射して、当該被照射物に殺菌、滅菌殺虫、発防止、改質等の処理を施す電子線照射装置に関し、より具体的には、被照射物の表面に電子線の未照射領域が生じることを防止する手段の改良に関する。

背景技術

0002

この種の電子線照射装置の従来例を図4および図5に示す。この電子線照射装置は、球状または扁球状(完全な球状から扁った形状)をした複数の被照射物2を所定の搬送方向Xに搬送する照射部搬送装置4と、この照射部搬送装置4上の被照射物2に電子線8を照射する電子線加速器6と、この電子線加速器6からの電子線8の照射領域内における被照射物2を、照射部搬送装置4上においてその搬送方向Xの前または後ろ方向に回転させる回転装置10と、電子線照射前の複数の被照射物2を矢印Aに示す方向に搬送(搬入)してそれを照射部搬送装置4の一端部に供給する供給搬送装置12と、照射部搬送装置4の他端部から電子線照射後の複数の被照射物2を受けてそれを矢印Bに示す方向に搬送(搬出)する回収搬送装置14とを備えている。

0003

照射部搬送装置4は、通常は、電子線8の照射に伴って発生するX線制動X線)を遮蔽するX線遮蔽容器内に収納されているけれども、ここではその図示を省略している(図1等の他の図においても同様)。

0004

各被照射物2は、必ずしも図示例のように滑らかな球状または扁球状をしている必要はなく、凹凸があっても良いし、凹凸があるのが通常であろう(図6参照)。この被照射物2は、例えば、ジャガイモ果物等である。

0005

照射部搬送装置4は、例えば、ローラコンベアである。この例では、図5に示すように、連結体16に複数の円筒状(または円柱状)のローラ18を回転自在に連結した構造をしており、これらがX方向に移動して被照射物2を搬送する。

0006

回転装置10は、各被照射物2の全面に電子線8を照射するために、電子線8の照射領域を通過する間に各被照射物2を回転させるものである。この回転装置10は、例えば図5に示す例のように、照射部搬送装置4を構成する所要数のローラ18の下面に当接するベルト24と、それを搬送方向Xとは逆の方向である矢印E方向に駆動する一組のプーリ20、22とを備えている。これによって、ベルト24に当接するローラ18が矢印D方向に回転し、当該ローラ18の上に載っている被照射物2が矢印Cに示すように搬送方向Xの後ろ方向に回転する。このような回転装置10を、電子線8の照射領域の下方に設けている。ベルト24を矢印Eとは反対方向に駆動しても良く、そのようにすれば、被照射物2の回転方向を矢印Cとは反対方向にすることができる。

0007

この回転装置10によって、各被照射物2を、電子線8の照射領域内で少なくとも1/2回転させて、上下を反転させるけれども、1回転以上回転させるのがより好ましい。

0008

供給搬送装置12および回収搬送装置14は、従来は、ベルトコンベアまたはローラコンベアである。

0009

なお、各搬送装置4、12および14の左右の両側には、必要に応じて、被照射物2が左右に落下するのを防止する落下防止板を設けておいても良い。後述する供給搬送装置12aについても同様である。

発明が解決しようとする課題

0010

上記電子線照射装置においては、例えば図4に示す例のように、供給搬送装置12から照射部搬送装置4に複数の被照射物が密に(即ち間隔をあまりあけずに続けて)供給され、照射部搬送装置4上を複数の被照射物2が互いに密着して搬送されることが起こり得る。そうなると、電子線8の照射領域内において回転装置10によって被照射物2を回転させる部分で、図6にも示すように、搬送方向Xの前後において隣り合う被照射物2同士が互いに接触して邪魔し合って、被照射物2がうまく回転することができなくなる(図6中の矢印Cに付した×印はそれを意味する)。

0011

そうなると、被照射物2の表面に、自分自身の陰になって電子線8が照射されない未照射領域が生じて、被照射物2の表面全体電子線照射処理ができなくなる。特に、被照射物2が、例えばジャガイモ等のように、凹凸のある形状をしている場合は、隣り合う被照射物2同士が回転を邪魔し合う程度が高くなるので、上記のような電子線8の未照射領域が生じる可能性が高くなる。

0012

そこでこの発明は、照射部搬送装置上を複数の被照射物が、その搬送方向の前後方向において互いの間に間隔を確実にあけて搬送されるようにして、被照射物の表面に電子線の未照射領域が生じるのを防止することを主たる目的とする。

課題を解決するための手段

0013

この発明に係る第1の電子線照射装置は、前記供給搬送装置が、互いに並設された複数の搬送用ローラと、この複数の搬送用ローラを、搬送方向の前方側のものほど後方側のものよりも回転速度を大きくして駆動する駆動機構とを備えていることを特徴としている。

0014

この発明に係る第2の電子線照射装置は、前記供給搬送装置が、互いに並設されていて互いにほぼ同一直径の複数の搬送用ローラと、この各搬送用ローラにそれぞれ結合されていて、搬送方向の前方側のものほど後方側のものよりも直径の小さい駆動用ローラと、この各駆動用ローラに当接してそれらを一括して回転させる駆動ベルトとを備えていることを特徴としている。

0015

上記構成によれば、供給搬送装置上では、その各搬送用ローラの回転速度の差によって、被照射物は、その搬送方向の前方側にあるものほど速く搬送されるので、供給搬送装置によって被照射物を搬送する間に、搬送方向の前後方向において被照射物間の間隔が徐々に開く。このような作用によって、間隔を確実にあけて、複数の被照射物を照射部搬送装置に供給することができる。

0016

その結果、照射部搬送装置上を複数の被照射物が、その搬送方向の前後方向において互いの間に間隔を確実にあけて搬送されるようになる。その結果、電子線の照射領域内において回転装置によって被照射物を回転させるときに、隣り合う被照射物同士が接触して回転の邪魔をし合うことを防止して、被照射物をうまく回転させることができるので、被照射物の表面に電子線の未照射領域が生じるのを防止することができる。

発明を実施するための最良の形態

0017

図1は、この発明に係る電子線照射装置の一例を示す概略平面図である。図2は、図1中の供給搬送装置の一例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図である。図4図6に示した従来例と同一または相当する部分には同一符号を付し、以下においては当該従来例との相違点を主に説明する。

0018

この電子線照射装置は、従来例の供給搬送装置12に代わるものとして、次のような供給搬送装置12aを備えている。

0019

この供給搬送装置12aは、ローラコンベアの一種であり、図2に示すように、前記矢印Aに示す搬送方向に互いに並設された複数の搬送用ローラ26と、この複数の搬送用ローラ26を、搬送方向Aの前方側のものほど(即ち前記照射部搬送装置4側に近づくほど)後方側のものよりも回転速度を大きくして駆動する駆動機構28とを備えている。なお、図2では各搬送用ローラ26の軸受の図示は省略している。

0020

より具体的には、供給搬送装置12aは、この例では、搬送方向Aに互いに並設された互いにほぼ同一直径(同一直径を含む)の複数の円筒状(または円柱状)の搬送用ローラ26と、この各搬送用ローラ26の一端部にそれぞれ結合されていて、搬送方向Aの前方側のものほど後方側のものよりも直径の小さい駆動用ローラ30と、この各駆動用ローラ30に当接してそれらを一括して回転させる駆動ベルト32とを備えている。駆動ベルト32は、一組のプーリ34、36間に懸けられており、その一方(例えばプーリ34)はモータによって駆動される。

0021

駆動ベルト32を搬送方向Aとは反対の矢印G方向に駆動すると、各駆動用ローラ30およびそれに結合された各搬送用ローラ26は、矢印Fに示すように搬送方向A側に向かって回転する。このとき、駆動用ローラ30の直径が小さい前方側の搬送用ローラ26ほど回転速度は大きくなる。図2B中の矢印Fの長さはそれを模式的に示したものである。

0022

その結果、供給搬送装置12a上では、各搬送用ローラ26の上記のような回転速度の差によって、被照射物2は、その搬送方向Aの前方側にあるものほど速く搬送されるので、供給搬送装置12aによって被照射物2を搬送する間に、搬送方向Aの前後方向において被照射物2間の間隔Lが徐々に開く。この間隔Lは、各搬送用ローラ26の回転速度差によって調整することができる。このような作用によって、たとえ供給搬送装置12aに複数の被照射物2が密に供給されたとしても、各被照射物2を搬送する間に前後の被照射物2間の間隔を確実にあけて、複数の被照射物2を前記照射部搬送装置4に供給することができる。

0023

その結果、照射部搬送装置4上を複数の被照射物2が、その搬送方向Xの前後方向において互いの間に間隔を確実にあけて搬送されるようになる。その結果、電子線8の照射領域内において回転装置10によって被照射物2を回転させるときに、隣り合う被照射物2同士が接触して回転の邪魔をし合うことを防止して、被照射物2をうまく回転させることができるので、被照射物2の表面に電子線の未照射領域が生じるのを防止することができる。即ち、各被照射物2の表面全体に電子線照射処理を施すことができる。

0024

なお、前記照射部搬送装置4を構成する各ローラ18は、図5に示したように二つのローラ18間で被照射物2を効果的に回転させるためには、比較的直径の大きいものを採用するのが好ましい。そのようにしても、ローラ18を含めた照射部搬送装置4全体が搬送方向Xに移動するので、被照射物2の搬送に支障はない。一方、供給搬送装置12aを構成する各搬送用ローラ26は、図2Bにも示すように各被照射物2を搬送するのが主目的であるから、二つの搬送用ローラ26間で被照射物2が止まらないように、被照射物2の大きさよりもかなり直径の小さいものを密に配置するのが好ましい。

0025

前記電子線加速器6は、例えば、搬送方向Xに直交するY方向に長い矩形状の照射領域を有する電子線8を取り出すもの1台でも良いし、図3に示す例のようなものにしても良い。

0026

図3の例では、照射部搬送装置4上の複数の被照射物2に、搬送方向Xと直交するY方向における左右の斜め上方から、照射領域が矩形状をした電子線8をそれぞれ照射するものであって、各照射領域の長辺が搬送方向Xに沿うように配置された第1および第2の電子線加速器6を備えている。

0027

各電子線加速器8は、この例では、電子線8を走査する走査形のものであり、電子源(図示省略)で発生し加速器(図示省略)で加速した電子線8を、走査器38で1次元方向(この例では搬送方向Xに沿う方向)に走査し、走査管40および照射窓42を通して外部に取り出す構造をしている。この各電子線加速器6から取り出される電子線8の照射領域は、長辺が搬送方向Xに沿う矩形状をしている。

0028

この例のようにすれば、照射部搬送装置4によって被照射物2をX方向に搬送しながら、しかも回転装置10によって被照射物2を搬送方向Xの前または後ろ方向に回転させながら、当該被照射物2に、第1および第2の電子線加速器6によって、左右の斜め上方の2方向から電子線8を照射することができる。その結果、被照射物2の表面に、電子線8が照射されない陰になる領域が生じるのをより確実に防止して、被照射物2の表面全体に電子線を照射することができるので、被照射物2の表面に電子線8の未照射領域が生じるのをより確実に防止することができる。

0029

しかも、第1および第2の電子線加速器6を、その各電子線8の照射領域の長辺が被照射物2の搬送方向Xに沿うように配置しているので、照射領域の短辺を搬送方向Xに沿うように配置している場合に比べて、被照射物2が各照射領域を通過する距離が長くなる。従って、被照射物2の搬送速度を大きくしても、被照射物2の表面全体に電子線8を照射することができるので、被照射物2を高速で搬送することが可能になる。

0030

なお、上記各例では、各搬送装置4、12a、14上で被照射物2は搬送方向において1列しか図示していないけれども、それは単に図示を簡略化しただけであり、2列以上に並べて搬送しても良いし、整列させずにランダムに載せて搬送しても良い。

0031

電子線加速器6は、電子線8を走査することなく取り出す非走査形(エリアビーム形)のものでも良い。

0032

回転装置10は、図5に示す例のようなものの代わりに、回転させたいローラ18の下方に当接するものであってX方向に移動しない固定された固定体でも良い。照射部搬送装置4は、全体がX方向に移動しているので、この固定体にローラ18の下面が当接すると、当該ローラ18は回転し、その上の被照射物2も回転する。

発明の効果

0033

以上のようにこの発明によれば、供給搬送装置によって被照射物を搬送する間に被照射物間の間隔が徐々に開くので、間隔を確実にあけて複数の被照射物を照射部搬送装置に供給することができる。その結果、照射部搬送装置上を複数の被照射物が互いの間に間隔を確実にあけて搬送されるようになるので、電子線の照射領域内において回転装置によって被照射物をうまく回転させることができるようになり、被照射物の表面に電子線の未照射領域が生じるのを防止することができる。即ち、各被照射物の表面全体に電子線照射処理を施すことができる。

図面の簡単な説明

0034

図1この発明に係る電子線照射装置の一例を示す概略平面図である。
図2図1中の供給搬送装置の一例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図である。
図3電子線加速器の配置の他の例を示す図であり、(A)は正面図、(B)は搬送方向に見た側面図である。
図4従来の電子線照射装置の一例を示す概略平面図である。
図5図1および図4中の照射部搬送装置および回転装置の一例を示す図である。
図6従来の電子線照射装置の電子線照射領域における被照射物の状態の一例を示す図である。

--

0035

2被照射物
4照射部搬送装置
6電子線加速器
8電子線
10回転装置
12a供給搬送装置
14回収搬送装置
26搬送用ローラ
28駆動機構
30駆動用ローラ
32 駆動ベルト

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