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技術 2剤型漂白剤

出願人 花王株式会社
発明者 青柳宗郎尾崎和義牧昌孝明和善平
出願日 2001年9月28日 (19年8ヶ月経過) 出願番号 2001-302822
公開日 2003年4月9日 (18年2ヶ月経過) 公開番号 2003-105392
状態 特許登録済
技術分野 洗浄・漂白 洗浄性組成物
主要キーワード 一体型容器 化学生態学 塩素イオン含有 計量操作 イオン化物 測定対象液 硫化物類 クロム酸塩類
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (8)

課題

優れた漂白効果を有する2剤型漂白剤を提供する。

解決手段

過酸化水素を0.05〜20質量%及び水を含有する20℃におけるpHが1.0〜7.0の水性組成物であるA剤と、20℃におけるpHが8.5以上の水性組成物であるB剤とからなり、A剤及びB剤を1/1の質量比で混合した混合物の20℃におけるpHが8.0〜13.0であって、且つ該混合物の20℃における粘度がA剤の20℃における粘度及びB剤の20℃における粘度のいずれよりも高い2剤型漂白剤。

概要

背景

概要

優れた漂白効果を有する2剤型漂白剤を提供する。

過酸化水素を0.05〜20質量%及び水を含有する20℃におけるpHが1.0〜7.0の水性組成物であるA剤と、20℃におけるpHが8.5以上の水性組成物であるB剤とからなり、A剤及びB剤を1/1の質量比で混合した混合物の20℃におけるpHが8.0〜13.0であって、且つ該混合物の20℃における粘度がA剤の20℃における粘度及びB剤の20℃における粘度のいずれよりも高い2剤型漂白剤。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
3件

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請求項1

過酸化水素を0.05〜20質量%及び水を含有する20℃におけるpHが1.0〜7.0の水性組成物であるA剤と、20℃におけるpHが8.5以上の水性組成物であるB剤とからなる2剤型液体漂白剤であって、A剤及びB剤を1/1の質量比で混合した混合物の20℃におけるpHが8.0〜13.0であって、且つ該混合物の20℃における粘度がA剤の20℃における粘度及びB剤の20℃における粘度のいずれよりも高い2剤型漂白剤

請求項2

A剤の20℃における粘度が1〜10mPa・s、B剤の20℃における粘度が1〜10mPa・sであり、A剤/B剤を1/3〜3/1の質量比で混合した混合物の20℃における粘度が11〜200mPa・sである請求項1記載の2剤型漂白剤。

請求項3

A剤及びB剤のいずれか一方に炭素数8〜18の炭化水素基を1つ以上有する両性界面活性剤を含有し、他方に炭素数8〜18の炭化水素基を1つ以上有する陰イオン界面活性剤を含有する請求項1又は2いずれか記載の2剤型漂白剤。

請求項4

A剤及びB剤のいずれか一方に炭素数8〜18の炭化水素基を1以上有するアルカノールアミド型界面活性剤を含有し、他方に炭素数8〜18の炭化水素基を1つ以上有する陰イオン界面活性剤を含有する請求項1又は2いずれか記載の2剤型漂白剤。

請求項5

A剤及びB剤のいずれか一方にデービス氏の方法で求めたHLBが3〜8の非イオン界面活性剤を含有し、他方に水溶性無機塩を0.5〜20質量%含有する請求項1又は2いずれか記載の2剤型漂白剤。

請求項6

濃度0.2質量%、pH4の水溶液の20℃における粘度が1〜10mPa・sであり、濃度0.1質量%、pH10の水溶液の20℃における粘度が11mPa・s以上になる重量平均分子量1万〜6百万の水溶性高分子化合物をA剤に含有する請求項1又は2いずれか記載の2剤型漂白剤。

請求項7

水溶性無機塩0.5〜20質量%、及びスルホン酸基又はヒドロキシ基から選ばれる官能基をその繰り返し単位に有する高分子化合物をB剤に含有する請求項1又は2いずれか記載の2剤型漂白剤。

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0001

本発明は2剤型液体漂白剤に関する。

0002

過酸化水素を主基剤とする液体漂白剤は色・柄物に使用でき、汚れ直接塗布できるなどの利点から好まれて使用されている。現在市販されている液体酸素系漂白剤は、所定量をキャップ取り分け衣類に塗布するか、もしくは洗濯機投入する方法が一般的に行われている。しかしながら、その漂白効果の更なる向上が要望されている。

0003

また、漂白効果を向上し、貯蔵安定性も十分なものを得ることを目的に2剤型液体漂白剤の研究が行われている。特開平3−140400号公報、特開平6−166892号公報、特開平9−157693号公報、特開平9−48997号公報には過酸化水素を含有するA剤と漂白活性化剤を含有するB剤からなる漂白剤組成物公開されている。しかしながら、これらの技術を用いてもいまだ満足できる漂白効果を得ることができない。

0004

従って、本発明の課題は、優れた漂白効果を有する2剤型漂白剤を提供することにある。

課題を解決するための手段

0005

本発明は、過酸化水素を0.05〜20質量%及び水を含有する20℃におけるpHが1.0〜7.0の水性組成物であるA剤と、20℃におけるpHが8.5以上の水性組成物であるB剤とからなる2剤型液体漂白剤であって、A剤及びB剤を1/1の質量比で混合した混合物の20℃におけるpHが8.0〜13.0であって、且つ該混合物の20℃における粘度がA剤の20℃における粘度及びB剤の20℃における粘度のいずれよりも高い2剤型漂白剤を提供する。

発明を実施するための最良の形態

0006

本発明のA剤は、良好な漂白効果が得られることから、過酸化水素を0.05〜20質量%、好ましくは0.5〜10質量%、特に好ましくは1〜6質量%含有する。過酸化水素濃度は、過マンガン酸カリウムを用いた滴定方法により測定する。

0007

また、A剤の20℃におけるpHは1.0〜7.0、好ましくは1.5〜5.0、更に好ましくは2.0〜5.0である。このようなpHに調整するために、酸剤を用いることが好ましい。本発明において酸剤とは、添加することによって水溶液のpHを酸性にする化合物を指すが、pHを調整するための酸剤としては硝酸硫酸リン酸ホウ酸ホスホン酸ホスホノカルボン酸カルボン酸ポリカルボン酸及びアミノカルボン酸が好ましい。これらの中でも具体的に好ましい化合物としては、硫酸、オルトリン酸メタリン酸、ホウ酸から選ばれる無機酸、エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸、アミノポリメチレンホスホン酸)、ポリエチレンポリアミンポリ(メチレンホスホン酸)から選ばれるホスホン酸、2−ホスホノブタン−1,2−ジカルボン酸、1−ホスホノブタン−2,3,4−トリカルボン酸、α−メチルホスホノコハク酸から選ばれるホスホノカルボン酸、ニトリロ三酢酸イミノ二酢酸エチレンジアミン四酢酸ジエチレントリアミン五酢酸グリコールエーテルジアミン四酢酸ヒドロキシエチルイミノ二酢酸トリエチレンテトラミン酢酸ジエンコル酸から選ばれるアミノポリ酢酸、ジグリコール酸オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、クエン酸乳酸酒石酸シュウ酸リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸から選ばれるポリカルボン酸であり、特に好ましい化合物としては硫酸、ホウ酸及びエタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1−ジホスホン酸から選ばれる1種以上である。

0008

これらの酸剤は、後述する金属イオン封鎖剤として使用されるものであってもよい。A剤中の酸剤の配合量は、pH条件を満たす範囲で添加されるが、貯蔵安定性の点で、好ましくは10質量%以下、好ましくは0.1〜5質量%の範囲で添加されることが好ましい。

0009

本発明のA剤には前記pH条件を満たす限りアルカリ剤を添加してもよい。本発明においてアルカリ剤とはイオン交換水に添加することでアルカリ性を示す化合物を指す。本発明ではpH調整に用いられることが好ましく、アルカリ金属水酸化物が好ましい。

0010

ところで、本発明の2剤型漂白剤はA剤とB剤を混合して使用するが、混合の際に、少量のB剤がA剤に混ざり、pHが上昇することでガスを発生させることが懸念される。従って本発明のA剤には、アルカリに対するpH変動抑制能を有することが好ましい。そのためには、前記した酸剤のうち緩衝能を示す酸剤やその塩を配合することが好ましく、具体的には、A剤中のリン酸、ホウ酸、ホスホン酸、ホスホノカルボン酸、カルボン酸及びポリカルボン酸、それらのイオン化物、並びにそれらの塩の1種以上のA剤中に含有される濃度が、酸形態としてカウントしたときに0.001〜5質量%、好ましくは0.1〜3質量%、より好ましくは0.1〜1質量%、最も好ましくは0.1〜0.5質量%であることが好ましい。なお、A剤中の塩素イオンは過酸化水素の安定性を低下させるので、塩酸塩素塩に起因する塩素イオン含有は抑制され、塩素イオンはA剤中に0.2質量%以下、更には0.02質量%以下、特には実質的に含有しないことが好ましい。

0011

本発明のA剤に使用する水は蒸留水又はイオン交換水が好ましい。また、貯蔵安定性の点で、水はA剤中に50〜99質量%、好ましくは60〜95質量%が好適である。

0012

本発明のB剤は、20℃におけるpHが8.5〜13.5、好ましくは9.0〜13.5、より好ましくは9.5〜11.5、最も好ましくは10.0〜11.0のものである。このようなpHを達成するために、B剤にはアルカリ剤を配合する。アルカリ剤としては、水酸化ナトリウム水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム重炭酸ナトリウム炭酸カリウム重炭酸カリウム等の炭酸塩リン酸塩ホスホン酸塩ホウ酸塩珪酸塩有機カルボン酸塩フェノール性水酸基もしくはエノール水酸基を有する化合物の共役塩基アンモニアモノエタノールアミンジエタノールアミントリエタノールアミン等のアミン誘導体などが挙げられる。その中で好ましいものとしては、炭酸ナトリウム及び炭酸カリウムが挙げられる。アルカリ剤は、pH条件を満たす濃度で配合されるが、貯蔵安定性の点より、好ましくは0.5〜20質量%、より好ましくは1〜15質量%の範囲で配合される。

0013

また、本発明のB剤には前記pH条件を満たす限り酸剤を添加してもよい。本発明において酸剤とは、添加することによって水溶液のpHを酸性にする化合物を指し、例えば強酸弱塩基等の塩であってもよい。

0014

また、本発明の2剤型漂白剤は、A剤及びB剤を質量比1/1混合した混合物の20℃におけるpHが8.0〜13.0、好ましくは9.0〜11.0である。そのためには、B剤に起因するアルカリ域におけるpH変動抑制能が優れることが好ましい。従って、本発明のB剤においては、炭酸、リン酸、カルボン酸、ホスホン酸及びホスホノカルボン酸、それらのイオン化物、並びにそれらの塩の1種以上の濃度が、酸形態としてカウントしたときに0.5〜10質量%であることが好ましく、更には1.0〜8.0質量%、特には2〜5質量%であることが好ましい。但し、B剤中のこれら濃度は、A剤のpH変動抑制能の程度によって変化する。

0015

本発明では特に、B剤にアルカリ剤としてアルカリ金属炭酸塩を配合することが好ましく、特に炭酸カリウムを配合することが好ましい。アルカリ金属炭酸塩は系中の炭酸濃度が1.5〜5.0質量%になるように配合される。

0016

本発明のB剤は、残部が水の水性組成物であり、蒸留水又はイオン交換水が好ましい。水はB剤中に50〜99質量%、好ましくは60〜95質量%が好適である。

0017

本発明の2剤型漂白剤において、A剤の20℃における粘度は使い勝手の点から好ましくは1〜10mPa・s、より好ましくは2〜8mPa・sであり、B剤の20℃における粘度は、好ましくは1〜10mPa・s、より好ましくは2〜8mPa・sである。

0018

本発明の2剤型漂白剤は、A剤及びB剤を1/1の質量比で混合した混合物の20℃における粘度がA剤の20℃における粘度及びB剤の20℃における粘度のいずれよりも高くなる2剤型漂白剤であり、好ましくはA剤/B剤を1/3〜3/1、より好ましくは1/5〜5/1、最も好ましくは1/10〜10/1の範囲内全ての質量比で混合した混合物の20℃における粘度が11〜200mPa・s、更には15〜100mPa・s、特には15〜60mPa・sの範囲に入ることが高い漂白効果を得る目的から好ましい。また、本発明の2剤型漂白剤は、A剤及びB剤を1/1の質量比で混合した混合物の20℃における粘度が、A剤の20℃における粘度及びB剤の20℃における粘度のうち高い方と比較して、好ましくは1.5 〜40倍、より好ましくは2〜20倍、最も好ましくは3〜10倍であることが適している。

0019

このようなA剤、B剤混合物の粘度挙動を達成する好ましい方法として、下記方法(i)〜方法(v)を挙げることができる。

0020

方法(i):A剤及びB剤のいずれか一方に炭素数8〜18の炭化水素基を1つ以上有する両性界面活性剤を含有し、他方に炭素数8〜18の炭化水素基を1つ以上有する陰イオン界面活性剤を含有する
方法(ii):A剤及びB剤のいずれか一方に炭素数8〜18の炭化水素基を1以上有するアルカノールアミド型界面活性剤を含有し、他方に炭素数8〜18の炭化水素基を1つ以上有する陰イオン界面活性剤を含有する
方法(iii):A剤及びB剤のいずれか一方にデービス氏の方法で求めたHLBが3〜8の非イオン界面活性剤を含有し、他方に水溶性無機塩を0.5〜20質量%含有する
方法(iv):濃度0.2質量%、pH4の水溶液の20℃における粘度が1〜10mPa・sであり、濃度0.1質量%、pH10の水溶液の20℃における粘度が11mPa・s以上になる重量平均分子量1万〜6百万の水溶性高分子化合物をA剤に含有する
方法(v):水溶性無機塩を0.5〜20質量%、並びにスルホン酸基及びヒドロキシ基から選ばれる官能基をその繰り返し単位に有する高分子化合物を0.01〜15質量%B剤に含有する。

0021

以下各方法について説明する。

0022

<方法(i)>方法(i)で用いる両性界面活性剤(以下(a)成分という)としては下記一般式(1)の化合物又は一般式(2)の化合物から選ばれる化合物が好ましく、漂白効果の点から特に一般式(1)の化合物が好適である。

0023

0024

〔式中、R1は炭素数8〜16、好ましくは10〜16、特に好ましくは10〜14の直鎖アルキル基又はアルケニル基であり、R3、R4は炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。R2は炭素数1〜5、好ましくは2又は3のアルキレン基である。Aは−COO−、−CONH−、−OCO−、−NHCO−、−O−から選ばれる基であり、aは0又は1、好ましくは1の数である。〕

0025

0026

〔式中、R5は炭素数9〜23、好ましくは9〜17、特に好ましくは10〜16のアルキル基又はアルケニル基であり、R6は炭素数1〜6、好ましくは1〜4、特に好ましくは2又は3のアルキレン基である。Bは−COO−、−CONH−、−OCO−、−NHCO−、−O−から選ばれる基であり、bは0又は1の数、好ましくは0である。R7、R8は、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、好ましくはメチル基エチル基又はヒドロキシエチル基であり、R9はヒドロキシ基で置換していてもよい炭素数1〜5、好ましくは1〜3のアルキレン基である。Dは、−SO3-、−OSO3-、から選ばれる基であり、特に−SO3-が漂白洗浄効果の点から良好である。〕。

0027

方法(i)で用いる陰イオン界面活性剤(以下(b)成分という)としては分子中に炭素数10〜18、好ましくは10〜16、特に好ましくは10〜15のアルキル基又はアルケニル基と、−SO3M基及び/又は−OSO3M基〔M:対イオン〕を有する陰イオン界面活性剤が好ましい。具体的には上記炭素数を有するアルキルベンゼンスルホン酸アルキル(又はアルケニル硫酸エステルポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸エステル、オレフィンスルホン酸アルカンスルホン酸、α−スルホ脂肪酸、α−スルホ脂肪酸エステル飽和又は不飽和の脂肪酸及びこれらの塩が好ましい。これらの中でも特に炭素数10〜16のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキル(又はアルケニル)硫酸エステル、炭素数10〜16のアルキル基又はアルケニル基を有し、エチレンオキサイド(以下、EOと表記する)平均付加モル数が1〜6、好ましくは1〜4、特に好ましくは1〜3であるポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸エステル、もしくは炭素数10〜15のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸、炭素数8〜16の飽和脂肪酸、及びこれらの塩から選ばれる一種以上を配合することが好ましい。塩としては、ナトリウム塩カリウム塩アンモニウム塩アルカノールアミン塩、好ましくはナトリウム塩、カリウム塩が貯蔵安定性の点から良好である。

0028

方法(i)では、(a)成分をA剤又はB剤のいずれか一方、好ましくはB剤に0.1〜10質量%、好ましくは0.1〜5質量%、特に好ましくは0.1〜3質量%含有し、(b)成分を(a)成分とは異なる剤、好ましくはA剤に0.05〜10質量%、好ましくは0.1〜5質量%含有する。また、A剤及びB剤を1/3〜3/1の質量比で混合した場合の全ての場合において、混合液中に(a)成分/(b)成分が1/10〜10/1の質量比になるようにA剤及びB剤中の(a)成分及び(b)成分の含有量を調整することが本発明の粘度挙動を達成し、高い漂白効果を得る上で好ましい。

0029

なお、本発明ではA剤及びB剤の20℃における粘度を1〜10mPa・sの範囲に入る程度に(a)成分及び(b)成分をA剤及び/又はB剤に共存させることができる、共存させる場合にはA剤中及び/又はB剤中の(a)成分/(b)成分を1/1000〜1/11又は1000/1〜11/1の質量比とすることが可能である。

0030

<方法(ii)>方法(ii)で用いるアルカノールアミド型界面活性剤(以下(c)成分という)としては下記一般式(3)の化合物が好適である。

0031

0032

〔式中、R10−COは炭素数8〜20の飽和又は不飽和のアシル基であり、R11はメチル基、エチル基又は−(C2H4O)m−Hである。また、R12は−(C2H4O)n−Hである。m、nはそれぞれ0〜5の数であり、m+nは1〜6である。〕。

0033

一般式(3)の化合物において、R10CO−は炭素数8〜18の飽和又は不飽和のアシル基が好ましい。好ましい具体例としてはオクタン酸デカン酸ドデカン酸テトラデカン酸、ヘキサデカン酸オクタデカン酸ドコサン酸リノール酸2−エチルヘキサン酸、2−オクチルウンデカン酸、イソステアリン酸オレイン酸から誘導されるアシル基が挙げられ、特に好ましくは、オクタン酸、デカン酸、ドデカン酸、テトラデカン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、オレイン酸から誘導されるアシル基である。

0034

また、本発明では該アシル基が単独のアルキル基又はアルケニル基であっても差し支えないが、R10CO−に対応する脂肪酸が混合脂肪酸であることが洗浄効果、及び起泡力の点から好適である。好ましい混合脂肪酸組成は脂肪酸中の質量%として以下の組成が好適である。なお、これ以外の脂肪酸を含有しても差し支えないが、下記に示した脂肪酸の合計質量が100質量%となるように調整されることが貯蔵安定性の点から望ましい。

0035

カプリル酸;1〜10質量%、好ましくは3〜6質量%
カプリン酸;1〜12質量%、好ましくは3〜7質量%
ラウリン酸;44〜60質量%、好ましくは44〜55質量%
ミリスチン酸;10〜22質量%、好ましくは10〜17質量%
パルミチン酸;4〜10質量%、好ましくは6〜10質量%
ステアリン酸;0〜10質量%、好ましくは1〜7質量%
オレイン酸;0〜17質量%、好ましくは1〜17質量%。

0036

一般式(3)の化合物においてR11はメチル基、エチル基又は−(C2H4O)m−Hであり、洗浄効果の持続性の点から好ましくはメチル基又は水素原子(m=0)である。また、R12は−(C2H4O)n−Hであり、nは洗浄効果の持続性の点から好ましくは1〜5、特に好ましくは1〜3の数である。

0037

一般式(3)の化合物の好ましい具体例としては一般式(c−1)及び一般式(c−2)を挙げることができる。

0038

0039

方法(ii)で用いる陰イオン界面活性剤は、上記方法(i)で用いる(b)成分と同じである。

0040

方法(ii)では、(c)成分をA剤又はB剤のいずれか一方、好ましくはB剤に0.1〜10質量%、好ましくは0.1〜5質量%、特に好ましくは0.1〜3質量%含有し、(b)成分を(c)成分とは異なる剤、好ましくはA剤に0.05〜10質量%、好ましくは0.1〜5質量%含有する。また、A剤及びB剤を1/3〜3/1の質量比で混合した場合の全ての場合において、混合液中に(c)成分/(b)成分が1/10〜10/1の質量比になるようにA剤及びB剤中の(c)成分及び(b)成分の含有量を調整することが本発明の粘度挙動を達成し、高い漂白効果を得るうえで好ましい。

0041

なお、本発明ではA剤及びB剤の20℃における粘度を1〜10mPa・sの範囲に入る程度に(c)成分及び(b)成分をA剤及び/又はB剤に共存させることができる。共存させる場合にはA剤中及び/又はB剤中の(c)成分/(b)成分を1/1000〜1/11又は1000/1〜11/1の質量比とすることが可能である。

0042

<方法(iii)>方法(iii)では、デ−ビス氏の方法で求めたHLBが3〜8、好ましくは4.5〜5.5の非イオン界面活性剤(以下(d)成分という)を用いる。ここで、デービス氏の方法とは「界面活性剤物性・応用・化学生態学」(原文雄ら著 講談社サイエンティフィック1990年5月20日第7刷発行)の24頁〜25頁に記載されている方法である。具体的に好ましい化合物としては下記一般式(4)の化合物が挙げられる。
R13−O−(C2H4O)s−(C3H6O)t−H (4)
〔式中、R13は炭素数10〜18、より好ましくは10〜14のアルキル基又はアルケニル基であり、s及びtはそれぞれ独立に、sは3〜10、好ましくは3〜8、さらに好ましくは4〜8の数、tは0〜10の数であり、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドランダムあるいはブロック付加体であってもよい。また、s及びtは本発明のHLBの範囲に入るように選ばれる。〕。

0043

方法(iii)で用いる水溶性無機塩としては、上記B剤に用いるアルカリ剤のうち、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸3ナトリウムリン酸水素2ナトリウムを用いることができる。また、硫酸ナトリウム硫酸カリウム硫酸マグネシウム塩化ナトリウム塩化カリウム塩化マグネシウムも用いることも好適である。

0044

方法(iii)では、(d)成分をA剤又はB剤のいずれか一方、好ましくはA剤に0.1〜30質量%、より好ましくは0.5〜20質量%、特に好ましくは1〜15質量%含有させる。また、水溶性無機塩をA剤又はB剤のいずれか一方、好ましくはB剤に0.5〜20質量%、好ましくは1〜15質量%含有させる。また、A剤及びB剤を1/3〜3/1の質量比で混合した場合の全ての範囲において、混合液中に(d)成分/水溶性無機塩が1/10〜10/1の質量比になるようにA剤及びB剤中の(d)成分及び水溶性無機塩の含有量を調整することが本発明の粘度挙動を達成し、高い漂白効果を得るうえで好ましい。

0045

なお、本発明ではA剤及びB剤の20℃における粘度を1〜10mPa・sの範囲に入る程度に(d)成分及び水溶性無機塩をA剤及び/又はB剤に共存させることができる。共存させる場合にはA剤中及び/又はB剤中の(d)成分/水溶性無機塩を1/1000〜1/11又は1000/1〜11/1の質量比とすることが可能である。

0046

<方法(iv)>方法(iv)では、濃度0.2質量%、pH4の水溶液の20℃における粘度が1〜10mPa・sであり、濃度0.1質量%、pH10の水溶液の20℃における粘度が11mPa・s以上になる重量平均分子量1万〜6百万の水溶性高分子化合物〔以下(e)成分という〕を、A剤に含有させる。ここで、各水溶液のpHの調整は、0.1規定硫酸水溶液及び/又は0.1規定水酸化ナトリウム水溶液により行う。このような性質を有する水溶性高分子化合物としては、アクリル酸メタクリル酸及び無水マレイン酸から選ばれる一種以上に由来するモノマー単位を50モル%〜100モル%含有する重量平均分子量10万〜600万の重合体が特に好ましい。具体的にはBFGoodrich社製のカーボポールETD2691、カーボポールETD2623、カーボポール672、カーボポール674、カーボポール676等を用いることができる。

0047

方法(iv)では(e)成分をA剤中に0.01〜5質量%、好ましくは0.01〜3質量%、特に好ましくは0.01〜1質量%含有することが高い漂白効果を得る上で好ましい。

0048

<方法(v)>方法(v)は、B剤に水溶性無機塩0.5〜20質量%、好ましくは1〜15質量%を含有する塩強度が高い状態で、スルホン酸基及びヒドロキシ基から選ばれる官能基を有する高分子化合物を好ましくは0.01〜15質量%、より好ましくは0.1〜5質量%含有することで本発明の粘度要件を達成するものである。方法(v)で用いる水溶性無機塩としては、上記B剤に用いるアルカリ剤のうち、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸3ナトリウム、リン酸水素2ナトリウムを用いることができる。また、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウムも用いることができる。

0049

またスルホン酸基及びヒドロキシ基から選ばれる官能基を有する高分子化合物のうち好ましいものは、スルホン酸基を有する高分子化合物であり、特にスチレンスルホン酸構造単位として有する高分子化合物が好ましい。スチレンスルホン酸由来のモノマー単位を全モノマー単位あたり50〜100モル%、好ましくは80〜100モル%含む高分子化合物がより望ましい。スチレンスルホン酸を構造単位として有する高分子化合物は、スチレンスルホン酸単独又はスチレンスルホン酸と共重合可能モノマーとともに重合して得る方法の他に、スチレンを重合し、後からスルホン酸基を導入する方法で製造してもよい。

0050

スルホン酸基及びヒドロキシ基から選ばれる官能基を有する高分子化合物は塩で配合してもよく、塩はナトリウム又はカリウム塩が好ましい。

0051

本発明では方法(i)及び方法(iii)が漂白効果の点から好ましい。また、上記方法(i)〜方法(v)をそれぞれ単独で用いてもよく、併用して用いても差し支えなく、特に方法(i)及び方法(iii)を併用することが好適である。

0052

本発明では漂白効果を高める目的から、好ましくはA剤に漂白活性化剤を含有することが好適である。漂白活性化剤としては漂白効果及び貯蔵安定性の点からアルカノイルオキシベンゼン型漂白活性化剤が好ましく、特に炭素数6〜14、好ましくは7〜13のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼンスルホン酸もしくは炭素数6〜14、好ましくは7〜13のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼンカルボン酸又はこれらの塩が好ましい。具体的に好ましい例としてはオクタノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ノナノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、デカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、オクタノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、ノナノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、デカノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、ドデカノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、及びこれらの塩が挙げられる。塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩が好ましく、特にナトリウム塩が溶解性の点から好ましい。

0053

これらの中でも特にノナノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、デカノイルオキシ−p−ベンゼンカルボン酸、ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸及びこれらの塩が親油性汚れ漂白効果の点から好ましい。本発明のA剤には漂白活性化剤を0.05〜5質量%、好ましくは0.1〜3質量%配合することが漂白効果の点から好ましい。

0054

本発明では上記漂白活性化剤の貯蔵安定性を向上させる目的からA剤に陽イオン界面活性剤を含有することが好適である。陽イオン界面活性剤としては、下記一般式(5)のモノ長鎖アルキル(もしくはアルケニル)トリ短鎖アルキル型陽イオン界面活性剤が好ましい。

0055

0056

〔式中、R14は炭素数8〜18、好ましくは10〜18、特に好ましくは10〜16のアルキル基又はアルケニル基であり、R15、R16、R17は同一又は異なっていてもよい炭素数1〜3のアルキル基である。X-は陰イオン、好ましくはハロゲンイオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオン、炭素数1〜3の置換基を1〜3個有していてもよいアリールスルホン酸イオンである。〕。

0057

本発明では、漂白効果及び洗浄効果を高める目的からA剤及びB剤の少なくとも1方、好ましくはB剤に、分散剤を配合することが好ましい。特に、重量平均分子量5千〜4万、好ましくは5千〜1万のポリアクリル酸(塩)、ポリメタクリル酸(塩)、又は重量平均分子量1万〜10万未満、好ましくは3万〜7万のアクリル酸とマレイン酸コポリマー(塩)から選ばれるカルボン酸系ポリマー、及び重量平均分子量4千〜2万、好ましくは5千〜1万のポリエチレングリコールから選ばれる非イオン性ポリマーが好ましい。なお、これら分散剤にはA剤で用いる水溶性酸性物質及びB剤で用いるアルカリ剤として作用するため、本発明の効果を妨げない程度に使用することが必要である。本発明では好ましくはB剤に上記分散剤を0.05〜14質量%、好ましくは0.1〜8質量%が好適である。

0058

本発明ではA剤及び/又はB剤、好ましくはB剤に洗浄効果を高める目的で溶剤を配合することが好ましい。溶剤としては(1)炭素数1〜5の1価アルコール、(2)炭素数2〜12の多価アルコール、(3)下記の一般式(6)で表される化合物、(4)下記の一般式(7)で表される化合物、(5)下記の一般式(8)で表される化合物

0059

0060

〔式中、R18及びR19は、それぞれ水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基又はベンジル基を示すが、R18及びR19の双方が水素原子となる場合を除く。gは0〜10の数を、hは0〜10の数を示すが、g及びhの双方が0である場合を除く。R20及びR21は炭素数1〜3のアルキル基を示す。R22は炭素数1〜8のアルキル基を示す。〕。

0061

(1)の炭素数1〜5の1価アルコールとしては、一般的にエタノールプロピルアルコールイソプロピルアルコールが挙げられる。これらの低級アルコールを配合することにより低温における系の安定性を更に向上させることができる。

0062

(2)の炭素数2〜12の多価アルコールとしては、イソプレングリコール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオールエチレングリコールプロピレングリコールジエチレングリコールジプロピレングリコールグリセリン等が挙げられる。

0063

(3)の化合物は、一般式(6)において、R18、R19がアルキル基である場合の炭素数は1〜4が特に好ましい。また、一般式(6)中、EO及びプロピレンオキサイドの平均付加モル数のg及びhは、それぞれ0〜10の数である(g及びhの双方が0である場合を除く)が、これらの付加順序は特に限定されず、ランダム付加したものであってもよい。(3)の化合物の具体例としては、エチレングリコールモノブチルエーテルジプロピレングリコールジメチルエーテルジエチレングリコールモノエチルエーテルジエチレングリコールモノブチルエーテルプロピレングリコールモノメチルエーテルプロピレングリコールモノブチルエーテルプロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテルポリオキシエチレン(p=2〜3)ポリオキシプロピレン(p=2〜3)グリコールジメチルエーテル(pは平均付加モル数を示す)、ポリオキシエチレン(p=3)グリコールフェニルエーテルフェニルカルビトールフェニルセロソルブベンジルカルビトール等が挙げられる。このうち、洗浄力及び使用感の点から、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ポリオキシエチレン(p=1〜4)グリコールモノフェニルエーテルが好ましい。

0064

また、(4)の化合物としては、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジエチル−2−イミダゾリジノンが好適なものとして例示され、(5)の化合物としてはアルキルグリセリルエーテル化合物が挙げられ、好ましくはR20が炭素数3〜8のアルキル基の化合物である。

0065

これらのなかでも本発明の性質を満たすために(1)、(2)、(3)、(5)の水溶性溶剤が好ましく、特にエタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、イソプレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ペンチグリセリルエーテル、オクチルグリセリルエーテル、ポリオキシエチレン(p=1〜4)グリコールモノフェニルエーテルから選ばれる溶剤が好ましい。

0066

本発明では、このような溶剤を好ましくはB剤に0.01〜15質量%、好ましくは0.05〜10質量%含有することが良好である。

0067

本発明では漂白効果を向上させる目的から、A剤及び/又はB剤に金属封鎖剤を用いることが好ましく、具体的には以下の化合物を挙げることができる。

0068

リン酸、トリポリリン酸、フィチン酸から選ばれるリン酸系化合物、エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸から選ばれるホスホン酸、2-ホスホノブタン−1,2−ジカルボン酸、1-ホスホノブタン−2,3,4−トリカルボン酸、α−メチルホスホノコハク酸から選ばれるホスホノカルボン酸、アスパラギン酸グルタミン酸グリシンから選ばれるアミノ酸、ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、トリエチレンテトラアミン六酢酸、ジエンコル酸から選ばれるアミノポリ酢酸、ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキメチル酒石酸から選ばれる有機酸、アミノポリ(メチレンホスホン酸)、又はポリエチレンポリアミンポリ(メチレンホスホン酸)、及びこれらのアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩を挙げることができる。より好ましくはのホスホン酸化合物、のアミノポリ酢酸化合物、の有機酸、及びの化合物、及びこれらのアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩が好適である。

0069

本発明では特にエタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸、クエン酸、コハク酸、マレイン酸、フタル酸テレフタル酸イソフタル酸フマル酸アジピン酸、アスパラギン酸、アゼライン酸、グルタミン酸、グルタル酸エチレンジアミン4酢酸、ジエチレントリアミン5酢酸、エチレンジアミン2酢酸、2−ヒドロキシエチルイミノジ酢酸から選ばれる化合物が最も好ましい。

0070

なお、これら金属封鎖剤はA剤に用いられる酸性物質又はB剤に用いられるアルカリ性物質としての作用を有するため、本発明の効果を損なわない程度に用いられることが好ましく、A剤中及び/又はB剤中に0.1〜10質量%、好ましくは0.2〜5質量%、特に好ましくは0.2〜3質量%である。

0071

本発明の2剤型漂白剤は、上記A剤及びB剤を混合して漂白洗浄を行うものである。A剤とB剤の混合比率は質量比で、好ましくはA剤/B剤=1/10〜10/1、より好ましくはA剤/B剤=1/5〜5/1、最も好ましくはA剤/B剤=1/3〜3/1が漂白洗浄効果の点から好ましい。また、A剤及びB剤混合後の20℃におけるpHが8.0以上、より好ましくは8.5〜13.0、更に好ましくは9.5〜11.0、特に好ましくは9.8〜11.0になるようにすることが漂白効果の点から好ましい。

0072

本発明ではこのような混合比率を容易に達成する目的でA剤及びB剤が同時に吐出可能な吐出部を具備した容器であり、且つA剤とB剤をそれぞれ異なる格納部に収納可能な一体型容器、もしくはA剤を収納可能な容器とB剤を収納可能な容器を接合しうる部材により接合した連結型容器を用いてもよい。また前記一体型容器及び連結型容器(以下、2剤型容器という)は、A剤とB剤の吐出量の比が質量比でA剤/B剤=1/10〜10/1、好ましくは1/5〜5/1、より好ましくは1/3〜3/1になるように各吐出部の形状を調整することが好適である。吐出量の調整は、A剤とB剤の粘度及び吐出部の開口面積や形状を調整することにより公知の方法で達成することができる。

0073

また、2剤型容器は、吐出部の開口面積がA剤吐出部/B剤吐出部の面積比で1/10〜10/1、好ましくは1/5〜5/1、より好ましくは1/3〜3/1であることが、吐出量を調整する上で好ましい。2回あるいはそれ以上の回数で計量するものでも良いが、使い勝手の点から1回の計量操作で、2剤が設計された特定の比率で混合されるものが良く、具体的な容器の例を模式図で示すと図1又は図2のものが挙げられる。

0074

図1中(11)、(12)はA剤又はB剤の収容部であり、何れか一方にA剤が、他方にB剤が収容される。各収容部は(13)の隔壁により隔離されている。(14)はA剤及びB剤が同時に吐出することができる吐出部である。この容器のキャップ(1−1)は吐出部(14)と螺合するよう設計され、且つ内容物の計量機能も具備する。A剤、B剤の吐出部(24)の開口面積は、内容物の粘度にもよるが、それぞれ5〜300mm2であることが、液の混入と使い勝手を考えた場合に好ましい。

0075

図2中(21)、(22)はA剤又はB剤の収容部であり、何れか一方にA剤が、他方にB剤が収容され、これらは(23)の接合部で接合されている。(24)はA剤及びB剤が同時に吐出することができる吐出部である。この容器にも図1同様のキャップ(2−1)が用いられる。A剤、B剤の吐出部(24)の開口面積は、内容物の粘度にもよるが、それぞれ5〜300mm2であることが、液の混入と使い勝手を考えた場合に好ましい。

0076

また、他にもボトル形状については多数考えられるが、図3図4に示したようなものでも良い。図3の容器は、図1の容器に把持部取手)(32)を設けたものであり、内部は隔壁(31)によって2室に分けられていて、一方にA剤、他方にB剤が収容され、それぞれの液は混合されない状態になっている。取手(32)を持って注ぐことによって、A剤、B剤が設計された特定の比率で使用開始時から終了時まで混合されて計量容器に注がれる。この容器にも図1同様のキャップ(3−1)が用いられる。

0077

図4に示したような容器も使用できる。該容器は、隔壁(41)によって内部が2室に分けられていて、図3と同様に、一方にA剤、他方にB剤が収容され、それぞれの液は混合されない状態になっていている。取手(42)を持って注ぐことによってA剤、B剤が設計された特定の比率で使用開始時から終了時まで混合されて計量容器に注がれる。この容器にも図1同様のキャップ(4−1)が用いられる。

0078

また、図5のように、使い勝手と収納の利便性をより高めたキャップ(5−1)を図7、8のように用いることもできる。図1〜5に示したような、容器のキャップを兼ねるようなものは、比較的低粘度(20mPa・s程度)のA、B剤を使用した場合に好適である、また、A剤とB剤の計量を容器のキャップとは別の計量器で行ってもよく、例えば図6に示したように、計量と混合をかねるような蓋の付いた計量器(6−1)を用いることができる。このような計量器は、特に、比較的高粘度(100mPa・s以上)の混合液の場合に適している。

0079

本発明で用いる容器の材質は、特定されるものではないが、例えばプラスチック製容器が用いられる。

0080

プラスチック製容器の製造に用いるプラスチックとしては、ポリエチレン高密度ポリエチレン低密度ポリエチレン直鎖状ポリエチレン等)、ポリプロピレンホモポリマーブロックポリマーランダムポリマー)、ポリブテン等のポリオレフィンポリ塩化ビニルポリスチレン系ポリマーポリスチレンアクリロニトリル−スチレン樹脂、スチレン−ブタジエンブロック共重合体)等から選ばれる1種又は2種以上のものを挙げることができる。これらの中でもポリオレフィンが好ましい。

0081

また、内容物の安定性のために、遮光性を付与するために、プラスチックに顔料を添加することもできる。用いる顔料としては、有機顔料として、アゾ系顔料アントラキノン系顔料フタロシアニン系顔料ペリノン系顔料ペリレン系顔料キナクリドン系顔料ジオキサジエン系顔料チオインジゴ系顔料、イソインジリノン系顔料等から選ばれる1種又は2種以上を挙げることができ;無機顔料として、ベンガラチタンホワイト(TiO2の他、TiO、Ti2O3を含んでいてもよい)、チタンイエロー焼成顔料グリーン酸化クロムコバルトブルーシリカアルミナ等の金属酸化物類、カドミウムイエローカドミウムレッド等の硫化物類群青等のケイ酸塩類黄鉛クロムバーミリオン等のクロム酸塩類カーボンブラック等のカーボン類タルクカオリンクレー等の粘土類炭酸カルシウム炭酸マグネシウム等の無機塩類等から選ばれる1種又は2種以上を挙げることができる。これらの中でもフタロシアニン系顔料、アゾ系顔料、金属酸化物類顔料、群青等が、耐光性、遮光性、耐熱性発色性耐薬品性が優れているために好ましい。

0082

プラスチック製容器には、さらに酸化防止剤紫外線吸収剤帯電防止剤アミン化合物高級アルコールモノグリセリド等)、滑剤等を含有させることができる。

0083

下記に示す配合原料を用いて実施例1〜実施例4のA剤及びB剤を調製した。それらを表1〜4に示す容器(各収容部の容量1リットル)に充填して2剤型液体漂白剤を作製し、20mLずつそれぞれの計量容器で計量し、その漂白効果を下記の方法で測定した。

0084

<配合原料>
・AO:ラウリルジメチルアミンオキシド(花王株式会社製アンヒトール20N)
・SB:N−ラウリル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピルアンモニウムスルホベタイン(花王株式会社製アンヒトール20HD)
・LAS:炭素数11〜15(平均炭素数13.5)のアルキルベンゼンスルホン酸
ES:平均付加モル数2.5のポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸エステルナトリウム
FA:ラウリン酸
・AAD:カプリル酸(4.5質量%)、カプリン酸(5質量%)、ラウリン酸(54.5質量%)、ミリスチン酸(11.5質量%)、パルミチン酸(10質量%)、ステアリン酸(5.5質量%)、オレイン酸(9質量%)の混合脂肪酸と、N−メチルエタノールアミンとを脱水アミド化反応させて得られた、N−エタノール−N−メチルアルカンアミド
・LyDEA:ラウロイルジエタノールアミド
ノニオン1:ポリオキシエチレンラウリルエーテル(HLB=4.9;EO平均付加モル数5.0)
・ノニオン2:ポリオキシエチレンラウリルエーテル(HLB=5.5;EO平均付加モル数7.0)
・ノニオン3:ポリオキシエチレンラウリルエーテル(HLB=6.2;EO平均付加モル数9.0)
カチオン:N−テトラデシル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド
・LOBSラウロイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム
増粘剤1:カーボポール676(BFGoodrich社製)
・増粘剤2:ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(重量平均分子量100万
・ホスホン酸:1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸
・分散剤:ポリアクリル酸(重量平均分子量1万)
・PHG−30:トリエチレングリコールモノフェニルエーテル。

0085

<漂白効果>
*漂白効果の測定
A剤、B剤を合計20mL(混合比率は表1〜4に示す)になるように、それぞれの計量容器に計りとり(攪拌無し)、下記の通り調製した紅茶汚染布5枚に1mL/枚ずつ塗布した。10分後、水道水すすぎ、乾燥させて、次式により漂白率を算出した。

0086

0087

反射率は日本電色工業(株)製ND−300Aで460nmフィルターを使用して測定した。

0088

*紅茶汚染布の調製
日東紅茶(黄色パッケ−ジ)160gを6Lのイオン交換水にて約15分間煮沸後糊抜きしたさらし木綿で濾し、この液に木綿金布#2003を5cm×5cmに裁断したものを600枚浸した。一晩放置後、布を取りだし流水下で水洗し、脱水、室温で乾燥後、紅茶汚染布を得た。

0089

粘度測定>粘度ビーカーに100mlの測定対象液を計り取り、20℃で(株)東京計器製B形粘時計を用いて、No.1ローター、60rpmで測定した。

0090

実施例1
方法(i)に基づいて表1に示すA剤及びB剤を調製し、上記の評価を行った。結果を表1に示す。

0091

0092

実施例2
方法(ii)に基づいて表2に示すA剤及びB剤を調製し、上記の評価を行った。結果を表2に示す。

0093

0094

実施例3
方法(iii)に基づいて表3に示すA剤及びB剤を調製し、上記の評価を行った。結果を表3に示す。

0095

0096

実施例4
方法(iv)に基づいて表4に示すA剤及びB剤を調製し、上記の評価を行った。結果を表4に示す。

0097

0098

実施例5
方法(v)に基づいて表5に示すA剤及びB剤を調製し、上記の評価を行った。結果を表5に示す。

0099

図面の簡単な説明

0100

図1A剤、B剤を収容する2剤型容器の一例を示す模式図
図2A剤、B剤を収容する2剤型容器の他の例を示す模式図
図3A剤、B剤を収容する2剤型容器の他の例を示す模式図
図4A剤、B剤を収容する2剤型容器の他の例を示す模式図
図5A剤、B剤の計量器の一例を示す模式図
図6A剤、B剤の計量器の他の例を示す模式図
図7図5の計量器を具備した2剤型容器の一例を示す模式図
図8図5の計量器を具備した2剤型容器の他の例を示す模式図

--

0101

(11):A剤の収容部
(12):B剤の収容部
(13):隔壁
(14):吐出部
(1−1):キャップ

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