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技術 鉄道車両の客車

出願人 株式会社日立製作所
発明者 齋藤明宮田智行木村茂孝石川太郎久保田太栄岩間由紀子本宮志江檜垣博
出願日 2001年9月18日 (19年2ヶ月経過) 出願番号 2001-282547
公開日 2003年3月25日 (17年8ヶ月経過) 公開番号 2003-089355
状態 特許登録済
技術分野 鉄道車両の細部 鉄道車両の種類 機関車 鉄道車両の付帯設備
主要キーワード 設備エリア 閉鎖感 オープンカウンタ 旋回スペース 通路スペース 座席スペース デッキスペース 専用スペース
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2003年3月25日)のものです。
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図面 (4)

課題

車椅子利用者や他の利用者の快適な利用が図れる施設集中型コンパクト鉄道車両を提供する。

解決手段

レール方向に長い客車1を、乗車口51を有するデッキ部50で分割し、前記デッキ部50のレール方向の一方の片側に仕切壁101で区画された客室エリア100を配置し、他の片側に施設エリア200を配置し、前記デッキ部50は、客車1の枕木方向の両側に設けられる前記乗車口51と、この乗車口51を結ぶ通路スペース52で構成され、前記客室エリア100は、枕木方向の中央に通路2が形成され、この通路2を挟んで、その両側に複数の座席103を配置するとともに、前記仕切壁101近傍に車椅子駐車エリア104を備え、前記施設エリア200には、車椅子が通行可能な通路2に面して、ベッドを備えた多目的室210と、車椅子用トイレ室220と、健常者用トイレ室230と、車内販売準備室240と、乗務員室250と、自動販売機エリア260とを配置する。

概要

背景

近年、鉄道施設においては車椅子での利用が整備されつつある。例えば、駅構内においては、エレベータエスカレタが整備され車椅子での利用が向上している。また、長距離鉄道車両においても、車椅子での利用が可能な専用スペースを確保している。

従来の長距離鉄道車両は、レール方向に長い車体本体1の中央に複数の座席103を備えた客室エリア100が設置され、その長手方向の両側に乗車口51,61を備えデッキ部(第1デッキ部50と第2デッキ部60)が設置されるとともに、この各デッキ部近傍にトイレ洗面所などの施設が分散されて設けられている。

例えば、図3は、従来の車椅子用長距離鉄道車両を示した平面図である。この従来例においては、一方の第1デッキ部50には、この第1デッキ部50を囲むように車椅子用トイレ20と健常者用トイレ21と洗面所22と多目的室23が設けられ、他方の前記第2デッキ部60には、この第2デッキ部60を前記客室エリア100とで挟むように自動販売機エリア24と車内販売準備室25が設けられている。なお、この自動販売機エリア24と車内販売準備室25にはそれぞれ搬入用出入口26が配置されている。

一般に、長距離鉄道車両は、客席の移動や、車体連結時に他の車両への移動を可能にするために、車体の枕木方向の中央に、長手方向に沿って通路2を設ける必要がある。そして、この通路2の制約を考慮して前記各施設が設けられている。例えば、この従来例では、前記客室エリア100は通路2の両側に座席が2対3で分けられて設置され、前記自動販売機エリア24と車内販売準備室25は通路2を挟むように設けられ、前記トイレなどは前記通路2と交差する前記第1デッキ部50の角部にそれぞれの前記施設を設けている。そして、客室エリアにおいては、車椅子用駐車エリア104が前記第1デッキ部50側に確保されている。

なお、従来の技術としては特開2000−229567に中間車輌とその基本構体および編成車輌、ならびに中間車輌の製造方法の発明が開示されている。

概要

車椅子利用者や他の利用者の快適な利用が図れる施設集中型コンパクトな鉄道車両を提供する。

レール方向に長い客車1を、乗車口51を有するデッキ部50で分割し、前記デッキ部50のレール方向の一方の片側に仕切壁101で区画された客室エリア100を配置し、他の片側に施設エリア200を配置し、前記デッキ部50は、客車1の枕木方向の両側に設けられる前記乗車口51と、この乗車口51を結ぶ通路スペース52で構成され、前記客室エリア100は、枕木方向の中央に通路2が形成され、この通路2を挟んで、その両側に複数の座席103を配置するとともに、前記仕切壁101近傍に車椅子駐車エリア104を備え、前記施設エリア200には、車椅子が通行可能な通路2に面して、ベッドを備えた多目的室210と、車椅子用トイレ室220と、健常者用トイレ室230と、車内販売準備室240と、乗務員室250と、自動販売機エリア260とを配置する。

目的

そこで、この発明は、車椅子利用者の快適な利用が図れる施設集中型のコンパクトな鉄道車両を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
2件

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請求項1

他の複数の同種客車または駆動車レール方向に連結して使用され、枕木方向の中央に通路を備えた鉄道車両の客車において、レール方向に長い客車を、乗車口を有するデッキ部で分割し、前記デッキ部のレール方向の一方の片側に仕切壁区画された客室エリアを配置し、他の片側に施設エリアを配置し、前記デッキ部は、客車の枕木方向の両側に設けられる前記乗車口と、この乗車口を結ぶ通路スペースで構成され、前記客室エリアは、枕木方向の中央に通路が形成され、この通路を挟んで、その両側に複数の座席を配置するとともに、前記仕切壁近傍に車椅子駐車エリアを備え、前記施設エリアには、車椅子が通行可能な通路に面して、ベッドを備えた多目的室と、車椅子用トイレ室と、健常者用トイレ室と、車内販売準備室と、乗務員室と、自動販売機エリアとが配置されていることを特徴とする鉄道車両の客車。

請求項2

他の複数の同種客車または駆動車とレール方向に連結して使用され、枕木方向の中央に通路を備えた鉄道車両の客車において、レール方向に長い客車を、乗車口を有するデッキ部で分割し、前記デッキ部のレール方向の一方の片側に仕切壁で区画された客室エリアを配置し、他の片側に施設エリアを配置し、前記デッキ部は、客車の枕木方向の両側に設けられる前記乗車口と、この乗車口を結ぶ通路スペースで構成され、前記客室エリアは、枕木方向の中央に通路が形成され、この通路を挟んで、その両側に複数の座席を配置するとともに、前記仕切壁近傍に車椅子駐車エリアを備え、前記施設エリアは、前記枕木方向の片側に、ベッドを備えた多目的室と、車椅子用トイレ室と、健常者用トイレ室と車内販売準備室とを前記デッキ部から順に配置し、他の片側には前記多目的室と対向する位置に乗務員室、前記車内販売準備室と対向する位置に自動販売機エリアを配置し、前記車椅子用トイレ室以外の前記多目的室と健常者用トイレ室と車内販売準備室と乗務員室と自動販売機エリアは、上面から見て一方向に長いスペースであって、その長手方向は前記客車の長手方向に沿って配置され、前記車椅子用トイレ室は、上面から見て一方向に長いスペースであって、その長手方向を前記枕木方向に沿って配置され、前記施設エリアに設けられる前記デッキ部から続く通路は、前記多目的室と乗務員室の間を通って、前記車椅子用トイレ室を迂回するように蛇行し、前記車内販売準備室と自動販売機エリアとの間に至るように形成されることを特徴とする鉄道車両の客車。

技術分野

0001

本発明は車椅子乗車が可能な長距離鉄道車両客車に関するものである。

背景技術

0002

近年、鉄道施設においては車椅子での利用が整備されつつある。例えば、駅構内においては、エレベータエスカレタが整備され車椅子での利用が向上している。また、長距離鉄道車両においても、車椅子での利用が可能な専用スペースを確保している。

0003

従来の長距離鉄道車両は、レール方向に長い車体本体1の中央に複数の座席103を備えた客室エリア100が設置され、その長手方向の両側に乗車口51,61を備えデッキ部(第1デッキ部50と第2デッキ部60)が設置されるとともに、この各デッキ部近傍にトイレ洗面所などの施設が分散されて設けられている。

0004

例えば、図3は、従来の車椅子用長距離鉄道車両を示した平面図である。この従来例においては、一方の第1デッキ部50には、この第1デッキ部50を囲むように車椅子用トイレ20と健常者用トイレ21と洗面所22と多目的室23が設けられ、他方の前記第2デッキ部60には、この第2デッキ部60を前記客室エリア100とで挟むように自動販売機エリア24と車内販売準備室25が設けられている。なお、この自動販売機エリア24と車内販売準備室25にはそれぞれ搬入用出入口26が配置されている。

0005

一般に、長距離鉄道車両は、客席の移動や、車体連結時に他の車両への移動を可能にするために、車体の枕木方向の中央に、長手方向に沿って通路2を設ける必要がある。そして、この通路2の制約を考慮して前記各施設が設けられている。例えば、この従来例では、前記客室エリア100は通路2の両側に座席が2対3で分けられて設置され、前記自動販売機エリア24と車内販売準備室25は通路2を挟むように設けられ、前記トイレなどは前記通路2と交差する前記第1デッキ部50の角部にそれぞれの前記施設を設けている。そして、客室エリアにおいては、車椅子用駐車エリア104が前記第1デッキ部50側に確保されている。

0006

なお、従来の技術としては特開2000−229567に中間車輌とその基本構体および編成車輌、ならびに中間車輌の製造方法の発明が開示されている。

発明が解決しようとする課題

0007

前記従来例によれば、第1デッキ部50の乗車口51は車椅子の出入りに十分な幅が確保されているため、車椅子の利用客は前記第1デッキ部50から乗車して第1デッキ部50に隣接した車椅子用駐車エリア104を使って旅行などができる。しかも、この第1デッキ部50に隣接したトイレや洗面所なども利用することができる。

0008

しかし、この従来例では、前記第1デッキ部50近傍以外の通路2は車椅子での移動が考慮されていないために、例えば、車椅子で前記自動販売機エリア24を利用することができない。また、この第1デッキ部50近傍には乗務員控え室がないために、車椅子利用者に不便をかけていた。また、一般に、前記多目的室23の利用に当たっては、乗務員の承認が必要であるが、この多目的室23と乗務員の控え室とが離れているために健常者にも不便があった。

0009

そこで、この発明は、車椅子利用者の快適な利用が図れる施設集中型コンパクトな鉄道車両を提供することにある。

課題を解決するための手段

0010

本発明に係る鉄道車両の客車は、前記目的を達成するために、他の複数の同種客車または駆動車とレール方向に連結して使用され、枕木方向の中央に通路を備えた鉄道車両の客車において、レール方向に長い客車を、乗車口を有するデッキ部で分割し、前記デッキ部のレール方向の一方の片側に仕切壁区画された客室エリアを配置し、他の片側に施設エリアを配置し、前記デッキ部は、客車の枕木方向の両側に設けられる前記乗車口と、この乗車口を結ぶ通路スペースで構成され、前記客室エリアは、枕木方向の中央に通路が形成され、この通路を挟んで、その両側に複数の座席を配置するとともに、前記仕切壁近傍に車椅子駐車エリアを備え、前記施設エリアには、車椅子が通行可能な通路に面して、ベッドを備えた多目的室と、車椅子用トイレ室と、健常者用トイレ室と、車内販売準備室と、乗務員室と、自動販売機エリアとを配置する。

発明を実施するための最良の形態

0011

以下、図1から図2を参照して、この発明に係る鉄道車両を説明する。図1は、この実施の形態に係る鉄道車両の上方より見た断面図、図2は前記図1部分拡大図である。

0012

先ず、図1において、符号1で総括的に示すのは乗客輸送するための長距離鉄道車両の客車本体である。この客車本体1は、下部に複数の車輪を備えて、長手方向の両端に同種の客車本体や駆動車を連結してこの客車本体1の長手方向に運転することができる。

0013

この客車本体1の短手方向の中央には長手方向にほぼ沿って設置される通路2が設けられ、この通路2の両端に設けた開閉ドア3の開閉により、連結時に他の客車本体1へ移動することができる。この客車本体1は、長手方向の両側に客室エリア100と施設エリア200が第1デッキ部50を挟んで設けられている。また、前記客室エリア100の長手方向の他の一端には第2デッキ部60が配置されている。前記客室エリア100は仕切壁101を介して前記第1デッキ部50と第2デッキ部60と分離独立して形成されている。前記第1及び第2デッキ部50、60は客車本体1の両側(短手方向)に設けられる乗車口51、61と、この乗車口51を結ぶ通路スペース52、62として構成され、前記客室エリア100には前記2つのデッキ部50、60から出入りすることができる。ここで、前記第1デッキ部50及び乗車口51は、前記第2デッキ部60の乗車口61より幅広く形成され、車椅子が乗車し易くなっている。

0014

また、この客室エリア100の短手方向の中央には前記通路2が形成され、この通路を挟んで、片側2席、他の片側に3席、客席103が短手方向に並んで配置される。この客席は、長手方向に複数列配置される。また、前記第1デッキ部50側の座席は一部取り外されて、このスペースを車椅子駐車エリア104としている。そして、前記仕切壁101のほぼ中央には、前記客室スペースの前記通路に合わせて自動ドア102が設けられている。

0015

なお、この実施の形態では、短手方向に5席、長手方向に12列で合計60席の健常者用の座席103の設置が可能であるが、この内、前記車椅子駐車エリア104に4席割り当てて、健常者用の座席103が52席、車椅子からの移乗が可能な座席105が4席、車椅子駐車エリア104に最大4台(通常は2台)駐車することができる。また、この実施の形態では、前記客車本体1の全長L1を24500mm、横幅W1を3380mm、前記客席エリア100の長さL2を約13360mm、第1デッキ部50を含む前記施設エリア200の長さL3を10065mm、前記第1デッキ部50の長さL4を1325mm、前記第2デッキ部60の長さL5を975mmに設定している。

0016

一方、前記施設エリア200は、短手方向の一方の片側に、多目的室210と車椅子用トイレ室220と健常者用洋式トイレ室230と車内販売準備室240が前記第1デッキ部50から順に配置され、他の片側には前記多目的室210と対向した位置に乗務員室250が、前記車内販売準備室240と対向した位置に自動販売機エリア260がそれぞれ配置されている。したがって、前記車椅子用トイレ室220と健常者用洋式トイレ室230と対応する位置には他の施設が配置されず前記客車本体1の壁面が形成される。

0017

ここで、前記車椅子用トイレ室220以外の前記多目的室210と健常者用洋式トイレ室230と車内販売準備室240と乗務員室250と自動販売機エリア260は、上面から見て一方向に長い部屋またはスペースであり、その長手方向は前記客車本体1の長手方向に沿って配置される。一方、前記車椅子用トイレ室220は、上面から見て一方向に長い部屋であるが、その長手方向は他の施設と直交するように前記客車本体1の短手方向に沿って配置される。

0018

そして、この施設エリア200に設けられて、前記第1デッキ部50から続く前記通路2は、前記多目的室210と乗務員室250の間を通って、その行き先を前記車椅子用トイレ室220に塞がれて、この車椅子用トイレ室220を迂回するように蛇行して前記車内販売準備室240と自動販売機エリア260との間を通って、他の客車本体1に移動するための前記開閉ドア3につながっている。更に、この施設エリア200に設けられる通路2は、車椅子での移動が可能なように前記客室エリア100に形成される他の通路2より幅広く形成されている。

0019

このように、この実施の形態に係る長距離鉄道車両によれば、車椅子利用者は前記第1デッキ部50を利用して、この第1デッキ部50に近接して設けられる前記客室エリア100の前記車椅子駐車エリア104に、通路2をふさがずに駐車できる空間を確保できる。しかも、この車椅子駐車エリア104近傍に設けられる前記施設エリア200には、車椅子で移動可能な比較的長い通路2が確保され、しかもこの施設エリア200には車椅子用トイレ室220に加えて自動販売機エリア260が設けられているので、健常者と同様なサービスを受けることができる。また、この施設エリア200には、前記乗務員室250が設けられているので、困った時には乗務員の手助けを受けることができる。しかも、この乗務員室250には、前記多目的室210が隣接しているので、健常者においても、乗務員から前記多目的室210の了解が得易い。更には、前記乗務員室250に各種の施設が集中配置されるので、乗務員からみても行き届いたサービスを利用者に提供できる。そして、この実施の形態の前記施設エリア200によれば、快適なサービスを提供する各種施設をコンパクトに集中配置することができる。

0020

以下、図2を参照して、更に、この実施の形態を詳細に説明する。図2において、先ず、前記客室エリア100は、視力の弱い方に座席位置をわかりやすくするために、座席103にカラーリングを施すとともに、利用者の視点に近い座席の背ズリ部や手すり座席番号をつけている。例えば、この実施の形態では、図1斜線で示すように、5列目と10列目の座席103aの色を他の座席と異なった色とすることで、利用者におおよその座席番号を感覚的に知らせるようにしている。そして、通路2側の座席の背ズリ部や手すりに座席番号をつけることで、座席の見つけ易さを向上している。

0021

また、図2に示すように、前記車椅子駐車エリア104は、第1デッキ部50側の1列目と2列目に通路側の座席103を取り外すことで形成している。この実施の形態では、通路2の幅を600cmに設定し、座席103の1個の横幅を505cmとしているので、前記車椅子駐車エリア104の周囲に横幅1610cmの広い床面を形成することができる。一般に、車椅子が旋回する直径(円形で示す)は1500cm程度必要であるから、この広い床面があれば、この客室エリア100に入ってきた車椅子が向きを変えることがでる。したがって、従来のように、後向きでこの客室エリア100に入ってくる必要がない。このように、この実施の形態では、通路2とその両側の取り外された座席スペース(前記車椅子駐車エリア104)を利用することで、車椅子の旋回スペースを確保している。そして、この旋回可能なスペースであれば、最大で車椅子を4台駐車させることができ、通常でも2台駐車させても通行を妨げることがない。このため、車椅子でのグループ旅行に対応させることができる。

0022

次ぎに、前記設備エリア200は、各室及びエリアとも十分にその機能を発揮できる空間またはエリアが提供されるとともに、これら施設を利用する車椅子利用者が方向変換可能な通路2が提供されるコンパクトな構造としている。

0023

つまり、この実施の形態では、車椅子利用者や健常者が利用しやすいように、先ず、前記第1デッキ部50の一方の乗車口側51aに前記乗務員室250を設けている。この乗務員室250は、前記第1デッキ部50側が広く、反対側が狭くなって、その長手方向を前記客車本体1の長手方向に合わせて設けている。前記第1デッキ部50に面した広いスペースには、丸みのあるカウンタを備えたオープンカウンター251が設置され、狭い部分には乗務員用の座席252と253が設けられている。更に、この乗務員室250の通路2に面した壁面は大きな丸みの有る壁面で形成され、車椅子の通行に妨げにならないようにしている。この乗務員室250の出入りは前記通路2に面した出入口254から行うことが出来る。

0024

この乗務員室250によれば、前記乗降口51と前記多目的室210と車椅子用トイレ室220と車椅子駐車エリア104が一望できる位置に配置されているので、利用者は困った時に気軽に(face to faceで)乗務員とコミュニケーションをとることができ、利用者に安心感のあるサービスを提供できる。

0025

また、前記多目的室210は、平面形状がほぼ長方形状の大きさを備え、その長手方向が前記客車本体1の長手方向に沿って配置されている。また、この多目的室210の具体的な形状は、前記第1デッキ部50側が狭く(細く)、反対側が広く(太く)形成されている。この広いスペースには窓際ベビーキープ211と椅子212、通路側に浄水器温水器シンク213が設けられ、中央から狭い部分にかけて折り畳みベッド214が配置される。また、長手方向の中央にはロールカーテン付きの透明な引出しドアを有する出入口215が設けられている。この多目的室210によれば、前記ベッド214を第1デッキ部50側に折り畳むことができるから、この多目的室210の中央に広いスペースが形成される。また、前記ベッド214を伸ばしても、前記第1デッキ部50と反対側に広がった空間を利用して、前記ベッド214と前記出入口215との間に三角形のスペースが形成されるから狭苦しさ(閉鎖感)を軽減できる。また、浄水器・温水器付シンク213やベビーキープ211を設けることで授乳・おむつ交換ミルク作りなどに最適である。このように、この実施の形態によれば、隣接した乗務員により管理やサポートが良好であり、充実した育児環境と大型ベッド(収納式)を備えた、実用的な前記多目的室210が提供される。そしてなにより、この第1デッキ部50に対して細くなって面した前記多目的室210と、これとは逆に前記第1デッキ部50に対して大きな円弧で太くなって(広くなって)面した前記乗務員室250を通路2を挟んで対向して配置したことにより、前記第1デッキ部50の中央に車椅子が旋回可能なスペースを確保することができる。また、この中央のスペースを広くしたことにより、前記客室エリア100の出入りの際に通行の交差が起こっても十分であり、健常者においても閉鎖感のないゆとりデッキスペースを提供できる。

0026

また、前記車椅子用トイレ室220は、前記のように、その長手方向を前記客車本体1の短手方向に沿って形成されている。この車椅子用トイレ室220は、窓側便座221とベビーキープ211及びシンク222を設け、通路2側に旋回スペース223を設けている。即ち、この旋回スペース223が通路側に張り出した構造としている。この旋回スペース223の壁面は、その旋回スペース223に合わせて弧状に形成され、前記第1デッキ部50に面した壁面に弧状の引出しドアを備えた出入口224が設けられている。この構造によれば、この車椅子用トイレ室220を利用する利用者は、前記第1デッキ部50から直進すればこの車椅子用トイレ室220に入室することができる。そして、前記旋回スペース223を活用して車椅子の方向変換を行うことが出来るから便座221の利用、あるいは出るときには前向きででることができる。

0027

この実施の形態では、この車椅子用トイレ室220の対向する部分には他の施設を設けず前記客車本体1の壁面としている。したがって、前記通路2は、この通路2側に張り出した前記車椅子用トイレ室220を迂回するように形成される。しかしながら、この実施の形態では、前記乗務員室250の長手方向が長さが前記多目的室210の長手方向の長さより短くできることを利用して、あるいは、前記健常者用トイレ室230の対向する位置にも他の施設を設けないことで、更には、前記車椅子用トイレ室220の弧状の壁面を利用して、前記迂回する通路2に対して車椅子で十分に通れる通路幅を確保することができる。しかも、従来の設備エリアは窓が設備により塞がれ、通路が暗くなりがちであったが、この実施の形態では、前記設備エリア200の通路2の中央部分をこの客車本体1の片側に面することができるから、この客車本体1の壁面の窓5を利用して採光することができるので、明るい通路2とすることができる。

0028

また、前記迂回した通路2は、前記車内販売準備室240と自動販売機エリア260との間に形成される通路2につながっている。しかし、この実施の形態では、前記健常者用トイレ室230の対向する位置に他の施設を設けず、かつ前記車椅子用トイレ室220を弧状の壁面としているので、車椅子が旋回可能なスペースを前記健常者用トイレ室230の近傍の通路2に確保することができるので、前記蛇行した通路2であっても、車椅子の利用者に不便をかけるのを軽減できる。

0029

また、前記自動販売機エリア260に設置される自動販売機261は、商品取出口が高い位置に有る障害者高齢者対応のものを設置している。この他、この施設エリア200の通路2の壁面には手すり201が各所に設置され、車椅子利用者や高齢者などの通行に配慮している。

0030

なお、前記車内販売準備室240には、車外搬送及び乗務員用出入口241と通路側出入口242が設けられ、前記健常者用トイレ室230との間にはコーヒーメーカー電子レンジ等の設備280が設けられている。更に前記車内販売準備室240の車外搬送及び乗務員用出入口241と対向する前記客車本体1の壁面にも車外搬送及び乗務員用出入口270が設けられている。

0031

以上述べたように、この実施の形態に係る客車本体1は、多様な利用者がそれぞれ快適に過ごせるように、客車本体1内の前記設備エリア200や客室エリア100に関して、レイアウトや設備やサービスを再考しかつ充実させたものであって、利用者の移動中の居住性を向上させ、快適な生活空間を提供することができる。

0032

なお、前記実施の形態では車内販売用準備室にかえて、または、車内販売用準備室の一部に洗面室を設けるようにすればより快適である。また、前記実施の形態で重要なのは、前記車椅子用トイレ室を通路側に張り出し、これを迂回するように通路を形成することにある。したがって、他の各室のレイアウトが入れ替わっても、この実施の形態の主目的は達成される。

発明の効果

0033

本発明によれば、車椅子利用者や他の利用者の快適な利用が図れる施設集中型のコンパクトな鉄道車両が提供される

図面の簡単な説明

0034

図1この発明に係る鉄道車両の客車を上方より見た断面図である。
図2図1の部分拡大図である。
図3従来の鉄道車両の客車を上方より見た断面図である。

--

0035

1…客車本体、2…通路、50…第1デッキ部、51…乗車口、100…客室エリア、101…仕切壁、200…施設エリア、210…多目的室、220…車椅子用トイレ室、230…健常者用トイレ室、240…車内販売準備室、250…乗務員室、260…自動販売機エリア。

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