図面 (/)

技術 サーマルヘッド

出願人 京セラ株式会社
発明者 元洋一
出願日 2001年8月30日 (18年5ヶ月経過) 出願番号 2001-261523
公開日 2003年3月12日 (16年11ヶ月経過) 公開番号 2003-072124
状態 未査定
技術分野 サーマルプリンタ(構造)
主要キーワード 運動摩擦係数 低熱伝導性材料 断面円弧 次案内 帯電防止作用 ヘッドカバー外 支持母材 熱応答特性
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2003年3月12日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (4)

課題

感熱記録媒体搬送状態を安定化して、良好な印画を形成することが可能な高信頼性サーマルヘッドを提供する。

解決手段

上面に多数の発熱抵抗体3が被着・配列されているヘッド基板1上に、上面に多数の発熱抵抗体が被着・配列されているヘッド基板上に、感熱記録媒体を発熱抵抗体3上に案内するヘッドカバー7を配設してなるサーマルヘッドにおいて、前記ヘッドカバー7の外表面にフッ素樹脂から成るオーバーコート層8を被着させる。

概要

背景

従来より、ファクシミリビデオプリンタ等の印画デバイスとしてサーマルヘッドが用いられている。

かかる従来のサーマルヘッドは、例えば図3に示す如く、多数の発熱抵抗体13と複数個ドライバーIC16とが取着されているアルミナセラミックス製のヘッド基板11を、アルミニウム等の金属から成る放熱板19上に載置させるとともに、前記ヘッド基板11上に、一端部を発熱抵抗体13側へ延出させたヘッドカバー17を配設した構造を有しており、感熱紙やインクフィルム等の感熱記録媒体プラテンローラP等を用いて発熱抵抗体13上に搬送しながら、多数の発熱抵抗体13をドライバーIC16の駆動に伴い個々に選択的にジュール発熱させ、これらの熱を感熱記録媒体に伝達させることによって印画を形成するようになっている。

尚、前記発熱抵抗体13の上面には窒化珪素等の耐磨耗性に優れた無機質材料から成る保護膜15が被着されており、この保護膜15によって感熱記録媒体の摺接による磨耗や大気中に含まれている水分等の接触による腐食から発熱抵抗体13等を保護している。

また前記ヘッドカバー17は、アルミニウム等によって所定形状を成すように成形された上、放熱板19に対してネジ止め等によって固定されており、記録動作時、その外表面で感熱記録媒体の搬送を支持することにより感熱記録媒体を発熱抵抗体13上へ案内するガイド部材として機能している。

概要

感熱記録媒体の搬送状態を安定化して、良好な印画を形成することが可能な高信頼性のサーマルヘッドを提供する。

上面に多数の発熱抵抗体3が被着・配列されているヘッド基板1上に、上面に多数の発熱抵抗体が被着・配列されているヘッド基板上に、感熱記録媒体を発熱抵抗体3上に案内するヘッドカバー7を配設してなるサーマルヘッドにおいて、前記ヘッドカバー7の外表面にフッ素樹脂から成るオーバーコート層8を被着させる。

目的

本発明は上記欠点に鑑み案出されたもので、その目的は、感熱記録媒体の搬送状態を安定化して、良好な印画を形成することが可能な高信頼性のサーマルヘッドを提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

上面に多数の発熱抵抗体被着・配列されているヘッド基板上に、感熱記録媒体を前記発熱抵抗体上に案内するヘッドカバーを配設してなるサーマルヘッドにおいて、前記ヘッドカバーの外表面にフッ素樹脂から成るオーバーコート層を被着させたことを特徴とするサーマルヘッド。

技術分野

0001

本発明は、ファクシミリビデオプリンタ等の印画デバイスとして用いられるサーマルヘッドに関するものである。

背景技術

0002

従来より、ファクシミリやビデオプリンタ等の印画デバイスとしてサーマルヘッドが用いられている。

0003

かかる従来のサーマルヘッドは、例えば図3に示す如く、多数の発熱抵抗体13と複数個ドライバーIC16とが取着されているアルミナセラミックス製のヘッド基板11を、アルミニウム等の金属から成る放熱板19上に載置させるとともに、前記ヘッド基板11上に、一端部を発熱抵抗体13側へ延出させたヘッドカバー17を配設した構造を有しており、感熱紙やインクフィルム等の感熱記録媒体プラテンローラP等を用いて発熱抵抗体13上に搬送しながら、多数の発熱抵抗体13をドライバーIC16の駆動に伴い個々に選択的にジュール発熱させ、これらの熱を感熱記録媒体に伝達させることによって印画を形成するようになっている。

0004

尚、前記発熱抵抗体13の上面には窒化珪素等の耐磨耗性に優れた無機質材料から成る保護膜15が被着されており、この保護膜15によって感熱記録媒体の摺接による磨耗や大気中に含まれている水分等の接触による腐食から発熱抵抗体13等を保護している。

0005

また前記ヘッドカバー17は、アルミニウム等によって所定形状を成すように成形された上、放熱板19に対してネジ止め等によって固定されており、記録動作時、その外表面で感熱記録媒体の搬送を支持することにより感熱記録媒体を発熱抵抗体13上へ案内するガイド部材として機能している。

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、上述した従来のサーマルヘッドにおいては、印画に際して感熱記録媒体の走行を支持するヘッドカバー17が摩擦係数の比較的大きなアルミニウム(運動摩擦係数:0.40〜0.80)により形成されていることから、感熱記録媒体がヘッドカバー17と接触した際に引っ掛かってスティッキングを起こし易く、感熱記録媒体が折れ曲がって紙詰まりを起こしたり、“掠れ”等の印画不良を発生する欠点を有していた。特に、高い湿度使用環境下で印画を行なう場合には、ヘッドカバー17や感熱記録媒体に多量の水分が吸着することで、これらの摩擦係数が増大するため、感熱記録媒体の搬送状態は更に不安定なものとなる。

0007

また上述のサーマルヘッドを用いて印画を行う場合、発熱抵抗体13上へ搬送される感熱記録媒体の表面には静電気等の影響によって大気中の“ほこり”が引き寄せられる。このような感熱記録媒体がヘッドカバー17の表面に接触すると、前述の“ほこり”がヘッドカバー17に付着することとなり、これによってもヘッドカバー17と感熱記録媒体との摩擦が増大して感熱記録媒体の走行が不安定になる欠点を有していた。

0008

更に上述のサーマルヘッドにおいては、感熱記録媒体の表面に帯電した静電気を除去するための手段を何ら備えていないことから、このような静電気が発熱抵抗体13上の保護膜15に印加されると、保護膜15が比較的容易に絶縁破壊されてしまい、発熱抵抗体13等を保護膜15で良好に被覆しておくことが不可となる欠点も有していた。

0009

本発明は上記欠点に鑑み案出されたもので、その目的は、感熱記録媒体の搬送状態を安定化して、良好な印画を形成することが可能な高信頼性のサーマルヘッドを提供することにある。

課題を解決するための手段

0010

本発明のサーマルヘッドは、上面に多数の発熱抵抗体が被着・配列されているヘッド基板上に、上面に多数の発熱抵抗体が被着・配列されているヘッド基板上に、感熱記録媒体を前記発熱抵抗体上に案内するヘッドカバーを配設してなるサーマルヘッドにおいて、前記ヘッドカバーの外表面にフッ素樹脂から成るオーバーコート層を被着させたことを特徴とするものである。

0011

本発明のサーマルヘッドによれば、印画に際して感熱記録媒体を発熱抵抗体上へ案内するヘッドカバーの外表面にフッ素樹脂から成るオーバーコート層を被着させるようにしたことから、感熱記録媒体がヘッドカバー表面のオーバーコート層に接触しても、オーバーコート層を形成するフッ素樹脂はその摩擦係数が比較的小さく、感熱記録媒体が引っ掛かってスティッキングを生じることは殆どない。従って、感熱記録媒体の搬送状態は安定化し、高品質の印画を形成することが可能となる。

0012

また本発明のサーマルヘッドによれば、オーバーコート層を形成するフッ素樹脂は優れた防汚作用を備え、絶縁抵抗も比較的小さい値に設定することができることから、記録動作に際してオーバーコート層に感熱記録媒体が接触しても、静電気等の影響によって感熱記録媒体の表面に引き寄せられた“ほこり”がヘッドカバー表面のオーバーコート層に付着するのを有効に防止することができ、これによってもオーバーコート層と感熱記録媒体との摩擦を小さく抑え、感熱記録媒体の走行を安定化することが可能となる。

0013

更に本発明のサーマルヘッドによれば、前述した如く、オーバーコート層の絶縁抵抗を比較的小さい値に設定することができるため、記録動作時、感熱記録媒体の表面に帯電した静電気は保護膜と接触する前にオーバーコート層と接触して、その全体にわたり拡散されるようになっており、保護膜の静電破壊を有効に防止することができるようになる。これによってもサーマルヘッドの信頼性が向上される。

発明を実施するための最良の形態

0014

以下、本発明を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係るサーマルヘッドの斜視図、図2図1のサーマルヘッドの断面図であり、1はヘッド基板、3は発熱抵抗体、5は保護膜、6はドライバーIC、7はヘッドカバー、8はオーバーコート層、9は放熱板である。

0015

前記ヘッド基板1は、そのベース1aがアルミナセラミックス等の電気絶縁性材料により形成されており、該ベース1aの上面には、部分グレーズ層2や発熱抵抗体3,ドライバーIC6,更にはサーマルヘッドを外部電気回路に接続するコネクタ10等が取着され、これらを支持する支持母材として機能する。

0016

前記ベース1aは、例えばアルミナセラミックスから成る場合、アルミナシリカマグネシア等のセラミックス原料粉末に適当な有機溶剤溶媒を添加・混合して泥漿状に成すとともに、これを従来周知のドクターブレード法等によってシート状に加工することでセラミックグリーンシートを形成し、しかる後、得られたグリーンシート矩形状に打ち抜いた上、高温焼成することによって製作される。

0017

また前記ベース1aの上面には、部分グレーズ層2がベース1aの長手方向に帯状に被着され、その頂部付近には多数の発熱抵抗体3が設けられる。

0018

前記部分グレーズ層2は、ガラス等の低熱伝導性材料熱伝導率:0.7W/m・K〜1.0W/m・K)によって断面円弧状をなすように形成されており、その頂部の厚みは20μm〜160μmに設定される。

0019

この部分グレーズ層2は、低熱伝導性のガラスにより形成されているため、その内部で発熱抵抗体3の発する熱の一部を蓄積してサーマルヘッドの熱応答特性を良好に維持する作用、具体的には、発熱抵抗体3の温度を短時間で印画に必要な所定の温度まで上昇させる蓄熱層としての作用を為す。

0020

尚、前記部分グレーズ層2は、ガラス粉末に適当な有機溶剤を添加・混合して得た所定のガラスペーストを従来周知のスクリーン印刷等によってベース1aの上面に帯状に印刷・塗布し、これを高温で焼き付けることによって形成される。

0021

更に前記部分グレーズ層2の頂部付近に設けられる多数の発熱抵抗体3は、例えば600dpi(dot per inch)の密度で主走査方向に直線状に配列されており、これらの発熱抵抗体3は各々がTaNやTaSiO,TiSiO等の電気抵抗材料により形成されているため、その両端に電気的に接続される電極パターン4等を介して電源電力が印加されるとジュール発熱を起こし、記録媒体に印画を形成するのに必要な温度、例えば130℃〜350℃の温度となる。

0022

また前記発熱抵抗体3に接続される電極パターン4は、発熱抵抗体3等に電力を供給する給電配線として機能するものであり、アルミニウムや銅等の金属材料から成り、部分グレーズ層2上からベース1aの表面にかけて被着・導出された上、この導出部で後述するドライバーIC6の対応する端子等に電気的に接続される。

0023

このような発熱抵抗体3や電極パターン4は、従来周知の薄膜形成技術、例えばTaN等の電気抵抗材料とアルミニウム等の金属材料とを部分グレーズ層2を被着させたベース1aの上面に従来周知のスパッタリング等によって順次被着させ、これらのスパッタ膜を従来周知のフォトリソグラフィー技術やエッチング技術等を採用し所定パターンに加工することによって形成される。

0024

また上述した多数の発熱抵抗体3や電極パターン4の表面には保護膜5が被着され、この保護膜5によって多数の発熱抵抗体3や多数の電極パターン4が共通に被覆されている。

0025

前記保護膜5は、窒化珪素(Si3N4)やサイアロン(Si-Al-O-N)等の耐磨耗性に優れた無機質材料から成り、感熱記録媒体の摺接による磨耗や大気中に含まれている水分等の接触による腐食から発熱抵抗体3や電極パターン4を保護するようになっている。

0026

このような保護膜5は、従来周知の薄膜形成技術、例えばスパッタリングを採用し、上述の無機質材料を発熱抵抗体3や電極パターン4等の上面に2μm〜20μmの厚みに被着させることにより形成される。

0027

また一方、上述したヘッド基板1の上面には複数個のドライバーIC6が発熱抵抗体3の配列に沿って略平行に配列される。

0028

前記ドライバーIC6は、各々の回路形成面(下面)に、シフトレジスタラッチ回路スイッチングトランジスタ等の電子回路が高密度に集積されており、多数の発熱抵抗体3を選択的に発熱させる作用、具体的には、外部より供給される画像データに基づいてスイッチングトランジスタのオンオフ切り替え各発熱抵抗体3への通電を制御する作用を為す。

0029

かかるドライバーIC6としては、例えば、電子回路や端子を下面に有したフリップチップ型ICが用いられ、従来周知のフェースダウンボンディング、即ち、ドライバーIC6の端子を対応する電極パターン4の導出部に半田接合させることによってドライバーIC6が電極パターン4に電気的に接続される。

0030

そして更に上述したヘッド基板1は放熱板9上に載置・固定され、かかる放熱板9には、一端部をヘッド基板1の上方で発熱抵抗体3側に延出させたヘッドカバー7が取着されている。

0031

前記放熱板9は、アルミニウムやSUS等の良熱伝導性の金属から成り、ヘッド基板1やヘッドカバー7を支持するとともに、ヘッド基板1の熱の一部を吸収し、これを外部へ放散することによってヘッド基板1の温度が過度に高温となるのを有効に防止する作用を為す。

0032

このような放熱板9は、アルミニウムから成る場合、アルミニウムのインゴット(塊)を従来周知の金属加工法等によって所定形状に成形するとともに、その上面にヘッドカバー7をネジ止め固定するためのネジ孔等を穿設螺刻することによって製作され、得られた放熱板9の上面に両面テープ等の粘着剤を介してヘッド基板1を載置させることによりヘッド基板1が放熱板9上に固定される。

0033

また一方、前記ヘッドカバー7は、アルミニウム等によって所定形状をなすように成形されており、前述した如く、一端部を発熱抵抗体3側に延出させるようにしてヘッド基板1の上方に配置され、その一部を放熱板9に対しネジ止めすることによって放熱板9に固定される。

0034

前記ヘッドカバー7は、コネクタ10を構成するコネクタピンやヘッド基板1上の回路導体等を覆うことにより、これらの部材や感熱記録媒体を両者の接触による損傷等から保護するとともに、記録動作時、その外表面で感熱記録媒体の搬送を支持することにより感熱記録媒体を発熱抵抗体3上へ案内するガイド部材として機能するものである。

0035

このようなヘッドカバー7は、アルミニウムから成る場合、従来周知の押し出し成形法等によって製作される。

0036

更に前記ヘッドカバー7は、その外表面、具体的には、感熱記録媒体が摺接される延出部の表面にフッ素樹脂から成るオーバーコート層8を被着させてある。

0037

前記オーバーコート層8は、ヘッドカバー7の表面に例えば0.1μm〜10μmの厚みに形成されており、かかるオーバーコート層8を形成するフッ素樹脂は運動摩擦係数が0.03〜0.15と比較的小さいことから、記録動作時、感熱記録媒体を発熱抵抗体3上に案内するためにヘッドカバー表面のオーバーコート層8に接触させても、感熱記録媒体がオーバーコート層8に引っ掛かってスティッキングを生じることは殆どなく、感熱記録媒体の搬送状態を安定化して、高品質の印画を形成することが可能となる。

0038

またこの場合、オーバーコート層8を形成するフッ素樹脂は、優れた防汚作用を備え、しかも絶縁抵抗を比較的小さい値(絶縁抵抗:1×109Ω・cm〜1×1011Ω・cm)に設定することができることから、記録動作に際してオーバーコート層8に感熱記録媒体を接触させても、静電気等の影響によって感熱記録媒体の表面に引き寄せられた“ほこり”がオーバーコート層8に付着するのを有効に防止することができ、これによってもオーバーコート層8と感熱記録媒体との摩擦を小さく抑え、感熱記録媒体の走行を安定化することが可能となる。

0039

更に前記オーバーコート層8は、前述した如く、絶縁抵抗を比較的小さい値に設定することができるため、記録動作時、感熱記録媒体の表面に帯電した静電気は保護膜5と接触する前にオーバーコート層8と接触して、その全体にわたり拡散されるようになっており、保護膜5の静電破壊も有効に防止される利点がある。従って、これによってもサーマルヘッドの信頼性が向上されることとなる。

0040

尚、前記オーバーコート層8は、例えば液状に成したフッ素樹脂の前駆体をディスペンサー等を用いてヘッドカバー7の延出部の一部表面に塗布するとともに、これを100℃〜200℃の温度で硬化重合させることによって形成される。

0041

以上のようなサーマルヘッドが組み込まれるサーマルプリンタには、感熱記録媒体をサーマルヘッドの発熱抵抗体3上に搬送するために、プラテンローラ9が回転可能に支持される。

0042

このようなプラテンローラ9等によって搬送される感熱記録媒体は、前述したように、発熱抵抗体3に対し感熱記録媒体の搬送方向上流側でヘッドカバー外表面のオーバーコート層8に摺接されるようになっており、これにより感熱記録媒体が発熱抵抗体3上に順次案内され、発熱抵抗体3上の保護膜表面に摺接されることとなる。

0043

そして、これと同時にサーマルヘッドの多数の発熱抵抗体3をドライバーIC6の駆動に伴い選択的にジュール発熱させ、これらの熱を保護膜5を介し感熱記録媒体に伝達させることによって所定の印画が形成される。

0044

このとき、感熱記録媒体が印画の直前に接触するヘッドカバー表面のオーバーコート層8は、前述した如くフッ素樹脂により形成されており、その摩擦係数、絶縁抵抗は共に小さく、しかも優れた防汚作用を備えていることから、感熱記録媒体がオーバーコート層8に引っ掛かってスティッキングを生じたり、或いは、保護膜5が感熱記録媒体に帯電した静電気によって絶縁破壊されるといった不都合を生じることは殆どなく、感熱記録媒体の走行安定性を高く保つことが可能な、高信頼性のサーマルプリンタを構成することができる。

0045

尚、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。

0046

例えば上述の実施形態において、ドライバーIC6をエポキシ樹脂を主成分とする封止材で被覆するようにしても構わない。

0047

また上述の実施形態においては、ドライバーIC6をフェースダウンボンディングにてヘッド基板1上に実装するようにしたが、これに代えて、ドライバーIC6を従来周知のワイヤボンディング法にてヘッド基板1上に実装させても構わない。

0048

更に上述の実施形態において、オーバーコート層8を形成するフッ素樹脂中にTiO2から成るフィラーを0.2wt%〜5.0wt%含有させておけば、上述したオーバーコート層8の防汚作用を更に向上させ、“ほこり”の付着をより確実に防止することができようになる。従って、オーバーコート層8を形成するフッ素樹脂中にTiO2から成るフィラーを0.2wt%〜5.0wt%含有させておくことが好ましい。

0049

また更に上述の実施形態において、オーバーコート層8を形成するフッ素樹脂中にアルミニウムやニッケル等の金属から成るフィラーを20wt%〜40wt%含有させておけば、オーバーコート層8の絶縁抵抗を更に低下させ、上述の帯電防止作用をより有効に発揮させることができるようになる。従って、オーバーコート層8を形成するフッ素樹脂中にアルミニウムやニッケル等の金属から成るフィラーを20wt%〜40wt%含有させておくことが好ましい。

発明の効果

0050

本発明のサーマルヘッドによれば、感熱記録媒体を発熱抵抗体上へ案内するヘッドカバーの外表面にフッ素樹脂から成るオーバーコート層を被着させるようにしたことから、感熱記録媒体がヘッドカバー表面のオーバーコート層に接触しても、オーバーコート層を形成するフッ素樹脂はその摩擦係数が比較的小さく、感熱記録媒体が引っ掛かってスティッキングを生じることは殆どない。従って、感熱記録媒体の搬送状態は安定化し、高品質の印画を形成することが可能となる。

0051

また本発明のサーマルヘッドによれば、オーバーコート層を形成するフッ素樹脂は優れた防汚作用を備え、絶縁抵抗も比較的小さい値に設定することができることから、記録動作に際してオーバーコート層に感熱記録媒体が接触しても、静電気等の影響によって感熱記録媒体の表面に引き寄せられた“ほこり”がヘッドカバー表面のオーバーコート層に付着するのを有効に防止することができ、これによってもオーバーコート層と感熱記録媒体との摩擦を小さく抑え、感熱記録媒体の走行を安定化することが可能となる。

0052

更に本発明のサーマルヘッドによれば、前述した如く、オーバーコート層の絶縁抵抗を比較的小さい値に設定することができるため、記録動作時、感熱記録媒体の表面に帯電した静電気は保護膜と接触する前にオーバーコート層と接触して、その全体にわたり拡散されるようになっており、保護膜の静電破壊を有効に防止することができるようになる。これによってもサーマルヘッドの信頼性が向上される。

図面の簡単な説明

0053

図1本発明の一実施形態に係るサーマルヘッドの斜視図である。
図2図1のサーマルヘッドの断面図である。
図3従来のサーマルヘッドの断面図である。

--

0054

1・・・ヘッド基板、2・・・部分グレーズ層、3・・・発熱抵抗体、4・・・電極パターン、5・・・保護膜、6・・・ドライバーIC、7・・・ヘッドカバー、8・・・オーバーコート層、9・・・放熱板、P・・・プラテンローラ

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

該当するデータがありません

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 富士通コンポーネント株式会社の「 プリンタ」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】記録紙が詰まった状態を検出することのできるプリンタを提供する。【解決手段】記録紙に印字をする印字ヘッドと、前記記録紙を搬送するプラテンローラと、前記プラテンローラの一方の端面の側に設けられた光... 詳細

  • 東芝テック株式会社の「 サーマルプリンタ、サーマルプリンタの制御方法」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】消費電力も抑えつつ、低温環境下における印刷品質を確保することができるサーマルプリンタを提供する。【解決手段】サーマルプリンタ1は、発熱素子8aを加熱して印刷を行うサーマルヘッド8と、周囲環境温... 詳細

  • 東芝テック株式会社の「 プリンター」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】ロール紙に対して双方向から張力を付与できるダンパーを備えるプリンターを提供する。【解決手段】プリンター1は、ロール紙Rに対して印刷を行う印刷ヘッドと、印刷ヘッドに向けて搬送されるロール紙Rに張... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

該当するデータがありません

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ