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技術 衣類等の着脱性測定方法

出願人 東洋紡株式会社
発明者 石丸園子
出願日 2001年8月27日 (19年4ヶ月経過) 出願番号 2001-256701
公開日 2003年3月5日 (17年9ヶ月経過) 公開番号 2003-064575
状態 未査定
技術分野 繊維材料の処理 生体の電気現象及び電気的特性の測定・記録
主要キーワード 製品アイテム 感覚レベル 具体策 長掌筋 面積積分 前腕外側 顔面表情 生体アンプ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2003年3月5日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (4)

課題

衣類等の着脱のしやすさを筋電図を用いて数値化し、定量的に測定・評価する方法を提供すること。

解決手段

衣類等を着脱する際に発生する骨格筋の筋電図を計測し、筋電発生開始点から終点までの筋電位発生時間及び/又は該筋電発生中の出力電位積分値を求めることにより、衣類等の着脱性を測定・評価する方法。

概要

背景

衣類等の着脱のしやすさを測定・評価する方法は、アンケート主体とした主観評価に頼らざるを得なかった。アンケートは重要な評価方法であるが、人によって同じ刺激でも受け取る感覚レベルが異なり、個人差が生じやすいという短所がある。また、再現性に乏しく、長時間経過した後に評価をすると、同じ答えが得られない場合が生じる。さらには、全身約400個ある骨格筋のどの筋肉を使っているかを意識することは難しく、商品製品の改良を行う場合、具体策が考えにくい。

筋電図を使った評価として、スポーツ分野での運動機能性の評価、睡眠研究でのオトガイ筋の評価、表情研究での顔面表情筋の微細な変化を捉える評価等が進められている。しかし、衣類等の着脱性について、筋電図を使い、定量的な評価指標で測定・評価する技術は確立されていない。

近年、高齢者の増加に伴い、高齢者にやさしい商品開発に取り組んでいるが、定量的な評価を行いながら商品開発・改良しているケースは少ない。高齢者において、肌着シャツ下、ガードルブラジャーズボン、等の衣類の着脱性は重要な快適性要因である。これは、加齢に伴い、体型が変化し、筋肉が萎縮し、関節の柔軟性が低下するためではないかと推測され、筋電図により、定量的に計測・評価できる技術の確立が望まれる。該技術の確立により、商品開発、および商品改良が速やかに進捗する。

また、高齢者のみならず、身体障害者要介護者でも衣類の着脱性は重要である。さらには、健常者、若人であっても、着脱性に優れた商品を提供することは喜ばれる。

概要

衣類等の着脱のしやすさを筋電図を用いて数値化し、定量的に測定・評価する方法を提供すること。

衣類等を着脱する際に発生する骨格筋の筋電図を計測し、筋電発生開始点から終点までの筋電位発生時間及び/又は該筋電発生中の出力電位積分値を求めることにより、衣類等の着脱性を測定・評価する方法。

目的

本発明は、衣類等の着脱のしやすさをアンケート等の主観評価に頼ることなく、筋電図を用いて数値化し、定量的に測定・評価する方法を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

衣類等を着脱する際に発生する骨格筋筋電図計測し、筋電発生開始点から終点までの筋電発生時間及び/又は筋電発生中の出力電位積分値を求めることを特徴とする衣類等の着脱性測定方法

技術分野

0001

本発明は、衣類等の着脱しやすさを、アンケートによる主観評価に頼ることなく、客観的数値で測定・評価することを目的とする、快適性計測評価方法に関する。

背景技術

0002

衣類等の着脱のしやすさを測定・評価する方法は、アンケートを主体とした主観評価に頼らざるを得なかった。アンケートは重要な評価方法であるが、人によって同じ刺激でも受け取る感覚レベルが異なり、個人差が生じやすいという短所がある。また、再現性に乏しく、長時間経過した後に評価をすると、同じ答えが得られない場合が生じる。さらには、全身約400個ある骨格筋のどの筋肉を使っているかを意識することは難しく、商品製品の改良を行う場合、具体策が考えにくい。

0003

筋電図を使った評価として、スポーツ分野での運動機能性の評価、睡眠研究でのオトガイ筋の評価、表情研究での顔面表情筋の微細な変化を捉える評価等が進められている。しかし、衣類等の着脱性について、筋電図を使い、定量的な評価指標で測定・評価する技術は確立されていない。

0004

近年、高齢者の増加に伴い、高齢者にやさしい商品開発に取り組んでいるが、定量的な評価を行いながら商品開発・改良しているケースは少ない。高齢者において、肌着シャツ下、ガードルブラジャーズボン、等の衣類の着脱性は重要な快適性要因である。これは、加齢に伴い、体型が変化し、筋肉が萎縮し、関節の柔軟性が低下するためではないかと推測され、筋電図により、定量的に計測・評価できる技術の確立が望まれる。該技術の確立により、商品開発、および商品改良が速やかに進捗する。

0005

また、高齢者のみならず、身体障害者要介護者でも衣類の着脱性は重要である。さらには、健常者、若人であっても、着脱性に優れた商品を提供することは喜ばれる。

発明が解決しようとする課題

0006

本発明は、衣類等の着脱のしやすさをアンケート等の主観評価に頼ることなく、筋電図を用いて数値化し、定量的に測定・評価する方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明は、かかる目的を達成するために、次の構成からなる。即ち、衣類等を着脱する際に発生する骨格筋の筋電図を計測し、筋電発生開始点から終点までの筋電発生時間及び/又は筋電発生中の出力電位積分値を求めることを特徴とする衣類等の着脱性測定方法である。

0008

以下、本発明について詳細に説明する。衣類等とは、肌着、シャツ、ガードル、ブラジャー、スパッツ作業服、ズボン、靴下、サポーターオムツ布団シーツパジャマ等の身につける、または、身にまとう製品のことである。着脱する作業をする対象者は、着脱する本人、および、第3者に着脱させる立場の人の両方を含む。

0009

骨格筋は、全身に約400個あるが、特に筋肉の指定はしない。しかしながら、着脱する場合には、尺側手根屈筋長掌筋、とう側手屈筋浅指屈筋上腕筋上腕三頭筋、長とう側手根伸筋上腕二頭筋、腕とう骨筋、縫工筋大腿直筋外側広筋大臀筋大腿二頭筋などが活発に活動するので、測定に適している。特に、上腕二頭筋、腕とう骨筋の活動が活発であり測定により適当である。

0010

関節を曲げ伸ばしする、または力を入れる作業をすると、筋肉が収縮し、それに伴い数ミリボルト(mV)の電位変化が生じる。筋電図とは、その電位変化のことであり、専用の筋電計ポリグラフ装置、脳波計などの生体アンプを使って増幅して用いる。測定は、走行する筋繊維に沿って皮膚上に2つの電極を貼りつけ、その他アースを一箇所とり、電位変化を検出する。2つの電極の距離は約2cmにする。

0011

着脱性の評価尺度としては、筋電の発生開始点から終点までの筋電発生時間及び/又は該筋電発生中の出力電位の積分値を求めることが適当である。前者は、筋肉が活動している時間が着脱時間であると想定した値である。複数の筋肉が活動する(筋電が発生する)時間帯は、各々の筋肉で一致する場合もあれば若干ずれる場合もある。各々の筋肉の筋電発生時間がずれる場合は、いずれかの筋肉から電位が発生しているトータルの時間を用いることが望ましいが、場合によっては、個々の筋肉での筋電位発生時間を用いても構わない。後者は、着脱に伴い筋電が発生する時間の筋電発生量積分値を計測する方法である。積分の方法は、振幅の絶対値を積分する方法、または、振幅の絶対値を求め時間経過に従い面積積分する方法を用いる。各筋肉の筋電の合計を用いても、平均値を用いても構わない。また、筋電発生量積分値を単位時間あたりに換算した値を用いることも可能である。筋電発生時間が長い及び/又は出力電位の積分値が高いと着脱しにくいと評価する。

0012

以下に実施例を示すが、本発明の着脱性の評価方法は、以下の測定部位、および製品アイテムに限定されるものではない。尚、筋電図は、ポリグラフ(日本GEマルケットメディカルステム(株)製)を用い、SENSITIVITYは1mV/0.5Vで測定した。解析は、ビムタスII(キッセイコムテック(株)製)を用いた。

0013

(実施例1)素材デザインの異なるガードルNO.1〜NO.7までの7点を、女性被験者7名に着脱してもらった。左右の上腕内側部に位置する上腕二頭筋および、左右の前腕外側部に位置する腕とう骨筋の、合計4箇所の筋電図を測定した。また、着用感は、「着にくい—着やすい」「脱ぎにくい—脱ぎやすい」という項目で、-2〜+2点の5段階評価SD法により評価した。筋電図より、各筋肉の筋電発生開始点から終了点までの筋電発生時間を求めた。4ヶ所の筋電発生開始点、および終了点はほぼ一致していたため、1つの筋肉の筋電より、筋電発生時間を求めた。さらに、筋電発生時間中の筋電発生量積分値を求め、4箇所の積分値の合計を求めた。筋電発生時間、および筋電発生量積分値はいずれも被験者7名の平均値を用いた。

0014

(実施例2)素材、デザインの異なる学生服NO.1およびNO.2の2点を、女性被験者2名に着脱してもらった。左右の上腕三頭筋、三角筋の合計4箇所の筋電図を測定した。また、着用感は、「着にくい—着やすい」「脱ぎにくい—脱ぎやすい」という項目で、-2〜+2点の5段階評価のSD法により評価した。筋電図より、各筋肉の筋電発生開始点から終了点まで筋電発生時間は異なったため、4箇所の筋肉のいずれかから筋電が発生していれば、筋電発生時間に含めてトータルの時間を計算した。さらに、筋電発生時間中の筋電発生量積分値を求め、4箇所の積分値の合計を求めた。筋電発生時間、および筋電発生量積分値はいずれも被験者2名の平均値を用いた。

0015

(実施例3)素材、デザインの異なる大人用オムツNO.1〜NO.4の4点を、寝たきり男性1名に対し、女性被験者1名が、はかせ、その後、脱がせた。このとき、女性被験者の左右の上腕内側部に位置する上腕二頭筋、および、左右の前腕外側部に位置する腕とう骨筋の、合計4箇所の筋電図を測定した。また、着用感は、「着させにくい—着させやすい」「脱がせにくい—脱がせやすい」という項目で、-2〜+2点の5段階評価のSD法により評価した。筋電図より、各筋肉の筋電発生開始点から終了点までの筋電発生時間を求めた。4ヶ所の筋肉のいずれかから筋電が発生していれば、筋電発生時間に含めてトータルの時間を計算した。さらに、筋電発生時間中の筋電発生量積分値を求め、4ヶ所の積分値の合計を求めた。

0016

(実施例4)素材、デザインの異なる布団カバーNO.1〜NO.3の3点を、女性被験者1名によって、布団に取り付ける作業を実施した。このとき、女性被験者の左右の上腕内側部に位置する上腕二頭筋、および、左右の前腕外側部に位置する腕とう骨筋の、合計4箇所の筋電図を測定した。また、着用感は、「取り付けにくい—取り付けやすい」「取り外しにくい—取り外しやすい」という項目で、-2〜+2点の5段階評価のSD法により評価した。筋電図より、各筋肉の筋電発生開始点から終了点までの筋電発生時間を求めた。4ヶ所の筋肉のいずれかから筋電が発生していれば、筋電発生時間に含めてトータルの時間を計算した。さらに、筋電発生時間中の筋電発生量積分値を求め、4ヶ所の積分値の合計を求めた。

0017

実施例1より、「着やすさ」と「着衣時の筋電発生量積分値」とは負の相関関係が見られる。「着やすさ」と「着衣時の筋電発生時間」とも、負の相関関係が見られる。「脱ぎやすさ」と「脱衣時の筋電発生量積分値」とは、負の相関関係が見られる。「脱ぎやすさ」と「脱衣時の筋電発生時間」とも、負の相関関係が見られる。このように、着脱性を筋電図を活用することで、定量的に評価することができる。

0018

実施例2、実施例3、実施例4からも、実施例1と同様で、「着脱しやすさ」「着脱させやすさ」「取り外しやすさ」を、筋電図を使って定量的に評価することができる。

0019

0020

0021

発明の効果

0022

本発明によりアンケートによる主観評価に頼ることなく、客観的な数値で衣類等の着脱性測定・評価することが可能となる。

図面の簡単な説明

0023

図1着やすさと筋電発生量積分値との関係を示す図。
図2着やすさと筋電発生時間との関係を示す図。
図3脱ぎやすさと筋電発生量積分値との関係を示す図。
図4脱ぎやすさと筋電発生時間との関係を示す図。

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