図面 (/)
課題
解決手段
概要
背景
近年のコンピュータ技術や通信技術などの情報化分野の急速な技術革新に伴い、建設業界においても、これらの情報化技術を建設施工に適用して、多様な情報の活用により、コスト削減、工期短縮などの生産性の向上や安全性・品質の向上などを図る試みが多く成されている。
トンネル施工においても、このような時代の要請に即して、情報化施工技術が多く提案されるようになってきた。たとえば、「トンネルマルチメディア情報化システム」(建設機械2001.4号発表論文)では、計測データや監視画像、音声データなど現場の様々な情報を各種通信システムを利用し、遠隔から集中管理することにより、施工管理に関わるコストの減縮と管理の高度化を目指した情報化施工例が報告されている。具体的には、トンネル内、現場詰め所および事務所にLAN(ローカルエリアネットワーク)を構築し、トンネル内からの画像、計測データ、音声データなどを混在して伝送し、事務所内のコンピュータから監視、計測、制御などを集中的に行えるようにしたシステムが報告されている。
概要
計測管理、安定性評価、原価管理、切羽状況観察などの情報を一元化管理するとともに、真に必要なトンネル施工に関わる情報を選択や加工を伴ってモニタ上に表示し、コスト削減、工期短縮などの生産性の向上や安全性・品質の向上などを実効的に図る。
トンネル内から送られた計測データ、監視画像、施工情報などの各種情報に基づいて、モニタ上にトンネルの施工管理情報を表示するトンネルの情報化施工統合管理システム1であって、前記情報化施工統合管理システム1は、モニタ画面上に、少なくとも、トンネル施工の進捗状況を表示する施工状況情報表示部2と、切羽映像を表示する切羽映像情報表示部3と、現在の内空変位計測値および予想最終変位量を表示する内空変位情報表示部4と、施工実績パラメータ表示および/またはこれら各パラメータに基づくコスト指標表示を行う原価管理情報表示部5とを有する。
目的
そこで本発明の主たる課題は、計測管理、安定性評価、原価管理、切羽状況観察などの情報を一元管理するとともに、真に必要なトンネル施工に関わる情報を選択や加工を伴ってモニタ上に表示することで、コスト削減、工期短縮などの生産性の向上や安全性・品質の向上などを実効的に図り得るトンネルの情報化施工の統合管理システムを提供することにある。
効果
実績
- 技術文献被引用数
- 2件
- 牽制数
- 4件
この技術が所属する分野
請求項1
トンネル内から送られた計測データ、監視画像、施工情報などの各種情報に基づいて、モニタ上にトンネルの施工管理情報を表示するトンネルの情報化施工統合管理システムであって、前記情報化施工統合管理システムは、少なくとも、トンネル施工の進捗状況を表示する施工状況情報表示部と、切羽映像を表示する切羽映像情報表示部と、現在の内空変位計測値および予想最終変位量を表示する内空変位情報表示部と、施工実績パラメータ表示および/またはこれら各パラメータに基づくコスト指標表示を行う原価管理情報表示部とを有することを特徴とするトンネルの情報化施工統合管理システム。
請求項2
請求項3
前記内空変位情報表示部は警告情報表示部を含む請求項1、2いずれかに記載のトンネルの情報化施工統合管理システム。
請求項4
発明を実施するための最良の形態
背景技術
0002
近年のコンピュータ技術や通信技術などの情報化分野の急速な技術革新に伴い、建設業界においても、これらの情報化技術を建設施工に適用して、多様な情報の活用により、コスト削減、工期短縮などの生産性の向上や安全性・品質の向上などを図る試みが多く成されている。
発明が解決しようとする課題
0002
0003
トンネル施工においても、このような時代の要請に即して、情報化施工技術が多く提案されるようになってきた。たとえば、「トンネルマルチメディア情報化システム」(建設機械2001.4号発表論文)では、計測データや監視画像、音声データなど現場の様々な情報を各種通信システムを利用し、遠隔から集中管理することにより、施工管理に関わるコストの減縮と管理の高度化を目指した情報化施工例が報告されている。具体的には、トンネル内、現場詰め所および事務所にLAN(ローカルエリアネットワーク)を構築し、トンネル内からの画像、計測データ、音声データなどを混在して伝送し、事務所内のコンピュータから監視、計測、制御などを集中的に行えるようにしたシステムが報告されている。
課題を解決するための手段
0003
0004
しかしながら、近年各種の情報化技術に関する報告、提案および投稿などが多く行われているけれども、各種情報の単なる統合(一元管理)であったり、通信技術に関するものであったり、いずれも断片的かつハード的な情報化技術の採用に止まるものであった。確かに、これら情報化技術の導入は、リアルタイムでの情報収集や一元化には資するけれども、エキスパート的見地から、リアルタイムでの情報収集や一元化を図った上で、真に必要なトンネル施工に関わる情報を、選択や加工を伴ってモニタ上に表示し、トンネル施工全般の高度な管理システムを構築したものは過去に見当たらない。
0004
0005
そこで本発明の主たる課題は、計測管理、安定性評価、原価管理、切羽状況観察などの情報を一元管理するとともに、真に必要なトンネル施工に関わる情報を選択や加工を伴ってモニタ上に表示することで、コスト削減、工期短縮などの生産性の向上や安全性・品質の向上などを実効的に図り得るトンネルの情報化施工の統合管理システムを提供することにある。
0005
発明の効果
0006
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、トンネル内から送られた計測データ、監視画像、施工情報などの各種情報に基づいて、モニタ上にトンネルの施工管理情報を表示するトンネルの情報化施工統合管理システムであって、前記情報化施工統合管理システムは、少なくとも、トンネル施工の進捗状況を表示する施工状況情報表示部と、切羽映像を表示する切羽映像情報表示部と、現在の内空変位計測値および予想最終変位量を表示する内空変位情報表示部と、施工実績パラメータ表示および/またはこれら各パラメータに基づくコスト指標表示を行う原価管理情報表示部とを有することを特徴とするトンネルの情報化施工統合管理システムが提供される。
図面の簡単な説明
0006
--
0007
請求項2に係る本発明として、前記施工状況情報表示部は、少なくとも日付、実績日掘進量、地盤状況図、設計支保パターン、実績支保パターンを含む請求項1記載のトンネルの情報化施工統合管理システムが提供される。
0007
0008
請求項3に係る本発明として、前記内空変位情報表示部は警告情報表示部を含む請求項1、2いずれかに記載のトンネルの情報化施工統合管理システムが提供される。
0008
0009
請求項4に係る本発明として、前記原価管理情報表示部において、施工実績パラメータ表示は日進量、余掘量、余吹量、余巻量、単位火薬量、単位雷管量の内の1または複数を設計予定量または計画予定量に対する相対値で表示し、これら施工実績パラメータに基づくコスト指標表示を設計コストまたは計画コストに対する相対値で表示する請求項1〜3いずれかに記載のトンネルの情報化施工統合管理システムが提供される。
0009
0010
0011
0012
図1本発明に係るトンネルの情報化施工統合管理システムにおけるモニタ表示画面である。
図2そのシステム構成図である。
図3トンネル内空変位計測要領図である。
図4最終変位予測方法を示すグラフ図である。
0013
1…トンネルの情報化施工統合管理システム、2…施工状況情報表示部、3…切羽映像情報表示部、4…内空変位情報表示部、5…原価管理情報表示部、6…管理ホストコンピュータ、7…トータルステーション