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図面 (19)

課題

実際に使用される印刷モードに応じて、双方向印刷時の位置ズレ補正値を決定するためのテストパターンを印刷することができる技術を提供する。

解決手段

双方向印刷時の記録位置ズレの補正値を決定するためのテストパターンを表すテストパターン印刷信号TPSが、プリンタドライバ96を構成するデータの一部としてハードディスク92に格納されている。プリンタドライバ96は、ハードディスク92からテストパターン印刷信号TPSを読み出すとともに、プリンタ20にそのテストパターン印刷信号TPSを供給するテストパターン供給モジュール102を備える。

概要

背景

近年、コンピュータ出力装置として、インクジェットプリンタが広く普及している。インクジェットプリンタの中には、印刷速度の向上のために、いわゆる「双方向印刷」を行うことが可能なものがある。

双方向印刷では、主走査方向の駆動機構バックラッシュや、印刷媒体を下で支えているプラテンの反り等に起因して、往路と復路における主走査方向の記録位置がずれてしまうという問題が生じ易い。このような位置ズレを解決する技術としては、例えば本出願人により開示された特開平5−69625号公報に記載されたものが知られている。この従来技術では、主走査方向における位置ズレ量印刷ズレ)を予め登録しておき、この位置ズレ量に基づいて往路と復路における記録位置を補正している。

双方向印刷時の位置ズレの補正値は、テストパターンを印刷することによって決定されるのが普通である。このようなテストパターンは、印刷装置に内蔵されたROMに焼き付けられている。

ところで、双方向印刷時の位置ズレによる画質への影響は、印刷モード(「記録モード」とも呼ぶ)に依存する。ここで、「印刷モード」とは、複数の印刷パラメータ(例えば、印刷解像度、印刷時の副走査送り量インク滴インク量、1主走査ライン上のドット記録を何回の主走査で完了させるか等)に応じて決定される印刷方法を意味している。従って、プリンタ利用可能な印刷モードが何らかの事情によって変更されるときには、双方向印刷時の位置ズレの補正値も、これに応じて再設定することが好ましい。また、テストパターンも、実際に使用される印刷モードに従って印刷されたものであることが好ましい。

概要

実際に使用される印刷モードに応じて、双方向印刷時の位置ズレの補正値を決定するためのテストパターンを印刷することができる技術を提供する。

双方向印刷時の記録位置ズレの補正値を決定するためのテストパターンを表すテストパターン印刷信号TPSが、プリンタドライバ96を構成するデータの一部としてハードディスク92に格納されている。プリンタドライバ96は、ハードディスク92からテストパターン印刷信号TPSを読み出すとともに、プリンタ20にそのテストパターン印刷信号TPSを供給するテストパターン供給モジュール102を備える。

目的

この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、実際に使用される印刷モードに応じて、双方向印刷時の位置ズレの補正値を決定するためのテストパターンを印刷することができる技術を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
2件

この技術が所属する分野

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請求項1

双方向印刷時の主走査方向に沿った記録位置ズレ補正を行うためのテストパターン印刷するための印刷信号を前記印刷装置に供給する印刷制御装置であって、前記印刷装置に供給される印刷信号を生成するためのプリンタドライバと、所望のデータを格納可能なデータ格納部と、を備え、前記データ格納部は、前記記録位置ズレの補正値を決定するためのテストパターンを表すテストパターン印刷信号を、前記プリンタドライバを構成するデータの一部として格納しており、前記プリンタドライバは、前記データ格納部から前記テストパターン印刷信号を読み出すとともに、前記印刷装置に前記テストパターン印刷信号を供給するテストパターン供給部を備えることを特徴とする印刷制御装置。

請求項2

請求項1記載の印刷制御装置であって、前記テストパターンは、異なる補正値を用いてそれぞれ印刷される複数のカラーパッチを含む、印刷制御装置。

請求項3

請求項2記載の印刷制御装置であって、前記テストパターン印刷信号は、前記複数のカラーパッチを再現するためのデータとして、前記複数のカラーパッチに共通するラスタデータと、双方向印刷時の記録位置ズレの互いに異なるズレ量を示す位置ズレ補正値データとを含む、印刷制御装置。

請求項4

請求項2記載の印刷制御装置であって、前記テストパターン印刷信号は、前記複数のカラーパッチを再現するためのデータとして、双方向印刷時の記録位置ズレの互いに異なるズレ量を模擬したラスタデータを含む、印刷制御装置。

請求項5

請求項1ないし4のいずれかに記載の印刷制御装置であって、前記テストパターンは、実際の印刷に用いられるものと同じ記録モードを用いて印刷される、印刷制御装置。

請求項6

請求項1ないし5のいずれかに記載の印刷制御装置であって、前記プリンタドライバは、さらに、ユーザに前記テストパターンの印刷指示の入力を許容する第1のウィンドウを表示するユーザインターフェース表示部を備え、前記ユーザインターフェース表示部は、前記テストパターンが前記印刷装置によって印刷された際に、前記テストパターンの印刷結果に応じて前記双方向印刷時の記録位置ズレの好ましい補正値をユーザに設定することを許容する第2のウィンドウを表示する、印刷制御装置。

請求項7

双方向印刷時の主走査方向に沿った記録位置ズレの補正を行うためのテストパターンを印刷するための印刷信号を前記印刷装置に供給する印刷制御装置としてコンピュータを動作させるためのコンピュータプログラムであって、前記印刷装置に供給される印刷信号を生成するためのプリンタドライバプログラムを含み、前記プリンタドライバプログラムは、前記記録位置ズレの補正値を決定するためのテストパターンを表すテストパターン印刷信号を含むとともに、前記印刷装置に前記テストパターン印刷信号を供給するテストパターン供給部としての機能を前記コンピュータに実現させるためのプログラムを含むことを特徴とするコンピュータプログラム。

技術分野

0001

この発明は、主走査を双方向に行いつつ印刷媒体上に画像を印刷する技術に関し、特に、往路と復路の記録位置ズレ補正する技術に関する。

背景技術

0002

近年、コンピュータ出力装置として、インクジェットプリンタが広く普及している。インクジェットプリンタの中には、印刷速度の向上のために、いわゆる「双方向印刷」を行うことが可能なものがある。

0003

双方向印刷では、主走査方向の駆動機構バックラッシュや、印刷媒体を下で支えているプラテンの反り等に起因して、往路と復路における主走査方向の記録位置がずれてしまうという問題が生じ易い。このような位置ズレを解決する技術としては、例えば本出願人により開示された特開平5−69625号公報に記載されたものが知られている。この従来技術では、主走査方向における位置ズレ量印刷ズレ)を予め登録しておき、この位置ズレ量に基づいて往路と復路における記録位置を補正している。

0004

双方向印刷時の位置ズレの補正値は、テストパターンを印刷することによって決定されるのが普通である。このようなテストパターンは、印刷装置に内蔵されたROMに焼き付けられている。

0005

ところで、双方向印刷時の位置ズレによる画質への影響は、印刷モード(「記録モード」とも呼ぶ)に依存する。ここで、「印刷モード」とは、複数の印刷パラメータ(例えば、印刷解像度、印刷時の副走査送り量インク滴インク量、1主走査ライン上のドット記録を何回の主走査で完了させるか等)に応じて決定される印刷方法を意味している。従って、プリンタ利用可能な印刷モードが何らかの事情によって変更されるときには、双方向印刷時の位置ズレの補正値も、これに応じて再設定することが好ましい。また、テストパターンも、実際に使用される印刷モードに従って印刷されたものであることが好ましい。

発明が解決しようとする課題

0006

しかし、従来は、テストパターンが印刷装置に内蔵されたROMに焼き付けられていたので、実際に使用される印刷モードに応じてテストパターンを印刷することが困難であった。

0007

この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、実際に使用される印刷モードに応じて、双方向印刷時の位置ズレの補正値を決定するためのテストパターンを印刷することができる技術を提供することを目的とする。

0008

上記目的を達成するために、本発明の装置は、双方向印刷時の主走査方向に沿った記録位置ズレの補正を行うためのテストパターンを印刷するための印刷信号を前記印刷装置に供給する印刷制御装置であって、前記印刷装置に供給される印刷信号を生成するためのプリンタドライバと、所望のデータを格納可能なデータ格納部と、を備える。前記データ格納部は、前記記録位置ズレの補正値を決定するためのテストパターンを表すテストパターン印刷信号を、前記プリンタドライバを構成するデータの一部として格納している。また、前記プリンタドライバは、前記データ格納部から前記テストパターン印刷信号を読み出すとともに、前記印刷装置に前記テストパターン印刷信号を供給するテストパターン供給部を備える。

0009

この印刷制御装置では、テストパターン印刷信号が、プリンタドライバを構成するデータの一部としてデータ格納部に格納されているので、プリンタドライバと一緒にテストパターン印刷信号もバージョンアップすることができる。従って、プリンタドライバで使用される印刷モードに応じたテストパターンを印刷することが可能である。

0010

前記テストパターンは、異なる補正値を用いてそれぞれ印刷される複数のカラーパッチを含むことが好ましい。

0011

このような複数のカラーパッチを用いると、適切な補正値を視覚的に容易に決定することができる。

0012

前記テストパターン印刷信号は、前記複数のカラーパッチを再現するためのデータとして、前記複数のカラーパッチに共通するラスタデータと、双方向印刷時の記録位置ズレの互いに異なるズレ量を示す位置ズレ補正値データとを含むようにしてもよい。あるいは、前記テストパターン印刷信号は、前記複数のカラーパッチを再現するためのデータとして、双方向印刷時の記録位置ズレの互いに異なるズレ量を模擬したラスタデータを含むようにしてもよい。

0013

これらの構成によれば、双方向印刷時の記録位置ズレを模擬した複数のカラーパッチを容易に印刷することが可能である。

0014

なお、前記テストパターンは、実際の印刷に用いられるものと同じ記録モードを用いて印刷される好ましい。

0015

この構成によれば、実際の印刷で生じる記録位置ズレに対する適切な補正値を容易に求めることが可能である。

0016

なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、双方向印刷時の記録位置ズレの補正方法および装置、双方向印刷時の記録位置の制御方法および装置、印刷方法および装置、印刷装置を制御するための印刷制御装置および方法、それらの方法や装置を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の種々の形態で実現することができる。

発明を実施するための最良の形態

0017

次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.装置の全体構成:
B.双方向印刷ズレ補正の概略手順
C.テストパターンの印刷方法と補正値の決定方法の詳細:
D.テストパターン印刷信号の構成:
E.変形例:

0018

A.装置の全体構成:図1は、本発明の一実施例として印刷システムの構成を示すブロック図である。この印刷システムは、コンピュータ90と、カラーインクジェットプリンタ20と、を備えている。なお、プリンタ20とコンピュータ90とを含む印刷システムは、広義の「印刷装置」と呼ぶことができる。

0019

コンピュータ90では、所定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム95が動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバ91やプリンタドライバ96が組み込まれており、アプリケーションプログラム95からは、これらのドライバを介して、プリンタ20に転送するための印刷データPDが出力される。画像のレタッチなどを行うアプリケーションプログラム95は、処理対象の画像に対して所望の処理を行い、また、ビデオドライバ91を介してCRT21に画像を表示している。

0020

アプリケーションプログラム95が印刷命令を発すると、コンピュータ90のプリンタドライバ96が、画像データをアプリケーションプログラム95から受け取り、これをプリンタ20に供給する印刷データPDに変換する。プリンタドライバ96の内部には、解像度変換モジュール97と、色変換モジュール98と、ハーフトーンモジュール99と、ラスタライザ100と、ユーザインターフェース表示モジュール101と、テストパターン供給モジュール102と、色変換ルックアップテーブルUTと、が備えられている。

0021

解像度変換モジュール97は、アプリケーションプログラム95で形成されたカラー画像データの解像度を、印刷解像度に変換する役割を果たす。こうして解像度変換された画像データは、まだRGBの3つの色成分からなる画像情報である。色変換モジュール98は、色変換ルックアップテーブルLUTを参照しつつ、各画素ごとに、RGB画像データを、プリンタ20が利用可能な複数のインク色の多階調データに変換する。

0022

色変換された多階調データは、例えば256階調階調値を有している。ハーフトーンモジュール99は、いわゆるハーフトーン処理を実行してハーフトーン画像データを生成する。このハーフトーン画像データは、ラスタライザ100によりプリンタ20に転送すべきデータ順に並べ替えられ、最終的な印刷データPDとして出力される。なお、印刷データPDは、各主走査時のドット形成状態を示すラスタデータと、副走査送り量を示すデータと、を含んでいる。

0023

ユーザインターフェース表示モジュール101は、印刷に関係する種々のユーザインターフェースウィンドウを表示する機能と、それらのウィンドウ内におけるユーザの入力を受け取る機能とを有している。

0024

テストパターン供給モジュール102は、双方向印刷時の記録位置ズレ(単に「双方向印刷ズレ」とも呼ぶ)の補正値を決定するために使用されるテストパターン印刷信号TPSをハードディスク92から読み出して、プリンタ20に供給する機能を有している。また、テストパターン印刷信号TPSが圧縮データとして格納されている場合には、その圧縮データを伸張する機能を有している。

0025

なお、プリンタドライバ96は、印刷データPDやテストパターン印刷信号TPSをプリンタ20に供給する機能を実現するためのプログラムに相当する。プリンタドライバ96の機能を実現するためのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で供給される。このような記録媒体としては、フレキシブルディスクCD−ROM光磁気ディスクICカードROMカートリッジパンチカードバーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、コンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。また、このようなコンピュータプログラムを、インターネットを介してコンピュータ90にダウンロードすることも可能である。

0026

プリンタドライバ96を備えたコンピュータ90は、印刷データPDやテストパターン印刷信号TPSをプリンタ20に供給して印刷を行わせる印刷制御装置として機能する。

0027

図2は、カラーインクジェットプリンタ20の主要な構成を示す概略斜視図である。このプリンタ20は、用紙スタッカ22と、図示しないステップモータで駆動される紙送りローラ24と、プラテン26と、キャリッジ28と、キャリッジモータ30と、キャリッジモータ30によって駆動される牽引ベルト32と、キャリッジ28のためのガイドレール34とを備えている。キャリッジ28には、多数のノズルを備えた印刷ヘッド36が搭載されている。

0028

印刷用紙Pは、用紙スタッカ22から紙送りローラ24によって巻き取られてプラテン26の表面上を副走査方向へ送られる。キャリッジ28は、キャリッジモータ30により駆動される牽引ベルト32に牽引されて、ガイドレール34に沿って主走査方向に移動する。主走査方向は、副走査方向に垂直である。

0029

図3は、インクジェットプリンタ20の電気的な構成を示すブロック図である。このプリンタ20は、コンピュータ90から供給された信号を受信する受信バッファメモリ50と、印刷データを格納するイメージバッファ52と、プリンタ20全体の動作を制御するシステムコントローラ54と、メインメモリ56と、EEPROM58とを備えている。システムコントローラ54には、さらに、キャリッジモータ30を駆動する主走査駆動回路61と、紙送りモータ31を駆動する副走査駆動回路62と、印刷ヘッド36を駆動するヘッド駆動回路63とが接続されている。

0030

主走査駆動回路61と、キャリッジモータ30と、牽引ベルト32(図2)と、ガイドレール34は、主走査駆動機構を構成している。また、副走査駆動回路62と、紙送りモータ31と、紙送りローラ24(図2)は、副走査駆動機構(または「送り機構」と呼ぶ)を構成している。

0031

コンピュータ90から転送された印刷データは、一旦、受信バッファメモリ50に蓄えられる。プリンタ20内では、システムコントローラ54が、受信バッファメモリ50から印刷データの中から必要な情報を読取り、これに基づいて、各駆動回路61,62,63に対して制御信号を送る。

0032

イメージバッファ52には、受信バッファメモリ50で受信された複数の色成分の印刷データが格納される。ヘッド駆動回路63は、システムコントローラ54からの制御信号に従って、イメージバッファ52から各色成分の印刷データを読出し、これに応じて印刷ヘッド36に設けられた各色のノズルアレイを駆動する。

0033

図4は、印刷ヘッド36の下面におけるノズル配列を示す説明図である。この印刷ヘッド36は、副走査方向SSに沿った一直線上にそれぞれ配列されたブラックノズル列カラーノズル列とを有している。本明細書においては、「ノズル列」を「ノズル群」とも呼ぶ。

0034

ブラックノズル列(白丸で示す)は、180個のノズル#1〜#180を有している。これらのノズル#1〜#180は、副走査方向に沿って一定のノズルピッチk・Dで配置されている。ここで、Dは副走査方向SSのドットピッチであり、kは整数である。副走査方向のドットピッチDは、主走査ライン(ラスタライン)のピッチとも等しい。以下では、ノズルピッチk・Dを表す整数kを、単に「ノズルピッチk」と呼ぶ。ノズルピッチkの単位は[ドット]であり、これは副走査方向のドットピッチを意味している。

0035

図4の例では、ノズルピッチkは4ドットである。但し、ノズルピッチkは、2以上の任意の整数に設定することができる。

0036

カラーノズル列は、イエロー用ノズル群Y(白三角で示す)と、マゼンタ用ノズル群M(白四角で示す)と、シアン用ノズル群C(白菱形で示す)とを含んでいる。なお、この明細書では、有彩色インク用のノズル群を「有彩色ノズル群」とも呼ぶ。各有彩色ノズル群は、60個のノズル#1〜#60を有している。また、有彩色ノズル群のノズルピッチは、ブラックノズル列のノズルピッチkと同じである。有彩色ノズル群のノズルは、ブラックノズル列のノズルと同じ副走査位置に配置されている。

0037

印刷時には、キャリッジ28(図2)とともに印刷ヘッド36が主走査方向に一定速度で移動している間に、各ノズルからインク滴が吐出される。但し、印刷方式によっては、すべてのノズルが常に使用されるとは限らず、一部のノズルのみが使用される場合もある。

0038

白黒印刷の際には、180個のブラックノズルがほとんどすべて使用される。一方、カラー印刷の際には、CMYの各色について60個のノズルがそれぞれ使用されるとともに、ブラックノズルも60個使用される。カラー印刷の際に使用される60個のブラックノズルは、例えばシアンの60個のノズルと同じ副走査位置に配置されているノズル#121〜#180である。

0039

図5は、双方向印刷ズレの補正に関連する主要な構成を示すブロック図である。プリンタ20のEEPROM58には、補正値番号格納領域200と、補正値テーブル210とが含まれている。補正値番号格納領域200には、好ましい補正値を示す番号が格納されている。補正値テーブル210は、補正値番号と補正値との関係を格納したテーブルである。

0040

システムコントローラ54は、双方向印刷ズレを補正するための位置ズレ補正実行部220としての機能を有している。位置ズレ補正実行部220は、復路において位置センサ39からキャリッジ28の原点位置を示す信号を受け取ると、補正値テーブル210から供給された補正値に応じて、ヘッド記録タイミングを指示するための信号(遅延量設定値ΔT)をヘッド駆動回路63に供給する。ヘッド駆動回路63は、印刷ヘッド36の各ノズルに駆動信号を供給しており、位置ズレ補正実行部220から与えられた記録タイミング(すなわち遅延量設定値ΔT)に応じて復路の記録位置を調整する。これによって、復路において、各ノズル列の記録位置が同一の補正値で調整される。

0041

B.双方向印刷ズレ補正の概略手順:以下に説明するように、双方向印刷ズレはプリンタ20の出荷前に補正され、また、出荷後にユーザが補正することができる。

0042

図6は、プリンタ20の出荷前における双方向印刷ズレ補正の手順を示すフローチャートである。ステップS1では、プリンタ20で使用が予定されている印刷モードを順次選択する。図7は、印刷モードの例を示している。ここでは、6つの印刷モードが示されており、これらは印刷解像度に応じて3組に分類されている。2つの低解像度印刷モードPM1a,PM1bの印刷解像度は、720×720dpiである。本明細書において、印刷解像度は(主走査方向の印刷解像度)×(副走査方向の印刷解像度)で表現される。また、低解像度印刷モードPM1a,PM1bでは、インク重量が6.5ng,10ng、および20ngの3種類のドットを含む第1の可変サイズドットVSD1を利用可能である。2つの低解像度印刷モードPM1a,PM1bの違いは、紙送りモード(副走査送りモード)と、使用するノズル列にある。すなわち、第1の低解像度印刷モードPM1aは、カラー印刷用の印刷モードであり、紙送りモードとしては後述するカラーモード1を使用している。一方、第2の低解像度印刷モードPM1bは、モノクロ印刷用の印刷モードであり、紙送りモードとしては後述するモノクロモード1を使用している。なお、他の印刷モードPM2a,PM2b,PM3a,PM3bは、いずれかの印刷パラメータが低解像度印刷モードPM1a,PM1bとは異なっている。

0043

ステップS2では、選択された印刷モードに従ってテストパターンが印刷される。図8は、カラーパッチを用いたテストパターンの例を示している。この例では、位置ズレ補正値δの異なる3つのカラーパッチを含むテストパターンが示されている。各カラーパッチの横に印刷されている補正値番号(「パッチ番号」とも呼ぶ)は、位置ズレ補正値δに予め関連づけられている。但し、位置ズレ補正値δは便宜上描かれているだけであり、実際には印刷されない。各カラーパッチは、一様な濃度のグレー領域を、CMYのインクを用いたコンポジットブラックで再現したグレーパッチである。このようなグレーパッチは、双方向印刷ズレと、各色のドット間のズレとの両方を反映している。実際の印刷物の画質は、双方向印刷ズレばかりでなく、各色のドット間のズレも影響するので、画質の向上という観点からは、コンポジットブラックで再現されたグレーパッチをテストパターンとして用いることが好ましい。

0044

但し、テストパターンとしては、これ以外の種々のパターン使用可能であり、例えば他の種類のカラーパッチを用いることも可能である。なお、本明細書において、「カラーパッチ」とは、ほぼ一様な色に再現された画像領域を意味している。なお、テストパターンの印刷方法の詳細については、後述する。

0045

なお、本明細書において、「コンポジットブラック」とはCMYの3つの色相のインクを用いて再現されたグレー色を意味しており、3種類以上のインクを用いて再現されていてもよい。例えば、シアンとマゼンタに関して濃インクと淡インクをそれぞれ利用可能な場合には、これらの4種類のインクとイエローインクの5種類のインクを用いてコンポジットブラックを再現することも可能である。

0046

図9は、縦罫線を用いたテストパターンの例を示してる。このテストパターンでは、往路と復路においてそれぞれ記録された罫線対が複数組印刷されている。各罫線対では、復路における記録タイミングが互いに一定量ずつ異なっている。この記録タイミングの違いが、補正値番号(すなわち位置ズレ補正値)に対応している。

0047

テストパターンとしては、図8のようなカラーパッチを用いたものでもよく、あるいは、図9のような罫線を用いたものでも良い。但し、以下では、主としてカラーパッチを用いたテストパターンを使用する例について説明する。

0048

図6のステップS3では、印刷された複数のカラーパッチの中から、最も画質の高いカラーパッチを選択し、その補正値番号をプリンタ20のEEPROM58(図3)内に設定する。図8の例では、最上部のカラーパッチでは白スジが発生しており、最下部のカラーパッチでは黒スジが発生している。従って、このような画質劣化の無い中央のカラーパッチの補正値番号がEEPROM58に格納される。なお、出荷前の検査によって設定された補正値を「基準補正値」と呼ぶ。

0049

ステップS4では、プリンタ20で使用が予定されているすべての印刷モードに関してステップS1〜S3が終了したか否かが判断され、終了していなければステップS1に戻る。ここで、「プリンタ20で使用が予定されているすべての印刷モード」とは、プリンタドライバ96(図1)のプロパティウィンドウでユーザが選択できる印刷モードの種類を意味する。こうして、すべての種類の印刷用紙に関して双方向印刷ズレの基準補正値が設定される。

0050

図10は、ユーザによる双方向印刷ズレ補正の手順を示すフローチャートである。ステップS11ではユーザが印刷モードを選択し、ステップS12ではテストパターンの印刷指令を入力することによってテストパターンを印刷させる。図11は、ユーザにテストパターンの印刷指示許容するユーザインターフェースウィンドウW1の例を示す説明図である。このウィンドウW1は、プリンタプロパティ内のユーティリティ用ウィンドウであり、双方向印刷タイミング調整用テストパターンの印刷指示を入力するためのボタンB1が設けられている。ユーザがボタンB1をクリックすると、テストパターン供給モジュール102(図1)が、ハードディスク92からテストパターン印刷信号TPSを読み出してプリンタ20に供給し、プリンタ20がこれに従ってテストパターンを印刷する。このテストパターンは、出荷前の双方向印刷ズレ補正で用いられたテストパターン(図8)と同じものでもよく、あるいは、これとは違うテストパターンでもよい。本実施例では、ユーザによる双方向印刷ズレ補正においても、図8に示したテストパターンを用いるものとする。なお、テストパターン印刷信号TPSの構成については後述する。

0051

図10のステップS13では、印刷された複数のカラーパッチの中から、最も画質の高いカラーパッチを選択し、その補正値番号を設定する。図12は、好ましい補正値番号の設定をユーザに許容するユーザインターフェースウィンドウW2の例を示す説明図である。このウィンドウW2は、テストパターンが印刷されたときに、ユーザインターフェース表示モジュール101(図1)によって自動的に表示される。このウィンドウW2には、好ましい補正値番号を選択するための複数のボタンB11〜B13が設けられている。ユーザがこれらのボタンB11〜B13のいずれかをクリックすると、好ましい補正値番号がプリンタ20のEEPROM58(図3)内に設定される。なお、補正値番号は、図6のステップS3で設定された基準補正値に置き換わるものとしてEEPROM58に登録されてもよく、あるいは、基準補正値をさらに補正する値としてEEPROM58に登録されてもよい。また、ユーザによる補正値を示す補正値番号は、EEPROM58でなく、プリンタドライバ96に登録されるようにしてもよい。

0052

図10のステップS14では、ユーザの指示に応じて実際の印刷が実行される。このとき、図5に示した回路により、ステップS13で設定された補正値に従って印刷ヘッド36からのインク吐出動作が制御される。

0053

C.テストパターンの印刷方法と補正値の決定方法の詳細:図13は、図6のステップ2および図10のステップS12においてテストパターンを印刷する際に使用する紙送りの例を示している。ここでは、パス1〜パス5の5つのパスにおける印刷ヘッド36の副走査方向の位置がそれぞれ示されている。ここで、「パス」とは、1回の主走査を意味している。なお、図13では、図示の便宜上、印刷ヘッド36のノズル数が少なく描かれており、ブラックノズル(白丸で示す)の数が9個であり、1色分の有彩色ノズルの数が3個であるとしている。また、図7に示したコンポジットブラックのグレーパッチを再現するので、9個のブラックノズルは使用されないものとしている。換言すれば、CMYの3色で3個のノズルがそれぞれ用いられる。

0054

奇数番目のパス(パス1,3,5)は往路のパスであり、偶数番目のパス(パス2,4)は復路のパスである。なお、白い図形(白三角、白四角、白菱形)は、往路でドットを記録するノズルを示している。また、黒い図形(黒三角、黒四角、黒菱形)は、復路でドットを記録するノズルを示している。

0055

ここでは、ノズルピッチkは4ドットなので、1回のパスで記録されるラスタライン(主走査ライン)の間には3ライン分の隙間がある。パス1,2,3の後の紙送り量F1,F2,F3は、それぞれ1ドットである。従って、パス2〜4では、パス1で記録されなかった隙間の3ラインが記録される。図13の右端には、パス1〜4で記録されるラスタライン位置が示されている。これから理解できるように、パス1〜4では、1色分のインクで12本の連続したラインがそれぞれ記録される。ここで、イエローで記録された12本のラインを「イエローカラーバンドYCB」と呼ぶ。同様に、マゼンタで記録された12本のラインを「マゼンタカラーバンドMCB」、シアンで記録された12本のラインを「シアンカラーバンドCCB」と呼ぶ。これらのカラーバンドは、各インクについて、ノズルピッチkが1ドットで配列された12個のノズルを有する仮想的な密ノズル列を用いて1回のパスで印刷されるラスタラインと同じである。換言すれば、パス1〜4は、図13の右端に示すような密ノズル列を用いた1回のパスと等価である。

0056

パス4の後の紙送り量F4は9ドットであり、この紙送りによって、印刷ヘッド36のイエローノズルの上端のノズルが、イエロードットが記録されていない領域の最上端に位置決めされる。他のインクの上端のノズルも同様である。このような記録方法は、図13の右端に示した仮想的な密ノズル列を用いて、1回のパスのたびに、1色分のバンド幅Lc1ずつ紙送りする記録方法とほぼ等価であることが理解できる。そこで、図13のような紙送りを、「疑似バンド送り」と呼ぶ。

0057

パス4の後の送り量F4は、1色分のバンド幅Lc1から、その前の3回の送り量F1〜F3の合計値(=3ドット)を引いた値に等しい。従って、4回分の送り量F1〜F4の合計ΣFiは、1色分のバンド幅Lc1に等しくなる。なお、1色分のバンド幅Lc1は、1つの有彩色ノズル列の範囲に等しく、これは、ノズル数N(=3)とノズルピッチk(=4)とを乗算した値N×k(=12)にも等しい。

0058

図13では、説明の便宜上、1色当たりのノズル数Nを3としているが、実際には1色当たりのノズル数Nは数十個以上である。図14は、図4に示した印刷ヘッド36を用いた実際の印刷に用いられる紙送り量の例を示している。このような実際の紙送り量は、プリンタドライバ96に予め設定されている。図14(A)は、疑似バンド送りの例である。カラーモード1では、3回の送り量F1〜F3が1ドットであり、4回目の送り量F4が237ドットである。これらの4回分の送り量F1〜F4の合計は、1色分のバンド幅N×k(=240)に等しい。また、1色分の使用ノズル数Nは60個である。図13は、このカラーモード1の紙送りを簡略化して描いたものである。

0059

図14(A)のモノクロモード1では、180個のブラックノズルが使用される。3回の送り量F1〜F3は1ドットであり、4回目の送り量F4は717ドットである。これらの4回分の送り量F1〜F4の合計は、ブラックノズルのバンド幅N×k(=720)に等しい。

0060

図14(B)は、疑似バンド送りでない通常のインターレース記録モードの印刷における紙送り量の例を示している。ここで、「インターレース記録モード」とは、1回のパスで記録されるラスタラインの間に隙間が生じるような印刷方法を意味している。換言すれば、ノズルピッチkが2ドット以上の印刷ヘッドを用いた印刷方法が、「インターレース記録モード」に相当する。

0061

図14(B)の例では、各送り量Fiは、使用ノズル数Nと等しく、かつ、ノズルピッチkと互いに素である一定の整数値に設定されている。ここで、2つの整数が「互いに素」とは、1以外の公約数を持たないことを意味している。なお、図14(B)のカラーモード2では、使用ノズル数Nは59なので各色の60個のノズルのうちの1個は使用されない。また、モノクロモード2では、使用ノズル数Nは179なので、180個のブラックノズルのうちの1個は使用されない。本明細書では、このように紙送り量Fiが一定値である副走査を、「定則送り」と呼ぶ。なお、紙送り量Fiとして異なる複数の値を採用する「変則送り」を利用することも可能である。

0062

図14(A)の疑似バンド送りは、図4に示した印刷ヘッド36を有するプリンタ20において、実際の印刷物の印刷時にも最も頻繁に利用される紙送りである。従って、図14(A)に示した疑似バンド送りを用いてテストパターンを印刷することは、実際の印刷時に最も頻繁に利用される紙送りをそのまま用いてテストパターンを印刷するという意味で好ましい。

0063

テストパターンを表すテストパターン印刷信号TPSは、プリンタドライバ96(図1)に登録されており、コンピュータ90のハードディスク92内にプリンタドライバ96用のファイルとして格納されている。このテストパターン印刷信号TPSは、プリンタドライバ96からプリンタ20に送信される印刷データPD(ラスタデータや紙送り量を含む)と同じ形式を有している。但し、このテストパターン印刷信号TPSは、データ圧縮された形式で格納されていることが好ましい。ユーザがテストパターンの印刷を指示すると、このテストパターン印刷信号TPSがテストパターン供給モジュール102によって呼び出され、必要に応じて伸長されてプリンタ20に転送される。このように、本実施例では、テストパターン印刷信号TPSが、そのままプリンタ20に転送できる形式でプリンタドライバ96に登録されているので、テストパターンの印刷を短時間で行うことができるという利点がある。この利点は、特に、図7に示したカラーパッチのように、2次元的な広がりのあるテストパターンを用いるときに顕著である。

0064

また、本実施例では、テストパターン印刷信号TPSがプリンタドライバ96のファイルとして格納されているので、プリンタドライバ96の仕様が変更されたときに、プリンタドライバ96と一緒にテストパターン印刷信号TPSを同時にバージョンアップすることができるという利点がある。従って、プリンタドライバ96で実際に使用される印刷モードに従って印刷されるテストパターンを、双方向印刷ズレの補正に使用することが可能である。また、実際の印刷モードに適した補正量で双方向印刷ズレを補正することによって、画質を向上させることが可能である。

0065

D.テストパターン印刷信号の構成:図15は、テストパターンのカラーパッチを印刷する方法を示している。図15の左側には、図13に示した仮想的な密ノズル列36aが示されている。図13で説明したように、この密ノズル列36aは、4回のパスによって構成される。往路でドットを記録するノズルは白い図形で示されており、復路でドットを記録するノズルは黒い図形で示されている。この密ノズル列36aは、1色分のバンド幅Lc1ずつ副走査送りされるものと考えることができる。

0066

図15の右半分には、このような密ノズル列36aを用いて、12本のラスタラインL1〜L12上の4列の画素#1〜#4におけるドットの記録状態を表すラスタデータの構成が示されている。このラスタデータによれば、奇数番目のラスタラインL1,L3…上の奇数画素位置#1,#3…には、往路でドットが記録される。また、偶数番目のラスタラインL2,L4…上の偶数画素位置#2,#4…には、復路でドットが記録される。なお、図15の例ではY,M,Cのドットが同じ画素位置上に形成されているが、これらが互いに異なる位置に記録されていてもよい。

0067

図16は、図8に示した補正値番号=2のパッチを再現するためのテストパターン用印刷信号の一例を示している。ここでは図示の便宜上、ラスタデータRD2のY成分のみが示されている。図17は、補正値番号=1のパッチを再現するためのテストパターン用印刷信号の一例を示している。この印刷信号に含まれるラスタデータRD1では、図16に比べて復路におけるドットの記録位置が1画素分だけ左側にずれている。図8に示した各パッチは、このように、復路(または往路)におけるドットの記録位置を調整することによって印刷することができる。

0068

図18は、テストパターン印刷信号の構成例を示す説明図である。各パッチ用の印刷信号は、紙送り量と、ラスタデータと、ドットタイプとを含んでいる。図18(A)に示す第1の例では、各パッチ用の印刷信号は、ラスタデータが互いに異なっている。紙送り量は3つのパッチで共通しており、また、ドットタイプも第1の可変サイズドットVSD1の中ドットのみが使用される点で共通している。

0069

図18(B)に示す第2の例では、各パッチ用の印刷信号は、紙送り量と、ラスタデータと、ドットタイプとに加えて、位置ズレ補正値も含んでいる。各パッチ用の印刷信号におけるラスタデータは同一であるが、位置ズレ補正値は互いに異なっている。ラスタデータとしては、図16に示した位置ズレの無いデータRD2が用いられている。

0070

図18(A),(B)の印刷信号は、いずれも図8に示した3つのパッチを印刷することが可能である。但し、図18(A)のように、双方向印刷時の位置ズレを模擬したラスタデータを使用して各パッチを印刷する場合には、設定される位置ズレ補正値の単位は主走査方向の画素ピッチ整数倍に制限される。一方、図18(B)のように、ラスタデータを同一とし、位置ズレ補正値を使用して各パッチを印刷する場合には、位置ズレ補正値の単位を主走査方向の画素ピッチよりも細かい単位に設定することができる。

0071

E.変形例:なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。

0072

E1.変形例1:上記実施例では、カラーインクジェットプリンタについて説明したが、本発明は、モノクロプリンタにも適用可能であり、また、インクジェット方式以外のプリンタにも適用可能である。本発明は、一般に、印刷媒体上に画像の記録を行う印刷装置に適用可能であり、例えばファクシミリ装置コピー機にも適用することが可能である。

0073

E2.変形例2:上記実施例では、有彩色のノズル列が副走査方向に一直線に並んでいる印刷ヘッド36(図4)を用いた例について説明したが、本発明は、任意のノズル配列を有する印刷ヘッドを有する印刷装置に適用可能である。

0074

E3.変形例3:上記実施例では、1種類のテストパターンによって補正値を決定していたが、複数種類のテストパターンを用いて補正値を決定するようにしてもよい。例えば、粗調整用の第1のテストパターンを用いて粗い補正値を決定し、細調整用の第2のテストパターンを用いて最終的な細かな補正値を決定するようにしてもよい。例えば、粗い補正値を10ステップ間隔とし、細かな補正値を1ステップ間隔とすることができる。このように、複数段階の調整を行えば、細かな補正値を効率良く決定することが可能である。

0075

E4.変形例4:上記実施例では、テストパターンのカラーパッチとして、コンポジットブラックで再現されたグレーパッチを用いていたが、これ以外のカラーパッチを用いることも可能である。例えば、ブラックインクのみで再現されるグレーパッチや、シアンインクマゼンタインクで再現される単色のカラーパッチを用いることも可能である。あるいは、シアン、マゼンタ、イエローの3色のインクのうちの2つを用いて再現される2次色のカラーパッチを用いることも可能である。カラーパッチの再現に用いられるインクは、双方向印刷ズレの補正によって画質向上を行いたい色成分のインクが選択される。すなわち、双方向印刷ズレの補正によって画質向上を行いたい色成分のインクを用いてカラーパッチの再現すれば、そのカラーパッチを用いて双方向印刷ズレを補正することによって、そのインクが多く用いられる画像の画質を向上させることが可能である。

0076

E5.変形例5:上記実施例では、テストパターンを人間が観察することによって補正値を決定していたが、この代わりに、テストパターンの画質を機械的に測定する画質測定部を用いて双方向印刷ズレの画質への影響を実測し、その実測結果に応じて補正部が双方向印刷時のドット形成のタイミングを補正するようにしてもよい。このようにすれば、人手による作業を必要とすることなく、双方向印刷ズレを適切に補正することが可能である。

0077

E6.変形例6:上記実施例では、インターレース記録モードに従って印刷を行っていたが、本発明は、非インターレース記録モードに従って印刷を行う場合にも適用可能である。なお、「非インターレース記録モード」とは、副走査方向のドットピッチ(すなわち主走査ラインピッチ)と等しいノズルピッチで配列されたノズルを用いて行なわれる印刷方法を意味する。

図面の簡単な説明

0078

図1本発明の一実施例として印刷システムの構成を示すブロック図。
図2カラーインクジェットプリンタ20の主要な構成を示す概略斜視図。
図3プリンタ20の電気的な構成を示すブロック図。
図4印刷ヘッド36の下面におけるノズル配列を示す説明図。
図5双方向印刷ズレの補正に関連する主要な構成を示すブロック図。
図6プリンタの出荷前における双方向印刷のズレ補正の手順を示すフローチャート。
図7印刷モードの例を示す説明図。
図8カラーパッチを用いたテストパターンの例を示す説明図。
図9縦罫線を用いたテストパターンの例を示す説明図。
図10ユーザによる双方向印刷ズレの補正の手順を示すフローチャート。
図11ユーザにテストパターンの印刷指示を許容するユーザインターフェースウィンドウW1の例を示す説明図。
図12補正値番号の設定をユーザに許容するユーザインターフェースウィンドウW2の例を示す説明図。
図13テストパターンを印刷する際に使用する紙送りの例を示す説明図。
図14図4の印刷ヘッド36を用いた場合の紙送りの例を示す説明図。
図15テストパターンを印刷する方法を示す説明図。
図16補正値番号2のパッチ用の印刷信号の内容を示す説明図。
図17補正値番号1のパッチ用の印刷信号の内容を示す説明図。
図18テストパターン印刷信号の構成例を示す説明図。

--

0079

20…インクジェットプリンタ
21…CRT
22…用紙スタッカ
24…紙送りローラ
26…プラテン
28…キャリッジ
30…キャリッジモータ
31…紙送りモータ
32…牽引ベルト
34…ガイドレール
36…印刷ヘッド
36a…密ノズル列
39…位置センサ
50…受信バッファメモリ
52…イメージバッファ
54…システムコントローラ
56…メインメモリ
58…EEPROM
61…主走査駆動回路
62…副走査駆動回路
63…ヘッド駆動回路
90…コンピュータ
91…ビデオドライバ
92…ハードディスク
95…アプリケーションプログラム
96…プリンタドライバ
97…解像度変換モジュール
98…色変換モジュール
99…ハーフトーンモジュール
100…ラスタライザ
101…ユーザインターフェース表示モジュール
102…テストパターン供給モジュール
200…補正値番号格納領域
210…補正値テーブル
220…位置ズレ補正実行部

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