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技術 既築の建造物への免震装置の設置方法及び装置

出願人 株式会社竹中工務店
発明者 高橋忠司奥田健史小坂則夫宇内康弘遠藤義博上浦直樹洗光範平山雅章水野彰
出願日 2001年6月21日 (18年6ヶ月経過) 出願番号 2001-226813
公開日 2003年1月8日 (17年0ヶ月経過) 公開番号 2003-003675
状態 特許登録済
技術分野 建築構造一般 異常な外部の影響に耐えるための建築物 既存建築物への作業
主要キーワード 付けスライド 中央指 スライドビーム 各規制片 鋼材片 仮取付け 延長レール 人力操作
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重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2003年1月8日)のものです。
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課題

免震装置所定位置への設置が容易で、免震装置を既設建造物に強固に固着でき、設置に使う手段が簡単で、位置調整等が人力で容易にできる既設の建造物への免震装置の設置方法を提供すること。

解決手段

設置用隙間Aの下側及び上側の又は柱の部分1B,1Cに多数の頭付き鉄棒1Sdを突設し、下側に多数の袋ナット24aが突設された下側プレート24を下側の杭又は柱の部分1B上の所定位置に固定し、上側に多数の袋ナット25aが突設された上側プレート25を上側の杭又は柱の部分1Cの下の高い位置に仮固定して、免震装置20を下側プレート24上の所定位置に位置させ、前記仮固定を解いた上側プレート25を免震装置上の所定位置に位置させ、下側プレート、免震装置及び上側プレートの所定の位置関係を保持させて、杭又は柱の部分1B,1Cとプレート24,25との間の袋ナット、頭付き鉄棒等の配設域の周囲に型枠を配置し、型枠内モルタル充填して、下側プレート、免震装置及び上側プレートを杭又は柱に固定する。

効果

免震装置の所定位置への設置が容易になる。

概要

背景

既設建造物に形成された免震装置設置用の隙間に免震装置の配置する従来の方法には、例えば、次の(1)及び(2)のようなものがある。
(1)既設の建造物の柱に作用する荷重仮受けする仮設柱を設置した後、前記柱の上下方向の中間部に免震装置設置用の隙間を形成し、前記隙間よりも上方の上側柱部分と前記隙間よりも下方の下側柱部分との相対的な横揺れ緩和する免震装置を前記隙間に設置する免震装置の設置方法であって、免震装置の移送装置をその第2取付部を使って仮設柱に着脱自在に取付け、前記移送装置にその第1取付部を使って免震装置を着脱自在に取付け、前記免震装置を第1取付部に取付けた状態にて第1取付部を横方向に移動自在に支持する横移動機構を作動させて、第1取付部を横方向に移動させて、前記免震装置を前記隙間内所定位置へ移動させ、前記免震装置を第1取付部から外して、免震装置の下側部を下側柱部分に固定し、免震手段の上側部を上側柱部分に固定する免震装置の設置方法(特開2000−170394号公報参照)。
(2)既設の建造物の下方に基台を設け、該基台と前記建造物の下端部との間に免震手段設置用の隙間を形成し、前記隙間よりも上方の建造物と前記隙間よりも下方の基台との相対的な横揺れを緩和する免震装置を前記隙間に設置する免震装置の設置方法であって、前記基台上の前記免震装置の設置部に対応する建造物の下部と該下部から外れた部分とに亘って架台を設け、前記架台上に前記の建造物の下部と該下部から外れた部分とに亘って移動する台車を載せ、前記架台は前記の下部から外れた部分に前記免震装置の設置方向を示す設置方向支持手段を備え、前記台車は免震装置を支持して上下動させる上下動手段を備え、前記架台を前記基台上の所定の位置に設置するためのゲージ手段を設け、該ゲージ手段を用いて架台を所定位置に設置し、前記免震装置を建造物の下部から外れた架台上にある台車上の所定位置に前記設置方向支持手段を用いて載置し、前記免震装置を台車の上下動手段にて持ち上げて、基台上の免震装置の設置部まで移動させ、台車の上下動手段にて前記免震装置を基台上の免震装置設置位置に下し、前記免震装置を基台上に設置して固定する免震装置の設置方法(特開平10−331427号公報参照)。

概要

免震装置の所定位置への設置が容易で、免震装置を既設の建造物に強固に固着でき、設置に使う手段が簡単で、位置調整等が人力で容易にできる既設の建造物への免震装置の設置方法を提供すること。

設置用隙間Aの下側及び上側の又は柱の部分1B,1Cに多数の頭付き鉄棒1Sdを突設し、下側に多数の袋ナット24aが突設された下側プレート24を下側の杭又は柱の部分1B上の所定位置に固定し、上側に多数の袋ナット25aが突設された上側プレート25を上側の杭又は柱の部分1Cの下の高い位置に仮固定して、免震装置20を下側プレート24上の所定位置に位置させ、前記仮固定を解いた上側プレート25を免震装置上の所定位置に位置させ、下側プレート、免震装置及び上側プレートの所定の位置関係を保持させて、杭又は柱の部分1B,1Cとプレート24,25との間の袋ナット、頭付き鉄棒等の配設域の周囲に型枠を配置し、型枠内モルタル充填して、下側プレート、免震装置及び上側プレートを杭又は柱に固定する。

免震装置の所定位置への設置が容易になる。

目的

従来の前記(1)の免震装置の設置方法では、第2取付部にて仮設柱に着脱自在に取付けた免震装置の移送装置の第2取付部にて、重い(例えば、1000kg〜2000kg)免震装置を支持して、横移動機構の作動により、第1取付部に着脱自在に取付けた免震装置を横方向に移動させて、免震装置を免震手段設置用の隙間内の所定位置へ移動させるため、操作が簡単になる長所があるが、免震装置の移送装置を大がかりで頑なものにする必要があり、そのうえ、免震装置の設置位置の微妙な調整が難しいという短所がある。従来の前記(2)の免震装置の設置方法では、架台を基台上の所定の位置に設置するためのゲージ手段を設け、該ゲージ手段を用いて架台を所定位置に設置し、免震装置を建造物の下部から外れた架台上にある台車上の所定位置に設置方向支持手段を用いて載置するため、免震装置の位置決めが容易になる長所があるが、免震装置の移送装置を大がかりで複雑なものにする必要があり、ゲージ手段及び設置方向支持手段を設けなければ、免震装置を所定位置に設置できない短所がある。そのうえ、免震装置の下側及び上側の部分を取付ける下側及び上側の取付プレートに袋ナット等を突設し、かつ免震装置設置用の隙間よりも上方の建造物の部分と前記隙間よりも下方の建造物の部分に頭付きスタッド等を突設するような場合には、頭付きスタッド等の突設位置の精度を高めることが難しいから、前記(2)の免震手段設置方法は、免震装置を取付ける袋ナット等を多数突設した下側及び上側プレートを、下側及び上側の建造物の部分に多数の頭付きスタッド等を突設した免震装置設置用の隙間内の所定位置へ設置する場合等には適用できない方法である。この発明の解決しようとする課題は、従来技術の上記のような欠点を有しない既設の建造物への免震装置の設置方法及び装置を提供すること、換言すると、免震装置の所定位置への設置が容易で、免震装置を既設の建造物に強固に固着できる既設の建造物への免震装置の設置方法を提供することにあり、また、免震装置の所定位置への設置に使う手段の構成が簡単で、免震装置の設置位置の調節が人力操作で容易にでき、振動騒音も少ない既設の建造物への免震装置の設置方法及び装置を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

既設建造物RC造又は柱に作用する荷重仮受けする仮受柱を仮設した後、前記杭又は柱を略水平な二つの面で切断して免震装置設置用の隙間を形成し、前記隙間の下側の杭又は柱の下側部分と前記隙間の上側の杭又は柱の上側部分との相対的な横揺れ緩和する免震装置を前記隙間に設置する免震装置の設置方法において、前記杭又は柱の下側部分に間隔をおいて多数のアンカー機能のある鋼材片突設し、前記杭又は柱の上側部分に間隔をおいて多数のアンカー機能のある鋼材片を突設し、下側に間隔をおいて多数のアンカー機能のある袋ナットが突設されている鋼製の下側プレートを前記杭又は柱の下側部分の上側の所定位置に位置させてその位置に固定し、上側に間隔をおいて多数のアンカー機能のある袋ナットが突設されている鋼製の上側プレートを前記杭又は柱の上側部分の下の高い所定位置に仮固定してから、上側プレートの下方の下側プレート上の所定位置に免震装置の下側の取付板を位置させてから、前記の高い位置にあった上側プレートをその仮固定を解いて免震装置の上側の取付板上の所定位置に位置させ、下側プレートと免震装置の下側の取付板との所定の位置関係及び上側プレートと免震装置の上側の取付板の所定の位置関係を保持させた状態にして、前記杭又は柱の下側部分と下側プレートとの間の袋ナット、鋼材片等の配設域の周囲に型枠を配置し、かつ前記杭又は柱の上側部分と上側プレートとの間の袋ナット、鋼材片等の配設域の周囲に型枠を配置し、各型枠内モルタル又はコンクリート充填し、下側プレート及び免震装置の下側の取付板を前記杭又は柱の下側部分に固着し、上側プレート及び免震装置の上側の取付板を前記杭又は柱の上側部分に固着することを特徴とする免震装置の設置方法。

請求項2

RC造の耐圧盤が多数のRC造の杭で支持され、前記耐圧盤上に建造物が構築されている既築の建造物において、前記耐圧盤の下側の地盤掘削して、前記耐圧盤の下側に所定の高さの空間を形成し、その空間の下側に前記杭と一体にRC造の耐圧盤を新設し、新設の耐圧盤上に杭と一体に設けた仮受架台と既設の耐圧盤との間に短い仮受柱を複数本設けて、既設の杭の上端に作用している荷重を仮受柱及び仮受架台等を介して杭の下方に伝え得る状態にしてから、既設の耐圧盤と仮受架台の間の杭の所定長の部分を、間隔をおいた二つの略水平な面にて切断して、免震装置の成よりも高い隙間を形成し、前記隙間の下側の杭の下側部分に間隔をおいて多数のアンカー機能のある鋼材片を突設し、前記隙間の上側の杭の上側部分に間隔をおいて多数のアンカー機能のある鋼材片を突設し、下側に間隔をおいて多数のアンカー機能のある袋ナットが突設されている鋼製の下側プレートを前記杭の下側部分の上側の所定位置に位置させてその位置に固定し、上側に間隔をおいて多数のアンカー機能のある袋ナットが突設されている鋼製の上側プレートを前記杭の上側部分の下の高い所定位置に仮固定してから、上側プレートの下方の下側プレート上の所定位置に免震装置の下側の取付板を位置させてから、前記の高い位置にあった上側プレートをその仮固定を解いて免震装置の上側の取付板上の所定位置に位置させ、下側プレートと免震装置の下側の取付板との所定の位置関係及び上側プレートと免震装置の上側の取付板の所定の位置関係を仮固定した後、複数の規制片を前記の各袋ナットにねじ込まれるボルト等を使って下側プレート、前記各取付板及び上側プレートを固定することにより、下側プレート、免震装置及び上側プレートの所定の位置関係を固定してから、袋ナットや鋼材片の配設域の周囲等に補強鉄筋を配し、前記杭の下側部分と下側プレートとの間の袋ナット、鋼材片、補強鉄筋の配設域の周囲に型枠を配置し、前記杭の上側部分と上側プレートとの間の袋ナット、鋼材片、補強鉄筋の配設域の周囲に型枠を配置し、各型枠内にモルタル又はコンクリートを充填し、下側プレート及び免震装置の下側の取付板を杭の下側部分に固着し、上側プレート及び免震装置の上側の取付板を杭の上側部分に固着することを特徴とする免震装置の設置方法。

請求項3

新設した耐圧盤上の杭の下側部分の周囲に、複数箇のRC造の分割架台立方体状の架台が形成されるように配置し、対向する分割架台の各貫通孔にそれぞれPC鋼棒を通し、PC鋼棒の端部に座板を嵌め、各PC鋼棒の端部のねじ部ナットをねじ込み、仮接合してから、分割架台と杭部分と間の隙間及び分割架台間の隙間をモルタル等で埋め、各PC鋼棒に引張力を導入し、導入した引張力をナットのねじ込みより保持させて、杭部分と一体に仮受架台を形成し、免震装置の設置作業の完了後に、前記ナットを外し、各分割架台に再分割することを特徴とする請求項2記載の免震装置の設置方法。

請求項4

下側プレート又は上側プレートとして、その直径が杭又は柱に形成した免震装置設置用の隙間の下側部分又は上側部分の外径と略同じか又は杭又は柱の前記下側部分又は上側部分の外径よりも大きいプレートを使うことを特徴とする請求項1又は2又は3記載の免震装置の設置方法。

請求項5

免震装置を設置する隙間の下側の杭又は柱の下側部分の上面の中央に中央指金物を設けることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つの項記載の記載の免震装置の設置方法。

請求項6

免震装置を設置する隙間の下側の杭又は柱の下側部分の上側又は下側プレートの下側に間隔をおいて少なくとも3個の高さ調節束を設けることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つの項記載の免震装置の設置方法。

請求項7

免震装置を設置するための隙間の下側がRC造の杭又は柱の下側部分で構成され、前記隙間の上側がRC造の杭又は柱の上側部分で構成されている免震装置の成よりも高い免震装置設置用の隙間内に免震装置を設置する免震装置の設置方法において、前記隙間の下側の前記杭又は柱の下側部分の上端部に間隔をおいて多数のアンカー機能のある鋼材片を突設し、前記隙間の上側の杭又は柱の上側部分の下端部に間隔をおいて多数のアンカー機能のある鋼材片を突設し、前記隙間を挾んで少なくとも対の支柱で支持された対の支持レールを略平行にかつ各支持レールが略同じ水平面上に位置するように配置し、アンカー機能のある多数の袋ナットが突設された下側プレート又は上側プレート又は免震装置の取付板に対のスライドビームが組み付けられてから、対のスライドビームを組み付けた下側プレート又は上側プレート又は免震装置をフォークリフトの対のフォークで支持して移動させ、その対のスライドビームの両端を各支持レールの上面に当接させて支持させ、下側プレート又は上側プレート又は免震装置を人力で押して前記隙間内に移動させ、隙間内における下側プレート又は上側プレート又は免震装置の前後左右の位置の調節をそれらを人力で押すことにより行ない、隙間内における下側プレート又は上側プレート又は免震装置の上下方向の位置の調節を各支柱に取付けた高さ調節手段による各支持レールの上下方向の位置の調節により行って、下側プレート又は上側プレート又は免震装置を前記隙間内の所定位置に設置することを特徴とする免震装置の設置方法。

請求項8

スライドビームとして、下側プレート又は上側プレートの袋ナット又は免震装置の取付板のボルト孔に対応する部分にボルト孔が設けられているスライドビームを用いることを特徴とする請求項7記載の免震装置の設置方法。

請求項9

スライドビームとして、その両端の支持レールの上面に当接する個所転動又は滑動し易い部材で構成されているスライドビームを用いることを特徴とする請求項7又は8記載の免震装置の設置方法。

請求項10

支柱として、その上端に設けた受板を上側の耐圧盤又は床に押し付け、かつ下端に設けた受板を下側の仮受架台又は耐圧盤又は床に押し付けるジャッキが設けられている支柱を用いることを特徴とする請求項7又は8又は9記載の免震装置の設置方法。

請求項11

支柱として、その支持レールの取付部が上下方向に移動可能に支柱に取付けられ、支柱に設けた高さ調節手段により前記取付部を上下方向に移動させ得るようになっている支柱を用いることを特徴とする請求項7〜10のいずれか一つの項記載の免震装置の設置方法。

請求項12

免震装置を設置するための隙間に下側プレート又は上側プレート又は免震装置を挿入してそれらを所定の位置に設置するのに使う装置において、支柱として、その上端に設けた受板を上側の耐圧盤又は床に押し付けかつその下端に設けた受板を下側の仮設架台又は耐圧盤又は床に押し付けるジャッキが設けられ、その支持レールの取付部が高さ調節手段により上下方向に移動可能に設けられている支柱を使い、前記隙間の外側の両側に間隔をおいて対の支柱をジャッキにてその下端及び上端の受板を仮設架台又は耐圧盤又は床に押し付けて樹立し、対の支柱の前記取付部に支持レールを取り付けて、前記隙間の両側に免震装置の直径よりも大きい間隔をおいて対の支持レールを配置し、前記隙間の外側の両側にそれぞれ置かれた対の支柱で支持された対の支持レールが互いに平行でかつ略同じ水平面上に位置するようにして、免震装置の取付板又はアンカー機能のある多数の袋ナットが突設された下側プレート又は上側プレートに組み付けられた対のスライドビームの両端を対の支持レールで支持し、隙間内における下側プレート又は上側プレート又は免震装置の前後左右の位置の調節をそれらを人力で押すことにより行ない、かつ隙間内における下側プレート又は上側プレート又は免震装置の上下方向の位置の調節を各支柱に設けられた高さ調節手段による各支持レールの上下方向の位置の調節により行うことにより、下側プレート又は上側プレート又は免震装置を前記隙間内の所定位置に設置し得るようになっていることを特徴とする免震装置等の設置に使う装置。

技術分野

(19)装置が支柱支持レールスライドビーム等の軽量部材で構成できるから、組立盛替え等の作業を人力で容易に行うことができ、構造も簡単である。

背景技術

0001

この発明は、既築の建造物への免震装置設置方法及びそれに使う装置、特に、既設の建造物の既設の鉄筋コンクリート造(この「鉄筋コンクリート造」をこの明細書では「RC」という)又は柱の切断除去部に免震装置を配置する方法及び装置に関する。

発明が解決しようとする課題

0002

既設の建造物に形成された免震装置設置用の隙間に免震装置の配置する従来の方法には、例えば、次の(1)及び(2)のようなものがある。
(1)既設の建造物の柱に作用する荷重仮受けする仮設柱を設置した後、前記柱の上下方向の中間部に免震装置設置用の隙間を形成し、前記隙間よりも上方の上側柱部分と前記隙間よりも下方の下側柱部分との相対的な横揺れ緩和する免震装置を前記隙間に設置する免震装置の設置方法であって、免震装置の移送装置をその第2取付部を使って仮設柱に着脱自在に取付け、前記移送装置にその第1取付部を使って免震装置を着脱自在に取付け、前記免震装置を第1取付部に取付けた状態にて第1取付部を横方向に移動自在に支持する横移動機構を作動させて、第1取付部を横方向に移動させて、前記免震装置を前記隙間内所定位置へ移動させ、前記免震装置を第1取付部から外して、免震装置の下側部を下側柱部分に固定し、免震手段の上側部を上側柱部分に固定する免震装置の設置方法(特開2000−170394号公報参照)。
(2)既設の建造物の下方に基台を設け、該基台と前記建造物の下端部との間に免震手段設置用の隙間を形成し、前記隙間よりも上方の建造物と前記隙間よりも下方の基台との相対的な横揺れを緩和する免震装置を前記隙間に設置する免震装置の設置方法であって、前記基台上の前記免震装置の設置部に対応する建造物の下部と該下部から外れた部分とに亘って架台を設け、前記架台上に前記の建造物の下部と該下部から外れた部分とに亘って移動する台車を載せ、前記架台は前記の下部から外れた部分に前記免震装置の設置方向を示す設置方向支持手段を備え、前記台車は免震装置を支持して上下動させる上下動手段を備え、前記架台を前記基台上の所定の位置に設置するためのゲージ手段を設け、該ゲージ手段を用いて架台を所定位置に設置し、前記免震装置を建造物の下部から外れた架台上にある台車上の所定位置に前記設置方向支持手段を用いて載置し、前記免震装置を台車の上下動手段にて持ち上げて、基台上の免震装置の設置部まで移動させ、台車の上下動手段にて前記免震装置を基台上の免震装置設置位置に下し、前記免震装置を基台上に設置して固定する免震装置の設置方法(特開平10−331427号公報参照)。

課題を解決するための手段

0003

従来の前記(1)の免震装置の設置方法では、第2取付部にて仮設柱に着脱自在に取付けた免震装置の移送装置の第2取付部にて、重い(例えば、1000kg〜2000kg)免震装置を支持して、横移動機構の作動により、第1取付部に着脱自在に取付けた免震装置を横方向に移動させて、免震装置を免震手段設置用の隙間内の所定位置へ移動させるため、操作が簡単になる長所があるが、免震装置の移送装置を大がかりで頑なものにする必要があり、そのうえ、免震装置の設置位置の微妙な調整が難しいという短所がある。従来の前記(2)の免震装置の設置方法では、架台を基台上の所定の位置に設置するためのゲージ手段を設け、該ゲージ手段を用いて架台を所定位置に設置し、免震装置を建造物の下部から外れた架台上にある台車上の所定位置に設置方向支持手段を用いて載置するため、免震装置の位置決めが容易になる長所があるが、免震装置の移送装置を大がかりで複雑なものにする必要があり、ゲージ手段及び設置方向支持手段を設けなければ、免震装置を所定位置に設置できない短所がある。そのうえ、免震装置の下側及び上側の部分を取付ける下側及び上側の取付プレート袋ナット等を突設し、かつ免震装置設置用の隙間よりも上方の建造物の部分と前記隙間よりも下方の建造物の部分に頭付きスタッド等を突設するような場合には、頭付きスタッド等の突設位置の精度を高めることが難しいから、前記(2)の免震手段設置方法は、免震装置を取付ける袋ナット等を多数突設した下側及び上側プレートを、下側及び上側の建造物の部分に多数の頭付きスタッド等を突設した免震装置設置用の隙間内の所定位置へ設置する場合等には適用できない方法である。この発明の解決しようとする課題は、従来技術の上記のような欠点を有しない既設の建造物への免震装置の設置方法及び装置を提供すること、換言すると、免震装置の所定位置への設置が容易で、免震装置を既設の建造物に強固に固着できる既設の建造物への免震装置の設置方法を提供することにあり、また、免震装置の所定位置への設置に使う手段の構成が簡単で、免震装置の設置位置の調節が人力操作で容易にでき、振動騒音も少ない既設の建造物への免震装置の設置方法及び装置を提供することにある。

0004

この発明の免震装置の設置方法は、既設の建造物のRC造の杭又は柱に作用する荷重を仮受けする仮受柱を仮設した後、前記杭又は柱を略水平な二つの面で切断して免震装置設置用の隙間を形成し、前記隙間の下側の杭又は柱の下側部分と前記隙間の上側の杭又は柱の上側部分との相対的な横揺れを緩和する免震装置を前記隙間に設置する免震装置の設置方法において、前記杭又は柱の下側部分に間隔をおいて多数のアンカー機能のある鋼材片を突設し、前記杭又は柱の上側部分に間隔をおいて多数のアンカー機能のある鋼材片を突設し、下側に間隔をおいて多数のアンカー機能のある袋ナットが突設されている鋼製の下側プレートを前記杭又は柱の下側部分の上側の所定位置に位置させてその位置に固定し、上側に間隔をおいて多数のアンカー機能のある袋ナットが突設されている鋼製の上側プレートを前記杭又は柱の上側部分の下の高い所定位置に仮固定してから、上側プレートの下方の下側プレート上の所定位置に免震装置の下側の取付板を位置させてから、前記の高い位置にあった上側プレートをその仮固定を解いて免震装置の上側の取付板上の所定位置に位置させ、下側プレートと免震装置の下側の取付板との所定の位置関係及び上側プレートと免震装置の上側の取付板の所定の位置関係を保持させた状態にして、前記杭又は柱の下側部分と下側プレートとの間の袋ナット、鋼材片等の配設域の周囲に型枠を配置し、かつ前記杭又は柱の上側部分と上側プレートとの間の袋ナット、鋼材片等の配設域の周囲に型枠を配置し、各型枠内モルタル又はコンクリート充填し、下側プレート及び免震装置の下側の取付板を前記杭又は柱の下側部分に固着し、上側プレート及び免震装置の上側の取付板を前記杭又は柱の上側部分に固着することを特徴とするものである。

0005

この発明の好ましい形態においては、次の(A)〜(G)のようにする。
(A)前記の耐圧盤の下側の地盤掘削して、前記耐圧盤の下側に所定の高さの空間を形成し、その空間の下側に前記杭と一体にRC造の耐圧盤を新設し、新設の耐圧盤上に杭と一体に設けた仮受架台と既設の耐圧盤との間に短い仮受柱を複数本設けて、既設の杭の上端に作用している荷重を仮受柱及び仮受架台等を介して杭の下方に伝え得る状態にしてから、既設の耐圧盤と仮受架台の間の杭の所定長の部分を、間隔をおいた二つの略水平な面にて切断して、免震装置の成よりも高い隙間を形成する。
(B)下側プレートと免震装置の下側の取付板との所定の位置関係及び上側プレートと免震装置の上側の取付板の所定の位置関係を仮固定した後、複数の規制片を前記の各袋ナットにねじ込まれるボルト等を使って下側プレート、各取付板及び上側プレートの固定することにより、下側プレート、免震装置及び上側プレートの所定の位置関係を固定してから、袋ナットや鋼材片の配設域の周囲等に補強鉄筋を配し、前記杭の下側部分と下側プレートとの間の袋ナット、鋼材片、補強鉄筋の配設域の周囲に型枠を配置し、前記杭の上側部分と上側プレートとの間の袋ナット、鋼材片、補強鉄筋の配設域の周囲に型枠を配置し、各型枠内にモルタル又はコンクリートを充填する。前記のモルタル又はコンクリートとしては、例えば、高流動性膨張性モルタルを用いる。

0006

(C)アンカー機能の鋼材片として、頭付き鉄筋、頭付きスタッド、所定さの鉄筋(異形棒鋼)を用い、アンカー機能の鋼材片として、先に短い頭付き鉄筋を固着した袋ナット、外周面凹凸部を設けた袋ナット等を用いる。
(D)新設した耐圧盤上の杭の下側部分の周囲に、複数箇のRC造の分割架台立方体状の架台が形成されるように配置し、対向する分割架台の各貫通孔にそれぞれPC鋼棒を通し、PC鋼棒の端部に座板を嵌め、各PC鋼棒の端部のねじ部ナットをねじ込み、仮接合してから、分割架台と杭部分と間の隙間及び分割架台間の隙間をモルタル等で埋め、各PC鋼棒に引張力を導入し、導入した引張力をナットのねじ込みより保持させて、杭部分と一体に仮受架台を形成し、免震装置の設置作業の完了後に、前記ナットを外し、各分割架台に再分割する。
(E)下側プレート又は上側プレートとして、その直径が杭又は柱に形成した免震装置設置用の隙間の下側部分又は上側部分の外径と略同じか又は杭又は柱の前記下側部分又は上側部分の外径よりも大きいプレートを使う。
(F)免震装置を設置する隙間の下側の杭又は柱の下側部分の上面の中央に中央指金物を設ける。中央指示金物は、例えば、中心の位置を示す部分を有するとともに、その高さが調節できるように構成される。
(G)免震装置を設置する隙間の下側の杭又は柱の下側部分の上側又は下側プレートの下側に間隔をおいて少なくとも3個の高さ調節束を設ける。高さ調節束は、その高さ(長さ)が調節できるように構成される。

0007

また、この発明の免震装置の設置方法は、免震装置を設置するための隙間の下側がRC造の杭又は柱の下側部分で構成され、前記隙間の上側がRC造の杭又は柱の上側部分で構成されている免震装置の成よりも高い免震装置設置用の隙間内に免震装置を設置する免震装置の設置方法において、前記隙間の下側の前記杭又は柱の下側部分の上端部に間隔をおいて多数のアンカー機能のある鋼材片を突設し、前記隙間の上側の杭又は柱の上側部分の下端部に間隔をおいて多数のアンカー機能のある鋼材片を突設し、前記隙間を挾んで少なくとも対の支柱で支持された対の支持レールを略平行にかつ各支持レールが略同じ水平面上に位置するように配置し、アンカー機能のある多数の袋ナットが突設された下側プレート又は上側プレート又は免震装置の取付板に対のスライドビームが組み付けられてから、対のスライドビームを組み付けた下側プレート又は上側プレート又は免震装置をフォークリフトの対のフォークで支持して移動させ、その対のスライドビームの両端を各支持レールの上面に当接させて支持させ、下側プレート又は上側プレート又は免震装置を人力で押して前記隙間内に移動させ、隙間内における下側プレート又は上側プレート又は免震装置の前後左右の位置の調節をそれらを人力で押すことにより行ない、隙間内における下側プレート又は上側プレート又は免震装置の上下方向の位置の調節を各支柱に取付けた高さ調節手段による各支持レールの上下方向の位置の調節により行って、下側プレート又は上側プレート又は免震装置を前記隙間内の所定位置に設置することを特徴とするものである。

0008

好ましい発明の形態においては、次の(H)〜(K)ようにする。
(H)スライドビームとして、下側プレート又は上側プレートの袋ナット又は免震装置の取付板のボルト孔に対応する部分にボルト孔が設けられているスライドビームを用いる。
(I)スライドビームとして、その両端の支持レールの上面に当接する個所転動又は滑動し易い部材で構成されているスライドビームを用いる。転動又は滑動し易い部材としては、例えば、小型のボール又はローラベアリング、又は減摩材入りプラスチック部材等を用いる。
(J)支柱として、その上端に設けた受板を上側の耐圧盤又は床に押し付け、かつ下端に設けた受板を下側の仮受架台又は耐圧盤又は床に押し付けるジャッキが設けられている支柱を用いる。
(K)支柱として、その支持レールの取付部が上下方向に移動可能に支柱に取り付けられ、支柱に設けた高さ調節手段により前記取付部を上下方向に移動させ得るようになっている支柱を用いる。

0009

この発明の免震装置等の設置に使う装置は、免震装置を設置するための隙間に下側プレート又は上側プレート又は免震装置を挿入してそれらを所定の位置に設置するのに使う装置において、支柱として、その上端に設けた受板を上側の耐圧盤又は床に押し付けかつその下端に設けた受板を下側の仮設架台又は耐圧盤又は床に押し付けるジャッキが設けられ、その支持レールの取付部が高さ調節手段により上下方向に移動可能に設けられている支柱を使い、前記隙間の外側の両側に間隔をおいて対の支柱をジャッキにてその下端及び上端の受板を仮設架台又は耐圧盤又は床に押し付けて樹立し、対の支柱の前記取付部に支持レールを取り付けて、前記隙間の両側に免震装置の直径よりも大きい間隔をおいて対の支持レールを配置し、前記隙間の外側の両側にそれぞれ置かれた対の支柱で支持された対の支持レールが互いに平行でかつ略同じ水平面上に位置するようにして、免震装置の取付板又はアンカー機能のある多数の袋ナットが突設された下側プレート又は上側プレートに組み付けられた対のスライドビームの両端を対の支持レールで支持し、隙間内における下側プレート又は上側プレート又は免震装置の前後左右の位置の調節をそれらを人力で押すことにより行ない、かつ隙間内における下側プレート又は上側プレート又は免震装置の上下方向の位置の調節を各支柱に設けられた高さ調節手段による各支持レールの上下方向の位置の調節により行うことにより、下側プレート又は上側プレート又は免震装置を前記隙間内の所定位置に設置し得るようになっていることを特徴とするものである。

0010

実施例は、図1図22に示され、既存の建造物のRC造の杭に免震装置を設置する場合に本発明の設置方法を適用した例である。図7及び図8に示すように、既設の建造物の多数のRC造の杭1で支持された基礎のRC造の耐圧盤2の下側の地盤を掘削し、人が歩行できる程度の高さの空間を形成し、その空間の下側に前記杭1と一体にRC造の耐圧盤3を新設する。この耐圧盤3の上側の杭1の周囲にRC造の仮受架台4を設け、仮受架台4と耐圧盤2との間に下部に油圧ジャッキ5aの付いた短い仮受柱5を杭1の両側に間隔をおいて1対ずつ配置して、前記杭1の上端に作用している荷重を仮受柱5及び仮受架台4を介して前記杭1の下部に伝え得る状態にする。それから、ワイヤーソウーを用いて、耐圧盤2と仮受架台4との間の杭の部分を間隔D1をおいた二つの水平面にて切断する。その結果、短い円柱体の除去杭部分1Aができる。間隔D1は免震装置20の設置に必要な高さである。なお、仮受柱5の上部には高さ調整部材5bが設けられている。短い円柱体の除去杭部分1Aは、適宜の手段を使って耐圧盤3上に配置した仮置台車上に引き出し、仮置台車にて適宜の場所に移送する。そして、除去杭部分1Aを除いた後に、免震手段設置用の隙間Aが形成され、その隙間の下側が下側の杭部分1Bとなり、その隙間の上側が上側の杭部分1Cとなる。

0011

前記仮受架台4は、例えば、図7及び図8に示すように、耐圧盤3の上側の下側の杭部分1Bの周囲に、4個のRC造の分割架台4Aを立方体状の架台が形成されるように配置し、対向する分割架台4Aの各貫通孔4aにそれぞれPC鋼棒4bを通し、PC鋼棒4bの端部に座板4cを嵌め、各PC鋼棒4bの端部のねじ部にナット4dをねじ込み、仮接合してから、分割架台4Aと杭部分1Bとの間の隙間及び分割架台4A間の隙間をモルタル等で埋める。モルタル等の硬化後に、各PC鋼棒4bに引張力を導入し、導入した引張力をナット4dのねじ込みより保持させ、4個の分割架台4Aと杭部分1Bとを一体化して、仮受架台4を形成する。

0012

免震装置20の設置に使う装置等について説明する。4本の支柱11は、図1図4に示すように、上端に受板11a1が固着された上側管体11aと、下端に受板11b1が固着され、外周面に螺子11b2が形成された下側管体11aとが係合し、螺子11b2に螺合させた環体11cを該環体11cに付けたハンドル11c1にて回すことにより、上側管体11aが下側管体11aに対して上下動するように構成されている。

0013

受板11a1の直ぐ下の上側管体11aの外側には先部に貫通孔のある突片11dが固着され、また、上側管体11aには鋼製の対の半割体11e1,11e2からなる筒体11eが上下動可能に嵌められている。一方の半割体11e1には先部に貫通孔のある突片11fが固着され、他方の半割体11e2には鋼製の対の支持突片11gが上側管体11aの軸線方向に対して直角に固着され、半割体11e1と半割体11e2とがボルト・ナットb・nにて着脱可能に固着されている。対の支柱11を、図2及び図3に示すように、杭部分1B、1Cの直径よりも大きい間隔をおいて配し、かつ横断面がH形の鋼材からなる支持レール12を対の支柱11と対して直角に交差させて配し、支持レール12の上側及び下側のフランジを半割体11e2の対の支持突片11gに溶接して、対の支柱11からなる半架台10A,10Bが製作される。

0014

半架台10A,10Bは、図2図4に示すように、免震手段設置用の隙間を構成する上側の杭部分1Cと下側の杭部分1Bとの間の隙間の周囲に配置され、各支柱11のハンドル11c1にて環体11cを回すことにより、上側管体11aの上端の受板11a1が耐圧盤2に押し付けられ、下側管体11bの下端の受板11b1が仮受架台4の上面に押し付けられて、各支柱11が所定の位置に固定され、スライドビーム13,14を支持案内する案内架台10が形成される。各支柱11の上部の突片11dの貫通孔と各支柱11の上側管体11aに嵌めた筒体11eの突片11fの貫通孔とにレバーブロックLb(レバーブロックLbは、レバー式巻上げ機で、レバーを使った一種チェーンブロックで、荷の巻上げ又は横引きロープ弛み取り等に普通に使われるものである)の両方のロープRpの端を係止して、レバーLb1を操作することにより、対の支柱11により支持された支持レール12を、図1実線で示す高さH2の上方位置とその2点鎖線で示す高さH1の下方位置との間を上下動させ得るようにする。なお、支持レール12は、例えば、主レール12aと延長レール12bとをボルト・ナットにて着脱可能に連結して構成し、必要に応じて、その長さを容易に変え得るようにしてもよい。

0015

スライドビーム13は、図5(a)〜(c)に示すように、所定長さの山形鋼の一方の辺部分13aの両端よりの部分を切除し、他方の辺部分13bの両端縁に凹部13cを形成し、小型ベアリング13dを回動自在に取付けた取付プレート13eを、小型ベアリング13dが前記凹部13c内に位置し、かつ小型ベアリング13dの一部が辺部分13bの表面及び取付プレートの表面から突出するように、辺部分13bの両端に固着して構成される。なお、辺部分13bの中央には円形のボルト孔13b1が穿設され、その中央から同じ距離はなれた処には長円形状のボルト孔13b2が穿設されている。スライドビーム14は、図6(a)〜(d)に示すように、所定長さのH形鋼の下側のフランジ14aの両端よりの部分を切除し、そこのウェブ14cの両側とそこの上側のフランジ14bの下側とに小間隔をおいて対の支持板14d,14dを溶接にて固着し、各支持板14d,14d間にそれぞれ小型ベアリング14eを嵌め、各支持板14d,14dに設けた軸孔に通した支持軸14fを各小型ベアリング14eの中心孔に通して、各小型ベアリング13dの周囲の一部が支持板14dの下端面及びフランジ14aの表面から突出するように、回動自在に支持して構成されている。なお、上側のフランジ14bの一方の側の中央部には、そこを逆台形状に切除して凹部14b1が形成され、前記フランジ14bの前記の一方の側の中央部から同じ距離はなれた処には、長円形状のボルト孔14b2,14b2が穿設されている。

0016

免震装置20は、図17に示すように、成の低い円柱形積層ゴム21とその下側及び上側に結合した積層ゴム21の直径よりも大きい直径の円形の下側及び上側の取付板22,23とで構成され、各取付板22,23の積層ゴム21から鍔状に突出した周囲部の積層ゴム21の軸心を中心とする円上に等間隔をおいて多数のボルト孔22a,23aが穿設されている。免震装置20の下側及び上側の取付板22,23を下側及び上側の杭部分1B,1Cに取付けるのに使う鋼板製の円形の下側プレート24及び上側プレート25の周囲部には、図9の(a)及び(b)又は図10の(a)及び(b)に示す位置に、その下側又は上側の前記取付板22,23の各ボルト孔22a,23aに対応する位置に袋ナット24a,25aが固着され、各袋ナット24a,25aの螺子孔に対応する下側プレート24及び上側プレート25の各位置に各袋ナット24a,25aの螺子孔に通じる螺子孔又はボルト孔が穿設されている。なお、各袋ナット24a,25aの先には、図14図20に示すように、頭付き鉄棒24c,25cが固着されている。なお、杭部分1B,1Cの直径が下側プレート24及び上側プレート25に比して小さい場合が図9の(a)及び(b)に示され、大きい場合が図10の(a)及び(b)に示されている。

0017

免震装置20の設置に先立ち図9の(a)及び(b)又は図10の(a)及び(b)に示す位置に、下側及び上側の杭部分1B,1Cに多数の頭付き鉄筋1Sd(アンカー機能のある鋼材片)を植設する。すなわち、杭部分1B,1Cの上面又は下面の杭1の軸心を中心とする円上の略等しい間隔をおいた多数の箇所に前記面に対して直角に植設孔に穿設し、各植設孔に頭付き鉄筋1Sdの基部を差し込んで、その基部を杭部分1B,1C中の既存の主筋及び杭部分1B,1Cに接着剤又は結合剤にてに固着する。

0018

以下に、免震装置20の設置の仕方を説明する。対の半架台10A,10Bを、図2図4及び図11に示すように、下側及び上側の杭部分1B,1Cの間の隙間の周囲に配し、各支柱11のハンドル11c1にて環体11cを回して、上側管体11aの受板11a1を耐圧盤2に押し付け、下側管体11bの受板11b1を仮受架台4の上面に押し付けて、各支柱11を樹立し、対の支持レール12,12を平行に配置して、案内架台10を構成する。そして、各支柱11のレバーブロックLbのレバーLb1を操作することにより、対の半架台10A,10Bの各支柱11により支持された支持レール12,12を、図13に示す高さにする。なお、必要に応じて、下側管体11bの受板11b1をボルト等の適宜の固定手段を用いて仮受架台4に固定する。

0019

施工現場において、下側プレート24上に対のスライドビーム13を間隔をおいて平行におき、各スライドビーム13の対の貫通孔13b1,13b1にボルトbを通し、各ボルトbをこれに対応する下側プレート24の袋ナット24aの螺子孔にねじ込んで、対のスライドビーム13を下側プレート24に組み付ける。それから、対のスライドビーム13,13と下側プレート24との間にフォークリフトの対のフォーク15,15を差し込み、下側プレート24をフォークリフトのフォーク15,15で支持する。そして、フォークリフトを移動させて、図11及び図13に示すように、フォーク15,15にて支持した下側プレート24を案内架台10の支持レール12,12上に移動させ、フォーク15を降下させて対のスライドビーム13,13の両端の下面を支持レール12,12上に載せ、フォークリフトを移動させて、そのフォーク15を案内架台10の半架台10A,10B間から撤去させる。

0020

そうすると、下側プレート24がスライドビーム13,13を介して支持レール12,12に支持され、スライドビーム13,13の両端は小型ベアリング13dを介して支持レール12の上面に接触するから、作業者が下側プレート24を人力(手)で押すことにより、下側プレート24を支持レール12に沿って容易に移動させることができる。下側プレート24を、人力で押して、図13に示すように、下側の杭部分1B上の中央位置に移動させる。それから、各支柱11のレバーブロックLbのレバーLb1を操作して、図14に示すように、支持レール12にスライドビーム13を介して支持された下側プレート24の上面が所定の高さになるように、各支持レール12の上下方向の位置の調節を行なうとともに、下側プレート24を人力で押して前後方向及び左右方向の位置の調節を行ない、下側プレート24を所定位置に位置させる。下側の杭部分1Bの上面の中央に中心位置を指示しその高さ(レベル)が調節できる中央指示金物6を設け、下側の杭部分1Bの上面の周囲の複数の箇所に鋼製の高さ調節束7を設けておき、下側プレート24の中心を中央指示金物6の中心に合わせ、下側プレート24の中央部を中央指示金物の高さ(レベル)に合わせることにより、下側プレート24の心出し及びレベル出しを行い、かつ各高さ調節束7により高さの調節を行って、下側プレート24の水平出しを行う。そのため、下側プレート24の所定位置へのセットを容易に行なうことができる。なお、中央指示金物6は、例えば、中心の位置を示す部分を有するとともに、その高さが調節できるように構成されている。また、高さ調節束7は、例えば、その高さが調節できるように構成され、この高さ調節束7を頭付き鉄筋1Sdに替えて使用することもできる。下側プレート24を所定位置に位置させてから、隣接する下側プレート24の袋ナット24aと下側の杭部分1Bに植設した頭付き鉄筋1Sdとを、例えば、溶接にて接合し、下側プレート24のセット位置を仮固定する。そして、下側プレート24から各スライドビーム13,13を外す。

0021

各支柱11のレバーブロックLbのレバーLb1を操作して、支持レール12,12を所定位置に固定した下側プレート24よりも上方の位置に上昇させる。施工現場において、間隔をおいて平行に配置した対のスライドビーム13,13上に枕材16,16を介して上側プレート25を載置し、各スライドビーム13,13の対の貫通孔13b1,13b1にボルトbを通し、各ボルトbをこれに対応する上側プレート25の袋ナット25aの螺子孔にねじ込んで、上側プレート25にスライドビーム13,13を組み付ける。フォークリフトの対のフォーク15,15にて、上側プレート25に組み付けスライドビーム13,13の下面を支持する。それから、フォークリフトを移動させて、フォーク15,15にて支持した上側プレート25を案内架台10の支持レール12,12上に移動させ、フォーク15,15を降下させてスライドビーム13,13の両端の下面を支持レール12,12上に載せ、フォークリフトを移動させて、そのフォーク15,15を案内架台10の半架台10A,10B間から撤去する。

0022

上側プレート25を、人力で押して、上側の杭部分1C下の所定位置に移動させる。それから、各支柱11のレバーブロックLbのレバーLb1を操作して、図15に示すように、支持レール12にスライドビーム13,13を介して支持された上側プレート25の袋ナット25aの頭付き鉄棒25cの先が上側の杭部分1Cの下面に当たるように、支持レール12,12を上昇させる。なお、上側プレート25は、その前後方向及び左右方向の位置の調節を人力で押にて行なって、所定位置に位置させる。それから、図16に示すように、各仮受柱5に鋼製のL字形の仮取付片17をそれぞれ着脱可能に取り付けて、それらの仮取付片17にて上側プレート25をその上昇位置に保持する。例えば、仮取付片17の鉛直部長孔及び仮受柱5の貫通孔に通したボルトにて仮取付片17の鉛直部を仮受柱5に取り付け、仮取付片17の水平部で上側プレート25の下面を支持する。上側プレート25を仮取付片17にて保持してから、上側プレート24から各スライドビーム13,13を外す。

0023

各支柱11のレバーブロックLbのレバーLb1を操作して、案内架台10の支持レール12,12を免震装置20の挿入に適した図17に示す高さに降下させる。施工現場において、免震装置20の上側の取付板23の下側に、対のスライドビーム14を配し、スライドビーム14の中央部の凹部14b1を積層ゴム21の径の大きい個所の外周面に当接又は接近させて、スライドビーム14,14の貫通孔14b2,14b2とこれらに対応する免震装置20の上側の取付板23のボルト孔とにボルトをそれぞれ通し、これらのボルトの先のねじ部にナットをねじ込んで、免震装置20の上側の取付板23にスライドビーム14,14を組み付ける。フォークリフトの対のフォーク15,15にて、免震装置20に組み付けたスライドビーム14,14の下面を支持する。それから、フォークリフトを移動させて、フォーク15,15にて支持した免震装置20を案内架台10の支持レール12,12上に移動させ、フォーク15,15を降下させてスライドビーム14,14の両端の下面を支持レール12,12上に載せ、フォークリフトを移動させて、そのフォーク15,15を案内架台10半架台10A,10B間から撤去させる。

0024

免震装置20を、人力で押して下側プレート24上の所定位置に移動させて、各支柱11のレバーブロックLbのレバーLb1を操作して、支持レール12,12を降下させて、免震装置20の下側の取付板22を下側プレート24上の所定位置に位置させ、図17に示す状態にする。そして、免震装置20の下側の取付板22の4箇所のボルト孔とこれらのボルト孔に対応する下側プレート24の袋ナットの螺子孔に仮取付けピンを差し込んで、免震装置20の下側の取付板22と下側プレート24とを仮固定する。それから、免震装置20の上側の取付板23からスライドビーム14,14を外し、各支柱11のレバーブロックLbのレバーLb1を操作して、仮取付片17にて上昇位置に保持されている上側プレート25の下側に支持レール12,12を上昇させ、支持レール12,12にてそれらの上に置いた枕材16,16を介して上側プレート25を保持し得る状態にして、各仮取付片17を仮受柱5から外す。その後、各支柱11のレバーブロックLbのレバーLb1を操作して、支持レール12,12を降下させ、上側プレート25を免震装置20の上側の取付板23上の所定位置に載置し、図18に示す状態にする。免震装置20の上側の取付板23の4箇所のボルト孔とこれらのボルト孔に対応する上側プレート25の袋ナット25aの螺子孔に仮取付けピンを差し込んで、免震装置20の上側の取付板22と上側プレート25とを仮固定する。なお、免震装置20の取付板22,23と下側及び上側のプレート24,25とを仮固定した後、ハンドル11c1にて環体11cを回して、受板11a1,11b1の耐圧盤2,3への押し付けを解除して、案内架台10を構成する支柱11、支持レール12等を撤去する。

0025

また、免震装置20の下側の取付板22の積層ゴム21から鍔状に突出した周囲部の上側の4箇所に、鋼製のL形の横断面の短い規制片18Aをそれぞれ配し、各規制片18AのL形の一方の水平部に穿ったボルト孔及びこのボルト孔に対応する下側の取付板22のボルト孔に通したボルトbを、下側プレート24の袋ナット24aの螺子孔にねじ込んで、各規制片18Aを取付板22及び下側プレート24に固着し、免震装置20の周囲部の上側の取付板22の積層ゴム21から鍔状に突出した周囲部の下側の4箇所に、前記規制片18Aと同じ規制片18Bをそれぞれ配し、各規制片18BのL形の一方の水平部に穿ったボルト孔及びこのボルト孔に対応する上側の取付板22のボルト孔に通したボルトbを、上側プレート25の袋ナット25aの螺子孔にねじ込んで、各規制片18Bを取付板23及び上側プレート25に固着し、取付板22及び下側プレート24に固定した各規制片18AのL形の他方の鉛直部に穿ったボルト孔と取付板23及び上側プレート25に固定した各規制片18BのL形の他方の鉛直部に穿ったボルト孔とにそれぞれボルトbを通し、それらのボルトbにナットnをねじ込んで、下側の各規制片18Aと上側の各規制片18Bとを着脱可能に結合し、図19及び図20に示す状態にする。なお、規制片18A,18Bは、取付板22,23を下側及び上側のプレート24,25に仮固定していた仮取付けピンを外した後、順次取り付ける。

0026

免震装置20の下側の下側プレート24の袋ナット24aの配設域及び下側の杭部分1Bの頭付き鉄筋1Sdの配設域の周囲に2段又は2段以上に亘って1重又は2重にループ状の補強鉄筋1Lpを配筋し、下側の杭部分1Bの上部の周囲にも2段又は2段以上に亘ってループ状の補強鉄筋1Lp1を配筋する。また、免震装置20の上側の上側プレート25の袋ナット25aの配設域及び上側の杭部分1Cの頭付き鉄筋1Sdの配設域の周囲に2段又は2段以上に亘って1重又は2重にループ状の補強鉄筋1Lpを配筋し、上側の杭部分1Cの下部の周囲に2段又は2段以上に亘ってループ状の補強鉄筋1Lp1を配筋する。図20に示す補強鉄筋1Lp,1Lp1の配筋の仕方は、杭部分1B,1Cの直径が下側及び上側のプレート24,25の直径に比して小さい場合の例であり、杭部分1B,1Cの直径が下側及び上側のプレート24,25の直径と同じである場合には、補強鉄筋1Lpを図21に示すように配筋する。杭部分1B,1Cの周囲にはモルタル又はコンクリート層を設けない。

0027

図22に示すように、免震装置20の下側の袋ナット24a、頭付き鉄筋1Sd、補強鉄筋1Lp,1Lp1の配設域の周囲に円筒形鋼製型枠19を配置し、免震装置20の上側の袋ナット25a、頭付き鉄筋1Sd、補強鉄筋1Lpの配設域の周囲にも円筒形の鋼製型枠19を配置する。各鋼製型枠19には圧入管19aと空気抜き管19bが設けられている。各型枠19内に圧入管19aから高流動性の膨張性モルタルを圧入し、圧入したモルタルが硬化したら、各鋼製型枠19を脱型する。前記膨張性モルタルが設計強度発現して、免震装置の設置作業が完了した後、各仮受柱5の油圧ジャッキ5aを縮めて、各仮受柱5を撤去する。その後、仮受架台4は、PC鋼棒4bに作用している引張力を保持していたナット4d等を外して、各分割架台4Aに分解して再使用しうるようにする。建物を下部の全て杭1について、免震装置20の設置が完了した後に、下側の各規制片18Aと上側の各規制片18Bとのボルトbによる結合を解除する。そうすると、その建物が免震性を備えた建物に生まれかわる。この既存の建物に免震性を付与する作業は、その建物を普通に使いながら行うことができる。

0028

この発明は、特許請求の範囲の各請求項に記載した構成を備えることにより、次の(イ)〜(ヲ)の作用効果を奏する。
(イ)請求項1の免震装置の設置方法は、次の(1)及び(2)の効果を奏する。
(1)免震装置設置用の隙間の下側の杭又は柱の下側部分に間隔をおいて多数のアンカー機能のある鋼材片を突設し、前記隙間の上側の杭又は柱の上側部分に間隔をおいて多数のアンカー機能のある鋼材片を突設し、下側に間隔をおいて多数のアンカー機能のある袋ナットが突設されている鋼製の下側プレートを前記杭又は柱の下側部分の上側の所定位置に位置させてその位置に固定し、上側に間隔をおいて多数のアンカー機能のある袋ナットが突設されている鋼製の上側プレートを前記杭又は柱の上側部分の下の高い所定位置に仮固定してから、上側プレートの下方の下側プレート上の所定位置に免震装置の下側の取付板を位置させてから、前記の高い位置にあった上側プレートをその仮固定を解いて免震装置の上側の取付板上の所定位置に位置させて、下側プレートと免震装置の下側の取付板との所定の位置関係及び上側プレートと免震装置の上側の取付板の所定の位置関係を保持させるから、下側プレートと上側プレートの間の間隔を免震装置の成よりも大きくなっている状態で、下側プレート上の所定位置に免震装置の下側の取付板を位置させることができ、免震装置の所定位置への設置作業が容易になる。
(2)下側プレートと免震装置の下側の取付板との所定の位置関係及び上側プレートと免震装置の上側の取付板の所定の位置関係を保持させた状態にして、前記杭又は柱の下側部分と下側プレートとの間の袋ナット、鋼材片等の配設域の周囲に型枠を配置し、かつ前記杭又は柱の上側部分と上側プレートとの間の袋ナット、鋼材片等の配設域の周囲に型枠を配置し、各型枠内にモルタル又はコンクリートを充填し、下側プレート及び免震装置の下側の取付板を前記杭又は柱の下側部分に固着し、上側プレート及び免震装置の上側の取付板を前記杭又は柱の上側部分に固着するから、下側プレート、免震装置の下側の取付板、その上側の取付板及び上側プレートを杭又は柱の下側部分及び上側部分に容易かつ強硬に固着することができる。

0029

(ロ)請求項2の免震装置の設置方法は、上記(1)及び(2)の効果と同様の効果を奏し得るだけでなく、次の(3)〜(6)の効果を奏する。
(3)既設の耐圧盤の下側の地盤を掘削して、前記耐圧盤の下側に所定の高さの空間を形成し、その空間の下側に前記杭と一体にRC造の耐圧盤を新設し、新設の耐圧盤上に杭と一体に設けた仮受架台と既設の耐圧盤との間との間に短い仮受柱を複数本設けて、既設の杭の上端に作用している荷重を仮受柱及び仮受架台等を介して杭の下方に伝え得る状態にしてから、既設の耐圧盤と仮受架台の間の杭の所定長の部分を、間隔をおいた二つの略水平な面にて切断して、免震装置の成よりも高い隙間を形成するから、新設の耐圧盤を厚くする必要がなく、また、仮受柱を短くすることができ、免震装置の設置作業を仮受架台上で行えるから、その作業性が向上する。
(4)アンカー機能のある鋼材片や袋ナットの配設域の周囲等に補強鉄筋を配し、下側プレートと杭の下側部分との間の袋ナット、鋼材片、補強鉄筋の配設域の周囲に型枠を配置し、上側プレートと杭の上側部分との間の袋ナット、鋼材片、補強鉄筋の配設域の周囲に型枠を配置し、各型枠内にモルタル又はコンクリートを充填して、下側プレート及び上側プレートを杭の下側部分及び上側部分に固着するから、下側プレート及び上側プレートを杭の下側部分及び上側部分に強固に固着することができるだけでなく、前記モルタル又はコンクリートの充填により構成される新設の杭部分を所望の強度のRC造とすることができる。
(5)下側プレートと免震装置の下側の取付板との所定の位置関係及び上側プレートと免震装置の上側の取付板の所定の位置関係を仮固定した後、複数の規制片を前記の各袋ナットにねじ込まれるボルト等を使って下側プレート、前記各取付板及び上側プレートの固定することにより、下側プレート、免震装置及び上側プレートの所定の位置関係を固定してから、補強鉄筋の配筋、型枠の設置、コンクリートの打設等の作業を行うので、それらの作業中に下側プレート、免震装置及び上側プレートの所定の位置関係が乱れることがない。
(6)打設したモルタル又はコンクリートの硬化後に各型枠を脱型し、前記モルタル又はコンクリートの設計強度の発現後の適当な時期に、例えば、建物を下部の全て杭についての免震装置の設置が完了した時期に、規制片による免震装置の免震性の規制を解除することにより、ある杭への免震装置の設置完了箇後にその杭に対応する仮受柱を撤去しても、免震装置及び免震装置が設置されていない杭に無理な力が作用することがない。

0030

(ハ)請求項3の免震装置の設置方法は、上記(1)〜(6)の効果と同様の効果を奏し得るだけでなく、次の(7)の効果を奏する。
(7)新設した耐圧盤上の杭の下側部分の周囲に、複数箇のRC造の分割架台を立方体状の架台が形成されるように配置し、対向する分割架台の各貫通孔にそれぞれPC鋼棒を通し、PC鋼棒の端部に座板を嵌め、各PC鋼棒の端部のねじ部にナットをねじ込み、仮接合してから、分割架台と杭部分と間の隙間及び分割架台間の隙間をモルタル等で埋め、各PC鋼棒に引張力を導入し、導入した引張力をナットのねじ込みより保持させて、杭部分と一体に仮受架台を形成し、免震装置の設置作業の完了後に、前記ナットを外し、各分割架台に再分割するから、分割架台を幾回も使用することができる。
(ニ)請求項4の免震装置の設置方法は、上記(1)〜(6)の効果と同様の効果を奏し得るだけでなく、次の(8)の効果を奏する。
(8)下側プレート又は上側プレートとして、その直径が杭又は柱に形成した免震装置設置用の隙間の下側部分又は上側部分の外径と略同じか又は杭又は柱の前記下側部分又は上側部分の外径よりも大きいプレートを使うから、下側プレート又は上側プレートを型枠の蓋又は底として使うことができ、型枠の形成が非常に容易になる。

0031

(ホ)請求項5の免震装置の設置方法は、上記(1)〜(6)の効果と同様の効果を奏し得るだけでなく、次の(9)の効果を奏する。
(9)免震装置を設置する隙間の下側の杭又は柱の下側部分の上面の中央に中央指示金物を設けてあるから、下側プレート24の中心を中央指示金物6の中心に合わせ、下側プレート24の中央部を中央指示金物の上端に合わせることにより、下側プレート24の中心出し及びレベル出しを行うことができ、下側プレートの中心部の位置合わせが容易になる。
(ヘ)請求項6の免震装置の設置方法は、上記(1)〜(6)の効果と同様の効果を奏し得るだけでなく、次の(10)の効果を奏する。
(10)免震装置を設置する隙間の下側の杭又は柱の下側部分の上側又は下側プレートの下側に間隔をおいて少なくとも3個の高さ調節束を設けてあるから、各高さ調節束7により高さの調節を行って下側プレートの水平出しを行うことができ、下側プレートの高さの微調節が可能になる。

0032

(ト)請求項7記載の免震装置の設置方法は、次の(11)〜(13)の効果を奏する。
(11)免震装置を設置する隙間の下側の前記杭又は柱の下側部分の上端部に間隔をおいて多数のアンカー機能のある鋼材片を突設し、前記隙間の上側の杭又は柱の上側部分の下端部に間隔をおいて多数のアンカー機能のある鋼材片を突設し、前記隙間を挾んで少なくとも対の支柱で支持された対の支持レールを略平行にかつ各支持レールが略同じ水平面上に位置するように配置し、アンカー機能のある多数の免震装置取付用の袋ナットが突設された下側プレート又は上側プレート又は免震装置の取付板に対のスライドビームを組み付け、対のスライドビームを組み付けた下側プレート又は上側プレート又は免震装置をフォークリフトの対のフォークで支持して移動させ、その対のスライドビームの両端を各支持レールの上面に当接させて支持させ、下側プレート又は上側プレート又は免震装置を人力で押して前記隙間内に移動させるから、免震装置を設置する狭い隙間に下側プレート又は上側プレート又は免震装置を容易に挿入することができる。
(12)隙間内における下側プレート又は上側プレート又は免震装置の前後左右の位置の調節をそれらを人力で押すことにより行ない、隙間内における下側プレート又は上側プレート又は免震装置の上下方向の位置の調節を各支柱に設けられた高さ調節手段による各支持レールの上下方向の位置の調節により行って、下側プレート又は上側プレート又は免震装置を前記隙間内の所定位置に設置するから、下側プレート又は上側プレートに多数のアンカー機能のある袋ナットが突設され、前記杭又は柱の下側部分及び上側部分にアンカー機能のある鋼材片が突設されていても、それらの重い部材を人力を使って所定位置に容易に位置させることができる。
(13)隙間を挾んで少なくとも対の支柱で支持された対の支持レールを略平行にかつ各支持レールの略同じ水平面上に位置するように配置し、アンカー機能のある多数の袋ナットが突設された下側プレート又は上側プレート又は免震装置の取付板に対のスライドビームが組み付けられてから、対のスライドビームを組み付けた下側プレート又は上側プレート又は免震装置をフォークリフトの対のフォークで支持して移動させ、その対のスライドビームの両端を各支持レールの上面に当接させてそれらを支持させるから、フォークリフトを用いて下側プレート又は上側プレート又は免震装置を対のスライドビームを介して対の支持レール上に容易に支持させることができ、下側プレート又は上側プレート又は免震装置を支持レール上に載せる作業等が容易になる。

0033

(チ)請求項8記載の免震装置の設置方法は、上記(11)〜(13)の効果と同様の効果を奏し得るだけでなく、次の(14)の効果を奏する。
(14)スライドビームとして、下側プレート又は上側プレートの袋ナット又は免震装置の取付板のボルト孔に対応する部分にボルト孔が設けられているスライドビームを用いるから、対のスライドビームをボルトを使って下側プレート又は上側プレート又は免震装置の取付板に容易に組み付けることができる。
(リ)請求項9記載の免震装置の設置方法は、上記(11)〜(13)の効果と同様の効果を奏し得るだけでなく、次の(15)の効果を奏する。
(15)スライドビームとして、その両端の支持レールの上面に当接する個所が転動又は滑動し易い部材で構成されているスライドビームを用いるから、人力での下側プレート又は上側プレート又は免震装置の隙間内への挿入、隙間内における前後左右の位置の調整を容易に行うことができる。

図面の簡単な説明

0034

(ヌ)請求項10記載の免震装置の設置方法は、上記(11)〜(13)の効果と同様の効果を奏することができるだけでなく、次の(16)の効果を奏する。
(16)支柱として、その上端に設けた受板を上側の耐圧盤又は床に押し付け、かつ下端に設けた受板を下側の仮設架台又は耐圧板又は床に押し付けるジャッキが設けられている支柱を用いるから、支柱を建造物の免震装置の設置隙間の近傍の所定位置に容易に樹立させることができる。
(ル)請求項11の免震装置の設置方法は、上記(11)〜(13)の効果と同様の効果を奏し得るだけでなく、次の(17)の効果を奏する。
(17)支柱として、その支持レールの取付部が上下方向に移動可能に支柱に取り付けられ、支柱に設けた高さ調節手段により前記取付部が上下方向に移動させ得るようになっている支柱を用いるから、対の支持レールを支柱の設置部上の任意の位置でレベル調整をすることができ、下側プレート又は上側プレートに多数のアンカー機能のある袋ナットが突設され、杭又は柱の下側部分及び上側部分にアンカー機能のある鋼材片が突設されていても、袋ナットと鋼材片(例えば、頭付き鉄筋)とを干渉させることなく、円滑に所定の位置やレベルに挿入することができる。
(ヲ)請求項12の免震装置の設置に使う装置は、上記(11)〜(13)、(16)及び(17)の効果と同様の効果を奏し得るだけでなく、次の(18)及び(19)の効果を奏する。
(18)支柱に設けたジャッキにて、その下端の受板を仮設架台又は耐圧盤又は床に押し付け、その上端の受板を耐圧盤又は床に押し付けて、支柱を樹立するから、仮設架台又は耐圧盤又は床に支柱を樹立するために、仮設架台又は耐圧盤又は床等にアンカー等を設ける必要がない。

--

0035

図1この発明の免震装置の設置方法の実施例で使う案内架台の支柱の正面図
図2実施例の案内架台の平面図
図3図3の案内架台の側面図
図4図3の案内架台の正面図
図5実施例のスライドビームを示し、その(a)は平面図、その(b)は正面図、その(c)は側面図
図6実施例の他のスライドビームを示し、その(a)は上側の平面図、その(b)は下側の平面図、その(c)は正面図、その(d)は側面図
図7実施例の図8に示す仮受柱等をそのA−A線で切断した仮受架台の平面図
図8実施例の杭、仮受架台、仮受柱等の正面図
図9実施例の袋ナットと頭付き鉄筋との位置関係等を示し、その(a)は下側プレートの袋ナットと下側の杭部分の頭付き鉄筋との関係を示す平面図、その(b)は上側プレートの袋ナットと上側の杭部分の頭付き鉄筋との関係を示す平面図
図10実施例の袋ナットと頭付き鉄筋との他の位置関係等を示し、その(a)は下側プレートの袋ナットと下側の杭部分の頭付き鉄筋との関係を示す平面図、その(b)は上側プレートの袋ナットと上側の杭部分の頭付き鉄筋との関係を示す平面図
図11実施例の杭部分、案内架台、スライドビーム、下側プレート及びフォークリフトのフォーク等の関係を示す平面図
図12実施例の杭部分、案内架台、下側プレート及びスライドビーム等の関係を示す平面図
図13図13の示す免震装置等の設置に使う装置等の正面図
図14実施例の下側の杭部分の所定位置に下側プレートを位置させた状態の正面図
図15実施例の上側の杭部分の下側の上昇位置に上側プレートを上昇させた状態の正面図
図16実施例の上側プレートをその上昇位置に仮固定した状態の正面図
図17実施例の上側プレートを上昇位置に保持して免震装置を下側プレート上に位置させた状態の正面図
図18実施例の免震装置を下側プレート上に位置させかつ上側プレートを免震装置上に位置させた状態の正面図
図19実施例の下側プレート、免震装置及び上側プレートを規制片を介して連結した状態の正面図
図20実施例の袋ナット及び頭付き鉄筋の配設域等の周囲への補強鉄筋の配筋状態を示す正面図
図21実施例の袋ナット及び頭付き鉄筋の配設域の周囲への補強鉄筋の他の配筋状態を縦断して示す正面図
図22実施例の袋ナット、頭付き鉄筋及び補強鉄筋の配設域の周囲に金属製型枠を配置した状態を図20のB−B線で切断した平面図

0036

1杭
1A 除去杭部分
1B 下側の杭部分
1C 上側の杭部分
1Sd 頭付き鉄筋(アンカー筋
1Lp,1Lp1補強鉄筋
2,3耐圧盤
4仮受架台
5仮受柱
6中央指示金物
7高さ調節束
10案内架台
10A,10B 半架台
11支柱
11a 上側管体
11a1 11b1受板
11b 下側管体
11b2螺子
11c環体
11c1ハンドル
11d,11f突片
11e筒体
11g支持突片
12支持レール
13,14スライドビーム
13b1,13b2,14b2ボルト孔
14b1 凹部
13d,14e小型ベアリング
15,15フォークリフトのフォーク
16枕材
17 仮取付片
18A,18B規制片
19鋼製型枠
19a圧入管
19b空気抜き管
20免震装置
21積層ゴム
22,23取付板
22a,23a ボルト孔
24 下側プレート
25 上側プレート
24a,25a袋ナット
24c,25c 頭付き鉄棒
A 隙間
bボルト
nナット
Lbレバーブロック
Lb1レバー

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