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技術 心臓弁を移植するための方法および装置

出願人 ハートポートインコーポレイテッド
発明者 ギャリソン・ミッチー・イージフォード・ハンソン・エス・ザ・サードセント・ゴアー・フレデリック・ジー
出願日 2000年2月9日 (21年0ヶ月経過) 出願番号 2000-598093
公開日 2002年10月29日 (18年3ヶ月経過) 公開番号 2002-536115
状態 特許登録済
技術分野 補綴 手術用機器 手術用機器
主要キーワード 布地カバー ポスト部分 ワイヤ要素 中実材料 プッシャー要素 微細加工処理 機械式弁 同一様式
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重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2002年10月29日)のものです。
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図面 (20)

課題・解決手段

移植システムは本発明の第1の態様において自然な弁の尖頭置換および保持するための弁置換装置(8)を備えている。置換用の弁(6)は導入の前または後に上記の弁置換装置に取り付けることが可能であり、当該弁置換装置から独立して配置することができる。本発明の別の態様において、上記の弁置換装置および弁は導入中において潰れた状態であり、当該弁置換装置および弁を配備する場合に拡張された状態になる。この弁は拡張可能支持構造部分(26)に取り付けられた組織弁(38)である。この支持構造部分は弁置換装置に係合するための突出部分(34)または弁置換装置を心臓または血管に係留するための針状の突起部分を有することができる。一時的弁機構(40)が弁置換装置の配備中および配備後において一時的に弁として機能するために使用できる。

概要

背景

概要

移植システムは本発明の第1の態様において自然な弁の尖頭置換および保持するための弁置換装置(8)を備えている。置換用の弁(6)は導入の前または後に上記の弁置換装置に取り付けることが可能であり、当該弁置換装置から独立して配置することができる。本発明の別の態様において、上記の弁置換装置および弁は導入中において潰れた状態であり、当該弁置換装置および弁を配備する場合に拡張された状態になる。この弁は拡張可能支持構造部分(26)に取り付けられた組織弁(38)である。この支持構造部分は弁置換装置に係合するための突出部分(34)または弁置換装置を心臓または血管に係留するための針状の突起部分を有することができる。一時的弁機構(40)が弁置換装置の配備中および配備後において一時的に弁として機能するために使用できる。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
4件
牽制数
18件

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請求項1

心臓弁移植方法において、弁および弁置換装置患者体内に導入する工程を含み、当該弁および弁置換装置がそれぞれ潰れた状態から拡張した状態に移動可能であり、当該弁および弁置換装置がそれぞれ潰れた状態で患者の体内に導入され、さらに、前記弁置換装置を自然な心臓弁における弁の尖頭の間に配置する工程と、前記配置工程の後に前記弁置換装置をその拡張した状態に拡張して前記弁の尖頭を開口状態に保持する工程と、前記弁を患者の体内における所望の場所に固定する工程とを含む方法。

請求項2

前記固定工程が前記弁置換装置に固定されている置換用の弁により行われる請求項1に記載の方法。

請求項3

前記固定工程が前記弁置換装置による弁の内部係止により行なわれる請求項2に記載の方法。

請求項4

前記固定工程が前記自然な弁に進入する鋭い要素を有する弁により行なわれる請求項2に記載の方法。

請求項5

前記導入工程が支持構造部分および弁部分を有する弁により行なわれて、当該支持構造部分が潰れた状態から拡張した状態に拡張可能であり、前記導入工程が潰れた状態の支持構造部分により行なわれる請求項1に記載の方法。

請求項6

前記固定工程が前記弁置換装置から離間している所望の弁の位置により行なわれる請求項1に記載の方法。

請求項7

前記固定工程が冠動脈口腕頭動脈との間における弁の所望位置により行なわれる請求項6に記載の方法。

請求項8

前記導入工程がカテーテルに取り付けられている弁置換装置により行なわれる請求項1に記載の方法。

請求項9

さらに、前記導入工程中において前記弁置換装置を柔軟なシースの中に封入する工程と、前記拡張工程の前に前記弁置換装置の被覆を除去する工程とを含む請求項8に記載の方法。

請求項10

前記導入工程が大動脈弓内の貫入部分に挿通されているカテーテルにより行なわれる請求項8に記載の方法。

請求項11

前記導入工程が大腿動脈を通して行なわれる請求項8に記載の方法。

請求項12

前記導入工程がカテーテルに取り付けられている弁により行なわれる請求項1に記載の方法。

請求項13

前記導入工程が拡張可能な部材を有するカテーテルにより行なわれ、前記弁置換装置が当該拡張可能な部材に取り付けられている請求項8に記載の方法。

請求項14

前記導入工程が弁機構を有するカテーテルにより行なわれる請求項12に記載の方法。

請求項15

前記導入工程がバルーンを有するカテーテルにより行なわれ、当該バルーンがこのバルーンを膨張および収縮して患者の心臓に対するポンプ動作補助を行なうための制御機構に連結されている請求項12に記載の方法。

請求項16

前記導入工程がカテーテル上に取り付けられている弁置換装置により行なわれる請求項1に記載の方法。

請求項17

前記導入工程が拡張可能な部材を有するカテーテルにより行なわれ、前記弁置換装置が当該拡張可能な部材に取り付けられている請求項16に記載の方法。

請求項18

前記導入工程が、前記弁置換装置が拡張した状態である時に、外側にフレア状になる端部を有する弁置換装置により行なわれる請求項14に記載の方法。

請求項19

前記導入工程が第1の端部と第2の端部との間に形成されている外周凹部を有する弁置換装置により行なわれる請求項1に記載の方法。

請求項20

前記固定工程が前記導入工程の前に行われて、前記弁および弁置換装置が一体に導入される請求項1に記載の方法。

請求項21

さらに、前記導入工程の後に前記弁を逆向きにする工程を含む請求項20に記載の方法。

請求項22

前記弁を導入する工程が拡張可能な支持構造部分を有する弁により行なわれ、当該拡張可能な支持構造部分がこの支持構造部分から延出している少なくとも3個のポスト部分を有している請求項1に記載の方法。

請求項23

患者の自然な弁の尖頭を開口状態に維持するための装置において、第1の端部と、第2の端部と、前記第1の端部と第2の端部との間に延在している中央部分とを備えており、前記第1の端部および第2の端部が前記中央部分から外側にフレア状になっていて、当該中央部分が自然な弁の尖頭を受容するための凹部を形成しており、前記第1の端部、第2の端部および中央部分が潰れた状態から拡張した状態に移動可能な構造部分を形成している装置。

請求項24

前記第1の端部、第2の端部および中央部分が一体に形成されている請求項23に記載の装置。

請求項25

前記構造部分がその潰れた状態において実質的に円筒形であり、当該構造部分が拡張した状態の時に前記第1の端部および第2の端部が前記中央部分から外側にフレア状になる請求項23に記載の装置。

請求項26

前記構造部分が自然な弁の尖頭を保持するための外周凹部を有しており、当該外周凹部が前記中央部分の周囲に延在している請求項23に記載の装置。

請求項27

さらに、前記第1の端部、第2の端部および中央部分の少なくとも1個に取り付けられている弁部分を備えており、当該弁部分がこの中における一方向の血流を可能にして他方向における血流を阻止する請求項23に記載の装置。

請求項28

前記弁部分が組織弁である請求項27に記載の装置。

請求項29

前記弁部分が前記第1の端部、第2の端部および中央部分の少なくとも1個に対して係止的に係合する請求項27に記載の装置。

0001

本発明は心臓弁置換品を移植するための方法および装置に関する。心臓弁の置換品は自然な(患者体内に元々存在している)弁が異常な解剖学的構造であって先天的または後天的な弁の病気による機能を示す場合に移植される。先天的な異常症状は数年間程度は耐えることができるがその後に生命脅かす状態に発展する。また、後天的な弁の病気はリューマチ熱、弁組織変性による異常症状、および細菌または真菌類感染症等の種々の原因により生じる。

0002

弁の機能障害は弁が適正に開口しない狭窄症または弁が適正に閉じない不全症のいずれかとして分類できる。これらの狭窄症および不全症は同時に起こる場合があり、これら両方の異常症状は血液を身体中に供給している心臓負荷を増大する。このような増大する負荷と共に機能する心臓の能力が弁の置換の要否を決める主要なファクターである。

0003

慣用的な方法により上記の弁を置換する必要がある場合に、患者は侵襲性外傷性外科手術を受ける必要がある。胸骨正中切開または大規模開胸手術により患者の胸部切開して胸部における大きな切開部分を通して心臓に直接的に接近する。その後、心臓を停止して、カテーテルおよびカニューレを用いてその心臓および大血管部分の中に直接的に挿入することにより患者に心配バイパスを配置する。次に、心臓または心臓に繋がる大血管を切開して機能不全の弁に接近してこれを除去する。この弁を除去した後に、置換用の弁をその場所に縫い付ける。この新しい弁を移植した後に、胸部を閉じて、患者から心配バイパス支援装置を取り外す。

0004

上記の従来の開胸手術は高度に侵襲性および外傷性であって長い回復時間を必要とする点で不都合である。このような従来の開胸手術における欠陥は新しい心臓弁が必要とされていても特定の患者において弁の移植を受けることを妨げる場合がある。

0005

本明細書に参考文献として含まれる米国特許第5,370,685号,同第5,411,552号および同第5,718,725号は胸骨正中切開または大規模な開胸手術を必要としない新しい心臓弁移植のための装置および方法を記載している。このような装置および方法は従来の開胸手術に比べて苦痛外傷および回復時間を減少する。

0006

本発明の目的は心臓弁を移植するための従来的な開胸方法および装置に伴う外傷を減少するさらに別の装置および方法を提供することである。

0007

上記の本発明の目的によれば、胸骨正中切開または大規模な開胸手術を必要としない心臓弁を移植するためのシステムおよび方法が提供される。好ましくは、本発明の装置および方法は血管、好ましくは大腿動脈の中の弁を通して実施されるので、胸骨正中切開または大規模な開胸手術が必要とされない。あるいは、本発明のシステムは肋骨または胸骨を切断することなく患者の肋骨の間の小さい切開部を通して弁を導入することができる。

0008

本発明の第1の態様において、自然な弁の尖頭開口状態に保持するために弁置換装置を使用して、その自然な弁を除去することを必要としないようにする。好ましくは、この弁置換装置は潰れた状態で患者の体内に導入された後に拡張されて尖頭を開口状態に置換および維持する。この弁置換装置はバルーンのような拡張機構により拡張することができ、自己拡張式にすることもできる。好ましい実施形態において、上記の弁置換装置は第1の端部、第2の端部、これら第1および第2の各端部の間における中央部分を有している。好ましくは、これらの第1および第2の各端部は外側に向かってフレア状になっていて中央部分の周囲に外周凹部を形成している。この弁置換装置が配備された状態において、自然な弁の尖頭はこの凹部の中に捕捉される。

0009

本発明の別の態様において、上記の(本発明による)弁も潰れた状態で患者の体内に導入されて患者の体内で拡張される。この弁はバルーンのような拡張機構により拡張することができ、自己拡張式にすることもできる。この心臓弁は自然な弁の諸機能を実質的に実行している状態で上記の弁置換装置に連結することができ、あるいは、弁置換装置から独立して配置できる。例えば、置換用の大動脈弁は自然な弁の諸機能を実質的に実行するために上行または下行大動脈の中に配置できる。

0010

上記の心臓弁は上記の弁置換装置から分離して供給されるのが好ましいが、導入および配備中において弁置換装置と一体にすることも可能である。好ましい実施形態において、この弁は弁置換装置内の開口部に係合する突出部を有している。別の実施形態においては、この弁は自然な弁組織を突き刺す、または弁置換装置内の開口部の側面に係合する鋭い構成要素または針状の突起を有している。

0011

本発明のさらに別の態様において、上記の弁および弁置換装置はカテーテル・システムにより患者の体内に導入されることが好ましい。好ましいシステムにおいて、弁置換装置は第1のカテーテルに取り付けられており、弁は第1のカテーテルの中に挿通されていてこれに摺動自在に連結している第2のカテーテルに取り付けられている。あるいは、上記の弁置換装置および弁は単一のカテーテルに取り付けることもできる。本明細書において使用する用語の「カテーテル(catheter)」は患者の体内に医療装置を導入するための任意のカテーテル、トロカールまたはその他の類似装置を意味する。

0012

本発明のさらに別の態様において、上記の弁供給カテーテルは弁置換装置の配備後に一時的に弁として機能する一時的な弁機構を有している。この一時的な弁機構は置換用の心臓弁が配備される前で自然な弁が開口状態に維持されている間における逆流を防止する。好ましくは、この一時的な弁機構は必要に応じて膨張および収縮して下流側への流れを可能にすると共に逆行する流れを阻止するバルーンである。患者の心臓が動している間に上記の心臓弁を移植することが好ましいが、本発明の装置および方法は患者の心臓が停止した状態および患者がバイパス・システムにより支援されている状態においても使用できる。

0013

本発明の上記およびその他の利点および態様は本明細書において記載する好ましい実施形態および特許請求の範囲により明らかになる。

0014

図1A,図1Bおよび図2において置換用心臓弁の移植用のシステムを示す。本発明を置換用大動脈弁の移植に基づいて説明するが、本発明はその他のあらゆる心臓弁に対して適用できる。システム2は供給カテーテル4、心臓弁6および弁置換装置8を備えている。保護シース10が導入中に供給カテーテル4、心臓弁6および弁置換装置8を被覆して血管と心臓弁6および弁置換装置8との間の接触を防止する。図1Aおよび図1Bは心臓弁6および弁置換装置8の周囲に延在しているシース10を示している図であり、図2は心臓弁6および弁置換装置8を露出させるために後退しているシース10を示している図である。

0015

好ましくは、心臓弁6は大腿動脈(図1Aおよび図2)または大腿静脈図1B)のような末梢血管を通して導入される。図1Bは大腿静脈を介して右心房の中に入り心房内中隔を介して左心房の中に入って僧帽弁に接近するための導入方法を示している図である。この末梢血管は好ましくは大腿血管であるが、内部頸静脈鎖骨下動脈腋窩動脈腹大動脈下行大動脈またはその他の任意の適当な血管としてもよい。以下に説明するように、供給カテーテル4はセルディンガー法(Seldinger technique)により外科的切開または経皮的手段により導入できる。末梢血管を通してカテーテル4を供給または挿通する利点は上記の従来的な開胸手術に比して患者に対する外傷を減少できることである。心臓弁6を末梢血管に通して供給することが好ましいが、心臓弁6は肋骨の間の小さな切開部分を通して上行大動脈の中に直接的に導入することも可能である。本発明のシステム2は患者の肋骨の間に供給するのに十分に小さいので、上記のカテーテルを胸部内の切開部分を通して導入する場合でも従来的な開胸手術に優る本発明の利点が得られる。

0016

弁置換装置8は自然な弁の中で拡張されてこの患者の心臓弁6の尖頭を開口状態に保持する。本発明のシステム2および方法の利点は自然な弁を除去する必要がないことである。もちろん、本明細書に記載する置換用の心臓弁は弁置換装置8を使用する代わりに自然な弁を除去する場合においても使用可能である。さらに、これらの弁置換装置8および心臓弁6は分離状態の代わりに単一構造一体化して同時に供給することもできる。それゆえ、本明細書において記載する任意の弁置換装置における全ての特徴は本発明の範囲に逸脱することなく本明細書において記載する任意の心臓弁の一部分を形成している。

0017

弁置換装置8は図3および図7において潰れた状態で示されており、図4および図8において拡張された状態で示されている。潰れた状態にある時に、この弁置換装置8は拡張状態の時に当該弁置換装置8内に開口部14を形成する多数の長手方向のスロット部12を形成する。この弁置換装置8は潰れた状態において実質的に円筒形であり、患者の体内への導入を容易にしている。

0018

図8において、弁置換装置8の第1の端部16および第2の端部18は外側に向かってフレア状になっていて、中央部分22において外周凹部24を形成している。弁置換装置8が配備されると自然な弁がこの凹部22の中に細くされる。第1の端部16は中央部分22から延伸している3個の延伸部分20を有している。弁置換装置8は任意の適当な材料により作成できるが、好ましい材料はステンレススチールニチノールケブラー(kevlar)、チタンナイロンおよびこれらの複合物を含む。弁置換装置8は抗トロンボゲン形成性被膜コーティングしていてもよい。好ましくは、この弁置換装置8は中実皮下注射管エッチングまたは微細加工処理中実材料加工処理、またはワイヤ要素の一体溶接により形成されている。フレア状の端部16,18を形成することが好ましいが、上記の弁置換装置8は弁の尖頭を開口状態に保持する別の任意の適当な形状を有していてもよい。さらに、弁置換装置8は当該弁置換装置の配備時に弁により遊離する可能性のあるカルシウム破片を捕捉することのできる布地カバー17を有していてもよい。このカバー17はダクロンのようなポリエステル編布地材料により作成されているのが好ましいが、その他の任意の適当な材料により作成されていてもよい。

0019

心臓弁6は拡張可能支持構造部分26を有しており、当該部分26は図4および図10の潰れた状態から図5および図9の拡張した状態まで移動する。この支持構造部分26は第1の細長い部材28および第2の細長い部材30により形成されているのが好ましく、これらの部材28,30は折り曲げられて弁6の外周に沿って好ましくは12回乃至18回折り曲げられている折り曲げ部分31をそれぞれ形成している。これらの第1の細長い部材28および第2の細長い部材30は各折り曲げ部分31において互いに取り付けられており、このことにより、支持構造部分26から延出している3個のポスト部32が形成されている。

0020

上記の支持構造部分26は外側に延出して当該支持構造部分26の端部35の周り中断されたリップ部を形成している好ましくは3個の突出部分34を有している。これらの突出部分34は図9に示すように弁置換装置8内の開口部分14に係合して心臓弁6を弁置換装置8に固定する。好ましくは、各突出部分34は細長い部材30におけるループ部分31の周囲を包容しているコイル36により形成されている。後に詳述するように、上記の支持構造部分26は心臓弁6を弁置換装置8に固定するため、あるいは血管壁部に固定するための針状の突起部分を有していてもよい。さらに、心臓弁6は任意の他の適当な接合手段により弁置換装置8に係合することも可能である。

0021

ポスト32は自然な機能不全の弁の諸機能を実行する弁部分38を支持する。図10および図11において、この弁部分38はトリリーフレット(tri-leaflet)39のステントレス式のの弁のようなステントレス組織弁であるのが好ましい。弁部分38は縫合線(図示せず)により支持構造部分26に固定される基部41を有している。この弁部分38は支持構造部分26から分離して保存して、手術前に当該支持構造部分26に取り付けることができる。この弁部分38に対して組織弁を供給することが好ましいが、当該弁部分38は柔軟な合成材料により作成することも可能である。例えば、弁部分38はLo他の「機械プロテーゼまたは生体プロテーゼ代替品としての三ポリウレタン心臓弁(A Tricuspid Polyurethane Heart Valve as Alternative to Mechanical Prostheses or Bioprostheses)」(Trans Am Society of Artificial Internal Organs、1988年;34:(pgsvalve)弁置換装置第839頁乃至第844頁)、および「体外移植されたポリウレタン・トリ−リーフレット式心臓弁プロテーゼの評価(Evaluation of Explanted Polyurethane Trileaflet Cardiac Valve Prostheses)」(Journal Thoracic Cardiovascular Surgery、1988年;94:第419頁乃至第429頁)に記載されている各弁と類似のポリウレタンにより作成できる。

0022

図2乃至図4において、供給カテーテル4は一時的弁機構40を有しており、この弁機構40は弁置換装置8の配備中および/または配備後において一時的に弁として機能する。この一時的弁機構40は弁置換装置8により尖頭が開口状態に保持されている時に適正な血流の調整を確保して弁6の正確な位置決めおよび配備のための時間を作る。この一時的弁機構40は制御システム42により制御される膨張機構47に連結しているバルーン44であるのが好ましい。制御システム42は患者の鼓動を感知してバルーンの膨張および収縮の時間を決めることにより自然な弁と同一様式で血流を許可し、あるいは阻止する。患者の鼓動に対してバルーンの膨張および収縮を同期化するための類似のシステムがバルーン・ポンプ技法において知られており、本明細書に参考文献として含まれる米国特許第5,817,001号、同第5,413,549号および同第5,254,097号等に記載されている。このバルーン44は迅速な膨張および収縮のためにガスにより膨張されるのが好ましい。このような一時的弁機構40はバルーン44であるのが好ましいが、血流の力により自動的に開閉する受動的機械式弁とすることもできる。

0023

カテーテル4もまた血液ポンプのような患者の体内における血液のポンプ送給を補助するための細長いバルーン45を備えることが可能である。このバルーン45も同様に制御システム42により制御される膨張機構49に連結しており、この膨張機構49はバルーン45を膨張および収縮して患者の心臓に対してポンプ送給の補助を行なう。バルーン・ポンプ技法は上記の各特許に記載されている。細長いバルーン45は本発明の範囲から逸脱することなく羽根車を有する遠心ポンプのような任意の他の適当な血液ポンプに置き換えることができる。

0024

もちろん、上記の一時的弁機構40およびバルーン45は患者の心臓が鼓動している状態で弁を移植する場合にのみ必要である。弁の移植処理中に患者の心臓が停止している場合、および患者がバイパス・システムにより支援さえている場合は、一時的弁機構40および/またはバルーン45は緊急の弁機能またはポンプ処理の補助のための処置の終了後に使用できる。バルーン45は上行または下行の大動脈中に配置されることが好ましく、さらに、バルーン45は下行大動脈中に配置されていることが好ましい。

0025

図3乃至図6において、供給カテーテル4は弁置換装置8および弁6をそれぞれ配備する第1拡張可能な部材46および第2の拡張可能な部材48をさらに有している。これらの拡張可能な部材46,48は好ましくはバルーン50,52であるが、機械的に駆動する装置であってもよい。各バルーン50,52は膨張内孔部54,56に連結しており、これらの膨張内孔部を通して膨張流体供給源58,60からそれぞれ膨張流体が供給される。バルーン50はその両端部においてさらに大きく拡張して弁配置装置8における各フレア状の端部16,18を形成する。

0026

供給カテーテル4は弁置換装置8を搬送する第1のカテーテル62、および心臓弁6を搬送する第2のカテーテル64を備えている。図2および図12において、第2のカテーテル64は第1のカテーテル62を受容する通路66を有している。止血弁68は第1のカテーテル62および第2のカテーテル64の間において摺動可能である。第1のカテーテル62はバルーン50を膨張するための内孔部54を有しており、第2のカテーテル64はバルーン52を膨張するための内孔部48を有している。さらに、第2のバルーン64はバルーン44を膨張するための内孔部51、およびバルーン45を膨張するための内孔部53を有している。また、第1のカテーテル62はガイドワイヤ72を受容する主内孔部70を有している。

0027

上記の第1のカテーテル62および第2のカテーテル64の間の摺動可能な接続により、弁置換装置8が上行大動脈内に配置された後の第2のカテーテル64が第1のカテーテル62よりも進行している状態におけるガイドワイヤ72上の第1のカテーテル62の導入が可能になる。この様式において、上記第1のカテーテル62および第2のカテーテル64の全ての特徴を有する単一の多数チャンネル型カテーテルに比べて、第1のカテーテル62はガイドワイヤ72上および大動脈弓の周囲を含む患者の脈管内においてさらに容易に進行できる。これらの第1のカテーテル62および第2のカテーテル64は本明細書に参考文献として含まれる「カニューレおよび製造方法および使用方法(Cannula and Method of Manufacture and Use)を発明の名称とするPCT国際公開第WO 97/32623号において記載されている様式で構成したワイヤ補強した(図示せず)カテーテルとすることができる。

0028

次に、図1乃至図6に基づいて本発明による心臓弁6を移植する方法を説明する。この方法を上記のシステムに基づいて説明するが、この方法は本発明の範囲から逸脱することなく以下に説明する各装置およびシステムを含む別の適当な装置により実施できる。さらに、この方法は大動脈弁の置換に基づいて説明するが、この方法は僧帽弁、三尖弁および弁のような別の心臓弁にも適用できる。

0029

心臓弁6を移植する前に、自然な弁の尖頭の間の病的な接合を破壊するための弁形成を行なうことが望ましい。このように接合部分を破壊することにより、弁置換装置8が確実に完全に拡張して大きな血流経路が形成できる。弁形成は弁の尖頭を開口してその接合部分を破壊するために膨張するバルーンにより行なわれることが好ましい。患者自体の心臓弁および輪(annulus)は適正な寸法の弁置換装置8および心臓弁6を決定するように寸法付けられる。この寸法付けは弁形成中またはその後においてX線透視法、脈管内超音波法、または任意のその他の適当な装置により実行できる。考慮すべき寸法のパラメータは弁の内部の断面形状、弁の尖頭の長さおよび大きさ、および冠状動脈口の位置を含む。

0030

好ましくは、供給カテーテル4は大腿動脈を外科的に切開することにより患者の体内に導入するのが好ましいが、セルディンガー法により経皮的に導入することも可能である。既に述べたように、供給カテーテル4は任意の別の適当な血管の中に導入でき、あるいは、胸部における小さい切開部分を通して導入することも可能である。上記の第1のカテーテル62および第2のカテーテル64は切開部分を通して短い距離だけ動脈内に進入する。その後、ガイドワイヤ72がこれらの第1のカテーテル62および第2のカテーテル64の前方に上行大動脈の中から大動脈弓の周囲を経て下行大動脈の中に入り、大動脈弁を跨いで進入する。その後、シース10が第1のカテーテル62を被覆して弁置換装置8と血管または自然な弁との間の接触を防止した状態において、第1のカテーテル62が上行大動脈までガイドワイヤ72上を進行する。次に、第2のカテーテル64が第1のカテーテル62上を進行して心臓弁6を上行大動脈内に位置決めする。この場合も、第2のカテーテル64の進行中にシース10は心臓弁6と血管壁部との間の接触を防止する。その後、シース10は図2に示すように後退して弁置換装置8および心臓弁6を露出させる。

0031

その後、弁置換装置8が図3に示すように弁の尖頭の間に導入され、バルーン50が膨張して図4に示すように弁置換装置を拡張する。弁置換装置8は自然な弁が除去されないようにその弁の尖頭を開口状態に保持する。弁置換装置8が配備されると、一時的弁機構40が適当な時にバルーン44を膨張および収縮させることにより弁として一時的に機能して自然な弁と同一の様式で血流を許可し、あるいは阻止する。バルーン45はさらに膨張および収縮して処理中における患者の心臓に対するポンプ供給処理の補助を行なうこともできる。上記の方法は患者の心臓の鼓動により行なわれているが、この処理は患者がバイパス・システムにより支援されている状態での停止している心臓においても行なうことが可能である。

0032

その後、第2のカテーテル64は弁6が弁置換装置8に近接して配置されるまで進行する。図5左心室の中に延在している第1のカテーテル62を示しているが、この第1のカテーテル62は第2のカテーテル64の通路66の中に後退するように構成されていて、当該第1のカテーテル62が第2のカテーテル64から先に延出しないようにすることもできる。その後、バルーン52が部分的に膨張して突出部分34を有する弁6の先端部が拡張する。次に、突出部分34が弁置換装置8の中の開口部14に係合するまで第2のカテーテル64が操作される。その後、バルーン52がさらに膨張して支持構造部分26の残りの部分を拡張する。その後、カテーテル62,64は心臓弁6を残して取り出される。

0033

図13および図14において、心臓弁6Aを移植するための別のシステム2Aが示されており、この場合に同一または類似の参照番号は同一または類似の構造部分を示している。心臓弁6Aは上記の心臓弁6と類似しているが、この心臓弁6Aは自己拡張型であり、独立した拡張機構を必要としない。支持構造部分26Aは当該支持構造部分26Aをその拡張状態に自然に付勢できる弾性材料により作成されている。この支持構造部分26Aは任意の適当な材料により作成できるが、好ましい材料はステンレス・スチールまたはニチノールのような形状記憶合金である。供給カテーテル4Aは拡張可能な部材46を有しており、この部材46は弁置換装置8を拡張するためのバルーン50であるのが好ましい。

0034

心臓弁6Aは供給カテーテル4Aの外壁部74の中に収容されている。この心臓弁6Aはプッシャー要素80を取り付けたロッド78を進行させることにより供給カテーテル4Aの中のチャンバー76から外に進行する。プッシャー要素80は心臓弁6A上のポスト部分82に係合して心臓弁6Aをチャンバー76の外に移動させる。ロッド78は先端部84およびプッシャー要素80と共に供給カテーテル4Aの組立ておよび心臓弁6Aのチャンバー76内への装填を容易にするためのネジ付きの接合部分80,82を有している。さらに、ロッド78はガイドワイヤ72を受容するためのガイドワイヤ内孔部86を有している。図15の断面図において、カテーテル4Aはバルーン50に連結している第1の内孔部88、バルーン44に連結している第2の内孔部90、およびバルーン45に連結している第3の内孔部91を有している。さらに、第2の内孔部90および第3の内孔部91は膨張機構47,29に連結しており、これらの機構47,29は図1および図2において説明した制御システム42により制御される。好ましくは、このシステム2Aはカテーテル4Aが血管内を進行する際に血管と弁置換装置8との間の接触を防止するシース10を備えている。

0035

心臓弁6Aは前述の心臓弁6と実質的に同一の様式で移植されるので、心臓弁6の移植についての説明がこの場合も適用できる。供給カテーテル4Aは本明細書に記載する任意の様式で導入することができ、図13は拡張前の弁置換装置8を弁の尖頭の間に配置した状態の大腿動脈の中に延在しているカテーテル4Aを示している図である。この弁置換装置8は既に説明した様式で拡張されて弁の尖頭を開口状態に保持する。弁置換装置8を拡張した後に、カテーテル4Aを所定量だけ後退させて、突出部分34がカテーテル4Aの先端部から露出するようにする。その後、カテーテル4Aを必要に応じて操作して突出部34が弁置換装置8内の開口部14に係合できる。好ましくは、弁6Aは当該弁6Aが弁置換装置8に係合するまで弁6Aの操作のために突出部34を露出させている間においてカテーテル4Aに連結された状態で維持されている。弁6Aが弁置換装置8に係合した後に、ロッド78は心臓弁6Aを完全に開放するのに十分な距離だけ進行する。

0036

図16乃至図22において、心臓弁4Aを移植するための別のシステム4Bを示しており、この場合に、同一または類似の参照番号は同一または類似の構造部分を示している。このシステムは上述の自己拡張型心臓弁4Aを有している。弁置換装置8Bは上述の弁置換装置8と類似しているが、この弁置換装置8Bもまた自己拡張型であるので独立した拡張機構を必要としない。弁置換装置8Bは当該弁置換装置8Bをその拡張状態まで自然に付勢できる弾性材料により作成されている。この弁置換装置8Bは任意の適当な材料により作成可能であるが、好ましい材料はステンレス・スチールおよびニチノールのような形状記憶合金である。

0037

上記の弁置換装置8Bおよび心臓弁6Aは図21に示すような供給カテーテル4Bの外壁部74の中に収容されている。弁置換装置8Bおよび心臓弁4Aは第1のプッシャー要素80Bおよび第2のプッシャー要素81Bを取り付けたロッド78Bを進行させることにより供給カテーテル4Bの中のチャンバー76Bから外に進行する。ロッド78Bは先端部84および第1のプッシャー要素80Bおよび第2のプッシャー要素81Bと共にカテーテル4Bの組立ておよび弁置換装置8Bおよび心臓弁6Aのチャンバー76B内への装填を容易にするためのネジ付きの接合部分79B,82Bおよび83Bを有している。さらに、ロッド78Bはガイドワイヤ72(図14)を受容するためのガイドワイヤ内孔部86を有している。図16および図22の断面図において、カテーテル4Bは一時的弁機構40として作用するバルーン44に連結している内孔部90およびバルーン45に連結している内孔部を有している。さらに、これらの内孔部90および93はシステム42により制御される(図1A,図1Bおよび図2)膨張機構47,29にそれぞれ連結している。

0038

次に図16乃至図20に基づいて心臓弁を移植するための別の方法を説明するが、これらの図面において、同一または類似の参照番号は同一または類似の構造部分を示している。この方法は供給カテーテル4Bおよび心臓弁6Aの使用方法を説明しているが、この方法はその他の適当な構造により実施することも可能である。供給カテーテル4Bは上述した任意の方法により導入されるが、大腿動脈を介して導入されるのが好ましい。ガイドワイヤ72はカテーテル4Bよりも先に上行大動脈の中に進行し、供給カテーテル4Bはガイドワイヤ72上に沿って進行する。その後、供給カテーテル4Bは弁の尖頭の間に進行する。次に、弁置換装置8Bの先端部がチャンバー76から外に進行して、当該弁置換装置8が弁の開口部に接触するまでカテーテル4Bが後退する。その後、弁置換装置8Bが図18に示すようにチャンバー76Bから出現するのと同一の位置にロッド78Bが維持された状態でカテーテル4Bが後退する。次に、カテーテル4Bは所定量だけ進行し、ロッドが進行して弁6Aの先端部をチャンバー76Bから押し出す。その後、カテーテル4Bは必要に応じて移動して突出部分34が図19に示すように弁置換装置8内の開口部14に係合する。その後、カテーテル4Bが後退して、支持構造部分26Aが図20の完全に配備された状態まで拡張する。カテーテル4Bはその後、図20に示すように心臓弁6Aを残して取り外される。上記の処理中において、一時的弁機構40は一時的な弁として機能し、バルーン45は上述したようなポンプ処理補助を行なう。

0039

図23乃至図30において、心臓弁6Cを移植するための別のシステム2Cを示している。このシステム2Cは上述した弁置換装置8および供給カテーテル4を備えている。この供給カテーテル4は弁置換装置8を膨張させるためのバルーン50、心臓弁6Cを膨張させるためのバルーン52、一時的弁機構40およびバルーン45を有している。心臓弁6Cは上述の各心臓弁6,6Aと類似しているが、この心臓弁6Cが図30の拡張状態において心臓弁6Cから外側に延出する針状の突起部100を有している点で異なっている。針状の突起部100は心臓弁6Cを弁置換装置8に固定するか、あるいはこれを直接的に血管壁部に対して固定する。心臓弁6Cは凹部102を有していて、図29の潰れた状態の時に針状の突起部100が心臓弁6Cの外表面部104からその凹部の中に収容されるようになっている。これらの凹部102は針状の突起部100がシース10の円滑な後退を妨げることを阻止する。心臓弁6Cが拡張される場合は、これらの凹部102および針状の突起部100は回転して外側に移動することにより弁置換装置8または脈管壁部に係合する。

0040

システム2Cは上述した任意の様式で患者の体内に導入され、図23は大腿動脈に挿通されている供給カテーテル4を示している図である。弁置換装置8は上述した様式で配備されており、この場合に、弁置換装置8は弁の尖頭内に導入されてバルーン50により拡張されることにより図24に示すように自然な尖頭を開口状態に保持している。その後、供給カテーテル4が進行して、図25および図26に示すように針状の突起部100が開口部14の中に進入して心臓弁6Cを弁置換装置8に固定した状態で心臓弁6Cが弁置換装置8の中で拡張する。これらの針状の突起部100は自然な弁の尖頭を突き刺すまたはこれに対して係留するのに十分な長さを有しているか、あるいは、開口部14の側面内に単に進入してこれに係合できるように構成されている。

0041

本明細書において使用する用語の「心臓弁(cardiac valve)」は患者の機能不全の心臓弁の機能に実質的に置き換わる弁を意味する。この弁は自然な弁の位置に配置されるか、自然な弁の諸機能を実質的に実行できる状態で別の位置に配置できる。例えば、置換用の大動脈弁は大動脈弓内または下行大動脈内の冠動脈口よりも上方に配置することができる。このような配置用の弁は患者の自然な大動脈弁と実質的に同様に機能する。図27および図28において、心臓弁6Cは針状の突起部100が心臓弁6Cを脈管壁部に直接的に固定している状態で上行および下行の大動脈内に配備されている。

0042

図31乃至図38において弁6Dを導入するための別のシステム2Dを示しており、この場合に、類似または同一の参照番号は類似または同一の構造部分をそれぞれ示している。弁6Dは患者の体内に導入される前に弁置換装置8Dに連結される。この弁6Dは図36および図37の潰れた状態から図34および図35の拡張した状態まで移動できる拡張可能な支持構造部分26Dを有している。この支持構造部分26Dは当該支持構造部分26Dを半径方向に潰すように屈曲する柔軟な接合部分106を有している。さらに、支持構造部分26Dは弁置換装置8D内の穴108に係合する突出部分34Dを有している。さらに、弁6Dおよび弁置換装置8Dは任意の別の適当な様式で互いに係合できる。

0043

弁6Dは図35に示すように弁置換装置8Dに取り付けられる前に逆向きに配置されている。その後、多数の、好ましくは3本の縫合線110が弁6Dに通される。これらの縫合線110は以下に説明するようにして患者の体内に導入された後に弁を逆向きにするために使用される。弁6Dは本明細書に記載する任意の弁または本発明の範囲から逸脱しない任意の別の適当な弁とすることができる。外周リング111が支持構造部分26Dの周囲に延在している。このリング111は好ましくはステンレス・スチールまたはニチノールのような形状記憶合金により作成されていて、止血用大動脈壁部に対する弁の外周支持部を構成する。

0044

弁置換装置8Dは当該弁置換装置8Dおよび弁6Dを拡張するためのバルーン112を有する供給カテーテル4Dに取り付けられている。バルーン112は当該バルーン112を膨張するための膨張流体の供給源114(図31)に連結している。カテーテル4Dは止血弁117を有するトロカール116の中を通過する。縫合線110およびカテーテル4Dは当該縫合線110およびカテーテル4Dの摺動可能な移動を可能にするこの止血弁の中を通過する。

0045

弁6Dは図34に示すように処理の直前まで保存溶液中で保存するのが好ましい。その後、この弁を図35に示すように逆向きにして縫合線110をこの弁6Dに通す。さらに、この弁6Dを図37に示すように弁置換装置8Dに取り付けてから供給カテーテル4Dに取り付ける。

0046

弁6Dは上述した任意の様式で供給でき、患者の胸部内の切開部分を通して導入するのが好ましい。図31および図32において、トロカール116が巾着縫合線(図示せず)により上行大動脈内に導入されている。このトロカール116はチャンバー(図示せず)を有しており、当該トロカール116が上行大動脈の中に導入される時にこのチャンバーの中に弁6Dが配置される。上述したシース10(図1A,図1Bおよび図2を参照されたい)を使用して弁とトロカールとの間および弁と大動脈壁部との間の接触を防止することも可能である。好ましくは、弁6Dは患者の心臓の鼓動に従って導入されるが、患者の心臓が停止している状態および患者がバイパス・システムにより支援されている状態においても移植できる。システム2Dはバルーン40およびバルーン45を示していないが、これらのバルーン40,45も本発明の範囲に逸脱することなくシステム2Dと共に使用できることが理解されると考える。

0047

トロカール116の導入後に、弁6Dは自然な弁の尖頭の間に配置されるまで進行する。その後、バルーン112が膨張して弁6Dおよび弁置換装置8Dを拡張する。その後、カテーテル4Dが取り外されて、縫合線110が引っ張られて弁6Dを図33に示すように逆向きにする。その後、縫合線110を除去するために各縫合線110の端部が引っ張られる。さらに、弁6Dを残してトロカール116およびカテーテル4Dが除去される(図38)。

0048

上記の本発明を明示および理解するために図示および好ましい実施形態の例示により説明したが、上記の好ましい実施形態に対する変形および変更を本発明の範囲から逸脱することなく含むことができる。例えば、上記の自然な弁を弁置換装置により開口状態に保持する代わりに除去することができ、上記の置換用の心臓弁を完全に合成したまたは機械的な弁とすることができ、さらに、上記の拡張機構をバルーンの代わりに機械的な機構にすることができる。

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