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技術 人工膝を挿入するための装置及び方法

出願人 プルス、エンドプロテーティク、アクチエンゲゼルシャフト
発明者 ベルンハルト、ハウリトーマス、ハウリウェルナー、ベルナー
出願日 1998年6月29日 (22年4ヶ月経過) 出願番号 2000-556681
公開日 2002年7月2日 (18年4ヶ月経過) 公開番号 2002-519093
状態 未査定
技術分野 手術用機器 補綴 手術用機器
主要キーワード センタリングエレメント ベースプラットホーム ホルダ部品 ストップエレメント ベースバー 各固定位置 アダプタ部品 閉鎖部品
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課題

全内部人工膝関節の埋め込みの準備を行うために大腿骨(1)及び脛骨(2)で切除位置を定め且つ切除を実行するための装置に関する。

解決手段

本装置は、大腿骨(1)の先端領域に取り外し自在に固定できる基準装置(5)を有する。基準装置の整合は大腿骨(1)に対して正確に位置決めできる。本発明の装置は、基準装置(5)に変位できるように連結された切断装置を更に有する。この切断装置は、詳細には、鋸ブレード(12)又は鋸ブレード(12)を持つ鋸装置(14)を案内するためのジグ(11)である。切断装置、特に鋸ブレード(12)の切断装置は、少なくとも基準装置(5)の整合によって決定される。

概要

背景

概要

全内部人工膝関節の埋め込みの準備を行うために大腿骨(1)及び脛骨(2)で切除位置を定め且つ切除を実行するための装置に関する。

本装置は、大腿骨(1)の先端領域に取り外し自在に固定できる基準装置(5)を有する。基準装置の整合は大腿骨(1)に対して正確に位置決めできる。本発明の装置は、基準装置(5)に変位できるように連結された切断装置を更に有する。この切断装置は、詳細には、鋸ブレード(12)又は鋸ブレード(12)を持つ鋸装置(14)を案内するためのジグ(11)である。切断装置、特に鋸ブレード(12)の切断装置は、少なくとも基準装置(5)の整合によって決定される。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
3件
牽制数
2件

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請求項1

全内部人工膝関節の埋め込みの準備を行うために大腿骨(1)で切除位置を定め且つ切除を実行するための装置において、前記大腿骨(1)の先端領域に取り外し自在に固定でき、前記大腿骨(1)に対してその整合を正確に位置決めできる基準装置(5)と、前記基準装置(5)に連結され、前記基準装置に対して調節でき、第1駆動装置(5v、2l)によって座標系(X、Y、Z)の軸線(x)の方向(10b)に直線的に変位できる調節装置(10)であって、器具(11、14)に取り付けるためのベース部品(10g)を有し、このベース部品(10g)は、第2駆動装置(10f、17)によって座標系(X、Y、Z)の別の軸線(y)の方向(10d)で直線的に調節できる、調節装置(10)と、を有する、装置。

請求項2

第1及び第2の駆動装置(5v、2l;10f、17)は、モータ駆動装置、詳細には電動駆動装置(17d)を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の装置。

請求項3

前記モータ駆動装置(17d)は、コンピューター(16)によって制御されており、このコンピューターには、好ましくは、スクリーン(16a)及び入力キーボード(16b)が割当てられている、ことを特徴とする請求項2に記載の装置。

請求項4

前記基準装置(5)は、前記座標系(X、Y、Z)の少なくともX方向を決定し、このX方向は、前記基準装置(5)が整合している場合に本質的に大腿骨(1)の体重支承軸線(19b)の方向に延びており、前記調節装置(10)は、このX方向に移動できる、ことを特徴とする請求項1に記載の装置。

請求項5

前記調節装置(10)は、前記座標系(X、Y、Z)のY方向を決定し、前記X方向及び前記Y方向は、互いに垂直に延びており、前記体重支承軸線(19b)が本質的に含まれる平面を囲う、ことを特徴とする請求項4に記載の装置。

請求項6

前記基準装置(5)は、前記座標系(X、Y、Z)の軸線(x)の前記方向(10b)に延びるリニアガイド(5z)を有し、前記調節装置(10)は、前記リニアガイド(5z)内に嵌まり且つ前記方向(10b)で変位自在のロッドを有し、前記ロッドは、詳細には、歯付きロッド(10a)として設計され、前記第1駆動装置(5v、2l)は、前記ロッド(10a)に作用を及ぼし、前記ロッド(10a)が前記基準装置(5)に対して移動できるようにする、ことを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれか一項に記載の装置。

請求項7

前記第1駆動装置(5v、2l)及び前記第2駆動装置(10f、17)は、前記基準装置(5)に直接配置されるか或いは前記調節装置(10)に直接配置されるかのいずれかであるか、或いは前記基準装置(5)又は前記調節装置(10)から所定距離のところに配置されるかのいずれかであり、前記基準装置(5)又は前記調節装置(10)に可撓性シャフト(17a)を介して駆動可能に連結されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の装置。

請求項8

前記大腿骨(1)の前記関節丘(1a)の位置を検出するため、少なくとも一つの計測センサ(10l)を前記調節装置(10)の前記ベース部品(10g)に取り外し自在に配置できる、ことを特徴とする請求項1乃至7のうちのいずれか一項に記載の装置。

請求項9

切断装置(11、14)、詳細には鋸ブレード(12)を案内するためのジグ(11)、又は鋸ブレード(12)を持つ鋸装置(14)が、前記調節装置(10)の前記ベース部品(10g)に固定されている、ことを特徴とする請求項1乃至8のうちのいずれか一項に記載の装置。

請求項10

前記鋸装置(14)の前記鋸ブレード(12)は、鋸ブレード平面を画成し、前記鋸装置(14)は、連結手段(13)で前記調節装置(10)の前記ベース部品(10g)に固定されており、前記連結手段(13)及び前記鋸装置(14)は、前記鋸ブレード(12)が専ら前記鋸ブレード平面内で変位自在であるように取り付けられるように設計されている、ことを特徴とする請求項9に記載の装置。

請求項11

前記連結手段(13)は、スイベルアーム(13f、13h)として、又は入れ子式二軸ガイドとして設計されている、ことを特徴とする請求項10に記載の装置。

請求項12

ハンドグリップ(14a)が、前記鋸装置(14)に、前記ハンドグリップ(14a)の空間位置が切断面に対する前記鋸ブレード(12)の整合に影響しないように、関節連結されている、ことを特徴とする請求項10又は11に記載の装置。

請求項13

前記連結手段(13)は、枢軸(13e)を持つ枢動調節装置(13q)を介して前記調節装置(10)の前記ベース部品(10g)に連結されており、前記枢動調節装置(13q)により前記連結手段(13)を前記調節装置(10)に対して枢動角度(13m)だけ回転できる、ことを特徴とする請求項10、11、又は12に記載の装置。

請求項14

前記枢動調節装置は、前記枢軸(13e)の枢動角度を所定位置に停止するため、ストップエレメント(13b、13o)を持つ機械的固定装置(13q)として設計されている、ことを特徴とする請求項13に記載の装置。

請求項15

前記枢動調節装置(13q)は、所定の枢動角度を設定できる駆動モータを有し、前記枢動調節装置(13q)は、好ましくは、枢動角度を検出するための枢動角度センサを有する、ことを特徴とする請求項13に記載の装置。

請求項16

前記大腿骨(1)にしっかりと取り付けることができる固定部品(3)が設けられており、前記固定部品(3)及び前記基準装置(5)は、一緒に、詳細にはバヨネットキャッチとして設計された解放自在のキャッチを形成する、ことを特徴とする請求項1乃至15のうちのいずれか一項に記載の装置。

請求項17

前記基準装置(5)は、前記大腿骨(1)の前記先端領域に取り外し自在に止めることができるベース部品(5a)、及びこのベース部品(5a)に好ましくは関節連結態様で及び/又は変位自在に連結された基準本体(5o)を含み、この基準本体(5o)の整合を前記大腿骨(1)に対して正確に位置決めできる、ことを特徴とする請求項1乃至16のうちのいずれか一項に記載の装置。

請求項18

前記基準本体(5o)と前記ベース部品(5a)との間で作動できる作動手段(5l、5r)が、その相互位置を固定するために設けられている、ことを特徴とする請求項17に記載の装置。

請求項19

前記ベース部品(5a)は、前記基準本体(5o)に対し、少なくとも、前記ベース部品(5a)が停止したとき、本質的に大腿骨(1)の体重支承軸線(19b)の方向に延びる軸線(5i)を中心として枢動するように取り付けられている、ことを特徴とする請求項17又は18に記載の装置。

請求項20

前記固定部品(3)は、前記大腿骨(1)に載るようになった三点支持(3a)を有する、ことを特徴とする請求項16に記載の装置。

請求項21

前記固定部品(3)は、長さ方向軸線(3s)を持つベースプラットホーム(3h)を有し、少なくとも二つの脚部(3k、3i)が前記ベースプラットホーム(3h)に対して変位自在に取り付けられており、これらの脚部は、互いに対向して前記長さ方向軸線(3s)に対してほぼ垂直に配置されており、前記脚部(3k、3i)は、前記大腿骨(1)に向かって延びるように構成されており且つ前記大腿骨に貫入するようになった突出ポイント(3q)を有する、ことを特徴とする請求項16又は17に記載の装置。

請求項22

整合ロッド(7)が座標系(X、Y、Z)の方向(x)に延びるように取り付けられており、基準本体(5o)の座標系(X、Y、Z)の別の方向(z)に延びる枢軸を中心として枢動できる、ことを特徴とする請求項1乃至21のうちのいずれか一項に記載の装置。

請求項23

大腿骨(1)の先端領域に固定した後、大腿骨(1)が延びる方向に対して整合させた基準装置(5)によって、鋸ブレード(12)又は鋸ブレード(12)を持つ鋸装置(14)を案内するための、整合させた基準本体(5)に変位自在に連結されており且つ切除方向を画成する整合で案内される鋸ジグ(11)によって、及び整合状態で案内される鋸ブレード(12)で切除を行うことによって、大腿骨(1)に切除を行うための方法。

0001

本発明は、外科医が全内部人工膝関節(total endoprosthetic knee joint)を埋め込むときに大腿骨及び脛骨切除を極めて正確に行えるようにするための装置及び方法に関する。

0002

大腿骨及び脛骨での切除線の正確な位置が、全内部人工膝関節の長い耐用期間について非常に重要である。今日、切除は、経験を積んだ外科医でも極めて困難であった。これは、手術によって標準支承面を内部人工補装具の所定の形状に従って形成する必要があるためである。これを行うにあたり、標準支承面を所望の機械的脚部軸線に従って整合するため、適切である場合には位置の病的欠損矯正し、存在する靱帯及び筋肉の位置及び効果を考慮に入れる。脛骨及び大腿骨の整合は、通常は、骨髄内又は骨髄外の補助器具を使用して視覚的に検査することによって行われる。この場合、手術場所へのアクセスが、多くの場合困難であるという別の問題点がある。これらの極限の状況は、かなりの経験を積んだ外科医にとっても緊張が強いられる状況を生じる。

0003

全内部人工膝関節は、大腿骨に固定される構成要素及び脛骨に固定される構成要素を含む。全内部人工膝関節を埋め込む前に、内部人工補装具と形状が一致する標準支承面を形成するため、大腿骨及び脛骨の隣接した骨領域を適切に切除しなければならない。通常は、脛骨及び大腿骨の額面を切除する。少なくとも、大腿骨には、いわゆる背側切除部及び腹側切除部が形成される。これは、全内部人工補装具の大腿骨部分がu字形状であるためである。人工膝製造者が一般的に供給している器具は、必要な骨切除部を大腿骨及び脛骨に必要な精度で形成することができない。

0004

しかしながら、別の重要な必要条件は、屈伸中に互いに摺動する人工膝の構成要素が互いに対して常に正しい位置にあるということである。即ち機械的脚部軸線が生理学骨軸線から3°の内反又は3°の外反以下であるようにずれることができ、このずれは、好ましくは±2°以下である。更に、二つの構成要素間の可撓性連結は、人工補装具の埋め込み時に保存される限りにおいて、靱帯及び筋肉によってなされているということに留意しなければならない。これは、膝関節の屈伸両方の良好な安定性保証する靱帯装置の均衡を必要とする。

0005

全内部人工膝関節を埋め込むための既知の器具は、一般的には、以下の手段を含む。

0006

即ち、所望の脚部軸線位置を得るため、脛骨を大腿骨に対して整合するための手段、

0007

膝靱帯に所望の張力を発生するための手段、及び

0008

鋸ブレードを案内するのに役立つジグ形態の、脛骨及び大腿骨の切除を行うための手段を含む。

0009

このような器具は、欧州特許第0 322 363 A1号から既知である。この器具は、脛骨と大腿骨とを整合するための骨髄外手段(骨髄外整合システム)を使用し、X線装置を使用しないと大腿骨の整合を決定できないという欠点がある。更に、骨切除用基準システム視認により置かれるため、前記基準システムにより手術場所へのアクセスが困難になる。

0010

欧州特許第0 691 110 A2号から別の器具が既知である。この器具は、脛骨と大腿骨とを整合するための骨髄内手段(骨髄内整合システム)を使用し、各場合において、脛骨と大腿骨とを互いに固定するためにガイドバーが必要とされ、このガイドバーが脛骨及び大腿骨の骨髄内空間に夫々導入されるという欠点がある。このように骨髄内空間と干渉することにより、場合によっては死に至る血栓症塞栓症を生じる場合がある。

0011

本発明の目的は、全内部人工膝関節の埋め込みの準備で切除部の位置を定めるための装置及び方法を提供することである。本発明の方法は、容易で信頼性のある再現可能な方法で実施できる。

0012

この目的は、請求項1、15、又は23の特徴を持つ装置によって達成される。従属項2乃至14、16乃至22、及び24乃至36は、本発明による装置の別の有利な実施形態に関する。この目的は、更に、請求項37の特徴を持つ方法によって達成される。

0013

有利な実施形態では、本発明による装置は、本質的に、大腿骨の先端領域に取り外し自在に固定できるベース部品及びこのベース部品に関節連結的に及び/又は変位自在に連結された基準本体を含む、基準装置を有する。基準本体は、座標系X、Y、Zを構成する手段を有する。基準本体の整合は、大腿骨に対して正確に位置決めでき、基準本体とベース部品との間で作用する作動手段が、その相互位置を固定するために設けられており、座標系X、Y、Zを構成する手段は、鋸ジグ、ベースバー、又は計測装置等の加工手段を整合して取り付けるように設計されている。

0014

この装置の利点は、基準装置が大腿骨に固定的に連結され、好ましくは大腿骨の体重支承軸線の方向で整合するということであり、大腿骨及び脛骨に形成される全ての切除がこの基準システムに対して整合した状態で実行されるため、切除部面を大腿骨及び脛骨に非常に大きな精度で且つ所定の整合状態で形成できるということである。

0015

基準装置は、多数の異なる設計の手段、例えば骨ねじで、又は大腿骨を少なくとも部分的に包囲するグリッパアームによって大腿骨に固定できる。更に、固定を改善するため、大腿骨に貫入するスパイクが設けられていてもよい。

0016

別の有利な実施形態では、本発明による装置は、大腿骨の先端領域で骨髄外に及び取り外し自在に固定できる基準装置を有する。基準装置の整合は、大腿骨に対して正確に位置決めできる。基準装置は、脛骨に骨髄外に及び取り外し自在に固定できる脛骨副木を有する。この場合、脛骨副木の整合は、脛骨に対して正確に位置決めできる。更に、基準装置を脛骨副木に取り外し自在に固定的に連結する固定装置を有する。

0017

本発明によるこの実施形態は、脛骨を大腿骨に対して正確に画定された位置に置くことができ、ついでこの位置に固定できるという利点を有する。従って、脛骨での切除部の方向は、大腿骨に固定された切除部装置によって予め決定できる。例えば機械的脚部軸線の先端を正すため、脛骨の位置を大腿骨に対して正確に調節できる。一つの有利な実施形態では、固定装置は、U字形状又は矩形設計の装置であり、そのため、固定装置が置かれている場合でも、膝の手術領域に非常に自由にアクセスできる。

0018

別の有利な実施形態では、本発明による装置は、大腿骨の先端領域に取り外し自在に固定でき、整合を大腿骨に対して正確に位置決めできる基準装置、及びこの基準装置に移動自在に連結された切断装置、詳細には、鋸ブレードを案内するための鋸ジグ又は鋸ブレードを持つ鋸装置を有する。切断装置、詳細には鋸ブレードは、少なくとも基準装置の整合によって決定される。非常に様々な切断方法で、例えば鋸、超音波切断装置、又はレーザー等の切断装置を使用できる。本発明による装置により、切除部が所期の方向に延びるように切断装置を案内できる。切除部を形成するための有利な方法は、鋸を使用することであるということがわかっている。

0019

特に有利な実施形態では、鋸装置は、鋸ブレード平面を形成する鋸ブレードを含み、鋸装置は、連結手段によって基準装置に及び調節装置に固定される。連結手段及び鋸装置は、鋸ブレードが専ら鋸ブレード平面内で変位自在であるように取り付けられるように設計されている。

0020

この実施形態には、鋸ブレードの整合が予め決定されているため、手術を行っている外科医が、切除平面の整合が正しいという確信をもって、骨に向かう鋸ブレードの移動及び切除の実施に集中できるという利点がある。これは、手術を行っている外科医にとって切除中に事態をかなり容易なものにする。それは外科医が専ら切断に集中できるためであり、鋸の方向について何等懸念を持たずに靱帯等の障害物に集中できるためである。

0021

更に、本発明による装置は、モータで駆動できる。更に、装置及び切断の移動を監視し、場合によっては制御するコンピューターを設けることができる。

0022

大腿骨及び脛骨に切除を行うための本発明による方法は、詳細には、大腿骨の先端領域に固定された後に大腿骨の方向に対して整合させた基準装置、及び整合させた基準装置に取り外し自在に連結されており且つ切除部の方向を構成する整合状態で案内される鋸ブレードを案内するための鋸ジグ又は鋸ブレードを持つ鋸装置、及び整合状態で案内される鋸ブレードで実施される切除によって実行される。

0023

本発明を例示の実施形態を参照して以下に説明する。

0024

下文において、同じ構成要素には同じ参照番号が附してある。

0025

全内部人工膝関節を挿入するための本発明による装置及び本発明による方法の重要な特徴は、大腿骨1に固定できる基準システムを使用することである。この基準システムは、脛骨2を大腿骨1に対して整合するため及び関節表面切除術を行うための全ての手技操作及び方法工程について基準として使用される。有利な実施形態では、大腿骨1に固定された基準システムは、この基準システムを、詳細には、大腿骨1の体重支承方向に延びるように整合するため、大腿骨1に対して整合した状態に調節できる。

0026

図1aは、骨ねじ4を受け入れるためのボア3b、3c、3dを持つベースプレート3を示す。図1bの底面図からわかるように、ベースプレート3は、大腿骨1に載る互いから間隔が隔てられた三つの支承面3aを有し、そのため、かくして形成された三点接触により大腿骨1上に傾斜なしに支承されることが保証される。ベースプレート3は、更に、バヨネットキャッチを受け入れるための開口部3f及び二つの整合ボア3e、3gを有する。ボア3bは、図1aに示されているように、皿形座ぐりを有する。

0027

図3に示すように、ベースプレート3を関節丘1aの近くに配置し、ボア3g、3eが形成する軸線方向が、好ましくは大腿骨1の体重支承軸線19bの方向に延びるように大腿骨1上で整合する。この目的のため、穿孔ゲージを使用して二つのスタイマンを大腿骨1にほぼ体重支承軸線19bの方向に装着した後、ベースプレート3を、スタインマン釘が各場合でボア3g、3eを通って延びるように大腿骨1に置く。次いで、穿孔ジグをベースプレート3のボア3b、3c、3dに置いた後、大腿骨1を穿孔し、骨ねじ4を導入する。その結果、ほぼ体重支承軸線19bの方向で長さ方向に延びるベースプレート3が大腿骨1に骨ねじ4でしっかりと固定される。

0028

好ましい実施形態では、本発明による装置は、ベースプレート3に固定的に連結できる基準装置5を有する。ベースプレート3及び基準装置5の相互位置は、大腿骨及び脛骨上で切除線の経路をできるだけ正確に設定するため、調節自在である。図2a乃至cは、幾つかの構成要素を持つ基準装置5を示す。この基準装置の構成要素の整合により、X、Y、Z座標系が画成される。この座標系に関して、全ての他の手技操作及び切断が大腿骨1及び脛骨2について行われる。

0029

基準装置5は、ベース部品5aを有し、このベース部品5aにはバヨネットキャッチの閉鎖部品5cが配置されている。この閉鎖部品5cは、枢軸5b及び作動レバー5dを有する。ベース部品5aは、レバー5dを図示の位置に置いた後、閉鎖部品5cを開口部3fに導入し、次いで固定部品5gをボア3bの座ぐりに導入する方法でベースプレート3に連結される。次いで作動レバー5dを方向5eに移動し、部品5c、3fが形成するバヨネットキャッチを固定し、ベース部品5aをベースプレート3に固定的に且つ着脱可能に連結する。

0030

スイベルプレート5hがベース部品5a上にスイベル軸線5iを中心として方向5kに回転できるように配置されている。スイベルプレート5hには、六角形ソケットねじ5lを各場合に受け入れるための雌ねじを備えた二つのボアが設けられている。これらのねじ5lは、ベース部品5aに当接する深さまで雌ねじ内にねじ込まれる。ベース部品5aとスイベルプレート5hとの間の相対的な傾斜は、図2cから最もよくわかるように両側の二つの六角形ソケットねじ5lの夫々のねじ込み深さによって設定できる。

0031

長さ方向ボア5qを持つ基準本体5oは、ねじ5rによってスイベルプレート5hにしっかりと固定できる。長円形の孔とも呼ばれる長さ方向ボア5qは、ねじ5rのシャンクよりも広幅に設計されている。ねじ5rを緩めると、基準本体5oを、長さ方向ボア5qの長さ方向程度のため、移動方向5sの方向と平行に変位できるか或いは枢軸5tを中心として移動方向5uに追加に変位できる。かくして、基準本体5oを、スイベルプレート5hに対して変位可能に、及び詳細には容易にオフセットするように配置でき、ねじ5rを用いて固定的に連結できる。基準本体5oは、基準面5p及び基準本体5oに固定的に連結されたフォーク5mを介して、基準座標系を構成するX、Y、Z座標系の整合を決定する。図2cからわかるように、ガイド開口部5zが基準本体5oに配置されている。このガイド開口部5zは、歯付きロッド10a用のX方向に延びる長さ方向ガイドを構成する。基準本体5oの内部には、ウォームギヤ5wが配置されている。このウォームギヤは二つの垂直な軸線5yを有し、ローレット頭ねじ5vが一方の枢軸5y上に配置されている。ウォームは基準本体5o内に配置されており、ギヤ5wが他方の枢軸5y上に配置されており、歯付きホイール5xが長さ方向ガイド5z内に突出しており、この歯付きホイール5xが歯付きロッド10aと結合するようになっている。更に、ウォームギヤ5wが不要になるように、歯付きホイール5xをローレット頭ねじ5vの軸線5y上に直接配置することができる。

0032

図3は、ベースプレート3をねじ止めした大腿骨1を示す。基準装置5がベースプレート3に連結されており、作動レバー5dを作動することによって解放及び取り外しをいつでも行うことができ、又は元の位置に戻すことができる。図3には、X方向に延びる長さ方向ガイド5zも示してある。別の実施形態では、基準装置5を、スイベル軸線5iに加えて、ベース部品5aに対し、スイベル軸線5iに対して垂直方向に延びる第2スイベル軸線5j上で移動方向5fに回転できるように設計することもできる。その場合、回転角度は、この場合も、ねじによって設定でき且つ固定できる。スイベル軸線5iを不要にすることにより、基準装置5が一つのスイベル軸線5jだけを持つようにすることもできる。

0033

図4は、長さ方向ガイド5z内に制御ジグ6の挿入−保持部品6aを入れた基準本体5oの象徴的な図である。制御ジグ6は、格子線6eが設けられた透明な本体6dを備えたホルダ6bを有する。制御ジグ6は、スイベルプレート5hを回転方向5kで整合するのに役立つ。この目的のため、図3による構成では、挿入部品6aを長さ方向ガイド5zに導入した後、ホルダ部品6aの方向に即ちX方向に変位自在に取り付けられた、ホルダ6bを備えた透明な本体6dを、図4に示すように、透明な本体6dが大腿骨関節丘1aの直前に当たるように変位する。次いで、ホルダ6bを保持部品6aにローレット頭ねじ6cで固定する。格子線6eは、この場合、基準本体5oが構成する座標系のY方向及びZ方向に延びている。ねじ5lを適切に廻すことによって、透明な本体6dをスイベル軸線5iを中心として回転させることができる。透明な本体6dの位置は、基準本体5oを方向5sに又は方向5uに変位することによっても調節できる。かくして、基準本体5oの位置即ち座標系を関節丘1aの位置に対してY方向及びZ方向で非常に正確に調節できる。

0034

大腿骨1の体重支承軸線(WBA)19bは、図15に示すように、股関節骨頭の中心19c及び踝関節の中心19eを通って延びる。大腿骨1の解剖学的軸線19aは、この体重支承軸線19bに対して傾斜している。脛骨2の線は、機械的軸線19dを画成する。図示の位置では、大腿骨1及び脛骨2は、0°曲げた状態で示してあり、体重支承軸線19b及び機械的軸線19dは一致する。

0035

図5は、整合ロッド7を示す。この整合ロッドにより、基準本体5oを股関節骨頭19cの位置に対して整合させることができる。整合ロッド7は、ローレット頭ねじ7bでフォーク5mに固定できる取り付けブロック7aを含む。端部表示器7fを持つ入れ子式ロッド7eが枢軸7gを持つヒンジ7dを介して及び枢軸7hを持つブラケット7cを介して取り付けブロック7aに取り付けられている。整合ロッド7は、入れ子式のロッド7eがX方向に大きく即ちできるだけ遠くまで延び且つXY平面内で回転できるように設計されており、基準装置5に配置されている。基準本体5oの位置を、例えばいわゆる二本指法を用いた触診によってねじ5rを緩めた後、股関節骨頭19cの中心及び入れ子式のロッド7eの端部表示器7fを大腿1cのこの位置に置くことによって調節する。その結果、基準本体5oは、X軸(矢状方向)の投影が股関節骨頭19cの中心を通過するように整合される。更に、格子線6eを用いることにより、X軸の線を、X軸が関節丘1aの中心を通過するように調節することもできる。かくして、図15に示す矢状図では、X軸は体重支承軸線19bと一致する。ねじ5rを締め、スイベル平面5hに対する基準本体5oの位置をこれによって固定する。かくして、基準本体5oの位置を整合することにより、基準系即ちX、Y、及びZ方向の直交軸線を画成する。

0036

本発明による基準装置5には、行われる全ての調節が基準装置5に関して行われ、基準装置にそのまま記憶されるという利点がある。従って、大腿骨1又は脛骨2に別の手技操作を実施するため、これによって調節された基準装置5をベースプレート3からバヨネットキャッチ5bを介して取り外すことができる。後の工程で基準装置5をベースプレート3に再度固定できる。その場合、軸線は、X、Y、及びZ方向に前に画成したように延び、及び従って、再設定する必要がない。

0037

基準装置5の利点は、X軸、Y軸、及びZ軸の経路を大腿骨1及び関節丘1aの位置に対して非常に正確に調節できるということである。更に、基準装置5は、ベースプレート3に対する基準本体5oの調節が一つの寸法又は二つの寸法でしかできないようにすることにより、更に簡単な装置にできる。

0038

ベースプレート3と基準装置5との間が分離可能である必要がない場合には、別の及び比較的簡単な実施形態において、ベースプレート3を省略できる。そのような実施形態では、基準装置5のベース部品5aを大腿骨1に直接ねじ止めする。

0039

脛骨2を整合するため、図6及び図7に示すように脛骨副木8を提供する。脛骨副木8は、好ましくは、脛骨副木8が図15による矢状図で脛骨2の機械的軸線19dと一致するように脛骨2に固定される。二つのボア8bを持つ脛骨プレート8aは、2本の骨ねじ8cで脛骨2に固定される。支承部品8dが、固定可能なボールジョイント8x及び連結部品8yを介して脛骨プレート8aに連結されている。ボールジョイント8xは、参照番号8xを附した本体の内側に配置されている。脛骨ロッド8kは、ストップ部品8i及び限度ストップ8eを介して端部8h内に開放している。緩めた状態では、脛骨ロッド8kを変位方向8fに変位でき、ねじ8gが支承ウェブ8dに連結されており、締め付けると、脛骨ロッド8kを本体8xに対して固定し、その結果、脛骨ロッド8kの位置が変位方向8fで固定される。膝関節から遠方の端部では、支承部8tを持つ支承部品8sが下脚部2aに置かれ、これに包帯で固定されている。変位部品8uは、支承部品8sに対して変位方向8wに変位させることができ、ねじ8vによって固定できる。脛骨ロッド8kは、脛骨ロッド8kの長さ方向8nに対して変位させることができ且つローレット頭ねじ8mを用いて脛骨ロッド8kに固定できるように取り付けられた変位ロッド8l内に開放している。変位部品8uから突出するように構成されたピン状ホルダ8oは、変位ロッド8lのガイド部品8pに導入でき、変位方向8rで調節でき、ローレット頭ねじ8qで固定できる。上文中に説明したように、脛骨ロッド8kは脛骨プレート8a及び支承部品8sに対して変位できるため、脛骨ロッド8kが、矢状方向で脛骨2の解剖学的軸線19dと一致するようにその経路を調節できる。

0040

脛骨副木8の装着後、時を置かずに、フランス特許明細書第FR 2 648 699号に例示の実施形態が開示された張力器具20を大腿骨1と脛骨2との間に挿入する。

0041

張力器具20は、スプレッダー鉗子原理に基付いており、大腿骨1と脛骨2との間で所望の整合が得られるように、脛骨2及び大腿骨1の関節表面を外側関節丘及び内側関節丘のところで個々に押し拡げるのに役立つ。本発明による装置では、大腿骨1の体重支承軸線19bが脛骨2の機械的軸線19dの方向に延びていなければならないという必要条件は、体重支承軸線19bの線が枢軸7hを中心として脛骨2に合わせて回転されたことを示す整合ロッド7によって容易に満たすことができる。脛骨ロッド8kが脛骨2の機械的軸線19dの線を表示するため、脛骨ロッド8kが矢状図で整合ロッド7と一致するように、張力装置20を対応して調節することによって、脛骨2を整合させることができる。張力装置20に合わせて調節することによって、脚軸線は、更に、内反−外反方向で僅かな角度に設定できる。かくして、体重支承軸線19bと脛骨軸線19dとの間に角度を意図的に導入できる。

0042

内側靱帯及び外側靱帯のために所望の脚軸線位置について必要な拡張を行うことができない場合には、靱帯を骨への付着点で部分的に取り外すことによって靱帯の張力を緩和するために既知の外科手術を行わなければならない。これは、全ての曲げ位置で適当な靱帯張力が得られるまで行わなければならない。

0043

張力装置20を所定位置に置いたまま、関節を、次いで、図9に示すような90°曲げた位置にする。この位置では、大腿及び下脚部は適当な支持体に載せている。次いで、大腿骨1及び脛骨2を、この90°曲げた位置で、U字形状固定ブラケット9を使用して互いに対して固定する。固定ブラケット9は、脛骨副木ホルダ9aを含み、このホルダのローレット頭ねじ9bにより、脛骨ロッド8kの端部8hを固定的にクランプできる。固定ブラケット9は、更に、ブラケットベース部品9g及びブラケット調節部品9cを含む。ブラケット調節部品9cは、長さ方向9fでブラケットベース部品9gに対して調節でき且つローレット頭ねじ9hによって固定できる。脛骨副木ホルダ9aは、摺動方向9eに摺動でき且つローレット頭ねじ9dによって固定できるように、ブラケット調節部品9cに連結されている。ブラケットベース部品9gはブラケット横部品9iに固定的に連結されており、ブラケット横部品9iには、基準本体5oに載るための凹所9kが設けられている。ブラケット横部品9iは、ローレット頭ねじ9lを介して基準本体5oにしっかりと連結できる。固定ブラケット9の多くの調節性により脛骨ロッド8kの端部8hを基準本体5oの所定位置にしっかりと固定できる。この工程後、大腿骨1及び脛骨2を、互いに対して正確に画定された位置に固定的に保持する。この位置では、体重支承軸線19b及び脛骨軸線19dは、好ましくは互いに同一平面内にあり、これらの軸線がなす角度は90°である。別の有利な実施形態では、固定ブラケット9は、脛骨副木ホルダ9a及びブラケット横部品9iの各々の両端がブラケットベース部品9g及びブラケット調節部品9cに連結された矩形設計であってもよい。このような矩形の固定ブラケット9は、図9による実施形態と比較して安定性が高い。

0044

次いで、張力装置20を取り外し、大腿骨1及び脛骨2を図9に示すように保持する。本発明による固定ブラケット9には、大腿骨1及び脛骨2が所定の整合位置にしっかりと保持され、手術場所へのアクセスが固定ブラケット9のU字形状設計によって邪魔されないという利点がある。

0045

図10は、図9による構成を示す。この場合、追加として、基準装置5に配置された移動装置10に関し、ベースバー10g及びこれに固定されたアダプタ部品10hをX方向及びY方向に移動できる。調節装置又は前進装置とも呼ばれる移動装置10は、歯付きロッド10aに固定的に連結された前進装置10eを含む。歯付きロッド10aは、長さ方向ガイド5z内に部分的に延びるように構成されており、歯付きロッド10aをX方向と一致する変位方向10bに移動するため、ローレット頭ねじ5vの歯付きホイール5xが歯付きロッド10aと係合する。図2a乃至cに示す基準装置5と同様に、前進装置10eは、ウォームギヤ(図示せず)を駆動するローレット頭ねじ10fを有する。ウォームギヤは、長さ方向ガイドに配置された歯付きホイールを介して、長さ方向ガイドを通して案内される歯付きロッド10cと係合する。これは、この歯付きロッドを変位方向10dに移動するためである。図10による例示の実施形態では、変位方向10dはY方向と同じである。二つの移動軸線又は変位方向10b、10dは、好ましくは、互いに直角に延びているが、これらは互いに別の角度をなしていてもよい。有利には、一方の変位方向10bが体重支承軸線19bと平行に延びているのに対し、大腿骨2変位方向10dは、体重支承軸線19bに対して垂直方向に延びている。調節装置10は、基準装置5の上に配置する代わりに、固定ブラケット9上に配置してもよい。この場合、固定ブラケット9は、歯付きロッド10aを受け入れて移動するため、長さ方向ガイド5z及びローレット頭ねじ5vを有する。

0046

大腿骨及び脛骨の切除を行うため、図12に示すような鋸ジグ11を調節装置10のベースバー10gに固定する。鋸ジグ11は、鋸歯12aを持つ鋸ブレード12をインプラントによって予め決定された角度で正確に案内するため、異なる角度で延びるスロット11aを有する。図12は、鋸ブレード12で脛骨前部2bに行う切除を示す。内部人工膝関節の設計に応じて、切除を様々な角度で行うことができる。この理由により、様々な鋸ジグ11を利用でき、特定の場合の各々に適した鋸ジグ11をベースバー10gに固定する。鋸ジグ11は、膝蓋骨通路用ドリルを案内するためのボア11bを追加に備えている。鋸ジグ11は、ローレット頭ねじ5v、10fを手で廻すことによって必要な位置に置くことができる。鋸ジグ11を正確に平行に移動し、これによって正確に平行な切除面を大腿骨1及び脛骨2に形成できる。歯付きロッド10a、10cには、目盛り、例えば表面に刻み込んだ目盛りが設けられているのがよく、その目盛りから移動距離を読み取ることができる。これは、ローレット頭ねじ5v、10fを手で移動する即ち手動で作動する場合に特に有利である。手動で移動できることにより、コンピューターやモータが故障した場合でも装置を使用でき、そのためこのような緊急の状況にある場合でも手術を続行できるという利点が得られる。

0047

好ましい実施形態では、ローレット頭ねじ5v、10fはモータによって駆動される。図14は、本発明による駆動装置17の概略図を示す。この駆動装置は、二方データライン16cを介してコンピューター16に接続されており、コンピューターによって制御される。駆動装置17は、シャフト17cを持つ電気モータ17dを含む。このシャフト17cには角度ディスク17e及び回転角度を検出するためのセンサ17fが配置されている。電気モータ17dはコンピューター16によって制御され、電気モータ17dの回転角度は、センサ信号17fを介してコンピューター16によって監視される。ローレット頭ねじ5v、10f及びシャフト17cは、両端にアダプタ部品17bを持つ可撓性シャフト17aを介して互いに連結されている。可撓性シャフト17aは、好ましくは、金属製ワイヤである。図14による構成には、以下の利点がある。

0048

骨の手術には、殺菌に関する非常に厳格な要求がある。この理由により、手術場所近くの全ての物体は殺菌されていなければならない。移動装置10に直接配置できる殺菌可能な電気モータを製造するのはかなり面倒である。金属製ワイヤ、例えばばね鋼ワイヤを使用することには、電気モータを手術場所から例えば1m乃至2m遠ざけて配置できるという利点がある。ばね鋼製ワイヤストリングを使用することには、詳細には、弾性率が高く且つヒステリシス効果が小さいという利点がある。手術場所からの距離が大きいため、駆動装置17の殺菌に関する必要性が小さい。本発明によるシャフト17aは、更に、殺菌可能であるという利点を有し、製造が容易であるため、使い捨て製品として設計できる。駆動装置17は、更に、ローレット頭ねじ5vを駆動でき、更にその回転角度センサ17fを介して監視できるという利点を有する。更に、駆動装置17は、可撓性シャフト17a用の複数の独立した駆動装置を有する。シャフト17aは、中実のワイヤとして、又は中空のワイヤとして設計できる。好ましくは鋼製ワイヤが使用されるけれども、この他の金属製の、又はプラスチック製又は複合材料製のワイヤもまた適している。別の有利な実施形態では、電気モータ17d、角度ディスク17e、及びセンサ17fを含む駆動装置17を、ローレット頭ねじ5vに又はこのねじの代わりに配置できる。この場合、駆動装置17は、電子制御装置及びデータライン16cを介してコンピューター16に接続される。

0049

好ましい実施形態では、図10による移動装置10は、ローレット頭ねじ15v、10fの各々がシャフト17aに連結された図14による駆動装置17によって駆動される。かくして、ベースバー10gをこれに固定されたアダプタ部品10hとともにX方向及びY方向に移動できるばかりでなく、関節丘1aの選択された箇所での形状並びに脛骨高平部計測することもできる。図10による例示の実施形態では、計測チップ10nを持つ計測プローブ10l用のガイド10kがアダプタ部品10hに配置されている。ガイド10kは、方向10mで変位自在であるようにアダプタ部品10hに取り付けられている。

0050

大腿骨関節丘1aの形状は、例えば以下の方法で計測できる。

0051

最初はアダプタ部品10hが固定されていないベースバー10gを、このベースバー10gが大腿骨1の前側の大腿骨関節丘1aと接触するように移動する。これにより、センサ17fで検出できるシャフト17bの回転を阻止する。かくして、大腿骨1の前側の位置を決定しコンピューター16に記憶できる。次いで、ベースバー10gを再び遠ざかる方向に移動し、アダプタ部品10hを計測プローブ10lとともに図10に示すようにベースバー10g上に配置する。次いで、計測プローブ10lのプローブチップ10nが図示のように大腿骨1に当接するまでベースバー10gを移動する。この位置をコンピューター16で記憶する。次いで、図11に示すように、ベースバー10gを再び遠ざかる方向に移動し、別の計測プローブ10lを計測プローブ用のガイド10kに割当て、ローレット頭ねじ10pで固定できる。計測プローブ10lが偏心位置に配置された場合には、ベースバー10gを移動することによって関節丘1aの背側を計測できる。計測プローブ10lが中央位置に配置されている場合には、ベースバー10gを移動することによって溝10bの深さを計測できる。関節丘は、更に、計測プローブの適当な形体により幾つかの箇所で計測できる。図11による計測プローブ10lは、更に、プローブチップ10nを関節丘1aと内側及び外側で接触させることによって、関節丘1aの全幅を計測するのに使用できる。この場合、目盛りは、有利には、プローブチップの横方向位置を読み取ることができるようにアダプタ部品10h上で長さ方向に延びるように配置されており、そのため、大腿骨関節骨頭の全幅を、計測された内側関節丘及び外側関節丘1aに基づいて決定できる。この幅は、コンピューターに、例えば手作業で入力でき、そのため、大腿骨関節骨頭の幾何学的データを、更なる計算のため、コンピューターで利用できる。

0052

計測プローブ10lは、大腿骨の解剖学的形状を考慮するため、及びその表面を走査するため、非常に様々な方法で形成できる。かくして、計測プローブ10lは、図11と同様にガイド10k上に配置することによって、大腿骨1の背側領域を走査できるように設計することもできる。

0053

好ましい実施形態では、全内部人工膝関節を埋め込むためのシステム全体は、スクリーンを持つコンピューターを有する。計測プローブ10lを使用して決定された大腿骨関節丘の計測箇所の位置の座標は、駆動装置17を介してコンピューターに伝達される。この場合、角度ホイール17eの度盛り及び前進ユニット10eのギヤの伝達比がコンピューターに予め設定されており、そのため、コンピューターは、個々の計測箇所の距離を絶対座標で、好ましくはmm単位で計算できる。利用可能な膝関節インプラントの幾何学的データが入ったデータベースがコンピューターに記憶されており、コンピューターは、これらのデータを計測データと比較し、最適に適合する膝関節インプラントを提案し、これをスクリーンに表示する。好ましい実施形態では、図13aに示すように、計測された大腿骨、切除線、及び大腿骨に装着されるべき膝関節インプラントをスクリーンに示す。外科医は、例示された提案をチェックし、この提案を確認し、切除線全体を移動するか或いは、彼にとって更に適していることがわかった別の膝関節インプラントを選択する。適当な膝関節インプラントを選択した後、コンピューターは、インプラントの全ての幾何学的データが記憶された、詳細には、インプラントの構成及び通常の支承表面の経路及び対応する切除線を含むデータベースにアクセスする。コンピューターは、これらのデータに基づき、予め決定した切断作業を行う上で利用可能な複数の鋸ジグ11のいずれをベースバー11gに固定すべきであるのかを決定する。夫々の切除線の角度を決定する一つの鋸ジグ11だけを提供できる。対応するインプラントに切断線が適合させてある様々な鋸ジグ11を提供することにより、大腿骨の切除線を特定のインプラントの設計及び大きさに従って切断できる。鋸ジグを所定位置に固定した後、鋸ジグ11が第1切断位置まで移動されるように移動装置10をコンピューターで駆動する。次いで、図12に示すように、外科医は鋸ブレード12をジグ11の夫々のスロット11aに挿入して切断を行うことができる。切断を行った後、例えば足踏みスイッチ18を作動することによってこれをコンピューターに伝達でき、そのとき、コンピューター16は、外科医が次の切断を行うことができるように、装置10及び鋸ジグ11を次の切断位置まで移動する。コンピューター16又は鋸ジグ11が切断位置及びその整合の両方を正確に決定するため、装着されるべきインプラントの形状に従って切除を非常に正確に行うことができる。この方法により、外科医の作業が大幅に簡単になる。これは、切断時に外科医が切断位置の心配をしなくても済むためであり、及び従って、切断自体に集中できるためである。詳細には、靱帯又は他の軟らかな組織部分切断中に損傷しないようになるためである。更に、本発明による装置を用いると、経験の少ない外科医でも、大腿骨1及び脛骨2を問題なく正確に切断でき且つインプラントを装着できる。

0054

図13a、b、及びcは、人工膝を埋め込むためのシステム全体を開示する。このシステムは、鋸ジグ11をもはや必要としない。これは、鋸装置14の位置及びかくして鋸ブレード12の位置が移動装置10によって制御され且つ直接決定されるためである。

0055

図13cの側面図に示すように、固定装置13aとして設計された枢動調節装置13qが移動装置10のベースバー10g上に配置されている。この固定装置13aは、その周囲に亘って分配された固定位置13nを有し、各固定位置13nは、アーム13cの回転方向13mでの予め設定された回転角度を画定する。ローレット頭ねじ13bによりねじシャンク13oを持ち上げたり下げたりすることができる。枢動調節装置13qは、固定装置13aの代わりに、予め決定された枢動角度を設定できる駆動モータを備えていてもよい。このようなモータ駆動式枢動調節装置13qは、好ましくは、枢動角度を検出する枢動角度センサを更に含み、そのため、枢動調節装置13qがとるべき角度を、例えば制御装置又はコンピューターを用いて予め設定できる。図13bに示すように、アーム13cは、移動方向13dに移動するヒンジを介して第2アーム13fに連結されている。第2アーム13fは、移動方向13gに移動するヒンジを介して第3アーム13hに連結されている。第3アーム13hは、一方では、鋸装置14用の軸線方向アタッチメント13iを形成し、他方では鋸ブレード12用のスロット13lを持つガイド13kを形成する。これによって、形成された保持アーム13により鋸ブレード12を一つの平面内で、好ましくは鋸ブレード平面内で案内でき且つ回転できる。鋸ブレード12は鋸ブレード平面を形成し、この平面内で変位自在であるように取り付けられる。アーム13は、ばね力を持つように設計できる。その結果、鋸ブレード12を関節丘1aに向かって移動したとき、増大する復元力が鋸装置14に作用する。このようなばね力を発生するため、例えば捩じりばねをアーム13のヒンジに配置できる。図示の例示の実施形態では、ガイド13kはアタッチメント13hに固定的に連結されている。しかしながら、ガイド13kは、ガイド13kをアタッチメント13iに向かって回転できるように、ヒンジを介してアーム13hに関節連結することもできる。この方法により、鋸ブレード12を切断されるべき本体内に更に深く貫入できる。

0056

鋸装置14はハンドグリップ14aを有し、このハンドグリップは、手技操作によって生じる過剰のトルクを減少するため、軸線14hを中心として保持アーム13に対して方向14gに回転させることができる。ハンドグリップ14aは、枢軸13pを中心として回転できるように取り付けることもできる。かくして、ハンドグリップ14aは、方向14cに及び軸線13pを中心として回転方向14dに移動を開始するのに役立つ。その結果、垂直回転方向でのハンドグリップ14aの位置は、鋸ブレード12の位置とは無関係である。図13cに示すように、保持アーム13は、固定装置の枢軸13eを中心としてアーム13cを回転させることによって、ベースバー10gに対して傾けることができる。他方、鋸ブレード12の位置は、コンピューター16によって制御される移動装置10によって決定される。鋸ブレード12が方向14cで比較的長いように設計されているため、ガイド13kには、比較的薄い鋸ブレード12を所定位置で案内するため、及び鋸ブレード12が曲がらないようにするため、好ましくは、スロット13lが設けられている。保持アーム13が鋸装置14とともに比較的大きな力を移動装置10又はベースプレート3に及ぼすため、図13aに示す例示の実施形態にはフレーム15が設けられている。このフレーム15は、ケーブル巻取り装置14f及びケーブル14eを含み、少なくとも鋸装置14の重力を保証する対抗力Fを発生する役割を有する。フレーム15は、ブーム15a、垂直バー15b、下フレーム15c、及び車輪15dを含む。鋸装置14を制御するための装置14bもまたフレーム15に配置されている。スクリーン16a及びキーボード16bを持つコンピューター16もまたフレーム15に固定されている。駆動装置17が、追加に、フレーム15に固定されており、二つのローレット頭ねじ5v及び10fは、駆動装置17から延びる可撓性シャフト17aを介して駆動される。

0057

図示の保持アーム13は、鋸ブレード12の正確な位置を決定するため、又は鋸ブレード12の代わりに配置されたプローブヘッドで関節丘1aの位置及び形状を計測するため、移動方向13d、13g、13mでの角度を検出できるようにするセンサを持つように設計できる。

0058

図16a乃至dは、大腿骨1に固定できるベースプレート3又はベース装置3の別の例示の実施形態を開示する。このベース装置3は、長さ方向軸線3sを持つベースプラットホーム3hを含み、このプラットホームには、四つの脚部3i、3kが方向3lで変位自在であるように配置されている。これらの脚部3i、3kは、方向3lに延びる溝3o上で変位できる。雄ねじを持つシャフト3nが脚部3i、3kの雌ねじと係合する。シャフト3nは、側方からアクセスできるねじヘッド3pを有する。脚部3iのねじ山は、左ねじとして設計されており、脚部3kのねじ山は、右ねじとして設計されており、シャフト3nのねじ山はこれに従って係合するようになっている。かくして、ねじヘッド3pを廻すと、互いに側方に配置された二つの脚部3i及び3kは、各場合に、互いに向かって又は互いから遠ざかる方向に移動する。シャフト3nは、円筒形部品部分3mを中央に有する。この部分は、シャフト3nよりも直径が大きく、ベースプラットホーム3hの中間空間3rに配置されており、変位方向3lで各側に僅かな隙間を置いてベースプラットホーム3hに当接し、及びかくして方向3lでのベースプラットホーム3hに対するシャフト3nの位置を固定し、及び従って、センタリングエレメント3mとして役立つ。図16bは、二つの両脚部3i、3kを示す側面図であり、これらの脚部の向き合った内面には、変位方向3lに突出したチップ3qが設けられている。これらのチップは、大腿骨1に貫入するようになっている。図16のdに示すように、先ず最初にベース装置3を大腿骨軸線19a上で大腿骨1に置いた後、チップ3qが大腿骨1に貫入するまでシャフト3nを廻すことによって向き合った脚部3i、3kを互いに向かって移動し、ベース装置3を大腿骨1にしっかりと連結することによって、ベース装置3を大腿骨1に固定する。有利な一実施形態では、シャフト3nは両端にねじヘッド3pを有し、そのためシャフト3nを二つの脚部3i、3kのいずれからでも随意に作動できる。ベース装置3の例示の実施形態の利点は、ベース装置を大腿骨1に固定した後、大腿骨軸線19aの方向に及び大腿骨1の骨髄内キャビティの方向に延びるということである。かくして、ベース装置3は、骨髄内方向線を持つが、骨髄内本体を使用しない。

0059

二つの凹所3b、3fは、図1aのベースプレート3と同様に設計されており、バヨネットキャッチによって基準本体5を固定するのに役立つ。図16cは、ベースプラットホーム3hの凹所3b、3fの配置を示す平面図である。二つの下凹所3b、3fは、ベースプラットホーム3hの中心を通る直線19a、3sと角度αで交差する直線19bを画成する。この角度αは、好ましくは、6±2°の範囲内にある。ベース装置3を大腿骨1に固定した状態で、直線19aは、大腿骨1の解剖学的軸線19aの線と一致する。統計的検討によれば、体重支承軸線19bは、解剖学的軸線19aの線から約6°ずれていることがわかっており、そのため、図16cに示す軸線19bは、ベース装置3を大腿骨1に固定した場合、体重支承軸線19bの線とほぼ一致する。ベース装置3は二対の凹所3b、3fを有する。大腿骨1の解剖学的軸線19aが決定された場合に体重支承軸線19bの線をおおまかに画定するため、図16dで見て直線19a、3sの上方に配置された対は、右足の大腿骨1で使用され、下方の対は左足の大腿骨1で使用される。

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