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技術 ネジ栓付容器及びネジ栓付容器の使用性評価方法及びネジ栓付容器の使用性評価システム

出願人 株式会社資生堂ニッタ株式会社
発明者 原田容一越智信也篠田重喜
出願日 2001年6月5日 (19年6ヶ月経過) 出願番号 2001-170105
公開日 2002年12月18日 (18年0ヶ月経過) 公開番号 2002-362597
状態 未査定
技術分野 特定の目的に適した力の測定 容器の蓋
主要キーワード 本評価システム ネジ栓 被評価対象 各圧力値 評価誤差 官能性評価 容器デザイン 装着脱
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (16)

課題

本発明は圧力センサを用いて使用性評価を行なうネジ栓容器使用性評価方法及びネジ栓付容器の使用性評価システムに関し、容易かつ短時間でネジ栓付容器の使用性評価を行なうことを課題とする。

解決手段

ネジ栓付容器1の使用性評価システムであって、使用者親指の中央部分に印加される中央部圧力を測定する第2の圧力測定部10Bと、この中央部よりも容器本体2側の位置である下側部に印加される下側部圧力を測定する第1の圧力測定部10Aとを使用者の親指に設けることにより、使用者がネジ栓3を操作する時に各圧力測定部10A,10Bに印加される圧力値を測定し、ネジ栓操作時における中央部圧力が下側部圧力に対し大きい場合に当該ネジ栓付容器1の使用性は良好であると評価する。

概要

背景

一般に、容器を設計するに際しては、内容物を保護するという本来的な機能に加え、デザイン性及び使用性等を考慮して設計されている。例えば、化粧品容器一種であるネジ栓付容器(化粧水等の容器として利用される)においては、容器本体の外観デザイン)から受ける印象が顧客の購買意欲に大きく影響するため、容器デザインの決定には細心の注意が払われている。このため、往々にして容器設計においては、デザインが先行してしまい、使用性については後回しとなることがあった。

しかしながら、近年ユニバーサルデザインとして提唱されているように、最大限可能な限り全ての人々に安全で快適に使用できる容器が望まれている。従って、化粧品容器においても、単にデザインのみ、或いは単に使用性のみではなく、デザイン及び使用性の双方において優れた容器開発を行なう必要がある。このためには、あるデザインのネジ栓付容器を設計した場合、当該ネジ栓付容器の使用性を評価する必要がある。

従来、あるデザインのネジ栓付容器を設計し、これに対する使用性の評価を行なおうとした場合、複数のパネル(容器の評価を行なう試験者)を用意し、このパネルに実際に試作されたネジ栓付容器を使用してもらうことが行なわれていた。そして、各パネルが当該ネジ栓付容器を使用した際の使用感アンケートを取り、これを分析することにより、当該ネジ栓付容器の使用性を評価することが行なわれていた(官能評価)。

概要

本発明は圧力センサを用いて使用性評価を行なうネジ栓付容器の使用性評価方法及びネジ栓付容器の使用性評価システムに関し、容易かつ短時間でネジ栓付容器の使用性評価を行なうことを課題とする。

ネジ栓付容器1の使用性評価システムであって、使用者親指の中央部分に印加される中央部圧力を測定する第2の圧力測定部10Bと、この中央部よりも容器本体2側の位置である下側部に印加される下側部圧力を測定する第1の圧力測定部10Aとを使用者の親指に設けることにより、使用者がネジ栓3を操作する時に各圧力測定部10A,10Bに印加される圧力値を測定し、ネジ栓操作時における中央部圧力が下側部圧力に対し大きい場合に当該ネジ栓付容器1の使用性は良好であると評価する。

目的

本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、デザイン性及び使用性が共に良好であるネジ栓付容器を提供することを目的とする。

また、他の目的は、容易かつ短時間でネジ栓付容器の評価を行ないうるネジ栓付容器の使用性評価方法及びネジ栓付容器の使用性評価システムを提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

容器本体に螺着されたネジ栓使用者把持して回転することにより、該ネジ栓を前記容器本体に対して装着脱する構成とされたネジ栓付容器において、使用者が前記ネジ栓を把持した際、前記使用者の親指の中央部に印加される力を中央部圧力とし、前記使用者の親指の中央部よりも前記容器本体寄りの下側部に印加される力を下側部圧力とした場合、前記下側部圧力に対して前記中央部圧力が大きくなるよう前記ネジ栓を構成したことを特徴とするネジ栓付容器。

請求項2

被評価対象となるネジ栓付容器に装着されたネジ栓の装着脱操作時における使用性の評価を行なうネジ栓付容器の使用性評価方法であって、使用者が前記ネジ栓を把持した際、前記使用者の親指の中央部に印加される力である中央部圧力を測定する第1の圧力測定部と、前記使用者の親指の中央部よりも前記容器本体寄りの下側部に印加される力である下側部圧力を測定する第2の圧力測定部とを前記使用者の親指に設け、前記使用者がネジ栓付容器を操作する時における前記中央部圧力と前記下側部圧力とを測定する手順と、前記中央部圧力と前記下側部圧力とを比較することにより、前記ネジ栓付容器の使用性を評価する手順とを有することを特徴とするネジ栓付容器の使用性評価方法。

請求項3

請求項2記載のネジ栓付容器の使用性評価方法において、前記中央部圧力と前記下側部圧力とを比較することにより、前記ネジ栓付容器の使用性を評価する手順では、前記中央部圧力が前記下側部圧力に対して大きい時、使用性が良好であると評価することを特徴とするネジ栓付容器の使用性評価方法。

請求項4

被評価対象となるネジ栓付容器に装着されたネジ栓の装着脱操作時における使用性の評価を行なうネジ栓付容器の使用性評価システムであって、使用者の親指に装着され、該使用者が前記ネジ栓を把持した際、前記使用者の親指の中央部に印加される力である中央部圧力を測定する第1の圧力測定部と、前記使用者の親指に装着され、前記使用者の親指の中央部よりも前記容器本体寄りの下側部に印加される力である下側部圧力を測定する第2の圧力測定部と、前記使用者が前記ネジ栓を操作した時における前記中央部圧力と前記下側部圧力とを比較することにより、前記ネジ栓付容器の使用性を評価する評価手段とを具備することを特徴とするネジ栓付容器の使用性評価システム。

請求項5

請求項4記載のネジ栓付容器の使用性評価システムにおいて、前記評価手段は、前記中央部圧力と前記下側部圧力とを比較した際、前記中央部圧力が前記下側部圧力に対して大きい場合に使用性が良好であると評価することを特徴とするネジ栓付容器の使用性評価システム。

技術分野

0001

本発明は、使用性の向上を図ったネジ栓容器、及び圧力センサを用いて使用性評価を行なうネジ栓付容器の使用性評価方法、及びネジ栓付容器の使用性評価システムに関する。

背景技術

0002

一般に、容器を設計するに際しては、内容物を保護するという本来的な機能に加え、デザイン性及び使用性等を考慮して設計されている。例えば、化粧品容器一種であるネジ栓付容器(化粧水等の容器として利用される)においては、容器本体の外観デザイン)から受ける印象が顧客の購買意欲に大きく影響するため、容器デザインの決定には細心の注意が払われている。このため、往々にして容器設計においては、デザインが先行してしまい、使用性については後回しとなることがあった。

0003

しかしながら、近年ユニバーサルデザインとして提唱されているように、最大限可能な限り全ての人々に安全で快適に使用できる容器が望まれている。従って、化粧品容器においても、単にデザインのみ、或いは単に使用性のみではなく、デザイン及び使用性の双方において優れた容器開発を行なう必要がある。このためには、あるデザインのネジ栓付容器を設計した場合、当該ネジ栓付容器の使用性を評価する必要がある。

0004

従来、あるデザインのネジ栓付容器を設計し、これに対する使用性の評価を行なおうとした場合、複数のパネル(容器の評価を行なう試験者)を用意し、このパネルに実際に試作されたネジ栓付容器を使用してもらうことが行なわれていた。そして、各パネルが当該ネジ栓付容器を使用した際の使用感アンケートを取り、これを分析することにより、当該ネジ栓付容器の使用性を評価することが行なわれていた(官能評価)。

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら従来の官能評価を主体とした使用性の評価方法では、パネルの選定方法により使用性の評価に大きな相違が生じることがある。例えば、小さい手を有したパネルが多い場合における使用性の評価と、大きな手を有したパネルが多い場合における使用性の評価では、使用性評価の結果に相違が生じる。また、握力が強い若いパネルが多い場合における使用性の評価と、握力が弱い年配者のパネルが多い場合における使用性の評価では、使用性評価の結果に相違が生じる。

0006

このように評価結果はパネルの選定方法により異なるため、なるべくパネルの属性年齢、手の大きさ,有する握力等)が平均化するようパネルの選定を行なっているが、パネルの属性による評価誤差を完全に除去することは不可能である。

0007

また、従来の使用性の評価方法では、パネルに当該ネジ栓付容器を使用してもらった後、使用感に対するアンケートを分析する作業が必要となる。この作業は大変面倒なものであり、分析に多大な時間を要してしまう。このため、ユニバーサルデザインに基づいた容器を容易かつ短時間で開発することは困難であった。

0008

本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、デザイン性及び使用性が共に良好であるネジ栓付容器を提供することを目的とする。

0009

また、他の目的は、容易かつ短時間でネジ栓付容器の評価を行ないうるネジ栓付容器の使用性評価方法及びネジ栓付容器の使用性評価システムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0010

上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。

0011

請求項1記載の発明は、容器本体に螺着されたネジ栓を使用者把持して回転することにより、該ネジ栓を前記容器本体に対して装着脱する構成とされたネジ栓付容器において、使用者が前記ネジ栓を把持した際、前記使用者の親指の中央部に印加される力を中央部圧力とし、前記使用者の親指の中央部よりも前記容器本体寄りの下側部に印加される力を下側部圧力とした場合、前記下側部圧力に対して前記中央部圧力が大きくなるよう前記ネジ栓を構成したことを特徴とするものである。

0012

上記発明によれば、使用者がネジ栓付容器のネジ栓を装着脱操作した際、親指の中央部がネジ栓を押圧する力が、親指の下側部がネジ栓を押圧する力よりも大きくなるため、ネジ栓付容器の使用性を向上させることができる。

0013

また、請求項2記載の発明は、被評価対象となるネジ栓付容器に装着されたネジ栓の装着脱操作時における使用性の評価を行なうネジ栓付容器の使用性評価方法であって、使用者が前記ネジ栓を把持した際、前記使用者の親指の中央部に印加される力である中央部圧力を測定する第1の圧力測定部と、前記使用者の親指の中央部よりも前記容器本体寄りの下側部に印加される力である下側部圧力を測定する第2の圧力測定部とを前記使用者の親指に設け、前記使用者がネジ栓付容器を操作する時における前記中央部圧力と前記下側部圧力とを測定する手順と、前記中央部圧力と前記下側部圧力とを比較することにより、前記ネジ栓付容器の使用性を評価する手順とを有することを特徴とするものである。

0014

また、請求項3記載の発明は、請求項2記載のネジ栓付容器の使用性評価方法において、前記中央部圧力と前記下側部圧力とを比較することにより、前記ネジ栓付容器の使用性を評価する手順では、前記中央部圧力が前記下側部圧力に対して大きい時、使用性が良好であると評価することを特徴とするものである。

0015

また、請求項4記載の発明は、被評価対象となるネジ栓付容器に装着されたネジ栓の装着脱操作時における使用性の評価を行なうネジ栓付容器の使用性評価システムであって、使用者の親指に装着され、該使用者が前記ネジ栓を把持した際、前記使用者の親指の中央部に印加される力である中央部圧力を測定する第1の圧力測定部と、前記使用者の親指に装着され、前記使用者の親指の中央部よりも前記容器本体寄りの下側部に印加される力である下側部圧力を測定する第2の圧力測定部と、前記使用者が前記ネジ栓を操作した時における前記中央部圧力と前記下側部圧力とを比較することにより、前記ネジ栓付容器の使用性を評価する評価手段とを具備することを特徴とするものである。

0016

また、請求項5記載の発明は、請求項4記載のネジ栓付容器の使用性評価システムにおいて、前記評価手段は、前記中央部圧力と前記下側部圧力とを比較した際、前記中央部圧力が前記下側部圧力に対して大きい場合に使用性が良好であると評価することを特徴とするものである。

0017

上記請求項2乃至請求項5記載の発明によれば、使用者がネジ栓付容器を操作する時に印加される圧力を使用者の親指に設けられた第1及び第2の圧力測定部により測定し、第1の圧力測定部により測定される親指の中央部に印加される中央部圧力と、第2の圧力測定部により測定される親指の中央部よりも容器本体寄りの下側部に印加される下側部圧力とを比較する処理を行なう。

0018

本発明者が実施したネジ栓付容器の使用性試験において、親指の中央部に印加される中央部圧力が、親指の中央部よりも容器本体寄りの下側部に印加される下側部圧力に対して大きい場合、当該ネジ栓付容器の使用性が良好となることが判明した。よって、上記の中央部圧力と下側部圧力とを比較することにより、当該ネジ栓付容器の使用性を評価することが可能となる。

0019

この使用性評価を行なう際に実施される圧力測定は、操作者がネジ栓付容器を通常と同様に操作することにより測定することができる。また、使用性の評価は、操作者の親指に装着した第1及び第2の圧力測定部からの出力値を比較するだけの簡単な処理で行なうことができる。よって、ネジ栓付容器の使用性を容易にかつ短時間で評価することができる。

発明を実施するための最良の形態

0020

次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。

0021

図1は、使用者がネジ栓付容器1を使用している状態を示している。ネジ栓付容器1は容器本体2とネジ栓3とにより構成されており、ネジ栓3は容器本体2の上部の開口部に形成されたネジ部(図に現れず)に装着脱される構成とされている。ネジ栓3を容器本体2に装着脱するには、図示されるように使用者は親指と人差指との間でネジ栓3を把持しネジ栓3を回動させる。

0022

ところで、前記したように近年ではユニバーサルデザインが提唱されており、ネジ栓付容器1においても最大限可能な限りすべの人々に安全で快適に使用できる容器とする必要がある。即ち、ネジ栓付容器1の開発に際し、単にデザインのみ或いは単に使用性のみを追求するのではなく、デザイン及び使用性の双方において優れた容器開発を行なう必要がある。また、このためには、ネジ栓付容器1の使用性の評価が必要であることも前述した通りである。

0023

本発明者は上記の点に鑑み、ネジ栓付容器1の使用性評価を定量的に行なう方法、即ち従来行われていたパネルによる官能評価を定量的に行なう方法について検討した。その結果、本発明者は、ネジ栓付容器1の使用性は使用者がネジ栓3を装着脱するときに感じるものであること、またネジ栓3は親指と人差指で把持されるものであること(図1参照)に注目し、親指がネジ栓3を押圧する力と使用性評価との関係を求める実験を行なった。

0024

尚、ネジ栓3の装着脱時には、人差指もネジ栓3を把持するのに機能するため、人差指がネジ栓3を押圧する力と使用性評価との関係を求めることも考えられる。しかしながらネジ栓3を回動させる際、ネジ栓3に対する親指の位置は略一定であるのに対し、ネジ栓3に対する人差指の位置は個人差やネジ栓3の形状により大きく変動する。

0025

具体的には、ネジ栓3の直径が比較的大きい場合には、個人差はあるが、図1に示すように人差指の側部と親指との間でネジ栓3を把持する場合が多い。これに対し、ネジ栓3の直径が小さい場合には、人差指の腹の部分と親指との間でネジ栓3をつまむように把持されることが多い。

0026

そこで本実施例では、ネジ栓3の大きさや個人差に影響を受けることが少ない親指に注目し、この親指がネジ栓3を押圧する力と使用性評価との関係を求めることとした。具体的には、パネルの親指に圧力センサ10を装着し、このパネルがネジ栓付容器1を使用した際に感じるネジ栓付容器1の使用性と、その時に圧力センサ10から出力される圧力値との関係を調べる実験を実施した。以下、本発明者が実施した、上記の使用性と圧力値との関係を調べる実験について説明する。

0027

図2は、今回の実験において、手4に圧力センサ10を装着した位置を示している。同図に示されるように、本実施例では3個の圧力センサ10を用いており、いずれも親指に装着する構成とした。この各センサ10は、それぞれ0.15mm程度の厚さを有したシート状のセンサであり、またその大きさは□16mm程度である。

0028

図2に加えて図3に示すように、各圧力センサ10は合計16個の領域に区分されており、それぞれが圧力検出を行ないうる構成とされている(以下、個々の領域を圧力検出セグメントという)。即ち、親指の延出方向(各図に矢印Yで示す方向)に4個の圧力検出セグメントが配設され、親指の延出方向と直交する方向(各図に矢印Xで示す方向)にも4個の圧力検出セグメントが配設されている。よって圧力センサ10は、合計16個の圧力検出セグメントにより構成されている。

0029

本実施例では、この圧力センサ10を3つの大きな領域に区分し、それぞれの領域から圧力値を検出する構成としている。具体的には、図3(A)に矢印Aで幅を示す梨地の領域(以下、この領域を第1の圧力測定部10Aという)からの圧力値と、図3(B)に矢印Bで幅を示す梨地の領域(以下、この領域を第2の圧力測定部10Bという)からの圧力値と、図3(C)に矢印Cで幅を示す梨地の領域(以下、この領域を第3の圧力測定部10Cという)からの圧力値に基づき、使用性評価を行なう構成としている。

0030

ここで、第2の圧力測定部10Bで測定される圧力は、親指の中央部に印加される力である。また、第1の圧力測定部10Aで測定される圧力は、親指の中央部よりも容器本体2寄りの下側部に印加される力である。更に、第3の圧力測定部10Cで測定される圧力は、親指の中央部よりも容器本体2と反対側に位置する上側部に印加される力である。

0031

また、前記したように圧力センサ10は親指に3個配設されるが、いずれの圧力センサ10も同様な構成とされており、圧力測定時には各圧力センサ10の各圧力測定部10A〜10Cは直列に接続される構成とされている。よって、圧力センサ10を親指に装着した上で、ネジ栓付容器1のネジ栓3を回動操作することにより、親指の中央部,下側部,及び上側部に印加される圧力をそれぞれ測定することができる。尚、このネジ栓3の回動操作時に親指に印加される圧力を測定するシステムとしては、例えばニッタ株式会社製の把持力分布測定システムを用いることができる。

0032

図5乃至図7は、パネルに種々の容器特性を有するネジ栓付容器1を操作してもらったときの、当該ネジ栓付容器1に対する使用性評価(官能性評価)の結果を示している。尚、パネルとしては20代〜50代の6名の女性協力してもらった。また、手の大きさが小さい、標準、大きい人を、それぞれ2人づつパネルとして選定した。また、パネルの握力は、170N〜370Nであった。

0033

各図に示すように、本実験においては、ネジ栓3の直径、ネジ栓3の高さ、及び容器本体2の直径の異なる合計30個のネジ栓付容器1(実験で用いるネジ栓付容器1はモデルのため、実際にはネジ栓3は回動しない)を作成し、各ネジ栓付容器1に対して使用性の評価と、親指に印加される圧力の測定を行なう実験を実施した。

0034

尚、ネジ栓3の高さとは、図4(A)及び図4(B)に示すネジ栓付容器1A,1Bように、容器本体2の肩部から直ちにネジ栓3A,3Bが存在している場合には、ネジ栓3Aの高さはH1となり、またネジ栓3Bの高さはH2となる。

0035

これに対し、容器本体2の上部に高さH3の口部2aが存在し、この口部2aの上部に厚さH4のネジ栓3Cが装着される構成のネジ栓付容器1Cでは、ネジ栓3Cの高さは、口部2aの高さH3とネジ栓3Cの実際の高さH4を加算した寸法H5(H5=H3+H4)であると定義する。即ち、本実施例では、容器本体2の肩からネジ栓3の上部までの長さをネジ栓3の高さであると定義する。

0036

このように定義するのは、ネジ栓付容器1の使用性はネジ栓3の実際の高さに関係するものではないからである。即ち、ネジ栓付容器1の使用性は、容器本体2の肩部の位置と、実際に使用者がネジ栓3を把持する把持位置との距離に大きく関係するものであるからである。

0037

図5は、標準的な手の大きさのパネル及び標準よりも小さ目な手のパネルが、ネジ栓付容器1を使用した場合の使い易い領域(使用性の良好な領域)を示している。 尚、図5乃至図7において、使用性の表示は、○が使用性良好、×が使用性不良を示している。

0038

図5に示されるように、ネジ栓3の高さが10mm〜25mmである場合には、容器本体2の直径が45mm,60mmのいずれにおいても、ネジ栓3の直径に拘わらず使用性が良好であることがわかる。これに対し、容器本体2の直径がφ45mmで、かつネジ栓3の高さが5mmの場合には、ネジ栓3の直径がφ10mm〜40mmの範囲において使用性が不良であることが分かる。更に、容器本体2の直径がφ60mmである場合には、ネジ栓3の直径がφ50mmと大きな直径であっても、ネジ栓3の高さが5mmで使用性が不良となる。

0039

また、図6は手の大きいパネルがネジ栓付容器1を使用した場合の使い易い領域を示している。この場合、ネジ栓3の高さが15mm〜25mmである場合には、容器本体2の直径が45mm,60mmのいずれにおいても、ネジ栓3の直径に拘わらず使用性が良好であることがわかる。

0040

これに対し、容器本体2の直径がφ45mmで、かつネジ栓3の高さが10mm以下の場合には、ネジ栓3の直径がφ10mm〜40mmの範囲において使用性が不良であることが分かる。更に、容器本体2の直径がφ60mmである場合には、ネジ栓3の直径がφ50mmと大きな直径であっても、ネジ栓3の高さが10mm以下で使用性が不良となる。

0041

更に、図7は、準的な手の大きさのパネル及び標準よりも小さ目な手のパネルが、広口のネジ栓付容器1を使用した場合の使い易い領域(使用性の良好な領域)を示している。同図に示されるように、容器本体2の直径がφ90mmと大きないわゆる広口容器においては、ネジ栓3の高さが10mm〜15mmである場合にはネジ栓3の直径に拘わらず使用性が良好であることがわかる。これに対し、ネジ栓3の高さが5mmの場合には、ネジ栓3の直径がφ40mm〜80mmの範囲において使用性が不良であることが分かる。

0042

上記した実験結果から明らかなように、ネジ栓3及びネジ栓付容器1の形状から使用性評価を定量的に行なおうとした場合、手の大きさ、ネジ栓3の高さ、ネジ栓の直径、容器本体の直径等の複数のパラメータを考慮する必用が生じ、使用性の定量評価が複雑化してしまう。そこで本発明者は、パネルに装着してもらった圧力センサの出力と、使用性との関係を求めることを試みた。

0043

図5乃至図7に示されるように、使用性が良好な領域と、使用性が不良である領域に大別される。本発明者は、圧力センサ10を装着したパネルに対し、図5乃至図7において使用性が良好であると判定された各ネジ栓付容器1(ネジ栓3)を使用してもらい、そのときの圧力センサ10(第1〜第3の圧力測定部10A〜10C)が出力する圧力値を求めた。図8は、その代表的な一例の結果を示している(ネジ栓3の直径:φ30mm,ネジ栓3の高さ:20mm,容器本体2の直径:φ45mm)。

0044

同図に示すように、使用性が良好である場合には、第2の圧力測定部10Bが測定する親指の中心部圧力が、第1の圧力測定部10Aが測定する親指の下側部圧力に対して大きいことが分かる。これは、図5乃至図7において使用性が良好であると認められた全てのネジ栓付容器1について同様の結果を得た。但し、第3の圧力測定部10Cが測定する親指の上側部圧力に対しては、各ネジ栓付容器1においてその圧力値にバラツキが大きく、一定の法則見出すことはできなかった。

0045

一方、本発明者は、圧力センサ10を装着したパネルに対し、図5乃至図7において使用性が不良であると判定された各ネジ栓付容器1(ネジ栓3)についても使用してもらい、そのときの圧力センサ10(第1〜第3の圧力測定部10A〜10C)が出力する圧力値を求めた。図9は、その代表的な一例の結果を示している(ネジ栓3の直径:φ30mm,ネジ栓3の高さ:5mm,容器本体2の直径:φ45mm)。

0046

同図に示すように、使用性が不良である場合には、第2の圧力測定部10Bが測定する親指の中心部圧力が、第1の圧力測定部10Aが測定する親指の下側部圧力に対して小さいことが分かる。これは、図5乃至図7において使用性が不良であると認められた全てのネジ栓付容器1について同様の結果を得た。但し、第3の圧力測定部10Cが測定する親指の上側部圧力に対しては、使用性が不良である場合においても、各ネジ栓付容器1においてその圧力値にバラツキが大きく、一定の法則を見出すことはできなかった。

0047

また、本発明者は、同一のネジ栓付容器1を異なる手の大きさを有したパネラに使用してもらい、それぞれの場合において圧力センサ10(第1〜第3の圧力測定部10A〜10C)から出力される圧力値を求める実験を行なった。図10及び図11は、その実験結果を示している。

0048

図10は標準的な大きさの手を有したパネラの実験結果を示しており、図11は大きめな手を有したパネラの実験結果を示している。また、ネジ栓付容器1としては、ネジ栓3の直径がφ30mm,ネジ栓3の高さが10mm,容器本体2の直径がφ45mmのものを使用した。

0049

先ず、図10に注目する。図10は、標準的な手の大きさを有したパネラの実験結果である。標準的な手の大きさを有したパネラは、上記のネジ栓付容器1を使用した際、当該ネジ栓付容器1は使用性が良好であると判断した。また、同図における第1〜第3の圧力測定部10A〜10Cの出力に注目すると、第2の圧力測定部10Bにより測定される中心部圧力は、第1の圧力測定部10Aにより測定される下側部圧力よりも大きくなっていることが判る。

0050

続いて、図11に注目する。図11は、大きめの手を有したパネラの実験結果である。大きめの手を有したパネラは、上記のネジ栓付容器1を使用した際、当該ネジ栓付容器1は使用性が不良であると判断した。また、同図における第1〜第3の圧力測定部10A〜10Cの出力に注目すると、第2の圧力測定部10Bにより測定される中心部圧力は、第1の圧力測定部10Aにより測定される下側部圧力よりも小さくなっていることが判る。

0051

また、本発明者は、図7に示したような広口のネジ栓付容器1をパネラに使用してもらい、その場合における圧力センサ10(第1〜第3の圧力測定部10A〜10C)から出力される圧力値を求める実験を行なった。図12及び図13は、その実験結果を示している。

0052

図12は、使用性が良好である広口のネジ栓付容器1をパネラに使用してもらったときの実験結果を示している。このとき、ネジ栓付容器1としては、ネジ栓3の直径がφ80mm,ネジ栓3の高さが15mm,容器本体2の直径がφ90mmのものを使用した。

0053

同図に示されるように、使用性が良好である広口のネジ栓付容器1を使用した場合、第2の圧力測定部10Bにより測定される中心部圧力は、第1の圧力測定部10Aにより測定される下側部圧力よりも大きくなっていることが判る。

0054

一方、図13は使用性が不良である広口のネジ栓付容器1をパネラに使用してもらったときの実験結果を示している。このとき、ネジ栓付容器1としては、ネジ栓3の直径がφ80mm,ネジ栓3の高さが5mm,容器本体2の直径がφ90mmのものを使用した。

0055

同図に示されるように、使用性が不良である広口のネジ栓付容器1を使用した場合、第2の圧力測定部10Bにより測定される中心部圧力は、第1の圧力測定部10Aにより測定される下側部圧力よりも小さくなっていることが判る。

0056

よって上記した各実験結果より、ネジ栓付容器1のネジ栓3の操作時における使用性の良否は、ネジ栓3の操作時において親指がネジ栓3を押圧する力に関係しており、親指の中央部に印加される中央部圧力が、親指の中央部よりも容器本体2寄りの下側部に印加される下側部圧力に対して大きい場合、当該ネジ栓付容器1の使用性が良好となることが判明した。よって、中央部圧力が下側部圧力に対して大きくなるようネジ栓3を構成することにより、ネジ栓付容器1の使用性を向上させることができる。

0057

尚、上記した図8乃至図13において、縦軸は各圧力測定部10A〜10Cの出力(即ち、圧力値)を示しており、横軸は時間を示している。また、圧力値の出力に3つのピークが存在するのは、各パネラにネジ栓3の開閉操作を3回実施してもらっているからである。

0058

続いて、上記した実験結果に基づき、本発明が開発したネジ栓付容器の使用性評価システム及びこれを用いた使用性評価方法について説明する。図14は、ネジ栓付容器の使用性評価システム(以下、単に評価システムという)の概略構成図である。同図に示すように、評価システムは、前記した圧力センサ10(第1〜第3の圧力測定部10A〜10Cよりなる),処理装置15,記憶装置16,出力装置17等により構成されている。

0059

処理装置15は後述する使用性評価プログラムを実行することによりネジ栓付容器1の使用性評価処理を行なうと共に、第1〜第3の圧力測定部10A〜10C及び装置16,17を統括的に制御するものである。また、記憶装置16には、予め使用性評価プログラムが格納されている。更に、出力装置17は、例えばCRTであり、使用性評価を行なった結果が表示される。

0060

図15は、処理装置15が実行する使用性評価プログラムを示すフローチャートである。ネジ栓付容器1に対する使用性評価を行なうには、先に図2に示したように圧力センサ10(第1〜第3の圧力測定部10A〜10C)をネジ栓付容器1の使用者の親指に装着し、その上でネジ栓付容器1のネジ栓3を開閉操作してもらい、これに伴い図15に示す使用性評価プログラムを実行する。

0061

図15に示す使用性評価プログラムが起動すると、先ずステップ10(図では、ステップをSと略称する)において、処理装置15は各圧力測定部10A〜10Cで測定される圧力値を読み込む。これにより、ネジ栓3の操作時における、使用者の中心部圧力、下側部圧力、及び上側部圧力が測定される。

0062

続くステップ11では、第2の圧力測定部10Bにより測定された中心部圧力と、第1の圧力測定部10Aにより測定された下側部圧力とを比較処理する。そして、ステップ12において、下側部圧力に対して中央部圧力が大きいと判断された場合、処理はステップ13に進んで出力装置17に当該ネジ栓付容器1の使用性は良好である旨の表示を行なう。

0063

これに対し、ステップ12において、下側部圧力に対して中央部圧力が小さいと判断された場合、処理はステップ14に進み、出力装置17に当該ネジ栓付容器1の使用性は不良である旨の表示を行なう。

0064

このように、本評価システムを用いることにより、使用性評価処理は、使用者がネジ栓付容器1のネジ栓3を通常と同様に操作し、その時に各圧力測定部10A〜10Cから出力される各圧力値の比較処理のみで使用性の評価を行なうことができる。よって、ネジ栓付容器1の使用性を容易にかつ短時間で評価することが可能となり、ネジ栓付容器1の開発時において、デザイン性及び使用性が共に良好であるネジ栓付容器1を容易に実現することができる。

発明の効果

0065

上述の如く本発明によれば、次に述べる種々の効果を実現することができる。

0066

請求項1記載の発明によれば、ネジ栓付容器の使用性を向上させることができる。

0067

また、請求項2乃至請求項5記載の発明によれば、ネジ栓付容器の使用性を容易にかつ短時間で評価することができる。

図面の簡単な説明

0068

図1ネジ栓付容器を使用している状態を示す図である。
図2圧力センサの取り付け位置を示す図である。
図3圧力センサの構造を説明するための図である。
図4ネジ栓の高さの定義を説明するための図である。
図5標準的な手の大きさ、及び小さ目な手の大きさの人におけるネジ栓付容器の使用性が良好な領域を示す図である。
図6手の大きい人におけるネジ栓付容器の使用性が良好な領域を示す図である。
図7標準的な手の大きさ、及び小さ目な手の大きさの人における広口とされたネジ栓付容器の使用性が良好な領域を示す図である。
図8使用性の良好なネジ栓付容器における第1〜第3の圧力測定部の出力を示す図である。
図9使用性が不良であるネジ栓付容器における第1〜第3の圧力測定部の出力を示す図である。
図10標準的な手の大きさである人が、ネジ栓付容器を使用した時における第1〜第3の圧力測定部の出力を示す図である。
図11大きめな手の人が、図10で用いたネジ栓付容器と同一容器を使用した時における、第1〜第3の圧力測定部の出力を示す図である。
図12使用性の良好な広口のネジ栓付容器における第1及び第2の圧力測定部の出力を示す図である。
図13使用性の不良な広口のネジ栓付容器における第1及び第2の圧力測定部の出力を示す図である。
図14ネジ栓付容器の使用性評価システムのシステム構成図である。
図15ネジ栓付容器の使用性の評価処理を示すフローチャートである。

--

0069

1,1A〜1Cネジ栓付容器
2 容器本体
3,3A〜3C ネジ栓
4 手
10圧力センサ
10A 第1の圧力測定部
10B 第2の圧力測定部
10C 第3の圧力測定部

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