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技術 エラーの要因に適切な復旧処理を実行する光ディスク装置およびエラー復旧処理方法

出願人 三洋電機株式会社
発明者 山中正剛加藤賢武井忠之
出願日 2001年5月30日 (19年6ヶ月経過) 出願番号 2001-161937
公開日 2002年12月13日 (18年0ヶ月経過) 公開番号 2002-358741
状態 拒絶査定
技術分野 その他の記録再生2(光磁気記録等) 光学的記録再生1 エラー検出又は訂正、試験 光学的記録再生4(ヘッド自体) 光ヘッド
主要キーワード ランドエリア エラー復旧処理 温度調整処理 位置補償 サーボ係数 評価用データ アドレスセグメント 復旧要求
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重要な関連分野

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図面 (17)

課題

エラー要因に適切な復旧処理を実行する光ディスク装置およびエラー復旧処理方法を提供する。

解決手段

光ディスク装置200はMPU170を備える。MPU170は、ドライブ制御部とデコード制御部とを含む。デコード制御部は、ECCデコーダ182における再生信号デコードエラーを検出すると、エラー復旧要求とその回数とをドライブ制御部へ出力する。ドライブ制御部は、エラー復旧要求の回数に応じたエラー復旧処理を実行する。エラー復旧処理として再生信号の位相調整レーザパワー温度係数による補正サーボ系の立ち上げ直し、再生パワーの最適化、および記録レーザパワーの最適化が選択的に行なわれる。

概要

背景

最近、信号の記録および再生が可能な記録媒体として光磁気ディスクが注目されている。この光磁気ディスクは、ラジアル方向にランドグルーブとを交互に配したトラック構造を有し、ランドとグルーブとの両方に信号を記録することによって高容量化を実現している。そして、最近、規格されたAS−MO(Advanced Storaged Magneto Optical disk)規格においては、直径12cmの光磁気ディスクで6Gbytesの記録容量を達成している。

このような光磁気ディスクへの信号の記録および光磁気ディスクからの信号の再生は、所定量の信号の集まりであるブロック単位で行なわれる。そして、光磁気ディスクからブロック単位で信号を再生し、再生した再生信号デコードした結果、そのブロックにエラーが発生した場合、通常動作中断してエラー復旧処理が行なわれる。

エラーの要因としては、光磁気ディスク上の傷などによる欠陥、再生信号の位相ずれサーボの不安定動作レーザ光再生パワーおよび記録パワーの不適正、および温度変動による光磁気ディスクの特性変化等がある。

これらのエラー要因を解消するために、ドライブ立上げ直し、再生信号の位相調整温度変化に対応した係数を用いたレーザ光のパワー調整、サーボの再調整、およびレーザ光のパワー調整等が行なわれる。

デコード処理部は、デコードエラーが発生すると、ドライブ制御部に対してエラー復旧処理を要求する。ドライブ制御部は、デコード処理部におけるデコード結果だけからでは、エラーの要因を特定できないため、常にドライブの動作状況監視している。そして、ドライブ制御部は、エラー要因を特定して適切なエラー復旧処理を実行する。たとえば、光磁気ディスクに欠陥がある場合、サーボに異常が生じるため、ドライブ制御部は、サーボの異常を検出してサーボ係数の再設定やサーボ動作のやり直し等のエラー復旧処理を実行する。

エラーの復旧処理が終了すると、デコード処理部は、エラーが発生したアドレスから、再度、デコードを開始し、通常動作を継続する。そして、エラーが多発してエラー復旧処理を行なってもエラーが発生する場合、デコード処理部は、そのエリア欠陥エリアとして光磁気ディスクに登録して、二度と、その欠陥エリアを使用しないように対応する。

概要

エラーの要因に適切な復旧処理を実行する光ディスク装置およびエラー復旧処理方法を提供する。

光ディスク装置200はMPU170を備える。MPU170は、ドライブ制御部とデコード制御部とを含む。デコード制御部は、ECCデコーダ182における再生信号のデコードエラーを検出すると、エラー復旧要求とその回数とをドライブ制御部へ出力する。ドライブ制御部は、エラー復旧要求の回数に応じたエラー復旧処理を実行する。エラー復旧処理として再生信号の位相調整、レーザパワー温度係数による補正、サーボ系の立ち上げ直し、再生パワーの最適化、および記録レーザパワーの最適化が選択的に行なわれる。

目的

そこで、本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、エラーの要因に適切な復旧処理を実行する光ディスク装置およびエラー復旧処理方法を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

光ディスクレーザ光照射し、その反射光を検出する光ピックアップと、前記光ピックアップが前記光ディスクから再生した再生信号デコードし、デコードエラーを検出するとエラー復旧要求を出力するデコード処理手段と、制御手段とを備え、前記制御手段は、前記デコード処理手段からのエラー復旧要求を受け、エラーの要因を特定できている場合、そのエラーに最適な復旧処理を実行し、エラーの要因を特定できていない場合、前記エラー復旧要求の回数に応じた復旧処理を実行する、光ディスク装置

請求項2

前記デコード処理手段は、前記エラー復旧要求の最大要求回数を保持しており、前記エラー復旧要求の回数が前記最大要求回数を超えない場合、前記エラー復旧要求とその回数とを前記制御手段へ出力する、請求項1に記載の光ディスク装置。

請求項3

前記制御手段は、前記エラー復旧要求の回数に応じた復旧処理を完了すると、復旧処理完了通知を前記デコード処理手段へ出力し、前記デコード処理手段は、前記復旧処理完了通知を受けると前記再生信号のデコードを再開する、請求項1または請求項2に記載の光ディスク装置。

請求項4

前記光ピックアップは、所定量の信号が記録された領域ごとに信号を再生し、前記デコード処理手段は、前記最大要求回数に一致するエラー復旧要求の回数を前記制御手段へ出力し、再生信号のデコードエラーを検出した場合、その領域を欠陥領域として前記光ディスクに登録する処理を実行する、請求項3に記載の光ディスク装置。

請求項5

前記制御手段は、前記エラー復旧要求の回数が1回目の場合、前記エラー復旧要求の回数に応じた復旧処理を実行せず、前記デコード処理手段は、同期信号に同期して前記再生信号をデコードするように調整する再生信号の位相調整を実行する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光ディスク装置。

請求項6

前記制御手段は、前記エラー復旧要求の回数に応じた復旧処理として復旧処理時間の短い処理から順に実行する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光ディスク装置。

請求項7

前記制御手段は、前記エラー復旧要求の回数が2回目の場合、前記エラー復旧要求の回数に応じた復旧処理として前記光ピックアップから出射されるレーザ光のパワーを所定の温度係数を用いて最適なパワーに設定する温度調整処理を実行する、請求項6に記載の光ディスク装置。

請求項8

前記制御手段は、前記エラー復旧要求の回数が3回目の場合、前記エラー復旧要求の回数に応じた復旧処理として前記光ピックアップに含まれる対物レンズトラッキングサーボおよびフォーカスサーボ再調整を行なうサーボ調整処理を実行する、請求項7に記載の光ディスク装置。

請求項9

前記制御手段は、前記エラー復旧要求の回数が4回目の場合、前記エラー復旧要求の回数に応じた復旧処理として前記光ピックアップが前記光ディスクから信号を再生するときの再生パワーを最適化する再生パワー確定処理を実行する、請求項8に記載の光ディスク装置。

請求項10

前記制御手段は、前記エラー復旧要求の回数が5回目の場合、前記エラー復旧要求の回数に応じた復旧処理として前記光ディスクに信号を記録するときの前記レーザ光の記録パワーを最適化する記録パワー確定処理を実行する、請求項9に記載の光ディスク装置。

請求項11

光ディスクから信号を再生する第1のステップと、前記第1のステップにおいて再生された再生信号をデコードする第2のステップと、前記第2のステップにおいてデコードエラーが検出されると、前記デコードエラーの回数に応じて、異なるエラー復旧処理を実行する第3のステップとを含むエラー復旧処理方法。

技術分野

0001

この発明は、光ディスク装置およびエラー復旧処理方法に関し、特に、エラー要因に適切な復旧処理を実行する光ディスク装置およびエラー復旧処理方法に関するものである。

背景技術

0002

最近、信号の記録および再生が可能な記録媒体として光磁気ディスクが注目されている。この光磁気ディスクは、ラジアル方向にランドグルーブとを交互に配したトラック構造を有し、ランドとグルーブとの両方に信号を記録することによって高容量化を実現している。そして、最近、規格されたAS−MO(Advanced Storaged Magneto Optical disk)規格においては、直径12cmの光磁気ディスクで6Gbytesの記録容量を達成している。

0003

このような光磁気ディスクへの信号の記録および光磁気ディスクからの信号の再生は、所定量の信号の集まりであるブロック単位で行なわれる。そして、光磁気ディスクからブロック単位で信号を再生し、再生した再生信号デコードした結果、そのブロックにエラーが発生した場合、通常動作中断してエラー復旧処理が行なわれる。

0004

エラーの要因としては、光磁気ディスク上の傷などによる欠陥、再生信号の位相ずれサーボの不安定動作レーザ光再生パワーおよび記録パワーの不適正、および温度変動による光磁気ディスクの特性変化等がある。

0005

これらのエラー要因を解消するために、ドライブ立上げ直し、再生信号の位相調整温度変化に対応した係数を用いたレーザ光のパワー調整、サーボの再調整、およびレーザ光のパワー調整等が行なわれる。

0006

デコード処理部は、デコードエラーが発生すると、ドライブ制御部に対してエラー復旧処理を要求する。ドライブ制御部は、デコード処理部におけるデコード結果だけからでは、エラーの要因を特定できないため、常にドライブの動作状況監視している。そして、ドライブ制御部は、エラー要因を特定して適切なエラー復旧処理を実行する。たとえば、光磁気ディスクに欠陥がある場合、サーボに異常が生じるため、ドライブ制御部は、サーボの異常を検出してサーボ係数の再設定やサーボ動作のやり直し等のエラー復旧処理を実行する。

0007

エラーの復旧処理が終了すると、デコード処理部は、エラーが発生したアドレスから、再度、デコードを開始し、通常動作を継続する。そして、エラーが多発してエラー復旧処理を行なってもエラーが発生する場合、デコード処理部は、そのエリア欠陥エリアとして光磁気ディスクに登録して、二度と、その欠陥エリアを使用しないように対応する。

発明が解決しようとする課題

0008

しかし、エラーの要因を特定できない場合、ドライブ処理部は、エラー復旧要求に対して一律の復旧処理を実行し、エラーを復旧できないという問題がある。

0009

また、仮にエラーが復旧されたとしても、エラー要因に最適な復旧処理を実行すれば短時間で復旧されるのに、長時間の復旧処理が実行され、ドライブ全体の性能が低下するという問題がある。

0010

そこで、本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、エラーの要因に適切な復旧処理を実行する光ディスク装置およびエラー復旧処理方法を提供することである。

0011

この発明による光ディスク装置は、光ディスクにレーザ光を照射し、その反射光を検出する光ピックアップと、光ピックアップが光ディスクから再生した再生信号をデコードし、デコードエラーを検出するとエラー復旧要求を出力するデコード処理手段と、制御手段とを備え、制御手段は、デコード処理手段からのエラー復旧要求を受け、エラーの要因を特定できている場合、そのエラーに最適な復旧処理を実行し、エラーの要因を特定できていない場合、エラー復旧要求の回数に応じた復旧処理を実行する。

0012

この発明による光ディスク装置においては、制御手段は、デコード処理手段からエラー復旧要求を受けると、エラー要因が特定されているか否かを判定する。そして、エラー要因が特定されているとき制御手段は、そのエラー要因を解消するための復旧処理を実行する。一方、エラー要因が特定されていないとき、制御手段は、復旧要求の回数ごとに異なる復旧処理を実行する。

0013

したがって、この発明によれば、エラーの発生回数ごとに適切な復旧処理を実行し、エラーから迅速に復旧できる。

0014

好ましくは、デコード処理手段は、エラー復旧要求の最大要求回数を保持しており、エラー復旧要求の回数が最大要求回数を超えない場合、エラー復旧要求とその回数とを制御手段へ出力する。

0015

制御手段は、デコード処理手段から受取った復旧要求回数に基づいて、エラー復旧処理の内容を決定し、そのエラー復旧処理を実行する。

0016

したがって、この発明によれば、エラー復旧要求の回数をカウントすることによって発生したエラーに対して適切な復旧処理を実行できる。

0017

好ましくは、制御手段は、エラー復旧要求の回数に応じた復旧処理を完了すると、復旧処理完了通知をデコード処理手段へ出力し、デコード処理手段は、復旧処理完了通知を受けると再生信号のデコードを再開する。

0018

制御手段は、エラー復旧要求の回数に応じた復旧処理を実行し、エラーが解消すると、復旧処理が終わったことを示す通知をデコード処理手段へ出力する。デコード処理手段は、制御手段からの通知を受けると通常動作に戻って再生信号のデコードを再開する。

0019

したがって、この発明によれば、エラーの復旧要求後、通常動作に迅速に戻れる。

0020

好ましくは、光ピックアップは、所定量の信号が記録された領域ごとに信号を再生し、デコード処理手段は、最大要求回数に一致するエラー復旧要求の回数を制御手段へ出力し、再生信号のデコードエラーを検出した場合、その領域を欠陥領域として光ディスクに登録する処理を実行する。

0021

所定回数のエラー復旧処理を行なっても、エラーが解消しないとき、信号の再生が行なわれている光ディスク上の領域が欠陥領域として登録される。

0022

したがって、この発明によれば、復旧不可能な領域を除外することによって光ディスクへの信号の記録および再生を安定して行なうことができる。

0023

好ましくは、制御手段は、エラー復旧要求の回数が1回目の場合、エラー復旧要求の回数に応じた復旧処理を実行せず、デコード処理手段は、同期信号に同期して再生信号をデコードするように調整する再生信号の位相調整を実行する。

0024

エラー復旧要求の回数が1回のとき、再生信号の位相が同期信号に同期するように自動的に調整される。

0025

したがって、この発明によれば、発生したエラーを自動的に解消できる。好ましくは、制御手段は、エラー復旧要求の回数に応じた復旧処理として復旧処理時間の短い処理から順に実行する。

0026

したがって、この発明によれば、発生したエラーを迅速に解消できる。好ましくは、制御手段は、エラー復旧要求の回数が2回目の場合、エラー復旧要求の回数に応じた復旧処理として光ピックアップから出射されるレーザ光のパワーを所定の温度係数を用いて最適なパワーに設定する温度調整処理を実行する。

0027

エラー復旧要求の回数が2回のとき、レーザ光のパワーが温度係数によって補正される。

0028

したがって、この発明によれば、動作時の温度に最適なレーザパワーにより信号を再生できる。

0029

好ましくは、制御手段は、エラー復旧要求の回数が3回目の場合、エラー復旧要求の回数に応じた復旧処理として光ピックアップに含まれる対物レンズトラッキングサーボおよびフォーカスサーボの再調整を行なうサーボ調整処理を実行する。

0030

エラー復旧要求の回数が3回のとき、サーボ系の立ち上げ直しが行なわれる。したがって、この発明によれば、サーボ系を再調整できる。

0031

好ましくは、制御手段は、エラー復旧要求の回数が4回目の場合、エラー復旧要求の回数に応じた復旧処理として光ピックアップが光ディスクから信号を再生するときの再生パワーを最適化する再生パワー確定処理を実行する。

0032

エラー復旧要求の回数が4回のとき、再生パワーの最適化が実行される。したがって、この発明によれば、再生パワーずれによるデコードエラーを解消できる。

0033

好ましくは、制御手段は、エラー復旧要求の回数が5回目の場合、エラー復旧要求の回数に応じた復旧処理として光ディスクに信号を記録するときのレーザ光の記録パワーを最適化する記録パワー確定処理を実行する。

0034

エラー復旧要求の回数が5回のとき、記録パワーの最適化が実行される。したがって、この発明によれば、記録パワーずれによるデコードエラーを解消できる。

0035

また、この発明によるエラー復旧処理方法は、光ディスクから信号を再生する第1のステップと、第1のステップにおいて再生された再生信号をデコードする第2のステップと、第2のステップにおいてデコードエラーが検出されると、デコードエラーの回数に応じて、異なるエラー復旧処理を実行する第3のステップとを含む。

0036

この発明によるエラー復旧処理方法においては、デコードエラーの回数に応じて、再生信号の位相調整、レーザパワーの温度係数による補正、サーボ系の立ち上げ直し、再生レーザパワーの最適化、および記録レーザパワーの最適化が選択的に行なわれる。

0037

したがって、この発明によれば、デコードエラーの発生回数に応じてエラーを解消できる。

発明を実施するための最良の形態

0038

本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。

0039

[実施の形態1]図1を参照して、本発明による光ディスク装置が信号の記録および/または再生の対象とする光磁気ディスクについて説明する。光磁気ディスク100は、径方向に同心円状に配置された複数のバンドB0〜B13を含む。各バンドB0〜B13は、テスト領域TSRとデータ領域DRとから成る。テスト領域TSRは、データ領域DRよりも内周側に設けられる。このテスト領域TSRは、各バンドB0〜B13のデータ領域DRにデータを記録および/または再生するためのレーザ光のパワーを最適化するために使用される。

0040

図2は、各バンドB0〜B13の一部の構造を示す平面図である。グルーブ1およびランド2は、光磁気ディスク100のラジアル方向DR1に交互に配置される。また、グルーブ1は、光磁気ディスク100のタンジェンシャル方向DR2に4μm程度のランド3Aを含み、ランド2は、タンジェンシャル方向DR2に4μm程度のグルーブ3Bを含む。ランド3Aおよびグルーブ3Bは、光磁気ディスク100のラジアル方向DR1に隣接して形成され、タンジェンシャル方向DR2に一定周期で形成される。

0041

なお、ランド3Aおよびグルーブ3Bを「ファインクロックマーク」と言い、光磁気ディスク100に信号を記録および/または再生するときの基準クロックCLKを生成する元になるものである。また、グルーブ1およびランド2はスパイラル状もしくは同心円状に配されている。

0042

各バンドB0〜B13には、フレーム単位で信号が記録および/または再生されるため、各バンドB0〜B13は複数のフレームを含む。すなわち、光磁気ディスク100には、記録単位であるフレームが等間隔で配置されており、各フレームは39個のセグメントS0,S1,S2,…,S38によって構成されている。

0043

そして、各セグメントの長さは、532DCB(Data ChannelBit)であり、各セグメントの先頭には、データの記録および再生を行なうクロック位相情報を示すファインクロックマーク(FCM:Fine Clock Mark)3A,3Bが形成されている。フレームの先頭であるセグメントS0には、ファインクロックマーク3A,3Bに続いて、光磁気ディスク100上のアドレスを示すアドレス情報ウォブル4〜9により光磁気ディスク100の製造時にプリフォーマットされている。

0044

ウォブル4とウォブル5、ウォブル6とウォブル7、およびウォブル8とウォブル9とは、グルーブ1の互いの反対側の壁に形成されており、同じアドレス情報が記録されている。かかるアドレス情報の記録方式を片側スタガ方式と言い、片側スタガ方式を採用することにより光磁気ディスク100にチルト等が発生し、レーザ光がグルーブ1もしくはランド2の中心からずれた場合にも正確にアドレス情報を検出することができる。

0045

アドレス情報が記録された領域とファインクロックマーク3A,3Bが形成された領域はユーザデータを記録する領域としては利用されない。また、セグメントSnは、ファインクロックマーク3A,3Bとユーザデータn−1とにより構成される。

0046

図3を参照して、バンドB0〜B13の各々は、m個のフレームF0〜Fm−1から成る。フレームの個数は各バンドB0〜B13によって異なる。また、1つのフレームは、上述したように39個のセグメントS0〜S38から成る。図3に示すようなデータフォーマットに従って光磁気ディスク100に信号が記録および/または再生される。

0047

図4を参照して、セグメントの詳細な構成について説明する。フレームを構成する各セグメントS0,S1,S2,…,S38のうち、セグメントS0は光磁気ディスク100上にプリフォーマットされたアドレスセグメントであり、セグメントS1からセグメントS38は、ユーザデータの記録領域として確保されたデータセグメントである。セグメントS0は、12DCBのファインクロックマーク領域FCMと520DCBのアドレスとから構成され、セグメントS1は、12DCBのファインクロックマーク領域FCMと、4DCBのプリライトと、512DCBのデータと、4DCBのポストライトとから構成される。

0048

プリライトは、データの書出しを示すものであり、たとえば、所定のパターン「0011」から構成され、ポストライトはデータの終わりを示すものであり、たとえば、所定のパターン「1100」から構成される。

0049

また、セグメントS1のユーザデータ領域には、再生時のデータの位置確認再生クロック位置補償レーザパワー調整等を行なうための固定パターンであるヘッダが設けられている。ヘッダに記録する固定パターンは直流成分を抑えたパターンであり、たとえば、2Tのドメインを2Tの間隔で所定個数形成したものと、8Tのドメインを8Tの間隔で所定個数形成したものとが記録される。

0050

そして、2Tのドメインを再生して得られるアナログ信号サンプリングのタイミングが、信号の記録に用いる基準クロックの位相を遅延させた再生クロックの位相に一致するように調整することによって位相補償を行ない、2Tのドメインと8Tのドメインとを再生し、8Tのドメインの再生信号強度に対する2Tのドメインの再生信号強度の比が50%以上になるようにレーザパワーの調整を行なう。また、8Tのドメインを再生し、再生信号を2値化したデジタル信号の位置が予め予想された8Tのドメインのデジタル信号の位置と一致するかを確認することによって再生時の信号の位置確認を行なう。さらに、プリライト、ポストライト、およびヘッダの各パターンは、ユーザデータの記録時にユーザデータと連続して記録される。

0051

セグメントS2〜S38は、12DCBのファインクロックマーク領域FCMと、4DCBのプリライトと、512DCBのデータと、4DCBのポストライトとから構成される。

0052

図5を参照して、光磁気ディスク100からのアドレス信号AD、ファインクロックマーク信号FCM、および光磁気信号RFの検出について説明する。領域10および領域30は、光磁気ディスク100の製造時にプリフォーマットされるプリフォーマット領域を構成する。領域10は、ウォブル4〜7とファインクロックマーク3A,3Bとが形成される。また、領域30は、ファインクロックマーク3A,3Bが形成される。領域20は、ユーザデータ領域を構成し、ユーザデータが記録される。

0053

光磁気ディスク100にレーザ光を照射し、その反射光を検出する光ピックアップ110中の光検出器1020は、6つの検出領域1020A,1020B,1020C,1020D,1020E,1020Fを有する。領域A1020Aと領域B1020B、および領域C1020Cと領域D1020Dは光磁気ディスク100のタンジェンシャル方向DR2に配置され、領域A1020Aと領域D1020D、領域B1020Bと領域C1020C、および領域E1020Eと領域F1020Fは光磁気ディスク100のラジアル方向DR1に配置される。

0054

領域A1020A、領域B1020B、領域C1020C、および領域D1020Dは、それぞれ、光磁気ディスク100に照射されたレーザ光LBのA領域、B領域C領域、およびD領域での反射光を検出する。また、領域E1020E、および領域F1020Fは、レーザ光LBのA領域、B領域、C領域、およびD領域の全体で反射されたレーザ光を、光ピックアップ110のウォラストンプリズム(図示せず)によって偏光面の異なる2つの方向に回折されたレーザ光を検出する。

0055

ユーザデータ領域である領域20に記録された光磁気信号の再生信号RFは、光検出器1020の領域E1020Eで検出されたレーザ光強度[E]と領域F1020Fで検出されたレーザ光強度[F]との差を演算することによって検出される。すなわち、回路40の減算器400は、領域E1020Eで検出されたレーザ光強度[E]と領域F1020Fで検出されたレーザ光強度[F]との差分を演算し、再生信号RF=[E]−[F]を出力する。

0056

プリフォーマット領域を構成する領域10のウォブル4〜7によって記録されたアドレス情報の再生信号は、ラジアルプッシュプル法によって検出され、領域A1020Aで検出されたレーザ光強度[A]と領域B1020Bで検出されたレーザ光強度[B]との和から領域C1020Cで検出されたレーザ光強度[C]と領域D1020Dで検出されたレーザ光強度[D]との和を減じたものとして検出される。すなわち、アドレス信号ADは、回路50を構成する加算器500,501と減算器502とによって検出される。加算器500は、領域A1020Aで検出されたレーザ光強度[A]と領域B1020Bで検出されたレーザ光強度[B]とを加算した[A+B]を出力する。加算器501は、領域C1020Cで検出されたレーザ光強度[C]と領域D1020Dで検出されたレーザ光強度[D]とを加算した[C+D]を出力する。そして、減算器502は、加算器500の出力[A+B]から加算器501の出力[C+D]を減算してアドレス信号AD=[A+B]−[C+D]を出力する。

0057

また、プリフォーマット領域を構成する領域30のファインクロックマーク3A,3Bは、タンジェンシャルプッシュプル法により検出され、領域A1020Aで検出されたレーザ光強度[A]と領域D1020Dで検出されたレーザ光強度[D]との和から領域B1020Bで検出されたレーザ光強度[B]と領域C1020Cで検出されたレーザ光強度[C]との和を減じたものとして検出される。すなわち、ファインクロックマーク3A,3Bは、回路50を構成する加算器503,504と減算器505とによって検出される。加算器503は、領域A1020Aで検出されたレーザ光強度[A]と領域D1020Dで検出されたレーザ光強度[D]とを加算した[A+D]を出力する。加算器504は、領域B1020Bで検出されたレーザ光強度[B]と領域C1020Cで検出されたレーザ光強度[C]とを加算した[B+C]を出力する。そして、減算器505は、加算器503の出力[A+D]から加算器504の出力[B+C]を減算してファインクロックマーク信号FCM=[A+D]−[B+C]を出力する。このファインクロックマーク信号FCMは、PLL(Phase LockedLoop)回路(図示せず)に入力される。そして、PLL回路は、ファインクロックマーク信号FCMの2つの成分間に所定個数(たとえば532個)の周期信号が存在するように基準クロックCLKを生成する。

0058

図6を参照して、実施の形態1による光ディスク装置200は、光ピックアップ110と、アナログ信号処理手段120と、サーボ手段130と、モータドライバ140と、スピンドルモータ150と、アドレス検出回路160と、MPU170と、デジタル信号処理手段180と、RAM190と、インタフェース210と、磁気ヘッド駆動手段220と、レーザドライバ230と、磁気ヘッド240とを備える。デジタル信号処理手段180は、ECCエンコーダ181とECCデコーダ182とを含む。

0059

光ピックアップ110は、光磁気ディスク100にレーザ光を照射し、その反射光を検出する。アナログ信号処理手段120は、光ピックアップ110が検出したトラッキングエラー信号フォーカスエラー信号、ファインクロックマーク信号および光磁気信号を受ける。そして、アナログ信号処理手段120は、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号およびファインクロックマーク信号を増幅してサーボ手段130へ出力する。また、アナログ信号処理手段120は、光磁気信号の高域および低域をカットし、光磁気信号をアナログ信号からデジタル信号に変換してECCデコーダ182へ出力する。

0060

サーボ手段130は、アナログ信号処理手段120から入力されたトラッキングエラー信号およびフォーカスエラー信号に基づいて光ピックアップ110に含まれる対物レンズ(図示せず)のトラッキングサーボおよびフォーカスサーボを行なう。また、サーボ手段130は、アナログ信号処理手段120から入力されたファインクロックマーク信号に同期してスピンドルモータ150を回転させるようにモータドライバ140を制御する。さらに、サーボ手段130は、MPU170からの制御に基づいて、光ピックアップ110を光磁気ディスク100のラジアル方向DR1に移動させる。

0061

モータドライバ140は、サーボ手段130からの制御に基づいて、スピンドルモータ150をファインクロックマーク信号に同期して所定の回転数で回転させる。スピンドルモータ150は、光磁気ディスク100を所定の回転数で回転させる。アドレス検出回路160は、光ピックアップ110が検出したアドレス信号ADに基づいてアドレスを検出し、その検出したアドレスをMPU170へ出力する。

0062

MPU170は、ECCデコーダ182からエラー復旧要求を受けると、後述する各種のエラー復旧処理を実行する。そして、MPU170は、エラー復旧処理が終了すると、復旧処理終了通知をECCデコーダ182へ出力する。また、MPU170は、光ディスク装置200の各部を制御する。

0063

ECCエンコーダ181は、RAM190に格納された記録データを所定量づつ読出し、その読出した記録データを上述した基準クロックCLKに同期して所定の方式にエンコードし、そのエンコードした記録信号磁気ヘッド駆動回路220へ出力する。ECCデコーダ182は、アナログ信号処理手段120からの再生信号を上述した基準クロックCLKに同期してデコードし、そのデコードした再生データをRAM190に格納する。

0064

RAM190は、各種のデータを記憶する。インタフェース210は、MPU170からの制御に基づいてホスト250からの記録データをRAM190に格納し、RAM190から再生データを読出してホスト250へ出力する。

0065

磁気ヘッド駆動手段220は、ECCエンコーダ181からの記録信号に基づいて磁気ヘッド240を駆動する。レーザドライバ230は、MPU170からの制御に基づいて、光ピックアップ110に含まれる半導体レーザ(図示せず)を駆動する。磁気ヘッド240は、磁界を光磁気ディスク100に印加する。

0066

図7は、MPU170の機能を示す概略ブロック図である。図7を参照して、MPU170は、ドライブ制御部171と、デコード制御部172とを含む。ドライブ制御部171は、サーボ手段130およびレーザドライバ140等のドライブ系を主に制御し、エラー復旧要求およびその回数を受けると、後述するように、エラー復旧要求の回数に応じた復旧処理を実行する。そして、ドライブ制御部171は、復旧処理が終了すると、復旧処理終了通知をデコード制御部172へ出力し、デコードエラーが発生したアドレス値の位置へ光ピックアップ110をシークさせるようにサーボ手段130を制御する。

0067

デコード制御部172は、ECCデコーダ182を監視し、ECCデコーダ182において再生信号のデコードエラーが生じたとき、エラー復旧要求の回数が最大要求回数以下であるとき、エラー復旧要求およびその回数をドライブ制御部171へ出力する。また、デコード制御部172は、ドライブ制御部171から復旧処理終了通知を受けると、デコード処理を再開するようにECCデコーダ182を制御する。さらに、デコード制御部172は、最大要求回数に一致するエラー復旧要求の回数をドライブ制御部171へ出力し、その後、再生信号のデコードエラーを検出した場合、デコードエラーを検出したブロックを欠陥領域として光磁気ディスク100に登録する処理を実行する。

0068

図8を参照して、通常動作における再生信号のデコード処理について説明する。デコードが開始されると、ドライブ制御部171は、ドライブが停止しているか否かを判定し(ステップS100)、ドライブが停止していなければ、ステップS104へ移行する。ドライブが停止している場合、ドライブ制御部171は、スピンドルモータ150を所定の回転数で回転させるための指示をサーボ手段130へ出力する。そして、サーボ手段130は、スピンドルモータ150を所定の回転数で回転させるようにモータドライバ140を制御し、モータドライバ140は、スピンドルモータ150を所定の回転数で回転する。これによって光磁気ディスク100は、所定の回転数で回転する(ステップS101)。

0069

そうすると、ドライブ制御部171は、光ピックアップ1110に含まれる半導体レーザ(図示せず)を駆動するようにレーザドライバ230を制御し、レーザドライバ230は、半導体レーザを駆動する(ステップS102)。これによって、光ピックアップ110は、所定の回転数で回転している光磁気ディスク100にレーザ光を照射する。その後、ドライブ制御部171は、トラッキングエラー信号およびフォーカスエラー信号に基づいて、光ピックアップ110に含まれる対物レンズ(図示せず)のトラッキングサーボおよびフォーカスサーボを行なうようにサーボ手段130を制御する。サーボ手段130は、アナログ信号処理手段120から入力されたトラッキングエラー信号およびフォーカスエラー信号に基づいて対物レンズのトラッキングサーボおよびフォーカスサーボを行なう(ステップS103)。これにより、ドライブ系が立ち上がる。

0070

ステップS100においてドライブが停止中でないと判定された場合、またはステップS103の後、ドライブ制御部171は、アドレス検出回路160から入力されたアドレス値に基づいて、光ピックアップ110を目的アドレスの位置へシークさせるようにサーボ手段130を制御する。サーボ手段130は、ドライブ制御部171からの制御に基づいて光ピックアップ110を目的アドレスの位置へシークさせる(ステップS104)。この場合、磁気ヘッド240は、光ピックアップ110の基体に固定されているため、光ピックアップ110をシークさせることによって磁気ヘッド240も一緒にシークされる。

0071

そして、光ピックアップ110は、光磁気ディスク100から再生信号を検出し、その検出した再生信号をアナログ信号処理手段120へ出力する。アナログ信号処理手段120は、再生信号の高域と低域とをカットし、再生信号をアナログ信号からデジタル信号へ変換してECCデコーダ182へ出力する。ECCデコーダ182は、再生信号をデコードし(ステップS105)、そのデコードした再生データをRAM190に格納する(ステップS106)。

0072

そうすると、インタフェース210は、デコード制御部172からの制御に基づいて、RAM190に格納された再生データを所定量づつ読出してホスト250へ転送する(ステップS107)。所定量のデータに対してステップS104〜S107が実行され、デコード制御部172は、所定量のデコードが終了したか否かを判定し(ステップS108)、デコードが終了していなければステップS104〜S107を繰返し、デコードが終了していれば、全体の動作が終了する。

0073

図9および図10を参照して、エラー復旧処理を行なうときの動作について説明する。図9を参照して、動作が開始されると、デコード制御部172は、ドライブ制御部171へのエラー復旧要求の回数を「0」回に設定する(ステップS200)。そして、ドライブ制御部171は、アドレス検出回路160からのアドレス値に基づいて光ピックアップ110を目的のアドレス位置へシークさせる(ステップS201)。目的のアドレス位置へシークされると、光ピックアップ110は、光磁気ディスク100から信号を再生し、再生信号をアナログ信号処理手段120へ出力する。この場合、光ピックアップ110は、上述したフレームを16個集めた1ECCブロック分の信号を再生する。アナログ信号処理手段120は、再生信号の高域と低域とをカットし、再生信号をアナログ信号からデジタル信号に変換してECCデコーダ182へ出力する。そして、ECCデコーダ182は、再生信号をデコードする(ステップS202)。デコード制御部172は、ECCデコーダ182においてデコードエラーが発生したか否かを判定し(ステップS203)、デコードエラーが発生していないとき、再生データをRAM190へバッファリングするようにECCデコーダ182を制御する。そして、ECCデコーダ182は、再生データをRAM190へバッファリングする(ステップS204)。

0074

ECCデコーダ182において、デコーダエラーが発生したとき、デコード制御部172は、ドライブ制御部171へのエラー復旧要求の回数が最大要求回数を超えたか否かを判定する(ステップS205)。デコード制御部172は、エラー復旧要求の回数が最大要求回数以下であるとき、エラー復旧要求の回数に「1」回をプラスし(ステップS206)、エラー復旧要求およびその回数をドライブ制御部171へ出力する(ステップS207)。そして、ドライブ制御部171は、デコード制御部172からのエラー復旧要求およびその回数を受けると、後述するように、エラー復旧要求の回数に応じた復旧処理を実行し、復旧処理が終了すると、復旧処理終了通知をデコード制御部172へ出力する(ステップS208)。その後、ステップS201〜S203,S205〜8が繰返される。

0075

ステップS205において、デコード処理部172がエラー復旧要求の回数が最大要求回数を超えたと判定したとき、信号を再生している光磁気ディスク100上の領域(1ECCブロックに相当する領域)を欠陥領域として光磁気ディスク100の管理エリアに登録する(ステップS209)。

0076

具体的には、デコード制御部172は、エラーが復旧できなかった領域(フレーム)のアドレス値をECCエンコード181へ出力するとともに、欠陥領域を管理エリアへ登録する旨をドライブ制御部171へ出力する。そうすると、ドライブ制御部171は、光ピックアップ110を光磁気ディスク100の管理エリアへシークさせるようにサーボ手段130を制御し、サーボ手段130は、光ピックアップ110および磁気ヘッド240を管理エリアへシークさせる。一方、ECCエンコーダ181は、入力されたアドレス値をエンコードして磁気ヘッド駆動回路220へ出力し、磁気ヘッド駆動回路220は、入力されたアドレス値に基づいて磁気ヘッド240を駆動する。そして、磁気ヘッド240は、アドレス値によって変調された磁界を光磁気ディスク100に印加して、欠陥領域と判定されたフレームのアドレス値が光磁気ディスク100の管理エリアに記録される。なお、再生信号のデコード中ディスク上の欠陥管理エリアDMA)に記録を行なうのは、ドライブとしてパフォーマンスが低下するので、実際には内部RAMにテーブルとして記録しておき、空き時間、およびドライブ停止時等に記録する。

0077

ステップS204またはステップS209の後、デコード制御部172は、所定量の再生信号のデコードが終了したか否かを判定し(ステップS210)、所定量の再生信号のデコードが終了したとき、全体の動作が終了する。所定量の再生信号のデコードが終了していないとき、デコード制御部172は、次のアドレス位置へ光ピックアップ110をシークさせる指示をドライブ制御部171へ出力し、ドライブ制御部171は、光ピックアップ110を次のアドレス位置へシークさせるようにサーボ手段130を制御する。そして、サーボ手段130は、光ピックアップ110を次のアドレス位置へシークさせる。その後、ステップS200〜S210が繰返される。

0078

図10を参照して、デコード制御部172からエラー復旧要求が入力されると、ドライブ制御部171は、エラー要因が不明か否かを判定し(ステップS300)、エラー要因が判明しているとき、そのエラーに最適な最適エラー復旧処理を選択する(ステップS301)。そして、ドライブ制御部171は、最適エラー復旧処理を実行し(ステップS302)、エラー要因をクリアする(ステップS303)。

0079

一方、ドライブ制御部171は、ステップS300において、エラー要因が不明であると判定したとき、デコード制御部172から入力されたデータから復旧要求の回数を読出し(ステップS304)、エラー復旧要求の回数が何回かを判定する(ステップS305)。エラー復旧要求の回数が1回であるとき、最も簡単なエラー復旧処理である再生信号の位相調整が行なわれる。この再生信号の位相調整は、光磁気ディスク100から順次信号を再生している途中で自動的に行なわれるので、ドライブ制御部171は、実際には何も動作しない。

0080

ステップS305において、エラー復旧要求の回数が2回であると判定されたとき、ドライブ制御部171は、温度調整処理を実行する(ステップS310)。この温度調整処理は、温度係数を用いてレーザ光のパワーを補正する処理である。温度が高くなるに従って最適再生パワーおよび最適記録パワーが低くなる。つまり、温度と最適再生パワーおよび最適記録パワーとは反比例する。したがって、ドライブ制御部171は、レーザパワーの温度に対する変化率である温度係数を保持しており、エラーが発生したときの光ディスク装置200内の温度を温度計(図示せず)から入力し、温度係数を用いてその温度に最適なレーザパワーを計算する。そして、ドライブ制御部171は、光ピックアップ110から出射されるレーザ光のパワーを、計算した最適なレーザパワーに設定するようにレーザドライバ230を制御し、レーザドライバ230は、レーザ光のパワーを最適なレーザパワーに設定する。これによって、温度調整処理(ステップS310)が終了する。

0081

また、ステップS305において、エラー復旧要求の回数が3回であると判定されたとき、ドライブ制御部171は、サーボ調整処理を実行する(ステップS320)。このサーボ調整処理は、スピンドルモータ150による光磁気ディスク100の回転が所定の回転数で行なわれるように再調整したり、光ピックアップ110に含まれる対物レンズのトラッキングサーボおよびフォーカスサーボを再調整するなどのサーボ系の立ち上げ直しを行なう処理である。したがって、ドライブ制御部171は、サーボ系の立ち上げ直しを行なうようにサーボ手段130を制御し、サーボ手段130はサーボ系の立ち上げ直しを実行する。これによって、サーボ調整処理(ステップS320)が終了する。

0082

さらに、ステップS305において、エラー復旧要求の回数が4回であると判定されたとき、ドライブ制御部171は、再生パワーの確定処理を実行する(ステップS330)。この再生パワーの確定処理は、実際に信号を光磁気ディスク100に記録し、その記録した信号をレーザ光のパワーを変化させて再生し、再生信号のエラーレートが最小になるパワーを最適な再生パワーと決定する処理である。この再生パワーの確定処理については、後に詳細に説明する。

0083

また、さらに、ステップS305において、エラー復旧要求の回数が5回でああると判定されたとき、ドライブ制御部171は、記録パワーの確定処理を実行する(ステップS340)。この記録パワーの確定処理は、レーザ光のパワーを変化させて信号を光磁気ディスク100に記録し、その記録した信号を最適な再生パワーを用いて再生し、再生信号のエラーレートが最小となるパワーを最適な記録パワーと決定する処理である。この記録パワーの確定処理についても、後に詳細に説明する。

0084

ステップS303,S310,S320,S330,S340の後、ドライブ制御部171は、エラー復旧処理が終了したことを確認すると、復旧処理終了通知をデコード制御部172へ出力し(ステップS341)、全体の動作が終了する。

0085

その後、図9に示すステップS200へ移行し、再生信号のデコード処理が継続される。

0086

次に、図11図13を参照して、図10のステップS330における再生パワーの確定処理の動作について詳細に説明する。再生パワーの確定処理を行なうとき、ドライブ制御部171は、評価用の元データ(グルーブ用の元データとランド用の元データ)をRAM190に格納し、ECCエンコーダ181は、RAM190から元データを読出し、元データに対してスクランブル処理を行なわずに所定の方式にエンコードすることによって初期化用データを生成し、元データに対してスクランブル処理を行なった後に所定の方式にエンコードすることによって評価用データを生成する。そして、ECCエンコーダ181は、生成した初期化用データまたは評価用データを磁気ヘッド駆動回路220へ出力する。また、ECCデコーダ182は、デコード処理を行なった後にスクランブル処理を解除する処理を行なう。

0087

図11を参照して、光ディスク装置200におけるレーザ光の再生パワーの確定処理について説明する。再生パワーの確定処理が開始されると、ドライブ制御部171は、評価用データがRAM190に格納されているか否かを判定し(ステップS400)、評価用データがRAM190に格納されているときステップS403へ移行し、初期化処理が行なわれる。なお、データがRAM190に格納されていることを「データをRAM190に展開中」とも言う。評価用データがRAM190に格納されていないとき、ドライブ制御部171は、ランド用の元データをRAM190に格納する(ステップS401)。次いで、ドライブ制御部171は、グルーブ用の元データをRAM190に格納する(ステップS402)。つまり、ドライブ制御部171は、レーザ光のパワー調整を行なうときは、自らが保持するランド用の元データとグルーブ用の元データとをRAM190に格納する。そして、ドライブ制御部171は、サーボ手段130を制御して、光ピックアップ110および磁気ヘッド240を目的のテスト領域TSRへシークさせる。

0088

ステップS400において、評価用データがRAM190に格納されているとき、またはステップS402の後、初期化処理(ステップS403)および評価用データの記録処理(ステップS404)が行なわれる。

0089

図12を参照して、初期化処理(ステップS403)について説明する。ドライブ制御部171は、レーザ光の記録パワーを所定の記録パワーに設定するようにレーザドライバ230を制御する。そして、レーザドライバ230は、所定の記録パワーを有するレーザ光を発生するように光ピックアップ110に含まれる半導体レーザ(図示せず)を駆動する。これにより、記録レーザパワーの設定が終了する(ステップS500)。この場合、ドライブ制御部171は、前回、記録した信号の影響を確実に消去するため、大き目の記録パワーを設定する。大き目の記録パワーとは、光磁気ディスク100の製造者推奨する記録パワーよりも大きいパワーである。ドライブ制御部171は、アドレス検出回路160から入力されたアドレス値に基づいて光ピックアップ110および磁気ヘッド240がテスト領域TSRの先頭アドレスの位置に到達したか否かを判定する(ステップS501)。光ピックアップ110および磁気ヘッド240が先頭アドレスの位置に到達していないとき、MPU170は、目的アドレスへアクセスするようにサーボ手段130を制御する(ステップS502)。

0090

ステップS501において、光ピックアップ110および磁気ヘッド240が先頭アドレスの位置に到達したとき、MPU170は、スクランブル処理を行なわないようにECCエンコーダ181を制御し(ステップS503)、RAM190に格納されたランド用の元データを読出してECCエンコーダ181に与える(ステップS504)。そして、ECCエンコーダ181は、ランド用の元データに対してスクランブル処理を行なわないでエンコードし(ステップS505)、初期化用データを磁気ヘッド駆動回路220へ出力する。磁気ヘッド駆動回路220は、入力された初期化用データに基づいて磁気ヘッド240を駆動し、磁気ヘッド240は、初期化用データによって変調された磁界を光磁気ディスク100に印加する。これによって、初期化用データが光磁気ディスク100のランド2に記録され、前回、記録された信号の影響は消去される。

0091

そして、ドライブ制御部171は、設定したブロック数分だけ初期化用データが記録されたか否かを判定し(ステップS506)、設定したブロック数分だけ初期化用データの記録が完了すると、初期化処理が終了する。

0092

図13を参照して、評価用データの記録処理(ステップS404)について説明する。ドライブ制御部171は、レーザ光の記録パワーを所定の記録パワーに設定するようにレーザドライバ230を制御する。そして、レーザドライバ230は、所定の記録パワーを有するレーザ光を発生するように光ピックアップ110に含まれる半導体レーザ(図示せず)を駆動する。これにより、記録レーザパワーの設定が終了する(ステップS600)。この場合、ドライブ制御部171は、レーザ光のパワーを光磁気ディスク100の製造者が推奨する最適記録パワーよりも大きいパワーに設定するようにレーザドライバ230を制御する。ドライブ制御部171は、アドレス検出回路160から入力されたアドレス値に基づいて光ピックアップ110および磁気ヘッド240がテスト領域TSRの先頭アドレスの位置に到達したか否かを判定する(ステップS601)。光ピックアップ110および磁気ヘッド240が先頭アドレスの位置に到達していないとき、ドライブ制御部171は、目的アドレスへアクセスするようにサーボ手段130を制御する(ステップS602)。

0093

ステップS601において、光ピックアップ110および磁気ヘッド240が先頭アドレスの位置に到達したとき、ドライブ制御部171は、スクランブル処理を行なうようにECCエンコーダ181を制御し(ステップS603)、RAM190に格納されたランド用の元データを読出してECCエンコーダ181に与える(ステップS604)。そして、ECCエンコーダ181は、ランド用の元データに対してスクランブル処理を行ない、そのスクランブル処理を行なったデータをエンコードして評価用データを磁気ヘッド駆動回路220へ出力する(ステップS605)。磁気ヘッド駆動回路220は、入力された評価用データに基づいて磁気ヘッド240を駆動し、磁気ヘッド240は、評価用データによって変調された磁界を光磁気ディスク100に印加する。これによって、評価用データが光磁気ディスク100のランド2に記録される。

0094

そして、ドライブ制御部171は、設定したブロック数分だけ評価用データが記録されたか否かを判定し(ステップS606)、設定したブロック数分だけ評価用データの記録が完了すると、評価用データの記録処理が終了する。

0095

再び、図11を参照して、評価用データの記録処理(ステップS404)が終了すると、ドライブ制御部171は、再生レーザパワーを最小のパワーに設定するようにレーザドライバ230を制御する。そして、レーザドライバ230は、最小のパワーを有するレーザ光を発生するように光ピックアップ110に含まれる半導体レーザ(図示せず)を駆動する。これによって、レーザ光のパワーが最小に設定される(ステップS405)。また、ドライブ制御部171は、評価用データを記録したテスト領域TSRの先頭へ光ピックアップ110および磁気ヘッド240をシークさせるようにサーボ手段130を制御し、サーボ手段130は、光ピックアップ110および磁気ヘッド240をテスト領域TSRの先頭へシークさせる。そしてドライブ制御部171は、アドレス検出回路160から入力されたアドレス値に基づいて、光ピックアップ110および磁気ヘッド240がテスト領域TSRの先頭へシークされたか否かを判定し(ステップS406)、光ピックアップ110および磁気ヘッド240がテスト領域TSRの先頭へシークされていなければ、テスト領域TSRの先頭へ光ピックアップ110および磁気ヘッド240をシークさせる(ステップS407)。

0096

光ピックアップ110および磁気ヘッド240がテスト領域TSRの先頭へシークされると、ドライブ制御部171は、スクランブル解除の処理を行なうようにECCデコーダ182を制御する(ステップS408)。光ピックアップ110は、光磁気ディスク100から検出した評価用データの再生信号をアナログ信号処理手段120へ出力し、アナログ信号処理手段120は、再生信号の高域と低域とをカットし、再生信号をアナログ信号からデジタル信号に変換してECCデコーダ182へ出力する。そして、ECCデコーダ182は、入力された再生信号をデコードし、そのデコードした再生信号に対してスクランブルを解除する処理を行なう(ステップS409)。そして、ECCデコーダ182は、再生信号のエラーレートを検出し(ステップS410)、その検出したエラーレートをドライブ制御部171へ出力する。

0097

その後、ドライブ制御部171は、レーザ光のパワーを変化させるようにレーザドライバ230を制御し、レーザ光のパワーを変化させて評価用データが光磁気ディスク100のテスト領域TSRから再生され、ECCデコーダ182は、エラーレートを検出し、その検出したエラーレートをドライブ制御部171へ出力する(ステップS411)。

0098

ドライブ制御部171は、ECCデコーダ182から入力されたエラーレートに基づいて、再生信号のエラーレートと再生パワーとの関係を示す図を作成し、再生信号のエラーレートが最小となる再生パワーを最適再生レーザパワーと決定する(ステップS412)。そして、再生パワーの確定処理が終了する。

0099

図14および図15を参照して、図10に示す記録パワー確定処理(ステップS340)について説明する。図14を参照して、記録パワーの最適化が開始されると、ランドエリア初期化(ステップS700)およびグルーブエリアの初期化(ステップS701)が行なわれる。このランドエリアの初期化およびグルーブエリアの初期化は、図12に示すフローチャートに従って行なわれる。つまり、テスト領域TSRのランド2およびグルーブ1に初期化用データが記録され、以前に記録された信号の影響が消去される。この場合、ランド2の初期化用データは、ランド2用の元データに対してスクランブル処理を行なわずに生成され、グルーブ1の初期化用データは、グルーブ1用の元データに対してスクランブル処理を行なわずに生成される。

0100

その後、ドライブ制御部171は、アドレス検出回路160からのアドレス値に基づいて、光ピックアップ110および磁気ヘッド240をテスト領域TSRの先頭までシークさせる。そして、グルーブ1に評価用データが記録される(ステップS702)。このグルーブ1への評価用データの記録は、図13に示すフローチャートに従って行なわれる。この場合、レーザ光の記録パワーは、光磁気ディスク100の製造者が推奨する最適記録パワーよりも大きい記録パワーが用いられる。つまり、評価用データの再生信号のエラーレートが所定値(たとえば、10-4)よりも小さくなる記録パワーである。その後、ドライブ制御部171は、レーザ光の記録パワーを最小に設定するようにレーザドライバ230を制御し、レーザドライバ230は、最小の記録パワーを有するレーザ光を発生するように光ピックアップ110に含まれる半導体レーザ(図示せず)を駆動する。これによって、レーザ光の記録パワーが最小に設定される(ステップS703)。なお、最小の記録パワーとは、光磁気ディスク100の製造者が推奨する記録パワーの範囲における最小値を言う。そして、この記録パワーの範囲は、光磁気ディスク100のTOC(Table Of Content)に記録されている。

0101

そして、ドライブ制御部171は、光ピックアップ110および磁気ヘッド240をランド2へアクセスさせるようにサーボ手段130を制御する。サーボ手段130は、光ピックアップ110および磁気ヘッド240をランド2へアクセスさせる(ステップS704)。光ピックアップ110および磁気ヘッド240がランド2へアクセスすると、ランド2に評価用データが記録される(ステップS705)。このランド2への評価用データの記録は、図13に示すフローチャートに従って行なわれる。ランド2への評価用データの記録が終了すると、ドライブ制御部171は、アドレス検出回路160からのアドレス値に基づいて光ピックアップ110が先頭アドレスの位置へ移動されたか否かを判定する(ステップS706)。光ピックアップ110が先頭アドレスの位置へ移動されていない場合、ドライブ制御部171は、光ピックアップ110を目的アドレスの位置へ移動させるようにサーボ手段130を制御し、サーボ手段130は、光ピックアップ110を目的アドレスの位置へ移動させる(ステップS707)。光ピックアップ110が目的アドレスの位置へ移動されると、光ピックアップ110は、上述した最適化された再生パワーを用いてランド2から評価用データを再生する。そして、デコード制御部172は、スクランブル処理を解除する処理を行なうようにECCデコーダ182を制御し(ステップS708)、ECCデコーダ182は、アナログ信号処理手段120から入力された評価用データの再生信号をデコードし、そのデコードした再生信号に対してスクランブルを解除する処理を行なう(ステップS709)。その後、ECCデコーダ182は、再生信号のエラーレートを検出し(ステップS710)、その検出したエラーレートをドライブ制御部171へ出力する。

0102

そうすると、ドライブ制御部171は、入力されたエラーレートが所定値(たとえば、10-4)よりも小さいか否かを判定し(ステップS711)、エラーレートが所定値よりも大きいとき、記録パワーを大きくするようにレーザドライバ230を制御する。レーザドライバ230は、記録パワーを大きくして半導体レーザ(図示せず)を駆動する。これによって、記録パワーが大きくされる(ステップS712)。その後、再生信号のエラーレートが所定値よりも小さくなるまでステップS704〜S711が繰返される。そして、ドライブ制御部171は、ステップS711において、エラーレートが所定値よりも小さくなったときのレーザ光のパワーを最小の記録パワーと決定する(ステップS713)。

0103

図15を参照して、ステップS713の後、ドライブ制御部171は、記録パワーを大きくするようにレーザドライバ230を制御し、レーザドライバ230は、記録パワーを大きくして半導体レーザ(図示せず)を駆動する。これによって、記録パワーが大きくされる(ステップS714)。そして、ドライブ制御部171は、光ピックアップ110および磁気ヘッド240をテスト領域TSRの先頭のランド2へアクセスさせるようにサーボ手段130を制御し、サーボ手段130は、光ピックアップ110および磁気ヘッド240をテスト領域TSRの先頭のランド2へアクセスさせる(ステップS715)。その後、ランド2に評価用データが記録パワーを大きくして記録される(ステップS716)。このランド2への評価用データの記録は、図13に示すフローチャートに従って行なわれる。

0104

ランド2への評価用データの記録が終了すると、ドライブ制御部171は、アドレス検出回路160からのアドレス値に基づいて、光ピックアップ110がランド2に隣接するグルーブ1上の目的アドレスの位置へ移動されたか否かを判定する(ステップS717)。光ピックアップ110が目的アドレスの位置へ移動されていない場合、ドライブ制御部171は、光ピックアップ110を目的アドレスの位置へ移動させるようにサーボ手段130を制御し、サーボ手段130は、光ピックアップ110を目的アドレスの位置へ移動させる(ステップS718)。光ピックアップ110が目的アドレスの位置へ移動されると、光ピックアップ110は、上述した最適化された再生パワーを用いてグルーブ1から評価用データ(ステップS702において記録された評価用データ)を再生する。そして、デコード制御部172は、スクランブル処理を解除する処理を行なうようにECCデコーダ182を制御し(ステップS719)、ECCデコーダ182は、アナログ信号処理手段120から入力された評価用データの再生信号をデコードし、そのデコードした再生信号に対してスクランブルを解除する処理を行なう(ステップS720)。その後、ECCデコーダ182は、再生信号のエラーレートを検出し(ステップS721)、その検出したエラーレートをドライブ制御部171へ出力する。

0105

そうすると、ドライブ制御部171は、入力されたエラーレートが所定値よりも小さいか否かを判定し(ステップS722)、エラーレートが所定値よりも小さいとき、記録パワーを大きくするようにレーザドライバ230を制御する。レーザドライバ230は、記録パワーを大きくして半導体レーザ(図示せず)を駆動する。これによって、記録パワーが大きくされる(ステップS723)。その後、再生信号のエラーレートが所定値よりも大きくなるまでステップS715〜S722が繰返される。そして、ドライブ制御部171は、ステップS722において、エラーレートが所定値よりも大きくなったときのレーザ光のパワーよりも1つ前のパワーを最大の記録パワーと決定する(ステップS724)。そして、ドライブ制御部171は、ステップS713において決定した最小の記録パワーとステップS724において決定した最大の記録パワーとの中間値を最適記録パワーと決定し(ステップS725)、ランド2における記録パワーの最適化が終了する。

0106

ランド2における記録パワーの最適化が終了した後、グルーブ1における記録パワーの最適化が行なわれる。その場合、図14および図15において、ランドとグルーブとを入替えたフローチャートに従って記録パワーの最適化が行なわれる。

0107

このように、本発明においては、評価用データがグルーブ(またはランド)に記録され、そのグルーブ(またはランド)に隣接するランド(またはグルーブ)に記録パワーを変化させながら評価用データが記録され、評価用データの再生信号のエラーレートが所定値よりも小さくなる最小の記録パワーと最大の記録パワーとが決定される。そして、決定された最小の記録パワーと最大の記録パワーとの中間値が最適記録パワーとして決定される。

0108

最大の記録パワーを決定するとき、レーザ光のパワーを調整する対象となるランド(またはグルーブ)に評価用データを記録し、そのランド(またはグルーブ)に隣接するグルーブ(またはランド)にすでに記録されていた評価用データを再生して再生信号のエラーレートを評価するのは、レーザ光の記録パワーが大きくなるに従って隣接するグルーブ(またはランド)に記録されたデータに影響を与える度合いが大きくなるからである。つまり、パワー調整の対象となるランド(またはグルーブ)から再生した再生信号のエラーレートが所定値よりも小さくても、そのランド(またはグルーブ)に隣接するグルーブ(またはランド)から再生した再生信号のエラーレートが所定値よりも大きくなると、記録パワーとしては適さないからである。したがって、隣接するグルーブ(またはランド)に悪影響を与えない範囲で最大の記録パワーを決定する必要があるからである。なお、最小の記録パワーを決定するときは、このような問題が生じないので、パワー調整の対象となるランド(またはグルーブ)から評価用データを再生すればよい。

0109

上述したように、光ディスク装置200においては、再生信号のデコード時にデコードエラーが発生した場合、エラー要因が判明していればそのエラーに最適な復旧処理が行なわれ、エラー要因が判明していなければエラー復旧要求の回数に応じて再生信号の位相調整、温度調整処理(ステップS310)、サーボ調整処理(ステップS320)、再生パワー確定処理(ステップS330)、および記録パワー確定復旧処理(ステップS340)が実行される。

0110

再び、図6を参照して、光ディスク装置200における信号の記録動作および再生動作について説明する。まず、信号の記録動作について説明する。光磁気ディスク100が光ディスク装置200に装着されると、ドライブ制御部171は、スピンドルモータ150を所定の回転数で回転させ、光ピックアップ110を所定の位置へアクセスさせるようにサーボ手段130を制御し、所定強度のレーザ光を発生させるようにレーザドライバ230を制御する。サーボ手段130は、スピンドルモータ150を所定の回転数で回転させるようにモータドライバ140を制御し、光ピックアップ110を所定の位置へアクセスさせる。また、レーザドライバ230は、所定強度のレーザ光を発生するように光ピックアップ110に含まれる半導体レーザ(図示せず)を駆動する。その後、光ピックアップ110が検出したトラッキングエラー信号およびフォーカスエラー信号に基づいて光ピックアップ110に含まれる対物レンズ(図示せず)のトラッキングサーボおよびフォーカスサーボが行なわれる。また、光ピックアップ110が検出したファインクロックマーク信号FCMに同期してスピンドルモータ150が回転される。

0111

そして、パーソナルコンピュータ等のホストから記録データが入力されると、MPU170のデコード制御部172は、記録データをRAM190へ格納するようにインタフェース210を制御する。また、MPU170のドライブ制御部171は、レーザ光のパワーを最適記録パワーに設定するようにレーザドライバ230を制御し、レーザドライバ230は、最適記録パワーを有するレーザ光を発生するように半導体レーザ(図示せず)を駆動する。これによって、光ピックアップ110は、最適記録パワーを有するレーザ光を光磁気ディスク100に照射する。

0112

そして、インタフェース210は、入力された記録データをRAM190へ格納する。デコード制御部172は、RAM190から記録データを読出してスクランブル処理を行なって記録データをエンコードするようにECCエンコーダ181を制御する。そして、ECCエンコーダ181は、RAM190から記録データを読出して記録データに対してスクランブル処理を行ない、スクランブル処理を行なった記録データを所定の方式によってエンコードし、そのエンコードした記録信号を磁気ヘッド駆動回路220へ出力する。磁気ヘッド駆動回路220は、入力された記録信号に基づいて磁気ヘッド240を駆動し、磁気ヘッド240は、記録信号によって変調された磁界を光磁気ディスク100に印加する。これによって、最適記録パワーで信号が光磁気ディスク100に記録される。

0113

次に、信号の再生動作について説明する。MPU170のドライブ制御部171は、光ピックアップ110を所望の位置へ移動させるようにサーボ手段130を制御し、レーザ光のパワーを最適再生パワーに設定するようにレーザドライバ230を制御する。サーボ手段130は、光ピックアップ110を所望の位置へ移動させる。レーザドライバ230は、最適再生パワーを有するレーザ光を発生するように半導体レーザ(図示せず)を駆動する。これによって、光ピックアップ110は、最適再生パワーを有するレーザ光を光磁気ディスク100に照射する。そして、光ピックアップ110は、光磁気ディスク100から信号を再生し、その再生した再生信号をアナログ信号処理手段120へ出力する。アナログ信号処理手段120は、再生信号の高域と低域とをカットし、再生信号をアナログ信号からデジタル信号へ変換してECCデコーダ182へ出力する。MPU170のデコード制御部172は、再生信号に対してスクランブル処理を解除する処理を行なうようにECCデコーダ182を制御する。ECCデコーダ182は、再生信号をデコードし、そのデコードした再生信号に対してスクランブル処理を行なう。そして、ECCデコーダ182は、再生データをRAM190へ格納する。インタフェース210は、RAM190に格納された再生データを所定単位づつ読出してホスト250へ出力する。デコード制御部172は、ECCデコーダ182における再生信号のデコードエラーを検出すると、エラー復旧要求およびその復旧要求の回数をドライブ制御部171へ出力する。そして、ドライブ制御部171は、上述したように復旧要求の回数に応じて各エラー復旧処理を実行する。エラー復旧処理が終了すると、ドライブ制御部171は、復旧処理終了通知をデコード制御部172へ出力し、デコード制御部172は、デコード処理を継続するようにECCデコーダ182を制御する。ECCデコーダ182は、再生信号をデコードし、そのデコードした再生データをRAM190に格納し、インタフェース210は、所定量の再生データをRAM190から読出してホスト250へ出力する。

0114

このようにして、光ディスク装置200は、光磁気ディスク100に信号を記録および/または再生する。

0115

実施の形態1によれば、光ディスク装置は、光磁気ディスクから信号を再生し、再生信号のデコード処理においてデコードエラーが発生すると、エラー要因が判明していれば、そのエラーに最適な復旧処理を実行し、エラー要因が判明していなければ、復旧要求の回数に応じたエラー復旧処理を行なうので、発生したエラーを迅速に解消できる。

0116

[実施の形態2]図16を参照して、実施の形態2による光ディスク装置300は、光ディスク装置200から磁気ヘッド駆動回路220および磁気ヘッド240を削除したものであり、その他は、光ディスク装置200と同じである。

0117

光ディスク装置300においては、ECCエンコーダ181はエンコードした記録信号をレーザドライバ230へ出力する。そして、レーザドライバ230は、記録信号によって変調されたレーザ光を発生するように光ピックアップ110に含まれる半導体レーザ(図示せず)を駆動する。また、光ディスク装置300には、光磁気ディスク100に代えてDVD−RAM等の光ディスク100Aが装着される。つまり、光ディスク装置300は、レーザ光により光ディスク100Aに信号を記録および/または再生する装置である。

0118

光ディスク装置300におけるエラー復旧処理の動作は、実施の形態1における動作と同じである。また、光ディスク装置300における光ディスク110Aへの信号の記録動作および信号の再生動作も実施の形態1における動作と同じである。

0119

実施の形態2による光ディスク装置は、実施の形態1による光ディスク装置と同じ効果を有する。

0120

なお、本発明においては、「光ディスク」は、光磁気ディスクと、DVD−RAMとを含む。すなわち、「光ディスク」は、磁界とレーザ光とにより信号を記録し、レーザ光を用いて信号を再生する光磁気ディスクに加え、磁界を用いずに信号を記録および/または再生する光ディスクも含む。

0121

今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

図面の簡単な説明

0122

図1光磁気ディスクのバンド構造概念的に示す平面図である。
図2光磁気ディスクとそのフォーマットを示す平面図である。
図3バンド、フレーム、およびセグメントの関係を説明するための図である。
図4記録データ列のフォーマットを示す概略図である。
図5プリフォーマット領域、ユーザデータ領域からのデータの再生を説明するための図である。
図6実施の形態1による光ディスク装置の概略ブロック図である。
図7図6に示すMPUの機能ブロック図である。
図8図6に示す光ディスク装置における再生信号のデコード処理の動作を説明するためのフローチャートである。
図9図6に示す光ディスク装置における再生信号のデコード処理においてエラーが発生したときのECCデコーダおよびデコード制御部の動作を説明するためのフローチャートである。
図10図6に示す光ディスク装置における再生信号のデコード処理においてエラーが発生したときのエラー復旧処理の動作を説明するためのフローチャートである。
図11図10に示す再生パワーの確定処理の動作を説明するためのフローチャートである。
図12図11に示す初期化処理を説明するためのフローチャートである。
図13図11に示す評価用データの記録処理を説明するためのフローチャートである。
図14図10に示す記録パワーの確定処理の動作を説明するための第1のフローチャートである。
図15図10に示す記録パワーの確定処理の動作を説明するための第2のフローチャートである。
図16実施の形態2による光ディスク装置の概略ブロック図である。

--

0123

1グルーブ、2ランド、3A,3Bファインクロックマーク、4〜9ウォブル、10,30プリフォーマット領域、20ユーザデータ領域、40,50回路、100光磁気ディスク、100A光ディスク、110光ピックアップ、120アナログ信号処理手段、130サーボ手段、140モータドライバ、150スピンドルモータ、160アドレス検出回路、170MPU、171ドライブ制御部、172デコード制御部、180デジタル信号処理手段、181ECCエンコーダ、182ECCデコーダ、190RAM、200,300光ディスク装置、210インタフェース、220磁気ヘッド駆動回路、230レーザドライバ、240磁気ヘッド、250 ホスト、400,502,505減算器、500,501,503,504加算器、1020光検出器、1020A,1020B,1020C,1020D,1020E,1020F,1610〜1612 領域。

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