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技術 火災検知器

出願人 ニッタン株式会社
発明者 小町淳野村愼太郎工藤彰久星野知昭
出願日 2001年5月31日 (20年3ヶ月経過) 出願番号 2001-165113
公開日 2002年12月13日 (18年8ヶ月経過) 公開番号 2002-358583
状態 特許登録済
技術分野 光学要素の取付・調整 火災感知器 火災警報装置
主要キーワード 受光センサ側 耐圧防爆型 耐圧防爆 接合距離 試験窓 耐圧防爆構造 底面カバー 炎検出用
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2002年12月13日)のものです。
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図面 (10)

課題

火災検知器において、広い監視範囲を確保するとともに清掃性の向上を図り、さらに検知器全体の小型化や、コストダウンを図る。

解決手段

本体カバー31のほぼ中央に設けられた検知窓34と、試験光源35と、検知窓34の裏面34b近傍に設けられ、試験光源からの光を受光する受光センサ41とを備え、炎からの光を受光センサ41で検出することで火災を検出する火災検知器30において、検知窓34の表面34aの外側近傍に設けられ、試験光源35の光を屈折させながら受光センサ41に向かって射出し、かつ、検知窓34側から外側に広がるように表面34aに対して斜めに形成された射出面37aを有する試験窓37を備える。

概要

背景

従来より炎からの光を受光する受光センサを備え火災の発生を検知する火災検知器が知られている。従来の火災検知器の一部断面図を図8に示した。図8(a)の火災検知器1は工場プラントなどに設置される一般的な火災検知器である。図8(b)の火災検知器10は、火災検知器をオイル貯蔵庫などの可燃性ガス滞留している場所に設置する場合に、構造を密閉かつ強固なものとした場合の一例である(耐圧防爆構造)。火災検知器1、10は、いずれも、本体カバー4、14の透明な検知窓3、13の内側に光を受光する受光センサ2、12を設け、検知窓3、13を通過して入射した炎の光を検出するようになっている。ところで火災検知器1、10などでは、検知窓3、13が粉塵等によってひどく汚れると受光感度が低下する。そこで、定期的に清掃するとともに、検知窓3、13の汚れを確認するため自動的に試験を行うようになっている。この試験のために、本体カバー4、14の一部を突出させて光源収納部5、15を形成し、これらの中に試験光源6、16を設置し、光源収納部6には光を透過する試験窓7、17を設ける。このように光源収納部5、15を本体カバー4、14から突出させることで、試験光源6、16からの光が受光部3、13の監視範囲内入り、受光センサ2、12により検出され自動試験できるようになっている。

概要

火災検知器において、広い監視範囲を確保するとともに清掃性の向上を図り、さらに検知器全体の小型化や、コストダウンを図る。

本体カバー31のほぼ中央に設けられた検知窓34と、試験光源35と、検知窓34の裏面34b近傍に設けられ、試験光源からの光を受光する受光センサ41とを備え、炎からの光を受光センサ41で検出することで火災を検出する火災検知器30において、検知窓34の表面34aの外側近傍に設けられ、試験光源35の光を屈折させながら受光センサ41に向かって射出し、かつ、検知窓34側から外側に広がるように表面34aに対して斜めに形成された射出面37aを有する試験窓37を備える。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
5件
牽制数
1件

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請求項1

本体カバーのほぼ中央に設けられた受光窓と、本体カバー内部に設けられ試験光照射する試験光源と受光窓の裏面近傍に設けられ、試験光源からの光を受光する受光センサとを備え、炎からの光を検出することで火災を検出する火災検知器において、受光窓の表面の外側近傍に設けられるもので、試験光源由来の光を屈折させながら受光センサに向かって射出し、かつ、受光窓側から外側に広がるように受光窓の表面に対して斜めに形成された射出面を有する屈折部材を備えることを特徴とする火災検知器。

請求項2

屈折部材は、試験光源に近接し試験光源から照射された光が入射する入射面を備え、入射面に入射した光は屈折部材内部を通って射出面に到達することを特徴とする請求項1に記載の火災検知器。

請求項3

試験光源は、受光窓の裏面近傍に設けられ、試験光源からの光は、受光窓を通って射出面に入射し、屈折部材には、射出面に入射した光を反射して再び射出面に戻す反射面が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の火災検知器。

請求項4

試験光源からの光を受光する受光センサは、火災を検出するための光センサを兼用していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の火災検知器。

請求項5

試験光源からの光を受光する受光センサは、火災を検出するための光センサとは別に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の火災検知器。

請求項6

本体カバーのほぼ中央に設けられた受光窓と、受光窓の周囲を支持する支持部材と、受光窓と支持部材との間を密着した状態で固定する固着剤と、受光窓の裏面の中央部の近傍にあって、炎からの光を検出する受光センサとを備える火災検知器において、支持部材は、断面略L字状に形成され、固着剤を介して、受光窓の側周面及び裏面側の周縁部を支持することを特徴とする火災検知器。

請求項7

固着剤を介して、受光窓と支持部材はユニット化可能であることを特徴とする請求項6に記載の火災検知器。

請求項8

受光窓の表面の周縁部は、面取りされていることを特徴とする請求項6または7に記載の火災検知器。

請求項9

受光窓の表面の周縁部には、段が形成されていることを特徴とする請求項6または7に記載の火災検知器。

技術分野

0001

本発明は、炎からの光を検知して火災を検出する火災検知器に関する。

背景技術

0002

従来より炎からの光を受光する受光センサを備え火災の発生を検知する火災検知器が知られている。従来の火災検知器の一部断面図を図8に示した。図8(a)の火災検知器1は工場プラントなどに設置される一般的な火災検知器である。図8(b)の火災検知器10は、火災検知器をオイル貯蔵庫などの可燃性ガス滞留している場所に設置する場合に、構造を密閉かつ強固なものとした場合の一例である(耐圧防爆構造)。火災検知器1、10は、いずれも、本体カバー4、14の透明な検知窓3、13の内側に光を受光する受光センサ2、12を設け、検知窓3、13を通過して入射した炎の光を検出するようになっている。ところで火災検知器1、10などでは、検知窓3、13が粉塵等によってひどく汚れると受光感度が低下する。そこで、定期的に清掃するとともに、検知窓3、13の汚れを確認するため自動的に試験を行うようになっている。この試験のために、本体カバー4、14の一部を突出させて光源収納部5、15を形成し、これらの中に試験光源6、16を設置し、光源収納部6には光を透過する試験窓7、17を設ける。このように光源収納部5、15を本体カバー4、14から突出させることで、試験光源6、16からの光が受光部3、13の監視範囲内入り、受光センサ2、12により検出され自動試験できるようになっている。

発明が解決しようとする課題

0003

ところで、一般に火災検知器では1台の検知器でなるべく広い範囲を監視することが求められており、広い視野を確保するために本体カバー4、14は平坦な方が好ましい。しかしながら、試験光源6、16を設ける場合には、受光センサ2、12に、試験光源6、16からの光を届けるために光源収納部5、15は本体カバー4、14から突出せざるを得ない。特に、内外からの衝撃に耐え得るように筐体や窓に厚みを持たせた火災検知器10のような耐圧防爆型の場合、結果として光源収納部15をより一層突出させなければならない。しかし、光源収納部5、15が本体カバー4、14から大きく突出すると、その分受光部3、13の火災検知器の監視範囲が狭くなり、また、突出部分ができることで検知窓3、13の清掃がしづらくなってしまうという問題があった。加えて、突出することでその分検知器全体が大きくなってしまっていた。

0004

また、炎の発する赤外線を透過しやすいように、試験窓3、13にはサファイアガラスが用いられることが多い。火災検知器1のように薄い場合にはサファイアガラスの厚みは大きな問題ではない。火災検知器10の場合、耐圧防爆用の所定の規則耐圧防爆構造規格)により、外気と内部とのつなぐすきまである検知窓と本体カバーとの接合部分は所定距離以上確保しなければならず(以下、この距離のことを「接合距離」という)、かなり体積を要する。図9(a)〜(c)には、従来の耐圧防爆型の火災検知器におけるサファイアガラスからなる検知窓と本体カバーとの接合部分の概略を示した。いずれの図についても接合部分は固着剤で塞いで接合している。なお、前記所定規則により、透明材料については固着剤により取り付けることが認められているが、その取付強度は固着剤のみに依存してはならないとされているため、支持部材20a、23a、26aにより裏面より支持する構造をとっている。

0005

図9(a)の場合、検知窓21の表面の周縁部において本体カバー20との間を固着剤22でふさいで接合しいる。図9(b)の場合、検知窓24の側周面において本体カバー23との間を固着剤25で塞いでいる。図9(a)では検知窓21の半径を大きくとることで、同図(b)では厚みを大きくすることで接合距離を確保し、そのためにサファイアガラスの体積が大きくなり、その分コストが高くなってしまう。そこで、図9(c)のように、検知窓27の表面の周縁部と側周面の両方にかかるように固着剤28を介して本体カバー28と接合し、これにより図9(a)、(b)よりは所望の接合距離を確保しつつ検知窓27の体積を小さくすることができる。しかし、図9(c)のように接合箇所を工夫しても、なおサファイアガラスからなる検知窓27は高価なものであった。また、サファイアガラスがある程度以上の体積を要することで、検知器全体が大きくなってしまっていた。

0006

本発明の課題は、耐圧防爆型なども含む火災検知器において、広い監視範囲を確保するとともに清掃性の向上を図り、さらに検知器全体の小型化や、コストダウンを図ることにある。

課題を解決するための手段

0007

以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、例えば図1図3に示すように、本体カバー(31)のほぼ中央に設けられた受光窓(検知窓34)と、本体カバー内部に設けられ試験光照射する試験光源(35)と受光窓の裏面(34b)近傍に設けられ、試験光源からの光を受光する受光センサとを備え、炎からの光を検出することで火災を検出する火災検知器(30)において、受光窓の表面(34a)の外側近傍に設けられるもので、試験光源由来の光を屈折させながら受光センサに向かって射出し、かつ、受光窓側から外側に広がるように受光窓の表面に対して斜めに形成された射出面(37a)を有する屈折部材(試験窓37)を備えることを特徴とする。

0008

請求項1に記載の発明によれば、試験光源由来の光を屈折部材の射出面から屈折させながら受光センサに向かって射出させるように構成している。図8で図示したように従来の検知器では、試験光源6、16からの光がほぼ直線的に受光部2、12に届くような位置関係で試験光源6、16を配置していた。このために試験光源部5、15は本体カバー4、14からかなり突出せざるをえなかった。しかし、請求項1の火災検知器では、射出面において屈折させることにより受光センサへ試験光を導くことから、試験光源と受光センサとの位置関係について直線的に配置する必要はなく、試験光源を受光センサに対して高さ方向において近づけて配置することができるので、従来ほど突出させる必要がない。従って、その分火災検知器の厚さ方向において小型化を図ることができ、試験光源やこれを支持する壁部等が受光センサの監視範囲をあまり遮ることがないので、広い監視範囲を確保することができる。

0009

また、射出面は受光窓側から外側に広がるように受光窓の表面に対して斜めに形成されているので、清掃性が向上する。さらに、このような形状であれば、そもそも埃等が気流にのって取れやすく汚れ難い。

0010

請求項1に記載の発明において、具体的には請求項2の火災検知器のように、試験光源からの光が屈折部材を介して受光センサに直接向かう直射式であってもよい。すなわち、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の火災検知器において、屈折部材は、試験光源に近接し試験光源から照射された光が入射する入射面(37b)を備え、入射面に入射した光は屈折部材内部を通って射出面に到達することを特徴とする。

0011

また、請求項1に記載の発明において、具体的には請求項3の火災検知器のように試験光源からの光が一旦反射されて受光センサにより受光される反射式であってもよい。すなわち、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の火災検知器において、例えば図6に示すように、試験光源(85)は、受光窓(87)の裏面近傍に設けられ、試験光源からの光は、受光窓を通って射出面(入射面82a)に入射し、屈折部材には、射出面に入射した光を反射して再び射出面に戻す反射面(82b)が設けられていることを特徴とする。

0012

請求項1〜3のいずれか記載の火災検知器において、試験光源からの光を受光する受光センサは、請求項4に記載の発明のように、火災を検出するための光センサを兼ねていてもよい。また、請求項5に記載の発明のように、火災を検出するための光センサとは別に設けられていてもよい。

0013

また、請求項6に記載の発明は、例えば図1図3に示すように、本体カバー(31)のほぼ中央に設けられた受光窓(検知窓34)と、受光窓の周囲を支持する支持部材(39)と、受光窓と支持部材との間を密着した状態で固定する固着剤(38)と、受光窓の裏面(34b)の中央部の近傍にあって、炎からの光を検出する受光センサ(41)とを備える火災検知器(30)において、支持部材は、断面略L字状に形成され、固着剤を介して、受光窓の側周面(34c)及び裏面側の周縁部を支持することを特徴とする。

0014

請求項6に記載の発明によれば、従来はデッドスペースとなっていた受光窓の裏面側と側周面とにおいて支持部材に対して固着する構造をとったことにより、その分受光窓の直径が小さくても、従来同様の監視範囲を確保することができる。したがって、受光窓の材料であるサファイアガラスは小さくて済み、必要な監視範囲と所望の接合距離を確保しつつコストダウンを図ることができる。

0015

請求項6では受光窓を断面L字状の支持部材で支持する構成としたので、請求項7のように、固着剤を介して、受光窓と支持部材をユニット化することができる。請求項7に記載の発明によれば、支持部材と受光窓を1つのユニットとした後、このユニットを本体カバーに取り付けることができる。よって、一般的に複雑な形状の本体カバーに直接検知窓を取り付けるよりも、作業が簡単である。

0016

請求項8に記載の発明は、請求項6または7に記載の火災検知器において、例えば図5(a)、(c)で示すように、受光窓の表面の周縁部は、面取りされていることを特徴とする。請求項8に記載の発明によれば、受光窓の表面の周縁部は、面取りされていることから、受光窓表面の周縁部と本体カバーにかけてなだらかになり、より一層清掃性が向上する。また、デザイン性も良くなる。

0017

請求項9に記載の発明は、請求項6または7に記載の火災検知器において、例えば図5(b)で示すように、受光窓の表面の周縁部には、段が形成されていることを特徴とする。請求項9に記載の発明によれば、受光窓表面の周縁部に段を設けたことから、本体カバーの形状をこの段に合わせるといったことにより、より一層清掃性やデザイン性が向上する。

発明を実施するための最良の形態

0018

以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1及び図2には、本発明の一例として、耐圧防爆型の炎検知器である火災検知器30を示し、図3には図2のA−A線に沿った縦断面図の一部を示した。火災検知器30の筐体は、略円筒形状の本体カバー31と底面カバー32とを合わせて構成される。そして、火災検知器30は、図2に示すように、底面カバー32の4箇所から延出する取付部32a、32a…において、ネジ48、48…により壁や天井などの設置面Sに固定される。底面カバー32の側周面からは、本体カバー31内部の回路基板40(図3)や試験基板36が接続されている図示しないメイン基板から延びている接続コード49が引き出されている。接続コード49は図示しない受信機に接続され、接続コード49を介して回路基板40や試験基板36は受信機と送受信するようになっている。

0019

本体カバー31の中央部には開口が形成され、該開口に透明な検知窓(受光窓)34が取り付けられている。図4(a)には、図2のB−B線に沿った横断面図の一部を検知窓34の平面図と共に示した。検知窓34は、円盤状のサファイアガラスからなり、その側周面34c及び裏面34bの周縁部において、断面L字型を有する円形の支持部材39によって固着剤38を介して支持されている。固着剤38は、検知窓34と支持部材39とのすきまをほぼ完全に埋めるように設けられるもので、弾性を有するシリコンゴム樹脂等からなる。固着剤38を設けることで、支持部材39と検知窓34との隙間を埋めた状態で両者を接合できるとともに、外部衝撃に対する検知窓34の強度を高めることができる。なお、支持部材39は、図9の支持部材20aなどと同様の理由により設けられる。

0020

図4(b)には、図9(c)と同様の構造を有する従来の火災検知器を図4(a)同様に示した。ここで、符号61は本体カバー、62は固着剤、63は検知窓、64は受光センサである。図4(a)、(b)においては、検知窓34、63における受光可能範囲C(破線で示す範囲)が同じになるように図示している。図4(a)、(b)の点線で示すように、受光センサ41、64の視野(監視範囲)は、検知窓34、63を通って円錐状に広がっている。図4(b)の検知窓63は、その表面縁周りと側周面において本体カバー61の内側に接合されているので、裏面側において全く監視範囲に関係ないデッドスペースDが存在する。一方、本発明の火災試験器30では、検知窓34を、側周面34c及び従来デッドスペースになっていた裏面34bの周縁部において支持部材39と接合する構造としたことにより、その分検知窓34の直径を小さくすることができる。つまり、検知窓34、63それぞれの平面図から明らかなように、同じ監視エリアを確保しながら火災検知器30の検知窓34の直径は小さくて済むのである。

0021

さらに、本発明では、検知窓34の側周面34c及び裏面34bを固着に用いることにより、支持部材39を断面L字状に形成し、製造工程においては支持部材39の内側に検知窓34を固着剤38によって固着し、1つのユニットとし、その後に、このユニットを本体カバー31に取り付けることができる。

0022

本体カバー31の内部には図3に示すように、回路基板40が設けられ、該回路基板40に対して、検知窓34の裏面34bの中央部に近接するように受光センサ41が固定されている。受光センサ41は、試験用の受光センサと炎検出用センサを兼ねたものである。回路基板40は所定のパターン配線が形成され、監視時に受光センサ41が光を受光することによって出力する受光信号に応じた所定の信号を前記メイン基板に出力するようになっている。さらに、前記メイン基板には、火災検知器30が作動中である等の表示のための作動表示灯43(図1図2)が固定されている。

0023

火災検知器30には、本体カバー31の一部をやや突出させて試験光源部33が形成されている。試験光源部33の内部には試験光源35が設けられ、該試験光源35は、試験用の基板である試験基板36に接続されている。さらに、試験光源部33には試験光源35から発せられた光を前記検知窓34に向かって射出する試験窓(屈折部材)37が設けられている。

0024

試験窓37は、図3にも示すように、従来の試験窓とは違って細長ブロック状で透明なプリズムからなる。試験窓37の後面は試験光源35からの光が入射する入射面37b、前面は入射面37bから入射した光を射出する射出面37aになっている。入射面37aは試験光源35の近傍において、検知窓34の表面34aを含む平面に対してほぼ垂直になるよう設けられ、入射面37aに試験光源35からの光が直接入射するようになっている。射出面37aは、検知窓34側から外側に広がるように表面34aに対して斜めに形成され、入射面37bから入射しプリズム内直進した光は、受光センサ41に対して射出面37aにおいて屈折しながら向かうようになっている。なお、本体カバー31についても、射出面37aに沿った形状に形成されている。

0025

試験光源35は、前記受信機における遠隔操作や、あるいは定期的にプログラムされて点滅する。受光センサ41は、試験光源35が点滅すると、検知窓34の汚れに応じた強度の光を受光し、受光強度に応じた信号を回路基板40に出力するようになっている。回路基板40は受光信号に基づいて、検知窓34の汚れの程度が正常の範囲外であれば異常である旨の信号を前記メイン基板を介して受信機に送信する。正常である場合にも、受信機にその旨を送信することもある。

0026

具体的な射出面37aの傾きについては、試験窓37を構成する材料の屈折率などによって異なる。例えば試験光源35から発せられる光の主波長域が4〜5μmであって、プリズムがサファイアガラスからなる場合、図3に示すように本体カバー31の主面に平行な面(検知窓34の表面34aとほぼ平行)に対して約55度程度である。なお、図3では省略しているが、試験窓37の周囲も検知器30の内外をつなぐ「すきま」であるので、試験窓37と本体カバー31との間は固着剤で接合されている。

0027

以上の火災検知器30によれば、図4からも明らかなように、側周面34cと、従来はデッドスペースDとなっていた検知窓34の裏面34b側とにおいて支持部材39に対して固着する構造をとったことにより、その分検知窓34の直径が小さくても、従来同様の監視範囲を確保することができる。したがって、検知窓の材料であるサファイアガラスは小さくて済み、必要な監視範囲及び所望の接合距離を確保しつつコストダウンを図ることができる。加えて、検知窓34を断面L字状の支持部材39で支持する構造としたので、製造時には支持部材39の内側に検知窓34を固着し、1つのユニットを作製した後に、このユニットを本体カバー31に取り付けることができる。よって、複雑な形状の本体カバー31に直接検知窓34を取り付けるよりも、作業が簡単である。

0028

また、試験光源部33の試験窓37をプリズムから作製し、射出面37aにおける屈折を利用して、試験光が受光センサ41に受光される構成とした。図8で図示したように従来の検知器では、試験窓7、17を介してはいるものの、試験光源6、16からの光がほぼ直線的に受光部2、12に届くような位置関係で試験光源6、16を配置していた。このために試験光源部5、15は本体カバー4、14からかなり突出せざるをえなかった。しかし、本発明の火災検知器30では、所定の角度に形成した射出面37aにおいて屈折させることにより受光センサ41側へ試験光を導き、試験光源35と受光センサ41との位置関係は直線的に配置する必要はなく、試験光源35を受光センサ41に対して高さ方向に近づけて配置することができるので、従来ほど突出させる必要がない。従って、その分火災検知器の厚さ方向において小型化を図ることができ、試験光源部33が受光センサ41の監視範囲をあまり遮ることがないので、広い監視範囲を確保することができる。また、さほど突出しておらず、試験窓37の射出面37a、及び射出面37aを囲む本体カバー31は内から外に広がるように斜めに形成されているので、清掃性が向上する。また、このような形状であれば、そもそも埃等が気流にのって取れやすく汚れ難い。

0029

<変形例1>図5(a)〜(c)には本発明の他の例として、火災検知器の一部断面図を検知窓の平面図とともに示した。これらの図で、図1図4(a)と全く同様の部材については同符号を付して説明は省略する。図5(a)〜(c)で示す検知窓51、53、70は、前記検知窓34同様にそれらの側周面と裏面の周縁部において、固着剤54、74を介して支持部材52、72によって支持されている。このうち図5(a)の検知窓51は、前記検知窓34とほぼ同様であるが、表面の縁部に円周方向に沿って、面取りがされた面取り部51aが形成されている。これにより、本体カバー31から検知窓51の周縁部がなだらかにつながり、より一層清掃性が向上する。また、デザインも良くなるという効果もある。図5(b)の検知窓53も、前記検知窓34とほぼ同様であるが、表面の縁部に円周方向に沿って、段部53aが形成され、図5(a)同様に清掃性やデザイン性が向上している。

0030

図5(c)は、受光センサを2個設けた例である。この例における検知窓70は、検知窓51とほぼ同様の形状であり、表面の縁部に周方向に沿って面取り面70aが形成されている。回路基板75上に受光センサ76、77が固定されており、これら素子76、77の監視範囲は図5(c)の上下方向から見て2つの円を接続したような形状となる。ここで用いられる支持部材72は、検知窓70との関係においては図5(a)(b)などと同様の形状であるが、外側部72aに周方向に沿ってネジが切られている。一方、本体カバー71にも外側部72aと螺合するようにネジが形成されネジ部71aとなっている。また、支持部材72と本体カバー71との間には防水性を高めるためにOリング73を介設している。組み立て時には、検知窓70を固着剤74により支持部材72に固定し、1つのユニットを作製し、次いで該ユニットの所定位置にOリング73をはめた状態で、外側部72aとネジ部71aとを螺合し支持部材72を本体カバー71に固定する。図5(c)のような構成であっても、図5(a)同様に清掃性やデザイン性の向上を図れるとともに、製造時の組付けがより一層簡単になる。

0031

<変形例2>図6には、本発明の火災検知器の試験窓の他の例を示した。図1等に示した火災検知器30は試験光源35からの光を受光センサ41に向かって射出するいわゆる直射式であった。これに対して、図6の火災検知器80は、反射光を利用する反射式であって、以下説明する。火災検知器80は、火災検知器30同様に耐圧防爆型であり、本体カバー81内の回路基板83上に受光センサ84が取り付けられている。また、本体カバーの中央の開口には円盤状のサファイアガラスからなる検知窓87が取り付けられている。検知窓87は、支持部材88に固着剤89を介して支持されている。これら本体カバー81、回路基板83、受光センサ84、検知窓87、固着剤89、支持部材88については図1図3同様である。

0032

回路基板83の内側には、試験基板85aが設けられ、該試験基板85aに試験光源85が、回路基板84を貫通した状態で接続されている。さらに試験基板85aには、図6(a)に示すように、試験用受光センサ86が接続されている。なお、試験用受光センサ86は必須ではなく、受光センサ84を試験用の受光センサとして利用してもよい。

0033

一方、本体カバー81の表面には、本発明の屈折部材としての反射部材82が固定されている。反射部材82は、透明なプリズムからなり、その前端部が試験光源85からの光が入射し、かつ試験用受光センサ86に対して光を射出する本発明の射出面である入射面82a、後端部が入射面82aで入射した光が反射するように金属蒸着などが施された反射面82bとなっている。入射面82bは、前記射出面37a同様に、検知窓87側から外側に広がるように表面87aに対して斜めに形成されている。試験光源85から発し検知窓87を経て出射した光は、入射面82aから反射部材82に入射し反射面82bに向かって直進する。そして、反射面82bで反射すると、往路とほぼ同じ経路で直進しながら戻り、入射面82aで所定角度屈折して検知窓87に入り、試験用受光センサ86に受光されるようになっている。試験用受光センサ86は検知窓87の汚れ具合に応じた強度の反射光を受光し、所定の信号を試験基板85aに出力するようになっている。

0034

図7に従来の反射型の火災検知器90の一部断面図を示した。図7図6同様の部材については同符合を付して説明は省略する。符号93は支持部材、符号94は検知窓87と支持部材93を接合するための固着剤である。また、図7では省略しているが図6(a)同様の位置に受光センサが設けられている。図7で示す従来の反射部材92は、その前側が反射面92aとなっている。反射面92aで反射した光が受光センサ側に向かうように構成しているので、反射面92aは図7のように本体カバー81から離れるほど中央側に傾くように形成されている。

0035

本発明の火災検知器80によれば、反射部材82の屈折を利用する構成としたので、入射面82aは外側に向かうように斜めに形成されていることから、図7の従来のものより、清掃性が向上する。

0036

なお、本発明は上記実施例に限定されることはなく、適宜変更可能であるのは勿論である。本発明のプリズム状の試験窓は、上記実施の形態のように、筐体全体が大きくなりがちである耐圧防爆型の火災検知器について適用した場合に、特に効果的であるが、それ以外の自己試験機能を有する各種検知器、感知器に適用しても有用であるのは勿論である。さらに、図1図3で示した火災検知器30についても、図6の火災検知器80のように、試験用受光センサを設けてもよい。

発明の効果

0037

請求項1〜4に記載の発明によれば、試験光源由来の光を屈折部材の射出面から屈折させながら受光センサに向かって射出させるように構成している。すなわち、射出面において屈折させることにより受光センサへ試験光を導くことから、試験光源と受光センサとの位置関係について直線的に配置する必要はなく、試験光源を受光センサに対して高さ方向において近づけて配置することができるので、従来ほど突出させる必要がない。従って、その分火災検知器の厚さ方向において小型化を図ることができ、試験光源やこれを支持する壁部等が受光センサの監視範囲をあまり遮ることがないので、広い監視範囲を確保することができる。また、射出面は受光窓側から外側に広がるように受光窓の表面に対して斜めに形成されているので、清掃性が向上する。さらに、このような形状であれば、そもそも埃等が気流にのって取れやすく汚れ難い。

0038

請求項5〜8に記載の発明によれば、従来はデッドスペースとなっていた受光窓の裏面側と側周面とにおいて支持部材に対して固着する構造をとったことにより、その分受光窓の直径が小さくても、従来同様の監視範囲を確保することができる。したがって、受光窓の材料であるサファイアガラスは小さくて済み、必要な監視範囲と所望の接合距離を確保しつつコストダウンを図ることができる。

図面の簡単な説明

0039

図1本発明の火災検知器の一例を示す斜視図である。
図2図1の火災検知器の平面図である。
図3図2の火災検知器のA−A線に沿った断面図の一部である。
図4(a)は図2の火災検知器のB−B線に沿った断面図の一部であり、(b)は従来の火災検知器の一部断面図である。
図5本発明の火災検知器の受光窓の他の例を示す一部断面図である。
図6本発明の火災検知器の屈折部材の他の例としての反射部材を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は(a)のC−C線に沿った一部断面図である。
図7従来の火災検知器の一例を示す一部断面図である。
図8従来の火災検知器の試験光源部を示す一部断面図である。
図9従来の火災検知器の受光窓(検知窓)を示す一部断面図である。

--

0040

30火災検知器
31本体カバー
33試験光源部
34検知窓(受光窓)
34a 表面
34b 裏面
34c側周面
35 試験光源
37試験窓(屈折部材)
37a射出面
37b入射面
38固着剤
39支持部材
41受光センサ
51、70 検知窓(受光窓)
51a、70a面取り部
53 検知窓(受光窓)
53a 段部
52、72 支持部材
54、74 固着剤
71 本体カバー
76、77 受光センサ
80 火災検知器
81 本体カバー
82反射部材(屈折部材)
84 受光センサ
85 試験光源
86試験用受光センサ
87 検知窓(受光窓)

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