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技術 孔版印刷装置

出願人 理想科学工業株式会社
発明者 山田弘道水谷友広勝山順之助
出願日 2001年5月9日 (18年10ヶ月経過) 出願番号 2001-138787
公開日 2002年11月19日 (17年3ヶ月経過) 公開番号 2002-331737
状態 未査定
技術分野 事務叉は他の商業用の複写、転写
主要キーワード 発泡弾性材 回動固定 緩め操作 仮止め部材 支え部材 各板バネ 各軸受け 穿孔部分
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (7)

課題

印刷を行わない時に印刷用原版貯容されたインキに押圧力を付与しない。

解決手段

カバーシート3と穿孔製版された孔版原紙Mとの間にインキが貯容される印刷用原版1を保持する支持部材13と、支持部材13に支持された印刷用原版1のカバーシート3側に向くクッション部材30を有した押圧部材14とを、クッション部材30がインキに押圧力を付与しない退避位置となるように弾性体32にて連結する。そして、印刷時には、押圧部材14の押動操作によって弾性体32が弾性変形して、クッション部材30がインキに押圧力を付与する押圧位置となる。これにより、印刷を行わない時に孔版原紙Mの穿孔部分から余分なインキが滲み出ることがなく、印刷の際に穿孔製版した通りの画像を得ることができる。

概要

背景

従来の孔版印刷装置には、枠体孔版原紙イン不通過性のカバーシートとが互いに重なり合う状態にて装着されてなる印刷用原版を用いたものがある。印刷用原版は、孔版原紙が穿孔製版され、孔版原紙とカバーシートとの間にインキが層状に貯容される。印刷用原版は、この状態にて、孔版原紙を外側にするように、枠体が押圧板に設けられたガイド部に保持される。押圧板は、被印刷面に対して接近・離隔可能となるように揺動自在に設けられている。そして、孔版印刷装置は、押圧板を被印刷面に接近させて、ガイド部に保持された印刷用原版の孔版原紙を被印刷面に押し付けて、インキを孔版原紙の穿孔部分を介して通過させることにより被印刷面に孔版印刷を行う。

また、上記孔版印刷装置において、押圧板には、カバーシートとの間にクッション部材を設けている。クッション部材は、シート状に形成された例えばウレタンフォームなどの比較的軟らかい発泡弾性材からなる。このクッション部材は、印刷に際し、印刷用原版に貯容されているインキと押圧板との間にて弾性変形する可撓性の詰め物として作用して、インキに対しその全面に均等な押圧力を伝達する。これにより、印刷当初からかすれのない良質の印刷画像が得られる。また、カバーシートと孔版原紙との間に貯容されたインキが拡がり難くなるため、インキが有効に利用されて多数の印刷が可能となり、且つ、異なった色のインキが隣接して貯容されていても印刷用原版内にて互いに混じり合う度合いが少なくなる。

概要

印刷を行わない時に印刷用原版に貯容されたインキに押圧力を付与しない。

カバーシート3と穿孔製版された孔版原紙Mとの間にインキが貯容される印刷用原版1を保持する支持部材13と、支持部材13に支持された印刷用原版1のカバーシート3側に向くクッション部材30を有した押圧部材14とを、クッション部材30がインキに押圧力を付与しない退避位置となるように弾性体32にて連結する。そして、印刷時には、押圧部材14の押動操作によって弾性体32が弾性変形して、クッション部材30がインキに押圧力を付与する押圧位置となる。これにより、印刷を行わない時に孔版原紙Mの穿孔部分から余分なインキが滲み出ることがなく、印刷の際に穿孔製版した通りの画像を得ることができる。

目的

そこで本発明は、上記課題を解消するために、印刷を行わない時に印刷用原版に貯容されたインキに押圧力を付与せず、印刷時に適した印刷画像を得ることができる孔版印刷装置を提供することを目的としている。また、本発明は、被印刷面への印刷の位置精度を向上することができる孔版印刷装置を提供することを目的としている。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

枠体孔版原紙イン不通過性のカバーシートとが互いに重なり合う状態にて装着され、穿孔製版された前記孔版原紙と前記カバーシートとの間にインキが貯容される印刷用原版と、枠状に形成され、前記孔版原紙側と前記カバーシート側をそれぞれ表出するように前記印刷用原版を保持する支持部材と、前記支持部材に支持された前記印刷用原版のカバーシート側に向くクッション部材を有した押圧部材と、前記支持部材と前記押圧部材とを連結し、前記クッション部材が前記カバーシートと前記孔版原紙との間に貯容された前記インキに押圧力を付与しない退避位置となるように弾性支持する弾性体と、を備え、前記押圧部材を押動操作して前記孔版原紙が被印刷面に押圧接触された際、前記弾性体が弾性変形して、前クッション部材が前記インキに押圧力を付与する押圧位置となることを特徴とする孔版印刷装置

請求項2

前記押圧部材が、前記支持部材と連結される可動部と、該可動部を前記印刷用原版の孔版原紙の中心部に略垂直な軸線を中心に回動可能に支持する押圧部とを有するとともに、前記押圧部に対する前記可動部の回動位置を固定する回動固定手段を有したことを特徴とする請求項1記載の孔版印刷装置。

請求項3

前記押圧部材を平行移動可能に支持する第一の支軸と、前記第一の支軸と直交して前記第一の支軸を平行移動可能に支持する第二の支軸と、前記第一の支軸に対する前記押圧部材の移動位置を固定する第一の固定手段と、前記第二の支軸に対する前記第一の支軸の移動位置を固定する第二の固定手段と、を備えたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の孔版印刷装置。

請求項4

前記第一の支軸に対する前記押圧部材の移動範囲規制するストッパと、前記第二の支軸に対する前記第一の支軸の移動範囲を規制するストッパと、備えたことを特徴とする請求項3記載の孔版印刷装置。

技術分野

0001

本発明は、枠体孔版原紙イン不通過性のカバーシートとが互いに重なり合う状態にて装着されて、穿孔製版された孔版原紙とカバーシートとの間にインキが貯容されてなる印刷用原版を用い、カバーシート側からの押圧によって孔版原紙の穿孔部分からインキを通過させて被印刷面に印刷を行う孔版印刷装置に関するものである。

背景技術

0002

従来の孔版印刷装置には、枠体に孔版原紙とインキ不通過性のカバーシートとが互いに重なり合う状態にて装着されてなる印刷用原版を用いたものがある。印刷用原版は、孔版原紙が穿孔製版され、孔版原紙とカバーシートとの間にインキが層状に貯容される。印刷用原版は、この状態にて、孔版原紙を外側にするように、枠体が押圧板に設けられたガイド部に保持される。押圧板は、被印刷面に対して接近・離隔可能となるように揺動自在に設けられている。そして、孔版印刷装置は、押圧板を被印刷面に接近させて、ガイド部に保持された印刷用原版の孔版原紙を被印刷面に押し付けて、インキを孔版原紙の穿孔部分を介して通過させることにより被印刷面に孔版印刷を行う。

0003

また、上記孔版印刷装置において、押圧板には、カバーシートとの間にクッション部材を設けている。クッション部材は、シート状に形成された例えばウレタンフォームなどの比較的軟らかい発泡弾性材からなる。このクッション部材は、印刷に際し、印刷用原版に貯容されているインキと押圧板との間にて弾性変形する可撓性の詰め物として作用して、インキに対しその全面に均等な押圧力を伝達する。これにより、印刷当初からかすれのない良質の印刷画像が得られる。また、カバーシートと孔版原紙との間に貯容されたインキが拡がり難くなるため、インキが有効に利用されて多数の印刷が可能となり、且つ、異なった色のインキが隣接して貯容されていても印刷用原版内にて互いに混じり合う度合いが少なくなる。

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、上述した従来の孔版印刷装置では、印刷を行わない時においてもクッション部材による押圧力が常に作用している。このため、孔版原紙の穿孔部分からインキが滲み出てしまうおそれがある。そして、滲み出たインキが印刷時の押圧によって被印刷面に拡がり、穿孔製版した通りの画像が得られなくなるという問題があった。

0005

また、従来の孔版印刷装置では、被印刷面に対する印刷位置に関し、印刷画像の角度や印刷位置の変更を行う際、被印刷面側を移動させなければならない。この被印刷面側の移動は任意であるため、高い印刷位置精度を得ることができないという問題がある。例えば、被印刷面に同一の印刷を複数カ所に行う場合、全ての印刷画像を同じ角度にしたり、共に平行な関係の位置に印刷したり、ある基準位置から等間隔な位置に印刷したりすることが困難である。

0006

そこで本発明は、上記課題を解消するために、印刷を行わない時に印刷用原版に貯容されたインキに押圧力を付与せず、印刷時に適した印刷画像を得ることができる孔版印刷装置を提供することを目的としている。また、本発明は、被印刷面への印刷の位置精度を向上することができる孔版印刷装置を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0007

上記目的を達成するため本発明による請求項1記載の孔版印刷装置は、枠体に孔版原紙とインキ不通過性のカバーシートとが互いに重なり合う状態にて装着され、穿孔製版された前記孔版原紙と前記カバーシートとの間にインキが貯容される印刷用原版と、枠状に形成され、前記孔版原紙側と前記カバーシート側をそれぞれ表出するように前記印刷用原版を保持する支持部材と、前記支持部材に支持された前記印刷用原版のカバーシート側に向くクッション部材を有した押圧部材と、前記支持部材と前記押圧部材とを連結し、前記クッション部材が前記カバーシートと前記孔版原紙との間に貯容された前記インキに押圧力を付与しない退避位置となるように弾性支持する弾性体と、を備え、前記押圧部材を押動操作して前記孔版原紙が被印刷面に押圧接触された際、前記弾性体が弾性変形して、前クッション部材が前記インキに押圧力を付与する押圧位置となることを特徴とする。

0008

請求項2記載の孔版印刷装置は、請求項1記載の孔版印刷装置において、前記押圧部材が、前記支持部材と連結される可動部と、該可動部を前記印刷用原版の孔版原紙の中心部に略垂直な軸線を中心に回動可能に支持する押圧部とを有するとともに、前記押圧部に対する前記可動部の回動位置を固定する回動固定手段を有したことを特徴とする。

0009

請求項3記載の孔版印刷装置は、請求項1あるいは請求項2記載の孔版印刷装置において、前記押圧部材を平行移動可能に支持する第一の支軸と、前記第一の支軸と直交して前記第一の支軸を平行移動可能に支持する第二の支軸と、前記第一の支軸に対する前記押圧部材の移動位置を固定する第一の固定手段と、前記第二の支軸に対する前記第一の支軸の移動位置を固定する第二の固定手段と、を備えたことを特徴とする。

0010

請求項4記載の孔版印刷装置は、請求項3記載の孔版印刷装置において、前記第一の支軸に対する前記押圧部材の移動範囲規制するストッパと、前記第二の支軸に対する前記第一の支軸の移動範囲を規制するストッパと、備えたことを特徴とする。

発明を実施するための最良の形態

0011

以下、本発明の実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。本実施の形態における孔版印刷装置では、印刷用原版1が用いられる。図1に示すように、印刷用原版1は、所定の厚さと剛性を有し、略中央に開口部2aをなす略矩形状の枠体2を基体としている。この枠体2は、厚紙などからなる。

0012

印刷用原版1をなす枠体2の一方の面には、孔版原紙Mが貼り付けられている。孔版原紙Mは、ポリエチレンテレフタレートフィルム塩化ビニリデンフィルムポリエステルポリプロピレンフィルムなどの熱可塑性樹脂フィルムに、天然繊維化学繊維または合成繊維あるいはこれらを混抄した薄葉紙、不織布、紗等によって構成された多孔性支持体を貼り合わせて構成された感熱孔版原紙である。そして、この孔版原紙Mの多孔性支持体側が枠体2の一方の面に貼り付けられる。

0013

枠体2の他方の面には、インキ不通過性のカバーシート3が固定されている。カバーシート3は、枠体2の厚みを介して、枠体2の開口部2aから望む孔版原紙Mを覆うように、枠体2と略同一の外形をなしている。カバーシート3は、その一短縁辺が、対応する枠体2の一短縁辺に固定され、他短縁辺が、対応する枠体2の他短縁辺側に略一致して開閉自在とされている。

0014

また、枠体2の外周縁には、カバーシート3が固定された一短縁辺側に凸部2bが形成され、カバーシート3が開閉する一短縁辺側に切欠部2cが形成されている。

0015

このように形成された印刷用原版1は、不図示の製版装置にて、孔版原紙Mへの穿孔製版が行われる。そして、カバーシート3と孔版原紙Mの間の枠体2(開口部2a)がなす厚みに対し、所望のインキが層状に貯容される。

0016

上記印刷用原版1は、版カセット5に収容される。図1に示すように、版カセット5は、印刷用原版1の枠体2よりも大きく形成された外形をなしている。版カセット5は、その一方の面に枠体2を収容する略矩形状の収容凹部6を有している。収容凹部6の開口上縁部分には、係止片7が形成されている。また、収容凹部6の底面6aの略中央には、枠体2の開口部2aよりもやや大きめ開口穴6bが設けられている。

0017

係止片7は、収容凹部6の底面6aとの間で、枠体2を挿通させる間隔を有している。また、係止片7は、収容凹部6に収容した印刷用原版1の枠体2のみにかかるように延出形成されている。さらに、係止片7は、収容凹部6の開口上縁部分の全てに設けられておらず、一部が切りかかれて挿入口8を形成している。印刷用原版1は、凸部2bを先端とし、且つ、孔版原紙M側を上面として(あるいはカバーシート3側を下面として)、挿入口8から挿入される。

0018

また、収容凹部6の内側壁には、枠体2の凸部2bを受ける凹溝9が形成されている。これにより、印刷用原版1の挿入方向を誤った場合には、印刷用原版1が収容凹部6内に収容できないようになっている。

0019

版カセット5の外側縁には、円弧状に穿設された係止凹部10が形成されている。この係止凹部10は、版カセット5の対向する二辺にそれぞれ二箇所ずつ、互いに対称となる位置に配されている。

0020

上記版カセット5は、印刷部12に取り付けられる。図2は印刷部を示す正面図、図3(a)は前記印刷部の側面図、図3(b)は前記印刷部の平面図である。

0021

印刷部12は、支持部材13と押圧部材14とを有している。支持部材13は、剛性を有した板金などからなる略矩形状の板材15を基体としている。板材15の略中央には、版カセット5の開口穴6bと略同型の開口穴15aが設けられている。また、板材15には、係止部16が設けられている。係止部16は、開口穴15aの周囲にて、版カセット5の各係止凹部10に挿通するように四箇所に配されている。この各係止部16のうち併設された二箇所では、回動可能なレバー16aを有している。このレバー16aは、その回動により係止凹部10への係脱が可能とされている。即ち、レバー16aの回動操作により、版カセット5が板材15に取り付けられ、あるいは取り外される。これにより、支持部材13は、版カセット5を介し、そこの収容された印刷用原版1の枠体2を保持する。この際、支持部材13は、板材15の開口穴15aを介して孔版原紙Mを正面側に表出するとともに、カバーシート3をその反対側に表出する。

0022

押圧部材14は、可動部18と押圧部19とに分割して形成されている。可動部18は、支持部材13の板材15と対面し得る剛性を有した板金などからなる略矩形状の板材20を有している。板材20の板材15と相反する側の面には、円盤状の可動体21が固定されている。また。可動体21の中央には、円盤状の軸線L上に中心を有した円柱体22が設けられている。さらに、円柱体22の中央には、前記軸線L上に中心を有した雄ネジ23が設けられている。

0023

押圧部19は、可動部18の可動体21が挿入し得る円形の凹部24と、この凹部24の中央にて可動部18の円柱体22が挿入し得る貫通穴25を有している。

0024

そして、押圧部19の凹部24に可動体21を挿通させるとともに、貫通穴25に円柱体22を挿通させる。可動部18の雄ネジ23は、貫通穴25を介して押圧部19に設けられた段部26から延出される。次いで、延出した雄ネジ23に対し、雄ネジ23に螺合する雌ネジ27aを有したツマミ27(回動固定手段)を螺着させて締め込むことにより、可動部18が押圧部19に対して固定される。また、ツマミ27を緩めることにより可動部18と押圧部19との固定が緩み、可動体21の軸線Lを中心として可動部18が押圧部19に対して回動可能となる。

0025

押圧部19の凹部24の周囲には、目盛28aが記されている。この目盛28aは、凹部24の円形に沿う360°を10°毎の角度で0°〜90°〜0°で記されている。即ち、対称な位置(180°異なる位置)では同じ角度を示している。また、凹部24に挿通される円盤状の可動体21には、前記目盛28aを指す標示28bが記されている。この標示28bは、対称位置にある同じ角度の目盛28aを指すように対称位置に記されている。これら目盛28aおよび標示28bは、図2に示すように0°を指す位置を基準とし、ツマミ27を緩めた可動部18(可動体21)の回動によって基準からの角度を指す。

0026

上記可動部18の板材20には、クッション部材30が取り付けられている。クッション部材30は、例えばウレタンフォームなどの軟質の発泡弾性材からなる。また、クッション部材30の端面は、略平坦であり、上述した印刷用原版1の枠体2の開口部2aよりも若干小さい面積とされている。

0027

上記支持部材13の板材15と、押圧部材14(可動部18)の板材20は、弾性体32を介して連結されている。弾性体32は、両端が逆側に折り曲げられた二つの板バネの一端同士を固定して組み合わせてなる。各板バネの他端は、板材15と板材20にそれぞれ固定される。弾性体32は、板材15の開口穴15aの周囲と、板材20のクッション部材30の周囲にて、それぞれ対向する位置に二組ずつ計四組設けられている。

0028

このように、支持部材13および押圧部材14が弾性体32により連結された状態では、版カセット5に収容された印刷用原版1のカバーシート3側に対し、クッション部材30が板材15の開口穴15aを介して端面を向けるように弾性支持される。この際、クッション部材30は、端面がカバーシート3と非接触とされた退避位置にある。

0029

上述したように、押圧部材14は可動部18と押圧部19に分割され、可動部18は押圧部19に対して軸線Lを中心に回動可能とされている。支持部材13は、可動部18に弾性体32を介して連結されている。これにより、支持部材13は、押圧部材14の押圧部19に対して可動部18と共に回動可能である。また、弾性体32による可動部18と支持部材13との連結は、支持部材13に取り付けられた印刷用原版1の孔版原紙Mと、上記回動の中心である軸線Lとが略垂直となるように構成されている。即ち、上記印刷部12では、支持部材13が孔版原紙Mの中心部の面に略垂直な軸線Lを中心として回動可能とされている。そして、この回動は、ツマミの締め操作によって固定され、ツマミの緩め操作によって自由となる。さらに、回動の角度は、目盛28aおよび標示28bによって確認できる。

0030

以下、上記印刷部12による印刷動作について説明する。先ず、図4(a)に示すように、印刷を行わない状態にて、弾性体32によって退避位置にあるクッション部材30が、孔版原紙Mとカバーシート3との間に貯容されたインキに押圧力を付与しない。

0031

そして、印刷に際し、印刷用原版1の孔版原紙Mを被印刷面Pに向けて押圧部材14の押圧部19を手で持ち、図4(b)に示すように、孔版原紙Mを被印刷面Pに押し付ける。この押圧部材14の押動操作により、孔版原紙Mが被印刷面Pに押圧接触される際、弾性体32が弾性変形して、クッション部材30がインキの全面に均等な押圧力を付与する押圧位置となる。これにより、孔版原紙Mの穿孔部分からインキが均等に滲み出し、印刷当初からかすれのない良質な画像が被印刷面Pに転写される。なお、押圧部材14の押圧部19には、手で持ち、且つ、被印刷面Pへの押圧を良好に行えるように把持部33が設けられている。

0032

このように、上記印刷部12は、印刷用原版1を保持する支持部材13と、印刷用原版1の孔版原紙Mを被印刷面Pに押圧接触させる押圧部材14とを弾性体32で連結している。そして、印刷を行わない状態にて、押圧部材14に設けたクッション部材30が印刷用原版1に非接触となり、貯容されたインキに押圧力を付与しないようにしている。これにより、印刷を行わない時に、孔版原紙Mの穿孔部分から余分なインキが滲み出ることがないので、印刷の際に穿孔製版した通りの画像を得ることが可能である。

0033

また、上記印刷部12は、押圧部材14の押圧部19に対し、孔版原紙Mの面の角度を可変できるように構成されている。これにより、押圧部材14の把持部33を持つ同じ状態で、穿孔画像の角度を変えた印刷を容易に行うことが可能である。

0034

ところで、本発明の孔版印刷装置は、以下に説明する移動機構を備えている。図5は移動機構を示す平面図、図6は移動機構を示す側面図である。

0035

移動機構は、第一の支軸40と、この第一の支軸40と直交する第二の支軸41とを有している。

0036

まず、第一の支軸40には、上述した印刷部12が二つの軸受け部材42を介して支持されている。各軸受け部材42は、第一の支軸40に沿って移動可能であり、第一の支軸40と平行する支持軸43を介して支持された固定部44をそれぞれ有している。印刷部12の押圧部19(押圧部材14)は、二箇所に切欠き34(図2参照)を有し、この切欠き34を各固定部44に螺合される固定ネジ45にそれぞれ挿通することにより固定部44に固定される。即ち、印刷部12は、各軸受け部材42を介して第一の支軸40に沿って平行移動可能であり、且つ、図6に一点鎖線で示すように第一の支軸40を中心に回動可能である。

0037

第一の支軸40は、一端が別の軸受け部材47に固定され、他端が支え部材48に固定されている。また、軸受け部材47と支え部材48との間には、第一の支軸40と平行するフレームシャフト49が固定されている。

0038

各軸受け部材42は、互いに連結されてその間隔が維持されている。連結された各軸受け部材42の間には、各軸受け部材42と共に移動する指針50が設けられている。指針50は、フレームシャフト49側に向いている。また、フレームシャフト49には、指針50により指し示される目盛りが記されたスケール51が設けられている。スケール51の目盛は、例えば、図5で指針50が示す位置を0とし、その両側に5,10,15など50mm間隔で数値が記されている。

0039

第一の支軸40には、軸受け部材47側および支え部材48側にそれぞれストッパ52が設けられている。ストッパ52は、第一の支軸40に沿って移動可能であり、且つ、固定ネジ52aによってその移動が規制される。各ストッパ52には、上記各軸受け部材42がそれぞれ当接する。即ち、各ストッパ52の間隔の設定により、各軸受け部材42を介して移動する印刷部12の移動範囲が決定する。

0040

また、第一の支軸40には、仮止め部材53(第一の固定手段)が設けられている。仮止め部材53は、各軸受け部材42に連結されて共に第一の支軸40に沿って移動可能であり、且つ、固定ネジ53aによってその移動が規制される。即ち、仮止め部材53により、各軸受け部材42(印刷部12)の第一の支軸40に沿った移動が固定される。

0041

次に、第二の支軸41には、第一の支軸40の一端およびフレームシャフト49を固定する軸受け部材47が支持されている。軸受け部材47は、第一の支軸40およびフレームシャフト49と共に第二の支軸41に沿って移動可能である。また、軸受け部材47は、第二の支軸41を中心に回動可能である。即ち、印刷部12は、軸受け部材47を介して第二の支軸41に沿って平行移動可能である。

0042

なお、支え部材48には、第二の支軸41に沿う第一の支軸40およびフレームシャフト49の移動に際し、第一の支軸40およびフレームシャフト49の高さを被印刷面Pに対して平行な状態に維持するため、ローラ54が設けられている。

0043

第二の支軸41は、一端が支え部材56に固定され、他端がクランプ手段57に固定されている。また、支え部材56とクランプ手段57との間には、第二の支軸41と平行するフレームシャフト58が固定されている。なお、支え部材56の底面には、ゴムシートなどの摩擦係止部材(不図示)が貼設されている。また、クランプ手段57は、図6に示すようにの縁部などに挟持固定される。

0044

軸受け部材47には、軸受け部材47と共に移動する指針59が設けられている。指針59は、フレームシャフト58側に向いている。また、フレームシャフト58には、指針59により指し示される目盛りが記されたスケール60が設けられている。スケール60の目盛は、例えば、図5で指針59が示す位置を0とし、その下側に5,10,15…など50mm間隔で数値が記されている。

0045

第二の支軸41には、支え部材56側およびクランプ手段57側にそれぞれストッパ61が設けられている。ストッパ61は、第二の支軸41に沿って移動可能であり、且つ、固定ネジ61aによってその移動が規制される。各ストッパ61には、上記軸受け部材47が当接する。即ち、各ストッパ61の間隔の設定により、軸受け部材47を介して移動する印刷部12の移動範囲が決定する。

0046

また、第二の支軸41には、仮止め部材62(第二の固定手段)が設けられている。仮止め部材62は、軸受け部材47に連結されて共に第二の支軸41に沿って移動可能であり、且つ、固定ネジ62aによってその移動が規制される。即ち、仮止め部材62により、軸受け部材47(印刷部12)の第二の支軸41に沿った移動が固定される。

0047

上述した移動機構では、印刷に際し、まず、クランプ手段57を机の縁部などに挟持固定する。次いで、同机上に所望の被印刷物図5の場合Tシャツ)を展開して被印刷面Pをなす。そして、被印刷面Pの略中心位置をスケール51の0位置(図5で指針50が指す位置)に合わせる。次いで、第一の支軸40による印刷部12の移動範囲を各ストッパ52によって決める。次いで、第二の支軸41による印刷部12の移動範囲を各ストッパ61によって決める。

0048

その後、印刷を行う。まず、第二の支軸41の何れか一方のストッパ61に軸受け部材47が当接する位置まで第一の支軸40を移動する。そして、軸受け部材47がストッパ61に当接した位置で仮止め部材62によって軸受け部材47の移動を規制する。これにより、印刷部12が第一の支軸40に沿った移動のみとなる。次いで、第一の支軸40の何れか一方のストッパ52に軸受け部材42が当接した位置で仮止め部材53によって印刷部12の移動を規制する。これにより、第一の支軸40に沿った印刷部21の移動も規制される。この状態で印刷を行う(例:図5中Aの位置)。

0049

上記印刷の後、仮止め部材53による印刷部12の移動の規制を解除する。次いで、第一の支軸40の他方のストッパ52に軸受け部材42が当接した位置で仮止め部材53によって印刷部12の移動を規制した後、同様に印刷を行う(例:図5中Bの位置)。

0050

上記印刷の後、仮止め部材62による軸受け部材47の移動の規制を解除する。次いで、第二の支軸41の他方のストッパ61に軸受け部材47が当接した位置で仮止め部材62によって軸受け部材47の移動を規制する。その後、上述したように第一の支軸40に沿って印刷部12を移動させて同様に印刷を行う(例:図5中C,Dの位置)。

0051

この印刷の際、各ストッパ52による印刷部12の移動範囲を、スケール51の0位置から等間隔とすれば、第一の支軸40に沿った印刷部12の移動方向に関し、被印刷面Pの略中心位置から等間隔の位置への印刷が可能となる。

0052

なお、印刷に際しては、把持部33を持って押圧部材14を被印刷面Pに向けて押圧する。この押圧の際、押圧部材14(押圧部19)は、軸受け部材42が第一の支軸40を中心に回転するとともに、固定部44が支持軸43を中心に回転することにより、二つの軸に支持されながら被印刷面Pに向けて略平行な状態で押圧方向に移動する。すなわち、孔版原紙Mの面が被印刷面Pに対して傾きなく接触し、上記クッション部材30による均等な押圧力と相乗して良好な印刷画像が得られることとなる。

0053

なお、上記各ストッパ52,61による印刷部12の移動範囲の調整、および仮止め部材53,62による印刷部12の固定に際し、図6に示すように印刷部12を第一の支軸40を中心としてフレームシャフト49に当接して止まるまで回動させ、孔版原紙Mと被印刷面Pとの接触を回避させておく。

0054

このように、上記移動機構では、予めストッパ52,61によって印刷部12の移動範囲を決め、この移動範囲に応じて仮止め部材53,62で印刷部12の移動を規制する。さらに、印刷部12の移動した位置は、指針50,59およびスケール51,60によって明確となる。これにより、被印刷面Pに対する印刷部12の移動が適宜行え、被印刷面Pに対する複数箇所への印刷であっても高い印刷位置精度を得ることが可能である。

0055

また、被印刷面Pへの印刷が終了し、新たな被印刷物への印刷を行う際、各ストッパ52,61の位置をそのままにしておけば、前の印刷と略同位置への印刷を行うことが可能である。

0056

さらに、印刷画像の角度を変更したい場合には、上述したように、押圧部材14の押圧部19に対し、孔版原紙Mの面の角度を可変することにより、同じ角度に変更した画像をそれぞれ別の位置に容易に印刷することが可能である。

0057

また、上記の如く高い印刷位置精度が得られることにより、印刷用原版1が収容された版カセット5を交換して、同位置に多版あるいは多色カラー)印刷を行うことが可能である。なお、印刷用原版1を収容した版カセット5を交換する構成にすれば、版カセット5が印刷用原版1を保護するので、孔版原紙Mとカバーシート3との間にあるインキの渇きを防ぐことができ、且つ、交換時における前記インキへの押圧力を不用意にかけることがない。

発明の効果

0058

以上説明したように本発明による請求項1記載の孔版印刷装置は、カバーシートと穿孔製版された孔版原紙との間にインキが貯容される印刷用原版を保持する支持部材と、支持部材に支持された印刷用原版のカバーシート側に向くクッション部材を有した押圧部材とを、クッション部材がインキに押圧力を付与しない退避位置となるように弾性体にて連結している。そして、印刷時には、押圧部材の押動操作によって弾性体が弾性変形して、クッション部材がインキに押圧力を付与する押圧位置となる。これにより、印刷を行わない時に孔版原紙の穿孔部分から余分なインキが滲み出ることがなく、印刷の際に穿孔製版した通りの画像を得ることができる。

0059

請求項2記載の孔版印刷装置は、押圧部材が、支持部材と連結される可動部と、可動部を印刷用原版の孔版原紙の中心部に略垂直な軸線を中心に回動可能に支持する押圧部とを有するとともに、前記押圧部に対する前記可動部の回動位置を固定する回動固定手段を有している。これにより、穿孔画像の角度を変えた印刷を容易に行うことが可能である。

0060

請求項3記載の孔版印刷装置は、第一の支軸にて押圧部材を平行移動可能にし、第二の支軸にて第一の支軸を第一の支軸と直交する方向に平行移動可能にし、第一の固定手段および第二の固定手段にて押圧部材および第一の支軸の移動位置を固定する。これにより、被印刷面に対する複数箇所への印刷であっても高い印刷位置精度を得ることができる。

0061

また、上記の如く高い印刷位置精度が得られることにより、印刷用原版を交換して、同位置に多版あるいは多色(カラー)印刷を行うことができる。

0062

請求項4記載の孔版印刷装置は、第一の支軸に対する押圧部材の移動範囲と、第二の支軸に対する第一の支軸の移動範囲をそれぞれストッパにより規制する。これにより、順次各被印刷面への印刷を行う際、前の印刷と略同位置への印刷を行うことができる。

図面の簡単な説明

0063

図1印刷用原版および版カセットを示す斜視図。
図2印刷部を示す正面図。
図3(a)図2における前記印刷部の一部裁断矢示図。
(b)図2における前記印刷部の一部裁断X矢示図。
図4(a)(b)印刷動作を示す図。
図5移動機構を示す平面図。
図6前記移動機構を示す側面図。

--

0064

1…印刷用原版、2…枠体、3…カバーシート、13…支持部材、14…押圧部材、18…可動部、19…押圧部、27…ツマミ(回動固定手段)、30…クッション部材、32…弾性体、40…第一の支軸、41…第二の支軸、52…ストッパ、53…仮止め部材(第一の固定手段)、61…ストッパ、62…仮止め部材(第二の固定手段)、L…軸線、M…孔版原紙、P…被印刷面。

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