図面 (/)

この項目の情報は公開日時点(2002年11月8日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (0)

図面はありません

解決手段

構成脂肪酸の15〜90重量%が、ω3系不飽和脂肪酸であるモノグリセリド及びジグリセリドを合計で5〜100重量%含有し、酸化安定性指数(100℃におけるランシマット誘導時間)が7以上である油脂組成物

効果

本発明の油脂組成物は、安全性に優れ、生活習慣を大きく変えずにより少量の摂取で体脂肪低下・蓄積抑制、内臓脂肪低下・蓄積抑制、肥満予防・改善等の効果を発現し、長期に渡って摂取すると生活習慣病の予防・改善に対して優れた作用を有し、食品医薬品に有用である。

概要

背景

生活習慣病は、食生活の偏り運動不足といった生活習慣を変え、体脂肪とりわけ内臓脂肪を減らして、肥満を解消することによって、予防・改善される。

栄養素の中で、特に油脂は、高カロリー(9kcal/g)である為、肥満を助長し生活習慣病などの問題を引き起こす原因となる。そこで、抗肥満性油脂の研究が数多くなされてきている。代表的なものとして、米国特許第3600186号には、非吸収性ショ糖脂肪酸ポリエステルの技術が開示されている。しかし、肛門漏洩脂溶性ビタミン吸収阻害等の問題が懸念されている。

また、共役リノール酸魚油及びシソ油にも動物実験ベル体脂肪減少効果が示されている(Lipids32,853(1997)、J.Agric.Food Chem.46,1225(1998)、Metabolism 39, 217(1990)等)。しかし、少量で確実な効果を有しているとは言い難い。

長期間に渡って摂取しても副作用心配がなく安全なグリセリド構造に着目したコレステロール低下剤(特開昭63−104917号公報)、血清トリグリセリド濃度低下剤(特開平4−300825号公報、特開平5−310567号公報)、体重増加抑制剤(特開平4−300826号公報)、脂肪肝予防治療剤(特開平4−300828号公報)、液状汎用型油脂組成物(特開平10−176181号公報)等が提案されている。これらはモノグリセリド又はジグリセリドの構造に由来する効果に着目したもので、肛門漏洩や脂溶性ビタミンの吸収阻害等の副作用がなく、安全性に優れている。

概要

構成脂肪酸の15〜90重量%が、ω3系不飽和脂肪酸であるモノグリセリド及びジグリセリドを合計で5〜100重量%含有し、酸化安定性指数(100℃におけるランシマット誘導時間)が7以上である油脂組成物

本発明の油脂組成物は、安全性に優れ、生活習慣を大きく変えずにより少量の摂取で体脂肪低下・蓄積抑制、内臓脂肪低下・蓄積抑制、肥満予防・改善等の効果を発現し、長期に渡って摂取すると生活習慣病の予防・改善に対して優れた作用を有し、食品医薬品に有用である。

目的

しかし、このような効果を確実に得るためには、多量に摂取する用途で、トリグリセリドに全量置き換えて摂取しなければならない。確実な効果を得るには用途が限られているため、毎日継続して摂取するのには不向きである。これに対し、比較的少量で効果が発現するものとして、ω3系不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノグリセリド、ジグリセリドを有効成分とする体脂肪燃焼促進剤(特開2001−64672)が提案されている。しかしながら、摂取量との関係から、用途が限られ、更により少量でかつ長期間に渡って摂取が容易にできる特定モノグリセリド、ジグリセリドを含有する油脂組成物の開発が望まれていた。本発明の目的は、生活習慣を大きく変えずにより少量の摂取で体脂肪、内臓脂肪の低下又は蓄積抑制、肥満予防・改善等に効果があり、それらに起因する病態である生活習慣病に対して優れた予防・改善作用を有する、食品、医薬品に有用な油脂組成物を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
3件
牽制数
6件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

構成脂肪酸の15〜90重量%が、ω3系不飽和脂肪酸であるモノグリセリド及びジグリセリドを合計で5〜100重量%含有し、酸化安定性指数(100℃におけるランシマット透導時間)が7以上である油脂組成物

請求項2

モノグリセリド及びジグリセリドの構成脂肪酸の重量構成比が、シス型ω3系不飽和脂肪酸/(シス型ω6系不飽和脂肪酸+トランス型不飽和脂肪酸飽和脂肪酸)=1〜6である請求項1記載の油脂組成物。

請求項3

植物ステロールを0.05重量%以上含有する請求項1又は2記載の油脂組成物。

請求項4

請求項1〜3のいずれか1項記載の油脂組成物を含有する食品

請求項5

請求項1〜3のいずれか1項記載の油脂組成物を含有する体脂肪低下・蓄積抑制剤内臓脂肪低下・蓄積抑制剤又は肥満予防改善剤

技術分野

0001

本発明は、体脂肪内臓脂肪の低下又は蓄積抑制、肥満等の予防・改善に効果があり、長期に渡って摂取すると、それらに起因する病態である生活習慣病に対して優れた予防・作用を有する、食品医薬品に有用な油脂組成物に関する。

背景技術

0002

生活習慣病は、食生活の偏り運動不足といった生活習慣を変え、体脂肪とりわけ内臓脂肪を減らして、肥満を解消することによって、予防・改善される。

0003

栄養素の中で、特に油脂は、高カロリー(9kcal/g)である為、肥満を助長し生活習慣病などの問題を引き起こす原因となる。そこで、抗肥満性油脂の研究が数多くなされてきている。代表的なものとして、米国特許第3600186号には、非吸収性ショ糖脂肪酸ポリエステルの技術が開示されている。しかし、肛門漏洩脂溶性ビタミン吸収阻害等の問題が懸念されている。

0004

また、共役リノール酸魚油及びシソ油にも動物実験ベル体脂肪減少効果が示されている(Lipids32,853(1997)、J.Agric.Food Chem.46,1225(1998)、Metabolism 39, 217(1990)等)。しかし、少量で確実な効果を有しているとは言い難い。

0005

長期間に渡って摂取しても副作用心配がなく安全なグリセリド構造に着目したコレステロール低下剤(特開昭63−104917号公報)、血清トリグリセリド濃度低下剤(特開平4−300825号公報、特開平5−310567号公報)、体重増加抑制剤(特開平4−300826号公報)、脂肪肝予防治療剤(特開平4−300828号公報)、液状汎用型油脂組成物(特開平10−176181号公報)等が提案されている。これらはモノグリセリド又はジグリセリドの構造に由来する効果に着目したもので、肛門漏洩や脂溶性ビタミンの吸収阻害等の副作用がなく、安全性に優れている。

発明が解決しようとする課題

0006

しかし、このような効果を確実に得るためには、多量に摂取する用途で、トリグリセリドに全量置き換えて摂取しなければならない。確実な効果を得るには用途が限られているため、毎日継続して摂取するのには不向きである。これに対し、比較的少量で効果が発現するものとして、ω3系不飽和脂肪酸構成脂肪酸とするモノグリセリド、ジグリセリドを有効成分とする体脂肪燃焼促進剤(特開2001−64672)が提案されている。しかしながら、摂取量との関係から、用途が限られ、更により少量でかつ長期間に渡って摂取が容易にできる特定モノグリセリド、ジグリセリドを含有する油脂組成物の開発が望まれていた。本発明の目的は、生活習慣を大きく変えずにより少量の摂取で体脂肪、内臓脂肪の低下又は蓄積抑制、肥満予防・改善等に効果があり、それらに起因する病態である生活習慣病に対して優れた予防・改善作用を有する、食品、医薬品に有用な油脂組成物を提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

本発明者は、特定の構成脂肪酸を有するモノグリセリド、ジグリセリドを含有する特定の酸化安定性を示す油脂組成物が、体脂肪、内臓脂肪の低下又は蓄積抑制、肥満予防・改善等に効果があり、それらに起因する病態である生活習慣病の予防・改善に対して優れた作用を有し、食品、医薬品として有用であることを見出した。

0008

本発明は、構成脂肪酸の15〜90重量%が、ω3系不飽和脂肪酸であるモノグリセリド及びジグリセリドを合計で5〜100重量%含有し、酸化安定性指数(100℃におけるランシマット誘導時間)が7以上である油脂組成物を提供するものである。

発明を実施するための最良の形態

0009

本発明の油脂組成物は、モノグリセリド及びジグリセリドを合計量で5〜100重量%(以下、単に%と記載する)含むものであり、好ましくは15〜100%、更に好ましくは40〜99%、特に好ましくは60〜95%含有するのがよい。ジグリセリドは、通常、1,3−ジグリセリドと1,2−ジリグセリドが約7:3の重量比率で存在するが、1,3−ジグリセリドが好ましい。モノグリセリドは、通常、1−モノグリセリドと2−モノグリセリドが約9:1の重量比率で存在するが、1−モノグリセリドが好ましい。モノグリセリド及びジグリセリドは、各々単独でも両者の混合物でもよい。

0010

本発明で使用するモノグリセリド及びジグリセリドは、効果及び酸化安定性の点から、その構成脂肪酸の15〜90%がω3系不飽和脂肪酸であるが、好ましくは20〜80%、更に30〜70%、特に40〜65%含有するのがよい。ω3系不飽和脂肪酸としては、α−リノレン酸(C18:3、all cis)、ステアリドン酸(C18:4、all cis)、EPA(20:5、all cis)、DPA(C22:5、all cis)、DHA(C22:6、all cis)等が挙げられるが、α−リノレン酸、EPA、DHAが好ましく、更にα−リノレン酸が好ましい。

0011

本発明で使用するモノグリセリド及びジグリセリドは、効果、風味食感の点から、その構成脂肪酸の55〜100%が炭素数16〜22の不飽和脂肪酸であることが好ましく、更に70〜100%、特に80〜100%、最も好ましくは90〜97%含有するのがよい。

0012

本発明で使用するモノグリセリド及びジグリセリドは、効果、安定性脂肪酸バランスの点から、その構成脂肪酸の中で、シス型ω3系不飽和脂肪酸/(シス型ω6系不飽和脂肪酸+飽和脂肪酸トランス型不飽和脂肪酸)の重量比が1〜6であることが好ましく、更に1.2〜5、特に1.4〜4、最も好ましくは1.5〜3であることが望ましい。ここで、トランス型不飽和脂肪酸とは、不飽和脂肪酸の分子内の二重結合の1つ以上がトランス型であるものであって、赤外吸収スペクトル法(日本油化学協会:基準油脂分析試験法2.4.4.2)やガスクロマトグラフィー法(J. Amer. Oil Chem. Soc., 70, 425(1993)等)で測定することができる。トランス型不飽和脂肪酸は5%以下が特に好ましい。

0013

本発明で使用するモノグリセリド及びジグリセリドは、風味、食感の点から、その構成脂肪酸の5%以下が炭素数8〜12の中鎖脂肪酸であることが好ましい。更には、2%以下であるのが好ましい。

0014

本発明の油脂組成物中のトリグリセリド含有量は、0〜95%であり、風味、酸化安定性の点から好ましくは1〜85%、更に好ましくは5〜80%、特に好ましくは5〜60%、最も好ましくは5〜40%であるのがよい。トリグリセリドの構成脂肪酸として、効果、風味、食感の点で炭素数16〜22の不飽和脂肪酸を好ましくは55〜100%、更に70〜100%、特に80〜100%、最も好ましくは90〜97%含有するのがよい。また酸化安定性の点から、トリグリセリドの構成脂肪酸として、ω3系不飽和脂肪酸を好ましくは0〜40%、更に0〜30%、特に0〜20%、最も好ましくは0〜15%含有するのがよい。

0015

本発明の油脂組成物中に含まれる遊離脂肪酸は、異味があり風味の点から10%以下であり、好ましくは5%以下、更に好ましくは2.5%以下、特に好ましくは1%以下、最も好ましくは0.5%以下とするのがよい。

0016

本発明のモノグリセリド及びジグリセリドを含有する油脂組成物は、特開平4−300825号公報等に記載の方法、例えば、シソ油、エゴマ油アマニ油、魚油などのトリグリセリド油グリセリンとのエステル交換反応、又は油脂由来の脂肪酸とグリセリドとのエステル化反応等、任意の方法により得ることができる。反応方法は、金属触媒等を用いた化学反応法、リパーゼ等の油脂加水分解酵素を用いた生化学反応法等があげられるが、着色等の劣化防止の観点から、生化学反応法が好ましい。

0017

本発明における酸化安定性指数とは、油脂100℃におけるランシマット誘導時間(hr)であって、以下の方法(日本油化学協会:基準油脂試験法2.5.1.2−1996CDM試験)で求めることができる。すなわち、油脂サンプルを容器中で該試験法の温度120℃を100℃に変えて加熱しながら、清浄空気送り込み、酸化により生成した揮発性物質を水中に補集し、水の導電率が急激に変化する折曲点までの時間(hr)を測定する。本発明では、酸化安定性指数が7以上であることが必要で、好ましくは9以上、更に好ましくは11以上、特に好ましくは15以上、最も好ましくは20以上である。酸化安定性指数が7以上であると、ω3系不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノグリセリド及びジグリセリドと相俟って体脂肪、内臓脂肪の低下又は蓄積抑制、肥満等の予防・改善に効果が発現し、長期に渡って摂取すると、それらに起因する病態である生活習慣病に対して優れた予防・改善作用が顕著に発現する。

0018

本発明の油脂組成物の酸化安定性指数を7以上とするには、抗酸化剤の添加、構成脂肪酸としての二重結合4以上の不飽和脂肪酸の含量が低い油脂による希釈エステル交換等の手段が挙げられるが、効果の点から抗酸化剤の添加が好ましい。抗酸化剤としては、食品に使用される、例えばビタミンAビタミンCビタミンEリン脂質ポリフェノール等が挙げられる。抗酸化剤は2種以上を併用してもよい。

0019

ビタミンAとしては、レチノールレチナールデヒドロレチノイン酸カロチン等が挙げられる。ビタミンCとしては、ビタミンCパルミチン酸エステル、ビタミンCステアリン酸エステル等が挙げられる。ビタミンEとしては、α−トコフェロールβ−トコフェロールγ−トコフェロール、δ−トコフェロールが挙げられるが、γ−トコフェロール、δ−トコフェロールが好ましい。リン脂質としては、ホスファチジルコリンホスファチジルエタノールアミンホスファチジルセリンホスファチジルイノシトールホスファチジン酸等やこれらのリゾ体が挙げられる。これらの抗酸化物の含有量は、効果、着色の点から、油脂組成物中に0.02〜5%、更に0.03〜3%、特に0.05〜2%であるのが好ましい。

0020

また、ポリフェノールとしては、カテキンフラボノイド等が挙げられるが、カテキンが好ましい。ポリフェノールの含有量は、効果、着色の点で、油脂組成物中にポリフェノールとして0.02〜2%、更に0.03〜1.5%、特に0.05〜1%であるのが好ましい。

0021

本発明の油脂組成物には、更に結晶抑制剤を添加するのが、外観使い勝手の点で好ましい。本発明で使用する結晶抑制剤としては、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルポリグリセリン脂肪酸エステルショ糖脂肪酸エステルソルビタン脂肪酸エステルポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルプロピレングリコール脂肪酸エステル等のポリオール脂肪酸エステル等が挙げられる。本発明の油脂組成物には、結晶抑制剤を0.02〜0.5%、特に0.05〜0.2%含有するのが好ましい。

0022

本発明の油脂組成物をヒトへ投与する場合、通常大人1人当たり1日に0.1〜25g、特に0.1〜10gの範囲で、1日に1〜数回に分けて投与することが好ましい。

0023

本発明の油脂組成物は、食品中に含有させることにより長期間に渡っての摂取が容易となり、生活習慣病の予防・改善効果が得られ易く好ましい。本発明の食品は、一般食品の他に、特定の機能を発揮して健康の増進を図る健康食品、機能性食品特定保健用食品等としてもよく、そのために剤型は、食品の形態以外に、錠剤顆粒剤粉末等としてもよい。食品としては、パンやケーキ、クッキーパイピザクラストベーカリーミックス等のベーカリー食品類、ドレッシングマヨネーズコーヒーホワイトナーホイップクリーム等の水中油型油脂加工食品マーガリンスプレッドバタークリーム等の油中水型油脂加工食品、チョコレートポテトチップスアイスクリームデザート等の菓子や、牛乳チーズヨーグルト等の乳製品、飲料、ソース焼き肉のたれ、ピーナツバターフライショートニングベーキングショートニング、加工肉製品、麺、冷凍食品等の他、天ぷらやフライ、炒め物等に用いる調理油のような食品素材が挙げられる。かかる食品は、本発明の油脂組成物の他に、食品の種類に応じて一般に用いられる食品原料を添加し、製造することができる。このように多種多様の食品に応用できるため、毎日無理なく摂取することが可能となる。本発明の油脂組成物の食品への含有量は、食品の種類によっても異なるが、一般に0.05〜100%、特に0.5〜80%が好ましい。なお、製剤調製の関係から、食品原料由来の油脂が含まれている場合は、食品原料由来の油脂と本発明の油脂組成物との比は、95:5〜1:99が好ましく、95:5〜5:95がより好ましく、更に85:15〜5:95が、特に60:40〜5:95が好ましい。

0024

本発明の油脂組成物を医薬品とする場合の形態は、例えば散剤、顆粒剤、カプセル剤丸剤、錠剤等の固形製剤水剤懸濁剤乳剤等の液剤等の経口投与剤が挙げられる。この経口投与剤は、本発明の油脂組成物の他、経口投与剤の形態に応じて一般に用いられる、賦形剤崩壊剤結合剤滑沢剤界面活性剤アルコール類、水、水溶性高分子甘味料矯味剤酸味料等を添加して製造することができる。経口投与用医薬品としては、体脂肪低下・蓄積抑制剤、内臓脂肪低下・蓄積抑制剤、肥満予防・改善剤生活習慣病予防・改善剤が挙げられる。本発明の油脂組成物の経口投与用医薬品への含有量は、医薬品の用途及び形態によっても異なるが、一般に0.05〜100%、特に1〜50%が好ましい。

0025

本発明の油脂組成物中に抗酸化剤を含有する場合、食品又は医薬品とする際に、予めモノグリセリド及びジグリセリドと該抗酸化剤を混合しておく必要はなく、食品又は医薬品中に相当量含有されていればよい。

0026

本発明の食品・医薬品には、コレステロール低下効果の点で、植物ステロールを0.05%以上、特に0.3%以上含有するのが好ましい。また植物ステロール含量の上限は特に限定されないが、0.05〜20%の範囲であればよい。ここで植物ステロールとしては、例えばα−シトステロールβ−シトステロールスチグマステロールカンペステロール、α−シトスタノール、β−シトスタノール、スチグマスタノールカンペスタノールシクロアルテノール等のフリー体、及びこれらの脂肪酸エステル、フェルラ酸エステル桂皮酸エステル等のエステル体が挙げられる。

0027

グリセリド混合物の調製
グリセリド混合物A
ナタネ油脂肪酸650部とグリセリン107部をリポザイムIMを使用して40℃5時間エステル化反応を行った。次いで、235℃で分子蒸留し、水洗した後235℃で1時間脱臭してグリセリド混合物Aを得た。
グリセリド混合物B
アマニ油脂肪酸650部とグリセリン107部をリポザイムIMを使用して40℃6時間エステル化反応を行った。次いで、215℃で分子蒸留し、水洗した後215℃2時間脱臭してグリセリド混合物Bを得た。
グリセリド混合物C
エゴマ油(太田油脂)300部、グリセリン120部及び、水酸化カルシウム0.04部混合物を、窒素ガス雰囲気下で220℃にて1時間反応を行った後、リン酸中和し、薄膜蒸留装置を用い200℃、1.3hPaで脱ガスを行い、次いで180℃、0.4hPaの初留分をカットし(脱グリセリン)、200℃、0.07hPaの留分を採取した。更に、175℃、0.1hPaで再び脱グリセリンを行い、グリセリド混合物Cを得た。
グリセリド混合物D
魚油(花王)200部、グリセリン8部及び、ソディウムメチラート0.6部混合物を、減圧下で100℃にて4時間反応を行った。得られた反応生成物シリカゲルカラムクロマトグラフィー分画し、次いで各分画成分を混合してグリセリド混合物Dを得た。

0028

調製したグリセリド混合物の分析
(1)グリセリド組成
調製したグリセリド混合物をシリル化した後、ガスクロマトグラフィーで測定した結果を表1に示す。

0029

0030

(2)構成脂肪酸組成
調製したグリセリド混合物を、シリカゲルクロマトグラフィーにて、ヘキサン酢酸エチル溶出して分画した。グリセリド混合物A、B及びDは、ジグリセリド画分、グリセリド混合物Cはモノグリセリド画分を加水分解メチル化し、ガスクロマトグラフィーにて脂肪酸を測定した。結果を表2に示す。

0031

0032

実施例1
表3の油脂組成物を製造した。

0033

0034

実施例2
生活習慣病のモデルとして、糖尿病肥満マウスC57BL/6J(7週齢、雄:日本クレア(株))を使用した。実施例1で製造した油脂組成物を含有する食餌を、平均体重を略同一にした各食餌群5匹のマウスに与えて5ヶ月間飼育した。飼育最終日解剖を行い、体重及び副睾丸周囲脂肪重量を測定し、抗肥満効果を評価した。

0035

表4に食餌組成を示す。

0036

0037

測定結果を表4に示すが、本発明の油脂組成物を含有する食餌で飼育したマウスの体重及び副睾丸周囲脂肪重量は顕著に低下した。

0038

実施例3
実施例1で製造した100gの油脂組成物2に、ポリグリセリン脂肪酸エステル(THL−3、HLB=1:阪本薬品工業(株))0.1g及びハーブフレーバー(日本フィルメニッヒ503056TH)0.25gを添加し、均一混合して香味油を製造した。

0039

実施例4
組成:小麦粉(強力) 100重量部
イースト
イーストフード0.1
砂糖15
食塩
脱脂粉乳
50
水 15
実施例1で製造した油脂組成物1 30
油脂組成物1以外の原料量、混合し、ミキサーにて低速30秒間ミキシングを行った。次いで油脂組成物1を加え、低速で5分間、中速で22分間ミキシングした。得られた生地を27℃で30分間発酵させ、更に5℃にて15分間低温発酵を行った。この生地を37gずつに分割し、丸型に成型した。これを33℃で60分間発酵させた後、オーブンにて190℃、9分間焼し、ブリオッシュを製造した。

0040

実施例5
実施例1で製造した油脂組成物4を100重量部に、植物ステロール(タマ生化学(株))を0.3重量部混合したものを0.3gずつオーバル型ソフトカプセル皮に封入し、ソフトカプセルを製造した。

0041

実施例6
コーンスターチ44重量部、結晶セルロース40重量部、カルボキシメチルセルロースカルシウム5重量部、無水ケイ酸0.5重量部、ステアリン酸マグネシウム0.5重量部及び実施例1で製造した油脂組成物3 10重量部混合し、打錠機で200mg/個の錠剤を打錠製造した。

0042

実施例7
精製白糖50重量部、精製水44.24重量部、実施例1で製造した油脂組成物2 5重量部、ヒドロキシセルロース0.5重量部、ショ糖脂肪酸エステル0.2重量部、安息香酸ナトリウム0.06重量部を均一に混合して、シロップ剤を製造した。

発明の効果

0043

本発明の油脂組成物は、安全性に優れ、生活習慣を大きく変えずにより少量の摂取で体脂肪低下・蓄積抑制、内臓脂肪低下・蓄積抑制、肥満予防・改善等の効果を発現し長期に渡って摂取すると生活習慣病の予防・改善に優れた作用を有し、食品、医薬品に有用である。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 東レ株式会社の「 アニリド誘導体及びその医薬用途」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題・解決手段】本発明は、レチノイド関連オーファン受容体γアンタゴニスト活性を有し、乾癬等の自己免疫疾患に対して治療効果又は予防効果を発揮する新規な化合物を提供することを目的としている。本発明は、下... 詳細

  • 国民大学校産学協力団の「 Fcガンマ受容体変異体」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題・解決手段】本発明はFcガンマ受容体変異体を含むポリペプチドに関するものである。本発明のFcガンマ受容体変異体は、Fcガンマ受容体の一部アミノ酸配列を他のアミノ酸配列に置換して最適化することによ... 詳細

  • オプティバイオティクスリミテッドの「 組成物」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題・解決手段】本発明は、a)グルコマンナン;b)クロム;およびc)プレバイオティクス(FOS)を含む、胃腸の細菌叢の多様性を増大させるのに使用するための組成物および食品に関する。組成物および食品は... 詳細

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ