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技術 荷崩れ防止装置

出願人 三菱重工業株式会社
発明者 林知得
出願日 2001年4月27日 (19年6ヶ月経過) 出願番号 2001-132639
公開日 2002年11月5日 (18年0ヶ月経過) 公開番号 2002-321687
状態 特許登録済
技術分野 船体構造 艤装・その他の海洋構造 大型容器
主要キーワード 回動スペース サイドストッパ 組み合わせ後 各固定金具 船室内 下段ブロック 荷崩れ防止装置 略立方体形状
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2002年11月5日)のものです。
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図面 (20)

課題

容易に設置することができる荷崩れ防止装置を提供すること。

解決手段

船倉の内部にて該船倉の入口を取り囲んで設置され、前記入口との間に一定広さの空間Vを形成して積み上げられる複数のブロックL1A,L1F,L2A,L2F、F1C,F1S,F2C,F2S、A1C,A1S,A2C,A2Sを備えている。そして、船倉の床面と接触される前記ブロックには、コンテナを固定するために前記船倉の床面に設けられたコンテナ固定部と固定されるブロック側固定部が設けられている。

概要

背景

貨物船船倉には、フォークリフト等で荷物搬入搬出される。ここで、例えば船倉が多層構造となっており、入口外側にフォークリフト用のエレベータが設けられている場合、エレベータの移動経路を確保するために船倉入口の扉が内側に回動するようになっている場合がある。このため、荷物を搬入する際には、扉を内側に回動することができるスペースを確保しておくことが必要である。しかし、船倉内に荷物のないスペースが設けられていると荷崩れを起こしてしまうため、扉回動スペースには、荷崩れを防ぐために何らかの処置を施す必要がある。

概要

容易に設置することができる荷崩れ防止装置を提供すること。

船倉の内部にて該船倉の入口を取り囲んで設置され、前記入口との間に一定広さの空間Vを形成して積み上げられる複数のブロックL1A,L1F,L2A,L2F、F1C,F1S,F2C,F2S、A1C,A1S,A2C,A2Sを備えている。そして、船倉の床面と接触される前記ブロックには、コンテナを固定するために前記船倉の床面に設けられたコンテナ固定部と固定されるブロック側固定部が設けられている。

目的

本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、容易に設置することができる荷崩れ防止装置を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

船倉の内部にて該船倉の入口を取り囲んで設置され、前記入口との間に一定広さの空間を形成して積み上げられる複数のブロックを備えていることを特徴とする荷崩れ防止装置

請求項2

請求項1に記載の荷崩れ防止装置において、前記船倉の床面と接触される前記ブロックには、コンテナを固定するために前記船倉の床面に設けられたコンテナ固定部と固定されるブロック側固定部が設けられていることを特徴とする荷崩れ防止装置。

請求項3

請求項1または2に記載の荷崩れ防止装置において、前記ブロックが積み上げられて壁部が構成され、該壁部が複数組み合わされて前記空間が形成され、前記ブロックにより構成されて前記空間の一つの面を形成する一壁部の端面が、前記一つの面に連続する他の面を形成する他壁部の側面と当接され、さらに、前記一壁部が前記空間側に倒れることを防止するサイドストッパが、前記一壁部と他壁部とのいずれか一方に設けられていることを特徴とする荷崩れ防止装置。

請求項4

請求項1から3いずれかに記載の荷崩れ防止装置において、前記ブロックが積み上げられて壁部が構成され、該壁部が複数組み合わされて前記空間が形成され、前記各壁部は、それぞれ前記ブロックが上下方向に2段に積まれ、上段下段においてそれぞれ複数の前記ブロックが並んで設けられ、該上段において隣り合う前記ブロックの当接位置は、前記下段において隣り合う前記ブロックの当接位置に対して水平位置が異なっており、前記上下段の各ブロックは、上下方向において互いに固定されていることを特徴とする荷崩れ防止装置。

請求項5

請求項2から4いずれかに記載の荷崩れ防止装置において、前記船倉の床面と接触される前記ブロックには、本荷崩れ防止装置を第一の位置に設置する場合に前記コンテナ固定部と固定される第一のブロック側固定部と、本荷崩れ防止装置を第二の位置に設置する場合に前記コンテナ固定部と固定される第二のブロック側固定部とが設けられていることを特徴とする荷崩れ防止装置。

請求項6

請求項1から5いずれかに記載の荷崩れ防止装置において、前記船倉の壁面と接触される前記ブロックには、前記船倉の壁面に設けられたウィリー凹部内に挿入されるウィリーストッパが設けられていることを特徴とする荷崩れ防止装置。

請求項7

請求項6に記載の荷崩れ防止装置において、前記ウィリーストッパは、前記ブロックの内外方向に移動可能に構成されていることを特徴とする荷崩れ防止装置。

請求項8

請求項6または7に記載の荷崩れ防止装置において、前記ウィリーストッパは、前記ブロックの壁面に沿って水平移動可能に設けられていることを特徴とする荷崩れ防止装置。

請求項9

請求項6から8いずれかに記載の荷崩れ防止装置において、床面からの高さが異なる複数の前記ウィリーストッパが設けられていることを特徴とする荷崩れ防止装置。

請求項10

請求項1から9いずれかに記載の荷崩れ防止装置において、前記各ブロックには、フォークリフトフォークが挿入されるフォーク穴が設けられていることを特徴とする荷崩れ防止装置。

技術分野

0001

本発明は、貨物船船倉内において、荷崩れを防止するために用いられる荷崩れ防止装置に関する。

背景技術

0002

貨物船の船倉には、フォークリフト等で荷物搬入搬出される。ここで、例えば船倉が多層構造となっており、入口外側にフォークリフト用のエレベータが設けられている場合、エレベータの移動経路を確保するために船倉入口の扉が内側に回動するようになっている場合がある。このため、荷物を搬入する際には、扉を内側に回動することができるスペースを確保しておくことが必要である。しかし、船倉内に荷物のないスペースが設けられていると荷崩れを起こしてしまうため、扉回動スペースには、荷崩れを防ぐために何らかの処置を施す必要がある。

発明が解決しようとする課題

0003

一般的に荷崩れ防止対策としてはエアバッグが用いられるが、上記のような扉が回動するための広いスペースに用いることは、著しく煩雑であり現実的ではない。

0004

本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、容易に設置することができる荷崩れ防止装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0005

請求項1に記載の荷崩れ防止装置は、船倉の内部にて該船倉の入口を取り囲んで設置され、前記入口との間に一定広さの空間を形成して積み上げられる複数のブロックを備えていることを特徴とする。

0006

この発明においては、一定広さの空間、すなわち入口の扉を内側に回動させることができる空間が確保された状態で、ブロックによって荷崩れが防止される。

0007

請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の荷崩れ防止装置において、前記船倉の床面と接触される前記ブロックには、コンテナを固定するために前記船倉の床面に設けられたコンテナ固定部と固定されるブロック側固定部が設けられていることを特徴とする。

0008

この発明においては、床面とブロックとが固定されているため、固定後のブロックの移動が規制されて、積み荷による荷重を支持することができる。なお、床と接触するブロックのすべてが床面と固定されている必要はない。

0009

請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の荷崩れ防止装置において、前記ブロックが積み上げられて壁部が構成され、該壁部が複数組み合わされて前記空間が形成され、前記ブロックにより構成されて前記空間の一つの面を形成する一壁部の端面が、前記一つの面に連続する他の面を形成する他壁部の側面と当接され、さらに、前記一壁部が前記空間側に倒れることを防止するサイドストッパが、前記一壁部と他壁部とのいずれか一方に設けられていることを特徴とする。

0010

この発明においては、他壁部の側面(すなわち厚さ方向表裏面を構成する側面)は一壁部と当接しているため、他壁部は一壁部によって支持可能である。一方の一壁部は、サイドストッパによって支持されて転倒が防止される。なお、サイドストッパは他壁部と一壁部のどちらに設けられていてもよい。また、一壁部または他壁部を構成するブロックは、一つであっても複数であってもよい。

0011

請求項4に記載の発明は、請求項1から3いずれかに記載の荷崩れ防止装置において、前記ブロックが積み上げられて壁部が構成され、該壁部が複数組み合わされて前記空間が形成され、前記各壁部は、それぞれ前記ブロックが上下方向に2段に積まれ、上段下段においてそれぞれ複数の前記ブロックが並んで設けられ、該上段において隣り合う前記ブロックの当接位置は、前記下段において隣り合う前記ブロックの当接位置に対して水平位置が異なっており、前記上下段の各ブロックは、上下方向において互いに固定されていることを特徴とする。

0012

この発明においては、上下段それぞれにおいて、左右方向に並んだブロックを互いに固定せずとも上下方向を固定するだけで壁部の各ブロックを相互に固定することができる。

0013

請求項5に記載の発明は、請求項2から4いずれかに記載の荷崩れ防止装置において、前記船倉の床面と接触される前記ブロックには、本荷崩れ防止装置を第一の位置に設置する場合に前記コンテナ固定部と固定される第一のブロック側固定部と、本荷崩れ防止装置を第二の位置に設置する場合に前記コンテナ固定部と固定される第二のブロック側固定部とが設けられていることを特徴とする。

0014

この発明においては、床面と接触されるブロックには、第一のブロック側固定部と第二のブロック側固定部とが設けられているため、一つのブロックを第一の位置と第二の位置とに設置することが可能である。なお、あるブロック側固定部について、第一の位置に設置される場合にはコンテナ固定部と固定され、第二の位置に設置される場合にはコンテナ固定部とは固定されないこととしてもよいし、第一の位置に設置される場合と第二の位置に設置される場合の両方でコンテナ固定部と固定されることとしてもよい。また、複数のブロックの中で、ブロック側固定部のすべてが、第一の位置に設置される場合と第二の位置に設置される場合の両方でコンテナ固定部と固定されるブロックがあってもよい。

0015

請求項6に記載の発明は、請求項1から5いずれかに記載の荷崩れ防止装置において、前記船倉の壁面と接触される前記ブロックには、前記船倉の壁面に設けられたウィリー凹部内に挿入されるウィリーストッパが設けられていることを特徴とする。

0016

この発明においては、ウィリー凹部によって、船倉の壁面と接触される前記ブロックの移動が規制される。すなわち、積み荷がブロックに作用する荷重はウィリー凹部およびウィリーストッパを介して支持される。

0017

請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の荷崩れ防止装置において、前記ウィリーストッパは、前記ブロックの内外方向に移動可能に構成されていることを特徴とする。

0018

この発明においては、ウィリーストッパを使用しない場合には、ブロックの内方向に移動させることにより、ブロック内に収容することができる。

0019

請求項8に記載の発明は、請求項6または7に記載の荷崩れ防止装置において、前記ウィリーストッパは、前記ブロックの壁面に沿って水平移動可能に設けられていることを特徴とする。

0020

この発明においては、ブロックの設置位置に応じてウィリーストッパの水平位置を調節可能である。

0021

請求項9に記載の発明は、請求項6から8いずれかに記載の荷崩れ防止装置において、床面からの高さが異なる複数の前記ウィリーストッパが設けられていることを特徴とする。

0022

この発明においては、ウィリー凹部の高さが異なる複数の設置位置に荷崩れ防止装置を設置することができる。なお、高さの異なるウィリーストッパは別個のブロックに設けられていてもよいし、一つのブロックに設けられていてもよい。

0023

請求項10に記載の発明は、請求項1から9いずれかに記載の荷崩れ防止装置において、前記各ブロックには、フォークリフトのフォークが挿入されるフォーク穴が設けられていることを特徴とする。

0024

この発明においては、フォークリフトによってブロックを容易に搬送、組み立て可能である。

発明を実施するための最良の形態

0025

図1に符号1で示したものは、本発明の一実施形態として示した荷崩れ防止装置の組み合わせ後の全体斜視図である。荷崩れ防止装置1は、後述する複数のブロックが上面視コ字状に組み合わされたものである。この荷崩れ防止装置1を搭載する一例として、図2に船倉を示した。図において、符号3が1階船倉、4が2階船倉である。また、それぞれエレベータEV1〜EV5によって、垂直方向に荷物の搬送を行うことができるようになっている。本例においては、図のように1階船倉3と2階船倉4の複数の入口をそれぞれ取り囲んだ設置場所P1〜P8に、それぞれ荷崩れ防止装置1が設置される。船倉には、積み荷として例えば径が1m、高さが1.5m程度のロールペーパーが数段積み重ねられて収容される。

0026

次に、本例に係る荷崩れ防止装置1について具体的に説明すると、荷崩れ防止装置1は、正面側の4つのブロック群L(下段左右のブロックL1A、L1F、上段左右のブロックL2A、L2F)、図面向かって右側の4つのブロック群F(下段のブロックF1C、F1S、上段のブロックF2C、F2S)、図面向かって左側の4つのブロック群A(下段のブロックA1C、A1S、上段のブロックA2C、A2S)により構成されている。これらブロック群L,F,Aが壁部となって、扉が回動するための一定広さを有する空間Vを仕切っている。

0027

ブロック群A、Fは、その端面As、Fsをブロック群Lの側面Lfに接触させた状態で配設されている。各ブロック群L,A,Fにおいて、各々上段と下段とで隣り合った2個のブロックの当接面の水平位置が、上段と下段とで一致しないようになっている。例えば、ブロックL1AとブロックL1Fの当接面は、ブロックL2AとブロックL2Fの当接面より右側に偏っている。

0028

次に、各ブロック群を構成しているブロックの具体的構成について説明する。なお、以下においては、空間Vの内側から臨んだ面を正面として説明する。図3に示したものは、ブロックF2Cであり、(a)は正面図、(b)は側面図である。また、図4(a)は同ブロックの上面図、(b)は底面図である。ブロックF2Cは外形略立方体形状中空の箱状をなしている。正面には、人が入れる程度の大きさの孔10が二つ形成されている。また、正面下部には、フォークリフトで搬送する際の一対のフォーク穴11,11が形成されている。上面の左右には、それぞれ固定金具13,14が設けられている。各固定金具には、奥行き方向(ブロックの厚さ方向)に長い長孔hがそれぞれ一つずつ設けられている。底面の左右には、それぞれ固定金具16,17が設けられており、奥行き方向に長い長孔hが、それぞれ奥行き方向に並んで二つずつ設けられている。

0029

図5に示したものは、ブロックF2Sであり、(a)は正面図、(b)は側面図である。また、図6(a)は同ブロックの上面図、(b)は底面図である。ブロックF2Sは、ブロックF2Cと同様に、外形が略立方体形状で中空の箱状をなしている。ブロックF2Sの幅は、ブロックF2Cと比較して短い構成とされている。正面には、人が入れる程度の大きさの孔10が二つ形成されている。また、正面下部には、フォークリフトで搬送する際の一対のフォーク穴11,11が形成されている。また、図面で右側の側部には、後述するウィリーストッパ20が上下に並んで2つ設けられている。上面の左右には、それぞれ固定金具21,22が設けられており、各固定金具21,22には、長孔hがそれぞれ一つずつ設けられている。底面の左右には、それぞれ固定金具24,25が設けられており、長孔hがそれぞれ奥行き方向に並んで二つずつ設けられている。

0030

図7に示したものは、ブロックF1Cであり、(a)は正面図、(b)は側面図である。また、図8(a)は同ブロックの上面図、(b)は底面図である。ブロックF1Cは、ブロックF2Cと同様に外形が略立方体形状で中空の箱状をなしている。正面には、人が入れる程度の大きさの孔10が二つ形成されている。また、正面下部には、フォークリフトで搬送する際の一対のフォーク穴11,11が形成されている。上面の左右には、それぞれ固定金具27,28が設けられており、左側の固定金具27には、奥行き方向に並んで長孔hが二つ設けられ、右側の固定金具28には、長孔hが一つ設けられている。底面には、中央部に固定金具30が設けられており、長孔(ブロック側固定部)hが、奥行き方向に二つで幅方向二列、計4つ設けられている。

0031

図9に示したものは、ブロックF1Sであり、(a)は正面図、(b)は側面図である。また、図10(a)は同ブロックの上面図、(b)は底面図である。ブロックF1Sは、ブロックF2Cと同様に外形が略立方体形状で中空の箱状をなしている。ブロックF1Sの幅は、ブロックF1Cと比較して長い構成とされている。正面には、人が入れる程度の大きさの孔10が二つ形成されている。また、正面下部には、フォークリフトで搬送する際の一対のフォーク穴11,11が形成されている。上面には、固定金具32,33,34,35が設けられており、固定金具32には長孔hが一つ設けられ、固定金具33には長孔hが奥行き方向に並んで二つ設けられ、固定金具34には同様に長孔hが奥行き方向に並んで二つ設けられ、固定金具35には長孔hが三つ設けられている。底面には、図のように固定金具37,38,39が設けられており、それぞれ、図のように長孔(ブロック側固定部)hがそれぞれ四つ、二つ、および、二つ設けられている。

0032

これらブロックF2C、F2S、F1C、F1Sは、図13に示すように組み合わせられる。図のように、ブロックF2Cの固定金具16,17が、それぞれブロックF1Cの固定金具37,ブロックF1Sの固定金具33と各々の長孔hを対向させた状態でつきあわされ、不図示のツイストロック金具によって固定される。なお、ツイストロック金具はコンテナ固定用に従来から用いられているものである。また、ブロックF2Sの固定金具24,25が、それぞれブロックF1Sの固定金具34,35とツイストロック金具によって固定される。なお、図13において符号5は船倉の扉である。

0033

船倉の床面には、例として図11に示したように、コンテナを固定するために長孔h(コンテナ固定部)が形成された固定金具Cが各箇所に設けられており、この固定金具Cを用いて下段のブロックF1C、F1Sを固定するようになっている。具体的には、図13に示すように床面に長孔h(図11参照)を備えた固定金具40〜42が形成されており、ここに、それぞれブロックF1Cの固定金具30,ブロックF1Sの固定金具37,38がツイストロック金具によって固定されている。

0034

なお、下段のブロックF1C、F1Sの底面には、奥行き方向に二つ長孔hが設けられているが、異なる場所(第一の位置と第二の位置)に設置した図11図12のように、荷崩れ防止装置1を設置する場所P1〜P8に応じて、下段ブロックF1C、F1S底面の奥行き方向に並んだ二つの長孔hのなかから適宜選択して床面と固定することができる。例えば、図11のブロック群Fと、図12のブロック群Fとは、各々位置C1、C2において、ブロックの奥行き方向に二つ並んだ長孔hのうち異なる長孔(第一のブロック側固定部、第二のブロック側固定部)hと床面とが固定されている。また、荷崩れ防止装置1を設置する場所P1〜P8に応じて、固定する固定金具自体を異ならせることができる。例えば、異なる設置場所に設置された図13図14とを比較すると、図13では固定金具38,42同士が固定されているが、図14ではその代わりに、固定金具39,43同士が固定されている。

0035

次に、ウィリーストッパ20について、図15および図16を用いて具体的に説明する。ブロックF2Sは、奥行き方向略全長に渡って設けられて両端をブロックF2Sの壁部に回転自在に支持されたネジ棒100を備えている。このネジ棒100に螺合して、ネジ棒100の回転によってブロック奥行き方向に水平移動自在に構成されたウィリーストッパ20が設けられている。ウィリーストッパ20は、直接ネジ棒100に螺合している螺合部103と、後述のウィリー凹部に嵌合する嵌合部104とを備えている。嵌合部104には操作用ハンドル105が設けられている。ウィリーストッパ20は、図16(a)に示すように、ネジ棒100の回転によって例えばAの位置からBの位置へ水平移動させることができるようになっている。

0036

また、ウィリーストッパ20は、図16(b)のCの位置とDの位置との間でネジ棒100を中心として回動が可能となっており、Cの位置にあるときには、ブロックF2Sの奥行き方向略全長に渡って設けられた棒106によって支持されている。この状態で、ウィリーストッパ20がブロックF2S内に収容され、ブロックF2Sの側面から突出しないようになっている。Dの位置にあるときには、ブロックF2Sの側面から突出し、船倉の壁面に設けられているウィリー凹部110に挿入されることにより、ブロックF2Sの奥行き方向の移動が規制されるようになっている。なお、ウィリー凹部110は、船倉の床面を変更する際に用いられる金具の一部であり、船倉に従来から設けられているものである。このウィリーストッパ20は、荷崩れ防止装置1の設置場所に応じて、上下に設けられた二つのウィリーストッパ20の一方を、その奥行き位置をネジ棒100を回転して調節して、所定のウィリー凹部110に嵌合させてブロックF2Sを固定する(図13および図14参照)。他方のウィリーストッパ20は、ブロックF2S内に収納しておく。

0037

以上、ブロック群Fについて説明したが、ブロック群Aは、ブロック群Fと対称形を有している他は同様に構成されている(ブロックF1C、F1S、F2C、F2Sが、それぞれブロックA1C、A1S、A2C、A2Sと対応している)。また、ブロック群Lを構成する各ブロックL2A、L2F、L1A、L1Fの基本的構成は、ブロック群F、Aを構成するブロックと同様の構成となっているが、適宜、そのサイズ、長孔(ブロック側固定部)hを備えた固定金具が設計されている。ブロック群Lの固定状態は、図17の正面図のようになっている。ブロックL2Aの底面には、固定金具50,51が形成され、ブロックL2Fの底面には固定金具52,53が形成されている。ブロックL1Aの上面には固定金具54,55,56が形成されている。底面には固定金具57,58が形成されている。ブロックL1Fの上面には固定金具59が形成され、底面には固定金具60,61が形成されている。また、床面には固定金具65,66、67,68が形成されている。そして、ブロックL2Aの固定金具50,51と、ブロックL1Aの固定金具54,55がそれぞれ固定されており、ブロックL2Fの固定金具52,53が、ブロックL1Aの固定金具56,ブロックL1Fの固定金具59とそれぞれ固定されている。また、ブロックL1Aの固定金具57,58が床面の固定金具65,66とそれぞれ固定されており、ブロックL1Fの固定金具60、61と、床面の固定金具67,68がそれぞれ固定されている。

0038

なお、床面に形成されているコンテナ固定用の固定金具のパターンが異なる場所に設置する場合には、固定金具57,58,60,61と固定金具65,66,67,68とをそれぞれ固定する代わりに、図18に示したように、ブロックL1Aに設けられた固定金具71と床面に設けられた固定金具72とを固定し、また、ブロックL1Fに設けられた固定金具73と床面に設けられた固定金具74とを固定することができる。また、この場合、下段のブロックL1A、L1Fと床面との固定箇所が少ないため、剛性を高めるためにコネクタ80によってブロックL1AとブロックL1Fとを固定する。

0039

ブロック群Lにはまた、サイドストッパ90〜93が固定されている。サイドストッパ90は、図19に示した形状を有している。なお、他のサイドストッパ91〜93は長さが異なる以外はサイドストッパ90と同様の構成とされている。サイドストッパ90は、ブロックL2Aに固定される面を有する板体90aと、該板体90aから直角に立ち上がってブロック群FまたはAを支持する支持部90bとを有している。板体90aにはボルト孔90cが複数設けられており、ブロックL2Aにボルトによって固定される。図17のように、上段のブロックL2A、L2Fには、それぞれサイドストッパ90,91が一つ、下段のブロックL1A、L2Fには、それぞれサイドストッパ92,93が二つ、それぞれ支持部90bを外側に向けて固定されている。下段のブロックL1A,L1Fにサイドストッパ92,93がそれぞれ二つ設けられているのは、下段のブロックF1C,F1S,A1C,A1Sの方が、積み荷による荷重が大きいからである。

0040

以上のように構成された本例の荷崩れ防止装置1においては、船室内にロールペーパーを積み込んだ後、各ブロック群L、F、Aを構成する各ブロックをフォークリフトによって所定の配置に並べた後、各ブロック同士及びブロックと床とを前記のように固定する。また、ブロックF2S,A2Sのウィリーストッパ20を回動させてウィリー凹部110に挿入する。船倉の扉5は、空間Vを回動スペースとして閉じることができる。

0041

各ブロック群L,F,Aは、床面に固定されていることによって積み荷の荷重を支持することができるほか、ブロック群F、Aは、ブロック群Lのサイドストッパ90〜93およびウィリーストッパ20によって荷重による押圧力が支持されて転倒が防止される。また、ブロック群Lは、その側面がブロック群F、Aの端面に当接され、ブロック群F、Aの他端面は船倉の壁面に当接しているから、ブロック群Lは倒れることなく積み荷の荷重を支持することができる。

0042

なお、搬送する際には、図20に示すように、コンテナ98に各ブロックを収納することで容易に搬送することができる。

0043

以上のように、本例の荷崩れ防止装置1においては、以下の効果を得ることができる。複数のブロックを組み合わせてブロック群L,F,Aを形成することにより、船倉の入口の扉5が内側に回動するための比較的広い空間Vを確保した状態で積み荷を支持して荷崩れを防止することができる。前記各ブロックにはフォークリフトのフォークが挿入されるフォーク穴11が設けられているため、積み荷の搬送に用いられているフォークリフトによって、容易に組み立て・撤去を行うことができる。また、ブロック群L,F,Aが複数のブロックに分割されているから、不使用時にはブロック毎に分解してコンパクトにまとめることができる。従来から船倉に形成されているコンテナ固定金具とウィリー凹部110を用いてブロックを固定するから、船体に対する工事は不要である。したがって、容易に本例の荷崩れ防止装置を適用することができる。

0044

各ブロック群L,F,Aにおいて、隣り合ったブロックの当接位置が上段と下段とで異ならせてある。このため、左右に並んだブロックを互いに固定せずとも各ブロックを上下方向に固定するだけで、各ブロックを相互に固定することができる。これにより、組み立て・撤去の時間短縮化を実現することができる。

0045

ブロック側固定部としての長孔hやウィリーストッパ20が複数設けられているため、設置する場所に応じて使用する長孔h、ウィリーストッパ20を適宜選択して固定することができる。したがって、同じ構成で異なる場所P1〜P8に設置することができ、部品を共通化することができるとともに、取り扱いが容易となる。また、ウィリーストッパ20は、使用しない場合には図16(b)の位置Cで示すようにブロックF2S(A2S)内に収容される。したがって、使用する一方のウィリーストッパ20をウィリー凹部110に挿入させ、使用しない他方のウィリーストッパ20をブロックF2S(A2S)内に収容することで、ブロックF2S(A2S)を船倉の壁面に密着させることができる。また、ウィリーストッパ20がネジ棒100に沿って移動可能に構成されているため、設置場所に応じてウィリーストッパ20を移動させることで、複数の設置場所P1〜P8に適用することができる。また、位置あわせやブロックの加工精度が厳密でなくても、ウィリーストッパ20を移動させることで、ウィリー凹部110に挿入することができる。さらにまた、必要に応じてコネクタ80によって左右隣り合ったブロックを連結することにより、ブロック群の剛性を高めることができる。

0046

なお、上記においては各ブロック群L、F、Aをコ字状に配置したが、この配置形状に限定されるものではない。例えば船倉の隅に本例の荷崩れ防止装置1を適用する場合などはL字状に配置することができる。また、ブロック群Lとブロック群Aとを対称に設計してあるが、必ずしも対称である必要はない。

発明の効果

0047

以上説明したように、本発明の荷崩れ防止装置においては以下の効果を得ることができる。請求項1に記載の発明によれば、複数のブロックを組み合わせることにより、船倉の入口の扉が内側に回動するための比較的広い空間を確保した状態で積み荷を支持して荷崩れを防止することができる。

0048

請求項2に記載の発明によれば、ブロックとコンテナ固定部とが固定されることにより、積み荷の荷重を支持することができる。また、従来から船倉に形成されているコンテナ固定部を用いてブロックを固定するから、船体に対する工事は不要である。したがって、容易に本例の荷崩れ防止装置を適用することができる。

0049

請求項3に記載の発明によれば、サイドストッパによって積み荷の荷重を支持することができる。

0050

請求項4に記載の発明によれば、上下段それぞれにおいて、左右方向に並んだブロックを互いに固定せずとも、一つの面を構成する壁部の各ブロックを相互に固定することができる。したがって、組み立て・撤去の時間短縮化を実現することができる。

0051

請求項5に記載の発明によれば、床面と接触されるブロックには、ブロック側固定部が複数設けられているため、設置する場所に応じて使用するブロック側固定部を適宜選択して固定することができる。したがって、同じ構成で異なる場所に設置することができ、部品を共通化することができるとともに、取り扱いを容易にすることができる。

0052

請求項6に記載の発明によれば、ウィリーストッパをウィリー凹部に挿入することで、ブロックは積み荷の荷重を支持することができる。また、ウィリー凹部は従来から船体に設けられているものであるから、船体に対する工事は不要である。したがって、容易に本例の荷崩れ防止装置を適用することができる。

0053

請求項7に記載の発明によれば、使用しないウィリーストッパはブロック内に収容される。したがって、壁面にブロックを密着させることができる。

0054

請求項8に記載の発明によれば、設置場所に応じてウィリーストッパを移動させることで、複数の設置場所に適用することができる。また、位置あわせや加工精度が厳密でなくても、ウィリーストッパを移動させることで、ウィリー凹部に挿入することができる。

0055

請求項9に記載の発明によれば、高さの異なるウィリーストッパが設けられているため、設置する場所に応じて使用するウィリーストッパの高さを適宜選択して使用することができる。したがって、同じ構成で異なる場所に設置することができ、部品を共通化することができるとともに、取り扱いが容易となる。

0056

請求項10に記載の発明によれば、各ブロックにはフォーク穴が設けられているため、積み荷の搬送に用いられているフォークリフトによって、容易に組み立て・撤去を行うことができる。

図面の簡単な説明

0057

図1本発明の一実施形態に係る荷崩れ防止装置の全体図を示した斜視図である。
図2同荷崩れ防止装置が使用される船倉を示した概略図である。
図3同荷崩れ防止装置に使用されるブロックを示した図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
図4同ブロックを示した図であり、(a)は上面図、(b)は底面図である。
図5同荷崩れ防止装置に使用されるブロックを示した図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
図6同ブロックを示した図であり、(a)は上面図、(b)は底面図である。
図7同荷崩れ防止装置に使用されるブロックを示した図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
図8同ブロックを示した図であり、(a)は上面図、(b)は底面図である。
図9同荷崩れ防止装置に使用されるブロックを示した図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
図10同ブロックを示した図であり、(a)は上面図、(b)は底面図である。
図11船倉の床面に設けられたコンテナ固定部の配置を示した上面図である。
図12船倉の床面に設けられたコンテナ固定部の配置を示した上面図である。
図13同荷崩れ防止装置の使用状態を示した側断面図である。
図14同荷崩れ防止装置の他の設置場所における使用状態を示した側断面図である。
図15同荷崩れ防止装置に使用されるブロックに備えられたウィリーストッパを示した部分側面図である。
図16同ウィリーストッパを示した図であり、(a)は平断面図、(b)は側断面図である。
図17同荷崩れ防止装置の使用状態を示した正断面図である。
図18同荷崩れ防止装置の他の設置場所における使用状態を示した正断面図である。
図19同荷崩れ防止装置に使用されるサイドストッパを示した図であり、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は側面図である。
図20同荷崩れ防止装置を搬送する際に用いられるコンテナを示した概略斜視図である。

--

0058

11フォーク穴
20ウィリーストッパ
40,41,42,43固定金具
30,33,34,35、37,38,39 固定金具
h長孔(ブロック側固定部、コンテナ固定部)
90,91,92,93サイドストッパ
110 ウィリー凹部
L,F,Aブロック群(壁部)
L1A,L1F,L2A,L2Fブロック
F1C,F1S,F2C,F2S ブロック
A1C,A1S,A2C,A2S ブロック
V 空間

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