図面 (/)

技術 固形物と包装袋からなる複合体の破砕装置

出願人 株式会社白元
発明者 井戸正行鎌田滋斎藤力
出願日 2001年4月24日 (19年6ヶ月経過) 出願番号 2001-125653
公開日 2002年10月29日 (18年0ヶ月経過) 公開番号 2002-316064
状態 特許登録済
技術分野 破砕・粉砕(3) 固体廃棄物の処理 破砕・粉砕(2) 固体相互の分離
主要キーワード 減速機付電動機 低速回転軸 高速回転軸 破砕粉 粉砕片 プラスチック袋 破砕片 破砕刃
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2002年10月29日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (6)

課題

本発明は、固形物包装袋包装されたままの状態で供給するだけで、固形物と包装袋を分離して回収することが可能な、固形物と包装袋からなる複合体の破砕装置を提供することを目的とする。

解決手段

固形物と包装袋からなる複合体の破砕装置破砕装置は、互いに逆回転する低速回転部と高速回転部とからなり、上記低速回転部及び高速回転部は共に回転軸と回転軸の軸方向に沿って設けられた複数の円盤状の破砕刃とからなり、低速回転部の破砕刃の周面及び高速回転部の破砕刃の周面には共に複数の凹部と凸部が形成されており、上記低速回転部及び高速回転部の破砕刃の周面に形成された各々の凸部の上端面から隣接する破砕刃の一の凸部の上端面に引いた線と回転軸に対する直角方向との角度が、低速回転部については角度αであり、高速回転部については角度βであり、上記角度αと角度βとの差が0.1〜30度であり、更に上記低速回転部と高速回転部とは互いの破砕刃が互いに噛み合うように組み合わされている。

概要

背景

概要

本発明は、固形物包装袋包装されたままの状態で供給するだけで、固形物と包装袋を分離して回収することが可能な、固形物と包装袋からなる複合体の破砕装置を提供することを目的とする。

固形物と包装袋からなる複合体の破砕装置破砕装置は、互いに逆回転する低速回転部と高速回転部とからなり、上記低速回転部及び高速回転部は共に回転軸と回転軸の軸方向に沿って設けられた複数の円盤状の破砕刃とからなり、低速回転部の破砕刃の周面及び高速回転部の破砕刃の周面には共に複数の凹部と凸部が形成されており、上記低速回転部及び高速回転部の破砕刃の周面に形成された各々の凸部の上端面から隣接する破砕刃の一の凸部の上端面に引いた線と回転軸に対する直角方向との角度が、低速回転部については角度αであり、高速回転部については角度βであり、上記角度αと角度βとの差が0.1〜30度であり、更に上記低速回転部と高速回転部とは互いの破砕刃が互いに噛み合うように組み合わされている。

目的

本発明は、固形物と包装袋を包装されたままの状態で供給するだけで、固形物と包装袋を分離して回収することが可能な、固形物と包装袋からなる複合体の破砕装置を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
3件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

互いに逆回転する低速回転部と高速回転部とからなり、上記低速回転部及び高速回転部は共に回転軸と回転軸の軸方向に沿って設けられた複数の円盤状の破砕刃とからなり、低速回転部の破砕刃の周面及び高速回転部の破砕刃の周面には共に複数の凹部と凸部が形成されており、上記低速回転部及び高速回転部の破砕刃の周面に形成された各々の凸部の上端面から隣接する破砕刃の一の凸部の上端面に引いた線と回転軸に対する直角方向との角度が、低速回転部については角度αであり、高速回転部については角度βであり、上記角度αと角度βとの差が0.1〜30度であり、更に上記低速回転部と高速回転部とは互いの破砕刃が互いに噛み合うように組み合わされていることを特徴とする固形物包装袋からなる複合体の破砕装置

請求項2

角度αが90度であることを特徴とする請求項1記載の固形物と包装袋からなる複合体の破砕装置。

請求項3

低速回転部の破砕刃の直径と、高速回転部の破砕刃の直径が等しく、低速回転部の破砕刃の厚さと、高速回転部の破砕刃の厚さが等しく、低速回転部の破砕刃の周面に形成されている凹部及び凸部の形状及び寸法と高速回転部の破砕刃の周面に形成されている凹部及び凸部の形状及び寸法が等しく、低速回転部の回転軸の直径と高速回転部の回転軸の直径とが等しいことを特徴とする固形物と包装袋からなる複合体の破砕装置。

請求項4

高速回転部の破砕刃の直径が低速回転部の破砕刃の直径より大きいことを特徴とする請求項1記載の固形物と包装袋からなる複合体の破砕装置。

請求項5

低速回転部の破砕刃の少なくとも一方の円盤面破砕片除去用凹部が設けられると共に、高速回転部の破砕刃の少なくとも一方の円盤面に破砕片除去用凹部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の固形物と包装袋からなる複合体の破砕装置。

請求項6

低速回転部の破砕刃の枚数、及び高速回転部の破砕刃の枚数が共に2〜100であることを特徴とする請求項1記載の固形物と包装袋からなる複合体の破砕装置。

請求項7

低速回転部の回転軸の周面と高速回転部の破砕刃の凸部の上端面との間隙、高速回転部の回転軸の周面と低速回転部の破砕刃の凸部の上端面との間隙、低速回転部の破砕刃の円盤面と高速回転部の破砕刃の円盤面との間隙が共に1〜10mmであることを特徴とする請求項1記載の固形物と包装袋からなる複合体の破砕装置。

請求項8

高速破砕刃の凸部の上端面における回転の周速度が、低速破砕刃の凸部の上端面における回転の周速度の1.3〜10倍であることを特徴とする請求項1記載の固形物と包装袋からなる複合体の破砕装置。

請求項9

低速回転部と高速回転部とが、上部が開放されたケーシングの中に設けられていると共に、固形物の破砕粉と包装袋の破砕片とを分離するいわけ部がケーシングの中に設けられていることを特徴とする請求項1記載の固形物と包装袋からなる複合体の破砕装置。

技術分野

0001

本発明は、簡易カイロ菓子類等の固形物包装袋とからなる複合体を材料ごとに分離して回収する破砕装置に関する。

0002

近年、環境保全の観点から資源リサイクルが促進されており、使い捨て可能な簡易カイロにおいても廃材を再利用することが要求されている。しかしながら、簡易カイロは鉄粉等の金属粉を主成分とする固形物と、該固形物を包装するプラスチック袋等の包装袋からなる複合体である。従って、簡易カイロの各材料を再利用するためには、固形物と包装袋とを分離し、しかも回収処理しやすい形状、大きさに破砕する必要がある。

発明が解決しようとする課題

0003

しかしながら、簡易カイロを構成する固形物と包装袋を破砕し分離できる既存の装置は存在しない。例えば、石膏ボードの破砕装置は石膏と紙をせん断により破砕して分離することはできるが、簡易カイロを破砕して固形物と包装袋に分離することはできない。敢えて破砕を試みても、プラスチック袋等の包装体をせん断により破砕することができない。

0004

又、固形物と包装袋を効率的に分離、回収することは、菓子業界等の他の産業分野でも望まれており、例えば、おかき等の固形物が包装袋に包まれたものをそのままの状態で供給するだけで、固形物と包装袋を分離して回収できる装置があれば極めて便利である。

0005

本発明は、固形物と包装袋を包装されたままの状態で供給するだけで、固形物と包装袋を分離して回収することが可能な、固形物と包装袋からなる複合体の破砕装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明は、(1)互いに逆回転する低速回転部と高速回転部とからなり、上記低速回転部及び高速回転部は共に回転軸と回転軸の軸方向に沿って設けられた複数の円盤状の破砕刃とからなり、低速回転部の破砕刃の周面及び高速回転部の破砕刃の周面には共に複数の凹部と凸部が形成されており、上記低速回転部及び高速回転部の破砕刃の周面に形成された各々の凸部の上端面から隣接する破砕刃の一の凸部の上端面に引いた線と回転軸に対する直角方向との角度が、低速回転部については角度αであり、高速回転部については角度βであり、上記角度αと角度βとの差が0.1〜30度であり、更に上記低速回転部と高速回転部とは互いの破砕刃が互いに噛み合うように組み合わされていることを特徴とする固形物と包装袋からなる複合体の破砕装置、(2)角度αが90度であることを特徴とする前記(1)記載の固形物と包装袋からなる複合体の破砕装置、(3)低速回転部の破砕刃の直径と、高速回転部の破砕刃の直径が等しく、低速回転部の破砕刃の厚さと、高速回転部の破砕刃の厚さが等しく、低速回転部の破砕刃の周面に形成されている凹部及び凸部の形状及び寸法と高速回転部の破砕刃の周面に形成されている凹部及び凸部の形状及び寸法が等しく、低速回転部の回転軸の直径と高速回転部の回転軸の直径とが等しいことを特徴とする前記(1)記載の固形物と包装袋からなる複合体の破砕装置、(4)高速回転部の破砕刃の直径が低速回転部の破砕刃の直径より大きいことを特徴とする前記(1)記載の固形物と包装袋からなる複合体の破砕装置、(5)低速回転部の破砕刃の少なくとも一方の円盤面破砕片除去用凹部が設けられると共に、高速回転部の破砕刃の少なくとも一方の円盤面に破砕片除去用凹部が設けられていることを特徴とする前記(1)記載の固形物と包装袋からなる複合体の破砕装置、(6)低速回転部の破砕刃の枚数、及び高速回転部の破砕刃の枚数が共に2〜100であることを特徴とする前記(1)記載の固形物と包装袋からなる複合体の破砕装置、(7)低速回転部の回転軸の周面と高速回転部の破砕刃の凸部の上端面との間隙、高速回転部の回転軸の周面と低速回転部の破砕刃の凸部の上端面との間隙、低速回転部の破砕刃の円盤面と高速回転部の破砕刃の円盤面との間隙が共に1〜10mmであることを特徴とする前記(1)記載の固形物と包装袋からなる複合体の破砕装置、(8)高速破砕刃の凸部の上端面における回転の周速度が、低速破砕刃の凸部の上端面における回転の周速度の1.3〜10倍であることを特徴とする前記(1)記載の固形物と包装袋からなる複合体の破砕装置、(9)低速回転部と高速回転部とが、上部が開放されたケーシングの中に設けられていると共に、固形物の破砕粉と包装袋の破砕片とを分離するいわけ部がケーシングの中に設けられていることを特徴とする前記(1)記載の固形物と包装袋からなる複合体の破砕装置を要旨とする。

発明を実施するための最良の形態

0007

本発明の破砕装置の一例を図1図2図3図4に基き詳細に説明する。図1は破砕装置、即ち低速回転部と高速回転部とが組合された状態を示す平面図、図2(a)破砕刃の正面図、図2(b)は図2(a)のb−b線に沿う断面図、図3は低速回転部の正面図、図4は高速回転部の正面図である。図1,2,3,4において、1は固形物と包装袋からなる複合体の破砕装置(以下、「破砕装置」という。)を、2は低速回転部を、3は低速回転部の回転軸(以下、「低速回転軸」という。)を、4は低速回転部の破砕刃(以下、「低速破砕刃」という。)を、5は低速破砕刃3の周面に形成された凸部を、11は低速破砕刃4の円盤面を、6は高速回転部を、7は高速回転部の回転軸(以下、高速回転軸)という。)を、8は高速回転部の破砕刃(以下、「高速破砕刃」という。)を、9は高速破砕刃7の周面に形成された凸部を、10は破砕片除去用凹部を、11は低速破砕刃4の円盤面を、12は高速破砕刃8の円盤面をそれぞれ示す。尚、図2において、低速破砕刃4と高速破砕刃8を同一の図面で現し、高速破砕刃の符号8、高速破砕刃8の凸部の符号9、高速破砕刃8の円盤面の符号12は括弧の中に示す。

0008

本発明の破砕装置1は、低速回転部2と高速回転部6とからなり、低速回転部2と高速回転部6は互いに逆回転する。具体的には上方から見た場合、低速回転部2と高速回転部6は互いに内側に向って回転する。破砕装置1は、このように構成されているので、固形物と包装袋からなる複合体(以下、「複合体」という。)を破砕することができる。

0009

低速回転部2は、低速回転軸3と該低速回転軸3の軸方向に沿って設けられた複数の円盤状の低速破砕刃4とからなる。低速回転軸3を構成する材料は、通常はスチール鋼、ステンレス鋼等が用いられる。低速回転軸3の直径は、10〜300mmが好ましく、15〜200mmがより好ましく、20〜100mmが更に好ましい。また低速回転軸3の長さは10〜5000mmが好ましく、30〜4000mmがより好ましく、50〜2000mmが更に好ましい。直径及び長さがかかる範囲内にある低速回転軸3は、十分な強度を有すると共に装置の製作が容易である。但し、本発明はこれらの材料、寸法に限定するものではない。

0010

低速破砕刃4を構成する材料は、耐摩耗性に優れるヘルテン鋼等を使用することが好ましい。但し、本発明はこの材料に限定するものではなく、耐摩耗性に優れるものであればいかなるものでも使用できる。

0011

低速破砕刃4の直径は、50〜500mmが好ましく、100〜400mmがより好ましく、150〜350mmが更に好ましい。かかる範囲内の直径を有する低速破砕刃4を使用すると、破砕装置1の製作、維持が容易であると共に複合体を効率良く破砕できる。

0012

低速破砕刃4の厚さは、5〜30mmが好ましく、10〜20mmがより好ましく、12〜16mmが更に好ましい。かかる範囲内の厚さを有する低速破砕刃4は、十分な強度を有すると共に複合体を効率良く破砕できる。但し、本発明はこれらの寸法に限定するものではない。

0013

低速破砕刃4の枚数は、2〜100枚が好ましく、3〜90枚がより好ましく、5〜50が更に好ましい。低速破砕刃4の枚数がかかる範囲内の場合、破砕装置1の製作、維持が容易であると共に、複合体を効率良く破砕することができる。但し、本発明においては、低速破砕刃4の枚数は上記のものに限定されない。

0014

低速回転部3の低速破砕刃4の周面には、複数の凹部と凸部5が形成されている。凹部と凸部5は、複合体を均一に破砕できると共に製作が容易であるということから、低速破砕刃4の周面に沿って同一形状のものを等間隔に形成することが好ましい。但し、本発明においては必ずしも等間隔に形成しなければならないという理由はない。又、異なる形状の凹部と凸部5が形成されていても良い。

0015

凸部5の長さは通常5〜50mm、好ましくは10〜40mmであり、凸部5の高さは通常 5〜50mm、好ましくは10〜40mmである。かかる範囲内の寸法を有する凸部5が形成されていると、複合体を効率良く破砕できる。但し、本発明はこれらの寸法に限定するものではない。

0016

低速破砕刃4の周面に形成された各々の凸部5の上端面から隣接する低速破砕刃4の一の凸部5の上端面に引いた線と、低速回転軸3に対する直角方向との角度が、上記各々の凸部5から引いた全ての線についてαである。但し、本明細書において、破砕刃の周面に形成された各々の凸部の上端面から隣接する破砕刃の一の凸部の上端面に引いた線とは、破砕刃の周面に形成された各々の凸部の上端面に接すると共に隣接する破砕刃の一の凸部の上端面に接する線をいう。該線は、破砕刃の一の凸部の上端面の中心と隣接する破砕刃の一の凸部の上端面の中心との間で引かれていることが好ましいが、凸部の上端面の接線でありさえすれば、上端面の中心を外れている場合も本発明の範囲に含まれる。

0017

角度αは、好ましくは30度〜150度、より好ましくは60度〜120度、更に好ましくは85度〜90度の範囲内で定めることができ、低速回転部2を製作し易いという点から90度であることが特に好ましい。角度αがこの範囲を外れると、複合体を効率良く破砕することができなくなる虞がある。

0018

このように角度αが一定となるように引かれた線は、図3に示すように、低速回転軸4の軸方向を中心とする螺旋HLとなり、螺旋HLの本数は低速破砕刃4の周面に形成された凸部5の数と同じになり、各々の凸部5は螺旋HLに接するように配置されることとなる。該螺旋HLは、前述したように、凸部5の上端面の中心を通っていることが好ましいが、螺旋HLは凸部5の上端面を通ってさえいれば、上端面の中心をはずれていてもよい。尚、角度αが90度の場合は、螺旋HLは低速回転軸4の軸方向に平行な直線となる。

0019

高速回転部6は、低速回転部2と同様に、高速回転軸7と該高速回転軸7の軸方向に沿って設けられた複数の円盤状の高速破砕刃8とからなる。高速回転軸7の材料、直径、長さは前記低速回転軸3と同様に構成される。高速破砕刃8の材料、直径、厚さも前記低速破砕刃4と同様に構成される。

0020

高速回転軸7と低速回転軸3は同じ材料を用いて、同じ直径に構成することが破砕装置1の製作が容易であることから好ましいが、本発明においては異なる材料を用いたり、異なる直径にすることもできる。

0021

高速破砕刃8と低速破砕刃4は同じ材料を用いて、直径及び厚さを同一に構成することが、破砕装置1の製作が容易であることから好ましい。但し、本発明においては異なる材料を用いたり、異なる直径や厚さにすることもできる。特に、高速破砕刃8の直径が低速破砕刃4の直径より大きく構成されていると、後述するように、高速回転部6の回転数と低速回転部2の回転数が同一、又は高速回転部6の回転数が低速回転部2の回転数より小さい場合であっても、高速破砕刃8の凸部9の上端面における回転の周速度を低速破砕刃4の凸部5の上端面における回転の周速度より大きくすることができる。

0022

高速破砕刃8と低速破砕刃4の枚数は同一であることが好ましいが、どちらかの枚数が1枚多く構成されていても良い。

0023

高速回転部6の高速破砕刃8の周面には、図2に示すように低速破砕刃4の周面と同様に、複数の凹部と凸部9が形成されている。凸部9の形状、寸法は、前記凸部5と同様に構成される。凸部9の形状、寸法は凸部5と同一であることが、破砕装置1の製作が容易であることから好ましいが、本発明においては異なる寸法にしてもよい。

0024

高速破砕刃8の周面に形成された各々の凸部9の上端面から隣接する低速破砕刃8の一の凸部9の上端面に引いた線と高速回転軸7に対する直角方向との角度は、上記各々の凸部9から引いた全ての線についてβである。このように引かれた線は、図4に示すように、高速回転軸7の軸方向を中心とする螺旋HHとなり、螺旋HHの本数は低速破砕刃4の周面に形成された凸部5の数と同じになり、各々の凸部9は螺旋HHに接するように配置されることとなる。このように凸部9が配置されていると、複合体を均一に破砕することができる。

0025

角度βについての構成は前記角度αと同様である。即ち、凸部9と螺旋HHとの関係は、前記凸部5と螺旋HLとの関係と同様である。

0026

角度αと角βとの差は、0.1〜30度である。角度αと角度βがこのように設定されていると、複合体をより均一に破砕することができ、特に包装用袋を細かく引き千切ることができる。包装用袋が細かく破砕されていると、後工程において固形物の破砕粉と包装袋の破砕片とを容易に篩い分けることができる。かかる観点から、角度αと角度βとの差は1〜20度であることがより好ましく、5〜15度であることが更に好ましい。

0027

角度αと角度βとの差が0.1度未満の場合は、包装袋をせん断により破砕することができなくなる虞があり、角度βと角度αとの差が30度を超える場合も包装袋をせん断により破砕することができなくなる虞がある。

0028

本発明の破砕装置1においては、低速回転部2と高速回転部6とは、互いの破砕刃、即ち低速破砕刃4と高速破砕刃8が互いに噛み合うように組み合わされている。従って、低速回転部2と高速回転部6とが逆方向に向って回転すると、複合体を構成する固形物と包装袋は、凸部5,9によって引き千切られ、更に円盤面11と円盤面12との間に引き込まれて細かく破砕される。

0029

低速破砕刃4の少なくとも一方の円盤面には、図2に示すように、破砕片除去用凹部10が設けられていることが好ましい。かかる破砕片除去用凹部10が設けられていると、複合体の破砕粉や破砕片が低速破砕刃4と高速破砕刃8との間に挟まることを防いで、破砕刃を円滑に回転させることができるので、複合体を効率的に破砕することができる。同様に、高速破砕刃8の少なくとも一方の円盤面にも破砕片除去用凹部が設けられていることが好ましい。

0030

破砕片除去用凹部10は製作が容易であることから、円形であることが好ましい。該円形の直径は低速破砕刃4の直径より3mm〜100mm小さいことが好ましく、5mm〜60mm小さいことがより好ましい。又、破砕片除去用凹部10の深さは、3〜50mmが好ましく、5〜30mmがより好ましい。かかる範囲内の破砕片除去用凹部10が設けられていると、複合体の破砕粉や破砕片が低速破砕刃4と高速破砕刃8との間に挟まることを防ぐことができるので、低速回転部2と高速回転部9を滑らかに回転させることができる。

0031

本発明においては、低速回転軸3の周面と高速破砕刃8の凸部5の上端面との間隙G1、高速回転軸7の周面と低速破砕刃4の凸部9との間隙G2、低速破砕刃4の円盤面11と高速回転刃8の円盤面12との間隙は共に0.5〜10mmであることが好ましく、1〜5mmであることがより好ましく、1.5〜3mmであることが更に好ましい。かかる範囲内の間隙G1、G2、G3を有する破砕装置1は、複合体を均一に破砕することができる。

0032

間隙G1、G2、G3が0.5mm未満の場合は、装置を組み立てることが困難になる虞があると共に、組み立てられた装置の間隙G1、G2、G3に破砕片が挟まりやすいので、低速回転部2、高速回転部6が滑らかに回転しなくなる虞がある。一方、間隙G1、G2、G3が10mmを超える場合は、破砕粉や破砕片が大きくなりすぎて、後工程での回収処理が効率良く行なえなくなる虞がある。

0033

本発明においては、高速破砕刃8の凸部9の上端面における回転の周速度は、低速破砕刃4の凸部5の上端面における回転の周速度の1.3〜10倍であることが好ましく、1.5〜7倍であることがより好ましく、2〜4倍であることが特に好ましい。回転速度がこの範囲内にある場合、複合体を均一に破砕できると共に効率良く破砕することができる。高速破砕刃8の凸部9の上端面における回転の周速度が、低速破砕刃4の凸部5の上端面における回転の周速度の1.3倍未満の場合は、効率良く破砕することができない虞がある。一方、高速破砕刃8の凸部9の上端面における回転の周速度が、低速破砕刃4の凸部5の上端面における回転の周速度の10倍を超える場合は、回転の周速度が速すぎて、固形物や特に包装袋がせん断されずにそのまま通過してしまう虞がある。尚、本明細書における凸部の上端面における回転の周速度とは、破砕刃の凸部の上端面が回転する速度をいう。

0034

図5に、本発明の破砕装置1の好ましい態様の一例を示す。図5において、21はケーシングを、22は篩いわけ部を、23は低速回転部2と高速回転部6の駆動装置を、24は架台をそれぞれ示す。

0035

本発明においては、低速回転部2と高速回転部6とは、図5に示すように、上部が開放が開放されたケーシング21の中に設けられていることが好ましい。このように構成されていると、複合体を上方から落下させることによって複合体を効率良く破砕することができるので、作業性が優れた装置となる。

0036

本発明においては、図5に示すように、固形物の破砕粉と包装袋の破砕片とを分離するための篩いわけ部22がケーシングの中に設けられていることが好ましい。かかる篩いわけ部22を設けると、固形物の破砕粉と包装袋の破砕片とを容易に分離、回収することができる。

0037

篩いわけ部22は、篩いを上下左右振動させる方式のものが好ましい。該篩いは網目からなり、簡易カイロを粉砕することによって得られる破砕粉と粉砕片を篩い分けるには5〜50mmの網目のものが好ましい。但し、本発明における網目は上記寸法に限定するものではなく、固形物の破砕粉の大きさと包装袋の粉砕片の大きさによって適宜定められる。

0038

本発明の破砕装置は、鉄粉を主成分とする固形物とプラスチックフィルムを主な素材とするプラスチックフィルムとからなる簡易カイロを破砕し分離し回収するのに特に有効である。但し、本発明の破砕装置は固形物と包装袋からなる複合体であって、固形物が破砕できるものでありさえすればいかなる複合体であっても破砕し分離し回収することができる。

0039

以下、実施例を挙げてさらに詳細に説明する。

0040

図1に示す構造の低速回転部と高速回転部からなる破砕装置を用いて簡易カイロの破砕処理を行なった。低速回転部、高速回転部共に、直径60mm、長さ900mmの回転軸と、等間隔に設けられた直径300mm、厚さ12mmの20枚の破砕刃とからなり、該低砕刃の周面には長さ30mm、高さ20mmの凸部を等間隔で16個所形成した。

0041

低速破砕刃の両方の円盤面、高速破砕刃の両方の円盤面には共に、直径260mm、深さ20mmの破砕片除去用凹部を設けた。

0042

低速回転軸の周面と高速破砕刃の周面との間隙G1、高速回転軸の周面と低速破砕刃の周面との間隙G2、低速破砕刃の円盤面と高速回転刃の円盤面との間隙はG3とは、同じ寸法となるように低速回転部と高速回転部を組み立てた。間隙G1、間隙G2、間隙G3の具体的な寸法は、表1に示す。

0043

低速回転部は減速機付電動機を用いて回転させ、高速回転部は可変速機付電動機を用いて回転させた。

0044

低速回転部と高速回転部は、上部が開放された縦900mm、横900mm、高さ500mmのケーシングの中に取付け、更に低速回転部と高速回転部の下方に網目10mmの網を上下左右に振動させる篩いを5度の傾きを持って取付けた。

0045

実施例1〜5、比較例1〜3
鉄粉、活性炭木粉等の固形物(重量50g)と、大きさ132mm×100mmプラスチックフィルムの包装袋(重量2.4g)とからなる簡易カイロを使用して、表1に示す角度α,β、間隙G1,G2,G3、回転数で破砕を行なった。

0046

表2に固形物を粉砕して得られた破砕粉の形状、大きさ、回収率、及び包装袋を粉砕して得られた破砕片の形状、大きさ、回収率を示す。

0047

0048

発明の効果

0049

本発明の固形物と包装袋からなる複合体の破砕装置は、互いに逆回転する低速回転部と高速回転部とからなり、上記低速回転部及び高速回転部は共に回転軸と回転軸の軸方向に沿って設けられた複数の円盤状の破砕刃とからなり、低速回転部の破砕刃の周面及び高速回転部の破砕刃の周面には共に複数の凹部と凸部が形成されている。しかも、低速回転部と高速回転部とは互いの破砕刃が互いに噛み合うように組み合わされているので、固形物と包装袋からなる複合体を破砕することができる。

0050

本発の破砕装置においては、上記低速回転部及び高速回転部の破砕刃の周面に形成された各々の凸部の上端面から隣接する破砕刃の一の凸部の上端面に引いた線と回転軸に対する直角方向との角度が、低速回転部については角度αであり、高速回転部については角度βであり、上記角度αと角度βとの差が0.1〜30度となるように構成されている。このように角度αと角度βが構成されているので、複合体をより均一に破砕することができ、特に包装用袋を細かく引き千切ることができる。従って、後工程において固形物の破砕粉と包装袋の破砕片を篩い分けることによって容易に分離することができる。

0051

本発明においては、前記角度αが90度となるように構成すると、装置の製作が容易になる。

0052

本発明においては、低速回転部の破砕刃の直径と、高速回転部の破砕刃の直径が等しく、低速回転部の破砕刃の厚さと、高速回転部の破砕刃の厚さが等しく、低速回転部の破砕刃の周面に形成されている凹部及び凸部の形状及び寸法と高速回転部の破砕刃の周面に形成されている凹部及び凸部の形状及び寸法が等しく、低速回転部の回転軸の直径と高速回転部の回転軸の直径とが等しいという構成を採用すると、複合体を効率良く破砕できると共に破砕装置の製作、維持が容易である。

0053

本発明においては、低速破砕刃の少なくとも一方の円盤面に破砕片除去用凹部が設けられ、高速破砕刃の少なくとも一方の円盤面に破砕片除去用凹部が設けられているという構成を採用すると、複合体の破砕粉や破砕片が低速破砕刃と高速破砕刃との間に挟まることを防止し、両者を円滑に回転させることができるので、複合体を円滑に破砕することができる。

0054

本発明においては、低速破砕刃の枚数、及び高速破砕刃の枚数が共に2〜100であるという構成を採用すると、複合体を効率良く破砕できると共に破砕装置の製作、維持が容易である。

0055

本発明においては、低速回転軸の周面と高速破砕刃の周面との間隙、高速回転軸の周面と低速破砕刃の周面との間隙、低速破砕刃の円盤面と高速破砕刃の円盤面との間隙が共に1〜10mmであるという構成を採用すると、複合体を均一に破砕できると共に容易に装置を組み立てることができる。

0056

本発明においては、高高速破砕刃の凸部の上端面における回転の周速度が、低速破砕刃の凸部の上端面における回転の周速度の1.3〜10倍であるという構成を採用すると、複合体を均一に破砕できると共に効率良く破砕することができる。

0057

本発明においては、低速回転部と高速回転部とが、上部が開放されたケーシングの中に設けられているという構成を採用すると、複合体を上方から落下させるだけで複合体を破砕することができるので、作業性が優れた装置となる。又、本発明においては、固形物の破砕粉と包装袋の破砕片との篩いわけ部がケーシングの中に設けられているという構成を採用すると、固形物の破砕粉と包装袋の破砕片とを容易に分離、回収することができる。

図面の簡単な説明

0058

図1図1は、低速回転部と高速回転部とが組合された状態を示す平面図である。
図2図2(a)は破砕刃の正面図である。図2(b)は図2(a)のb−b線に沿う断面図である。
図3図3は低速回転部の正面図である。
図4図4は高速回転部の正面図である。
図5本発明の破砕装置の実施例の一例を示す図面である。

--

0059

1破砕装置
2低速回転部
3低速回転軸
4低速破砕刃
5 凸部
6高速回転部
7高速回転軸
8高速破砕刃
9 凸部
10破砕片除去用凹部
11 低速破砕刃4の円盤面
12 高速破砕刃8の円盤面
21ケーシング
22篩いわけ部
G1 低速回転軸の周面と高速破砕刃の周面との間隙
G2 高速回転軸の周面と低速破砕刃の周面との間隙
G3 低速破砕刃の円盤面と高速回転刃の円盤面との間隙

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ