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技術 所要時間推定システム及び所要時間推定方法

出願人 トヨタ自動車株式会社
発明者 森健司三田勝史
出願日 2001年4月11日 (19年8ヶ月経過) 出願番号 2001-113225
公開日 2002年10月25日 (18年2ヶ月経過) 公開番号 2002-312885
状態 拒絶査定
技術分野 教示用装置 航行(Navigation) 航行(Navigation) 交通制御システム 交通制御システム
主要キーワード 天候状況 各走行区間 有線通信装置 センタコンピュータ 到達予想時刻 時間推定 GPS用衛星 平均走行速度
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2002年10月25日)のものです。
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図面 (12)

課題

目的地に到達するまでの所要時間を精度良く推定すること。

解決手段

交通情報センタ20のコンピュータ21は、車両のナビゲーションユニット10から目的地Gに関する情報が送信されて来ると、同車両の出発地Pから目的地Gまでの経路を構成する道路の将来の状況(混雑状況天候状況)を推定するとともに、その運転者が前記推定された道路の状況下で車両を運転するときの同車両の走行速度を同車両又は同運転者の嗜好運転速度として推定する。そして、前記道路の距離と前記推定された嗜好運転速度とを用いて前記出発地から前記目的地までの所要時間を推定する。

概要

背景

従来より、道路交通に関する情報を収集し、これに基いて交通渋滞等の発生状況を把握し、その結果を各車両に提供するシステムが提案されている。一方、運転者経路を選択する場合、ある走行区間渋滞中であるか否かという情報よりも、その区間を通過するのに要する時間がどの程度であるかという情報の方が有効である場合もある。そこで、特開平9−259387号公報に開示されたシステムにおいては、ある車両が所定の走行区間を通過したとき、同車両が同区間を実際に走行するのに要した実所要時間がセンタに送信され、センタは各車両から送信されて来る前記実所要時間に基いて各走行区間の現在の実所要時間を更新するとともに、同更新した実所要時間を経路決定のために必要とする他の車両に送信するようになっている。

概要

目的地に到達するまでの所要時間を精度良く推定すること。

交通情報センタ20のコンピュータ21は、車両のナビゲーションユニット10から目的地Gに関する情報が送信されて来ると、同車両の出発地Pから目的地Gまでの経路を構成する道路の将来の状況(混雑状況天候状況)を推定するとともに、その運転者が前記推定された道路の状況下で車両を運転するときの同車両の走行速度を同車両又は同運転者の嗜好運転速度として推定する。そして、前記道路の距離と前記推定された嗜好運転速度とを用いて前記出発地から前記目的地までの所要時間を推定する。

目的

しかしながら、上記公報に開示されたシステムは、各走行区間での現時点での所要時間を提供するが、将来の交通状況を推定していなので、運転者が目的地まで最短時間で到達できるであろう経路を選択し、その経路に沿って走行して所定の走行区間に到達したとき、同所定の走行区間の交通状況が大きく変化していることがあるため、結果的に、前記選択した経路が前記目的地に最短時間で到達できる経路ではなかったという問題が生じる。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
3件

この技術が所属する分野

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請求項1

出発地から目的地までの経路を構成する道路の将来の状況を推定する道路状況推定手段と、前記推定された道路の状況に基づいて前記出発地から前記目的地までの所要時間を推定する所要時間推定手段と、を備えた所要時間推定システム

請求項2

各運転者が所定の道路で車両を運転するときの同各運転者に固有走行速度を嗜好運転速度として推定する嗜好運転速度推定手段と、前記推定された嗜好運転速度に基づいて出発地から目的地までの所要時間を推定する所要時間推定手段と、を備えた所要時間推定システム。

請求項3

出発地から目的地までの経路を構成する道路の将来の状況を推定する道路状況推定手段と、各運転者が前記推定された道路の状況下で車両を運転するときの同各運転者に固有の走行速度を嗜好運転速度として推定する嗜好運転速度推定手段と、前記道路の距離と前記推定された嗜好運転速度とを用いて前記出発地から前記目的地までの所要時間を推定する所要時間推定手段と、を備えた所要時間推定システム。

請求項4

請求項3に記載の所要時間推定システムにおいて、前記嗜好運転速度推定手段は、車両又は同車両の運転者と道路の状況とに対応付けて嗜好運転速度を記憶する嗜好運転速度記憶手段と、車両又は運転者と前記道路状況推定手段により推定された道路の状況とに基づいて前記嗜好運転速度記憶手段から嗜好運転速度を読み出す嗜好運転速度読出し手段とを含んでなる所要時間推定システム。

請求項5

請求項3に記載の所要時間推定システムにおいて、前記道路状況推定手段は、各道路の状況を時刻に対応付けて記憶する道路状況記憶手段と、前記車両が走行すると予定される道路と同予定される道路を走行すると推定される時刻とに基づいて前記道路状況記憶手段に記憶されている道路の状況を読み出す道路状況読出し手段とを含んでなる所要時間推定システム。

請求項6

請求項3に記載の所要時間推定システムにおいて、前記嗜好運転速度推定手段は、車両又は同車両の運転者と道路の状況とに対応付けて嗜好運転速度を記憶する嗜好運転速度記憶手段と、車両又は運転者と前記道路状況推定手段により推定された道路の状況とに基づいて前記記憶された嗜好運転速度を読み出す嗜好運転速度読出し手段とを含み、前記道路状況推定手段は、各道路の状況を時刻に対応付けて記憶する道路状況記憶手段と、前記車両が走行すると予定される道路と同予定される道路を走行すると推定される時刻とに基づいて前記道路状況記憶手段に記憶されている道路の状況を読み出す道路状況読出し手段とを含み、更に、車両が任意の道路を実際に走行したとき同車両の同道路における平均走行速度を求めるとともに、同道路の状況を同車両が同道路を走行した時刻に基いて前記道路状況記憶手段から読み出し、同車両又は同車両の運転者と同読み出された道路の状況とに対応して前記嗜好運転速度記憶手段に記憶されている嗜好運転速度を、前記求められた平均走行速度により修正する嗜好運転速度修正手段とを備えた所要時間推定システム。

請求項7

請求項3乃至請求項6の何れか一項に記載の所要時間推定システムにおいて、前記道路の状況は同道路の混雑状況である所要時間推定システム。

請求項8

請求項3乃至請求項6の何れか一項に記載の所要時間推定システムにおいて、前記道路の状況は同道路の混雑状況と同道路を含む地域の天候状況とにより表された所要時間推定システム。

請求項9

請求項7又は請求項8に記載の所要時間推定システムにおいて、前記道路の混雑状況は各道路上に同時に存在する車両の台数であり、前記道路状況推定手段は、任意の車両が選択した経路に従って同経路を構成する各道路を通過する時刻をそれぞれ求め、同各道路を同車両が同求められた時刻に通過するとして前記各道路上に同時に存在する車両の台数を求めるように構成された所要時間推定システム。

請求項10

出発地から目的地までの経路を構成する道路の将来の状況を得て、同道路の将来における状況に基づいて前記出発地から前記目的地までの所要時間を推定することを特徴とする所要時間推定方法。

請求項11

運転者が所定の道路で車両を運転するときの同各運転者に固有の走行速度を嗜好運転速度として得て、前記得られた嗜好運転速度に基づいて出発地から目的地までの所要時間を推定することを特徴とする所要時間推定方法。

請求項12

出発地から目的地までの経路を構成する道路の将来の状況を得るとともに、各運転者が前記推定された道路の状況下で車両を運転するときの同各運転者に固有の走行速度を嗜好運転速度として得て、前記道路の距離と前記嗜好運転速度とを用いて前記出発地から前記目的地までの所要時間を推定することを特徴とする所要時間推定方法。

請求項13

請求項12に記載の所要時間推定方法において、前記嗜好運転速度は、車両又は同車両の運転者と道路の状況とに対応付けて記憶された複数の嗜好運転速度の中から、車両又は運転者と前記道路の将来の状況とに基づいて選択されることにより得られる所要時間推定方法。

請求項14

請求項12に記載の所要時間推定方法において、前記道路の将来の状況は、道路及び時刻に対応付けて記憶された複数の道路状況の中から、前記車両が走行すると予定される道路と同予定される道路を走行すると推定される時刻とに基づいて選択されることにより得られる所要時間推定方法。

請求項15

請求項12に記載の所要時間推定方法において、前記嗜好運転速度は、車両又は同車両の運転者と道路の状況とに対応付けて記憶された複数の嗜好運転速度の中から、車両又は運転者と前記道路の将来の状況とに基づいて選択されることにより得られ、前記道路の将来の状況は、道路及び時刻に対応付けて記憶された複数の道路状況の中から、前記車両が走行すると予定される道路と同予定される道路を走行すると推定される時刻とに基づいて選択されることにより得られ、車両が任意の道路を実際に走行したときに同車両の同道路における平均走行速度を得るとともに、同車両が同道路を実際に走行した時刻における同道路の状況と同車両又は同車両の運転者とに対応付けて記憶された嗜好運転速度を前記得られた平均走行速度により修正する所要時間推定方法。

請求項16

請求項12乃至請求項15に記載の所要時間推定方法において、前記道路の状況は各車両が選択した経路に従って走行するとの仮定に基き、同経路を構成する各道路上に同時に存在する車両の台数を求めることにより推定される所要時間推定方法。

技術分野

0001

本発明は、道路の状況等に基いて目的地までの所用時間を推定する所用時間推定ステム、及び所用時間推定方法に関する。

背景技術

0002

従来より、道路交通に関する情報を収集し、これに基いて交通渋滞等の発生状況を把握し、その結果を各車両に提供するシステムが提案されている。一方、運転者経路を選択する場合、ある走行区間渋滞中であるか否かという情報よりも、その区間を通過するのに要する時間がどの程度であるかという情報の方が有効である場合もある。そこで、特開平9−259387号公報に開示されたシステムにおいては、ある車両が所定の走行区間を通過したとき、同車両が同区間を実際に走行するのに要した実所要時間がセンタに送信され、センタは各車両から送信されて来る前記実所要時間に基いて各走行区間の現在の実所要時間を更新するとともに、同更新した実所要時間を経路決定のために必要とする他の車両に送信するようになっている。

発明が解決しようとする課題

0003

しかしながら、上記公報に開示されたシステムは、各走行区間での現時点での所要時間を提供するが、将来の交通状況を推定していなので、運転者が目的地まで最短時間で到達できるであろう経路を選択し、その経路に沿って走行して所定の走行区間に到達したとき、同所定の走行区間の交通状況が大きく変化していることがあるため、結果的に、前記選択した経路が前記目的地に最短時間で到達できる経路ではなかったという問題が生じる。

0004

本発明による所要時間推定システムは上記課題に対処するためになされたものであって、その特徴の一つは、出発地から目的地までの経路を構成する道路の将来の状況を推定する道路状況推定手段と、前記推定された道路の状況に基づいて前記出発地から前記目的地までの所要時間を推定する所要時間推定手段とを備えたことにある。

0005

これによれば、道路状況推定手段により出発地から目的地までの経路を構成する道路の将来における状況が推定され、所要時間推定手段により前記推定された道路の状況に基づいて前記出発地から前記目的地までの所要時間が推定されるので、将来の道路状況に応じて目的地までの所要時間が示され、運転者は目的地に最短時間で到達できる経路を選択することが可能となる。

0006

本発明の所要時間推定システムの他の特徴は、各運転者が所定の道路で車両を運転するときの同各運転者に固有の走行速度を嗜好運転速度として推定する嗜好運転速度推定手段と、前記推定された嗜好運転速度に基づいて出発地から目的地までの所要時間を推定する所要時間推定手段とを備えたことにある。

0007

これによれば、各運転者が所定の道路を運転するときの同各運転者に固有の走行速度が嗜好運転速度として推定され、同嗜好運転速度により所要時間が推定される。例えば、混雑していない道路を走行する場合、その走行速度は各運転者によって異なるから、上記のように嗜好運転速度に基いて所要時間の推定を行えば、同所要時間の推定が各運転者の特性に応じて行われ、同所要時間の推定精度が向上する。

0008

本発明の所要時間推定システムの他の特徴は、出発地から目的地までの経路を構成する道路の将来の状況を推定する道路状況推定手段と、各運転者が前記推定された道路の状況下で車両を運転するときの同各運転者に固有の走行速度を同車両又は同運転者に固有の嗜好運転速度として推定する嗜好運転速度推定手段と、前記道路の距離と前記推定された嗜好運転速度とを用いて前記出発地から前記目的地までの所要時間を推定する所要時間推定手段とを備えたことにある。

0009

これによれば、道路状況推定手段により出発地から目的地までの経路を構成する道路の将来の状況が推定され、嗜好運転速度推定手段により各運転者が前記推定された道路の状況下で車両を運転するときの同各運転者に固有の走行速度が嗜好運転速度として推定され、所要時間推定手段により前記道路の距離と前記推定された嗜好運転速度とに基いて前記出発地から前記目的地までの所要時間が推定されるので、将来の道路状況に応じて目的地までの所要時間が示されるとともに、同所要時間が各運転者の特性に応じて精度良く推定され、運転者は目的地に最短時間で到達できる経路をより確実に選択することが可能となる。

0010

前記嗜好運転速度推定手段は、車両又は同車両の運転者と道路の状況とに対応付けて嗜好運転速度を記憶する嗜好運転速度記憶手段と、車両又は運転者と前記道路状況推定手段により推定された道路の状況とに基づいて前記嗜好運転速度記憶手段から嗜好運転速度を読み出す嗜好運転速度読出し手段とを含んで構成され得る。

0011

前記道路状況推定手段は、各道路の状況を時刻に対応付けて記憶する道路状況記憶手段と、前記車両が走行すると予定される道路と同予定される道路を走行すると推定される時刻とに基づいて前記道路状況記憶手段に記憶されている道路の状況を読み出す道路状況読出し手段とを含んで構成され得る。

0012

さらに、この場合において、車両が任意の道路を実際に走行したとき同車両の同道路における平均走行速度を求めるとともに、同道路の状況を同車両が同道路を走行した時刻に基いて前記道路状況記憶手段から読み出し、同車両又は同車両の運転者と同読み出された道路の状況とに対応して前記嗜好運転速度記憶手段に記憶されている嗜好運転速度を、前記求められた平均走行速度により修正する嗜好運転速度修正手段を備えることが好適である。

0013

これによれば、車両が任意の道路を実際に走行したとき同車両の同道路における平均走行速度が求められるとともに、同道路の状況が道路状況記憶手段から読み出され、同車両又は同車両の運転者と同読み出された道路の状況とに対応して記憶されている嗜好運転速度が、前記平均走行速度により修正される。この結果、道路の状況に対応する嗜好運転速度の精度が次第に向上し、結果として所要時間の推定精度が向上する。

0014

また、前記道路の状況は同道路の混雑状況、又は同混雑状況と同道路を含む地域の天候状況とにより表されるものであることが好ましい。

0015

道路の混雑状況と天候状況が異なれば、嗜好運転速度が大きく異なる可能性が高いからである。

0016

また、前記道路の混雑状況は各道路上に同時に存在する車両の台数であり、前記道路状況推定手段は、任意の車両が選択した経路に従って同経路を構成する各道路を通過する時刻をそれぞれ求め、同各道路を同車両が同求められた時刻に通過するとして前記各道路上に同時に存在する車両の台数を求めるように構成されることが好適である。

0017

これによれば、目的地が異なっていても同一時刻において同一の道路を利用する車両が各道路の混雑状況として反映されるので、各道路の将来の混雑状況を容易かつ精度良く推定することができる。

0018

上記の説明は所要時間推定システムについてのものであったが、同説明は所要時間推定方法についても適用される。

発明を実施するための最良の形態

0019

以下、図面を参照しながら本発明による所要時間推定システムの一実施形態について説明する。図1に全体構成を示したこの所要時間推定システムは、各車両に搭載されたナビゲーションユニット10と、交通情報センタ20内のセンタコンピュータとを含んで構成されている。

0020

ナビゲーションユニット10は、図2に示したように、マイクロコンピュータ11を主たる構成としていて、このマイクロコンピュータ11は互いにバスで接続されたCPU11a、ROM11b、RAM11c、及び入出力インターフェース11dを含んでいる。CPU11aは、ROM11bに格納された後述するプログラムルーチン)を、RAM11cのデータ格納機能を利用しながら実行するようになっている。

0021

また、ナビゲーションユニット10は、前記CPU11aへの信号の入出力が可能となるように前記入出力インターフェース11dに接続されたGPS装置12、地上波通信装置13、表示装置14、音声装置15、外部メモリ16、及び操作部17とを含んで構成されている。

0022

GPS装置12は、図1に示したGPS用衛星31、32、33からのGPS信号を受信するアンテナ12aと接続されていて、所定時間の経過毎に同アンテナ12aを介して受信したGPS信号により自己の車両が存在している位置を特定し、同特定した車両位置Pに関するデータをマイクロコンピュータ11に送信するようになっている。

0023

地上波通信装置13は、地上波用のアンテナ13aと接続されていて、図1に示した交通情報センタ20からの無線信号を受信するとともに、マイクロコンピュータ11の指示に従って同交通情報センタ20に所定の情報を送信するようになっている。表示装置14は、図示しないディスプレイを含んでいて、マイクロコンピュータ11の指示信号に従って必要な地図情報等を表示するようになっている。音声装置15は、スピーカ15aと接続されていて、マイクロコンピュータ11の指示に従って必要な音声を発生するようになっている。

0024

外部メモリ16は、ハードディスク、MO等からなり、データ及びプログラム等の必要な情報をマイクロコンピュータ11に供給するとともに、CPU11aの指示に応じて同必要な情報を格納するようになっている。操作部17は、操作スイッチを含んでいて、目的地Gの入力、及び経路の選択等を行うことができるようになっている。

0025

そして、各車両のナビゲーションユニット10は、目的地Gが入力されたとき、同目的地Gとともに、その車両を特定するIDコード(以下「車両ID」という。)と同車両の車両位置Pとを交通情報センタ20に送信するようになっている。また、ナビゲーションユニット10は、交通情報センタ20から車両に送信された目的地Gまでの候補経路の一つが同車両のユーザーにより選択されたとき、同選択の結果を同交通情報センタ20に送信するようになっている。更に、ナビゲーションユニット10は、同ナビゲーションユニット10を搭載した車両が交通情報センタ20によって認識されているノードnkを通過したとき、同車両の車両IDと同通過したノードを特定するための情報(ノードnk)とを同交通情報センタ20に送信するようになっている。

0026

交通情報センタ20には、図3に示したコンピュータ21が備えられている。このコンピュータ21は、互いにバスで接続されたCPU21a、ROM21b、RAM21c、ハードディスク21d、及び入出力インターフェース21eを含んでいる。

0027

CPU21aは、ROM21b又はハードディスク21dに格納された後述するプログラム(ルーチン)を、RAM21cのデータ格納機能を利用しながら実行するようになっている。また、CPU21aは、前記入出力インターフェース21eを介し、地上波通信装置22、有線通信装置23、及びデータベース24と接続されている。

0028

地上波通信装置22は、アンテナ22aを備え、同アンテナ22aを介して車両のナビゲーションユニット10からの信号を受信してコンピュータ21に提供するとともに、同コンピュータ21の指示に従って経路に関する情報を同ナビゲーションユニット10に送信するようになっている。有線通信装置23は、図示しない気象情報センタ等の他のセンタと接続されていて、これらのセンタからの情報をコンピュータ21の指示に従って受信し、同受信した結果を同コンピュータ21に提供するようになっている。

0029

データベース24は、データの読み書きが可能な外部記憶装置であって、地図情報や交通状況(道路状況)に関するデータを蓄積するようになっている。前記地図情報は、図4(A)に示したように、各道路Xに対して付与された道路番号Rn、各道路Xの形状、各道路Xの両端の地点を示すノードnn、及び各道路Xの距離(隣接するノードnn間の距離)LXを含んでいる。また、交通状況に関するデータは、図8に示したCXテーブル、及び図9に示したVuserテーブルを含んでいる。なお、これらのCXテーブル及びVuserテーブルについては後述するが、同Vuserテーブルは本システムを利用する総ての車両の車両ID毎に準備されている。

0030

次に、上記所要時間推定システムの作動について説明する。
推奨経路の決定)交通情報センタ20のコンピュータ21は、現在の車両位置P(以下、出発地Pということもある。)から目的地Gまでの推奨経路を決定し、同決定した推奨経路に関する情報を車両に対し送信するため、図5フローチャートにより示したプログラム(ルーチン)を所定時間の経過毎に実行するようになっている。即ち、コンピュータ21のCPU21aは所定のタイミングにて図5に示したステップ500から本プログラムの処理を開始し、ステップ505に進んで任意の車両から車両ID、車両位置P、及び目的地Gに関する情報を受信したか否かを判定し、これらの情報を何れの車両からも受信していなければ前記ステップ505にて「No」と判定してステップ595に進み、同ステップ595にて本ルーチンを一旦終了する処理を繰り返し実行している。

0031

一方、上述したように、車両のユーザーが現在の車両位置Pから目的地Gまでの経路を決定するため、同目的地Gをナビゲーションユニット10に入力すると、同ナビゲーションユニット10は、その車両の車両IDと、同車両の車両位置Pと、入力された目的地Gとを交通情報センタ20のコンピュータ21に送信する。

0032

従って、ユーザーがナビゲーションユニット10に目的地Gを入力すると、CPU21aはステップ505にて「Yes」と判定してステップ510に進み、同ステップ510にて候補経路を選択・決定する。この場合、CPU21aは、目的地Gに到達するために必要な時間(所要時間)については考慮せず、車両位置P(実際には、同車両位置Pに最も近いノード)から目的地G(実際には、同目的地Gに最も近いノード)までの走行距離を選択の基準とし、同走行距離が最も短い経路から順に所定数の経路を選択する。

0033

次いで、CPU21aはステップ515に進み、同ステップ515にて前記選択・決定された候補経路の一つにより目的地Gに到達する時刻(到達予想時刻)を、総ての候補経路に対し演算する。

0034

より具体的に述べると、CPU21aはステップ515の実行にあたり図6に示したステップ600に進み、続くステップ605にて前記選択・決定された候補経路の中から一つの経路を任意に選択する。

0035

次いで、CPU21aはステップ610に進み、同ステップ610にて目的地Gに到達するために必要な合計時間(所要時間)SUを「0」に設定し、続くステップ615にて現在の時刻をノード到達時刻T0に設定する。次に、CPU21aはステップ620に進み、同ステップ620にて出発地(車両位置)Pを示すノードniから前記ステップ605で選択された経路上の次のノードnj(隣接したノードnj)までの通過時間UX(T0)を計算する。

0036

この通過時間UX(T0)の計算は、図7に詳細を示したサブルーチンを実行することで行われる。即ち、CPU21aはステップ700から処理を開始し、ステップ705に進んでノードni,njで特定される道路Xの時刻T0における交通状況指標値CX(T0)を図8に示したCXテーブルから読出す。このとき、時刻T0に関して該当する交通状況指標値CX(T0)が存在しない場合には、同時刻T0に最も近い時刻tの交通状況指標値CX(T0)が読み出される。例えば、時刻T0が6:02であり、CXテーブルが10分間隔でCX値を有する場合、即ち、CX(6:00)、CX(6:10)・・・のようにCXテーブルが構成されている場合には、CX(6:00)がCX(T0)として読み出される。この交通状況指標値CX(T0)は、道路Xの時刻T0における道路状況の一つ(例えば、混雑状況)を示す値であって、本実施の形態では、同時刻T0において同道路Xを通行している車両の総台数の予測値である。交通状況指標値CX(T0)の更新方法については後述する。このように、CXテーブルは道路状況記憶手段を構成し、ステップ705は道路状況読出し手段を構成している。

0037

次いで、CPU21aはステップ710に進み、道路Xの時刻T0における天候指標値WX(T0)を気象情報センタから取得する。天候指標値WX(T0)は、道路状況を表すパラメータの1つで、例えば、晴れ小雨大雨台風、小、及び大雪等の道路Xを含む地域の時刻T0における天候状況をコード化したものである。次にCPU21aはステップ715に進み、同ステップ715にて前記ステップ505で受信した車両IDに対応した図9に示すVuserテーブルと、先のステップ705で読出した交通状況指標値CX(T0)と、先のステップ710で取得した天候指標値WX(T0)とに基いて、同車両の嗜好運転速度Vuserを読み出す。この嗜好運転速度Vuserは、交通状況指標値CX(T0)と天候指標値WX(T0)とにより表される道路の状況下において、前記車両IDで特定される車両のユーザーが同車両を走行させるであろう速度である。嗜好運転速度Vuserの更新方法については後述する。このように、Vuserテーブルは嗜好運転速度記憶手段を構成し、ステップ715は嗜好運転速度読出し手段を構成している。続いて、CPU21aはステップ720に進み、同ステップ720にて道路Xの距離LXを嗜好運転速度Vuserで除すことにより通過時間UX(T0)を求め、ステップ795を経由してステップ625に進む。

0038

CPU21aは、ステップ625にてノード到達時刻T0に上記通過時間UX(T0)を加えることにより新たな到達時刻T0を求め、続くステップ630にてその時点の合計時間SUに上記通過時間UX(T0)を加えた時間を新たな合計時間SUとして設定する。次いで、CPU21aはステップ635にてノードnjが目的地Gであるか否かを判定する。通常、目的地Gに到達するためには、出発地Pから複数の道路Xを経由する必要があることから、この時点でノードnjが目的地Gであることは希であり、この場合、CPU21aはステップ635にて「No」と判定してステップ640に進み、同ステップ640にてノードni及びノードnjを更新する。具体的には、CPU21aはそれまでのノードnjをノードniに設定し、前記選択した経路上であって新たに設定されたノードniに目的地Gに向って隣接するノードを新たなノードnjとして設定し、その後上記ステップ620に戻って図7に示した通過時間UX(T0)の計算サブルーチンを実行する。

0039

この結果、ステップ705にて、先のステップ640で新たに設定されたノードni,njにより特定される道路Xに関し前記ステップ625で更新されたノード到達時刻T0における交通状況指標値CX(T0)が読み出され、ステップ710にて同更新されたノード到達時刻T0における道路Xの天候指標値WX(T0)が取得される。そして、ステップ715にて車両IDに対応したVuserテーブルから、交通状況指標値CX(T0)と天候指標値WX(T0)とに応じた嗜好運転速度Vuserが読み出され、ステップ720にて同道路Xの通過時間UX(T0)が計算される。

0040

次いで、CPU21aはステップ625及びステップ630にてノード到達時刻T0、及び合計時間SUを更新し、続くステップ635にてノードnjが目的地Gであるか否かを判定する。そして、ノードnjが目的地Gでなければ、CPU21aは上記ステップ640、620〜635を再び実行し、ノードnjが目的地Gと一致すればステップ635にて「Yes」と判定してステップ645に進む。このように、CPU21aは、出発地Pから目的地Gに向う経路上にある道路X(隣接ノード間)毎に、その道路Xの時刻T0における交通状況指標値CX(T0)と、その道路Xの同時刻T0における天候指標値WX(T0)とから、車両のユーザーの嗜好運転速度Vuserがどの程度になるかを予測し、嗜好運転速度Vuserと道路Xの距離LXから同道路Xの通過時間UX(T0)を求め、この通過時間UX(T0)を積算することで出発地Pから目的地Gまでの合計時間SUを求める。

0041

CPU21aは上記ステップ635にて「Yes」と判定してステップ645に進んだ場合、上記合計時間SUと、上記到達時刻(到達予想時刻)T0とを、先のステップ605にて選択した経路に関連づけて記憶し、ステップ650に進んで複数の候補経路の総てについて上記合計時間SU及び上記到達時刻T0の計算が終了したか否かを判定する。

0042

この段階においては、一つの候補経路について上記合計時間SUの計算が終了しただけである。従って、CPU21aはステップ650にて「No」と判定してステップ655に進み、同ステップ655にて合計時間SUに「0」を設定し、続くステップ660にてノード到達時刻T0に現在の時刻を設定する。次いで、CPU21aはステップ665にて残りの(合計時間SU及び到達時刻T0の計算が終了していない)候補経路の一つを選択し、ステップ620に戻る。これにより、残りの候補経路の一つによる出発地Pから目的地Gまでの合計時間SU及び目的地Gへの到達時刻T0が上記と同様に予測され、その合計時間SUと到達時刻T0が選択された経路に関連づけて記憶される。

0043

このような手順が繰り返し実行され、総ての候補経路について合計時間SU及び到達時刻T0の計算が終了すると、CPU21aはステップ650にて「Yes」と判定してステップ695に進み、同ステップ695を経由して図5に示したステップ520に進む。そして、CPU21aは、ステップ520にて到達時刻T0の早い候補経路(合計時間SUの短い経路)に高い優先順位をつけ、続くステップ525にて先のステップ505で受信した車両IDを有する車両に対し候補経路を優先順位等とともに送信し、その後ステップ595に進んで本ルーチンの処理を終了する。

0044

これにより、車両のユーザは、目的地Gまでの複数の経路と各々の経路での到達時刻を知ることができるので、最適な経路を容易に選択することが可能となる。

0045

(交通状況指標値CXの更新)次に、図8に示したCXテーブルに格納され、道路Xの混雑状況を示す交通状況指標値CXを更新する際の作動について説明すると、交通情報センタ20のコンピュータ21は、図10に示したCXテーブルを更新するためのプログラムを所定時間の経過毎に実行するようになっている。即ち、コンピュータ21のCPU21aは所定のタイミングにてステップ1000から処理を開始し、ステップ1005に進んで車両から経路の選択結果について受信したか否かを判定し、何れの車両からも同経路の選択結果を受信しなければステップ1095に進んで本ルーチンを一旦終了する処理を繰り返し実行している。

0046

一方、上述したように、ナビゲーションユニット10は、車両のユーザーが交通情報センタ20から送信された候補経路の一つを選択したとき同選択の結果を同交通情報センタ20に送信するようになっている。

0047

従って、ユーザーが候補経路の一つを選択すると、CPU21aはステップ1005にて「Yes」と判定してステップ1010に進み、同ステップ1010にて合計時間SUの値を「0」に設定し、続くステップ1015にてノード到達時刻T0に現在の時刻を設定する。次いで、CPU21aはステップ1020に進み、同ステップ1020にて選択した経路上にある出発地Pを示すノードniから同経路上の次のノードnjまでの通過時間UX(T0)を計算するため、図7に示した通過時間UX(T0)の計算サブルーチンを実行する。このサブルーチンの内容については上述の通りであるので、説明を省略する。

0048

次に、CPU21aはステップ1025に進み、同ステップ1025にてその時点のノード到達時刻T0を過去のノード到達時刻T0oldとして格納し、1030に進んでその時点のノード到達時刻T0にステップ1020にて求めた通過時間UX(T0)を加えることによりノード到達時刻T0を更新し、続くステップ1035にてノードni,njで道路Xを特定する。

0049

次いで、CPU21aはステップ1040に進み、同ステップ1040にて道路Xの交通状況指標値CX(T0)であって、ノード到達時刻T0oldとノード到達時刻T0との間の時刻に該当する総ての交通状況指標値CX(T0)を図8に示したCXテーブルから読み出し、続くステップ1045にて前記読み出した交通状況指標値CX(T0)の値をそれぞれ「1」だけ増大して新たな交通状況指標値CX(T0)として格納する。

0050

次いで、CPU21aはステップ1050にてノードnjが目的地Gであるか否かを判定する。通常、目的地Gに到達するためには、出発地Pから複数の道路Xを経由する必要があることから、この時点でノードnjが目的地Gであることは希であり、この場合、CPU21aはステップ1050にて「No」と判定してステップ1055に進み、同ステップ1055にてノードni及びノードnjを更新する。

0051

具体的には、CPU21aはその時点のノードnjをノードniに設定し、同新たなノードniに目的地Gに向って隣接する前記選択された経路上のノードを新たなノードnjとして設定する。次いで、CPU21aは上記ステップ1020に戻り、以降、同様にして交通状況指標値CX(T0)をステップ1045にて更新する。そして、ノードnjが目的地Gと一致すると、CPU21aはステップ1050にて「Yes」と判定してステップ1095に進み、同ステップ1095にて本ルーチンを終了する。

0052

このように、交通情報センタ20は、車両のユーザーが経路の選択を行う毎に、その経路上の各ノードへの到達時刻を予測し、その到達時刻に応じた同経路上の道路Xの交通状況指標値CX(T0)の値を「1」だけ増大する。この結果、将来の時刻において各道路を通行している車両の台数が推定され、その台数と同じ値が交通状況指標値CX(T0)として設定される。

0053

図4は、このように更新される交通状況指標値CX(T0)の一例を示している。なお、この例では、交通状況指標値CX(T0)の初期値は総て「0」であるとする。先ず、図4(A)に示したように、ノードn0が出発地Pとして選択され、ノードn8が目的地Gとして選択され、その情報が車両のナビゲーションユニット10から交通情報センタ20のコンピュータ21に送信される。これにより、交通情報センタ20のコンピュータ21は候補経路と優先順位を決定し、前記車両のナビゲーションユニット10に同決定した候補経路等の情報を送信する。車両のユーザは、この情報に基いて経路を選択する。この例では、図4(B)に示したように、ノードn0−n3−n4−n7−n8(道路R0−R12−R3−R15)からなる経路が選択され、その選択結果が車両のナビゲーションユニット10から交通情報センタ20のコンピュータ21に送信される。

0054

コンピュータ21は、前記車両から送信されて来た経路選択結果に基き、同経路上の各ノードへの到達時刻T0を上述したように推定する。図4(B)においては、推定された到達時刻T0の例が括弧内に示されている。そして、前記車両は、あるノードへの到達時刻T0と、そのノードに隣接するノードへの到達時刻T0oldとの間に、これら二つのノードで特定される道路Xを走行することになるから、コンピュータ21は、同到達時刻T0oldから到達時刻T0までの期間の道路Xに対応する交通状況指標値CX(T0)を「1」だけ増大する。

0055

例えば、本例においては、ノードn3への到達時刻T0は6:02であり、ノードn4への到達時刻T0は6:18であるので、これらの時刻の間にあるノードn3とノードn4で特定される道路R12の交通状況指標値CX(T0)、即ち、C12(6:10)を更新する。このようにして、各道路の将来の状況(混雑状況)である交通状況指標値CX(T0)が推定される。

0056

(嗜好運転速度Vuserの計算)次に、上記嗜好運転速度Vuserを更新する際の作動について説明すると、交通情報センタ20のコンピュータ21は、図11に示した嗜好運転速度Vuserを更新するためのプログラム(嗜好運転速度修正手段の機能を達成するためのプログラム)を所定時間の経過毎に実行するようになっている。

0057

即ち、コンピュータ21のCPU21aは所定のタイミングにて図11のステップ1100から処理を開始し、ステップ1105に進んで任意の車両から車両IDと同車両が通過したノードnkに関する情報を受信したか否かを判定し、何れの車両からも同情報を受信しなければステップ1195に進んで本ルーチンを一旦終了する処理を繰り返し実行している。

0058

一方、上述したように、ナビゲーションユニット10は、同ナビゲーションユニット10を搭載した車両が交通情報センタ20の認識するノードnkを通過したとき、同車両の車両IDと同ノードnkに関する情報を同交通情報センタ20に送信するようになっている。

0059

従って、車両がノードnkを通過すると、CPU21aはステップ1105にて「Yes」と判定してステップ1110に進み、同ステップ1110にて受信した車両IDで特定される車両が前回通過したノードnmと、同車両が同ノードnmを通過したときの時刻T1oldを読み出し、続くステップ1115にて現在の時刻を実際のノード到達時刻T1として格納する。そして、ステップ1120にてノードnm及びノードnkから道路Xを特定し、同道路Xの距離LXを読み出す。

0060

次いで、CPU21aはステップ1125に進んで、道路Xを実際に通過するのに要した時間(T1-T1old)で距離LXを除することにより、同車両の同道路Xの通過時の平均速度を今回の嗜好運転速度Vuser0として求め、ステップ1130にて道路Xと、実際のノード到達時刻T1と、CXテーブルとから該当する交通状況指標値CX(T0)を読み出す。このCXテーブルからのデータの読出しにあたっては、データ読出しのための変数T0が実際のノード到達時刻T1とされるとともに、時刻T0(=T1)に該当する交通状況指標値CX(T0)が存在しない場合には、時刻T0に最も近い時刻tの交通状況指標値CX(T0)が読み出される。

0061

次いで、CPU21aはステップ1135に進んで、現在の時刻における道路Xの天候指標値WX(T1)を気象情報センタから取得し、続くステップ1140にてVuserテーブルから嗜好運転速度Vuserを読み出す。具体的には、CPU21aは、前記受信した車両IDに対するVuserテーブルを選択し、同選択したVuserテーブルと、先のステップ1130で読出した交通状況指標値CX(T0)と、先のステップ1135で取得した天候指標値WX(T1)(=WX(T0))とに基いて嗜好運転速度Vuserを読み出す。なお、時刻T1oldと時刻T1との中間(中央)の時刻を変数T0として交通状況指標値CX(T0)を読出してもよい。

0062

次に、CPU21aはステップ1145に進み、同ステップ1145にて上記読出した嗜好運転速度Vuserと先のステップ1125で求めた今回の嗜好運転速度Vuser0との加重平均値を同ステップ1145中に示した式に基いて求め、これを最新のVuserに設定する。なお、前記ステップ1145中に記載された値αは0から1までの任意の定数である。その後、CPU21aはステップ1150に進み、前記ステップ1145で求めた嗜好運転速度Vuserの値を、前記車両IDと、前記交通状況指標値CX(T0)と、前記天候指標値WX(T0)とで特定される嗜好運転速度VuserとしてVuserテーブルに書き込む。

0063

このように、交通情報センタ20のコンピュータ21は、ある車両が道路Xを通過するのに要した実際の時間に応じて、その道路を実際に走行した際の平均速度を求め、この平均速度に基いて同車両のユーザの新たな嗜好運転速度Vuser0を計算する。そして、この嗜好運転速度Vuser0が得られた状況を示す交通状況指標値CX(T0)と天候指標値WX(T0)に該当する既存の嗜好運転速度Vuserを、前記計算した嗜好運転速度Vuser0に応じて更新する。この結果、嗜好運転速度Vuserの信頼性が一層向上して行く。

0064

以上、説明したように、本発明による上記実施形態によれば、将来の道路状況である交通状況指標値CX(T0)及び天候指標値WX(T0)が取得され、これらに基いて各車両(各運転者)の嗜好運転速度Vuserが推定される。そして、この嗜好運転速度Vuserに基いて目的地までの所要時間が計算される。また、各道路状況、及び嗜好走行速度Vuserは、順次実際のデータに基いて更新されて行く。従って、目的地までの所要時間を正確に求めることができる。

0065

なお、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、上記嗜好速度は、交通情報センタ20側に記憶されていたが、各車両のナビゲーションユニット10が記憶していてもよい。さらに、上記実施形態においては、各種演算が交通情報センタ20のコンピュータ21により実行されていたが、これらの演算機能を各車両のナビゲーションユニットに持たせ、同演算機能に必要なデータを交通情報センタ20のコンピュータ21から各車両に送信するように構成してもよい。また、上記嗜好運転速度Vuserは、将来の道路状況である交通状況指標値CX(T0)及び天候指標値WX(T0)により区分されていたが、各道路の信号機情報、各運転者がどのような状況で運転をしているか(例えば、長距離運転中か否か、早朝か否か)等に応じて更に詳細に区分してもよい。更に、上記実施形態においては、車両IDに応じて嗜好運転速度が定められていたが、車両を運転する運転者を特定する運転者IDをナビゲーションユニット10から交通情報センタ20に送信するように構成して、同運転者IDに応じて嗜好運転速度を定めてもよい。

図面の簡単な説明

0066

図1本発明による所要時間推定システムの実施形態の全体構成図である。
図2図1に示したナビゲーションユニットのブロック図である。
図3図1に示した交通情報センタ内のコンピュータのブロック図である。
図4図4(A)は交通情報センタ内のデータベース内に格納されている地図情報の例、図4(B)はユーザーが選択した経路と各ノードへの到達時刻の例、時4(C)は更新された交通状況指標値CX(T0)の例を示す図である。
図5図3に示したコンピュータが実行する推奨経路決定ルーチン(プログラム)を示すフローチャートである。
図6図3に示したコンピュータが実行する到達時刻演算ルーチンを示すフローチャートである。
図7図3に示したコンピュータが実行する通過時間計算ルーチンを示すフローチャートである。
図8交通状況指標値を記憶したCXテーブルを示す図である。
図9嗜好運転速度を記憶したVuserテーブルを示す図である。
図10図3に示したコンピュータが実行するCXテーブルを更新するためのルーチンを示すフローチャートである。
図11図3に示したコンピュータが実行する嗜好運転速度を更新するためのルーチンを示すフローチャートである。

--

0067

10…ナビゲーションユニット、11…マイクロコンピュータ、12…GPS装置、13…地上波通信装置、14…表示装置、15…音声装置、16…外部メモリ、17…操作部、20…交通情報センタ、21…コンピュータ、21d…ハードディスク、22…地上波通信装置、23…有線通信装置、24…データベース。

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