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技術 電線被覆剥離機構

出願人 オリエンタルモーター株式会社
発明者 川原崎裕晃
出願日 2001年5月16日 (19年9ヶ月経過) 出願番号 2001-145846
公開日 2002年10月18日 (18年4ヶ月経過) 公開番号 2002-305822
状態 未査定
技術分野 電線・ケーブルからの絶縁又は鎧装の除去 端末部処理
主要キーワード 設定ねじ 回動歯車 設定速 剥離刃 操作キースイッチ 進入機構 所定移動量 円形刃
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2002年10月18日)のものです。
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図面 (12)

課題

被覆電線の種類により、剥離刃心線方向への移動量や移動速度は、キースイッチ等により直接液画面等を見ながら入力できるようするとともに、該剥離刃の切り込み量や切り込み速度を設定する。

解決手段

被覆電線11の被覆13を剥離する手段として、該被覆電線11の外部から、該電線11の心線12に向けて、往復動可能に配設されるV形状の、複数個の刃2,2と、前記刃2,2を、前記電線11の外部から、該電線11の心線12に向けて、第1のモータ14の駆動により、設定速度で設定位置まで往動させて、前記被覆13に切り込ませる切り込み機構3と、前記刃2,2が、前記被覆13に切り込んだ状態で、第2のモータ15の駆動により、該刃2,2を前記電線11の周囲に沿って回動される回動機構4とからなり、前記第1および第2のモータ14,15を、制御装置5により制御、駆動する。

概要

背景

従来、この種の電線被覆剥離機構としては、例えば、図9(a)および図9(b)に示すようなものがある。すなわち、主に図10(a)または図10(b)に示すような形状が円形または矩形の、2個に分割された被覆剥離刃100を使用して、被覆電線101を両側から前記2個に分割された被覆剥離刃100で挟み込み、その心線102近くまで被覆材103に切り込ませた状態で、長さ方向に引っ張り力を加えて、該被覆材103を引き抜いて剥離する方法がほとんどである。

また、従来の被覆剥離機構としては、図11に示すように、電線貫通穴201の周囲に等ピッチ角度に配設され、被覆電線101の心線102方向へ移動させ得る、円板状の3枚の刃202と、前記刃202を前記被覆電線101の被覆材103へ切り込ます該刃202の進入機構203と、前記刃202を前記被覆材103へ切り込ませた状態で、前記被覆電線101の外周に沿って回動させる該刃202の回動機構204とから構成されたものがある。(特開平7−236215号公報)

概要

被覆電線の種類により、剥離刃の心線方向への移動量や移動速度は、キースイッチ等により直接液画面等を見ながら入力できるようするとともに、該剥離刃の切り込み量や切り込み速度を設定する。

被覆電線11の被覆13を剥離する手段として、該被覆電線11の外部から、該電線11の心線12に向けて、往復動可能に配設されるV形状の、複数個の刃2,2と、前記刃2,2を、前記電線11の外部から、該電線11の心線12に向けて、第1のモータ14の駆動により、設定速度で設定位置まで往動させて、前記被覆13に切り込ませる切り込み機構3と、前記刃2,2が、前記被覆13に切り込んだ状態で、第2のモータ15の駆動により、該刃2,2を前記電線11の周囲に沿って回動される回動機構4とからなり、前記第1および第2のモータ14,15を、制御装置5により制御、駆動する。

目的

本発明はかかる点に鑑みなされたもので、その目的は前記問題点を解消し、被覆電線の種類により、剥離刃の心線方向への移動量や移動速度は、制御装置のキースイッチ等により直接、液晶画面等を見ながら入力できるようするとともに、該剥離刃の切り込み量や切り込み速度を設定し、微調整もキースイッチ等による設定値の変更のみで簡単に行い得る電線被覆剥離機構を提供することにある。

本発明の他の目的は、被覆電線の種類により、一度設定したデータは前記制御装置に記憶され、同じ被覆電線であれば簡単な操作で、呼び出すことができる電線被覆剥離機構を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

被覆電線被覆材剥離する手段として、該被覆電線の外部から、該電線心線に向けて、往復動可能に配設されるV形状の、複数個の刃と、前記刃を、前記被覆電線の外部から、該被覆電線の心線に向けて、第1のモータの駆動により設定位置まで往動させて、前記被覆材に切り込ませる切り込み機構と、前記刃が、前記被覆材に切り込んだ状態で、第2のモータの駆動により、該刃を前記被覆電線の周囲に沿って回動される回動機構とからなり、前記第1および第2のモータが制御装置により制御および駆動されることを特徴とする電線被覆剥離機構

請求項2

前記複数個の刃が、前記被覆電線を前記V形状の刃で切り込むように、該電線の周囲に等ピッチ角で配設され、同時かつ同一移動量で往復動されることを特徴とする請求項1に記載の電線被覆剥離機構。

請求項3

前記被覆電線の種類により、それぞれの該被覆材への切り込みのための前記心線までの位置と、前記回動する量とが制御装置に設定されるとともに、前記第1および第2のモータが、該制御装置により制御および駆動されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電線被覆剥離機構。

請求項4

前記被覆電線の種類により、それぞれの該被覆材への切り込みのための切り込み速度が制御装置に設定されるとともに、前記第1のモータが、該制御装置により制御および駆動されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電線被覆剥離機構。

請求項5

前記第1のモータがステッピングモータであり、前記第2のモータが交流モータであることを特徴とする請求項1ないし請求項4に記載の電線被覆剥離機構。

請求項6

前記複数個の刃が、第1のモータからリンク機構を介して、駆動されることを特徴とする請求項2に記載の電線被覆剥離機構。

技術分野

0001

本発明は、例えば合成樹脂などの絶縁材で被覆された電線被覆剥離機構に関し、特に、該電線の心線を傷つけないように、前記被覆された絶縁材、すなわち被覆材剥離する機構に関する。

背景技術

0002

従来、この種の電線被覆剥離機構としては、例えば、図9(a)および図9(b)に示すようなものがある。すなわち、主に図10(a)または図10(b)に示すような形状が円形または矩形の、2個に分割された被覆剥離刃100を使用して、被覆電線101を両側から前記2個に分割された被覆剥離刃100で挟み込み、その心線102近くまで被覆材103に切り込ませた状態で、長さ方向に引っ張り力を加えて、該被覆材103を引き抜いて剥離する方法がほとんどである。

0003

また、従来の被覆剥離機構としては、図11に示すように、電線貫通穴201の周囲に等ピッチ角度に配設され、被覆電線101の心線102方向へ移動させ得る、円板状の3枚の刃202と、前記刃202を前記被覆電線101の被覆材103へ切り込ます該刃202の進入機構203と、前記刃202を前記被覆材103へ切り込ませた状態で、前記被覆電線101の外周に沿って回動させる該刃202の回動機構204とから構成されたものがある。(特開平7−236215号公報)

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、このような従来の電線被覆剥離機構にあっては、図9に示す技術では、前記被覆電線101の外径と被覆材103の厚さ寸法に合わせて、被覆剥離刃100の選択および交換をする必要があった。また、図11に示す機構は、被覆電線101の被覆材剥離に必要なデータは、工具または手にて目盛を見ながら設定していく必要があるという欠点があり、そのため、前記被覆電線101の種類による剥離刃202の変更、または微調整時の設定には、煩わしく慣れと時間がかかるとともに、該剥離刃202が切り込みながら回動するとき、被覆材103によっては、該被覆材103が輪切状にならずにらせん状になり、ひげが剥離後の被覆電線101に残るという問題点があった。

0005

本発明はかかる点に鑑みなされたもので、その目的は前記問題点を解消し、被覆電線の種類により、剥離刃の心線方向への移動量や移動速度は、制御装置キースイッチ等により直接、液晶画面等を見ながら入力できるようするとともに、該剥離刃の切り込み量や切り込み速度を設定し、微調整もキースイッチ等による設定値の変更のみで簡単に行い得る電線被覆剥離機構を提供することにある。

0006

本発明の他の目的は、被覆電線の種類により、一度設定したデータは前記制御装置に記憶され、同じ被覆電線であれば簡単な操作で、呼び出すことができる電線被覆剥離機構を提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

前記目的を達成するための本発明の電線被覆剥離機構の構成は、被覆電線の被覆材を剥離する手段として、該被覆電線の外部から、該電線の心線に向けて、往復動可能に配設されるV形状の、複数個の刃と、前記刃を、前記被覆電線の外部から、該被覆電線の心線に向けて、第1のモータの駆動により設定位置まで往動させて、前記被覆材に切り込ませる切り込み機構と、前記刃が、前記被覆材に切り込んだ状態で、第2のモータの駆動により、該刃を前記被覆電線の周囲に沿って回動される回動機構とからなり、前記第1および第2のモータが制御装置により制御および駆動される電線被覆剥離機構である。

0008

前記複数個の刃が、前記被覆電線を前記V形状の刃で切り込むように、該電線の周囲に等ピッチ角で配設され、同時かつ同一移動量で往復動される電線被覆剥離機構である。

0009

前記被覆電線の種類により、それぞれの該被覆材への切り込みのための前記心線までの位置と、前記回動する量とが制御装置に設定されるとともに、前記第1および第2のモータが、該制御装置により制御および駆動される電線被覆剥離機構である。

0010

前記被覆電線の種類により、それぞれの該被覆材への切り込みのための切り込み速度が制御装置に設定されるとともに、前記第1のモータが、該制御装置により制御および駆動される電線被覆剥離機構である。

0011

前記第1のモータがステッピングモータであり、前記第2のモータが交流モータである電線被覆剥離機構である。

0012

前記複数個の刃が、第1のモータからリンク機構を介して、駆動される電線被覆剥離機構である。

0013

本発明は、以上のように構成されているので、前記それぞれの刃(剥離刃)が、被覆電線の該被覆材へ切り込む量、すなわち心線に向けて、該心線直前の設定位置(心線を傷つけない位置)まで往動させる移動量は、機械的なストッパ機構を使用せずに、制御装置の、例えばキースイッチ等により直接、液晶画面等を見ながら入力できるようにするとともに、前記第1のモータとして、例えばステッピングモータを駆動して、前記V形状の刃の切り込み量(切り込み長)と切り込み速度を設定し、微調整も前記キースイッチ等による設定値の変更のみで簡単に行い得るようにする。また、前記制御装置に一度設定したデータは、記憶され、同種類の被覆電線であれば、簡単な操作でデータを再入力することなく呼び出すことができる。

0014

前記切り込み速度は、前記刃が前記心線に達するまでの速度であり、前記被覆電線の種類により、前記刃の、それぞれの該被覆材への切り込み速度を変えるとともに、硬い被覆材でも前記切り込み速度を落として、その切り込みトルクを増すためでもある。

0015

前記制御装置により、前記第1のモータとして、ステッピングモータを駆動すれば、該制御装置に設定された移動量や移動速度に対応するパルス数を有する駆動信号により、該ステッピングモータを正確に制御、駆動することができるとともに、第2のモータとして、センサを使用して回転数が制御可能な交流モータを駆動すれば、該制御装置に設定された回動量に対応する駆動信号により、該交流モータを正確に制御、駆動することができる。また、前記制御装置によれば、前記被覆電線の種類によるサイズ変更時には、前記刃の交換なしに、簡単なキー操作で行える構成にしている。また、前記被覆材への切り込み量や切り込み速度の微調整時も、工具や手で目盛を合わせることなく簡単なキー等の操作のみで行える。

0016

前記V形状を有する1組の刃は、すり合わせ構造を有するため、前記被覆電線を複数個の刃の中央に導ける。また、例えば2個の前記刃によれば、4箇所で前記被覆材に切り込ませて、確実に該被覆を輪切状にすることができ、前記被覆電線に切り残された部分、いわゆる、ひげの発生を抑えることができる。

発明を実施するための最良の形態

0017

以下、図面に基づいて本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。図1および図2は、本発明の電線被覆剥離機構の一実施の形態を示す図で、図1は、電線被覆剥離機構の基本構造を説明する展開平面図、図2は、図1の制御装置により第1および第2のモータを制御する制御系統図、図3は、図1の切り込み機構の拡大図、図4は、図3のIV-IV線による側面図、図5は、図1の切り込み機構および回動機構の拡大図、図6(a)は、前記回動機構のなかの回動歯車板の平面図、図6(b)は、図6(a)の断面図である。

0018

図1ないし図6において、前記電線被覆剥離機構1は、被覆電線11の先端部分11aの被覆材13を輪切り状に剥離する機構であり、該被覆電線11の外部から、その心線12に向けてほぼ直角に、かつ前記被覆電線11の周囲に等ピッチ角で、往復動可能に配設されるV形状または矩形状の、複数個(本実施の形態においては、2個)の剥離刃2,2と、前記剥離刃2,2を、前記被覆電線11の外部から、その心線12に向けて、ステッピングモータである第1のモータ14の駆動により、設定速度で設定位置まで往動させて、前記被覆材に切り込ませる切り込み機構3と、前記剥離刃2,2が、前記被覆材13に切り込んだ状態で、交流モータである第2のモータ15の駆動により、該剥離刃2,2を前記被覆電線11の周囲に沿って回動される回動機構4とからなり、前記第1および第2のモータ14,15が制御装置5により、設定された状態で制御および駆動される機構である。

0019

前記切り込み機構3は、前記第1のモータ14と、直動変換部16と、直動部17と、リンク機構部18と、刃保持摺動部19とからなり、該第1のモータ14、直動変換部16および直動部17は、固定部本体6に取り付けられている。

0020

前記直動変換部16において、前記第1のモータ14の出力軸から出力される回転量は、プーリおよびベルトを介して、ねじ部材21の一端に伝達される。該ねじ部材21は、両端部に近い2箇所で軸受により回転自在に保持されるとともに、そのねじ部21aにナット部材22が螺合されており、該ナット部材22により前記回転量は、これにに比例した直動移動量に変換される。そして、該ナット部材22に固着された連結板22aを介して、前記直動部17の円筒部材(A)23に、図示しないねじにより連結されている。

0021

前記直動部17は、前記固定部本体6に固定された円筒状のスライド部24の内周面に、前記円筒部材(A)23が、前記被覆電線11の長さ方向(図3および図4の左右方向)に摺動(往復動)自在に配設されており、前記ナット部材22の直動移動量が前記連結部材22aを介して、該円筒部材(A)23に伝達される。さらに、前記スライド部24の内周面には、スライド板25を介して、前記円筒部材(A)23と直列に配置された円筒部材(B)26が、摺動および回動自在に配設されている。そして、前記円筒部材(A)23の前記移動量は、スライド板25を介して、前記円筒部材(B)26の一端面を押圧するように伝達され、その他端部26aに連結されている前記リンク機構18に伝達される。

0022

前記リンク機構部18は、一対のリンク機構(A),(B)18a,18bからなり、前記円筒部材(B)26の他端部26aに連結されている該一対のリンク機構(A),(B)18a,18bの一端部のそれぞれは、該円筒部材(B)26の半径方向に互いに180度隔てられ、該円筒部材(B)26と前記回動機構4ともに、回動自在に形成、配設されている。前記一対のリンク機構(A),(B)18a,18bのそれぞれは、前記回動機構4の回動歯車板41に、その半径方向に互いに180度隔てられた位置から、前記被覆電線11の長さ方向に、それぞれ立設された支柱27a、27bの先端部を互いに連結して形成した連結部材28上に設けられた、それぞれの支点29a、29bを支点にして動く。

0023

前記一対のリンク機構(A),(B)18a,18bのそれぞれの他端部は、前記回動歯車板41上を摺動自在に配設される前記刃保持摺動部19の摺動部材30a、30bのそれぞれに連結され、該摺動部材30a、30bを前記回動歯車板41上を、同時に中心に向かって往動させ、また、該中心から離れるように復動させる。

0024

前記刃保持摺動部19は、前記摺動部材30a、30bと、戻しばね31a,31b,31c,31dとからなる。前記摺動部材30a、30bのそれぞれは、前記回動歯車板41上の直径方向に形成された摺動溝41a内に、互いに対向するように、摺動自在に配設されるとともに、前記剥離刃2,2をそれぞれ保持する。そして、図5の一点鎖線で示すように、前記円筒部材(B)26の動きにより、前記リンク機構(A),(B)18a、18bを介して、動く前記該摺動部材30a、30bにより、前記剥離刃2,2が、同時に前記回動歯車板41の中心に向かって往動され、また、該中心から離れるように復動される。

0025

また、前記戻しばね31a,31b,31c,31dは、前記摺動部材30a、30bと前記回動歯車板41との間に配設され、該戻しばね31a,31b,31c,31dにより、前記前記摺動部材30a、30bは、常時、前記復動方向付勢されている。

0026

前記回動機構4は、第2のモータ15と、その回動出力が歯車機構42を介して伝達される前記回動歯車板41とからなる。前記回動歯車板41は、その外周部に前記歯車機構42を噛合する外歯41bを有するとともに、その中心に前記被覆電線11を貫通するための電線貫通穴43が形成され、かつ前記機構1の固定部本体6と軸受44により回動自在に支持されている。

0027

他方、図5において、前記リンク機構(A),(B)18a、18bの前記連結部材28の中心で、該リンク機構(A),(B)18a、18bの回動中心軸上に、前記回動歯車板41の電線貫通穴43を貫通して挿入される前記被覆電線11の長さ方向に形成され、該電線11の先端部分11aの長さが確認できるような、剥離長設定部7がねじにより固着されている。そして、該剥離長設定部7は、「コ」の字状に折り曲げられた板材からなる設定部材45が形成されており、前記回動歯車板41の摺動部材30a、30bが保持する前記剥離刃2,2の位置から挿入された前記電線11の最端部までの剥離長を表示するスケールが貼着されるとともに、前記電線11の先端部分11aの剥離長を設定するストッパ部材46が、設定ねじ47により手動で設定できるようになっている。

0028

制御装置5は、ステッピングモータである前記第1のモータ14と、交流モータである第2のモータ15を制御および駆動するもので、図2に示すように、表示部51と制御部52とからなる。前記表示部51は、前記被覆電線11の種類とともに、それぞれの該電線11の被覆材13への、剥離刃2,2の切り込み量(切り込み長)と切り込み速度、すなわち該剥離刃2,2の心線12方向への移動量とその移動速度と、該剥離刃2,2が切り込んだ状態で該剥離刃2,2を回動する回動量とを、その前面板に設けられた操作スイッチ、例えば操作キースイッチ(△または▽で表示)により、直接、液晶画面等を見ながら、前記制御部52に設定し、記憶させる。

0029

前記制御部52は、前記操作キースイッチから設定された該電線11の被覆材13への、剥離刃2,2の切り込み量と、その切り込み速度と、前記回動量とに基づいて、前記第1のモータ14を所定の移動量と移動速度になるパルス数を有する駆動信号を出力するとともに、前記第2のモータ15を所定の回動量になる駆動信号を出力して、前記ステッピングモータである前記第1のモータ14と、前記交流モータである第2のモータ15とを、それぞれ制御しながら駆動する。前記制御部52に、一度設定されたデータは記憶され、同じ種類の被覆電線11であれば簡単な操作で、呼び出すことができるとともに、微調整も前記キースイッチによる設定値の変更のみで簡単に行うことができる。

0030

次いで、前記電線被覆剥離機構1の動作について説明する。
1)被覆電線11の種類により、あらかじめ定められる前記剥離刃2,2の切り込み量と、切り込み速度と、回動量とを、制御装置5の、表示部51の操作キースイッチの操作によりその液晶画面等を見ながら、前記制御部52に設定し、記憶させる。この場合、前記剥離刃2,2の切り込み量は、詳しくは心線12に達する直前の位置までの移動量であり、前記回動量は、本実施の形態では、2個の前記剥離刃2,2が180度隔てて配置されているため、約1〜3回転させる(前記回動量は、前記被覆材の材質により異なる)。

0031

また、前記切り込み速度は、前記剥離刃2,2が前記被覆電線11の心線12に達する直前までの速度で、複数の切り込み速度が設定されており、硬さが比較的硬くない通常の被覆材13では、高速送り、硬い被覆材13、または厚さが厚い被覆材13の場合は、前記切り込み速度を落として切り込みトルクを増加させている。これは、前記第1のモータ14を脱調させずに所定の位置まで、前記剥離刃2,2を切り込ませるためである。(なお、本実施の形態では、3段階の切り込み速度が設定されている。)

0032

2)被覆電線11の被覆材13を剥離しようとする先端部分11aを、前記回動機構4の前記回動歯車板41の電線貫通穴43を貫通して、前記剥離長設定部7に挿入し、あらかじめ剥離長が設定されているストッパ部材46に当接させる。ここで、前記回動歯車板41の電線貫通穴43付近に設けられている、図示しないクランプ機構により、該電線11を前記電線貫通穴43と同心状になるように確実に固定された状態で、制御装置5の「Start」ボタンを押して、前記第1のモータ14を往動方向に回転させる。

0033

3)切り込み量用モータ、すなわち前記第1のモータ14が、設定回転速度で、設定された回転数だけ往動方向に回転することにより、前記直動変換部16のねじ部材21を介して、前記円筒部材(A)23を前記電線11の長さ方向で図の左方向に、所定移動量だけ移動させるとともに、前記スライド板25を介して前記円筒部材(B)26を同方向に押圧して、前記リンク機構(A),(B)18a,18bとの連結部分(A)を、図1および図5の一点鎖線に示すように、切り込み量用の前記第1のモータ14の回転量に見合った移動量だけ移動させる。

0034

このとき、前記リンク機構(A),(B)18a,18bにより支点29a,29bを介して、前記回動歯車板41の摺動部材30a、30bに、前記リンク機構(A),(B)18a,18bの前記連結部分(26a)の移動量が伝達され、該摺動部材30a、30bに保持された前記剥離刃2,2が互いに、前記電線11に向かって移動し、図7および図8に示すように、該電線11の被覆材13に所定速度で所定量だけ切り込んで、前記心線12の直前で停止する。前記剥離刃2,2を保持する前記摺動部材30a、30bは、互いに対称配置されているため、2個の前記剥離刃2,2の前記被覆材13への切り込み量は常に同じになる。

0035

4)前記切り込みと同時に、前記制御部52は、前記電線11の被覆材13に前記剥離刃2,2の切り込んだ状態で、前記第2のモータ15を所定回動量、回動させる。このとき、前記円筒部材(B)26、前記リンク機構(A),(B)18a,18bとともに、前記回動機構4の前記回動歯車板41は、約1〜3回転、回動され、該電線11の先端部分11aの被覆材13を輪切り状に切り込んむ。この状態で、前記電線被覆剥離機構1全体が、図示しない機構により、図で右方向に移動して、前記電線11から該輪切り状にされた被覆材13を簡単に剥離することができる。そして、該輪切り状に剥離された被覆材13は、前記剥離長設定部7内に残るが、前記第2のモータ15が元の位置に戻るとき回転して、前記固定部本体6内に落下、収納される。また、カッターバック機能、すなわち前記剥離刃2,2が前記電線11の先端部分11aの被覆材13を輪切り状に切り込んだ後、該剥離刃2,2を少し復動方向に戻す機能により、心線12に傷をつけることなく、きれいに剥離することができる。このカッターバックの量は、被覆材の材質などにより決定される。

0036

5)前記電線11の先端部分11aの被覆材13を剥離した後、前記制御部52により、前記第1のモータ14は、自動的に前記設定された回転数だけ逆方向に回転されて復動し、元の「Start」位置に戻る。前記表示部51の「Stop」ボタンは、非常停止時にのみ使用される。このため、前記円筒部材(A)23は、図で右方向に移動されるとともに、前記回動歯車板41の摺動部材30a、30bは、前記戻しばね31a,31b,31c,31dの付勢力により復動し、前記リンク機構(A),(B)18a,18bを介して前記円筒部材(B)26を図で右方向に押圧して移動させ、元の「Start」位置に戻す。この場合、前記第2のモータ15も、前記制御部52により元の位置に、自動的に復動する(このとき、前記輪切り状に剥離された被覆材13を、前記剥離長設定部7から、前記固定部本体6内に落下させる)。

0037

以上により、前記被覆電線11の先端部分11aの被覆材13を剥離する動作が終了する。このように、前記第1,第2のモータ14,15の回動により、切り込み量用モータおよび回動量用モータとして、前記制御部52は、各種の被覆電線11の外径および心線径に見合う切り込み量と、その被覆材13に応じた切り込み速度と、回動量とを制御するため、それぞれの被覆電線11の種類により最適な長さの被覆材13を剥離することができる。

0038

前記剥離刃2,2は、互いに180度の位置にある前記摺動部材30a、30bにより、摺動されながら互いに前記電線11の中心に向けて移動する構造のため、該電線11は、確実に中央に配置され、前記剥離刃は摺り合わせのあるV形または矩形の刃形構造のため、図7および図8に示すように、該電線11の4箇所の被覆材13に切れ込み、確実に輪切り状に剥離することができる。このため、剥離された被覆材13はらせん状にはならず、剥離後の前記被覆電線11にひげも発生しない。また、剥離し易い被覆電線11の場合は、前記被覆材13に切り込むための移動量だけのデータの設定により、前記第2のモータ15を回転せずに、前記剥離刃2,2の切り込み量のみで、引き抜く従来の方法も可能となっており、加工時間の短縮が図ることができる。

0039

本実施の形態によれば、剥離刃2,2が被覆材13への切り込み量、すなわち心線12方向への移動量は、機械的なストッパ機構を使用せずに、移動速度や回動量とともに、制御装置5の表示部51の操作キースイッチにより、該表示部51の液晶画面等を直接見ながら、制御部52に入力できるようにし、前記第1のモータであるステッピングモータ14と前記第2のモータである交流モータ15とを使用して、剥離刃2,2の切り込み量や切り込み速度を設定し、微調整もキースイッチ等による設定値の変更のみで簡単に行うことができる。また、一度設定したデータは、記憶ができ同種類の被覆電線11であれば簡単な操作でデータを再入力することなく呼び出すことができる。

0040

この改善により、被覆電線11の種類の変更時には、剥離刃2,2の交換なしで簡単なキー操作で行える。また、切り込み量の微調整時も工具や手で目盛を合わせることなく簡単なキー操作のみで行える。摺り合わせ構造を有する1組のV形または矩形状の剥離刃2,2構造としたため、該電線11を2個の剥離刃2,2の中央に導ける。また、4箇所で被覆材13に切り込ませて確実に輪切り状にすることができ、ひげの発生を抑えることが可能となる。

0041

なお、本発明の技術は前記実施の形態における技術に限定されるものではなく、同様な機能を果たす他の態様の手段によってもよく、また本発明の技術は前記構成の範囲内において種々の変更、付加が可能である。

発明の効果

0042

以上の説明から明らかなように本発明の電線被覆剥離機構によれば、被覆電線の被覆材を剥離する手段として、該被覆電線の外部から、該電線の心線に向けて、往復動可能に配設されるV形状の、複数個の刃と、前記刃を、前記被覆電線の外部から、該被覆電線の心線に向けて、第1のモータの駆動により設定位置まで往動させて、前記被覆材に切り込ませる切り込み機構と、前記刃が、前記被覆材に切り込んだ状態で、第2のモータの駆動により、該刃を前記被覆電線の周囲に沿って回動される回動機構とからなり、前記第1および第2のモータが制御装置により制御および駆動されるので、被覆電線の種類により、剥離刃の心線方向への移動量、移動速度および回動量は、前記制御装置のキースイッチ等により直接液画面等を見ながら入力できるようするとともに、該剥離刃の切り込み長等を設定し、微調整もキースイッチ等による設定値の変更のみで簡単に行うことができる。

0043

また、本発明の電線被覆剥離機構によれば、被覆電線の種類により、一度設定したデータは記憶され、同じ被覆電線であれば簡単な操作で、呼び出すことができるという効果を奏する。

図面の簡単な説明

0044

図1本発明の電線被覆剥離機構の一実施の形態を示す図で、その基本構造を説明する展開平面図である。
図2図1の第1および第2のモータを制御する制御系統図である。
図3図1の切り込み機構の拡大図である。
図4図3のIV-IV線による側断面図である。
図5図1の切り込み機構および回動機構の拡大図である。
図6図6(a)は、図5の回動機構のなかの剥離刃摺動機構部の平面図、図6(b)は、図6(a)の断面図である。
図7図6(a)の2個の剥離刃が、被覆電線の被覆材に、同時に切れ込んだときの状態を示す図である。
図8図6(a)の2個の剥離刃が、被覆電線の被覆材に切れ込み、心線の直前の位置で停止した状態を示す図である。
図9従来の電線被覆剥離方法を説明する図で、図9(a)は、断面図、図9(b)は、図9(a)の平面図である。
図10使用される剥離刃の種類の例を示し、図10(a)は、円形刃の平面図、図10(b)は、矩形刃の平面図である。
図11従来の被覆剥離機構を示す図で、図11(a)は平面図、図11(b)は正面図、図11(c)は、図11(b)の断面図である。

--

0045

1電線被覆剥離機構
2剥離刃
3切り込み機構
4回動機構
5制御装置
6 固定部本体
7剥離長設定部
11被覆電線
12心線
13被覆材
14 第1のモータ
15 第2のモータ
16 直動変換部
17 直動部
18リンク機構部
19刃保持摺動部
21ねじ部材
22ナット部材
23円筒部材(A)
26 円筒部材(B)
30a、30b摺動部材
31a,31b,31c,31d戻しばね
41回動歯車板
43電線貫通穴
51 表示部
52 制御部

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