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技術 合成樹脂製のピルファープルーフキャップ

出願人 日本山村硝子株式会社
発明者 高野孝房
出願日 2001年3月30日 (20年3ヶ月経過) 出願番号 2001-101372
公開日 2002年10月9日 (18年9ヶ月経過) 公開番号 2002-293343
状態 特許登録済
技術分野 容器の蓋
主要キーワード 外周コーナー 外拡がり キャップねじ 減圧性 ローレット溝 蓋天板 垂下連 弾性変形状態
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (16)

課題

大幅なコストアップを伴わせないで、トップサイドシール部を備えるところの、より気密性を高くした合成樹脂製のピルファープルーフキャップを提供する。

解決手段

蓋本体1と、蓋本体1に連接タンパーエビデンスバンド3と、密封用パッキン7と、パッキン案内部8とからなるキャップCにおいて、パッキン7にトップサイドシール部17を備える一方、パッキン案内部8がトップサイドシール部17に当接するまでの距離をa、気密が解除されるまでの間における中足16の持ち上げ距離をb、パッキン天板15の弾性変形量をc、キャップねじ部12のリードをp、ブリッジ切断時のキャップの開栓角度をBとして、a/p×360°≦B<(a+b+c)/p×360°又はa/p×360°<B=(a+b+c)/p×360°の要件満足させるように構成している。

概要

背景

上記のピルファープルーフキャップは、店頭での不注意やいたずら等によって所謂ちょい回しされても、容器内部の気密性を維持して、内容物の品質を保つことができるように配慮されたもので、図11に示すように、蓋本体21と、複数のブリッジ22を介して前記蓋本体21と一体的に連接されたタンパーエビデンスバンド(TEバンド)23と、密封用パッキン24と、蓋本体21に形成され開栓時にパッキン天板25の外周端部を持ち上げるパッキン案内部26とからなるものがある(構成的にほゞ同じものとして、例えば特開平8−48350号公報を参照)。

蓋本体21は、蓋天板27およびこの蓋天板27の周縁から垂下する周壁28から構成されると共に、周壁28の内周面に、容器口部29の外周面に形成された容器ねじ部30と螺合するキャップねじ部31を備えており、密封用パッキン24は、パッキン天板25と、このパッキン天板25に垂下連接されて、閉栓時に容器口部29の開口内に密封可能に嵌入される中足32とからなる。

そして、キャップねじ部31の最上位部分をパッキン案内部26として、このパッキン案内部26と蓋本体21の蓋天板27との間に、パッキン天板25の外周端部が押し込まれて、密封用パッキン24が、蓋本体21の内部に、蓋本体21の中心軸線方向および中心軸線周りでの相対移動が可能な状態に保持されるようになっている。

また、TEバンド23の内面には、容器ねじ部30の下部側に形成された環状突起33に下方から係止可能な係止部材34が連接されている。

かゝる構成のピルファープルーフキャップCでは、閉栓時には係止部材34が環状突起(図11に図示する。)33を乗り越え、かつ、密封用パッキン24の中足32が容器口部29の開口内に嵌入し、閉栓完了の状態では、係止部材34が環状突起33の下方に係止可能な姿勢弾性復帰すると共に、容器口部29が密封用パッキン24の中足32によって密封され、更に、密封用パッキン24のパッキン天板25が容器口部29の上端と蓋天板27とによって挟着される。

そして、キャップCを開栓方向に回転させると、図12に示すように、係止部材34が環状突起33の下部に係止して、それ以上の持ち上げが阻止されるのであって、後は蓋本体21の回転に伴って、図13に示すように、蓋本体21に連設のブリッジ22が引っ張り切断されて、TEバンド23が蓋本体21から切り離されるのであり、次いで図14に示すように、キャップねじ部31の最上位部分をパッキン案内部26として、このパッキン案内部26がパッキン天板25の外周端部に当接し、更なる蓋本体21の回転に伴って、図15に示すように、パッキン案内部26が密封用パッキン24のパッキン天板25ひいては中足32を持ち上げることで、容器口部29の気密が解除されるのであって、最終的には、TEバンド23を容器口部29に残して、蓋本体21と密封用パッキン24とが一体になって、容器口部29から取り外されるのである。

従って、上記構成のピルファープルーフキャップCによれば、ブリッジ22が切断されているか否かによって、開栓されたか否かを判別できるのであって、容器のバージン性視覚によって確認することができる。

通常、このピルファープルーフキャップは、高温の内容物を充填し、常温に戻ったときに減圧状態となる場合のほか、同圧状態や微圧状態の場合等において好適に使用される。

即ち、殺菌性を付与するために、一般には、83℃前後で内容物をホットパックしており、更に最近では、殺菌性をより高めるために、88℃〜94℃という高温のホットパックが採用されるようになっている。

このような高温充填になれば、それだけ減圧性が高くなることから、ピルファープルーフキャップとして、より気密性の高いものが要求されるようになり、また、内容物を充填した容器を不測にも落下させた際にも、高度の気密性が保持されるピルファープルーフキャップが要求されるようになっている。

これについては、図11に仮想線で示すように、パッキン天板25の外周端部に、下方への曲がり部分によるトップサイドシール部35を形成して、このトップサイドシール部35を容器口部29の外周面に密接させるシール構造をとることで、上記の要求を全うすることができる。

概要

大幅なコストアップを伴わせないで、トップサイドシール部を備えるところの、より気密性を高くした合成樹脂製のピルファープルーフキャップを提供する。

蓋本体1と、蓋本体1に連接のタンパーエビデンスバンド3と、密封用パッキン7と、パッキン案内部8とからなるキャップCにおいて、パッキン7にトップサイドシール部17を備える一方、パッキン案内部8がトップサイドシール部17に当接するまでの距離をa、気密が解除されるまでの間における中足16の持ち上げ距離をb、パッキン天板15の弾性変形量をc、キャップねじ部12のリードをp、ブリッジ切断時のキャップの開栓角度をBとして、a/p×360°≦B<(a+b+c)/p×360°又はa/p×360°<B=(a+b+c)/p×360°の要件満足させるように構成している。

目的

本発明は、かゝる実情に鑑みて成されたものであって、その目的は、キャップはもとより容器についても、これらの寸法的な変更を一切必要とせずに、従って大幅なコストアップを伴わせないで、トップサイドシール部を備えるところの、より気密性を高くした合成樹脂製のピルファープルーフキャップを提供する点にある。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

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請求項1

蓋天板およびこの蓋天板の周縁から垂下する周壁から構成されると共に、周壁の内周面に、容器口部の外周面に形成された容器ねじ部螺合するキャップねじ部を備えた蓋本体と、複数のブリッジを介して前記蓋本体と一体的に連接されたタンパーエビデンスバンドと、パッキン天板およびこのパッキン天板に垂下連接されて、閉栓時に容器口部の開口内に密封可能に嵌入される中足を有する密封用パッキンと、蓋本体に形成され開栓時にパッキン天板の外周端部を持ち上げるパッキン案内部とからなる合成樹脂製のピルファープルーフキャップであって、パッキン天板の外周端部に下方への曲がり部分を備えて、容器口部の外周面に密接させるトップサイドシール部を形成する一方、以下の(1)または(2)の要件満足することを特徴とする合成樹脂製のピルファープルーフキャップ。(1) a/p×360°≦B<(a+b+c)/p×360°(2) a/p×360°<B=(a+b+c)/p×360°但し、a:開栓時にパッキン案内部がトップサイドシール部に当接するまでの距離b:開栓時に気密が解除されるまでの間における中足の持ち上げ距離c:開栓時のパッキン案内部によるパッキン天板の外周端部の弾性変形量p:キャップねじ部のリード(1回転あたりのキャップの螺進量)B:開栓時にブリッジが切断するまでの間におけるキャップの開栓角度

技術分野

0001

本発明は、例えば飲料水などが詰められたガラスびんプラスチックびん等の容器の口部に被せられる合成樹脂製のピルファープルーフキャップに関する。

背景技術

0002

上記のピルファープルーフキャップは、店頭での不注意やいたずら等によって所謂ちょい回しされても、容器内部の気密性を維持して、内容物の品質を保つことができるように配慮されたもので、図11に示すように、蓋本体21と、複数のブリッジ22を介して前記蓋本体21と一体的に連接されたタンパーエビデンスバンド(TEバンド)23と、密封用パッキン24と、蓋本体21に形成され開栓時にパッキン天板25の外周端部を持ち上げるパッキン案内部26とからなるものがある(構成的にほゞ同じものとして、例えば特開平8−48350号公報を参照)。

0003

蓋本体21は、蓋天板27およびこの蓋天板27の周縁から垂下する周壁28から構成されると共に、周壁28の内周面に、容器口部29の外周面に形成された容器ねじ部30と螺合するキャップねじ部31を備えており、密封用パッキン24は、パッキン天板25と、このパッキン天板25に垂下連接されて、閉栓時に容器口部29の開口内に密封可能に嵌入される中足32とからなる。

0004

そして、キャップねじ部31の最上位部分をパッキン案内部26として、このパッキン案内部26と蓋本体21の蓋天板27との間に、パッキン天板25の外周端部が押し込まれて、密封用パッキン24が、蓋本体21の内部に、蓋本体21の中心軸線方向および中心軸線周りでの相対移動が可能な状態に保持されるようになっている。

0005

また、TEバンド23の内面には、容器ねじ部30の下部側に形成された環状突起33に下方から係止可能な係止部材34が連接されている。

0006

かゝる構成のピルファープルーフキャップCでは、閉栓時には係止部材34が環状突起(図11に図示する。)33を乗り越え、かつ、密封用パッキン24の中足32が容器口部29の開口内に嵌入し、閉栓完了の状態では、係止部材34が環状突起33の下方に係止可能な姿勢弾性復帰すると共に、容器口部29が密封用パッキン24の中足32によって密封され、更に、密封用パッキン24のパッキン天板25が容器口部29の上端と蓋天板27とによって挟着される。

0007

そして、キャップCを開栓方向に回転させると、図12に示すように、係止部材34が環状突起33の下部に係止して、それ以上の持ち上げが阻止されるのであって、後は蓋本体21の回転に伴って、図13に示すように、蓋本体21に連設のブリッジ22が引っ張り切断されて、TEバンド23が蓋本体21から切り離されるのであり、次いで図14に示すように、キャップねじ部31の最上位部分をパッキン案内部26として、このパッキン案内部26がパッキン天板25の外周端部に当接し、更なる蓋本体21の回転に伴って、図15に示すように、パッキン案内部26が密封用パッキン24のパッキン天板25ひいては中足32を持ち上げることで、容器口部29の気密が解除されるのであって、最終的には、TEバンド23を容器口部29に残して、蓋本体21と密封用パッキン24とが一体になって、容器口部29から取り外されるのである。

0008

従って、上記構成のピルファープルーフキャップCによれば、ブリッジ22が切断されているか否かによって、開栓されたか否かを判別できるのであって、容器のバージン性視覚によって確認することができる。

0009

通常、このピルファープルーフキャップは、高温の内容物を充填し、常温に戻ったときに減圧状態となる場合のほか、同圧状態や微圧状態の場合等において好適に使用される。

0010

即ち、殺菌性を付与するために、一般には、83℃前後で内容物をホットパックしており、更に最近では、殺菌性をより高めるために、88℃〜94℃という高温のホットパックが採用されるようになっている。

0011

このような高温充填になれば、それだけ減圧性が高くなることから、ピルファープルーフキャップとして、より気密性の高いものが要求されるようになり、また、内容物を充填した容器を不測にも落下させた際にも、高度の気密性が保持されるピルファープルーフキャップが要求されるようになっている。

0012

これについては、図11仮想線で示すように、パッキン天板25の外周端部に、下方への曲がり部分によるトップサイドシール部35を形成して、このトップサイドシール部35を容器口部29の外周面に密接させるシール構造をとることで、上記の要求を全うすることができる。

発明が解決しようとする課題

0013

ところが、上記構成のピルファープルーフキャップCにトップサイドシール部35を備えるには、安全上で好ましいとされるように、ブリッジ22の切断後にパッキン案内部26をパッキン天板25の外周端部に当接させる上で、パッキン案内部26からパッキン天板下面までの距離yから、開栓時にパッキン案内部26がトップサイドシール部35に当接するまでの距離aを引いた距離Xだけ、パッキン案内部26の位置を下方に下げる必要がある。

0014

しかし、これではキャップ自体の寸法が大きくなって、樹脂代ひいてはキャップの製造コストが高くなるだけでなく、パッキン案内部26の位置変更に伴って、TEバンド23の係止部材34を係止させるところの、容器口部29に備える容器ねじ部30および環状突起33についても、これを位置変更させる必要があって、容器自体も新たに製造する必要があり、コスト的に大きな無駄が生じる点で問題があった。

0015

本発明は、かゝる実情に鑑みて成されたものであって、その目的は、キャップはもとより容器についても、これらの寸法的な変更を一切必要とせずに、従って大幅なコストアップを伴わせないで、トップサイドシール部を備えるところの、より気密性を高くした合成樹脂製のピルファープルーフキャップを提供する点にある。

課題を解決するための手段

0016

上記の目的を達成するために、本発明は、冒頭に記載した合成樹脂製のピルファープルーフキャップにおいて、パッキン天板の外周端部に下方への曲がり部分を備えて、容器口部の外周面に密接させるトップサイドシール部を形成する一方、以下の(1)または(2)の要件満足することを特徴としている。

0017

(1) a/p×360°≦B<(a+b+c)/p×360°
(2) a/p×360°<B=(a+b+c)/p×360°
但し、
a:開栓時にパッキン案内部がトップサイドシール部に当接するまでの距離
b:開栓時に気密が解除されるまでの間における中足の持ち上げ距離
c:開栓時のパッキン案内部によるパッキン天板の外周端部の弾性変形
p:キャップねじ部のリード(1回転あたりのキャップの螺進量)
B:開栓時にブリッジが切断するまでの間におけるキャップの開栓角度

0018

上記の構成によるピルファープルーフキャップによれば、パッキン天板の外周端部に下方への曲がり部分によるトップサイドシール部を備えて、閉栓状態において、このトップサイドシール部を容器口部の外周面に密接させるようにしていることから、例えばホットパック用のキャップとして、これを気密性の高いものに構成することができる。

0019

或いは、内容物を充填した容器を未開栓のまま冷凍庫に入れて、内容物を凍らせた場合、内容物の膨張に伴う圧力上昇により、パッキンを介して蓋本体の蓋天板が上方へ膨れ上がる所謂ドーミング現象が生じるが、このドーミングに伴って蓋本体の周壁の上端部が容器の中心に向かって収縮して、この周壁上端部がトップサイドシール部を押圧することで、トップサイドシール部は、容器口部の外周面に強く押し付けられるのであって、本発明によるピルファープルーフキャップによれば、所謂ドーミング現象を生じたとしても、これを逆手にとって、気密性を高く保持することができるのである。

0020

このように、パッキン天板にトップサイドシール部を備えながらも、本発明においては、a/p×360°≦B<(a+b+c)/p×360°または a/p×360°<B=(a+b+c)/p×360°の要件を満足するように、キャップを構成して、キャップ自体はもとより容器そのものの形状を一切変更することなく、僅かにトップサイドシール部を密封用パッキンに備えるだけの変更によって、気密性の高い合成樹脂製のピルファープルーフキャップが提供されるのである。

0021

即ち、キャップや容器の形状を従来通りのものにして、キャップの構造として、a/p×360°≦Bになるように、パッキン天板の外周端部に下方への曲がり部分によるトップサイドシール部を備えるのであって、このうちのa/p×360°=Bなる構成の場合は、パッキン案内部がトップサイドシール部に当接するのと同時に、ブリッジが切断されることを示し、a/p×360°<Bなる構成の場合は、パッキン案内部がトップサイドシール部に当接して、パッキン天板の外周端部を持ち上げ、この後にブリッジが切断されることを示している。

0022

この間、a/p×360°=Bなる構成の場合は、パッキン案内部がトップサイドシール部に当接するだけで、密封用パッキンの中足の持ち上げは生じず、かつ、B<(a+b+c)/p×360°なる構成をとっていることから、更なる開栓に伴ってブリッジの切断後に、パッキン中足による容器の気密が解除されるのである。

0023

一方、a/p×360°<Bなる構成の場合は、パッキン天板の外周端部が弾性変形しながら、又は、外周端部が弾性変形してから、パッキン中足が持ち上げられるが、この際は、B≦(a+b+c)/p×360°なる構成をとることから、ブリッジの切断と同時に又はブリッジの切断後に、中足の持ち上げによる容器の気密が解除されるのであり、このブリッジの切断に基づいて開栓の判断を下すことができるのである。

0024

従って、ブリッジが切断されていないことの事実に基づいて、容器のバージン性を視覚によって確認することができるのであって、店頭での不注意やいたずら等によって、キャップがちょい回しされても、ブリッジが切断されなければ、容器内部の気密性が維持されることから、内容物の品質を良好に保つことができるのである。

0025

要約すれば、本発明は、ブリッジの切断前又は切断と同時であれば、開栓に伴ってパッキン案内部がトップサイドシール部に当接しても、又は、パッキン天板の外周端部が弾性変形しても、更には、外周端部が弾性変形してから中足が持ち上がっても、容器内部の気密性が何ら損なわれない点に着目して成されたものである。

0026

即ち、ブリッジの切断後に、パッキン案内部を密封用パッキンの外周端部に当接させて、この後に容器の気密を解除させることが安全上で好ましいとした従来の観念を覆すように、本発明では、ブリッジの切断前又は切断と同時に、パッキン案内部をトップサイドシール部に当接させるように構成した点に特徴を有し、この特異な構成による本発明によれば、キャップや容器の形状を一切変更することなく、僅かに密封用パッキンにトップサイドシール部を形成するだけの変更によって、気密性の高い合成樹脂製のピルファープルーフキャップがコスト的に安価に提供されるのである。

発明を実施するための最良の形態

0027

以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は合成樹脂製のピルファープルーフキャップCの断面図を示し、図2はキャップ組み立て前の断面図を示している。

0028

このキャップCは、蓋本体1と、複数のブリッジ2を介して蓋本体1と一体的に連接されたタンパーエビデンスバンド(以下、TEバンドという)3と、このTEバンド3の内面の下端側に連接された係止部材4と、閉栓時に容器5の口部6を密封するパッキン7と、開栓時に密封用パッキン7を持ち上げるパッキン案内部8とからなる。

0029

上記の蓋本体1は、平面視で円形状の蓋天板9と、この蓋天板9の周縁から垂下する周壁10とから構成されており、かつ、周壁10の外面部にはローレット溝10aが形成され、周壁10の内面部には、容器口部6の外周面に形成された容器ねじ部11に螺着されるキャップねじ部12が形成されている。

0030

この実施の形態では、キャップねじ部12の最上位部分(雌ねじねじ山の上端部分)をパッキン案内部8としているが、蓋天板9とキャップねじ部12との間に、専用のパッキン案内部を形成してもよい。

0031

上記のブリッジ2は、例えば次のようにして形成されている。即ち、蓋本体1とTEバンド3と係止部材4とパッキン案内部8とを、インジェクション成形法等により、例えばポリプロピレン系の樹脂によって一体に成形する際に、図1を参照して、蓋本体1とTEバンド3との間にわたって、複数の連結片dを周方向所定間隔おきに形成しておき、この連結片dに対応する部位の外面部に、連結片dの一部を残して全周にわたるスリット13をカッターにより形成し、この一部を残した連結片dによってブリッジ2を形成しているのである。

0032

TEバンド3に連接の係止部材4は、容器口部6のねじ部11よりも下部側に形成された環状突起14に、その上端が係止するものであって、上端側が拡径方向に弾性変形可能に形成されており、閉栓時には拡径方向に弾性変形して環状突起14を乗り越え、この後、環状突起14の下方に係止可能な姿勢に弾性復帰して、開栓時には、その上端が環状突起14に係止するように構成されている。

0033

容器口部6の密封用パッキン7は、例えばポリエチレン系の樹脂製であって、容器口部2の上端面に外周縁が載接されるパッキン天板15と、その天板15の周縁部に垂下連接されて、閉栓時に容器口部6の開口内に密封可能に嵌入される中足16とからなる。

0034

中足16の上下中間部の外周面には、湾曲させた形状の気密機能部eを膨出させており、これまでの構成は、冒頭に記載したピルファープルーフキャップ(例えば特開平8−48350号公報に記載のキャップ)Cと同じ構造のものであるが、ここで本発明では、パッキン天板15の外周端部に、下方への曲がり部分によるトップサイドシール部17を形成して、このトップサイドシール部17を容器口部6の外周面に密接させるシール構造をとるようにしている。

0035

そして、パッキン天板15の上面には、中足3の付け根部の外周部に、パッキン天板15の外周縁に沿った環状凹入部fを形成している。

0036

上記のトップサイドシール部17として、好適には外周コーナー部を含めて、これを容器口部6の外周面に密接させ得る構造ならば、その形状は特に限定されるものではなく、例えば図2に示すように、トップサイドシール部17を、パッキン天板15の外周端部の下面から外拡がり状に傾斜させたり、その他、円弧状や単純に垂下させる構造であってもよく、更に、トップサイドシール部17の下端面を、図2に示すように、水平面に形成したり、図3に示すように、外上がりの傾斜面に形成したり、図4に示すように、内上がりの傾斜面に形成したりしてもよく、或いは、図5に示すように、円弧面に形成してもよいのである。

0037

この実施の形態では、図2に一部を取り出して拡大図示したように、トップサイドシール部17の内周面を、外拡がりに適当角度(例えば、33°)θで傾斜した傾斜面に形成しており、かつ、その下端面を、蓋本体1の中心軸線に対して直角な水平面に形成すると共に、内角の内面Sを、容器口部6の外周コーナー部の曲面に合わせるように、円弧面に形成している。

0038

この構成によるピルファープルーフキャップCによれば、容器内圧の上昇に伴って、蓋天板9の所謂ドーミング現象(図1の仮想線図を参照)が生じた際には、このドーミングに伴う蓋本体1の周壁10の収縮によって、その周壁上端部がトップサイドシール部17を、Fなる押圧力で容器口部6の外周コーナー部に押圧することで、容器5の気密性を高く保持することができる。

0039

この際、パッキン天板15に環状凹入部fを形成したことで、トップサイドシール部17が容器口部6の中心に向けて弾性変形し易くなり、この結果、容器口部6の外周コーナー部に対するトップサイドシール部17の気密機能が高くなり、更に、環状凹入部fの存在によって上記の押圧力Fが中足16に及び難くなることから、容器口部6の内面に対する中足16の気密機能も高く保持できるのであって、このピルファープルーフキャップCを、例えばホットパック用に採用するにしても、その容器5の気密性をより高め得るのである。

0040

そして、開栓時にブリッジ2が切断するまでの間におけるキャップCの開栓角度をBとし、キャップねじ部12のリード(1回転あたりのキャップの螺進量)をpとし、かつ、開栓時のパッキン案内部8によるパッキン天板15の外周端部の弾性変形量をcとした場合、開栓時にパッキン案内部8がトップサイドシール部17に当接するまでの開栓角度、即ち、a/p×360°がブリッジ切断の開栓角度Bよりも小さくなるように、更に、開栓に伴って中足16が距離bだけ持ち上げられて、容器5の気密が解除されるまでの間における開栓角度、即ち、(a+b+c)/p×360°がブリッジ切断の開栓角度Bよりも大きくなるように、トップサイドシール部17の下方への曲げ寸法hを設定している。

0041

要約すれば、a/p×360°<B<(a+b+c)/p×360°なる要件を満足するように、トップサイドシール部17の下方への曲げ寸法hを設定しているのである。

0042

かゝる構成のピルファープルーフキャップCによれば、TEバンド3に連接の係止部材4が拡径方向に弾性変形可能であって、閉栓時には容器口部6の環状突起14を容易に乗り越えることから、ブリッジ2の切断は確実に防止されるのであり、かつ、閉栓完了の状態では、係止部材4は、環状突起14の下方に係止可能な姿勢に弾性復帰する(図1に示す状態)。

0043

そして、開栓に際して、キャップCを開栓方向に回転させると、図6に示すように、係止部材4の上端が環状突起14に係止し、それ以上のTEバンド3の持ち上げが阻止されることから、後は蓋本体1の開栓方向への回転に伴って、この蓋本体1に連設のブリッジ2が切断されるのであるが、このブリッジ2が切断されるまでの間に、図7に仮想線で示すように、及び、図8に示すように、パッキン案内部8が密封用パッキン7のトップサイドシール部17に当接し、更なる開栓に伴って、パッキン案内部8が密封用パッキン7を気密性を保持したまま持ち上げることになる。

0044

この持ち上げによって、図7実線で示すように、パッキン天板15の外周端部は、変形量cなる距離で上方に向けて弾性変形し、かつ、この弾性変形に伴って中足16が上方に持ち上げられることもあるが、上記構成のピルファープルーフキャップCでは、B<(a+b+c)/p×360°に気密解除の開栓角度(リーク角度L)を設定して、中足16の持ち上げによる容器5の気密が解除される前に、ブリッジ2を切断させるようにしているので、上記の弾性変形に伴っての中足16の持ち上げによっては、容器5の気密が解除されることは一切ないのである。

0045

即ち、ブリッジ2が切断するときの開栓角度Bよりも、リーク角度Lを大きく(LB性能すなわちL−B>0)とることにより、LB性能を十分に満足させ得るのである。

0046

そして、更に開栓動作を続けると、図9に示すように、容器5の気密が解除される前に、パッキン天板15の外周端部が弾性変形した状態で、中足16の抜け出しを伴いつつ、ブリッジ2が切断されるのであり、更に、パッキン案内部8によって密封用パッキン7が持ち上げられて、図9に仮想線で示すように、及び、図10に示すように、中足16の気密機能部eが合計距離でbの分だけ移動した時点で、即ち、B<(a+b+c)/p×360°なる開栓角度で、容器5の気密が解除されるのである。

0047

要約すれば、a/p×360°<B<(a+b+c)/p×360°なる要件を満足するように、開栓角度を設定したことで、先ずはパッキン案内部8がトップサイドシール部17に当接し、次いでブリッジ2が切断され、この後、中足16による容器5の気密が解除されるのであって、上記のブリッジ2の切断に基づいて、視覚的にピルファープルーフキャップCの開栓の判断を下すことができるのである。

0048

ここで、パッキン天板15の外周端部の弾性変形量cは、素材固有値であって、この実施の形態では、弾性変形量cが0.4を示すポリエチレン系の樹脂によって密封用パッキン7を成形したのである。

0049

そして、キャップねじ部12のリードpを3.175としたキャップCにおいて、距離aを1.3mmとし、距離bを2.3mmとした実験結果では、キャップCの開栓に伴って、先ずはパッキン案内部8が密封用パッキン7のトップサイドシール部17に当接し、このパッキン7の外周端部が弾性変形した後、パッキン案内部8が密封用パッキン7を持ち上げ、次いで、密封用パッキン7の持ち上げを伴ってブリッジ2が切断され、この後に、パッキン中足16の気密機能部eによる容器5の気密が解除されたのであり、この時のブリッジ切断の開栓角度Bは、210〜220°(蓋本体1の螺進距離に置き換えると1.9〜2mm)であり、リーク角度Lは約450°(蓋本体1の螺進距離に置き換えると約4mm)であった。

0050

この実験に加えて、更に距離a,bを種々の数値に置き換えて実験を繰り返し行ったところ、距離aを(0<a<1.8)の範囲内に、また、距離bを(0<b<3.6)の範囲内に納めることで、上記と同様の開栓結果が得られたことを付記しておく。

0051

尚、上記の実施の形態では、a/p×360°<Bになるように、距離aを設定して、ブリッジ2の切断前に、パッキン案内部26をトップサイドシール部17に当接させるように構成しているが、B<(a+b+c)/p×360°なる構成をとるならば、a/p×360°=Bになるように、距離aを設定して、ブリッジ2の切断と同時に、パッキン案内部26をトップサイドシール部17に当接させるように構成してもよいのである。

0052

即ち、a/p×360°≦B<(a+b+c)/p×360°になるように、キャップCを構成してもよいのである。

0053

また、上記の実施の形態では、B<(a+b+c)/p×360°になるように、距離bを設定して、ブリッジ2の切断後に容器5の気密が解除されるように構成しているが、a/p×360°<Bなる構成をとるならば、B=(a+b+c)/p×360°になるように、距離bを設定して、ブリッジ2の切断と同時に容器5の気密が解除されるように構成してもよいのである。

発明の効果

0054

以上説明したように、本発明によれば、ブリッジの切断前に又はブリッジの切断と同時に、パッキン案内部をトップサイドシール部に当接させて、ブリッジの切断後に容器の気密を解除させることができるようにしたものであって、端的には、密封用パッキンの構造を変更するだけで、ピルファープルーフキャップを気密性の高いものに構成し得るに至ったのである。

0055

従って、本発明によれば、キャップはもとより容器についても、これらの寸法的な変更を一切必要とせずに、即ち、大幅なコストアップを伴わせないで、トップサイドシール部を備えるところの、より気密性を高くした合成樹脂製のピルファープルーフキャップが提供される。

図面の簡単な説明

0056

図1一部を取り出して拡大図示した閉栓状態にあるピルファープルーフキャップの断面図である。
図2一部を取り出して拡大図示したキャップ組み立て前の断面図である。
図3密封用パッキンの変形例を示す部分断面図である。
図4密封用パッキンの別の変形例を示す部分断面図である。
図5更に別の変形例を示す密封用パッキンの部分断面図である。
図6環状突起に対する係止部材の係止説明図である。
図7パッキン天板の外周端部の弾性変形状態を示す主要部の断面図である。
図8パッキン天板の外周端部の弾性変形状態を示すピルファープルーフキャップの断面図である。
図9ブリッジの切断状態を示す主要部の断面図である。
図10中足の持ち上げによる気密解除の状態を示すピルファープルーフキャップの断面図である。
図11一部を取り出して拡大図示した従来例のピルファープルーフキャップの断面図である。
図12環状突起への係止部材の係止状態を示す従来例のキャップの断面図である。
図13ブリッジ切断の状態を示す従来例のキャップの断面図である。
図14パッキン天板の外周端部に対するパッキン案内部の当接状態を示す従来例のキャップの断面図である。
図15中足の持ち上げによる気密解除の状態を示す従来例のキャップの断面図である。

--

0057

1…蓋本体、2…ブリッジ、3…TEバンド、6…容器口部、7…密封用パッキン、8…パッキン案内部、9…蓋天板、10…周壁、11…容器ねじ部、12…キャップねじ部、15…パッキン天板、16…中足、17…トップサイドシール部。

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