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技術 塗布具

出願人 ぺんてる株式会社
発明者 大村孝
出願日 2001年2月28日 (20年3ヶ月経過) 出願番号 2001-055782
公開日 2002年9月11日 (18年9ヶ月経過) 公開番号 2002-254884
状態 特許登録済
技術分野 製図用具、黒板 ペン・筆 内容物取出用特殊手段をもつ容器・包装体 塗布装置3(一般、その他)
主要キーワード バネ弁 振り回数 略逆円錐形 次加工面 グラツキ 材料表 比重材 成形容易性
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2002年9月11日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (8)

課題

少ない振り回数塗布液沈降物から抜け出し得る再分散機能を有し、しかも、廃棄時の焼却処理後の残さ量を少しでも低めうる攪拌部材を用いた塗布具を提供すること。

解決手段

沈降分離性を有する塗布液と、この塗布液を攪拌する棒状の攪拌部材とを内蔵した塗布具であって、前記攪拌部材は、成形用樹脂と、成形用樹脂より比重が高い粉末状材料又は高比重形状体とからなり、さらに、この攪拌部材の比重は、塗布液の沈降物の比重より低いことを特徴とする塗布具。

概要

背景

従来、塗料、絵の具、インキ、修正液化粧料薬剤補修剤コーティング剤などのように、顔料などの不溶解物質を含む塗布液が多く用いられている。この種の塗布液は、前記不溶解物質の比重が高いので、長期間保管していると、不溶解物質が沈降して、溶媒分を主とする上澄み液(図5のA参照)と、不溶解物質分を主とする沈降物(図5のB参照)とに分離してしまうという性質を有している。そこで、このような塗布液を塗布具に内蔵して用いる場合、沈降物を再分散して用いる必要性があるため、塗布液と共に攪拌部材容器内に内蔵して用いている。上記のような塗布具における塗布液の再分散は、塗布具を手で振って内蔵した攪拌部材を塗布具内で激しく動かすことによって行っている。ところが、塗布具を振って塗布液中で攪拌部材が動くためには、塗布液の比重に比べ、攪拌部材の比重を高くする必要がある。従って、攪拌部材は、通常、金属(鉄、メッキ処理した黄銅ステンレス等)、セラミックスガラスといった比較的高比重の材料が用いられている。因みに、攪拌部材の形状は、球状・円柱状・板状・円筒状・螺旋状のもの等が用いられ、さらに、個数は1乃至複数個用いられている。

概要

少ない振り回数で塗布液の沈降物から抜け出し得る再分散機能を有し、しかも、廃棄時の焼却処理後の残さ量を少しでも低めうる攪拌部材を用いた塗布具を提供すること。

沈降分離性を有する塗布液と、この塗布液を攪拌する棒状の攪拌部材とを内蔵した塗布具であって、前記攪拌部材は、成形用樹脂と、成形用樹脂より比重が高い粉末状材料又は高比重形状体とからなり、さらに、この攪拌部材の比重は、塗布液の沈降物の比重より低いことを特徴とする塗布具。

目的

本発明は、少ない振り回数で塗布液の沈降物から抜け出し得る再分散機能を有し、しかも、廃棄時の焼却処理後の残さ量を少しでも低めうる攪拌部材を用いた塗布具を提供することを課題とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

沈降分離性を有する塗布液と、この塗布液を攪拌する棒状の攪拌部材とを内蔵した塗布具であって、前記攪拌部材は、成形用樹脂と成形用樹脂より比重が高い粉末状材料とからなり、さらに、この攪拌部材の比重は、塗布液の沈降物の比重より低いことを特徴とする塗布具。

請求項2

沈降分離性を有する塗布液と、この塗布液を攪拌する棒状の攪拌部材とを内蔵した塗布具であって、前記攪拌部材は、成形用樹脂と成形用樹脂より比重が高い高比重形状体との複合構成となし、さらに、この攪拌部材の比重は、塗布液の沈降物の比重より低いことを特徴とする塗布具。

技術分野

0001

本発明は、塗料、絵の具、インキ、修正液化粧料薬剤補修剤コーティング剤などの、顔料などを含んだ沈降分離性を有する塗布液と、この塗布液を攪拌する攪拌部材とを内蔵する塗布具に関する。

背景技術

0002

従来、塗料、絵の具、インキ、修正液、化粧料、薬剤、補修剤、コーティング剤などのように、顔料などの不溶解物質を含む塗布液が多く用いられている。この種の塗布液は、前記不溶解物質の比重が高いので、長期間保管していると、不溶解物質が沈降して、溶媒分を主とする上澄み液図5のA参照)と、不溶解物質分を主とする沈降物図5のB参照)とに分離してしまうという性質を有している。そこで、このような塗布液を塗布具に内蔵して用いる場合、沈降物を再分散して用いる必要性があるため、塗布液と共に攪拌部材を容器内に内蔵して用いている。上記のような塗布具における塗布液の再分散は、塗布具を手で振って内蔵した攪拌部材を塗布具内で激しく動かすことによって行っている。ところが、塗布具を振って塗布液中で攪拌部材が動くためには、塗布液の比重に比べ、攪拌部材の比重を高くする必要がある。従って、攪拌部材は、通常、金属(鉄、メッキ処理した黄銅ステンレス等)、セラミックスガラスといった比較的高比重の材料が用いられている。因みに、攪拌部材の形状は、球状・円柱状・板状・円筒状・螺旋状のもの等が用いられ、さらに、個数は1乃至複数個用いられている。

発明が解決しようとする課題

0003

上記のように不溶解物質を含む塗布液を内蔵する塗布具を長期に保管していると、顔料などの不溶解物質の比重が高いので、溶媒分を主とする上澄み液と、顔料などの不溶解物質が沈降した沈降物とに分離してしまう。この沈降物は、先に挙げた塗布具の静置保管期間が長くなる程沈降凝集度が高くなり、又その比重も高くなる性質を有しているが、保管期間以外に、塗布具の静置保管環境温度が高くなる程、不溶解物質である顔料等の配合率が高くなる程、さらに、不溶解物質である顔料等の比重が高くなる程(白色の塗布液の場合には、3.8〜4.5と比重の高い酸化チタンが用いられる)、この沈降物の沈降凝集度が高くなり、又その比重も高くなるものであった。ところで、塗布液の再分散において、沈降物の沈降凝集度や比重が高くなる程、攪拌部材が動き出し始める迄の塗布具の振り回数が多くなるといった現象があった。この塗布具の振り回数が数回程度ならば良いが、100回近くなる程に振り回数が多くなる場合には、使用者の負担が過大となり、塗布具としての実用性のないものであった。さらに、攪拌部材の動きが悪く、塗布具の振り回数が不足する場合、塗布液の再分散が不十分となり、顔料が均一に分散されていないので、その塗布跡は溶媒分が多い上澄み液のような隠蔽性の低い状態となったり、塗布液出量が過度となり狙った塗布幅以上ににじんだり、逆に、顔料濃度極度に高い盛り上がるような塗布跡となったり、塗布具からの塗布液出量が不足して、塗布跡がかすれ状態になるといった問題の発生に繋がるものであった。以上より、塗布具の攪拌部材には、少ない振り回数で攪拌部材が動き出すこと、つまり、少ない振り回数で攪拌部材が沈降物から抜け出し得ることが望まれている。また、上記攪拌部材を内蔵するような塗布具は、塗布具の大きさ・重さなどといった形態から、一般的には廃棄され、焼却処分されている。しかし、近年このような塗布具においても、金属や樹脂など異なる材質で作られているものは、材質ごとに分別廃棄をする企業や消費者が増えている。そこで、分別廃棄の手間を不要とするため、塗布具の構造部材を全て成形用樹脂材料で構成すること、つまり、塗布具に内蔵される撹拌部材樹脂化することが望まれている。現実的には、全ての樹脂化が困難な場合であっても、焼却処理後の残さ量を少しでも低めるために、撹拌部材における成形樹脂成分以外の添加物添加率(重量・容量)を低めることが望まれている。

0004

本発明は、少ない振り回数で塗布液の沈降物から抜け出し得る再分散機能を有し、しかも、廃棄時の焼却処理後の残さ量を少しでも低めうる攪拌部材を用いた塗布具を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0005

本発明は、沈降分離性を有する塗布液と、この塗布液を攪拌する棒状の攪拌部材とを内蔵した塗布具であって、前記攪拌部材は、成形用樹脂と成形用樹脂より比重が高い粉末状材料とからなり、さらに、この攪拌部材の比重は、塗布液の沈降物の比重より低いことを特徴とする塗布具を第1の要旨とし、沈降分離性を有する塗布液と、この塗布液を攪拌する棒状の攪拌部材とを内蔵した塗布具であって、前記攪拌部材は、成形用樹脂と成形用樹脂より比重が高い高比重形状体との複合構成となし、さらに、この攪拌部材の比重は、塗布液の沈降物の比重より低いことを特徴とする塗布具を第2の要旨とする。

0006

本発明の塗布具で用いている攪拌部材は、攪拌部材の重心位置が沈降物より上方の位置にあり、又、沈降物高さが高い場合には、攪拌部材は沈降物より比重が低いので、攪拌部材が沈降物に対して浮く状態となり、攪拌部材全体が沈降物に埋らないため、少ない回数で、沈降物から抜け出し得る。逆に、攪拌部材の比重が高くなる程、沈降物に対して沈む状態となり、攪拌部材全体が沈降物に埋るため、攪拌部材が沈降物から抜け出すには、多くの振り回数が必要となる。塗布具を振り下ろした時に、沈降物と攪拌部材とには振る方向に慣性力が掛かるが、沈降物は容器と密着しているので、この慣性力が攪拌部材に沈降物から抜け出すように働く。この結果、攪拌部材は沈降物被覆面に抗して抜け出す=攪拌部材が動き出すこととなるが、この沈降物被覆面が少ない程抜け出し易くなる。又、攪拌部材の沈降物被覆面に抗して抜け出す状況は、塗布具の振り下ろし方向に最も慣性力がかかるが、垂直落下では落下・停止での落下方向に殆ど慣性力がかかるのとは異なり、塗布具を手で振る振り方は機械精密さがないので、多少の力は攪拌部材の振り下ろす方向以外にもかかり、この力が攪拌部材表面から沈降物を剥がす力として働くものであり、沈降物被覆面が少ないほど、重心位置が沈降物より上方の位置にあるほど、沈降物に対して攪拌部材がグラツキ易くなり、沈降物を剥がし易くなるものであり、沈降物から抜け出し易くなるものである。塗布具を振り下ろすことによって、攪拌部材が沈降物から抜け出し、攪拌部材が動き出した後、攪拌部材は容器前方のバネ弁部材などの後端衝突して、その反動と次に振り下ろす慣性力が加わって沈降物に再度衝突する。攪拌部材が沈降物に再度衝突する時、攪拌部材は、沈降物に対して最初に存在していた位置と別の別位置に衝突して、沈降物を破壊する。この繰り返しによって沈降物と上澄み液が混ざり合い、顔料等が良く分散された塗布液の状態に戻る。

0007

第1実施例
図1図5に第1実施例を示す。図1は塗布具の正縦断面図を示し、図2図1のP—Q方向視断面を示し、図3は攪拌部材1の正面図を示し、図4は攪拌部材1の側面図を示し、図5は塗布具を上向き保管した場合の塗布具内の塗布液と攪拌部材1の状態を示す。図1参照符号2は、先端が開口した筒状の容器である。この容器2の内部は塗布液収容室となっている。容器2開口部には、容器2と螺合嵌合するように前軸3を取り付けている。前軸3開口部には、前軸3先端より突出するように塗布先保持筒4を取り付けている。この塗布先保持筒4の先端開口部には、アクリル繊維ポリエステル繊維ナイロン繊維レーヨン系繊維などの繊維結束体や、ウレタン系樹脂ポリエステル系樹脂ナイロン系樹脂などの成形体などよりなる塗布先5が挿入されている。また、塗布先保持筒4後方内部の塗布先5の周囲には、塗布先保持筒4と一体に成形された、塗布液吸蔵機能を有する多数の薄板放射状に配置された、放射間隙部を設けている。そして、非使用時には、塗布先5の乾燥を防止するため、前軸3にクリップ機能を有するキャップ6が取り付けられている。前軸3の円筒部内には、弾発性機能を有するバネ部と、弁機構の構成要素である弁部を兼ね備えた、バネ弁7を配置している。容器2内には、棒状の攪拌部材1が2個配置されている。この攪拌部材1は、前後が半球形略円柱形となしたものであり、略円柱形表面には螺旋状の突条を設けている。この螺旋状の突条は、塗布具を長期間保管する等によって塗布液の顔料などの沈降物が生じた後、沈降物を攪拌部材で再攪拌する時、突条のない攪拌部材に比べて、沈降物をよりほぐす機能を有している。なお、この攪拌部材1の螺旋状の突条は、攪拌部材1の略円柱形を前後方向に見て、攪拌部材1の略円柱形側面の一部に水平形状部を設けている(図4参照)。これは、射出成形金型で攪拌部材を成形する場合、螺旋形状部が金型に引っ掛からないで、変形しないように金型から取り出せるようにしたものである。なお、本実施例において、塗布具構造としてペン先ノックによる弁開閉構造を例示したが、つけ方式の所謂、マニキュア構造などを含めて、各種の他塗布具構造にも応用出来るものである。

0008

上記攪拌部材1は、成形用樹脂と成形用樹脂より比重が高い粉末状材料とから成形されており、成形用樹脂であるポリブチレンテレフタレート樹脂(比重1.31)90容積%と、成形用樹脂より比重が高い粉末状材料である鉄粉末(比重7.9)10容積%との混合物射出成形法によって成形したものであり、その比重は1.97である。本実施例においては、成形用樹脂としてポリブチレンテレフタレート樹脂を用いているが、使用可能な成形用樹脂としては、熱可塑性樹脂熱硬化性樹脂及び合成ゴムを用いることが出来る。特に、その成形容易性から射出成形可能な熱可塑性樹脂が好ましく用いられる。熱可塑性樹脂としては、アクリロニトリルスチレン樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂ポリアセタール樹脂ポリアミド樹脂類(PA6・PA66・PA610・PA11・PA12)、ポリアリレート樹脂熱可塑性エラストマー類ウレタン系・オレフィン系・スチレン系・ポリアミド系・ポリエステル系・ニトリル系)、ポリエーテルエーテルケトンポリサルホン樹脂低密度ポリエチレン高密度ポリエチレン直鎖状低密度ポリエチレンポリエチレンテレフタレートポリカーボネート樹脂ポリスチレン樹脂ポリフェニレンエーテル樹脂ポリフェニレンサルファイド樹脂ポリブタジェン樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂ポリプロピレン樹脂メタクリル樹脂などが挙げられる。又、耐熱性耐寒性耐衝撃性などを向上する目的で、これら各種樹脂材料を混合したポリマーアロイ材料などが挙げられる。熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂不飽和ポリエステル樹脂メラミン樹脂ユリア樹脂などが挙げられる。合成ゴムとしては、ジエン系合成ゴムであるブタジェンゴムポリイソプレンクロロプレンゴムニトリルゴムや、非ジエン系合成ゴムであるブチルゴムエチレンプロピレンゴムウレタンゴムクロロスルホン化ポリエチレンアクリルゴムフッ素ゴムや、その他ゴムではシリコンゴム塩素化ポリエチレンエピクロロヒドリン多硫化ゴム等が挙げられる。さらに、樹脂材料としては、地球資源消費の抑制のため、バージン材料ばかりではなく、使用済み部材リサイクルした材料や、材料製造先で生じた規格外材料オフグレード)などを用いることもできる。

0009

成形用樹脂より比重が高い粉末状材料としては、比較的比重が高く、入手し易さから、鉄粉を用いているが、使用可能な粉末状材料としては、成形用樹脂より比重が高く、粉末状で入手できるものであれば特に限定されないが、ステンレス、亜鉛、鉛、錫、銅、鉄、タングステンなどの金属や、セラミックスといったものが挙げられる。これらの材料は、粉末として用いられるが、その平均粒子径は、10μm前後が好ましい。尚、本発明に用いる粉末状という用語は、粉末状、顆粒状、鱗片状のものを意味する。

0010

本発明に係る塗布具に用いる攪拌部材を成形するには、上記成形用樹脂と、この成形用樹脂より比重が高い粉末状の上記材料とを配合し、各種成形方法加工法を用いて成形することが出来る。例えば、押出成形法により円柱状に成形した後に適宜長さに切断する方法や、成形した後に研磨などの方法により形を整える方法などが挙げられる。但し、成形後に切断や研磨などの2次加工を行った場合、2次加工面に上記材料が露出してしまい、特に、上記材料が金属のように腐食性を有しているものの場合には、腐食が発生する可能性がある。この点を考慮すると、上記材料はその表面が成形用樹脂によって覆われているものである方が好ましく、材料表面に成形用樹脂の薄い皮膜スキン層)が形成される成形方法である射出成形法を採用することが好ましい。

0011

更に、この攪拌部材の比重は、塗布液の沈降物の比重より低い必要がある。これは、沈降物高さが高い場合に、攪拌部材の比重を沈降物より低くすることによって、攪拌部材が沈降物に対して浮く状態とし、攪拌部材全体が沈降物に埋らないようにするためである。本実施例においては、塗布液として、酸化チタンを含有する油性顔料インキ(ぺんてる(株)製、ペイントマーカー製品符号MMP5用のインキ、比重1.32)を用いた。この塗布液の沈降物の比重は、2.45であった。なお、本発明において、沈降物の比重とは、塗布液を密閉容器に入れ、50℃で3ヶ月間保管した後、上澄み液を除去したものの比重のことである。本発明において、塗布液は、上記酸化チタンを含有する油性顔料インキに限定されるものではないので、塗布液の種類によって塗布液の比重及び沈降物の比重は異なる。従って、前記攪拌部材の比重は、塗布液及び沈降物の比重を考慮して適宜設計することが必要である。

0012

本発明の塗布具は、分別を行わないで廃棄出来るようにその構成部品が全て成形樹脂で成形されていることが好ましい。さらに、全ての部品を同じ種類の成形材料によって成形することが好ましい。但し、各部品が必要とする品質を考慮すると、高い機械的強度が必要な部品や塗布液に対する化学的定性の高い部品を用いることが必要となるため、材料は適宜選択することが必要である。因みに、上記塗布具においては、容器にポリアミド樹脂(PA6)を用い、前軸、塗布先保持筒、キャップ、バネ弁にポリアセタール樹脂を用い、塗布先にアクリル繊維とメラミン樹脂を合成樹脂加工したものを用いるといった組み合わせが例示できる。

0013

第2実施例
実施例1において、攪拌部材として、ポリブチレンテレフタレート樹脂(比重1.31)85容積%と、鉄粉末(比重7.9)15容積%とよりなる成形物を用いた以外は実施例1と同様になして塗布具を得た。なお、攪拌部材の比重は2.30であった。

0014

比較例1
実施例1において、攪拌部材としてポリブチレンテレフタレート樹脂(比重1.31)100容積%よりなる成形物を用いた以外は実施例1と同様になして塗布具を得た。

0015

比較例2
実施例1において、ポリブチレンテレフタレート樹脂(比重1.31)78容積%と、鉄粉末(比重7.9)22容積%とよりなる成形物を用いた以外は実施例1と同様になして塗布具を得た。なお、攪拌部材の比重は2.76であった。尚、比較例2は、焼却処理後の残さ分である鉄粉末が7容積%、実施例2に比べて多いものである。

0016

実施例3
実施例1において、攪拌部材として、図6図7に示す攪拌部材11を用いた以外は実施例1と同様になして塗布具を得た。図6は棒状の攪拌部材11の正断面図を示し、図7図6のR—S方向視断面を示す。図6の攪拌部材11は、前後が半球形で、前方(図上方)から後方に窄まるような、円錐の上部を除いたような略逆円錐形となしたものである。この攪拌部材11は、外側は成形用樹脂で形成した外皮部11aとし、前方中心側には外形相似形で成形用樹脂より比重の高い高比重形状体11bを配置して、複合構成となしたものである。全体形状を略逆円錐形とし、前方に高比重形状体11bを配置したのは、塗布具を上向き保管した時、塗布液の沈降物に対して本攪拌部材11の重心位置を上側に配置(攪拌部材が、同一容積で、均一比重材である場合、攪拌部材の重心位置は、球状よりは棒状の方が上側配置となる。よって、本形状・構成のようにすることにより、攪拌部材の重心位置は、より、上側配置にしうる)することになり、より、使用の際に塗布具を手で振るとき、攪拌部材が少ない振り回数で沈降物(B)から抜け出しうるようにしたものである。

0017

本発明に係る塗布液再分散用攪拌部材を成形するには、先ずプレス加工鉄材により、高比重形状体11bを成形する。この高比重形状体11bを中に収めるようにして、射出成形法で熱可塑性樹脂材であるポリアセタール樹脂を用いて外皮部を成形する。(インサート成形

0018

上記攪拌部材11は、成形用樹脂よりなる外皮部と成形用樹脂より比重が高い高比重形状体とから成形されており、成形用樹脂であるポリアセタール樹脂(比重1.42)90容積%と、高比重形状体である鉄(比重7.9)10容積%とを組み合わせインサート成型によって成型したものであり、その比重は2.07である。

0019

上記実施例1〜3及び比較例1、2で得た塗布具を、各5個用いて再分散性試験を行った。各例5個平均の結果を表1に示す。

0020

再分散性試験:実施例1〜3及び比較例1、2で得た塗布具(但し、塗布液は、8.5グラム(6.44ml)充填し、攪拌部材は2個収容した)を、50℃恒温槽内にペン先上向きで3ヶ月間静置保管する。その後、各塗布具の攪拌部材が動き出す迄の、手による振り回数を比較した。

0021

発明の効果

0022

本発明に係る塗布具の攪拌部材の比重は、塗布液の沈降分離分の比重よりは低くしているので、攪拌部材は少ない振り回数で塗布液の沈降物から抜け出すことが出来、しかも、この攪拌部材は廃棄時の焼却処理後の残さ量を少しでも低めうるものである。

図面の簡単な説明

0023

図1第1、2実施例の正面縦断面図
図2図1のP—Q方向視断面図
図3攪拌部材1の正面図
図4図3の側面図
図5塗布具を上向き保管した場合の、塗布具内の塗布液と攪拌部材1の状態図
図6第3実施例の攪拌部材11の正縦断面図
図7図6のR−S方向視断面図

--

0024

1攪拌部材
11 攪拌部材
11a外皮部
11b高比重形状体
2容器
3前軸
4塗布先保持筒
5 塗布先
6キャップ
7バネ弁
(A)上澄み液
(B) 沈降物

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