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技術 水処理装置及び水処理装置に使用する分離膜の目詰まりを防止する方法

出願人 株式会社戸上電機製作所
発明者 久保勝義江島一昭
出願日 2001年3月2日 (19年0ヶ月経過) 出願番号 2001-059127
公開日 2002年9月10日 (17年6ヶ月経過) 公開番号 2002-253935
状態 拒絶査定
技術分野 半透膜を用いた分離 活性汚泥処理
主要キーワード 逆洗浄装置 吸引停止 原水供給装置 濾過孔 自動バルブ 膜分離モジュール 各吸引口 分離モジュール
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重要な関連分野

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図面 (5)

課題

廃水生物処理し、更に分離膜によって濾過して浄化する水処理装置において、分離膜を傷めることなく、目詰まりを防止または軽減して、分離膜の濾過機能を長期にわたり維持できる水処理装置を提供する。

解決手段

水処理装置A1は曝気槽1を備えている。曝気槽1には原水供給装置6から廃水である原水が供給される。曝気槽1内には膜分離モジュール2、2a、2bが並設されている。膜分離モジュール2、2a、2bは吸引口21、21a、21bを有するケース内部に多数の中空糸膜を束にして収容した構造である。曝気槽1の底部には多数の空気孔を有する散気管31が設けられている。膜分離モジュール2、2a、2bの吸引口21、21a、21bには、吸引装置4、薬液による逆洗浄装置5、空気による逆洗浄装置8が繋がれている。

概要

背景

概要

廃水生物処理し、更に分離膜によって濾過して浄化する水処理装置において、分離膜を傷めることなく、目詰まりを防止または軽減して、分離膜の濾過機能を長期にわたり維持できる水処理装置を提供する。

水処理装置A1は曝気槽1を備えている。曝気槽1には原水供給装置6から廃水である原水が供給される。曝気槽1内には膜分離モジュール2、2a、2bが並設されている。膜分離モジュール2、2a、2bは吸引口21、21a、21bを有するケース内部に多数の中空糸膜を束にして収容した構造である。曝気槽1の底部には多数の空気孔を有する散気管31が設けられている。膜分離モジュール2、2a、2bの吸引口21、21a、21bには、吸引装置4、薬液による逆洗浄装置5、空気による逆洗浄装置8が繋がれている。

目的

(本発明の目的)本発明の目的は、廃水を生物処理し、更に分離膜によって濾過して浄化する水処理装置において、分離膜を傷めることなく、目詰まりを防止または軽減して、分離膜の濾過機能を長期にわたり維持できる水処理装置及び水処理装置に使用する分離膜の目詰まりを防止する方法を提供することである。本発明の他の目的は、上記水処理装置において、装置として運転中は、濾過によって清水を連続して得ることができる水処理装置及び水処理装置に使用する分離膜の目詰まりを防止する方法を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
3件
牽制数
3件

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請求項1

廃水生物処理して濾過する水処理装置であって、曝気槽と、当該曝気槽内の廃水に散気する散気手段と、上記曝気槽内に設けられ、分離膜を備えた膜分離モジュールと、上記分離膜を通して処理液吸引を行う吸引手段と、液体を通すことにより上記分離膜の逆洗浄を行う逆洗浄手段と、処理液の吸引と、吸引停止と、逆洗浄とを所要時間ごとに順次行う制御をする運転制御手段と、を備えていることを特徴とする、水処理装置。

請求項2

気体を通すことにより分離膜の逆洗浄を行う逆洗浄手段を備えていることを特徴とする、請求項1記載の水処理装置。

請求項3

廃水を生物処理して濾過する水処理装置であって、曝気槽と、当該曝気槽内の廃水に散気する散気装置と、上記曝気槽内に設けられ、分離膜を備えた膜分離モジュールと、当該膜分離モジュールの吸引口につながれており、上記分離膜を通して処理液を吸引する吸引装置と、上記膜分離モジュールの吸引口につながれており、上記分離膜に液体を送って逆洗浄を行う逆洗浄装置と、処理液の吸引と、吸引停止と、逆洗浄とを所要時間ごとに順次行う制御をする運転制御装置と、を備えていることを特徴とする、水処理装置。

請求項4

膜分離モジュールの吸引口につながれており、分離膜に気体を送って逆洗浄を行う逆洗浄装置を備えていることを特徴とする、請求項3記載の水処理装置。

請求項5

分離膜の形態が中空糸膜であることを特徴とする、請求項1、2、3または4記載の水処理装置。

請求項6

分離モジュールの分離膜を通した処理液の吸引と、吸引停止と、液体を通すことによる逆洗浄とを所要時間ごとに順次行うことを特徴とする、水処理装置に使用する分離膜の目詰まりを防止する方法。

請求項7

膜分離モジュールの分離膜を通した処理液の吸引と、吸引停止と、気体を通すことによる逆洗浄とを所要時間ごとに順次行うことを特徴とする、水処理装置に使用する分離膜の目詰まりを防止する方法。

請求項8

膜分離モジュールを複数備えており、処理液の吸引と、吸引停止と、逆洗浄とを各膜分離モジュールごとに時間をずらして行うことを特徴とする、請求項6または7記載の水処理装置に使用する分離膜の目詰まりを防止する方法。

技術分野

0001

本発明は、水処理装置及び水処理装置に使用する分離膜目詰まりを防止する方法に関するものである。更に詳しくは、廃水生物処理し、更に分離膜によって濾過して浄化する水処理装置において、分離膜を傷めることなく目詰まりを防止または軽減して、分離膜の濾過機能を長期にわたり維持できるようにしたものに関する。

0002

水処理装置である活性汚泥処理装置においては、曝気槽内に、中空糸膜などの分離膜を組み込んだ膜分離モジュールを浸漬し、浮遊微生物活性汚泥フロック)によって、廃水中に含まれているBOD(biochemical oxygendemand)や窒素成分あるいはリンなどを除去しながら、分離膜によって浮遊微生物やその他の浮遊物質SS略称される)を濾過分離し、清水を得る処理が行われている。

0003

上記装置で使用されている分離膜は、浄水性能に優れる反面、膜表面に活性汚泥やその分泌物が強固に付着して微細孔が序々に閉塞されて目詰まりを起こし、分離膜の濾過抵抗が増大して、浄化処理ができなくなるという問題があった。このため、分離膜の目詰まりを防止するために、従来から次に示すような様々な方法が試みられてきた。

0004

(イ)特開平7−328624号公報には、曝気槽内に生物固定化担体微細活性炭を膜分離モジュールと共存させるようにしたものが開示されている。
(ロ)特開平9−75687号公報には、曝気槽内に設けられる膜エレメントスクリーン面前傾後傾させて洗浄を行うものが開示されている。
(ハ)特開平11−534号公報には、曝気槽内に設けられる膜エレメントの中空糸膜に張力を加えて洗浄を行うものが開示されている。

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、上記したような従来の方法には、次のような問題があった。すなわち、
(イ)特開平7−328624号公報に開示されたものは、廃水を生物処理することにより発生する高粘度の生物フラックス生物性高分子)によって、生物固定化担体や活性炭が取り込まれるので、これらが中空糸膜などに絡み付いて固形化し、かえって分離膜の目詰まりを早めてしまう。また、生物固定化担体や活性炭が分離膜の表面を傷付けてしまい、分離膜を破損させてしまうおそれもある。

0006

(ロ)特開平9−75687号公報に開示されたものは、膜エレメントのスクリーン面を前傾、後傾させて洗浄を行うが、傾斜させるための装置が必要であり、構造が複雑になるために十分な信頼性が得にくく、コスト高となる。また、なにより膜エレメントのスクリーン面を動かして傾斜させる程度では、分離膜の目詰まりを防止する効果はほとんど認められない。

0007

(ハ)特開平11−534号公報に開示されたものは、膜エレメントの中空糸膜に張力を加えて洗浄を行うが、中空糸膜などの分離膜は本来強度が弱く、すぐに破れてしまうので、張力を与えることによって破断しやすくなり、かえって中空糸膜の寿命を縮めてしまうおそれがある。

0008

(本発明の目的)本発明の目的は、廃水を生物処理し、更に分離膜によって濾過して浄化する水処理装置において、分離膜を傷めることなく、目詰まりを防止または軽減して、分離膜の濾過機能を長期にわたり維持できる水処理装置及び水処理装置に使用する分離膜の目詰まりを防止する方法を提供することである。本発明の他の目的は、上記水処理装置において、装置として運転中は、濾過によって清水を連続して得ることができる水処理装置及び水処理装置に使用する分離膜の目詰まりを防止する方法を提供することである。

課題を解決するための手段

0009

上記目的を達成するために講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明にあっては、廃水を生物処理して濾過する水処理装置であって、曝気槽と、当該曝気槽内の廃水に散気する散気手段と、上記曝気槽内に設けられ、分離膜を備えた膜分離モジュールと、上記分離膜を通して処理液吸引を行う吸引手段と、液体を通すことにより上記分離膜の逆洗浄を行う逆洗浄手段と、処理液の吸引と、吸引停止と、逆洗浄とを所要時間ごとに順次行う制御をする運転制御手段と、を備えていることを特徴とする、水処理装置である。

0010

第2の発明にあっては、気体を通すことにより分離膜の逆洗浄を行う逆洗浄手段を備えていることを特徴とする、第1の発明に係る水処理装置である。

0011

第3の発明にあっては、廃水を生物処理して濾過する水処理装置であって、曝気槽と、当該曝気槽内の廃水に散気する散気装置と、上記曝気槽内に設けられ、分離膜を備えた膜分離モジュールと、当該膜分離モジュールの吸引口につながれており、上記分離膜を通して処理液を吸引する吸引装置と、上記膜分離モジュールの吸引口につながれており、上記分離膜に液体を送って逆洗浄を行う逆洗浄装置と、処理液の吸引と、吸引停止と、逆洗浄とを所要時間ごとに順次行う制御をする運転制御装置と、を備えていることを特徴とする、水処理装置である。

0012

第4の発明にあっては、膜分離モジュールの吸引口につながれており、分離膜に気体を送って逆洗浄を行う逆洗浄装置を備えていることを特徴とする、第3の発明に係る水処理装置である。

0013

第5の発明にあっては、分離膜の形態が中空糸膜であることを特徴とする、第1、第2、第3または第4の発明に係る水処理装置である。

0014

第6の発明にあっては、膜分離モジュールの分離膜を通した処理液の吸引と、吸引停止と、液体を通すことによる逆洗浄とを所要時間ごとに順次行うことを特徴とする、水処理装置に使用する分離膜の目詰まりを防止する方法である。

0015

第7の発明にあっては、膜分離モジュールの分離膜を通した処理液の吸引と、吸引停止と、気体を通すことによる逆洗浄とを所要時間ごとに順次行うことを特徴とする、水処理装置に使用する分離膜の目詰まりを防止する方法である。

0016

第8の発明にあっては、膜分離モジュールを複数備えており、処理液の吸引と、吸引停止と、逆洗浄とを各膜分離モジュールごとに時間をずらして行うことを特徴とする、第6または第7の発明に係る水処理装置に使用する分離膜の目詰まりを防止する方法である。

0017

逆洗浄に使用される液体としては、例えば、次亜鉛素酸ナトリウム水溶液など、分離膜の洗浄に適した薬液あるいは水があげられるが、これらに限定するものではない。逆洗浄に使用される気体としては、空気の他、窒素などがあげられるが、これに限定するものではない。

0018

(作用)本発明に係る水処理装置は次のように作用する。
(1)曝気槽に原水槽などから原水などの廃水が導入される。廃水が所要量溜まったところで、導入が停止される。
(2)散気装置により、廃水中に空気が散気(エアレーション)される。これにより、浮遊微生物(活性汚泥)が活性化し、廃水に含まれているBODなどの除去が行われ、廃水が浄化される。また、分離膜が散気により外部から洗浄され、付着した汚泥などが取り除かれる。
(3)上記(2)と並行して、吸引装置により、膜分離モジュールの吸引口から処理液(透過液)が吸引される。これにより、活性汚泥によって浄化されている処理液は、中空糸膜などの分離膜を通ることにより、微細な浮遊微生物やその他の浮遊物質を濾過分離して清水となり、再利用されるか、または放流などの処分が行われる。

0019

(4)予め設定されている運転時間が経過すると、吸引装置による処理液の吸引が止まる。
(5)予め設定されている停止時間が経過すると、逆洗浄装置により膜分離モジュールの吸引口から薬液などの液体が送られ、その液圧または洗浄に好適な成分などにより逆洗浄が行われる。なお、分離膜に気体を送って逆洗浄を行う逆洗浄装置を備えているものは、液体による逆洗浄を行う前に、膜分離モジュールの吸引口から空気などの気体を送り、その気圧により逆洗浄を行う。なお、この場合では、気体による逆洗浄と、液体による逆洗浄の順序を上記とは逆にすることもできる。
(6)予め設定されている逆洗浄時間が経過すると、逆洗浄装置は停止する。そして、吸引装置による処理液の吸引が開始される。

0020

以降は、曝気槽に廃水を追加導入しながら散気を継続し、上記(3)〜(6)の工程を繰り返し行い、廃水を浄化する。

発明を実施するための最良の形態

0021

本発明を図面に示した実施の形態に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る水処理装置の第1の実施の形態を示す説明図である。符号A1は、水処理装置である。水処理装置A1は、活性汚泥を利用して廃水を生物処理して浄化し、更に濾過して清水を得る装置である。

0022

水処理装置A1は、曝気槽1を備えている。符号7は、運転制御装置である制御盤である。制御盤7においては、後述する吸引装置4による処理液の吸引と、吸引停止と、逆洗浄装置5による逆洗浄とを所要時間ごとに順次行う制御をすることができる。曝気槽1には、原水供給装置6から廃水である原水が供給される。供給管61には移送ポンプ62が設けられており、原水タンク63に貯留されている原水を曝気槽1に送る。

0023

曝気槽1内には、三台の膜分離モジュール2、2a、2bが並設されている。膜分離モジュール2、2a、2bは、吸引口21、21a、21bを有するケース内部に多数の中空糸膜を束にして収容した構造である。膜分離モジュール2、2a、2bは、周知の構造を有するものを採用しているので、詳細な構造については、説明を省略する。

0024

曝気槽1の底部(膜分離モジュール2、2a、2bの下方)には、散気装置3を構成する散気管31が設けられている。散気管31は、空気を放出する細かい空気孔を多数備えている。散気管31には、送気管33を通して、曝気ブロワー32から空気が送られる。

0025

膜分離モジュール2、2a、2bの吸引口21、21a、21bには、吸引装置4を構成する吸引管42がつながれている。各吸引口21、21a、21bにつながる吸引管42には、自動バルブ41、41a、41bが設けられている。吸引管42は、途中で合流し、合流部には、圧力計43と吸引ポンプ44が設けられている。

0026

膜分離モジュール2、2a、2bの吸引口21、21a、21bにつながる吸引管42には、逆洗浄装置5を構成する送液管52がつながれている。送液管52がつながれている部分は、吸引管42のうち、吸引口21、21a、21bと自動バルブ41、41a、41bの間である。

0027

各吸引口21、21a、21bにつながる送液管52には、自動バルブ51、51a、51bが設けられている。送液管52は、途中で合流し、合流部には、移送ポンプ53が設けられている。符号54は、逆洗浄用の薬液(次亜鉛素酸ナトリウムの水溶液)を貯留する薬液タンクである。

0028

(作 用)図2図1に表した水処理装置の膜分離モジュールの作動を経時的に表したタイムチャートである。なお、図2のタイムチャートでは、便宜上、膜分離モジュールのそれぞれについて、吸引から次の吸引までを表しているが、装置の運転中は、吸引から逆洗浄までが繰り返し行われる。これについては、後述する図4も同様である。図1図2を参照して、本発明に係る水処理装置A1の作用を説明する。

0029

(1)曝気槽1に、原水供給装置6によって原水タンク63から原水(廃水)が導入される。所要量の原水が導入されたら、原水供給装置6の運転を止める。
(2)曝気槽1内の散気管31に曝気ブロワー32から空気が送られ、廃水中に空気が散気される。これにより、浮遊微生物(活性汚泥)が活性化し、廃水に含まれているBODなどの除去が行われ、廃水が浄化される。また、同時に、廃水中にある膜分離モジュール2、2a、2b内の中空糸膜が外側から洗浄されて、中空糸膜表面に付着した汚泥の除去が行われる。

0030

(3)廃水の浄化と並行して、吸引装置4により、膜分離モジュール2の吸引口21から処理液(透過液)が吸引される。なお、膜分離モジュール2aは後述するように、薬液による逆洗浄中であり、膜分離モジュール2bは吸引停止中である。これにより、活性汚泥によって浄化されている処理液は、中空糸膜などの分離膜を通ることにより、微細な浮遊微生物やその他の浮遊物質を濾過分離して清水となる。清水は、再利用されたり、放流などの処分が行われる。

0031

(4)予め設定されている膜分離モジュール2の運転時間が経過すると、吸引装置4の自動バルブ41が閉じて、処理液の吸引が止まる。同時に、自動バルブ41aが開き、膜分離モジュール2aの吸引口21aからの処理液の吸引が開始される。膜分離モジュール2aは、膜分離モジュール2の以下の制御と同様に制御される。また、膜分離モジュール2bは、膜分離モジュール2aの自動バルブ41aが閉じて処理液の吸引が止まると、同時に自動バルブ41bが開き、吸引口21bからの処理液の吸引が開始される。膜分離モジュール2bは、膜分離モジュール2の以下の制御と同様に制御される。

0032

(5)予め設定されている膜分離モジュール2の停止時間が経過すると、逆洗浄装置5の自動バルブ51が開き、膜分離モジュール2の吸引口21から薬液が送られ、その液圧により、膜分離モジュール2の中空糸膜の逆洗浄が行われる。
(6)予め設定されている膜分離モジュール2の逆洗浄時間が経過すると、逆洗浄装置5の自動バルブ51は閉じて逆洗浄は停止する。そして、吸引装置4の自動バルブ41が開き、処理液の吸引が始まる。

0033

以降は、曝気槽1に廃水を適量ずつ追加導入しながら、散気装置3による散気を継続し、上記(3)〜(6)の工程を繰り返し行い、廃水を浄化し、処理液を吸引する。なお、上記したように、膜分離モジュール2aは膜分離モジュール2よりタイミングを遅らせて膜分離モジュール2と同様に制御され、更に、膜分離モジュール2bは膜分離モジュール2aよりタイミングを遅らせて膜分離モジュール2と同様に制御される。これにより、水処理装置A1の運転中は、膜分離モジュール2、2a、2bの何れかは処理液の吸引をしており、装置としては処理液の吸引が連続して行われている。

0034

図3は本発明に係る水処理装置の第2の実施の形態を示す説明図、図4図3に表した水処理装置の膜分離モジュールの作動を経時的に表したタイムチャートである。水処理装置A2は、膜分離モジュール2、2a、2bの中空糸膜に空気を送って逆洗浄を行う逆洗浄装置8を備えている点を除けば、上記水処理装置A1と同様の構造である。なお、図面において、水処理装置A1と同一箇所には同一の符号を付して示しており、構造について重複する説明は省略する。

0035

各吸引口21、21a、21bにつながる送気管82には、自動バルブ81、81a、81bが設けられている。送気管82は、途中で合流し、合流部の端部は上記曝気ブロワー32につながれている。送気管82の他端がつながれている部分は、吸引管42のうち、吸引口21、21a、21bと自動バルブ41、41a、41bの間である。

0036

(作用)図3図4を参照して、本発明に係る水処理装置A2の作用を説明する。
(1)曝気槽1に、原水供給装置6によって原水タンク63から原水(廃水)が導入される。所要量の原水が導入されたら、原水供給装置6の運転を止める。
(2)曝気槽1内の散気管31に曝気ブロワー32から空気が送られ、廃水中に空気が散気される。これにより、浮遊微生物(活性汚泥)が活性化し、廃水に含まれているBODなどの除去が行われ、廃水が浄化される。また、同時に、廃水中にある膜分離モジュール2、2a、2b内の中空糸膜が外側から洗浄されて、中空糸膜表面に付着した汚泥の除去が行われる。

0037

(3)廃水の浄化と並行して、吸引装置4により、膜分離モジュール2の吸引口21から処理液(透過液)が吸引される。なお、膜分離モジュール2aは後述するように、薬液により逆洗浄中であり、膜分離モジュール2bは空気により逆洗浄中である。これにより、活性汚泥によって浄化されている処理液は、中空糸膜などの分離膜を通ることにより、微細な浮遊微生物やその他の浮遊物質を濾過分離して清水となる。清水は、再利用されたり、放流などの処分が行われる。

0038

(4)予め設定されている膜分離モジュール2の運転時間が経過すると、吸引装置4の自動バルブ41が閉じて、処理液の吸引が止まる。同時に、自動バルブ41aが開き、膜分離モジュール2aの吸引口21aからの処理液の吸引が開始される。膜分離モジュール2aは、膜分離モジュール2の以下の制御と同様に制御される。また、膜分離モジュール2bは、膜分離モジュール2aの自動バルブ41aが閉じて処理液の吸引が止まると、同時に自動バルブ41bが開き、吸引口21bからの処理液の吸引が開始される。膜分離モジュール2bは、膜分離モジュール2の以下の制御と同様に制御される。

0039

(5)予め設定されている膜分離モジュール2の停止時間が経過すると、逆洗浄装置8の自動バルブ81が開き、膜分離モジュール2の吸引口21から空気が送られ、その空気圧により膜分離モジュール2の中空糸膜の逆洗浄(濾過孔に付着した汚泥を空気により離脱させる)が行われる。所要時間が経過すると、自動バルブ81が閉じて、逆洗浄装置8による逆洗浄が終了する。なお、本実施の形態では、空気は曝気ブロワー32から導入しているが、別途逆洗浄用のブロワーを設置すれば、空気圧の制御がしやすい。

0040

(6)逆洗浄装置8による逆洗浄が終了すると、逆洗浄装置5の自動バルブ51が開き、膜分離モジュール2の吸引口21から薬液が送られ、その液圧により、膜分離モジュール2の中空糸膜の逆洗浄が行われる。
(7)予め設定されている膜分離モジュール2の逆洗浄時間が経過すると、逆洗浄装置5の自動バルブ51は閉じて逆洗浄は停止する。そして、吸引装置4の自動バルブ41が開き、処理液の吸引が始まる。

0041

以降は、曝気槽1に廃水を適量ずつ追加導入しながら、散気装置3による散気を継続し、上記(3)〜(7)の工程を繰り返し行い、廃水を浄化し、処理液を吸引する。なお、上記したように、膜分離モジュール2aは膜分離モジュール2よりタイミングを遅らせて膜分離モジュール2と同様に制御され、更に、膜分離モジュール2bは膜分離モジュール2aよりタイミングを遅らせて膜分離モジュール2と同様に制御される。これにより、水処理装置A2の運転中は、膜分離モジュール2、2a、2bの何れかは処理液の吸引をしており、装置としては処理液の吸引が連続して行われている。

0042

なお、本明細書で使用している用語と表現は、あくまで説明上のものであって限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示されている実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。

発明の効果

0043

本発明に係る水処理装置及び分離膜の目詰まりを防止する方法によれば、中空糸膜などの分離膜を傷めることなく、目詰まりを防止または軽減して、分離膜の濾過機能を長期にわたり維持できる。また、膜分離モジュールを複数備えており、処理液の吸引と、吸引停止と、逆洗浄とを各膜分離モジュールごとに時間をずらして行うものは、水処理装置の運転中は、膜分離モジュールの何れかは処理液の吸引をするように設定できるので、装置としては処理液の吸引(濾過)を連続して行うことができ、清水を連続的に得ることができる。更に、分離膜の目詰まりがそれ程進行しないうちに逆洗浄を行うことになるので、目詰まりの回復が早くなり、結果的に分離膜の寿命を延ばすことができる。

図面の簡単な説明

0044

図1本発明に係る水処理装置の第1の実施の形態を示す説明図。
図2図1に表した水処理装置の膜分離モジュールの作動を経時的に表したグラフ
図3本発明に係る水処理装置の第2の実施の形態を示す説明図。
図4図3に表した水処理装置の膜分離モジュールの作動を経時的に表したグラフ。

--

0045

A1水処理装置
1曝気槽
2、2a、2b膜分離モジュール
21、21a、21b吸引口
3散気装置
31散気管
32曝気ブロワー
33 送気管
4吸引装置
41、41a、41b自動バルブ
42吸引管
43圧力計
44吸引ポンプ
5逆洗浄装置
51、51a、51b 自動バルブ
52 送液管
53移送ポンプ
54薬液タンク
6原水供給装置
61供給管
62 移送ポンプ
63原水タンク
7制御盤
A2 水処理装置
8 逆洗浄装置
81、81a、81b 自動バルブ
82 送気管

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