図面 (/)

技術 β−ケトニトリル類の製法

出願人 宇部興産株式会社
発明者 原田勝正西野繁栄弘津健二中村明原田崇司
出願日 2001年10月22日 (20年2ヶ月経過) 出願番号 2001-322935
公開日 2002年9月6日 (19年4ヶ月経過) 公開番号 2002-249477
状態 特許登録済
技術分野 有機低分子化合物及びその製造
主要キーワード 流下膜式 アルカリアルコラート カルシウムメトキシド カルシウム原子 ピバリン酸メチル オキソプロピオニトリル 絶対定量 水層中
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2002年9月6日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (0)

図面はありません

課題

本発明は、簡便な方法にて、入手が容易な脂肪族カルボン酸エステル類から、高純度収率良くβ-ケトニトリル類を得る、工業的に好適なβ-ケトニトリル類の製法を提供することを課題とする。

解決手段

本発明の課題は、(A)金属アルコキシドの存在下、脂肪族カルボン酸エステルアセトニトリルを反応させて、β-ケトニトリル金属塩を合成する反応操作工程、(B)その後、反応液有機溶媒と水を添加・混合して、有機層水層層分離させて、β-ケトニトリルの金属塩を含む水層(水溶液)を得る層分離工程、(C)次いで、層分離によって得られたβ-ケトニトリルの金属塩を含む水溶液に酸を加えて中和し、有機溶媒で抽出して遊離のβ-ケトニトリルを取得する中和・抽出工程、を含むことからなるβ-ケトニトリル類の製法によって解決される。

概要

背景

従来、金属アルコキシドの存在下、脂肪族カルボン酸エステル類アセトニトリルを反応させてβ-ケトニトリル類を製造する方法としては、例えば、ナトリウムエトキシド存在下、イソ酪酸エチルとアセトニトリルを反応させる方法(J.Am.Chem.Soc.,56,1171(1934))やアルカリアルコラート存在下、酢酸エステルとアセトニトリルを反応させる方法(特開平6-312966号公報)が開示されている。しかしながら、これらの方法では、反応中に副生する3-オキソブチロニトリルピリミジン類等を混入させず、高純度収率良くβ-ケトニトリル類を得る方法については何ら記載されていなかった。

概要

本発明は、簡便な方法にて、入手が容易な脂肪族カルボン酸エステル類から、高純度で収率良くβ-ケトニトリル類を得る、工業的に好適なβ-ケトニトリル類の製法を提供することを課題とする。

本発明の課題は、(A)金属アルコキシドの存在下、脂肪族カルボン酸エステルとアセトニトリルを反応させて、β-ケトニトリル金属塩を合成する反応操作工程、(B)その後、反応液有機溶媒と水を添加・混合して、有機層水層層分離させて、β-ケトニトリルの金属塩を含む水層(水溶液)を得る層分離工程、(C)次いで、層分離によって得られたβ-ケトニトリルの金属塩を含む水溶液に酸を加えて中和し、有機溶媒で抽出して遊離のβ-ケトニトリルを取得する中和・抽出工程、を含むことからなるβ-ケトニトリル類の製法によって解決される。

目的

本発明の課題は、即ち、上記問題点を解決し、簡便な方法にて、入手が容易な脂肪族カルボン酸エステル類から、高純度で収率良くβ-ケトニトリル類を得る、工業的に好適なβ-ケトニトリル類の製法を提供するものである。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

(A)金属アルコキシドの存在下、一般式(1)

請求項

ID=000002HE=010 WI=031 LX=0445 LY=0500(式中、R1は、脂肪族基を示し、R2は、反応に関与しない基を示す。)で示される脂肪族カルボン酸エステル類アセトニトリルを反応させて、一般式(2)

請求項

ID=000003HE=015 WI=045 LX=0375 LY=0800(式中、R1は、前記と同義であり、Xは金属原子を示す。)で示されるβ-ケトニトリル金属塩を合成する反応操作工程、(B)その後、反応液有機溶媒と水を添加・混合して、有機層水層層分離させて、β-ケトニトリルの金属塩を含む水層(水溶液)を得る層分離工程、(C)次いで、層分離によって得られたβ-ケトニトリルの金属塩を含む水溶液に酸を加えて中和し、有機溶媒で抽出して遊離のβ-ケトニトリルを取得する中和・抽出工程、を含むことからなる、一般式(3)

請求項

ID=000004HE=010 WI=031 LX=0445 LY=1450(式中、R1は、前記と同義である。)で示されるβ-ケトニトリル類製法

請求項2

反応操作工程において、アセトニトリルの使用量が、脂肪族カルボン酸エステル類に対して1.1〜2.5倍モルである請求項1記載のβ-ケトニトリル類の製法。

請求項3

反応操作工程において、反応温度が50〜110℃である請求項1記載のβ-ケトニトリル類の製法。

請求項4

層分離工程において、先に有機溶媒を加えた後、攪拌しながら水を添加・混合する請求項1記載のβ-ケトニトリル類の製法。

請求項5

中和・抽出工程において、酸を加えて反応液のpHを6〜10にする請求項1記載のβ-ケトニトリル類の製法。

技術分野

0001

本発明は、脂肪族カルボン酸エステル類からβ-ケトニトリル類を製造する方法に関する。β-ケトニトリル類は、医薬農薬等の合成原料として有用な化合物である。

背景技術

0002

従来、金属アルコキシドの存在下、脂肪族カルボン酸エステル類とアセトニトリルを反応させてβ-ケトニトリル類を製造する方法としては、例えば、ナトリウムエトキシド存在下、イソ酪酸エチルとアセトニトリルを反応させる方法(J.Am.Chem.Soc.,56,1171(1934))やアルカリアルコラート存在下、酢酸エステルとアセトニトリルを反応させる方法(特開平6-312966号公報)が開示されている。しかしながら、これらの方法では、反応中に副生する3-オキソブチロニトリルピリミジン類等を混入させず、高純度収率良くβ-ケトニトリル類を得る方法については何ら記載されていなかった。

発明が解決しようとする課題

0003

本発明の課題は、即ち、上記問題点を解決し、簡便な方法にて、入手が容易な脂肪族カルボン酸エステル類から、高純度で収率良くβ-ケトニトリル類を得る、工業的に好適なβ-ケトニトリル類の製法を提供するものである。

課題を解決するための手段

0004

本発明の課題は、(A)金属アルコキシドの存在下、一般式(1)

0005

0006

(式中、R1は、脂肪族基を示し、R2は、反応に関与しない基を示す。)で示される脂肪族カルボン酸エステル類とアセトニトリルを反応させて、一般式(2)

0007

0008

(式中、R1は、前記と同義であり、Xは金属原子を示す。)で示されるβ-ケトニトリル金属塩を合成する反応操作工程、(B)その後、反応液有機溶媒と水を添加・混合して、有機層水層層分離させて、β-ケトニトリルの金属塩を含む水層(水溶液)を得る層分離工程、(C)次いで、層分離によって得られたβ-ケトニトリルの金属塩を含む水溶液に酸を加えて中和し、有機溶媒で抽出して遊離のβ-ケトニトリルを取得する中和・抽出工程、を含むことからなる、一般式(3)

0009

0010

(式中、R1は、前記と同義である。)で示されるβ-ケトニトリル類の製法によって解決される。

発明を実施するための最良の形態

0011

本発明は、(A)金属アルコキシドの存在下、一般式(1)で示される脂肪族カルボン酸エステルとアセトニトリルを反応させて、一般式(2)で示されるβ-ケトニトリルの金属塩を合成する反応操作工程、(B)その後、反応液に有機溶媒と水を添加・混合して、有機層と水層に層分離させて、β-ケトニトリルの金属塩を含む水層(水溶液)を得る層分離工程、(C)次いで、層分離によって得られたβ-ケトニトリルの金属塩を含む水溶液に酸を加えて中和し、有機溶媒で抽出して遊離のβ-ケトニトリルを取得する中和・抽出工程、を含むことからなる三つの工程によってβ-ケトニトリルを反応生成物として得るものである。

0012

引き続き、前記の三つの工程を順次説明する。
(A)反応操作工程
本発明の反応操作工程は、金属アルコキシドの存在下、一般式(1)で示される脂肪族カルボン酸エステルとアセトニトリルを反応させて、一般式(2)で示されるβ-ケトニトリルの金属塩を合成する工程である。

0013

本発明の反応操作工程において使用する脂肪族カルボン酸エステル類は、前記の一般式(1)で示される。その一般式(1)において、R1は、脂肪族基であり、具体的には、例えば、アルキル基シクロアルキル基又はアラルキル基を示す。

0014

前記アルキル基としては、特に炭素数1〜10のアルキル基が好ましく、例えば、メチル基エチル基プロピル基ブチル基、ペンチル基ヘキシル基、ヘプチル基オクチル基、ノニル基、デシル基等が挙げられる。これらの基は、各種異性体を含む。

0015

前記シクロアルキル基としては、特に炭素数3〜7のシクロアルキル基が好ましく、例えば、シクロプロピル基シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基シクロヘプチル基等が挙げられる。これらの基は、各種異性体を含む。

0016

前記アラルキル基としては、特に炭素数7〜10のアラルキル基が好ましく、例えば、ベンジル基フェネチル基、フェニルプロピル基、フェニルブチル基等が挙げられる。これらの基は、各種異性体を含む。

0017

又、一般式(1)において、R2は、反応に関与しない基、具体的には、炭化水素基であり、例えば、アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基又はアリール基を示す。

0018

前記アルキル基としては、特に炭素数1〜10のアルキル基が好ましく、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等が挙げられる。これらの基は、各種異性体を含む。

0019

前記シクロアルキル基としては、特に炭素数3〜7のシクロアルキル基が好ましく、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等が挙げられる。これらの基は、各種異性体を含む。

0020

前記アラルキル基としては、特に炭素数7〜10のアラルキル基が好ましく、例えば、ベンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル基、フェニルブチル基等が挙げられる。これらの基は、各種異性体を含む。

0021

前記アリール基としては、特に炭素数6〜14のアリール基が好ましく、例えば、フェニル基トリル基ナフチル基アントラニル基等が挙げられる。これらの基は、各種異性体を含む。

0022

本発明の反応操作工程において使用する金属アルコキシドの金属原子としては、例えば、理化学辞典第4版(岩波書店出版)に記載されている、リチウム原子ナトリウム原子カリウム原子等の1A族原子マグネシウム原子カルシウム原子等の2A族原子、アルミニウム等の3B族原子が挙げられる。

0023

前記金属アルコキシドの具体例としては、例えば、リチウムメトキシドナトリウムメトキシドカリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、カリウムt-ブトキシド等の1A族金属アルコキシドマグネシウムメトキシドカルシウムメトキシド等の2A族金属アルコキシド;アルミニウムイソプロポキシド等の3B族金属アルコキシドが挙げられるが、好ましくはナトリウムアルコキシド、更に好ましくはナトリウムメトキシドが使用される。

0024

前記金属アルコキシドの使用量は、脂肪族カルボン酸エステル類に対して、好ましくは1.0〜2.5倍モル、更に好ましくは1.1〜2.0倍モルである。これらの金属アルコキシドは、単独又は二種以上を混合して使用しても良い。

0025

本発明の反応操作工程において使用するアセトニトリルの量は、脂肪族カルボン酸エステル類に対して、好ましくは1.1〜2.5倍モル、更に好ましくは1.2〜2.0倍モルである。

0026

本発明の反応操作工程は、例えば、不活性ガス雰囲気にて、金属アルコキシド、脂肪族カルボン酸エステル類及びアセトニトリルを混合し、好ましくは50〜110℃、更に好ましくは60〜100℃に加熱して反応させる等の方法によって行われる。その際の反応圧力は、特に限定されない。

0027

(B)層分離工程
本発明の層分離工程は、反応操作工程で得られたβ-ケトニトリルの金属塩を含む反応液に、有機溶媒と水を添加・混合して、有機層と水層に分離させて、β-ケトニトリルの金属塩が溶解している水層(水溶液)を得る工程である。

0028

本発明の層分離工程において添加される有機溶媒としては、水層と有機層が層分離出来る有機溶媒ならば特に限定はされないが、例えば、ジエチルエーテルジイソプロピルエーテル等のエーテル類ベンゼントルエン等の芳香族炭化水素類クロロベンゼンジクロロベンゼン等のハロゲン化芳香族炭化水素類;酢酸エチル酢酸ブチル等のエステル類が挙げられるが、好ましくはエーテル類、芳香族炭化水素類、更に好ましくは芳香族炭化水素類が使用される。これら有機溶媒は、単独又は二種以上を混合して使用しても良く、又、攪拌性を高めるために、低級アルコール類を層の分離を損なわない程度で加えても良い。

0029

前記有機溶媒の添加量は、有機層と水層とが分離するような量であれば特に制限がないが、脂肪族カルボン酸エステル類に対して、好ましくは0.5〜30容量倍、更に好ましくは1〜10容量倍である。

0030

前記水の添加量は、反応操作工程で得られたβ-ケトニトリルの金属塩を完全に溶解させるような量であれば特に制限されないが、脂肪族カルボン酸エステル類に対して、好ましくは1〜50容量倍、更に好ましくは2〜30容量倍である。

0031

なお、本発明の層分離工程では、冷却に伴って反応液が固化するのを防ぐために、反応液に先に有機溶媒を加えて流動性を高め、次いで攪拌下で水を添加・混合するのが好ましい。その際の反応液の温度は、好ましくは10〜50℃、更に好ましくは20〜40℃である。

0032

(C)中和・抽出工程
本発明の中和・抽出工程は、層分離工程によって得られたβ-ケトニトリルの金属塩を含む水溶液に酸を加えて中和し、更に有機溶媒で抽出して、遊離のβ-ケトニトリルを取得する工程である。

0033

本発明の中和・抽出工程によって使用する酸としては、例えば、塩酸硫酸硝酸リン酸メタンスルホン酸酢酸塩化アンモニウム(又はその水溶液)等が挙げられるが、好ましくは塩酸、硫酸、塩化アンモニウム(又はその水溶液)が使用される。

0034

前記酸の使用量は、水溶液のpH値を好ましくは6〜10にするような量であれば特に制限はない。なお、酸の添加は、水溶液の温度が、0〜50℃になるような範囲で行うのが好ましい。

0035

本発明の中和・抽出工程において使用する有機溶媒としては、水溶液中(水層中)に含まれる遊離のβ-ケトニトリルを抽出出来る有機溶媒ならば特に限定はされないが、例えば、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;ジクロロメタンジクロロエタン等のハロゲン化脂肪族炭化水素類が挙げられるが、好ましくは芳香族炭化水素類、酢酸エステル、更に好ましくは芳香族炭化水素類が使用される。

0036

前記有機溶媒の使用量としては、前記の中和で得られた水溶液中(水層中)の遊離のβ-ケトニトリルを抽出出来るような量であれば特に制限されない。

0037

本発明の中和・抽出工程によって、遊離のβ-ケトニトリルが有機溶媒溶液として高純度で得られるが、これは、例えば、濃縮蒸留晶析再結晶カラムクロマトグラフィー等による一般的な方法によって更に分離・精製することが出来る。なお、β-ケトニトリルは熱に対して不安定であるため、蒸留で分離・精製する際には、薄膜蒸留装置流下膜式蒸留装置を用いるのが望ましい。

0038

次ぎに、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。

0039

実施例1(3-シクロプロピル-3-オキソプロピオニトリルの合成)
攪拌装置温度計滴下漏斗及び還流冷却器を備えた内容積1000mlのガラスフラスコに、窒素雰囲気下、ナトリウムメトキシド81.0g(1.5mol)、シクロプロパンカルボン酸メチル100.0g(1.0mol)及びアセトニトリル61.5g(1.5mol)を加え、還流下(82℃)で6時間反応させた。反応終了後、トルエン400mlを加えて室温まで冷却し、液温を30℃以下に保ちながら、攪拌下で水200mlをゆるやかに滴下し、得られた水層を分液した。次いで、水層を氷浴中で冷却しながら、12mol/l塩酸135ml(1.6mol)を加えて水溶液のpHを7.0にした後、トルエン200mlで3回抽出し、得られたトルエン層飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mlで洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、トルエン層を高速液体クロマトグラフィーにより分析絶対定量法)したところ、目的とする3-シクロプロピル-3-オキソプロピオニトリルが81.1g(反応収率74%)、副生成物である3-オキソブチロニトリルが0.45g(目的物に対して0.55質量%)、ピリミジン類が0.15g(目的物に対して0.18質量%)生成していた。その後、減圧下で濃縮し、帯黄色液体として純度98.2%(高速液体クロマトグラフィーによる分析値)の3-シクロプロピル-3-オキソプロピオニトリル80.2gが得られた(単離収率72%)。3-シクロプロピル-3-オキソプロピオニトリルの物性値は、以下の通りであった。

0040

EI-MS(m/e);69(M-CH2CN)、CI-MS(m/e);110(M+1)
IR(液膜法、cm-1);3200〜2900、2261、1713、1389、1073、953
1H-NMR(CDCl3、δ(ppm));1.05〜1.15(2H,m)、1.18〜1.25(2H,m)、2.06〜2.15(1H,m)、3.64(2H,s)

0041

比較例1(3-シクロプロピル-3-オキソプロピオニトリルの合成:層分離工程なし)
実施例1と同様な装置に、窒素雰囲気下、ナトリウムメトキシド81.0g(1.5mol)、シクロプロパンカルボン酸メチル100.0g(1.0mol)及びアセトニトリル61.5g(1.5mol)を加え、還流下(82℃)で6時間反応させた。反応終了後、トルエン400mlを加えて室温まで冷却し、液温を30℃以下に保ちながら、6mol/l塩酸280ml(1.6mol)及び水100mlを加えて水溶液のpHを2.0にした後、トルエン200mlで3回抽出し、得られたトルエン層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mlで洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、トルエン層を高速液体クロマトグラフィーにより分析(絶対定量法)したところ、目的とする3-シクロプロピル-3-オキソプロピオニトリルが72.3g(反応収率66%)、副生成物である3-オキソブチロニトリルが0.60g(目的物に対して0.83質量%)、ピリミジン類が1.33g(目的物に対して1.8質量%)生成していた。その後、減圧下で濃縮し、帯黄色液体として純度93.6%(高速液体クロマトグラフィーによる分析値)の3-シクロプロピル-3-オキソプロピオニトリル77.2gが得られた(単離収率66%)。

0042

実施例2(4-メチル-3-オキソペンタンニトリルの合成)
実施例1と同様な装置に、窒素雰囲気下、ナトリウムメトキシド81.0g(1.5mol)、イソ酪酸メチル102.1g(1.0mol)及びアセトニトリル61.5g(1.5mol)を加え、還流下(82℃)で6時間反応させた。反応終了後、トルエン400mlを加えて室温まで冷却し、液温を35℃以下に保ちながら、攪拌下で水200mlをゆるやかに滴下し、得られた水層を分液した。次いで、水層を氷浴中で冷却しながら、12mol/l塩酸95ml(1.1mol)を加えて水溶液のpHを7.7にした後、トルエン300mlで3回抽出し、得られたトルエン層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mlで洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、減圧下で濃縮し、薄黄色液体として純度98.5%(ガスクロマトグラフィーによる面積百分率)の4-メチル-3-オキソペンタンニトリル78.9gが得られた(単離収率70%)。4-メチル-3-オキソペンタンニトリルの物性値は、以下の通りであった。

0043

EI-MS(m/e);71(M-CH2CN)、CI-MS(m/e);112(M+1)
IR(液膜法、cm-1);3700〜3100、3100〜2800、2263、1725、1468、1389、1306、1048、939
1H-NMR(CDCl3、δ(ppm));1.18(6H,d,J=6.8Hz)、2.84(1H,m)、3.94(2H,s)

0044

実施例3(4,4-ジメチル-3-オキソペンタンニトリルの合成)
攪拌装置、温度計、滴下漏斗及び還流冷却器を備えた内容積100mlのガラス製フラスコに、窒素雰囲気下、ナトリウムメトキシド8.10g(0.15mol)、ピバリン酸メチル11.62g(1.0mol)及びアセトニトリル6.15g(0.15mol)を加え、還流下(82℃)で6時間反応させた。反応終了後、トルエン40mlを加えて室温まで冷却し、液温を35℃以下に保ちながら、攪拌下で水45mlをゆるやかに滴下し、得られた水層を分液した。次いで、水層を氷浴中で冷却しながら、12mol/l塩酸9.5ml(0.11mol)を加えて水溶液のpHを7.7にした後、トルエン30mlで3回抽出し、得られたトルエン層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mlで洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、トルエン層を高速液体クロマトグラフィーにより分析(絶対定量法)したところ、目的とする4,4-ジメチル-3-オキソペンタンニトリルが7.25g(反応収率58%)、副生成物である3-オキソブチロニトリルが0.01g(目的物に対して0.20質量%)、ピリミジン類が0.01g(目的物に対して0.14質量%)生成していた。その後、減圧下で濃縮し、薄黄色固体として純度98.4%(高速液体クロマトグラフィーによる面積百分率)の4,4-ジメチル-3-オキソペンタンニトリル7.21gが得られた(単離収率58%)。4,4-ジメチル-3-オキソペンタンニトリルの物性値は、以下の通りであった。

0045

EI-MS(m/e);57(M-COCH2CN)、CI-MS(m/e);126(M+1)
IR(液膜法、cm-1);3000〜2800、2266、1721、1485、1391、1325、1067、935
1H-NMR(CDCl3、δ(ppm));1.21(9H,s)、3.70(2H,s)
融点;67.8〜68.7℃

0046

比較例2(4,4-ジメチル-3-オキソペンタンニトリルの合成:層分離工程なし)
実施例3と同様な装置に、窒素雰囲気下、ナトリウムメトキシド8.10g(0.15mol)、ピバリン酸メチル11.62g(0.10mol)及びアセトニトリル6.15g(0.15mol)を加え、還流下(82℃)で6時間反応させた。反応終了後、トルエン40mlを加えて室温まで冷却し、液温を30℃以下に保ちながら、6mol/l塩酸28ml(0.16mol)及び水10mlを加えて水溶液のpHを2.0にした後、トルエン20mlで3回抽出し、得られたトルエン層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mlで洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、トルエン層を高速液体クロマトグラフィーにより分析(絶対定量法)したところ、目的とする4,4-ジメチル-3-オキソペンタンニトリルが7.22g(反応収率58%)、副生成物である3-オキソブチロニトリルが0.04g(目的物に対して0.55質量%)、ピリミジン類が0.13g(目的物に対して1.8質量%)生成していた。その後、減圧下で濃縮し、薄黄色液体として純度94.6%(高速液体クロマトグラフィーによる面積百分率)の4,4-ジメチル-3-オキソペンタンニトリル7.63gが得られた(単離収率58%)。

発明の効果

0047

本発明により、簡便な方法にて、入手が容易な脂肪族カルボン酸エステル類から、高純度で収率良くβ-ケトニトリル類を得る、工業的に好適なβ-ケトニトリル類の製法を提供することが出来る。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ