図面 (/)

技術 水性樹脂分散体用乳化剤

出願人 第一工業製薬株式会社
発明者 倉橋宏幸羽田康伸
出願日 2001年2月8日 (19年0ヶ月経過) 出願番号 2001-032425
公開日 2002年8月20日 (17年6ヶ月経過) 公開番号 2002-233745
状態 未査定
技術分野 乳化剤、分散剤、気泡剤、湿潤剤 ポリエーテル 重合方法(一般)
主要キーワード 河川汚濁 ネスラー管 水系乳化重合 電着塗装用 発明乳化剤 マーロン 芳香族系モノマー 顔料混和性
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2002年8月20日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (1)

課題

乳化重合時の重合安定性が高く、かつ機械定性が良好で低泡性エマルジョンを得ることができ、しかも、エマルジョンから得られたポリマーフィルム耐水性を著しく改善できる水性樹脂分散体乳化剤を提供する。

解決手段

水性樹脂分散体用乳化剤を、次の一般式(1)で表される化合物(I)からなるものとする。

化1

(ここで、上記一般式(1)中、R1は炭素数8〜12のアルキル基、R2は水素またはプロペニル基、R3、R4、R5は、それぞれ独立して炭素数1〜8の炭化水素基、Aは炭素数2〜4のアルキレン基または置換アルキレン基、nは0〜200の整数、X−は1価の陰イオンを表す。)

概要

背景

従来、乳化重合用乳化剤としては、各種アニオン性界面活性剤の他に、アルキルイミダゾリン塩、アルキルヒドロキシエチルイミダゾリン塩アルキルピリジニウム塩アルキルトリメチルアンモニウム塩ジアルキルジメチルアンモニウム塩、2−アルコキシエチルアンモニウム塩、3−アルコキシ−2−ヒドロキシプロピルアンモニウム塩、塩化ベンザルコニウム塩化ベンゼトニウム等のカチオン性界面活性剤や、ポリオキシエチレンアルキルエーテルポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルポリオキシエチレン脂肪酸エステルポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー等のノニオン性界面活性剤が、単独で使用されるか、2種以上併用されている。

しかしながら、従来のカチオン性乳化剤を使用して乳化重合を行った場合、得られたエマルジョンの安定性、またエマルジョンから製造されたフィルム性質等は、かならずしも充分に満足し得るものでなく、多くの解決すべき問題点が残されている。

即ち、エマルジョンの重合安定性、得られたエマルジョンの起泡性機械安定性、化学安定性顔料混和性凍結融解安定性、貯蔵安定性等に問題があり、特に、重合安定性、起泡性、機械安定性、化学安定性については、改善が必要とされている。

さらに、エマルジョンからポリマーフィルムを作成した際、使用した乳化剤遊離の状態でポリマーフィルムに残るため、フィルムの耐水性接着性が劣る等の問題が生じており、例えば、塗料などに適用した場合、重大な欠点となっている。

また、エマルジョンを塩析等の手段によって破壊してポリマーを取り出すとき、排水中に多くの乳化剤が含有され、河川汚濁の原因となるため、乳化剤の除去処理に多大な労力が必要となる。

そこで、上記の問題点の改善策として、共重合性不飽和基を有する反応性乳化剤が数多く提案されている。例えば、特公昭53−47275号及び特開昭55−98201号等にはカチオン性の反応性乳化剤が記載され、また、特開昭56−28208号及び特開昭50−98484号等には非イオン性の反応性乳化剤につきそれぞれ記載されていて、各種モノマーについて乳化重合が試みられている。しかしながら、いずれも上記問題点を充分に解決するまでには至っていないのが現状である。

概要

乳化重合時の重合安定性が高く、かつ機械安定性が良好で低泡性のエマルジョンを得ることができ、しかも、エマルジョンから得られたポリマーフィルムの耐水性を著しく改善できる水性樹脂分散体用乳化剤を提供する。

水性樹脂分散体用乳化剤を、次の一般式(1)で表される化合物(I)からなるものとする。

(ここで、上記一般式(1)中、R1は炭素数8〜12のアルキル基、R2は水素またはプロペニル基、R3、R4、R5は、それぞれ独立して炭素数1〜8の炭化水素基、Aは炭素数2〜4のアルキレン基または置換アルキレン基、nは0〜200の整数、X−は1価の陰イオンを表す。)

目的

本発明は上記に鑑みてなされたものであり、乳化重合時の重合安定性が高く、かつ機械安定性が良好で低泡性のエマルジョンを得ることができ、しかも、エマルジョンから得られたポリマーフィルムの耐水性を著しく改善できる水性樹脂分散体用乳化剤を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

下記一般式(1)で表される化合物(I)からなる水性樹脂分散体乳化剤

請求項

ID=000003HE=035 WI=086 LX=0620 LY=0400(ここで、一般式(1)中、R1は炭素数8〜12のアルキル基、R2は水素またはプロペニル基、R3、R4、R5は、それぞれ独立して炭素数1〜8の炭化水素基、Aは炭素数2〜4のアルキレン基または置換アルキレン基、nは0〜200の整数、X−は1価の陰イオンを表す。)

請求項2

下記一般式(2)で表される化合物(II)からなる水性樹脂分散体用乳化剤。

請求項

ID=000004HE=025 WI=069 LX=0255 LY=1200(ここで、一般式(2)中、R1は炭素数8〜12のアルキル基、R2は水素またはプロペニル基、Aは炭素数2〜4のアルキレン基または置換アルキレン基、nは0〜200の整数、Yは水素または下記一般式(3)で表される置換基であり、[化3]中、R3、R4、R5は、それぞれ独立して炭素数1〜8の炭化水素基、mは0〜5の整数、X−は1価の陰イオンを表す。)

請求項

ID=000005HE=030 WI=088 LX=0610 LY=1450

技術分野

0001

本発明は、水性樹脂分散体乳化剤に関し、特にエチレン性不飽和単量体水系乳化重合に用いる、新規かつ有用な反応性乳化剤に関する。

背景技術

0003

しかしながら、従来のカチオン性乳化剤を使用して乳化重合を行った場合、得られたエマルジョンの安定性、またエマルジョンから製造されたフィルム性質等は、かならずしも充分に満足し得るものでなく、多くの解決すべき問題点が残されている。

0004

即ち、エマルジョンの重合安定性、得られたエマルジョンの起泡性機械安定性、化学安定性顔料混和性凍結融解安定性、貯蔵安定性等に問題があり、特に、重合安定性、起泡性、機械安定性、化学安定性については、改善が必要とされている。

0005

さらに、エマルジョンからポリマーフィルムを作成した際、使用した乳化剤が遊離の状態でポリマーフィルムに残るため、フィルムの耐水性接着性が劣る等の問題が生じており、例えば、塗料などに適用した場合、重大な欠点となっている。

0006

また、エマルジョンを塩析等の手段によって破壊してポリマーを取り出すとき、排水中に多くの乳化剤が含有され、河川汚濁の原因となるため、乳化剤の除去処理に多大な労力が必要となる。

0007

そこで、上記の問題点の改善策として、共重合性不飽和基を有する反応性乳化剤が数多く提案されている。例えば、特公昭53−47275号及び特開昭55−98201号等にはカチオン性の反応性乳化剤が記載され、また、特開昭56−28208号及び特開昭50−98484号等には非イオン性の反応性乳化剤につきそれぞれ記載されていて、各種モノマーについて乳化重合が試みられている。しかしながら、いずれも上記問題点を充分に解決するまでには至っていないのが現状である。

発明が解決しようとする課題

0008

本発明は上記に鑑みてなされたものであり、乳化重合時の重合安定性が高く、かつ機械安定性が良好で低泡性のエマルジョンを得ることができ、しかも、エマルジョンから得られたポリマーフィルムの耐水性を著しく改善できる水性樹脂分散体用乳化剤を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

請求項1の水性樹脂分散体用乳化剤は、上記の課題を解決するために、下記一般式(1)で表される化合物(I)からなるものとする。

0010

ID=000006HE=035 WI=086 LX=0620 LY=0800
(ここで、一般式(1)中、R1は炭素数8〜12のアルキル基、R2は水素またはプロペニル基、R3、R4、R5は、それぞれ独立して炭素数1〜8の炭化水素基、Aは炭素数2〜4のアルキレン基または置換アルキレン基、nは0〜200の整数、X−は1価の陰イオンを表す。)
請求項2の水性樹脂分散体用乳化剤は、下記一般式(2)で表される化合物(II)からなるものとする。

0011

ID=000007HE=025 WI=069 LX=0255 LY=1650
(ここで、一般式(2)中、R1は炭素数8〜12のアルキル基、R2は水素またはプロペニル基、Aは炭素数2〜4のアルキレン基または置換アルキレン基、nは0〜200の整数、Yは水素または下記一般式(3)で表される置換基であり、一般式(3)中、R3、R4、R5は、それぞれ独立して炭素数1〜8の炭化水素基、mは0〜5の整数、X−は1価の陰イオンを表す。)

発明を実施するための最良の形態

0012

[化合物(I)及び(II)]化合物(I)及び(II)をそれぞれ示す、一般式(1)及び(2)におけるR1は炭素数8〜12のアルキル基であり、具体的には、オクチル基、ノニル基、デシル基ドデシル基などが挙げられる。R1の炭素数が8未満、あるいは12を超える場合、乳化重合時の安定性が悪くなるという問題が生じる。

0013

R2は水素またはプロペニル基である。プロペニル基には1−プロペニル基、2−プロペニル基、イソプロペニル基があり、特に1−プロペニル基が、共重合しやすいという理由で好ましい。

0014

Aは、炭素数2〜4のアルキレン基、又はメチルエチルなどによって置換された置換アルキレン基である。例えば、単独のエチレン基プロピレン基ブチレン基、イソブチレン基等、若しくはこれらのホモポリマーブロックポリマー、又はランダムポリマーであり、あるいはそれらの混合物であってもよい。

0015

nは0〜200の整数であり、好ましくは0〜100の整数である。nが200を超える場合、界面活性能が低下するという問題が生じる。

0016

Yは、水素または一般式(3)で表される置換基である。

0017

一般式(1)及び(3)中の、R3、R4、R5は、それぞれ炭素数1〜8の炭化水素基であり、例としては、メチル基エチル基プロピル基イソプロピル基ブチル基、イソブチル基ペンチル基ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基等のアルキル基、アリル基ブテニル基イソブテニル基、ペンテニル基ヘキセニル基等のアルケニル基ベンジル基メチルベンジル基等のアラルキル基が挙げられ、メチル基、エチル基、ベンジル基が好ましい。

0018

一般式(3)中、mは0〜5の整数であり、好ましくは0〜2の整数である。mが5を超える場合、界面活性能が低下するという問題が生じる。

0019

さらに、一般式(1)及び(3)中、X−は1価の陰イオンを表し、例えば、Cl−、Br−、I−等のハロゲン陰イオン、CH3SO4−、C2H5SO4−等のアルキル硫酸イオンが挙げられ、Cl−、CH3SO4−が好ましい。

0020

[水性樹脂分散体用乳化剤]本発明の水性樹脂分散体用乳化剤は、上記一般式(1)又は(2)で表される化合物(I)又は(II)の1種又は複数種からなるものである。

0021

本発明の水性樹脂分散体用乳化剤を得るための方法は特に限定されるものではないが、例えば、触媒存在下、エピハロヒドリンアルキル化プロペニルフェノールを付加させ、さらに第3級アミンと反応させることにより得ることができる。

0022

または、アルキル化プロペニルフェノールにアルキレンオキシドを常法にて付加させ、次に触媒存在下、グリシジルトリメチルアンモニウムクロライド(例えば、カチオンマスターG[四日市合成(株)製])と反応させるか、または、エピハロヒドリンを付加し、さらに第3級アミンと反応させるか、あるいはアルカリを作用させ、末端エポキシ化した後、第2級アミンと反応させ、次に、第4級化することによっても本発明の乳化剤を得ることができる。

0023

[本発明乳化剤の乳化重合への適用]本発明の乳化剤は各種モノマーの乳化重合に適用することができ、モノマーの種類は特に限定されないが、例としては、アクリル酸メチルアクリル酸エチルアクリル酸ブチルアクリル酸2−エチルヘキシルメタクリル酸メチルメタクリル酸ブチル、アクリロニトリルアクリルアミドアクリル酸ヒドロキシエチルエステルアクリル酸、メタクリル酸等のアクリル系モノマースチレンジビニルベンゼン等の芳香族系モノマー酢酸ビニル等のビニルエステル系モノマー塩化ビニル塩化ビニリデン等のハロゲン化オレフィン系モノマー、ブタジエンイソプレンクロロプレン等の共役ジオレフィン系モノマー等、その他、エチレン無水マレイン酸マレイン酸メチル等が挙げられる。これらモノマーは、1種または2種以上を用いることができる。

0024

本発明の乳化剤は、通常、モノマー総量に対して0.1〜20重量%、好ましくは、0.2〜5重量%の範囲で使用する。

0025

本発明の乳化剤を用いる乳化重合には、従来公知の重合開始剤が特に制限なく使用できる。代表的な例としては、過酸化水素過硫酸カリウム過硫酸ナトリウム過硫酸アンモニウム過酸化ベンゾイル、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン二塩酸塩等が挙げられる。

0026

また、重合促進剤として、亜硫酸水素ナトリウム硫酸第1鉄アンモニウム等を用い、レドックス重合を行うこともできる。

0027

本発明の乳化剤は、単独で使用した場合でも良好な水性樹脂分散体が得られるが、必要に応じて、他の乳化剤あるいは保護コロイド剤を併用してもよい。

0028

本発明の乳化剤を用いて得られる水性樹脂分散体は、例えば、印刷インキ、塗料(建築用家庭用用、電着塗装用等)等のバインダーインクジェット用メディアのバインダー、接着剤粘着剤被覆剤含浸補強剤等として、木材、金属、紙、布、プラスチックセラミック、その他コンクリート等に適用することができる。

0029

以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。

0030

[合成例1−乳化剤(A)の合成]攪拌機温度計及び還流管を備えた反応容器に、ノニルプロペニルフェノール260g(ノニル基がヒドロキシル基に対してパラ位オルト位=80/20の混合物)を仕込み三フッ化ホウ素エーテル錯体を触媒として90℃の温度でエピクロロヒドリン93gを10時間反応させたのち、トリメチルアミン30%水溶液197gを追加し、90℃の温度でさらに10時間攪拌した。内容物を分液ロートに移し、水/イソプロピルアルコール=1/1(容積比)500mlで希釈し、ヘキサン200mlで2回洗浄したのち、濃縮することにより反応組成物(乳化剤(A))を得た。得られた反応性乳化剤(A)は、次式(4)で示される構造を有する。

0031

0032

[合成例2−乳化剤(B)の合成]オートクレーブにノニルプロペニルフェノール260gを仕込み、水酸化ナトリウムを触媒として圧力1.5kg/cm2、温度130℃の条件にて、エチレンオキサイド220gを反応させ、エチレンオキサイド5モル付加体を得た。

0033

次に、上記のエチレンオキサイド5モル付加体480gに三フッ化ホウ素エーテル錯体を触媒として90℃の温度でエピクロロヒドリン93gを10時間反応させたのち、トリメチルアミン30%水溶液197gを追加し、90℃の温度でさらに10時間攪拌した。内容物を分液ロートに移し、水/イソプロピルアルコール=1/1(容積比)500mlで希釈し、ヘキサン200mlで2回洗浄したのち、濃縮することにより、反応組成物(乳化剤(B))を得た。得られた反応性乳化剤(B)は、次式(5)で示される構造を有する。

0034

0035

[合成例3−乳化剤(C)の合成]乳化剤(B)の合成例の中間体であるエチレンオキサイド5モル付加体480gに三フッ化ホウ素エーテル錯体を触媒として90℃の温度でエピクロロヒドリン185gを10時間反応させたのち、トリメチルアミン30%水溶液394gを追加し、90℃の温度でさらに10時間攪拌した。内容物を分液ロートに移し、水/イソプロピルアルコール=1/1(容積比)500mlで希釈し、ヘキサン200mlで2回洗浄したのち、濃縮することにより、反応組成物(乳化剤(C))を得た。得られた反応性乳化剤(C)は、次式(6)で示される構造を有する。

0036

0037

[合成例4−乳化剤(D)の合成]オートクレーブにオクチルプロペニルフェノール246gを仕込み、水酸化カリウムを触媒として圧力1.5kg/cm2、温度130℃の条件にて、ブチレンオキサイド360g、次にエチレンオキサイド2200gを反応させ、ブチレンオキサイド5モル・エチレンオキサイド50モルブロック付加体を得た。

0038

次に、上記のブチレンオキサイド5モル・エチレンオキサイド50モルブロック付加体2806gに三フッ化ホウ素エーテル錯体を触媒として90℃の温度でエピクロロヒドリン185gを10時間反応させたのち、トリメチルアミン30%水溶液394gを追加し、90℃の温度でさらに10時間攪拌した。内容物を分液ロートに移し、水/イソプロピルアルコール=1/1(容積比)500mlで希釈し、ヘキサン200mlで2回洗浄したのち、濃縮することにより反応組成物(乳化剤(D))を得た。得られた反応性乳化剤(D)は、次式(7)で示される構造を有する。

0039

0040

[合成例5−乳化剤(E)の合成]オートクレーブにオクチルプロペニルフェノール246gを仕込み、水酸化カリウムを触媒として圧力1.5kg/cm2、温度130℃の条件にて、エチレンオキサイド880gを反応させ、エチレンオキサイド20モル付加体を得た。

0041

次に、上記のエチレンオキサイド20モル付加体1126gに三フッ化ホウ素エーテル錯体を触媒として90℃の温度でエピクロロヒドリン93gを10時間反応させ、エチレンオキサイド20モル・エピクロロヒドリン付加体を得た。

0042

次に攪拌機、温度計及び還流管を備えた反応容器に、苛性ソーダ20%水溶液280gを仕込み、温度を50℃に保ちながら、上記のエチレンオキサイド20モル・エピクロロヒドリン付加体1126gを滴下し、1時間反応させたのち、内容物を40℃以下に冷却し、ジメチルアミン50%水溶液99gを滴下し、さらに1時間反応させた。内容物を分液ロートに移し、水層を除去したのち、ジエチルエーテル150gで希釈し、これを200gの水で2回洗浄した。水を良く分離除去したエーテル層を濃縮して第3級アミン組成物を得た。

0043

次にこの第3級アミン組成物をベンジルクロライドで4級化し、さらに得られた組成物イオン交換処理して未反応物を除去することにより、反応組成物(乳化剤(E))を得た。得られた反応性乳化剤(E)は、次式(8)で示される構造を有する。

0044

0045

[合成例6−乳化剤(F)の合成]乳化剤(E)の合成例で得られた第3級アミン組成物をジメチル硫酸で4級化し、さらに得られた組成物をイオン交換処理して未反応物を除去することにより、反応組成物(乳化剤(F))を得た。得られた反応性乳化剤(F)は、次式(9)で示される構造を有する。

0046

0047

[合成例7−乳化剤(G)の合成]オートクレーブにドデシルプロペニルフェノール302gを仕込み、水酸化カリウムを触媒として圧力1.5kg/cm2、温度130℃の条件にて、エチレンオキサイド440gを反応させ、エチレンオキサイド10モル付加体を得た。

0048

次に、上記のエチレンオキサイド10モル付加体742gに苛性ソーダを触媒として用い、カチオンマスターG(グリシジルトリメチルアンモニウムクロライド73%水溶液、四日市合成(株)製)208gを滴下し、60℃にて8時間撹拌し反応させた。内容物を分液ロートに移し、水/イソプロピルアルコール=1/1(容積比)500mlで希釈し、ヘキサン200mlで2回洗浄したのち、濃縮することにより、反応組成物(乳化剤(G))を得た。得られた反応性乳化剤(G)は、次式(10)で示される構造を有する。

0049

0050

[実施例1〜7]撹拌機還流冷却器、温度計および滴下漏斗を備えた反応器に、イオン交換水294gと、上記合成例1〜7により得られた本発明乳化剤(A〜G)各6gを表1に示す通りそれぞれ仕込み、80℃まで昇温させた。窒素ガスにて重合系内溶存酸素を除去した後、アクリル酸ブチル10gとスチレン10g、過硫酸ナトリウム0.5gを加えて先行重合させた。重合開始10分後より、アクリル酸ブチル90gとスチレン90gのモノマー混合液を2時間かけて滴下、重合させてエマルジョンを得た。このときの乳化重合の安定性、エマルジョンの機械安定性、起泡性、およびこのエマルジョンより製造したポリマーフィルムの耐水性を下記の方法により評価した。結果を表1に示す。

0051

重合安定性:エマルジョンを150メッシュ金網濾過し、残渣を水洗後、乾燥して得た凝固物重量を、仕込みモノマー重量に対する%で表示した;
機械安定性:エマルジョン50gをマーロン試験機にて荷重10kg、回転数1000rpmで5分間攪拌し、生成した凝集物を150メッシュ金網で濾過し、残渣を水洗後、乾燥し、その重量をエマルジョンの固形分当たりの%で表示した;
起泡性:エマルジョンを水で2倍に希釈し、100mlネスラー管に30cc入れ、30回倒立を行い、静置5分後の泡の量を測定した;
耐水性:ガラス板上に0.5mm厚のポリマーフィルムを作成し、これを水に浸漬し、前記フィルムを透かして4.5ポイント文字が読めなくなるまでの時間を測定し、◎:1日以上、○:1時間以上、×:1時間未満で表示した。

0052

[比較例1]ラウリルトリメチルアンモニウムクロリドを乳化剤に用いた以外は、実施例1〜7と同様にしてエマルジョンを得た。これにつき、実施例1〜7と同じ方法で評価を行った。結果を表1に併記する。

0053

0054

[実施例8〜14]撹拌機、還流冷却器、温度計および滴下漏斗を備えた反応器にイオン交換水290gを仕込み、重合系内を窒素ガスにて置換した。アクリル酸エチル200gおよび表2に示す本発明乳化剤10gを混合し、この内の21gと過流酸カリウム0.2g、亜硫酸水素ナトリウム0.1gを反応器に加え、50℃で先行重合させた。重合開始10分後より、残りのモノマーと乳化剤の混合物189gを2時間かけて滴下し、滴下終了後2時間熟成してエマルジョンを得た。このときの乳化重合安定性、エマルジョンの機械安定性、エマルジョンより製造したポリマーフィルムの耐水性を実施例1〜7と同じ方法で評価した。また、接触角を次の方法で評価した。結果を表2に示す。

0055

接触角:ガラス板上に0.5mm厚のポリマーフィルムを作成し、水滴との接触角を測定した。

0056

[比較例2]ラウリルトリメチルアンモニウムクロリドを乳化剤に用いた以外は、実施例8〜14と同様にしてエマルジョンを得た。これにつき、実施例8〜14と同じ方法で評価を行った。結果を表2に併記する。

0057

0058

[実施例15〜21]酢酸ビニル170g、アクリル酸ブチル30g、イオン交換水290g、過硫酸アンモニウム0.5gおよび表3に示す本発明乳化剤10gを混合して混合モノマー乳濁液を調製し、窒素ガスにて溶存酸素を除去した。次に、撹拌機、還流冷却器、温度計および滴下漏斗を備えた反応器に上記混合モノマーの乳濁液を100g仕込み、85℃に昇温させて重合させた。続いて残りの混合モノマーの乳濁液400.5gを3時間かけて滴下し、滴下終了後3時間熟成し、エマルジョンを得た。

0059

このときの乳化重合安定性、エマルジョンの起泡性、エマルジョンより製造したポリマーフィルムの接触角及び耐水性を、実施例8〜14と同じ方法で評価した。結果を表3に示す。

0060

[比較例3]ラウリルトリメチルアンモニウムクロリドを乳化剤に用いた以外は、実施例15〜21と同様にしてエマルジョンを得た。これにつき、実施例15〜21と同じ方法で評価を行った。結果を表3に併記する。

0061

発明の効果

0062

以上述べたとおり、本発明の水性樹脂分散体用乳化剤によれば、乳化重合時の重合安定性が高く、かつ機械安定性が良好で低泡性のエマルジョンを得ることができ、しかも、エマルジョンから得られたポリマーフィルムの耐水性を著しく改善できる。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ