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技術 電流ヒューズ、及びこの電流ヒューズを用いた電池

出願人 アルプス電気株式会社
発明者 畦間忠満
出願日 2001年1月25日 (19年11ヶ月経過) 出願番号 2001-017456
公開日 2002年8月9日 (18年4ヶ月経過) 公開番号 2002-222625
状態 未査定
技術分野 ヒューズ 電池の接続・端子 電池の接続・端子
主要キーワード シーソー動作 耐熱性絶縁フィルム 外部引き出し端子 作用片 電気機器類 銀被膜 端面方向 高抵抗体
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (8)

課題

本発明は、低抵抗発熱体からなる電路を、200℃程度の低温で確実に遮断することができる、低電流作動可能電流ヒューズ、及びこの電流ヒューズを用いた電池を提供すること。

解決手段

絶縁材からなる絶縁基板11と、この絶縁基板11上に形成した少なくとも一対の電極部12と、この一対の電極部12間に接続され、所定値以上の電流が流れると発熱する発熱部13とを備え、この発熱部13と絶縁基板11との間に発熱部13より融点の低いアンダーコート層14を形成し、発熱部13の発熱が所定温度以上になるとアンダーコート層14が破壊し、発熱部13が断線して電極部12間の電路を遮断するようにしたので、アンダーコート層14の破壊により発熱部13を確実に断線できる。

概要

背景

従来、例えばリチウムポリマー次電池等の小型の電池収納した電気機器類において、例えば配線パターンショートしたりして、規定された電流よりも大きな電流(過電流)が流れると、電池内で化学変化を起こし、ガスが発生して電池内圧が上昇する。そして、発電素子包む電池の外装体膨張し、外装体に亀裂や破裂が発生して内部の電解液が外部に漏れたりして、電池を使用している電気機器類に悪影響を与えるおそれがあった。

そこで、従来の電池には、規定された電流よりも大きな過電流が流れると、電路遮断して安全を確保することができる電流ヒューズを備えたものがある。このような電流ヒューズは、電池の外装体内部の発電素子に接続された、導電性遮断部材を有し、この遮断部材はサーメット系無機質高抵抗体からなり、この遮断部材に過電流が流れると、遮断部材が800℃程度の高温発熱する。すると、遮断部材が溶融して断線し、電池の電路を遮断して電池の内圧上昇を停止させ、外装体に亀裂や破裂が発生するのを防止するようになっている。

概要

本発明は、低抵抗発熱体からなる電路を、200℃程度の低温で確実に遮断することができる、低電流で作動可能な電流ヒューズ、及びこの電流ヒューズを用いた電池を提供すること。

絶縁材からなる絶縁基板11と、この絶縁基板11上に形成した少なくとも一対の電極部12と、この一対の電極部12間に接続され、所定値以上の電流が流れると発熱する発熱部13とを備え、この発熱部13と絶縁基板11との間に発熱部13より融点の低いアンダーコート層14を形成し、発熱部13の発熱が所定温度以上になるとアンダーコート層14が破壊し、発熱部13が断線して電極部12間の電路を遮断するようにしたので、アンダーコート層14の破壊により発熱部13を確実に断線できる。

目的

しかし、従来の電流ヒューズは、過電流によって遮断部材が高温になって溶融しても、この溶融した遮断部材が完全に分離しないで、過電流が継続して流れるおそれがあった。また、遮断部材が800℃程度の高温になることにより、遮断部材周辺の電池の外装体、あるいは電池を搭載した機器に悪影響、あるいは危険を及ぼすおそれがあった。また、電流ヒューズを電池等に用いる場合、例えば5A程度の低電流で電流ヒューズを作動させるために、従来の電流ヒューズは、遮断部材を高抵抗体の部材で形成して800℃程度の高温にしていたので、電池特性劣化させるおそれがあった。本発明は、前述したような問題点に鑑みてなされたもので、低抵抗の発熱体からなる電路を、200℃程度の低温で確実に遮断することができる、低電流で作動可能な電流ヒューズ、及びこの電流ヒューズを用いた電池を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

絶縁材からなる絶縁基板と、この絶縁基板上に形成した少なくとも一対の電極部と、この一対の電極部間に接続され、所定値以上の電流が流れると発熱する発熱部とを備え、この発熱部と前記絶縁基板との間に前記発熱部より融点の低いアンダーコート層を形成し、前記発熱部の発熱が所定温度以上になると前記アンダーコート層が破壊して前記発熱部が断線するようにしたことを特徴とする電流ヒューズ

請求項2

前記発熱部は、幅寸法が前記電極部の幅寸法より狭く形成されていることを特徴とする請求項1記載の電流ヒューズ。

請求項3

前記アンダーコート層は、熱可塑性樹脂からなり、前記発熱部が所定温度以上に発熱すると、前記アンダーコート層が溶融して前記発熱部が断線するようにしたことを特徴とする請求項1、または2記載の電流ヒューズ。

請求項4

前記アンダーコート層は、熱硬化性樹脂からなり、前記発熱層が所定温度以上に発熱すると、前記アンダーコート層が焼損して前記発熱部を断線するようにしたことを特徴とする請求項1、または2記載の電流ヒューズ。

請求項5

前記発熱部の上部を絶縁材からなる保護膜で覆ったことを特徴とする請求項1、2、3、または4記載の電流ヒューズ。

請求項6

請求項1から5記載の構成を有する電流ヒューズと、発電素子を内部に収納した外装体とを備え、前記外装体には、この外装体の内圧上昇に応じて変位し前記電流ヒューズを破断可能な感圧手段を有し、前記電流ヒューズの一方の前記電極部には、前記発電素子の正極、あるいは負極が接続され、前記外装体の内圧が上昇すると前記感圧手段が変位し前記電流ヒューズの前記絶縁基板を破断して、前記発熱部が断線するようにしたことを特徴とする電池

請求項7

前記絶縁基板は、前記発熱部が形成された部分に応力集中部を設けたことを特徴とする請求項6記載の電池。

請求項8

前記応力集中部は、前記絶縁基板を凹状に切り欠いて形成したことを特徴とする請求項7記載の電池。

技術分野

0001

本発明は、電気機器等に使用される電流ヒューズ、及びこの電流ヒューズを用いた電池に関する。

背景技術

0002

従来、例えばリチウムポリマー次電池等の小型の電池を収納した電気機器類において、例えば配線パターンショートしたりして、規定された電流よりも大きな電流(過電流)が流れると、電池内で化学変化を起こし、ガスが発生して電池内圧が上昇する。そして、発電素子包む電池の外装体膨張し、外装体に亀裂や破裂が発生して内部の電解液が外部に漏れたりして、電池を使用している電気機器類に悪影響を与えるおそれがあった。

0003

そこで、従来の電池には、規定された電流よりも大きな過電流が流れると、電路遮断して安全を確保することができる電流ヒューズを備えたものがある。このような電流ヒューズは、電池の外装体内部の発電素子に接続された、導電性遮断部材を有し、この遮断部材はサーメット系無機質高抵抗体からなり、この遮断部材に過電流が流れると、遮断部材が800℃程度の高温発熱する。すると、遮断部材が溶融して断線し、電池の電路を遮断して電池の内圧上昇を停止させ、外装体に亀裂や破裂が発生するのを防止するようになっている。

発明が解決しようとする課題

0004

しかし、従来の電流ヒューズは、過電流によって遮断部材が高温になって溶融しても、この溶融した遮断部材が完全に分離しないで、過電流が継続して流れるおそれがあった。また、遮断部材が800℃程度の高温になることにより、遮断部材周辺の電池の外装体、あるいは電池を搭載した機器に悪影響、あるいは危険を及ぼすおそれがあった。また、電流ヒューズを電池等に用いる場合、例えば5A程度の低電流で電流ヒューズを作動させるために、従来の電流ヒューズは、遮断部材を高抵抗体の部材で形成して800℃程度の高温にしていたので、電池特性劣化させるおそれがあった。本発明は、前述したような問題点に鑑みてなされたもので、低抵抗発熱体からなる電路を、200℃程度の低温で確実に遮断することができる、低電流で作動可能な電流ヒューズ、及びこの電流ヒューズを用いた電池を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0005

前記課題を解決するための第1の解決手段として本発明の電流ヒューズは、絶縁材からなる絶縁基板と、この絶縁基板上に形成した少なくとも一対の電極部と、この一対の電極部間に接続され、所定値以上の電流が流れると発熱する発熱部とを備え、この発熱部と前記絶縁基板との間に前記発熱部より融点の低いアンダーコート層を形成し、前記発熱部の発熱が所定温度以上になると前記アンダーコート層が破壊して前記発熱部が断線するような構成とした。

0006

また、前記課題を解決するための第2の解決手段として、前記発熱部は、幅寸法が前記電極部の幅寸法より狭く形成されている構成とした。

0007

また、前記課題を解決するための第3の解決手段として、前記アンダーコート層は、熱可塑性樹脂からなり、前記発熱部が所定温度以上に発熱すると、前記アンダーコート層が溶融して前記発熱部が断線するような構成とした。

0008

また、前記課題を解決するための第4の解決手段として、前前記アンダーコート層は、熱硬化性樹脂からなり、前記発熱層が所定温度以上に発熱すると、前記アンダーコート層が焼損して前記発熱部が断線するような構成とした。

0009

また、前記課題を解決するための第5の解決手段として、前記発熱部の上部を絶縁材からなる保護膜で覆った構成とした。

0010

また、前記課題を解決するための第6の解決手段として、請求項1から5記載の構成を有する電流ヒューズと、発電素子を内部に収納した外装体とを備え、前記外装体には、この外装体の内圧上昇に応じて変位し前記電流ヒューズを破断可能な感圧手段を有し、前記電流ヒューズの一方の前記電極部には、前記発電素子の正極、あるいは負極が接続され、前記外装体の内圧が上昇すると前記感圧手段が変位し前記電流ヒューズの前記絶縁基板を破断して、前記発熱部が断線するような構成とした。

0011

また、前記課題を解決するための第7の解決手段として、前記絶縁基板は、前記発熱部が形成された部分に応力集中部を設けた構成とした。

0012

また、前記課題を解決するための第8の解決手段として、前記応力集中部は、前記絶縁基板を凹状に切り欠いて形成した構成とした。

発明を実施するための最良の形態

0013

以下、本発明の電流ヒューズを図面に基づき説明する。まず、図1は本発明の第1の実施の形態の電流ヒューズを示す図であり、図2は本発明の電流ヒューズの動作を説明する図であり、図3は本発明の第2の実施の形態の電流ヒューズを示す図であり、図4は本発明の第3の実施の形態の電流ヒューズを示す図である。

0014

先ず、本発明の第1の実施の形態の電流ヒューズH1を図1に基づいて説明すると、セラミック等の絶縁材からなる絶縁基板11は、外形矩形状でチップ状をなしている。また、絶縁基板11の一方の面には、一対の電極部12が間隔をおいて形成されている。この電極部12は、例えば、絶縁基板11上に印刷等により形成した銀被膜で構成されている。

0015

また、一対の電極部12間には、それぞれの電極部12に接続される発熱部13が形成されており、この発熱部13は、電極部12より幅狭で帯状に形成されている。前記発熱部13は、電極部12と同様に印刷等により導電性の銀被膜で形成されて低抵抗になっている。そして、一対の電極部12間には、発熱部13によって電路が形成されている。 前記発熱部13は、電極部12より幅狭のために電気抵抗が電極部12より大きくなっており、発熱部13を流れる電流が所定値以上、例えば5A程度の低電流が流れても、発熱部13を300℃程度の低温で発熱させることができるようになるようになっている。

0016

また、発熱部13と絶縁基板11との間には、発熱部13より融点の低い、例えば、200℃程度で溶解可能な熱可塑性樹脂からなるアンダーコート層14が印刷等により形成されている。このような構成の電流ヒューズH1の製造方法は、まず、絶縁基板11上にアンダーコート層14を印刷等で形成し、このアンダーコート層14の上から発熱部13を形成すると共に電極部12を同時に形成する。

0017

そして、発熱部13に所定値以上の電流(過電流)、例えば5A程度の低電流が流れると発熱部13が発熱する。この発熱が、所定温度以上、例えば200℃程度の低温でアンダーコート層14が部分的に溶融して破壊し、図2に示すように、下部の絶縁基板11が部分的に露出した破壊部14aが形成される。すると、アンダーコート層14上に形成していた発熱部13は、破壊部14a上が断線して、図示左右の電極部12間の電路を遮断することができる。

0018

また、図3は本発明の第2の実施の形態の電流ヒューズH2を示すものであり、この電流ヒューズH2は、第1の実施の形態の電流ヒューズH1の発熱部13の上部を、ポリイミド等の耐熱性絶縁フィルムからなる保護膜15で覆ったものである。また、電極部12は、電池内部の発電素子から延出される引き出し端子半田付けするために、下部の銀被膜層12aの上に半田メッキ層12bを形成して半田付け性を良くしている。このような第2の実施の形態の電流ヒューズH2は、銀被膜層12a上に半田メッキ層12bを形成するときに、発熱部13上には、保護膜15によって半田メッキ層12bが形成されない。そのために、発熱部13の膜厚を一定にすることができ、発熱部13に流れる電流が5A程度の低電流でも、発熱部13を確実の300℃程度に発熱させることができる。また半田メッキ層12bによって、電極部12と外部引き出し端子(図示せず)との半田付け性を良くすることができる。

0019

また、図4は本発明の第3の実施の形態の電流ヒューズH3を示すものであり、セラミック等の絶縁材よりなる絶縁基板31は、その長手方向に形成された互いに対向する両側部31aの中央部を凹状に切り欠いて応力集中部31bを形成している。この応力集中部31bは、絶縁基板31の両側部31aを、例えば円弧状に切り欠いて、絶縁基板31の中央部が幅狭になっている。絶縁基板31上の電極部12、発熱部13、及びアンダーコート層14は、第1の実施の形態と同じなので説明は省略する。なお、本発明の第3の実施の形態の説明では、応力集中部31bを凹状に切り欠き形成したもので説明したが、、絶縁基板31の略中央部の厚さを部分的に薄くして応力集中部(図示せず)を形成したものでも良い。

0020

このような第3の実施の形態の電流ヒューズH3は、絶縁基板31に外部から応力が加わると、幅狭になった応力集中部31bに応力が集中する。そして、応力集中部31bに加わる応力が所定値より大きくなると、電流ヒューズH3は応力集中部31bから絶縁基板31が破断し、発熱部13が断線して、電極部12間の電路を遮断するようになっている。尚、本発明の第1〜第3の実施の形態では、アンダーコート層14を熱可塑性樹脂の材料で説明したが、アンダーコート層14を熱硬化性樹脂で形成し、発熱部13が所定温度以上に温度上昇すると、熱硬化性樹脂からなるアンダーコート層13が焼損して破壊するようにしたものでも良い。

0021

次に、前述したような電流ヒューズを用いた本発明の電池を図5図7に基づいて説明すると、図5は本発明の電池の斜視図であり、図6は本発明に係わる感圧手段の分解斜視図であり、図7は本発明の電池の動作を説明する図である。

0022

まず、本発明の電池Dの構成を説明すると、本発明の電池Dは、図5に示すように、板状の発電素子(図示せず)を内部に収納した外装体1を有し、この外装体1は、ラミネートフィルム等の可撓性のある部材で形成され、内部が密閉されて外形が略矩形状で、発電素子を収納した部分が厚さTに形成されている。また、外装体1は、内部の発電素子に接続される複数の取り出し端子2、3がシール部4の表面に形成されている。このシール部4は、外装体1の端面方向に延出して外装体1の一部をなし、発電素子を収納した部分の厚さTより薄く形成され、シール部4で外装体1の内部が密閉されている。

0023

前記シール部4の上面のスペース部分には、内部の発電素子と取り出し端子2、3との間に形成される電路を遮断可能な感圧手段Kが配設されている。この感圧手段Kは、図6に示すように、外装体1の外側にあって、外装体1の内圧上昇に伴い変位する作動部材6と、この作動部材6を変位可能に連結する固定部材7とが形成されている。前記作動部材6は、少なくともその一端部6aが、発電素子を収納した部分の外装体1の上面(あるいは下面)に位置するようになっている。

0024

また、作動部材6は、一端部6aから図示左側の他端部側に延出する舌片状の作用片部6bが形成され、この作用片部6bは、後述する連結部7cによって固定部材7に連結されている。また、作用片部6bは、先端部側が下方に階段状に折り曲げ形成され、その略中央部には、下方に突出する突起部6cが形成されている。また、作用片部6bの一端部6a寄りには、作用片部6bの左右両側部から図示下方にL字状に折り曲げ形成して、一対の係合片部6d、6dが外向きに設けられている。この係合片部6d、6dは、作動部材6がシーソー動作を行うときの支点部となるようになっている。

0025

また、作動部材6と連結する固定部材7は、図6に示すように、作動部材6の一端部6aと対向する位置に、外装対1を狭持可能な固定部材7の一端部7aが形成され、この一端部7aから図示左側の他端部方向に延出して電池Dのシール部4を収納可能なシール収納部7bがU字状に折り曲げられて形成されている。このシール収納部7bの図示上部側には、階段状で幅狭の連結部7cが形成され、この連結部7cによって、作動部材6と固定部材7とが連結されて一体化されている。

0026

また、固定部材7は、シール収納部7bが幅寸法Bで形成され、上部側のシール収納部7bの両側面には嵌合板部7d、7dが形成されている。そして、シール収納部7bの嵌合板部7d、7dを含む幅寸法Bは、作動部材6の一端部6aの幅寸法Cより広く形成されている。また、嵌合板部7d、7dには、例えば第3の実施の形態の電流ヒューズH3を取り付けたヒューズ保持部材8が取り付け可能になっている。前記ヒューズ保持部材8は、図5、6に示すように、平板状の基板部8aが形成され、この基板部8aの両側部から上方に幅寸法Eで互いに対向して突設した、嵌合溝部8b、8bを有する一対の嵌合片部8cが形成されている。そして、幅寸法Bの固定部材7の嵌合板部7d、7dに幅寸法Eの嵌合溝部8b、8bが嵌合可能になっている。

0027

また、基板部8aは、図示左側が切欠きされてヒューズ収納部8dが形成され、このヒューズ収納部8dに後述するリード板10に取り付けられた電流ヒューズH3が位置するようになっている。また、固定部材7の嵌合板部7dにヒューズ保持部材8の嵌合溝部8b、8bを嵌合させるときに、固定部材7の連結部7c、7cがスライド可能な第1切欠き部8e、8eと、作動部材6の係合片部6d、6dの曲げ根元部がスライド可能な第2切欠き部8f、8fとが形成されている。

0028

前記第2切欠き部8fに隣設され、作動部材6の係合片部6dが係合可能な係合片部8gと、第2切欠き部8f、8f間に突設され、作動部材6の裏面を受け止め可能な受け台8hとからヒューズ保持部材8が構成されている。また、図6に示すように、ヒューズ保持部材8のヒューズ収納部8dには、リード板10の端部がそれぞれ対向して突出されている。前記リード板10、10は、ヒューズ保持部材8の基板部8aにインサート成型等により埋設されてヒューズ保持部材8と一体化されている。そして、一方側が発電素子の正極、あるいは負極に接続する取り出し端子2が図5に示すように、上方に折り曲げられて半田等で接続され、他方側が外部電極に接続されるようになっている。

0029

また、ヒューズ収納部8dに位置するリード板10、10の端部上面には、図4に示す電流ヒューズH3を裏返した状態で、電極部12がそれぞれ半田付けして取り付けされている。そして、電流ヒューズH3の絶縁基板31に形成した応力集中部31bに、作動部材6の突起部6cが当接可能になっている。このようなヒューズ保持部材8を取り付けた感圧手段Kは、図5に示す外装対1の厚さTが変化すると、係合片部8g、8gに係合させた作動部材6の係合片部6d、6dを支点として、作動部材6がシーソー動作を行い、作動部材6の作用片部6bが下方の電流ヒューズH3側に回動して変位するようになっている。

0030

次に、電池Dの感圧手段Kの動作について説明すると、図5に示す作動部材6と固定部材7は、平行状態のそれぞれの一端部6a、7aの間に電池Dの外装体1を狭持している。そして、何らかの異常により、電池Dに規定された電流より大きな電流(過電流)、例えば5A程度の電流が流れると、内部の発電素子の化学変化によりガスが発生・充満し、そのガスにより外装体1内の内圧が上昇する。この内圧上昇により外装体1が膨張するよりも先に、図4に示す電流ヒューズH3の発熱部13が過電流によって所定温度、例えば200℃程度に上昇した場合は、アンダーコート層14が溶融して、発熱部13が断線し、リード板10、10間の電路が遮断される。このことにより、発電素子への電流の流れを停止させて、外装体1の圧力上昇ストップさせることができる。

0031

また、発熱部13の温度上昇より先に、外装体1の内圧が上昇して膨張すると、作動部材6の一端部6aが係合片部6d、6dを支点として上方にシーソー動作する。すると、作動部材6の作用片部6bは、下方の電流ヒューズH3側に変位して、図7に示すように、作用片部6bの突起部6cが電流ヒューズH3の幅狭に形成した絶縁基板31の応力集中部31bを下方に押し下げる。この時の作動部材6は、てこの原理により作用片部6bの突起部6cに大きな力が働き、絶縁基板31が応力集中部31bから破断される。そして、発熱部13が断線してリード板10、10間の電路が遮断されることにより、外装体1の圧力上昇をストップさせることができる。

0032

即ち、本発明の電池Dは、アンダーコート層14を溶融させて発熱部13を設算して電路を遮断するものと、絶縁基板31を破断して電路を遮断するものとの二重の安全機構具備しており、もしもどちらかの安全機構が作動しなかった場合でも、残りの安全機構で電路を遮断して安全を確保できるようになっている。また、本発明の電池Dの説明においては、第3の実施の形態の電流ヒューズH3を用いたもので説明したが、電池Dは、第1、第2の実施の形態の電流ヒューズH1、H2を用いても良い。

発明の効果

0033

以上説明したように、本発明によれば、発熱部と前記絶縁基板との間に前記発熱部より融点の低いアンダーコート層を形成し、前記発熱部の発熱が所定温度以上になると前記アンダーコート層が破壊して前記発熱部が断線するようにしたので、5A程度の低電流でも、アンダーコート層を200℃程度の低温で破壊して、発熱部が断線断線することにより、電極部間の電路を確実に遮断することができる。即ち、低電流、及び200℃程度の低温で作動させることができる安全性の高い電流ヒューズを提供できる。

0034

また、記発熱部は、幅寸法が電極部の幅寸法より狭く形成されているので、発熱部の電気抵抗を電極部より大きくすることができ、何らかの異常で発熱部に所定値以上の電流が流れたとしても、この所定値以上の電流により発熱部を200℃程度の低温で発熱させてアンダーコート層を破壊することにより、発熱部を確実に断線することができる。

0035

また、アンダーコート層は、熱可塑性樹脂からなり、発熱部が所定温度以上に発熱すると、アンダーコート層が溶融して前記発熱部が断線するようにしたので、発熱部が例えば200℃程度の低い温度上昇であってもアンダーコート層を確実に破壊することができ、安全性の電流ヒューズを提供できる。

0036

また、アンダーコート層は、熱硬化性樹脂からなり、前記発熱層が所定温度以上に発熱すると、アンダーコート層が焼損して破壊し、発熱部が断線するようにしたので、焼損したアンダーコート層が熱衝撃で破壊されることにより、発熱部を確実に断線することができる。

0037

また、発熱部の上部を絶縁材からなる保護膜で覆ったので、電極部上に半田メッキ層を形成時に、保護膜によって発熱部に半田メッキ層が形成されない。そのために、発熱部の膜厚を一定にすることができ、発熱部の電気抵抗を一定にして、所定以上の電流が流れると発熱部を確実に発熱させてアンダーコート層を破壊することができる。また、保護膜によって、アンダーコート層破壊時の飛散をなくすることができ、電流ヒューズ近傍の回路に悪影響を与えることがない。

0038

また、本発明の電流ヒューズを電池に用いることにより、電池の外装体内部の内圧が上昇すると感圧手段が変位し電流ヒューズの絶縁基板を破断して、発熱部を断線するようにしたので、もし、アンダーコート層が破壊しても電流ヒューズの発熱部が断線しない場合に、感圧手段の変位で電流ヒューズの発熱部を断線させることができる、二重の安全構造を備えた安全紙の高い電池を提供できる。

0039

また、絶縁基板は、発熱部が形成された部分に応力集中部を設けたので、感圧手段の小さな作動力でも、応力集中部から絶縁基板を確実に破断可能な安全性に優れた電池を提供できる。

0040

また、記応力集中部は、絶縁基板を凹状に切り欠いて形成したので、応力集中部の製造が容易である。

図面の簡単な説明

0041

図1本発明の電流ヒューズの第1の実施の形態を示す平面図と側面図である。
図2本発明の第1の実施の形態の動作を説明する平面図と側面図である。
図3本発明の電流ヒューズの第2の実施の形態を示す平面図と側面図である。
図4本発明の電流ヒューズの第3の実施の形態を示す平面図と側面図である。
図5本発明の電池の斜視図である。
図6本発明の電池に用いる感圧手段の分解斜視図である。
図7本発明の電池の動作を説明する図である。

--

0042

1外装体
4シール部
6作動部材
6a 一端部
6b作用片部
6c突起部
6d係合片部
7固定部材
7a 一端部
7b シール部収納部
7c 連結部
7d 嵌合板部
8ヒューズ保持部材
8b 嵌合溝部
8c 嵌合片部
8dヒューズ収納部
8g 係合片部
8h受け台
11絶縁基板
12電極部
13発熱部
14アンダーコート層
15 保護層

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