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技術 設計根拠記録・検索システム

出願人 三菱重工業株式会社
発明者 澤野井明裕安藤裕昭井上精司
出願日 2001年1月19日 (19年9ヶ月経過) 出願番号 2001-011112
公開日 2002年8月2日 (18年3ヶ月経過) 公開番号 2002-215691
状態 未査定
技術分野 CAD
主要キーワード 冷却水クーラ 客先仕様 密封油 処理熱量 設計検討 提出資料 技術知 ハイライティング
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2002年8月2日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (20)

課題

設計の根拠となった広範囲の情報を設計根拠書に関連付けることができ、しかも、設計結果を容易に検証できる設計根拠記録・検索システムを提供する。

解決手段

設計結果の導出過程表現された複数のプロセスモデル121〜124と、複数のプロセスモデルを接続するネットワーク20、とにより設計根拠書が形成されている。

概要

背景

従来、設計作業においては、設計手順標準化を行うことにより、その効率化が図られている。しかし、設計作業、特にプラント計画設計においては過去の実績ベースにして、その上に各プラント固有事情を加味乃至考慮するといった応用力が要求されることから設計作業のコンピュータ化遅れている。

また、設計作業の結果は、一般に、計算書や検討書としてまとめて記録され発行される。この場合、設計作業において結果を得た過程を記録し、その記録により各プラント固有の事情を踏まえた検証を可能にする必要がある。しかし、上記記録は、日常的には行われておらず、検証の効率化を図るには不十分である。

その一方、近年のコンピュータ発展に伴って、技術計算、CAD(ComputerAided Design)、図面管理等に、自社で開発した、或いは市販のシステムを導入し、部分的に設計作業の効率化を図ることが行われている。更に、一人が一台のパーソナルコンピュータを保有する時代を迎えて、電子メール、ワードプロセッサ表計算ソフト等を用いた個人又はグループ間オフィスオートメーション化が進んでいる。そこで、これらのインフラストラクチャ活用し、情報技術(Information Technology)により設計作業において結果を得た過程を記録し、検証を含む設計作業の効率化を図ることが望まれている。

このような要請応えるものとして、例えば、書籍技術知位相」(東京大出版会)は、設計値導出過程変数、数式、根拠等で表現したプロセスモデルと呼ばれる概念を採用し、設計根拠書に対して設計根拠を示す文書を関連させ、以て設計作業の効率化に寄与できる技術を示している。

また、特開平9−204459号公報は、「設計作業支援システム」を開示している。この設計作業支援システムは、設計の理由や根拠といった補足情報共有データベースとして記録しておき、電子掲示場サーバを介して要求された補足情報に関する情報を依頼者に提供する。

また、特開平9−259157号公報は、「設計支援システム」を開示している。この設計支援システムは、設計に必要なデータや設計根拠(設計背景情報)と設計結果製品データ)とをライフサイクルと通して管理し、設計時に利用できるようにし、関連製品及び/又は部品の情報を持つことにより、設計変更時の情報の配布先を明らかにし、自動送付を行う。

更に、特開平9−282352号公報は、「共同設計支援システム」を開示している。この共同設計支援システムは、設計結果データ間の競合発生を設計担当者へ確実且つ迅速に通知し、更に、当該競合を容易且つ迅速に解消させる。

概要

設計の根拠となった広範囲の情報を設計根拠書に関連付けることができ、しかも、設計結果を容易に検証できる設計根拠記録・検索システムを提供する。

設計結果の導出過程が表現された複数のプロセスモデル121〜124と、複数のプロセスモデルを接続するネットワーク20、とにより設計根拠書が形成されている。

目的

そこで、本発明の目的は、設計の根拠となった広範囲の情報を設計根拠書に関連付けることができ、しかも、設計結果を容易に検証できる設計根拠記録・検索システムを提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
3件
牽制数
2件

この技術が所属する分野

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請求項1

設計結果導出過程表現された複数のプロセスモデルと、前記複数のプロセスモデルを接続するネットワーク、とを備えた設計根拠記録・検索システム

請求項2

前記複数のプロセスモデルの各々は、前記設計結果の導出過程を表現するための入力、処理及び出力を有し、或るプロセスモデルの出力が他のプロセスモデルの入力に前記ネットワークによって接続されている、請求項1に記載の設計根拠記録・検索システム。

請求項3

記入力、処理及び出力は任意に設定可能である、請求項2に記載の設計根拠記録・検索システム。

請求項4

前記入力は、物理量及び設計条件を表す情報を含む、請求項3に記載の設計根拠記録・検索システム。

請求項5

前記出力は、物理量を表す情報を含む、請求項4に記載の設計根拠記録・検索システム。

請求項6

前記複数のプロセスモデルの各々は、入力に対して出力を決定した判断の根拠を表す情報を含む、請求項3に記載の設計根拠記録・検索システム。

請求項7

前記複数のプロセスモデルの各々は、更に、入力に対して出力を決定した判断の根拠となった文書リンクする情報を含む、請求項6に記載の設計根拠記録・検索システム。

請求項8

前記複数のプロセスモデルの各々で使用されている変数を指定することにより、該変数を使用しているプロセスモデルの一覧を出力する手段、を更に備えた請求項1乃至7の何れか1項に記載の設計根拠記録・検索システム。

技術分野

0001

本発明は、設計根拠記録・検索システムに関し、特に設計根拠を表す情報を含む根拠書を形成する技術に関する。

背景技術

0002

従来、設計作業においては、設計手順標準化を行うことにより、その効率化が図られている。しかし、設計作業、特にプラント計画設計においては過去の実績ベースにして、その上に各プラント固有事情を加味乃至考慮するといった応用力が要求されることから設計作業のコンピュータ化遅れている。

0003

また、設計作業の結果は、一般に、計算書や検討書としてまとめて記録され発行される。この場合、設計作業において結果を得た過程を記録し、その記録により各プラント固有の事情を踏まえた検証を可能にする必要がある。しかし、上記記録は、日常的には行われておらず、検証の効率化を図るには不十分である。

0004

その一方、近年のコンピュータ発展に伴って、技術計算、CAD(ComputerAided Design)、図面管理等に、自社で開発した、或いは市販のシステムを導入し、部分的に設計作業の効率化を図ることが行われている。更に、一人が一台のパーソナルコンピュータを保有する時代を迎えて、電子メール、ワードプロセッサ表計算ソフト等を用いた個人又はグループ間オフィスオートメーション化が進んでいる。そこで、これらのインフラストラクチャ活用し、情報技術(Information Technology)により設計作業において結果を得た過程を記録し、検証を含む設計作業の効率化を図ることが望まれている。

0005

このような要請応えるものとして、例えば、書籍技術知位相」(東京大出版会)は、設計値導出過程変数、数式、根拠等で表現したプロセスモデルと呼ばれる概念を採用し、設計根拠書に対して設計根拠を示す文書を関連させ、以て設計作業の効率化に寄与できる技術を示している。

0006

また、特開平9−204459号公報は、「設計作業支援システム」を開示している。この設計作業支援システムは、設計の理由や根拠といった補足情報共有データベースとして記録しておき、電子掲示場サーバを介して要求された補足情報に関する情報を依頼者に提供する。

0007

また、特開平9−259157号公報は、「設計支援システム」を開示している。この設計支援システムは、設計に必要なデータや設計根拠(設計背景情報)と設計結果製品データ)とをライフサイクルと通して管理し、設計時に利用できるようにし、関連製品及び/又は部品の情報を持つことにより、設計変更時の情報の配布先を明らかにし、自動送付を行う。

0008

更に、特開平9−282352号公報は、「共同設計支援システム」を開示している。この共同設計支援システムは、設計結果データ間の競合発生を設計担当者へ確実且つ迅速に通知し、更に、当該競合を容易且つ迅速に解消させる。

発明が解決しようとする課題

0009

しかしながら、上述した従来のシステムは、何れも、単に設計根拠書に設計根拠となる文書を関連付けする機能を有するだけであり、例えばプラントのように大規模且つ複雑なシステムの設計の根拠を表現し、後にその設計を検証できるようにするには不十分である。

0010

また、設計の局面の進展に伴って、同じ設計者が設計を見直す必要が生じた場合に、その設計者が過去に参照していた箇所を忘れたり、設計者が替わった場合に、前任者の設計の根拠が不明であるという事態が往々に発生している。そのため、設計見直し時の資料検索や確認に多大の時間を必要とし、設計の効率化が妨げられている。また、前任者の意図が正しく伝わらないため仕様不整合を起こすという問題も生じている。

0011

そこで、本発明の目的は、設計の根拠となった広範囲の情報を設計根拠書に関連付けることができ、しかも、設計結果を容易に検証できる設計根拠記録・検索システムを提供することにある。

課題を解決するための手段

0012

本発明に係る設計根拠記録・検索システムは、上記目的を達成するために、設計結果の導出過程が表現された複数のプロセスモデルと、前記複数のプロセスモデルを接続するネットワーク、とを備えている。

0013

この設計根拠記録・検索システムによれば、例えばプラントで用いられる圧力、温度といった、設計結果として得られる種々の仕様値の導出過程(例えば計算式図表への当てはめ等)が表現されたプロセスモデルがネットワークとして表現されているので、そのネットワークから種々の情報を引き出すことができる。この複数のプロセスモデルを接続するネットワークが設計根拠書を形成する。

0014

この設計根拠記録・検索システムにおいて、前記複数のプロセスモデルの各々は、前記設計結果の導出過程を表現するための入力、処理及び出力を有し、或るプロセスモデルの出力が他のプロセスモデルの入力に前記ネットワークによって接続されるように構成できる。

0015

複数のプロセスモデルの各々は、入力(例えば設計条件)、処理(例えば計算)及び出力(例えば仕様値)を有し、或るプロセスモデルで求めた仕様値が次のプロセスモデルの入力として使用されるように接続される。例えば、或るプロセスモデルで図表当てはめにより求められた圧力を入力し、流速計算を行って流速を求め、次のプロセスモデルの入力へ出力する。この構成により、プロセスモデルの入出力を連鎖とするネットワーク表現が可能になっている。

0016

また、この設計根拠記録・検索システムにおいて、前記入力、処理及び出力は任意に設定可能に構成できる。この構成により、設計者は、根拠を明らかにしながら、根拠書を作り上げていくことができる。また、同じ設計者が設計を見直す必要が生じた場合に、その設計者が過去に参照していた箇所を忘れたり、設計者が替わった場合に、前任者の設計の根拠が不明であるという事態が発生しても、ネットワーク表現された根拠書を辿るという操作により、設計根拠を容易に検索したり確認することができるので設計の効率化が図れる。また、前任者の意図が正しく伝わらないため仕様の不整合を起こすという従来の問題も解消される。更に、このネットワーク表現された根拠書は、熟練者以外の設計者への設計手引きとなり得る。

0017

また、この設計根拠記録・検索システムでは、前記入力は、物理量及び設計条件を表す情報を含むように構成できる。また、前記出力は、物理量を表す情報を含むように構成できる。

0018

また、この設計根拠記録・検索システムにおいて、前記複数のプロセスモデルの各々は、入力に対して出力を決定した判断の根拠を表す情報を含むように構成できる。

0019

この構成によれば、プロセスモデルの入出力を連鎖としてネットワーク表現することに加え、そのプロセスモデルに関する設計者の判断を設計根拠として表現できる。例えば、計算の結果の数値余裕を見るための情報や、暫定的に従前のプラントの数値を引用した旨の情報、等を表現できる。

0020

また、この設計根拠記録・検索システムにおいて、前記複数のプロセスモデルの各々は、更に、入力に対して出力を決定した判断の根拠となった文書にリンクする情報を含むように構成できる。

0021

この構成によれば、プロセスモデルに関する設計者の判断に資した文書を、リンク先を参照することにより確認できる。例えば、例えば、使用した図表をハイパーリンク機能を用いて画面上で参照できる。

0022

更に、この設計根拠記録・検索システムは、前記複数のプロセスモデルの各々で使用されている変数を指定することにより、該変数を使用しているプロセスモデルの一覧を出力する手段、を更に備えて構成できる。この構成によれば、設計変更による影響を受けるプロセスモデルを容易に判断することができる。

0023

以上のように、本発明に係る設計根拠記録・検索システムによれば、設計しながらその作業や履歴を記録していき、後で本人又は第三者が見て、その設計作業の経緯が根拠書の各プロセスモデルを参照することにより理解(トレース)できる。

発明を実施するための最良の形態

0024

以下、本発明の実施の形態に係る設計根拠記録・検索システムを、図面を参照しながら詳細に説明する。

0025

この設計根拠記録・検索システムでは、設計作業の経緯を、設計者による決定(デシジョン)の連鎖として捉え、決定の連鎖を再現できる情報を蓄える。設計者の決定には、作業アイテムの決定、標準マニュアル・手順・計算式・採否判定基準の選択、既知データ収集・入力(表引き等)、計算(加減乗除、総和、丸め、切り捨て、換算関数等)、計算結果の選択(表引き、丸め等)、結果の採否が含まれる。この設計根拠記録・検索システムでは、何故(判断根拠)どうやって(出典図表、計算式)、という項目を、その参照関係と関連付けて記録する。

0026

この設計根拠記録・検索システムでは、設計者による個々の決定を「プロセスモデル」と呼び、ユニット化している。プロセスモデルの構成要素には、入力、出力、処理、出典、判断等(詳細は後述する)が含まれる。

0027

図1は、本発明の実施の形態に係る設計根拠記録・検索システムの構成を示す。この設計根拠記録・検索システムは、通信網10、並びに通信網10に接続された根拠書作成装置11、根拠書サーバ12、根拠書参照装置13及びサーバ14から構成されている。

0028

通信網10は、例えばインターネットから構成できる。なお、通信網10としては、インターネットに限らず、ローカルエリアネットワーク(LAN)、専用ネットワーク、その他の通信網を用いることができる。

0029

根拠書作成装置11は、例えばパーソナルコンピュータで構成することができる。この根拠書作成装置11には根拠書エディタインストールされている。設計根拠書は、この根拠書エディタを用いて作成される。

0030

根拠書サーバ12は、パーソナルコンピュータ、エンジニアリングワークステーションEWS)、その他のコンピュータから構成できる。この根拠書サーバ12は記憶装置(図示しない)を備えており、根拠書作成装置11で作成された根拠書は、この記憶装置に格納される。

0031

根拠書参照装置13は、例えばパーソナルコンピュータから構成できる。この根拠書参照装置13には、ブラウザがインストールされており、通常のインターネットにアクセスする手順で根拠書サーバ12にアクセスすることにより、該根拠書サーバ12の記憶装置に格納されている根拠書を参照できる。なお、根拠書参照装置13から根拠書サーバ12へアクセスするためには、セキュリティを確保するための所定の手続が要求される。

0032

サーバ14は、通信網10に接続された種々のサーバ、例えばJIS、JASといった規格や他社のカタログ、他社の製品情報といった技術資料を格納しているサーバから構成されている。根拠書作成装置11は、これらのサーバ14から所望のデータを取り出し、所定の加工を施して根拠書を作成し、根拠書サーバ12に格納する。なお、サーバ14に記憶されているデータを参照するだけの場合は、根拠書中に、該サーバ14に対するリンクを張るだけでよい。リンクは、例えば根拠書中にインターネット上のURL(Uniform resource locator)を記述することにより行うことができる。

0033

図2は、本発明の実施の形態に係る設計根拠記録・検索システムの構成を論理的に示す図である。この設計根拠記録・検索システムは、ネットワーク20と、このネットワーク20で接続された複数のプロセスモデル121〜124とから構成されている。なお、図2では、説明を簡単にするために、4個のプロセスモデルを含むシステムを示しているが、プロセスモデルの数は任意である。

0034

ネットワーク20は、プロセスモデル間を接続する概念的なネットワークである。上述した物理的な通信網10と区別する意味で、本明細書では単に「ネットワーク」と称している。

0035

複数のプロセスモデル121〜124の各々は、図3に示すように、入力、処理、出力、出典及び判断から構成されている。入力には、デシジョンを行うための諸条件、例えば物理量及び設計条件が含まれる。出力には、デシジョンを行った結果の物理量(数値)、結論等が含まれる。処理には、出力を求めるためのデシジョンの内容、例えば処理プログラム公式公理、図表等が含まれる。出典には、入力や処理の基盤となる図表、文書等が含まれる。更に、判断には、処理を実施する際に設計者が利用した設計者の知見、例えば設計者が見込んだ余裕やコメントが含まれる。

0036

この設計根拠記録・検索システムで形成される根拠書は、例えばXML(eXtensible Markup Language)形式で記述される。

0037

図4(A)は、根拠書をXML形式で記述した一例を示す。タグ<PROCESS>No.1は、プロセスモデル「1」が以下に定義されることを表す。タグ<INPUT>は、以下に入力の項目が定義されることを表す。タグ<PRESS>は、以下に入力項目の1つである圧力が定義されることを表し、タグ</PRESS>は圧力の定義の終わりを表す。従って、「<PRESS>100</PRESS>」によって圧力が「100」であることを表している。

0038

同様に、タグ<COND>は、以下に設計条件が定義されることを表し、タグ</COND>は、設計条件の定義の終わりを表す。従って、「<COND>△△△</COND>」によって設計条件が「△△△」であることを表している。

0039

また、タグ<DOC>は、以下に引用文書が定義されることを表す。タグ</DOC>は引用文書の定義の終わりを表す。従って、「<DOC>calc.xls</DOC>」によって、「calc.xls」で指定されるファイルが引用文書として参照されることを表す。また、引用文書はインターネット上のURLで定義することもできる。この場合、例えば「http://www.・・」の形式で引用文書が指定される。この構成によれば、自社内の文書だけでなく、インターネット上に公開されているJIS、JASといった規格や他社のカタログ等を引用文書として参照することができる。タグ</INPUT>は入力の定義の終わりを表す。

0040

また、タグ<SHORI>は、以下に実行される処理プログラムをファイル名で定義することを表す。タグ</COND>は処理プログラムの定義の終わりを表す。従って、「<SHORI>filename</SHORI>」によって、「filename」で指定されるファイルが起動され処理が実行されることを表す。

0041

また、タグ<COMMENT>は以下にコメントが記述されることを表す。タグ</COMMENT>はコメントの終わりを表す。従って、「<COMMENT>○○○</SHORI>」によって「○○○」で指定されるコメントが記述されることを表す。

0042

図4(B)は、複数のプロセスモデルを接続してネットワーク表現するための記述の例を示している。この定義は、図4(A)の根拠書とは独立して定義される。図4(B)で示した例では、タグ<INPUTPROCESS>によって、タグ<PRESS>で指定された圧力を入力するプロセスモデルが「1」であることが定義され、タグ<OUTPUTPROCESS>によって、タグ<PRESS>で指定された圧力を出力するプロセスモデルが「3」であることが定義されている。

0043

なお、上述したタグの表現形式は一例であり、他の表現も可能である。例えば、圧力を定義するタグをタグ<PRESS>と表現したが、タグ<PRESSURE>と表現してもよい。

0044

以上のように構成される設計根拠記録・検索システムは、新規設計、設計変更、トレース設計等の場合に使用される。

0045

即ち、新規設計時に、設計検討経緯を記録しながら検討書及び計算書を作成するために使用される。また、設計変更時に、以前の設計時点の検討過程、前回使用したデータを確認しながら設計変更作業を行うために使用される。更に、トレース設計時に、熟練者以外の設計者が過去の設計結果を参考として検討書及び計算書を作成するために使用される。

0046

次に、この設計根拠記録・検索システムの動作を説明する。

0047

この設計根拠記録・検索システムでは、以下に示す手順で設計を行うことにより、設計作業の記録及び保存が行われ、以て根拠書が作成される。

0048

(A)作業アイテムを決定し、結果を保存する。
(B)標準、マニュアル、手順、計算式、採否判定基準を選択し、選択過程と結果を保存する。
(C)ベースデータ(プラント)を選択し、選択過程と結果を保存する。
(D)既知データを収集、入力(表引き等)し、選択過程と結果を保存する。
(E)計算(加減乗除、総和、丸め、切り捨て、換算、関数等)し、計算式、入力データ及び結果を保存する。
(F)計算結果を選択(表引き、丸め等)し、検討条件と結果を保存する。
(G)結果の採否を判定し、判定条件と結果を保存する。
(H)まとめの結果を保存する。

0049

次に、本発明の理解を深めるために、この実施の形態に係る設計根拠記録・検索システムを、具体的な例を挙げて説明する。図5は、この設計根拠記録・検索システムが内部的に持っているデータ構造の一例を示す。

0050

この設計根拠記録・検索システムの中の「冷却水クーラ出口温度の計算」を行うプロセスモデルを図6に示す。このプロセスモデルは、「冷却水クーラは空冷ラジエータであるため冷却水クーラ出口温度は大気温度によって変化するので、その変化を、冷却水クーラ出口温度=大気温度+6゜Cとするという判断を行って、冷却水クーラ出口温度を求める」ことを表している。

0051

このプロセスモデルの構成要素は、入力が「大気温度」、出力が「冷却水クーラ出口温度」、処理が「冷却水クーラ出口温度の計算」、判断が「空冷ラジエータであるため6゜Cを使用」、出典が「客先仕様(大気温度)」である。

0052

また、この設計根拠記録・検索システムの中の「冷却水量の計算」を行うプロセスモデルを図7に示す。このプロセスモデルは、「A社から提出された資料に基づいてH2ガスクーラ励磁機クーラ、密封油クーラ、EHクーラ、空気圧縮機クーラの冷却水量を合計し、5%の余裕を付けるという判断を行って、冷却水量の合計を求める」ことを表している。

0053

このプロセスの構成要素は、入力が「各クーラの冷却水量」、出力が「冷却水量の合計」、処理が「冷却水量の計算」、判断が「5%の余裕」、出典が「A社提出資料」である。

0054

この設計根拠記録・検索システムでは、プラント計画設計の1つである「冷却水クーラ入口温度の計算」の過程は、例えば図8に示すように、以下の(1)〜(5)のプロセスモデルの連鎖によって表現される。
(1)A社から提出されたH2ガスクーラ、励磁機クーラ、密封油クーラ、EHクーラ、空気圧縮機クーラの冷却水量を合計し、5%の余裕を付け、冷却水量の合計を求める。
(2)A社から提出されたH2ガスクーラ、励磁機クーラ、密封油クーラ、EHクーラ、空気圧縮機クーラの処理熱量を合計し、5%の余裕を付け、全体の処理熱量合計を求める。
(3)求められた冷却水量合計と処理熱量合計から温度上昇分を求める。
(4)客先仕様で与えられる大気温度から冷却水クーラの出口温度を求める。
(5)冷却水クーラ出口温度と温度上昇より冷却水クーラ入口温度を求める。

0055

次に、根拠書作成装置11にインストールされた根拠書エディタの概要を、図9図11に示した表示画面の例を参照しながら説明する。

0056

図9は、根拠書エディタで表示される段落図Aの一例を示す。この段落図Aには根拠書の構成が表示される。段落図A中の1つの項目(以下、「段落」という)が1つのプロセスモデルに対応する。

0057

図10は、根拠書エディタで「(b)冷却水の温度上昇」というプロセスモデルを作成する際の入力画面の一例を示す。この入力画面を用いてプロセスモデルの構成要素である入力、処理及び結果(出力)が入力される。

0058

図11は、図10に示した入力画面で所定事項を入力することにより作成された根拠書を表示した画面の一例を示す。図11の右側は根拠書本文Bである。この根拠書本文Bには、入力、処理及び結果(出力)から成るプロセスモデルが表示される。図11では、「(b)冷却水の温度上昇」というプロセスモデルが表示されている様子を示す。

0059

また、根拠書エディタで作成された根拠書の全体をネットワーク表示させると、図5に示すようなイメージで根拠書が表示される。

0060

次に、根拠書作成装置11にインストールされた根拠書エディタを用いて根拠書を作成する場合の操作を、図12図23に示した表示画面を参照しながら説明する。

0061

先ず、設計過程を記録するために段落(プロセスモデル)を追加する場合は、所定の操作を行って、図12に示す画面を表示させる。この画面では、段落の種類が複数表示されるので、何れか1つを選択する。図12に示した例では、段落図Aの「入出力のある段落」にハイライトを当て、根拠書本文Bにその内容が表示された例を示している。

0062

図12に示す画像で「OK」ボタンクリックすると、図13に示す入力画面が表示される。この入力画面は、「設計条件」のタブが選択されている状態を示している。この入力画面で、「段落見出し」欄に表示されているデータが、根拠書内の見出しとして使用される。また、「事前メモ」欄にはプロセスモデル全体に係わるメモを記述することができる。

0063

この図13に示す入力画面の「入力変数リスト」欄に設けられている「追加」ボタンを押すと、図14に示す変数指定画面が表示される。この変数指定画面には、既に定義されている変数の一覧が表示される。図14は、「冷却水系統決定根拠書2」という根拠書に含まれる「H2ガスクーラ」という機器の「冷却水量(H2ガスクーラ)」の変数が選択されている状態を示している。この変数指定画面の「新規登録」ボタンを押すことにより、変数を追加することができる。

0064

この図14に示す変数指定画面で「OK」ボタンを押すと、図15に示す入力画面が表示される。この入力画面を用いて、変数の諸値を入力することにより、設計条件が指定される。図15の「変数式」欄に入力した式が根拠書内に表示される。また、この時点で、プロセスモデルと変数の関連付けが記録される。

0065

この図15に示す入力画面の「参照」欄の右側に設けられたボタンを押すと、図16に示すような参照指定の画面が現れるので、「参照先」欄に参照先を入力する。この際、計算に表計算ソフトを使用される場合は、その表計算ソフトのセルを「参照先」欄にドラッグドロップすることにより参照先の入力を行うことができる。

0066

この図16に示す画面で「変数説明の詳細設定」ボタンを押すと、図17に示す画面が表示され、コメントを入力できる状態になる。この図17に示す画面において、「タイプ」欄で指定された情報は、後に根拠書の内容を検索するときに使用される。

0067

また、上述した図13に示す入力画面で、「設計条件」のタブの代わりに「計算の内容」のタブが選択されると、計算において図表を引用するように指定できる。この場合、図15に示す画面の「参照」欄の右側に設けられたボタンを押すと、図18に示すような参照指定の画面が現れる。この画面で、図表が表示されている状態で、ファイルのアイコンを「参照先」欄にドラッグ&ドロップすることにより、参照先の入力を行うことができる。なお、画面中央の「****という理由でこの領域の線図を利用する」という表示は、図表を参照する時に設計者が入力したコメントである。

0068

このコメントは、上記ドラッグ&ドロップにより、テキストレコードとして抽出され、図19に示すように、参照指定画面の下部に表示される。この抽出されたコメントは、後に行われる検索で使用される。

0069

また、上述した図13に示す入力画面で、「計算の内容」のタブの代わりに「求めた設計変数」のタブが選択されると、図20に示すような、設計結果を記述する画面が表示される。この場合も、上述した設計条件の入力と同様の方法で種々の情報を入力することができる。なお、この設計結果の入力では、得られた値をまるめた結果も入力できる。

0070

以上により根拠書を作成するための操作が完了する。この操作が完了すると、図21に示すように、変数とプロセスモデルとの関係付けがハイパーリンクによって自動的に生成される。

0071

この図21の変数「冷却水量(H2ガスクーラ)」をクリックすることにより、図22に示すように、この変数を使用しているプロセスモデルの一覧が表示される。更に、表示されたプロセスモデルをクリックすることにより、そのプロセスモデルの内容が表示されるので、その確認が可能である。

0072

更に、参照元のリンクをクリックすると、図23に示すように、表計算ソフトが起動され、そのセルがハイライティングされる。

0073

以上説明したように、この実施の形態に係る設計根拠記録・検索システムによれば、設計根拠書において、設計根拠の導出過程に関するデータ、例えば入力データ、出力データ、設計計算書、他社データ、引用文書、判断等をネットワークでリンクさせている。従って、設計変更に対して、変更の影響を受ける範囲が、同じプロセスモデル内だけでなく、他のプロセスモデルを含むシステム全体で、明確に分かる。

0074

また、設計根拠、判断箇所等が明確になるので、設計変更や過去の設計を利用する場合に、その利用が容易になる。即ち、後に設計者が見ても設計根拠を理解できるに止まらず、他人が設計根拠を理解できる。

0075

また、設計根拠はネットワーク表現された設計根拠書に全て含まれているので、設計変更のマニュアル化が可能になる。例えば、設計変更の際、1つの変更に対して何カ所を変更すべきかをガイダンスできる。更に、設計方法ノウハウ蓄積ができるので、人に依存しない設計技術確立が可能になる。

0076

また、この実施の形態に係る設計根拠記録・検索システムによれば、人間が関与できる部分、つまりエンジニアリングデシジョンを行うことができる部分を敢えて残している。即ち、自動的に計算できない、人間の考え道筋を積極的に視覚的にサポートしている。従って、プラント計画設計の際に、臨機応変に対応できるようになっている。

0077

更に、この実施の形態に係る設計根拠記録・検索システムによれば、設計根拠書はブラウザで閲覧可能である。この際、他社、他団体のデータをリンク先として使用できるので、JIS、JASといった規格や他社の製品情報等を簡単に参照することができる。また、設備納入先に対して、装置に対するコンサルタントが可能になる。

発明の効果

0078

以上詳述したように、本発明によれば、設計の根拠となった広範囲の情報を設計根拠書に関連付けることができ、しかも、設計結果を容易に検証できる設計根拠記録・検索システムを提供できる。

0079

より詳しくは、本発明によれば、設計根拠の記録を行うことにより、後で本人又は第三者が見ても、その設計作業の経緯が理解できる。また、自動参照が行われることにより、参照すべき文書、標準等の検索・確認作業の効率化が図れる。更に、ネットワークで表現したことにより、仕様変更影響範囲がネットワークを手繰ることで事前に検証できる。

図面の簡単な説明

0080

図1本発明の実施の形態に係る設計根拠記録・検索システムの構成を示す図である。
図2本発明の実施の形態に係る設計根拠記録・検索システムの構成を論理的に示す図である。
図3本発明の実施の形態に係る設計根拠記録・検索システムで使用されるプロセスモデルを説明するための図である。
図4本発明の実施の形態に係る設計根拠記録・検索システムで形成される根拠書をXML形式で記述した例を示す図である。
図5本発明の実施の形態に係る設計根拠記録・検索システムが内部的に持っているデータ構造の一例を示す図である。
図6図5に示す「冷却水クーラ出口温度の計算」を行うプロセスモデルの例を抽出して示す図である。
図7図5に示す「冷却水量の計算」を行うプロセスモデルの例を抽出して示す図である。
図8本発明の実施の形態に係る設計根拠記録・検索システムにおける「冷却水クーラ入口温度の計算冷却水量の計算」の過程をプロセスモデルの連鎖で表した図である。
図9本発明の実施の形態に係る設計根拠記録・検索システムで使用される根拠書エディタで表示される段落図の一例を示す図である。
図10上記根拠書エディタで「(b)冷却水の温度上昇」のプロセスモデルを作成する際の入力画面の一例を示す図である。
図11上記根拠書エディタで作成された根拠書を表示した画面の一例を示す図である。
図12上記根拠書エディタで段落を追加するための画面の一例を示す図である。
図13上記根拠書エディタで設計条件を入力するための画面の一例を示す図である。
図14上記根拠書エディタで変数を指定するための画面の一例を示す図である。
図15上記根拠書エディタで変数を入力するための画面の一例を示す図である。
図16上記根拠書エディタの設計条件の入力で変数を参照指定するための画面の一例を示す図である。
図17上記根拠書エディタでコメントを入力するための画面の一例を示す図である。
図18上記根拠書エディタの計算の内容の入力で変数を参照指定するための画面の一例を示す図である。
図19上記根拠書エディタの計算の内容の入力で、抽出されたコメントが表示された画面の一例を示す図である。
図20上記根拠書エディタで設計結果を記述するための画面の一例を示す図である。
図21上記根拠書エディタで変数とプロセスモデルとの関係付けが生成される際の画面の一例を示す図である。
図22図21の根拠書本文に表示された変数をクリックした際に表示されるプロセスモデルの一覧の表示例を示す図である。
図23図21の根拠書本文に表示された参照元のリンクをクリックした際に表示される表計算ソフトの表示例を示す図である。

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0081

10通信網
11根拠書作成装置
12 根拠書サーバ
13 根拠書参照装置
14 サーバ
20 ネットワーク

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